JP2005113704A - コモンレール式燃料噴射装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 レール圧の過渡時制御を、フィードバック制御によりエンストを生じさせることなく安定に行えるようにする。
【解決手段】 コモンレール2のレール圧を目標レール圧に制御するため、コモンレール2内の実レール圧と目標レール圧との偏差ΔPに応じたフィードバック制御によりコモンレール2内に高圧燃料を供給する高圧ポンプ3の吐出量の制御を行うようにした内燃機関用のコモンレール式の燃料噴射装置1において、内燃機関10がアイドル運転状態か否かを判別し、アイドル運転状態にあるときの高圧ポンプ3の吐出量に応じた所定の制御パラメータとして制御積分項の値を学習して学習値を得、偏差ΔPが所定値になったときにフィードバック制御において用いられている制御積分項の値を学習値に置き換えるようにした。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車両用内燃機関のためのコモンレール式燃料噴射装置及びその制御方法に関する。
高圧ポンプから圧送された燃料をコモンレール内に一旦蓄積しておき、電気的に演算され、設定された噴射タイミングでコモンレール内に蓄積された高圧燃料を燃料噴射弁から内燃機関の気筒内に噴射するように構成されたコモンレール式の内燃機関用燃料噴射装置が近年広く採用されるに到っている。従来のコモンレール式燃料噴射装置は、コモンレール内の高圧燃料の圧力がそのときの機関の運転状態に見合った値となるようにするため、機関回転数及びアクセル操作量に従ってそのときのドライバーの要求噴射量を演算し、この演算結果に応じてコモンレールの目標レール圧を決定し、コモンレール内の燃料圧がこの目標レール圧となるようにフィードバック制御が行われる構成となっている。
ところで、上述の如きコモンレール式燃料噴射装置を車両において使用する場合は、ブレーキペダルを急速に踏み込むなどして車両が急減速すると、目標レール圧は急激に小さくなる。そこで、レール圧制御のためのフィードバック制御系においては、目標レール圧の急減に応答して実レール圧を早急にこの目標レール圧に整定させるためのフィードバック制御動作が実行されることになる。しかし、実際には、このレール圧整定動作時に目標レール圧と実レール圧との偏差が零となってからも過制御が行われ、実レール圧が目標レール圧よりも大きく低下してしまう、所謂アンダーシュート現象が生じる傾向がある。このアンダーシュート現象により実レール圧が所定の下限値以下の低い値となると、内燃機関の気筒への燃料噴射が予定通り行われず、エンストに到る場合が生じる。また、車速が徐々に減少するような場合、目標レール圧も徐々に低下するので、偏差は小さく、PID制御系では制御積分項がフリーズせず、アンダーシュートが生じやすくなる。
このような不具合が生じるのを防止するため、特許文献1には、目標レール圧と実レール圧との偏差が所定値になったときには、その偏差に基づくフィードバック制御に代えて、アイドル時に学習した司令値を用いたオープンループ制御に切り換えるようにした構成が開示されている。
特許第3301095号明細書
しかし、この提案された技術によると、
(1)オープンループ制御を用いるため目標値との偏差の解消がフィードバック制御より劣ったものとなる。
(2)オープンループ制御を用いるため学習司令値(制御値)を用いたとしてもフィードバック制御の場合よりは劣ったものとなる。
(3)目標とするアイドル時レール値に誤差が生じてしまうと、パイロット噴射量等の誤差によってエンジン振動の増加、排気エミッションの悪化等の原因になる。
(4)オープンループ制御からフィードバック制御に戻した場合には、フィードバック・オープンループ・フィードバックのように切り換える必要があり、制御が複雑になる。
という別の問題を生じることになる。
本発明の目的は、従来技術における上述の問題点を解決することができる、コモンレール式燃料噴射装置及びその制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、目標レール圧と実レール圧との間の偏差が所定値に達した場合に、フィードバック制御系において、その制御の積分項をアイドル運転時に学習した積分項に置き換えてフィードバック制御によりレール圧の整定を図るようにしたものである。このように、レール圧の整定のためのフィードバック制御を維持するので、良好な制御特性で、アンダーシュートを引き起こすことなく、レール圧を安定に制御できる。
請求項1の発明によれば、コモンレールのレール圧を所要の目標レール圧に制御するため、前記コモンレール内の実レール圧と前記目標レール圧との偏差に応じたフィードバック制御により前記コモンレール内に高圧燃料を供給する高圧ポンプの吐出量の制御を行うようにした内燃機関用のコモンレール式燃料噴射装置において、内燃機関のアイドル運転時の前記高圧ポンプの吐出量に応じた所定の制御パラメータの値を学習して学習値を得る手段と、前記偏差が所定値になったときに前記フィードバック制御において用いられている前記制御パラメータの値を前記学習値に置き換える手段とを備えたことを特徴とするコモンレール式燃料噴射装置が提案される。
請求項2の発明によれば、コモンレールのレール圧を所要の目標レール圧に制御するため、前記コモンレール内の実レール圧と前記目標レール圧との偏差に応じたフィードバック制御により前記コモンレール内に高圧燃料を供給する高圧ポンプの吐出量の制御を行うようにした内燃機関用のコモンレール式燃料噴射装置の制御方法において、内燃機関のアイドル運転時の前記高圧ポンプの吐出量に応じた所定の制御パラメータの値を学習して学習値を得るステップと、前記偏差が所定値になったときに前記フィードバック制御において用いられている前記制御パラメータの値を前記学習値に置き換えるステップとを備えたことを特徴とするコモンレール式燃料噴射装置の制御方法が提案される。
所定の制御パラメータの値は適宜に選ぶことができる。例えば、制御積分項、高圧ポンプの燃料吐出量の目標値、高圧ポンプの調量弁のアクチュエータの電流値等とすることができる。制御パラメータの値の学習のタイミングは、所定の条件を定め、この所定の条件が成立したときに随時実行する構成とすることができる。また、これに限定されず、機関始動後の安定運動確立の条件下で一度のみ実行する構成とすることもできる。
以上のようにして得られた学習値への置き換えの条件は偏差の値が所定値より小さくなったときとすることができるほか、適宜に定めることができる。なお、機関の始動後、学習が実行される前に過渡制御が必要とされる場合には、前回の機関停止前に保存された学習値を利用することができる。
学習値は、学習したときの温度等の雰囲気条件に応じて補正された値を保存するのが好ましい。
本発明によれば、レール圧の過渡時制御を、フィードバック制御によりエンストを生じさせることなく安定に行うことができる。
本発明をより詳細に説述するために、添付の図面に従ってこれを説明する。
図1は、本発明によりコモンレールのレール圧を制御するように構成された車両用内燃機関のためのコモンレール式燃料噴射装置の一実施形態を示す概略構成図である。燃料噴射装置1は、内燃機関車両の内燃機関に燃料を噴射供給するためのコモンレール式の内燃機関用燃料噴射装置であり、コモンレール2と、コモンレール2に高圧燃料を供給するための高圧ポンプ3と、コモンレール2内に蓄積された高圧燃料をN気筒のディーゼル機関10の各気筒11−1〜11−Nの燃焼室内へ噴射するための複数のインジェクタ4−1〜4−Nとを備えている。
これらのインジェクタ4−1〜4−Nはそれぞれ燃料噴射制御用の電磁弁V1〜VNを備えており、これらの電磁弁V1〜VNは、制御ユニット7から後述するようにして出力される開閉制御信号SV1〜SVNに応答して動作することによりそれぞれ独立して開閉制御され、対応する気筒内に高圧燃料が所要のタイミングにおいて所要量だけ噴射されるように構成されている。
高圧ポンプ3は、ディーゼル機関10によって駆動される高圧ポンプ本体31と、フューエルメタリングユニット32と、インレット・アウトレットバルブ33とが一体に組み立てられて成っている。フューエルメタリングユニット32には燃料タンク5からの燃料がフィードポンプ6によって供給されている。フューエルメタリングユニット32における燃料供給量の調節は、フューエルメタリングユニット32内に設けられた電磁弁34の開閉制御によって行われる。
電磁弁34は、コモンレール2内の燃料圧力が内燃機関のそのときの要求噴射量に従う圧力となるよう制御ユニット7からの駆動制御信号SVXによって開閉制御される構成となっている。制御ユニット7には、コモンレール2内の実際の燃料圧力(実レール圧)を検出する圧力センサ8からの実圧力信号PAが入力信号として入力されているほか、回転数センサ9Aからはディーゼルエンジン10の回転数を示す回転数信号Nが入力され、アクセルペダル(図示せず)の操作量を示すアクセル信号Aがアクセルセンサ9Bから入力されている。
電磁弁34を開閉制御させるため制御ユニット7から出力される駆動制御信号SVXはパルス信号となっており、そのデューティ比は制御ユニット7において電磁弁34を制御するための出力値として定められる。駆動制御信号SVXにより高圧ポンプ本体31からコモンレール2へ流れる高圧燃料の流量を調節することができ、この流量調節によってコモンレール2内の高圧燃料の圧力を所定の圧力(目標レール圧)に制御できるようになっている。なお、電磁弁34をこのようにデューティ比制御によって開閉動作せしめ、これにより燃料の流量調節を行う高圧ポンプ3の構成それ自体は公知であるから、高圧ポンプ3についての詳しい説明は省略する。
図2には、制御ユニット7の構成を示すブロック図が示されている。ここでは、レール圧制御系統のみが示されており、インジェクタ4−1〜4−Nの駆動のための制御系統については図示するのが省略されている。
図2に示されているレール圧制御部40の構成について説明すると、レール圧制御部40は、回転数信号Nと指示噴射量Qとから目標レール圧を示す目標レール圧データD1を演算出力する目標レール圧演算部41と、目標レール圧データD1と実圧力信号PAとを比較して目標レール圧に対する実レール圧の偏差ΔPを示す偏差データD2を演算出力する偏差演算部42と、偏差データD2に応答し偏差ΔPが零となるように電磁弁34の開度をPIDフィードバック制御するための演算を実行するPID制御演算部43とを備えている。指示噴射量Qは、回転数信号N及びアクセル信号Aとに基づくドライバー要求噴射量の演算結果、またはアイドル制御の噴射量である。
PID制御演算部43からは、PID制御演算部43での演算結果に従って電磁弁34の開度を制御するのに必要な駆動制御信号SVXのデューティ比を示すデューティ比データD3が出力され、デューティ比データD3は電磁弁駆動回路44に入力される。電磁弁駆動回路44からはデューティ比データD3により示されるデューティ比の駆動制御信号SVXが出力され、吐出量制御のための電磁弁34が駆動制御信号SVXによってオン、オフ駆動され、コモンレール2内の燃料圧力(実レール圧)を目標レール圧データD1により示される圧力(目標レール圧)に整定するためのフィードバック制御が実行される。
符号45で示されるのは、内燃機関10のアイドル運転時の高圧ポンプ3の吐出量に応じた所定の制御パラメータの値を学習して学習値を得ることができるように構成された学習演算部である。
本実施の形態では、所定の制御パラメータの値として、PID制御演算部43の制御に用いられる積分項の値が選ばれている。このため、PID制御演算部43からは、そのときの積分項の値を示す積分項データD4が学習演算部45に与えられている。学習演算部45には、回転数信号N、アクセル信号A、実圧力信号PAが入力されており、内燃機関10がアイドル運転状態にある場合に、積分項データD4で示される積分項の値を取得し、これに基づいてアイドル運転時の積分項の値を学習により得る構成となっている。
このようにして得られた積分項の学習値を示す学習値データD5が学習演算部45からPID制御演算部43に与えられている。ここで、所定の制御パラメータの値は適宜に選ぶことができる。例えば、制御積分項以外に、高圧ポンプ3の燃料吐出量の目標値、高圧ポンプ3の調量弁である電磁弁34の電流値等とすることができる。制御パラメータの値の学習のタイミングは、所定の条件を定め、この所定の条件が成立したときに随時実行する構成とすることができる。また、これに限定されず、機関始動後の安定運動確立の条件下で一度のみ実行する構成とすることもできる。
PID制御演算部43では、偏差データD2により示されるΔPの値が所定値になったときに、フィードバック制御において用いられている積分項の値を、学習値データD5によって示される学習値に置き換える構成となっている。
このように、ΔPの値が所定値になったときのPID制御演算部43における制御積分項の値を、予め学習により得ている内燃機関10のアイドリング運転時の制御積分値に置き換える構成とすると、ΔPの値が更に小さくなった場合でもPID制御演算部43で用いられる制御積分値はその学習値のままである。
したがって、アクセルペダルを急激に解放するなどして車両が急減速状態に入り、目標レール圧が急激に小さくなった場合、これに追従するように実レール圧が低下してΔPの値が小さくなり所定値になったときに、制御積分項の値が学習値に固定されることになる。この結果、このような過渡制御時に生じやすい実レール圧のアンダーシュート現象の発生が有効に抑えられ、エンスト等の不具合が生じるのを防止することができる。このため、過渡運転時における機関の安定運転を確保できる。
上述した目標レール圧演算部41、偏差演算部42、PID制御演算部43、及び学習演算部45の各演算は、制御ユニット7内のマイクロコンピュータ71に所定のプログラムを実行させることにより行われるように構成されている。
図3は、学習演算部45における演算のための制御量学習プログラム80を示すフローチャートである。制御量学習プログラム80は、レール圧の制御周期毎に実行されるプログラムであり、プログラムの実行が開始されると、ステップS1で内燃機関10がアイドリング運転中であるか否かが判別される。
図4は、図3のステップS1でのアイドリング判別処理の詳細フローチャートである。先ず、ステップS11でレール圧制御中であるか否かが判別され、レール圧制御中であると判別されると、ステップS11の判別結果がYESとなり、ステップS12に進む。一方、ステップS11でレール圧制御中でないと判別されると、ステップS11の判別結果はNOとなり、ステップS19に進む。ステップS19では、アイドリング中ではないと判別され、アイドリング判別処理を終了する。
ステップS12では機関回転数が規定の範囲内であるか否かが判別され、規定の範囲内であると判別されると、ステップS12の判別結果がYESとなり、ステップS13に進む。一方、ステップS12で機関回転数が規定の範囲内でないと判別されると、ステップS12の判別結果はNOとなり、ステップS19に進む。
ステップS13では内燃機関10の冷却水の水温が規定の範囲内であるか否かが判別され、規定の範囲内であると判別されると、ステップS13の判別結果がYESとなり、ステップS14に進む。一方、ステップS13で水温が規定の範囲内でないと判別されると、ステップS13の判別結果はNOとなり、ステップS19に進む。
ステップS14では噴射量が規定の範囲内であるか否かが判別され、規定の範囲内であると判別されると、ステップS14の判別結果がYESとなり、ステップS15に進む。一方、ステップS14で噴射量が規定の範囲内でないと判別されると、ステップS14の判別結果はNOとなり、ステップS19に進む。
ステップS15では目標レール圧が規定の範囲内であるか否かが判別され、規定の範囲内であると判別されると、ステップS15の判別結果がYESとなり、ステップS16に進む。一方、ステップS15で目標レール圧が規定の範囲内でないと判別されると、ステップS15の判別結果はNOとなり、ステップS19に進む。
ステップS16では目標レール圧と実レール圧の偏差が規定値以内であるか否かが判別され、規定値以内であると判別されると、ステップS16の判別結果がYESとなり、ステップS17に進む。一方、ステップS16で偏差が規定値以内でないと判別されると、ステップS16の判別結果はNOとなり、ステップS19に進む。
ステップS17ではレール圧制御のPID計算実行中であるか否かが判別され、実行中であると判別されると、ステップS17の判別結果がYESとなり、ステップS18に進む。ステップS18ではアイドリング中であると判別され、アイドリング判別処理を終了する。一方、ステップS17で実行中でないと判別されると、ステップS17の判別結果はNOとなり、ステップS19に進む。
このように、ステップS11〜S17の判別はいずれもYESの場合にのみ内燃機関がアイドリング運転中であると判別される。一方、ステップS11〜S17の判別が一つでもNOの場合にはアイドリング運転中でないと判別される。
図3に戻ると、ステップS1でアイドリング中でないと判別された場合には、ステップS1の判別結果はNOとなり、この制御量学習プログラム80の実行を終了する。ステップS1でアイドリング中であると判別されると、ステップS1の判別結果はYESとなり、ステップS2に入る。
ステップS2では、このときPID制御演算部43で実行されているPID制御における制御積分項の値を変数Aに代入する。
ステップS3では、前回までにおける制御積分項の学習値Bと変数Aとを用いて新しい学習値を計算する。ここでは、B=(B+A)/2の式に基づき、新しい学習値Bを計算し、これにより得られた新しい学習値をBとして記憶する。このときの水温及び燃料温度も一緒に記憶する。
なお、内燃機関10の始動後に初めて学習を行う場合には、B=Aとして計算を行う。
次のステップS4では、学習済みフラグをセットし、制御量の学習処理を終了する。
図5及び図6は、PID制御演算部43で実行されるPID制御において、所定の条件下でその制御積分項の値を学習演算部45で演算されたアイドル運転時の制御積分項の値に置き換えるための制御量補正プログラムを示すフローチャートである。
制御量補正プログラム90について説明すると、ステップS31ではレール圧制御中であるか否かが判別され、レール圧制御中であると判別されると、ステップS31の判別結果がYESとなりステップS32に進む。一方、ステップS31でレール圧制御中でないと判別されると、ステップS31の判別結果はNOとなり制御量補正プログラム90の実行を終了する。
ステップS32では実レール圧>判定閾値であるか否かが判別され、実レール圧>判定閾値であると判別されると、ステップS32の判別結果がYESとなり、ステップS33に進む。
ステップS33では補正可能フラグをセットし、制御量の補正処理を終了する。補正を繰り返し行うとレール圧制御が不安定になるので、一度ある圧力まで上昇し、その後圧力が下がってきたときだけ補正を行うようにするためである。
一方、ステップS32で実レール圧>判定閾値でないと判別されると、ステップS32の判別結果はNOとなり、ステップS34に進む。
ステップS34では学習済みフラグがセットされているか否かが判別され、セットされていると判別されると、ステップS34の判別結果がYESとなり、ステップS35に進む。一方、ステップS34で学習済みフラグがセットされていないと判別されると、ステップS34の判別結果はNOとなり、制御量補正プログラム90の実行を終了する。
ステップS35では補正可能フラグがセットされているか否かが判別され、セットされていると判別されると、ステップS35の判別結果がYESとなり、ステップS36に進む。一方、ステップS35で補正可能フラグがセットされていないと判別されると、ステップS35の判別結果はNOとなり、制御量補正プログラム90の実行を終了する。
ステップS36では目標レール圧が規定の範囲内であるか否かが判別され、範囲内であると判別されると、ステップS36の判別結果がYESとなり、ステップS37に進む。一方、ステップS36で目標レール圧が規定の範囲内でないと判別されると、ステップS36の判別結果はNOとなり、制御量補正プログラム90の実行を終了する。
ステップS37では実レール圧が目標レール圧より低くなったか否かが判別され、低くなったと判別されると、ステップS37の判別結果がYESとなり、ステップS38に進む。一方、ステップS37で実レール圧が目標レール圧より低くなっていないと判別されると、ステップS37の判別結果はNOとなり、制御量補正プログラム90の実行を終了する。
ステップS38では制御積分項の計算値が学習値より低いか否かが判別され、低いと判別されると、ステップS38の判別結果がYESとなり、ステップS39に進む。ステップS39では制御積分項に学習値をセットする。ここで、学習値を記憶するときに同時に記憶した水温と燃料温度(ステップS3)に対し、現在の水温及びまたは燃料温度に差がある場合は、その差に応じた係数を学習値に掛けてから制御積分項にセットする。そして、ステップS40では補正可能フラグをクリアし、制御量補正プログラム90の実行を終了する。なお、水温及びまたは燃料温度の補正は行うのが好ましいが、省略することも可能である。
一方、ステップS38で制御積分項の計算値が学習値より低くないと判別されると、ステップS38の判別結果はNOとなり、ステップS40に進む。これは制御積分項の計算値が学習値より大きい場合にはPID制御が良好に行われていると考えられるので、制御積分項の補正を行う必要がないからである。
そして、ステップS40で補正可能フラグをクリアし、制御量補正プログラム90の実行を終了する。これは不必要に補正を繰り返し行うとレール圧制御が不安定になるので、一度補正を行ったら再度補正を実行する条件が整うのを待つためである。
本発明によるコモンレール式燃料噴射装置の一実施形態を示す概略構成図。 図1に示す制御ユニットのレール圧制御部の構成を示すブロック図。 レール圧制御のための制御用学習プログラムを示すフローチャート。 図3のアイドリング判別ステップの詳細フローチャート。 レール圧制御のための制御量補正プログラムを示す一部フローチャート。 レール圧制御のための制御量補正プログラムを示す一部フローチャート。
符号の説明
1 燃料噴射装置
2 コモンレール
3 高圧ポンプ
7 制御ユニット
8 圧力センサ
10 内燃機関
40 目標噴射量演算部
41 目標レール圧演算部
42 偏差演算部
43 PID制御演算部
44 電磁弁駆動回路
45 学習演算部
80 制御量学習プログラム
90 制御量補正プログラム
A アクセル信号
D1 目標レール圧データ
D2 偏差データ
D3 デューティ比データ
D4 積分項データ
D5 学習値データ
N 回転数信号
PA 実圧力信号
SVX 駆動制御信号

Claims (2)

  1. コモンレールのレール圧を所要の目標レール圧に制御するため、前記コモンレール内の実レール圧と前記目標レール圧との偏差に応じたフィードバック制御により前記コモンレール内に高圧燃料を供給する高圧ポンプの吐出量の制御を行うようにした内燃機関用のコモンレール式燃料噴射装置において、
    内燃機関のアイドル運転時の前記高圧ポンプの吐出量に応じた所定の制御パラメータの値を学習して学習値を得る手段と、
    前記偏差が所定値になったときに前記フィードバック制御において用いられている前記制御パラメータの値を前記学習値に置き換える手段と
    を備えたことを特徴とするコモンレール式燃料噴射装置。
  2. コモンレールのレール圧を所要の目標レール圧に制御するため、前記コモンレール内の実レール圧と前記目標レール圧との偏差に応じたフィードバック制御により前記コモンレール内に高圧燃料を供給する高圧ポンプの吐出量の制御を行うようにした内燃機関用のコモンレール式燃料噴射装置の制御方法において、
    内燃機関のアイドル運転時の前記高圧ポンプの吐出量に応じた所定の制御パラメータの値を学習して学習値を得るステップと、
    前記偏差が所定値になったときに前記フィードバック制御において用いられている前記制御パラメータの値を前記学習値に置き換えるステップと
    を備えたことを特徴とするコモンレール式燃料噴射装置の制御方法。
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