JP2005114312A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Tsuyoki Hirai
剛樹 平井
Toshikazu Sakai
寿和 境
Masaharu Kamei
正治 亀井
Makoto Oyamada
真 小山田
Hidenao Tanaka
秀尚 田中
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
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    • F25D2323/0022Details for cooling refrigerating machinery using multiple air flows

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Abstract

【課題】冷媒に可燃性冷媒を用いた冷蔵庫に関し、機械室ファンの常時運転による万が一の機械室での漏洩冷媒の拡散機能を保持し、更に消費電力の少ない冷蔵庫を提供することを目的とする。
【解決手段】2つの冷凍サイクルを有し、可燃性冷媒34を用いた冷蔵庫20の2つの凝縮器を一体化して機械室ファン32で空冷することで機械室ファン32を2個から1個に削減し、かつ一方の冷凍サイクルの運転率をほぼ100%となるように能力を調整することで機械室ファン32を常時運転としたので万が一の機械室26での漏洩冷媒の拡散機能を保持し、更に消費電力の低減を図ることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、冷蔵庫に関し、特に冷媒に可燃性冷媒を用いた冷蔵庫の機械室の風路構成に関するものである。
近年、冷蔵庫においては地球温暖化を抑制する目的で、消費電力の低減や可燃性だが地球温暖化への影響が極めて少ないハイドロカーボン冷媒への展開が図られている。
家庭用に比べて容量、消費電力共に大きい業務用冷蔵庫においては、冷蔵と冷凍の2室を有する場合には冷凍サイクルの能力や効率を考慮して、冷蔵用冷凍サイクルと冷凍用冷凍サイクルとの2つの冷凍サイクルを有し、時には用いる冷媒も冷蔵用にはR134a、冷凍用にはR404aと使い分けている。
従来の冷蔵庫の機械室としては、圧縮機の停止中も機械室ファンを連続運転するようにしたもの(例えば特許文献1参照)がある。
以下、図面を参照しながら上記従来の冷蔵庫を説明する。
図5は従来の冷蔵庫の機械室の正面図である。図5に示すように、従来の冷蔵庫において冷蔵庫1の機械室2は、圧縮機3と、送風機4と、配管5とからなり、圧縮機3と送風機4と配管5とはそれぞれ冷凍サイクル6の一部を形成し、機能的に連結されている。
また、冷凍サイクル6の冷媒としては可燃性冷媒7として例えばR600aを使用している。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作を説明する。
圧縮機3は冷蔵庫1の使用状態により運転のON/OFFが可能であるが、送風機4は圧縮機3がOFF時にも常時運転されるように制御されており、万が一可燃性冷媒7が機械室2内で漏洩した場合でも、送風機3の運転により漏洩した冷媒が拡散されので、可燃性冷媒7の爆発限界濃度以下を保持でき、冷蔵庫1の安全性を確保することができる。
特開平12−266439号公報
しかしながら、上記従来の構成は、特に業務用冷蔵庫などのように2つの冷凍サイクルを有する場合に、2つの圧縮機が共に停止中でも機械室ファンを運転するので不必要に消費電力が増加してしまうという欠点があった。
本発明は従来の課題を解決するもので、2つの冷凍サイクルを有する冷蔵庫の凝縮器を一体化して空冷し、更に運転率の高い方の冷凍サイクルの運転率を、能力を落としてほぼ100%とすることで機械室ファンがほぼ常時運転することになり、万が一の漏洩冷媒の拡散機能を保持しながら、不必要な消費電力を廃止して消費電力の少ない冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、2つの温度帯室を備え2システムを有する冷蔵庫で、各システムの凝縮器を一体にして冷却するものである。
これによって、凝縮器ファンの稼働率を高め、特に可燃性冷媒の漏洩時に冷媒の拡散を促進するとともに、ファンの個数を減らすことができ省エネを図ることができる。
以上説明したように、請求項1に記載の発明は、機械室ファンの通気風路の風上側に第一の凝縮器と第二の凝縮器とを通気風路の前後方向に順次近傍に配置して、第一の凝縮器と第二の凝縮器とを一体として機械室ファンにて空冷したので、2つの冷凍サイクルの内、冷却温度を低く設定した方の運転率がほぼ100%となるように圧縮機や凝縮器の能力を落とした場合に、冷凍サイクルの能力を落とすことで消費電力を低減し、かつ機械室ファンがほぼ100%運転されているので、万が一機械室内で可燃性冷媒が漏洩した場合にも機械室ファンにて拡散されるので爆発限界濃度以下を保持でき、冷蔵庫の安全性を確保することができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明に加えて第一の圧縮機と第二の圧縮機との内、少なくとも一方をインバータ圧縮機としたので、更に消費電力の低下を図ることができる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明に加えて第一の凝縮器と第二の凝縮器との内、冷凍サイクルの運転率の高い方を機械室ファンの通気風路の風上側に配置したので、機械室内より低温の外気を運転率が高い冷凍サイクル側の凝縮器に先に当てることにより、2つの凝縮器を一体化した時に運転率が高い冷凍サイクル側の凝縮器の性能低下への影響を抑制することができる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から3に記載の発明に加えて機械室ファンの通気風路の風下側に風向制御板と第一の圧縮機と第二の圧縮機とを配置し、風向制御板にて機械室ファンの吐出空気を第一の圧縮機と第二の圧縮機とに配分して当てたので、風向制御板を設けることで1つの機械室ファンで2つの圧縮機に同時に吐出空気を当てることが可能となり、機械室ファンの個数を減らすことができるので消費電力の低下やコスト削減を図ることができる。
また、機械室ファンの吐出方向に直列に2個の圧縮機を配置する場合に比べ、圧縮機を並列に配置した場合に機械室を小さくすることが可能となるので冷却空間を広くする、あるいは冷蔵庫自身を小さくして設置の際の自由度を増すことができるので使い勝手を向上させることができる。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1から3に記載の発明に加えて機械室ファンの風下側に第一の圧縮機と第二の圧縮機とを配置し、機械室ファンを第一の機械室ファンと第二の機械室ファンとの2個設け、第一の機械室ファンの吐出空気を第一の圧縮機に当て、第二の機械室ファンの吐出空気を第二の圧縮機に当てたので、更に効率的に圧縮機を冷却することができるので圧縮機の温度上昇を抑制でき、圧縮機の長寿命化や安全性の確保を図ることができる。
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明に加えて第一の機械室ファンと第二の機械室ファンとの風量をそれぞれ独立に制御したので、必要分のみ機械室ファンの運転を行なうことができるので消費電力の低下を図ることができる。
本発明の請求項1に記載の発明は、断熱壁にて区画形成された第一の冷却空間と、前記第一の冷却空間の冷却温度と異なる冷却温度に設定された第二の冷却空間と、前記第一の冷却空間を冷却する第一の冷凍サイクルと、前記第二の冷却空間を冷却する第二の冷凍サイクルとを有し、前記第一の冷凍サイクルと前記第二の冷凍サイクルとの冷媒に可燃性冷媒を使用した冷蔵庫本体の外部に機械室を設け、前記機械室は第一の冷凍サイクルの一部を形成する第一の圧縮機と第一の凝縮器と、第二の冷凍サイクルの一部を形成する第二の圧縮機と第二の凝縮器と、機械室ファンとを有し、前記機械室ファンの通気風路の風上側に前記第一の凝縮器と前記第二の凝縮器とを通気風路の前後方向に順次近傍に配置して、前記第一の凝縮器と前記第二の凝縮器とを一体として前記機械室ファンにて空冷したものであり、2つの凝縮器を一体化して空冷することにより、2つの冷凍サイクルの内、冷却温度を低く設定した方の運転率がほぼ100%となるように圧縮機や凝縮器の能力を落とした場合に、冷凍サイクルの能力を落とすことで消費電力を低減し、かつ機械室ファンがほぼ100%運転されているので、万が一機械室内で可燃性冷媒が漏洩した場合にも機械室ファンにて拡散されるので爆発限界濃度以下を保持でき、冷蔵庫の安全性を確保することができるという作用を有する。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において第一の圧縮機と第二の圧縮機との内、少なくとも一方をインバータ圧縮機としたものであり、更に消費電力の低下を図ることができるという作用を有する。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において第一の凝縮器と第二の凝縮器との内、冷凍サイクルの運転率の高い方を機械室ファンの通気風路の風上側に配置したものであり、機械室内より低温の外気を運転率が高い冷凍サイクル側の凝縮器に先に当てることにより、2つの凝縮器を一体化した時に運転率が高い冷凍サイクル側の凝縮器の性能低下への影響を抑制することができるという作用を有する。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、機械室ファンの通気風路の風下側に風向制御板と第一の圧縮機と第二の圧縮機とを配置し、前記風向制御板にて前記機械室ファンの吐出空気を前記第一の圧縮機と前記第二の圧縮機とに配分して当てるものであり、風向制御板を設けることで1つの機械室ファンで2つの圧縮機に同時に吐出空気を当てることが可能となり、機械室ファンの個数を減らすことができるので消費電力の低下やコスト削減を図ることができるという作用を有する。
また、機械室ファンの吐出方向に直列に2個の圧縮機を配置する場合に比べ、圧縮機を並列に配置した場合に機械室を小さくすることが可能となるので冷却空間を広くする、あるいは冷蔵庫自身を小さくして設置の際の自由度を増すことができるので使い勝手を向上させることができる。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、機械室ファンの風下側に第一の圧縮機と第二の圧縮機とを配置し、前記機械室ファンを第一の機械室ファンと第二の機械室ファンとの2個設け、前記第一の機械室ファンの吐出空気を前記第一の圧縮機に当て、前記第二の機械室ファンの吐出空気を前記第二の圧縮機に当てたものであり、各圧縮機に専用の機械室ファンの吐出空気を当てることで更に効率的に圧縮機を冷却することができるので圧縮機の温度上昇を抑制でき、圧縮機の長寿命化や安全性の確保を図ることができるという作用を有する。
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、第一の機械室ファンと第二の機械室ファンとの風量をそれぞれ独立に制御したものであり、2つの圧縮機の運転率に応じて、それぞれに対応する機械室ファンの風量を独立して制御することにより必要分のみ機械室ファンの運転を行なうことができるので消費電力の低下を図ることができるという作用を有する。
以下、本発明による冷蔵庫の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1による冷蔵庫の正面図である。図2は同実施の形態の冷蔵庫の機械室の平面図である。
図1、図2に示すように冷蔵庫20は断熱壁21にて区画形成された第一の冷却空間22と、第一の冷却空間22と異なる冷却温度に設定された第二の冷却空間23と、第一の冷却空間22を冷却する第一の冷凍サイクル24と、第二の冷却空間23を冷却する第二の冷凍サイクル25と、第一の冷却空間22と第二の冷却空間23との外部に設けられた機械室26とからなる。
例えば第一の冷却空間22と第二の冷却空間23とは冷蔵庫20の上下方向に上を第一の冷却空間22、下を第二の冷却空間23というように配置し、第一の冷却空間22は冷凍室として設定温度を−20℃、第二の冷却空間22は冷蔵室として設定温度を5℃とする。
また、第一の冷凍サイクル24は第一の冷却空間22を−20℃に冷却する為に運転率がほぼ100%となるように調整されており、第二の冷凍サイクル25は第二の冷却空間23を5℃に冷却する為の運転率を例えば30%程度となるように調整されている。
機械室26は例えば冷蔵庫20の上部に設けられ、前後左右方向を区画壁27にて形成し、上部は外気に開放されている。
また、機械室26内には第一の冷凍サイクル24の一部を形成する第一の圧縮機28と第一の凝縮器29と、第二の冷凍サイクル25の一部を形成する第二の圧縮機30と第2の凝縮器31と、機械室ファン32と、機械室ファン32の吐出空気を第一の圧縮機28と第二の圧縮機30とに配分して当てる風向制御板33とを備え、第一の圧縮機28と第一の凝縮器29、第二の圧縮機30と第2の凝縮器31とはそれぞれ機能的に連結されている。
また、第一の冷凍サイクル24と第二の冷凍サイクル25との冷媒には可燃性冷媒34として、例えばR600aを使用している。
更に、例えば区画壁27の前面に機械室ファン32の吸気口35を設け、吸気口35と機械室ファン32の吸込み側との間の風上側には第一の凝縮器29、風下側には第二の凝縮器31を近接して配置し、機械室ファン32の吐出側近傍には風向制御板33を設けて、風向制御板32にて左右に配分された吐出空気の進路方向に例えば左側に第一の圧縮機28と右側に第二の圧縮機30とを左右方向に並列に配置している。
また、第一の圧縮機28と第二の圧縮機30との少なくとも一方はインバータ圧縮機であり、機械室ファン32は第一の圧縮機28と第二の圧縮機30との少なくともどちらかが運転している場合に連動して運転するよう制御されている。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作を説明する。
第一の圧縮機28と第二の圧縮機30との運転により、第一の冷凍サイクル24と第二の冷凍サイクル25とに可燃性冷媒34が流れ、第一の冷却空間22と第二の冷却空間23とをそれぞれの設定温度に冷却する。同時に、第一の圧縮機28と第二の圧縮機30との運転に連動して機械室ファン32も運転され、吸気口35より吸入された空気はまず風上側に配置された第一の凝縮器29で熱交換を行ない、続けて第二の凝縮器31でも熱交換が行なわれる。その後、空気は機械室ファン32を通過した後、風向制御板33により配分され、第一の圧縮機28と第二の圧縮機30とをそれぞれ冷却して機械室26上部に排気される。
この時、第一の冷凍サイクル24の運転率がほぼ100%としているので、連動している機械室ファン32もほぼ100%運転されることになり、万が一機械室26内で可燃性冷媒34が漏洩した場合でも機械室ファン32の運転により漏洩した可燃性冷媒34の拡散が促進され、漏洩した可燃性冷媒34が爆発限界濃度に達するのを抑制できるので冷蔵庫20の安全性を確保できる。更に第一の冷凍サイクル24の運転率をほぼ100%となるように第一の圧縮機28の能力を落とすことで消費電力の低減やコストダウンを図ることができる。
また、第一の凝縮器29と第二の凝縮器31とを一体化して空冷するようにしたので機械室ファン32の個数を2個から1個に削減でき、更に消費電力の低減やコストダウンを図ることができる。
この時、風下側に配置された第二の凝縮器31側は温度が上昇し、若干性能が低下するが、運転率の高い第一の凝縮器29を風上側に配置することで、第一の凝縮器29側は性能低下を抑制でき、第二の凝縮器31の性能低下より機械室ファン32の個数を削減した効果の方が大きいので、冷蔵庫20全体としては消費電力の低減を図ることができる。したがって、第二の冷凍サイクル25の運転率を30%としたが、凝縮器を一体化した場合の影響を抑制する為には、運転率は低い方が望ましい。
また、第一の圧縮機28と第二の圧縮機30との少なくとも一方はインバータ圧縮機としたことで消費電力の低減を図ることができるが、どちらか一方という場合には、運転率の高い第一の圧縮機28をインバータ圧縮機としたほうが消費電力の低減効果が大きいという点で望ましい。
また、風向制御板33を設けることで、1つの機械室ファンで左右方向に並列に配置した2つの圧縮機に同時に効率的に吐出空気を当てることが可能となり、機械室ファンの個数を減らすことができるので消費電力の低下やコスト削減を図ることができる。更に、機械室ファン32の吐出方向に直列に2つの圧縮機を配置する場合に比べ、圧縮機を左右方向に並列に配置することにより機械室26を小さくすることが可能となるので冷却空間を広くする、あるいは冷蔵庫20自身を小さくして設置の際の自由度を増すことができるので使い勝手を向上させることができる。この時、2つの圧縮機の運転率や発熱量により風向制御板33の左右の配分比率を変えることで、より効率的に圧縮機を冷却することができる。
なお、本実施の形態では第一の冷却空間22と第二の冷却空間23とは冷蔵庫20の上下方向に上を第一の冷却空間22、下を第二の冷却空間23というように配置し、第一の冷却空間22は冷凍室として設定温度を−20℃、第二の冷却空間22は冷蔵室として設定温度を5℃としたが、設置や使用条件により冷蔵庫の20の左右方向に第一の冷却空間22と第二の冷却空間23とを配置したり、設定温度を入れ替えることにより、冷蔵庫20の設置や使用の自由度が増し、使い勝手を向上させることができる。
更に3つ以上の冷凍サイクルを有する場合でも、2つずつ冷凍サイクルを組み合わせることにより同様の効果を得ることができる。
また、吸気口35を区画壁27の前面に設けることにより、冷蔵庫20の左右や後ろに壁などの障壁物がきた場合でも機械室ファン32の吸入量に影響が無いので性能の安定化を図ることができる。しかし、障壁物の影響を受けないことがわかっている場合には区画壁27の左右の側面や背面に吸気口35を設けることにより概観意匠性を向上させることができる。
(実施の形態2)
図3は本発明の実施の形態2による冷蔵庫の正面図である。図4は同実施の形態の冷蔵庫の機械室の平面図である。
図3、図4に示すように冷蔵庫40は断熱壁41にて区画形成された第一の冷却空間42と、第一の冷却空間42と異なる冷却温度に設定された第二の冷却空間43と、第一の冷却空間42を冷却する第一の冷凍サイクル44と、第二の冷却空間43を冷却する第二の冷凍サイクル45と、第一の冷却空間42と第二の冷却空間43との外部に設けられた機械室46とからなる。
例えば第一の冷却空間42と第二の冷却空間43とは冷蔵庫40の上下方向に上を第一の冷却空間42、下を第二の冷却空間43というように配置し、第一の冷却空間42は冷凍室として設定温度を−20℃、第二の冷却空間42は冷蔵室として設定温度を5℃とする。
また、第一の冷凍サイクル44は第一の冷却空間42を−20℃に冷却する為に運転率がほぼ100%となるように調整されており、第二の冷凍サイクル45は第二の冷却空間43を5℃に冷却する為の運転率を例えば30%程度となるように調整されている。
機械室46は例えば冷蔵庫40の上部に設けられ、前後左右方向を区画壁47にて形成し、上部は外気に開放されている。
また、機械室46内には第一の冷凍サイクル44の一部を形成する第一の圧縮機48と第一の凝縮器49と、第二の冷凍サイクル45の一部を形成する第二の圧縮機50と第2の凝縮器51と、第一の圧縮機48に専門に吐出空気を当てる第一の機械室ファン52と、第二の圧縮機50に専門に吐出空気を当てる第二の機械室ファン53とを備え、更に第一の圧縮機48と第一の凝縮器49、第二の圧縮機50と第2の凝縮器51とはそれぞれ機能的に連結されている。
また、第一の冷凍サイクル44と第二の冷凍サイクル45との冷媒には可燃性冷媒54として、例えばR600aを使用している。
更に、例えば区画壁47の前面に第一の機械室ファン52と第二の機械室ファン53との吸気口55を設け、吸気口55と、第一の機械室ファン52と第二の機械室ファン53との吸込み側との間の風上側には第一の凝縮器49、風下側には第二の凝縮器51を近接して配置し、第一の機械室ファン52と第二の機械室ファン53とはそれぞれ第一の凝縮器49と第二の凝縮器51との配置方向から若干斜めにそれぞれ別方向に吐出するように配置され、第一の機械室ファン52と第二の機械室ファン53とのそれぞれの吐出空気の進路方向に例えば左側に第一の圧縮機48と右側に第二の圧縮機50とを左右方向に並列に配置している。
また、第一の機械室ファン52と第二の機械室ファン53とはそれぞれ第一の圧縮機48と第二の圧縮機50との運転時と連動して運転し、更に風量も独立して変動可能に制御されている。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作を説明する。
第一の圧縮機48と第二の圧縮機50との運転により、第一の冷凍サイクル44と第二の冷凍サイクル45とに可燃性冷媒54が流れ、第一の冷却空間42と第二の冷却空間43とをそれぞれの設定温度に冷却する。同時に、第一の圧縮機48と第二の圧縮機50との運転に連動して第一の機械室ファン52と第二の機械室ファン53とが同時に運転され、吸気口55より吸入された空気はまず風上側に配置された第一の凝縮器49で熱交換を行ない、続けて第二の凝縮器51でも熱交換が行なわれる。その後、空気は第一の機械室ファン52と第二の機械室ファン53とを通過した後、第一の圧縮機48と第二の圧縮機50とをそれぞれ冷却して機械室46上部に排気される。
この時、第一の冷凍サイクル44の運転率がほぼ100%としているので、連動している第一の機械室ファン52もほぼ100%運転されることになり、万が一機械室46内で可燃性冷媒54が漏洩した場合でも第一の機械室ファン52の運転により漏洩した可燃性冷媒54の拡散が促進され、漏洩した可燃性冷媒54が爆発限界濃度に達するのを抑制できるので冷蔵庫40の安全性を確保できる。
また、2つの圧縮機に対してそれぞれ専用の機械室ファンを設け、2つの機械室ファンがそれぞれの圧縮機の運転に連動して運転するようにしたので、風向制御板35を設けた場合に比べ更に効率的に2つの圧縮機を冷却することができ、圧縮機の温度上昇を抑制できるため、圧縮機の長寿命化や安全性の確保を図ることができる。
更に、2つの機械室ファンが風量までそれ独立して変動できるよう制御されているので消費電力の低減を図ることができる。
以上のように、本発明の冷蔵庫によると、万が一の漏洩冷媒の拡散機能を保持しながら、不必要な消費電力を削減でき、可燃性冷媒を適用した冷却機器の安全性確保と省エネルギー化を図る技術として有用である。
本発明による冷蔵庫の実施の形態1の正面図 同実施の形態の冷蔵庫の機械室の平面図 本発明による冷蔵庫の実施の形態2の正面図 同実施の形態の冷蔵庫の機械室の平面図 従来の冷蔵庫の機械室の正面図
符号の説明
1 冷蔵庫
2 機械室
3 圧縮機
4 送風機
5 配管
6 冷凍サイクル
7 可燃性冷媒
20 冷蔵庫
21 断熱壁
22 第一の冷却空間
23 第二の冷却空間
24 第一の冷凍サイクル
25 第二の冷凍サイクル
26 機械室
27 区画壁
28 第一の圧縮機
29 第一の凝縮器
30 第二の圧縮機
31 第二の凝縮器
32 機械室ファン
33 風向制御板
34 可燃性冷媒
35 吸気口
40 冷蔵庫
41 断熱壁
42 第一の冷却空間
43 第二の冷却空間
44 第一の冷凍サイクル
45 第二の冷凍サイクル
46 機械室
47 区画壁
48 第一の圧縮機
49 第一の凝縮器
50 第二の圧縮機
51 第二の凝縮器
52 第一の機械室ファン
53 第二の機械室ファン
54 可燃性冷媒
55 吸気口

Claims (6)

  1. 断熱壁にて区画形成された第一の冷却空間と、前記第一の冷却空間の冷却温度と異なる冷却温度に設定された第二の冷却空間と、前記第一の冷却空間を冷却する第一の冷凍サイクルと、前記第二の冷却空間を冷却する第二の冷凍サイクルとを有し、前記第一の冷凍サイクルと前記第二の冷凍サイクルとの冷媒に可燃性冷媒を使用した冷蔵庫本体の外部に機械室を設け、前記機械室は第一の冷凍サイクルの一部を形成する第一の圧縮機と第一の凝縮器と、第二の冷凍サイクルの一部を形成する第二の圧縮機と第二の凝縮器と、機械室ファンとを有し、前記機械室ファンの通気風路の風上側に前記第一の凝縮器と前記第二の凝縮器とを通気風路の前後方向に順次近傍に配置して、前記第一の凝縮器と前記第二の凝縮器とを一体として前記機械室ファンにて空冷したことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 第一の圧縮機と第二の圧縮機との内、少なくとも一方をインバータ圧縮機としたことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 第一の凝縮器と第二の凝縮器との内、冷凍サイクルの運転率の高い方を機械室ファンの通気風路の風上側に配置したことを特徴とする請求項1または2に記載の冷蔵庫。
  4. 機械室ファンの通気風路の風下側に風向制御板と第一の圧縮機と第二の圧縮機とを配置し、前記風向制御板にて前記機械室ファンの吐出空気を前記第一の圧縮機と前記第二の圧縮機とに配分して当てることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  5. 機械室ファンの風下側に第一の圧縮機と第二の圧縮機とを配置し、前記機械室ファンを第一の機械室ファンと第二の機械室ファンとの2個設け、前記第一の機械室ファンの吐出空気を前記第一の圧縮機に当て、前記第二の機械室ファンの吐出空気を前記第二の圧縮機に当てたことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  6. 第一の機械室ファンと第二の機械室ファンとの風量をそれぞれ独立に制御したことを特徴とする請求項5に記載の冷蔵庫。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007018137A (ja) * 2005-07-06 2007-01-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 自動販売機
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