JP2005114447A - 燃料取扱工具 - Google Patents
燃料取扱工具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005114447A JP2005114447A JP2003346510A JP2003346510A JP2005114447A JP 2005114447 A JP2005114447 A JP 2005114447A JP 2003346510 A JP2003346510 A JP 2003346510A JP 2003346510 A JP2003346510 A JP 2003346510A JP 2005114447 A JP2005114447 A JP 2005114447A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rod
- operating rod
- handling tool
- fuel
- bar
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
Abstract
【課題】 比較的簡単な構造で上下に分割可能であり、しかも分割操作を誤るおそれを少なくした燃料取扱工具を提供する。
【解決手段】 燃料取扱工具3を上部材31と下部材32とに分割可能に構成し、操作棒311の下端のピン345を操作棒321の上端の係止部351の溝352に係合させて上部材31と下部材32とを結合し、ピン345を溝352から引き離すことにより、下部材32で照射燃料集合体2を把持している状態でも、上部材31を分割して取り外すことができ、照射燃料集合体2を搬送するためのクレーンの動きを阻害することがない。
【選択図】 図1
【解決手段】 燃料取扱工具3を上部材31と下部材32とに分割可能に構成し、操作棒311の下端のピン345を操作棒321の上端の係止部351の溝352に係合させて上部材31と下部材32とを結合し、ピン345を溝352から引き離すことにより、下部材32で照射燃料集合体2を把持している状態でも、上部材31を分割して取り外すことができ、照射燃料集合体2を搬送するためのクレーンの動きを阻害することがない。
【選択図】 図1
Description
この発明は燃料取扱工具に関し、特に、核燃料の照射試験後、照射燃料集合体を把持して移動(運搬)や検査のために使用する分割型の燃料取扱工具に関する。
加圧水型原子力発電所では定期検査時に水中テレビカメラ装置を用いて燃料集合体の外観検査を行っている。図11は燃料集合体ピットの断面図であり、図12は同じく斜視図である。
燃料集合体ピット1は、深さが約10mの水が張られたプールから構成されており、図11の左下底部には照射燃料集合体2を保管するための燃料集合体保管ラック11が設けられており、右側上部には検査台12が設けられている。燃料集合体保管ラック11は、使用済みの照射燃料集合体2の外観検査待ちのために保管されるばかりでなく、再処理工場に納入するときの一時保管や新品の照射燃料集合体2を保管する場合にも使用される。検査台12の下部には照射燃料集合体2の外観検査を行うための水中テレビカメラ装置5が設けられている。
燃料集合体ピット1の両側に沿って、図12(a),(b)に示すように、レール14,14が配設されており、ピットクレーン4がこのレール14,14に沿って、燃料集合体保管ラック11上と検査台12との間を移動可能に構成されている。検査時には、燃料集合体保管ラック11に収納されている照射燃料集合体2が燃料取扱工具3の下端によって把持され、燃料取扱工具3の上端がピットクレーン4により引上げられて、図12(a)に示すように燃料集合体保管ラック11上から図12(b)に示すように水中を検査台12まで移動する。
図13は照射燃料集合体の外観側面図である。図13において、照射燃料集合体2は多数の原子燃料棒21に制御棒案内管22を混入してこれらを軸方向に一定の間隔で支持格子23により集束するとともに、制御案内管22の上部を上部ノズル24に固定し、制御案内管22の下部を下部ノズル25に固定して構成されている。
ピットクレーン4は図11において左右のいずれかで燃料取扱工具3を介して照射燃料集合体2を移送可能になっているが、燃料集合体保管ラック11の左端に近いところに保管された照射燃料集合体2を取り出す場合、図12(a)に示すように、ピットクレーン4の左側に燃料取扱工具3が取り付けられる。そして、燃料ピットクレーン4を検査台12側に移動させたとき、検査が終了するまで燃料ピットクレーン4を検査台12側に停止させておかざるを得ない。燃料取扱工具3の上部分が燃料ピットクレーン4に干渉してしまい、燃料ピットクレーン4を燃料集合体保管ラック11側に移動できないからである。
ところが、図12には検査台12が1箇所しか示されていないが、実際には検査の効率を高めて作業時間を短縮するために検査台を2箇所以上設けることがある。その場合、一方の検査台で1つの照射燃料集合体を検査しているときに、他の照射燃料集合体を燃料集合体保管ラック11から取り出して他方の検査台に移送することがある。しかし、上述のごとくピットクレーン4を他の用途に使用したくとも、燃料取扱工具3の上部分が障害になってしまい、ピットクレーン4を燃料集合体保管ラック11側に移動できない。このために照射燃料集合体2の検査効率が悪いという問題がある。
この問題を解決するために、特許第3105739号には、燃料集合体の取り出しや移送時には、上部取扱機構と下部取扱機構とを一体化して使用し、上部の操作ハンドルを操作して下部の掴み機構により燃料集合体を掴み,放し、燃料集合体の検査時のように長期間保持しつづける場合には、上部取扱機構を下部取扱機構から分割し、燃料集合体を保管するようにした原子炉燃料集合体の取扱工具について記載されている。
上述の特許第3105739号に記載された取扱工具は、上部取扱機構と下部取扱機構とを分割することは可能である反面、分割可能にするための機構が複雑である。
また、この取扱工具は、上部取扱機構と下部取扱機構との分割,結合をするための操作と、燃料集合体を掴み,放すための操作の2つの操作があり、2つの操作を混同してしまって、燃料集合体をピットクレーンで吊り下げている状態で誤って上部取扱機構と下部取扱機構との分割操作をしてしまうと、燃料集合体が落下してしまい重大な事故につながるおそれがある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、比較的簡単な構造で上下に分割可能であり、さらに分割操作を誤るおそれを少なくした燃料取扱工具を提供することである。
この発明は、照射燃料集合体を保持するための燃料取扱工具であって、上操作棒と、照射燃料集合体を保持するための操作を行う下操作棒とを含み、上操作棒と下操作棒とが分割可能な操作棒と、下操作棒の下端に設けられ、上操作棒と下操作棒とを結合した状態で上操作棒を上下させることにより、照射燃料集合体を把持,開放する保持手段と、上操作棒と下操作棒との接続部分に設けられ、上操作棒を軸周りに回動することにより、上操作棒と下操作棒とを分割,結合する接続手段とを備え、接続手段は上操作棒の下端に設けられ、軸方向に交差する方向に突出する突起を有する嵌合部材と、下操作棒の上端に設けられ、嵌合部材が挿入されかつ回動されることにより突起を係止するための係止溝を有する係止部材とを含むことを特徴とする。
したがって、この発明に従えば、操作棒を上操作棒と下操作棒とに分割可能に構成したことにより、下操作棒で照射燃料集合体を把持している状態でも、上操作棒を分割して取り外すことができ、比較的簡単な構造により照射燃料集合体を搬送するためのクレーンの動きを阻害することがない燃料取扱工具を提供できる。
この発明において、好ましくは、上操作棒に対して同軸的に設けられる上接続管と、下操作棒に対して同軸的に設けられ、照射燃料集合体を保持する下接続管と、上接続管の下端に設けられた係合部材と、下接続管の上端に設けられ、係合部材を係止する係止部材とを含むことを特徴とする。操作棒と接続管との二重構造にすることにより強度を高めることができる。
好ましくは、上操作棒に軸方向に延びるように形成された長円穴と、長円穴に挿入することで上操作棒の上下への動きを許容するとともに、上操作棒の回動を禁止するプランジャ部材を備えたことを特徴とする。長円穴にプランジャ部材を挿入しているときには、上操作棒を軸方向にのみ上下できて回動が禁止されるので、照射燃料集合体の保持,開放操作が許容される。また、長円穴からプランジャが引抜かれているときには上操作棒の回動が可能になるので、上操作棒と下操作棒との分割,結合が許容される。
好ましくは、上操作棒に形成された穴と、穴に挿入することで上操作棒の上下動および回動を禁止し、引抜くことで上操作棒の上下動および回動を許容するピン部材とを含むことを特徴とする。ピン部材を穴に挿入することにより、上操作棒の上下動および回動が禁止されるので、不用意に上操作棒と下操作棒との分割,結合操作や照射燃料集合体の把持,開放操作が行われるおそれを解消できる。
好ましくは、上操作棒と下操作棒とが結合されている状態で上接続管と下接続管との分割を禁止し、上操作棒と下操作棒とが分割されている状態で引上げることにより、上接続管と下接続管との分割の禁止を解除する解除部材を備えることを特徴とする。上操作棒と下操作棒とを分割してからでなければ上接続管と下接続管とを分割することができないので、誤った操作を少なくすることができ、安全を期することができる。
好ましくは、解除部材は上操作棒と平行に設けられる解除棒と、解除棒の下部に設けられる突起とを含み、上操作棒の下部には、上操作棒と下操作棒とを結合したときに、突起を係止し、上操作棒と下操作棒とを分割したときに、突起の係止を解除するための保持具が設けられていることを特徴とする。これにより、上操作棒と下操作棒とを分割していない限り、解除棒を操作しても上接続管と下接続管とを分割することができないので、誤操作を防止できる。
好ましくは、解除棒の上端に設けられるレバーと、レバーにより解除棒を引上げたときに解除棒が引き下がるのを阻止する係止ピンとを含むことを特徴とする。これにより、簡易な構造により操作の効率化が図れる。
好ましくは、保持手段は照射燃料集合体を把持するための爪部材と、上操作棒を引上げることで爪部材の先端を狭め、押し下げることで爪部材の先端を広げて照射燃料集合体を把持させるアクチュエータとを含むことを特徴とする。アクチュエータにより爪部材の先端を狭めたり広げたりするという簡単な構成により、照射燃料集合体の把持が可能になる。
図1は燃料取扱工具の外観斜視図である。まず、図1を参照して、燃料取扱工具3における全体の概略の構成について説明する。燃料取扱工具3は、工具部材としての上部材31と、下部材32とに分割可能に構成されていて、接続手段としての上側接続フランジ34と、下側接続フランジ35とによって分割・結合が可能にされている。このように燃料取扱工具3を上下に分割可能に構成することで、図12で説明した照射燃料集合体2の検査中は、燃料取扱工具3の上部材31を取り外すことにより、ピットクレーン4が移動するのに障害にならないようにすることができる。
上部材31は、上操作棒としての操作棒311と、その周りを囲むように同軸的に設けられている上接続管としての接続管312と、接続管312の下端に設けられる上側接続フランジ34と、接続管312の上端に設けられる吊具313,ハンドル314,ボールロックT型ピン315およびインデックスプランジャ316とを含む。さらに、接続管312と平行に解除棒371が設けられている。この解除棒371は操作棒311と321とが分割されている状態で上部材31の接続管312と、下部材32の接続管322との分割の禁止を解除するために設けられており、解除棒371の上端にはレバー372が設けられている。解除棒371の上部は接続管312のインデックスプランジャ316よりも下側に取付けられている保持部材373によって保持されており、解除棒371の下部は図5に示す保持具341によって保持されている。
下部材32は、下操作棒としての操作棒321と、その周りを囲むように同軸的に設けられている下接続管としての接続管322と、接続管322の上端側に取付けられている下側接続フランジ35と、接続管322の下端側に取付けられて照射燃料集合体2を把持する保持部(治具ヘッド)36とを含む。
図2は燃料取扱工具の上部の要部斜視図であり、図3は図2に示すハンドルの要部を示す図であり、図4は解除棒の保持部材を示す斜視図である。
燃料取扱工具3の上部材31の吊具313は、図12に示したピットクレーン4によって吊上げるために逆U字状に形成されている。ハンドル314は吊具313に囲まれるように水平方向に回動可能に設けられていて、照射燃料集合体2を把持,開放するときと、燃料取扱工具3を上下に分割,結合するときに操作される。ピン部材としてのボールロックT型ピン315は、ハンドル314を引き上げた後ハンドル314が下がらないようにロックするために設けられており、プランジャ部材としてのインデックスプランジャ316はハンドル314の回動を阻止するために設けられている。
ハンドル314は、図3に示すように操作棒311の上端に結合されており、操作棒311にはボールロックT型ピン315を差し込むための穴317,318が上下に、たとえば50mmの間隔を隔てて形成されているとともに、その下部にはインデックスプランジャ316の先端が挿入される長円穴319が形成されている。
解除棒371には図4に示すようにレバー372の下部に係止ピン375が固着されており、保持部材373には解除棒371が挿入される貫通孔が形成されているとともに係止ピン375が嵌り込むスリット374が形成されている。レバー372を90度回動して係止ピン375をスリット374に嵌め込むと解除棒371を下方に押し下げることが可能になる。
図5〜図7は燃料取扱工具の分割部分の上側接続フランジおよび下側接続フランジを示す外観斜視図であり、特に図5は操作棒および接続管の接続部分を示し、図6は上側接続フランジの底面を示し、図7は操作棒の接続部分のみを抽出して示す外観斜視図である。また、図8は図5の上側接続フランジと下側接続フランジとを結合したときの線VIII−VIIIに沿う断面図であり、図9は燃料取扱工具の保持部の要部断面図であり、図10は燃料集合体の上部ノズルを示す外観斜視図である。
上側接続フランジ34と、下側接続フランジ35は操作棒311と321および接続管312と322とを分割,結合する。このために、上部材31の上側接続フランジ34は、図7に示すように操作棒311の下端に設けられた嵌合部344を含み、嵌合部344の先端はテーパ状に形成されている。下部材32の操作棒321の先端部には係止部351が設けられており、係止部351には凹部358とL字状の係止溝352が形成されている。
また、嵌合部344には軸方向に対して直交するように突出する突起としてのピン345が設けられている。嵌合部344は係止部351の凹部358に挿入され、反時計方向に回動されると、ピン345が係止部351に形成されているL字状の係止溝352によって係止され、これにより操作棒311と321とが結合される。
上側接続フランジ34には、接続管312の下方内部に解除棒371を保持するための保持具341が設けられており、保持具341で保持されている解除棒371の下端は筒状のスリーブ342を貫通して下側に突出している。解除棒371には図8に示すように、突起376が設けられており、操作棒311と321とが接続されている状態では、突起376が保持具341の下部に当接してロック状態にされて解除棒371を上方に引上げるのが禁止される。この解除棒371と突起376とによって解除部材が構成されている。操作棒311と321とが分割されて操作棒311が引上げられると、保持具341が点線の位置まで上方に引上げられるので解除棒371を上方に引上げるのが許容される。また、解除棒371の下部にはスプリングコイル377が挿入されている。このスプリングコイル377として、強い弾性力を有するものを用いることにより、突起376を省略するようにしてもよい。すなわち、スプリングコイル377の強い弾性力により、操作棒311が引上げられていないときには、解除棒371が引上げられず、操作棒311が引上げられたときにのみ、解除棒371が引上げられるようにすることができる。
スリーブ342は嵌合部344を囲むように設けられており、その外周面に軸方向に延びる突条343が形成されている。スリーブ342の底面には図6に示すように解除棒371を挿通するための貫通孔346と、内方に向く4つの爪347が形成されている。
下側接続フランジ35には、操作棒321の上端に固定された係止部351が設けられているとともに、接続管322に固定されたガイドスリーブ353と、十字形状の係止板354と、コーンブッシュ355とが設けられている。係止板354には解除棒371の先端部を係止するための切欠き溝357が形成されている。ガイドスリーブ353は筒状であって、上側接続フランジ34のスリーブ342に形成されている突条343を嵌合するために一部に切欠き356が形成されている。コーンブッシュ355は図5に示すように逆円錐形状に形成されており、図12に示した検査台12には図示しないが、逆円錐形状のコーンブッシュ355を受け入れるように円錐状の凹部が形成されている。
接続管312と322とを接続するときは、解除棒371の先端を係止板354の切欠き溝357に挿入しかつスリーブ342の突条343をガイドスリーブ353の切欠き356に嵌合させるとともに、スリーブ342の4つの爪347を係止板354の凹部358に係合させる。突条343と爪347は係合部材を構成し、係止板354と切欠き356は係止部材を構成している。
前述の図13で説明した照射燃料集合体2の上部ノズル24は図10に示すように、4つの側板240を有する四角形状に形成されており、側板240の3つの角に1つの位置決め穴241と、2つのガイド穴242とが形成されている。保持部36は、この上部ノズル24の側板240から内側に延びる平板部244を把持するものであり、図1に示すように上部ノズル24の平板部244を把持するための4つの爪361と、2本のガイドピン362と、1本の位置決めピン363および着座用のストッププラグ367とを含む。ガイドピン362は上部ノズル24のガイド穴242に挿入され、位置決めピン363は位置決め穴241に挿入される。
4つの爪361は、図9に示すように固定ピン364によって回動可能に設けられており、円筒状のアクチュエータ365が上下することにより、爪361の先端が狭められたり、広げられたりする。すなわち、アクチュエータ365の上部には操作棒321の下端が固着されており、アクチュエータ365の下端の外側周縁には外側に向く突条366が形成されている。
アクチュエータ365が上側に位置しているときは爪361の下端は内側に狭められており、操作棒321が下側に押し下げられると、突条366が爪361の内側に当接しながらアクチュエータ365が下降することにより、爪361の下端が外側に開くので上部ノズル24の平板部244を把持することができる。そして、吊具313を引上げることにより爪361の先端が平板部244を把持しながら照射燃料集合体2を引き上げることができる。
次に、燃料取扱工具3の上部材31と下部材32とが結合されていて、分割する動作について説明する。図2に示すインデックスプランジャ316を操作棒311の長円穴319から引抜くとともに、ボールロックT型ピン315を穴317から引抜く。これにより、ロックを解除してハンドル314を回転できない状態から回転を許容する状態になる。
ハンドル314を燃料取扱工具3の上方から見て時計方向に45度回動すると操作棒311も回動し、下側接続フランジ35の係止溝352から上側接続フランジ34のピン345をはずして、嵌合部344を係止部351の凹部358から引き離す。これにより、操作棒311と321とが分離される。操作棒311と321とを分離し、操作棒311を引上げた後、ハンドル314を反時計方向に45度回動させて穴318にボールロックT型ピン315を差し込んで固定するとともに、インデックスプランジャ316を長円穴319に差し込む。これにより、図8の点線に示すように保持具341も引上げられて、解除棒371の突起376が保持具341によってロックされている状態が解除される。
次に、解除棒371のロックが解除されたことにより、図4に示すレバー372を時計方向または反時計方向に90度回動させて引上げることにより、スリット374に嵌まり込んでいるピン375を保持部材373上に露出させ、解除棒371の下端を係止板354の切欠き溝357から引き離す。そして、レバー372を再度時計方向または反時計方向に90度回動させてピン375を保持部材373によって係止させて解除棒371が下方に下がらないようにする。
続いて、吊具313を反時計方向に45度回動させて突条343を切欠き356から離すとともにスリーブ342の爪347と係止板354の凹部との係合を解除する。これにより、接続管312,322の結合が切り離されるので、燃料取扱工具3は上部材31と下部材32とに分割される。
上部材31と下部材32とを結合するときは、上側接続フランジ34と下側接続フランジ35とをセンタリングして、ピットクレーン4により上側フランジ34を微速で下降させて、下側接続フランジ35に噛合わせる。吊具313を時計方向に45度回動して、上側接続フランジ34のスリーブ342に形成されている突条343を下側接続フランジ35のガイドスリーブ353の切欠き356に嵌合して、接続管312と322とを結合する。レバー372を時計方向または反時計方向に90度回動させて押し込み、解除棒371の先端部を係止板354の切欠き溝357に挿入する。
次に、インデックスプランジャ316を長円穴319から引抜くとともに、ボールロックT型ピン315を穴318から引抜いて、ハンドル314を回転できる状態にする。そして、ハンドル314を時計方向に45度回動させ、嵌合部344を係止部351の凹部358に挿入した後、ハンドル314を反時計方向に45度回動させ、上側接続フランジ34のピン345を係止溝352に係止させて操作棒311と321とを結合させる。これにより、上部材31と下部材32とが上側接続フランジ34と下側接続フランジ35とによって接続される。
このとき、操作棒311と312とが結合されたことにより、解除棒371の突起376が保持具341によってロックされる。その後、インデックスプランジャ316とボールロックT型ピン315とをそれぞれ長円穴319と穴317とに差し込む。
次に、燃料取扱工具3を用いて照射燃料集合体2を把持して吊上げる動作について説明する。吊具313を図11に示したピットクレーン4により吊り下げ、燃料取扱工具3の向きを照射燃料集合体2の上部ノズル24に合わせる。燃料取扱工具3を下降させて保持部36が上部ノズル24の側板240に囲まれた空間に到達すると、ボールロックT型ピン315のみを穴317から引抜き、インデックスプランジャ316は長円穴319から引抜かない。
ハンドル314を引上げると図8に示す保持部36のアクチュエータ365も引上げられて、アクチュエータ365の下部に形成されている突条366が爪361の内面上部に位置するので爪361が狭められる。この状態でピットクレーン4により燃料取扱工具3を引き下ろし、爪361を上部ノズル24の側板240で囲まれた開口部分に挿入しながら保持部36のガイドピン362および位置決めピン363を上部ノズル24のガイド穴242および位置決め穴241に挿入する。
ボールロックT型ピン315を下側の穴318から引抜き、ハンドル314を下方向へ押し下げると、保持部36のアクチュエータ365の突条366が爪361の内面を摺動して爪361の下端を外側に広げて上部ノズル24の平板部244を把持する。ボールロックT型ピン315を上側の穴317に挿入し、ピットクレーン4によって燃料取扱工具3引上げると、照射燃料集合体2を吊上げることができる。
上述のごとく、この実施形態によれば、燃料取扱工具3を上部材31と下部材32とに分割可能に構成したことにより、下部材32で照射燃料集合体2を把持している状態でも、上部材31を分割して取り外すことができ、照射燃料集合体2を搬送するためのクレーンの動きを阻害することがない。しかも、操作棒311と321とが結合されている状態で接続管312と322との分割を禁止し、操作棒311と321とが分割されている状態で接続管312と322との分割の禁止を解除する解除棒371を備えることにより、操作棒311と321とを分割してからでなければ接続管312と322とを分割することができないので、誤った操作を少なくすることができ、安全を期することができる。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示された実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
1 燃料集合体ピット
2 照射燃料集合体
3 燃料取扱工具
4 ピットクレーン
5 水中テレビカメラ装置
11 燃料集合体保管ラック
12 検査台
14 レール
21 原子燃料棒
22 制御棒案内管
23 支持格子
24 上部ノズル
25 下部ノズル
31 上部材
32 下部材
34 上側接続フランジ
35 下側接続フランジ
36 保持部(治具ヘッド)
240 側板
241 位置決め穴
242 ガイド穴
244 平板部
311,321 操作棒
312,322 接続管
313 吊具
314 ハンドル
315 ボールロックT型ピン
316 インデックスプランジャ
317,318 穴
319 長円穴
341 保持具
342 スリーブ
343,366 突条
344 嵌合部(接続ピン)
345 ピン(平行ピン)
346 貫通孔
347,361 爪
351 係止部(ロックスリーブ)
352 係止溝
353 ガイドスリーブ
354 係止板
355 コーンブッシュ
356 切欠き
357 切欠き溝
358 凹部
362 ガイドピン
363 位置決めピン
364 固定ピン
367 ストッププラグ
365 アクチュエータ
371 解除棒
372 レバー
373 保持部材
374 スリット
375 係止ピン
376 突起
377 スプリングコイル
2 照射燃料集合体
3 燃料取扱工具
4 ピットクレーン
5 水中テレビカメラ装置
11 燃料集合体保管ラック
12 検査台
14 レール
21 原子燃料棒
22 制御棒案内管
23 支持格子
24 上部ノズル
25 下部ノズル
31 上部材
32 下部材
34 上側接続フランジ
35 下側接続フランジ
36 保持部(治具ヘッド)
240 側板
241 位置決め穴
242 ガイド穴
244 平板部
311,321 操作棒
312,322 接続管
313 吊具
314 ハンドル
315 ボールロックT型ピン
316 インデックスプランジャ
317,318 穴
319 長円穴
341 保持具
342 スリーブ
343,366 突条
344 嵌合部(接続ピン)
345 ピン(平行ピン)
346 貫通孔
347,361 爪
351 係止部(ロックスリーブ)
352 係止溝
353 ガイドスリーブ
354 係止板
355 コーンブッシュ
356 切欠き
357 切欠き溝
358 凹部
362 ガイドピン
363 位置決めピン
364 固定ピン
367 ストッププラグ
365 アクチュエータ
371 解除棒
372 レバー
373 保持部材
374 スリット
375 係止ピン
376 突起
377 スプリングコイル
Claims (8)
- 照射燃料集合体(2)を保持するための燃料取扱工具であって、
上操作棒(311)と、前記照射燃料集合体(2)を保持するための操作を行う下操作棒(321)とを含み、前記上操作棒(311)と前記下操作棒(321)とが分割可能な操作棒(311,321)と、
前記下操作棒(321)の下端に設けられ、前記上操作棒(311)と前記下操作棒(321)とを結合した状態で前記上操作棒(311)を上下させることにより、前記照射燃料集合体(2)を把持,開放する保持手段(36)と、
前記上操作棒(311)と前記下操作棒(321)との接続部分に設けられ、前記上操作棒(311)を軸周りに回動することにより、前記上操作棒(311)と前記下操作棒(321)とを分割,結合する接続手段(34,35)とを備え、
前記接続手段(34,35)は、
前記上操作棒(311)の下端に設けられ、軸方向に交差する方向に突出する突起(345)を有する嵌合部材(344)と、
前記下操作棒(321)の上端に設けられ、前記嵌合部材(344)が挿入されかつ回動されることにより前記突起(345)を係止するための係止溝(352)を有する係止部材(351)とを含むことを特徴とする燃料取扱工具。 - さらに、前記上操作棒(311)に対して同軸的に設けられる上接続管(312)と、
前記下操作棒(321)に対して同軸的に設けられ、前記照射燃料集合体(2)を保持する下接続管(322)と、
前記上接続管(312)の下端に設けられた係合部材(343,347)と、
前記下接続管(322)の上端に設けられ、前記係合部材(343,347)を係止する係止部材(354,356)とを含むことを特徴とする、請求項1に記載の燃料取扱工具。 - さらに、前記上操作棒(311)に軸方向に延びるように形成された長円穴(319)と、
前記長円穴(319)に挿入することで前記上操作棒(311)の上下への動きを許容するとともに、前記上操作棒(311)の回動を禁止するプランジャ部材(316)を備えたことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の燃料取扱工具。 - さらに、前記上操作棒(311)に形成された穴(317,318)と、
前記穴(317,318)に挿入することで前記上操作棒(311)の上下動および回動を禁止し、引抜くことで前記上操作棒(311)の上下動および回動を許容するピン部材(315)を含むことを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の燃料取扱工具。 - さらに、前記上操作棒(311)と前記下操作棒(321)とが結合されている状態で前記上接続管(312)と前記下接続管(322)との分割を禁止し、前記上操作棒(311)と前記下操作棒(321)とが分割されている状態で引上げることにより、前記上接続管(312)と前記下接続管(322)との分割の禁止を解除する解除部材(371,376)を備えたことを特徴とする、請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の燃料取扱工具。
- 前記解除部材(371,376)は、
前記上操作棒(311)と平行に設けられる解除棒(371)と、
前記解除棒(371)の下部に設けられる突起(376)とを含み、
前記上操作棒(311)の下部には、前記上操作棒(311)と前記下操作棒(321)とを結合したときに、前記突起(376)を係止し、前記上操作棒(311)と前記下操作棒(321)とを分割したときに、前記突起(376)の係止を解除するための保持具(341)が設けられていることを特徴とする、請求項5に記載の燃料取扱工具。 - さらに、前記解除棒(371)の上端に設けられるレバー(372)と、
前記レバー(372)により前記解除棒(371)を引上げたときに前記解除棒(371)が引き下がるのを阻止する係止ピン(375)とを含むことを特徴とする、請求項6に記載の燃料取扱工具。 - 前記保持手段は、
前記照射燃料集合体(2)を把持するための爪部材(361)と、
前記上操作棒(311)を引上げることで前記爪部材(361)の先端を狭め、押し下げることで前記爪部材(361)の先端を広げて前記照射燃料集合体(2)を把持させるアクチュエータ(366)とを含むことを特徴とする、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の燃料取扱工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003346510A JP2005114447A (ja) | 2003-10-06 | 2003-10-06 | 燃料取扱工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003346510A JP2005114447A (ja) | 2003-10-06 | 2003-10-06 | 燃料取扱工具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005114447A true JP2005114447A (ja) | 2005-04-28 |
Family
ID=34539408
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003346510A Pending JP2005114447A (ja) | 2003-10-06 | 2003-10-06 | 燃料取扱工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005114447A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012502264A (ja) * | 2008-09-08 | 2012-01-26 | アレヴァ・エヌセー | 燃料要素保持用デバイス、対応するクランプおよび対応する搬送システム |
CN103474112A (zh) * | 2012-06-08 | 2013-12-25 | 中国核动力研究设计院 | 反应堆堆内构件吊装工具 |
KR101536484B1 (ko) * | 2013-12-31 | 2015-07-14 | 한국원자력연구원 | 연구용 원자로의 조사표적 인입출장치 |
-
2003
- 2003-10-06 JP JP2003346510A patent/JP2005114447A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012502264A (ja) * | 2008-09-08 | 2012-01-26 | アレヴァ・エヌセー | 燃料要素保持用デバイス、対応するクランプおよび対応する搬送システム |
CN103474112A (zh) * | 2012-06-08 | 2013-12-25 | 中国核动力研究设计院 | 反应堆堆内构件吊装工具 |
KR101536484B1 (ko) * | 2013-12-31 | 2015-07-14 | 한국원자력연구원 | 연구용 원자로의 조사표적 인입출장치 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS5999298A (ja) | 多数本の燃料棒を掴む装置 | |
JP3119728B2 (ja) | 制御棒取扱装置及び方法 | |
JP2005114447A (ja) | 燃料取扱工具 | |
TWI780086B (zh) | 用於操縱核子反應爐乾管總成之工具及方法 | |
KR101162002B1 (ko) | 사용후 핵연료 골격체의 상단고정체 제거 장치 및 이를 이용한 상단고정체 제거 방법 | |
JPS61226686A (ja) | 燃料集合体及びその上部ノズルアダプタ板のロツク・アンロック方法 | |
JP4455964B2 (ja) | 燃料取扱工具 | |
EP0189797B1 (en) | Locking tube removal fixture for use with a reconstitutable fuel assembly | |
KR940008251B1 (ko) | 재구성 가능한 연료집합체에 체결관을 삽입하기 위한 고정구 | |
KR20150108902A (ko) | 핵연료 조립체 핸들링 장치 | |
JP4125294B2 (ja) | 液中用継手 | |
JPH02115794A (ja) | 原子炉の燃料集合体の取り外し自在のコネクタ内にガイドチューブのブロッキングスリーブを嵌着する装置及び方法 | |
EP2071582B1 (en) | Channel-Lifting Tool and Method | |
JP6315422B2 (ja) | 管体掴持機構 | |
JP2931443B2 (ja) | ロック管取外し用工具 | |
KR101227019B1 (ko) | 제어봉 구동축 취급 장치 | |
US5084230A (en) | Hand held tool for removing and replacing a removable top nozzle | |
JPH038716B2 (ja) | ||
JP2002243889A (ja) | 制御棒取扱装置 | |
JP2005172806A (ja) | 燃料集合体ノズル交換用の工具と方法 | |
KR102135636B1 (ko) | 원자로 상부구조물 인양기구의 상부렌치와 하부렌치의 체결구조 | |
JP2001208888A (ja) | Crdサーマルスリーブ受け用閉止体およびcrガイドチューブ取外し方法 | |
JPH0868891A (ja) | 連結用つかみ具とその保管ラック | |
JPS643110Y2 (ja) | ||
JP2002134225A (ja) | 遠隔着脱プラグ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060126 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081003 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090324 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090811 |