JP2005113648A - 起伏ゲート装置及びその起伏方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の堰は開放状態にても、完全な開放にならない、そのため、せきあげ現象を発生させる、大河川用は大掛かりで周囲の景観を阻害し且つ高価であり、保守、維持管理が容易でなく、出費も高額を要す。
【解決手段】堰板を主堰板と副堰板の複数にして、副堰板を降下させることにより、堰板面積を縮小し、それにより形態及び駆動源を小形化し、景観を阻害しないものにすると共に製作費も安価にする。
堰板を倒伏させると小形になるため河床内に納め入れ、水流を全く阻害しないように設置する。
【選択図】 図1
【解決手段】堰板を主堰板と副堰板の複数にして、副堰板を降下させることにより、堰板面積を縮小し、それにより形態及び駆動源を小形化し、景観を阻害しないものにすると共に製作費も安価にする。
堰板を倒伏させると小形になるため河床内に納め入れ、水流を全く阻害しないように設置する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、河川水路に設けられる増水対策用、取水用、潮止用等の起伏堰装置と、その堰装置の起伏方法に関するものである。
従来より河川水路を横断して開閉自在に設けられた開閉堰として、吊りゲート堰、転倒堰、ゴム堰、起伏堰等、多種多様な堰が公知公用の技術として広く一般化され普及して居り、これ等に付帯する技術として土砂侵入防止或いは魚道を設けたものがある。
堰を開閉させる駆動源としては、油圧シリンダー、電気モーター、エアコンプレッサー河川の自然水流、等が使用されて居り、小河川の堰なれば人力にて開閉しているものもある。
特開平6−330516 特開平11−140843 特開平11−241331 特開2000−27165 ゲート総覧第三巻 (社)ダム堰施設技術協会 平成9年発行
堰を開閉させる駆動源としては、油圧シリンダー、電気モーター、エアコンプレッサー河川の自然水流、等が使用されて居り、小河川の堰なれば人力にて開閉しているものもある。
現今は河川に堰を建設する場合において、その周辺の自然環境を守ることが重大な要素になっている、そのため周囲の景観を害するような形態の堰は住民の反対を受け建設が困難な時代になって居り、豪壮な吊りゲート式がこの不適堰の部類に該当されている。
また堰の建設費、保守維持管理費等も低減を強く要求されて居り、ゴム堰のような簡単、低廉なものにても耐用年数に劣るものは良好な堰でなく、要求に応え得る堰の開発が要望されている。
河川水路において流れを円滑、平穏にすることは常識であり原則であるが、このことが守れていない堰が多い、そのため豪雨による増水時に堰により水流が隆起し、せきあげと言う現象を発生させ、それによって堤防は決壊し大きな災害を与えている、このようなため、せきあげ現象を発生させない堰の開発も切望されている。
また堰の建設費、保守維持管理費等も低減を強く要求されて居り、ゴム堰のような簡単、低廉なものにても耐用年数に劣るものは良好な堰でなく、要求に応え得る堰の開発が要望されている。
河川水路において流れを円滑、平穏にすることは常識であり原則であるが、このことが守れていない堰が多い、そのため豪雨による増水時に堰により水流が隆起し、せきあげと言う現象を発生させ、それによって堤防は決壊し大きな災害を与えている、このようなため、せきあげ現象を発生させない堰の開発も切望されている。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、従来方式の起伏式を採用して居るが、堰板が単板で無く複数にして、堰板の高さを変更可能としている。
堰板の高さを低くすることにより堰板の表面積を減少させ、それにより堰板面に荷重される水圧を軽減させ起立を容易にさせる、このようにして堰板を起立させると起立用の油圧シリンダーが推力の小なるもので可能になり装置を小形化できる、このため製作費が軽減できる。
堰板の高さを低くして倒伏させると、形状が縮小されているため、堰装置全体を河床面より突出させないように掘り下げて設置することが容易にできる、このため水流を全く阻害せず、せきあげ現象を解消させることができる。
本発明の堰装置は堰板を複数にして、副堰板を小形な油圧シリンダーにて昇降させることにより堰の高さが変更でき、それで流水量を調整することができる、堰板の傾斜角度を変更し流水調整することも勿論可能である。
堰板の高さを低くすることにより堰板の表面積を減少させ、それにより堰板面に荷重される水圧を軽減させ起立を容易にさせる、このようにして堰板を起立させると起立用の油圧シリンダーが推力の小なるもので可能になり装置を小形化できる、このため製作費が軽減できる。
堰板の高さを低くして倒伏させると、形状が縮小されているため、堰装置全体を河床面より突出させないように掘り下げて設置することが容易にできる、このため水流を全く阻害せず、せきあげ現象を解消させることができる。
本発明の堰装置は堰板を複数にして、副堰板を小形な油圧シリンダーにて昇降させることにより堰の高さが変更でき、それで流水量を調整することができる、堰板の傾斜角度を変更し流水調整することも勿論可能である。
以上のように本発明の起伏ゲート装置は堰板の高さを低下させ得るため、堰板面積を縮小し、それにより推力弱小の油圧シリンダーにても堰板の起立が可能になる、このことは製作も容易になるため、製作費を大幅に引き下げることができる。
堰板を縮小し倒伏させるため、面積が縮小され河床に設置する作業が容易になる、また本発明の堰装置は倒伏時は河床面より全く突出しない構造に作られているため、水流を全く阻害しない、そのため、せきあげと言う流水面を上昇させる現象を防止する。
本発明は堰板を複数にして副堰板を小形油圧シリンダーにて昇降させ堰板の高さを手軽に変更することができる、この構成は堰装置の製作を簡素化し、製作費を大幅に安くすることができる、且つ大掛かりな形態にならないため、周囲の自然景観を阻害せず、保守、維持管理を面倒化しない堰を提供できる。
堰板を縮小し倒伏させるため、面積が縮小され河床に設置する作業が容易になる、また本発明の堰装置は倒伏時は河床面より全く突出しない構造に作られているため、水流を全く阻害しない、そのため、せきあげと言う流水面を上昇させる現象を防止する。
本発明は堰板を複数にして副堰板を小形油圧シリンダーにて昇降させ堰板の高さを手軽に変更することができる、この構成は堰装置の製作を簡素化し、製作費を大幅に安くすることができる、且つ大掛かりな形態にならないため、周囲の自然景観を阻害せず、保守、維持管理を面倒化しない堰を提供できる。
以下本発明を図面に基づき詳細に説明する、図1は本発明の起伏ゲート装置及びその起伏方法の、堰板を起立させた場合の側面断面図にして、1は河川を横断して設けられる主堰板であって、2は主堰板1の前面に設けられた副堰板である、この副堰板2は主堰板1の内部に軸受6にて固着された油圧シリンダー3によりピストンロッド4及び連結部5を介して、主堰板1の前面を摺動し昇降する、このことにより堰板の高さを変更する、堰板を倒伏させるときは副堰板2を最低に下降させて主堰板1と同じ高さにする。
12は主堰板1の下端を河床7に固着する軸受である、主堰板1は軸受12を支点として油圧シリンダー10により倒伏、起立するようにされている、9は油圧シリンダー10の下端に設けられた軸受にして河床7に固着されている、8は油圧シリンダー10のピストンロッドであって、この先端の連結部11は主堰板1の後面上方に固着されている。
図1は単体を示した図面であるが、実際上では川幅に応じて数量が決定されることは勿論である、本発明の堰装置は起立させた状態にても、物々しい形態でないため周囲の自然景観を阻害しない、また簡素な構造であるため保守管理も容易であり、耐用年限の短い部品も使用していないため維持管理費も低廉化できる。
12は主堰板1の下端を河床7に固着する軸受である、主堰板1は軸受12を支点として油圧シリンダー10により倒伏、起立するようにされている、9は油圧シリンダー10の下端に設けられた軸受にして河床7に固着されている、8は油圧シリンダー10のピストンロッドであって、この先端の連結部11は主堰板1の後面上方に固着されている。
図1は単体を示した図面であるが、実際上では川幅に応じて数量が決定されることは勿論である、本発明の堰装置は起立させた状態にても、物々しい形態でないため周囲の自然景観を阻害しない、また簡素な構造であるため保守管理も容易であり、耐用年限の短い部品も使用していないため維持管理費も低廉化できる。
図2は本発明の起伏ゲート装置及びその起伏方法の、堰板を倒伏させた状態の側面断面図にして副堰板2を最低位置に下降させて、油圧シリンダー10のピストンロッド8を引き入れ、主堰板1を倒伏させた状態である。
豪雨などにより河川の水量が増加した場合に先ず副堰板2を降下させ流れ易くする、しかし増水が低下せず、益々増水し危険状態になった場合には主堰板1を水平に倒伏させる。
この状態では堰装置が全て完全に河床7の中の収まり河床7の表面より全く突出していない、このため流水の抵抗が全く無く、ために、せきあげ現象を防止することができる。
河川の流水量が減少すれば油圧シリンダー10のピストンロッド8を押し出し主堰板1を起立させるが、この場合は河川の流れに逆らって主堰板1を起立させるため相当な押し上げ力を必要とする、そこで副堰板2を降下させ、その分の堰面積を無くすと、堰板の上部分が無くなるため水流から受ける圧力が大幅に低下し、起立が極めて容易になる。
主堰板1の起立が容易になれば、起立用の油圧シリンダー10の推力も弱小化でき、製作価格も当然安価になる。
本発明はこのような実施例に何等限定されるものでなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得るは勿論である。
豪雨などにより河川の水量が増加した場合に先ず副堰板2を降下させ流れ易くする、しかし増水が低下せず、益々増水し危険状態になった場合には主堰板1を水平に倒伏させる。
この状態では堰装置が全て完全に河床7の中の収まり河床7の表面より全く突出していない、このため流水の抵抗が全く無く、ために、せきあげ現象を防止することができる。
河川の流水量が減少すれば油圧シリンダー10のピストンロッド8を押し出し主堰板1を起立させるが、この場合は河川の流れに逆らって主堰板1を起立させるため相当な押し上げ力を必要とする、そこで副堰板2を降下させ、その分の堰面積を無くすと、堰板の上部分が無くなるため水流から受ける圧力が大幅に低下し、起立が極めて容易になる。
主堰板1の起立が容易になれば、起立用の油圧シリンダー10の推力も弱小化でき、製作価格も当然安価になる。
本発明はこのような実施例に何等限定されるものでなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得るは勿論である。
本発明の堰装置は形態、価格、性能、管理等の全てにおいて良好なるため、どのような河川にも万能的に利用でき効果が発揮できるものである。
1 主堰板
2 副堰板
3 油圧シリンダー
4 ピストンロッド
5 連結部
6 軸受
7 河床
8 ピストンロッド
9 軸受
10 油圧シリンダー
11 連結部
12 軸受
2 副堰板
3 油圧シリンダー
4 ピストンロッド
5 連結部
6 軸受
7 河床
8 ピストンロッド
9 軸受
10 油圧シリンダー
11 連結部
12 軸受
Claims (2)
- 水路に設置された起伏ゲートであって、堰板を主堰板と副堰板の複数に構成し、主堰板の前面に摺動しながら昇降する副堰板を設け、該副堰板を主堰板の後面に装置した油圧シリンダーにてピストンロッドと連結部を介して昇降させるようしたことを特徴とする起伏ゲート装置及びその起伏方法。
- 水路に設置された起伏ゲートであって、副堰板を降下させた状態にて主堰板を起立させ該主堰板が起立後に副堰板を上昇させることを特徴とする起伏ゲート装置及びその起伏方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003380542A JP2005113648A (ja) | 2003-10-03 | 2003-10-03 | 起伏ゲート装置及びその起伏方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003380542A JP2005113648A (ja) | 2003-10-03 | 2003-10-03 | 起伏ゲート装置及びその起伏方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005113648A true JP2005113648A (ja) | 2005-04-28 |
Family
ID=34544601
Family Applications (1)
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JP2003380542A Pending JP2005113648A (ja) | 2003-10-03 | 2003-10-03 | 起伏ゲート装置及びその起伏方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2005113648A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103911974A (zh) * | 2014-04-15 | 2014-07-09 | 芜湖市银鸿液压件有限公司 | 液压起升坝 |
CN105297688A (zh) * | 2014-07-29 | 2016-02-03 | 安徽池州百川液压坝科技有限公司 | 一种弧形景观坝 |
CN113931128A (zh) * | 2021-10-19 | 2022-01-14 | 安徽金川活动坝科技有限公司 | 一种液压活动坝止水系统 |
CN113981890A (zh) * | 2021-11-05 | 2022-01-28 | 建湖宝迪工程机械有限公司 | 一种堤坝加强与洪水决堤堵口设备及其工作方法 |
-
2003
- 2003-10-03 JP JP2003380542A patent/JP2005113648A/ja active Pending
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CN113981890B (zh) * | 2021-11-05 | 2023-01-31 | 建湖宝迪工程机械有限公司 | 一种堤坝加强与洪水决堤堵口设备及其工作方法 |
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