JP2009057799A - 起伏ゲート式防波堤の底面構造 - Google Patents

起伏ゲート式防波堤の底面構造 Download PDF

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Abstract

【課題】起伏ゲート式防波堤の底面に揚圧力を発生しないようにする。
【解決手段】港湾に構築した基礎捨石4上に函体5を載せた底面構造である。函体5は、港内RI側端部上面に扉体2の回転軸2aを回動自在に支持する軸受6を配置する。函体5の底面には、港内RI側から港外RO側に向かって複数の水平部材10を、港内RI側の側面には、埋め戻し土14と接するよう、前記回転軸2aの長手方向と直角の垂直方向に設けられた複数の鉛直部材12と、これら鉛直部材12を覆う板部材13をそれぞれ取り付け、函体5の底面と港内RI側側面に隙間11,15を形成する。
【効果】水路上流側又は港外側と隙間内部の水圧(水路下流側又は港内側と同水圧)の差が、函体の上面から鉛直下向きに等分に作用し、起伏ゲート式防波堤の転倒を防止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば津波や高潮対策の防波・防潮堤として港湾に設置される起伏ゲート式防波堤の底面構造に関するものである。
この種の起伏ゲート式防波堤として、例えば、浮力によって扉体の起伏を行い、起立時に扉体の港外側への回動を阻止する支持脚を備えているフラップゲート式防潮装置が特許文献1に開示されている。
特開2003−239261号公報
この特許文献1に記載のフラップゲート式防潮装置は、水底基礎上にゲート本体を備えたゲート本体格納凹部が形成されている。
特許文献1のような構造では、津波や高潮が発生した場合、外洋側(港外側)の水圧(波力)がフラップゲート式防潮装置の底面に伝達され、その底面に揚圧力が作用し、フラップゲート式防潮装置が転倒する恐れがある。
本発明の起伏ゲート式防波堤の底面構造は、
起伏ゲート式防波堤の底面に揚圧力を発生させないために、
水路又は港湾の底部に配置され、基端側の回転軸を支点とした扉体の起立により水路又は港湾を締切る起伏ゲート式防波堤の底面構造であって、
水路又は港湾の底部の地盤上に構築した基礎捨石上に、前記起伏ゲート式防波堤を取付ける函体を載せ置いた構造で、
前記函体は、
上面の水路下流側又は港内側の端部に、前記扉体の回転軸を回動自在に支持する軸受を配置すると共に、
底面には、前記基礎捨石と接するよう、水路下流側又は港内側から水路上流側又は港外側に向かって、所定の間隔を存して平行に設けられた複数の水平部材を、また水路下流側又は港内側の側面には、前記基礎捨石上に盛る埋め戻し土と接するよう、前記扉体の回転軸の長手方向と直角の垂直方向に、所定間隔を存して平行に設けられた複数の鉛直部材と、これら鉛直部材を覆う板部材を、それぞれ取り付けることで、函体の底面と基礎捨石との間と、函体の水路下流側又は港内側側面と埋め戻し土との間に、水路下流側の水又は港内側の海水が流入可能な隙間を形成したことを最も主要な特徴としている。
本発明では、水路上流端又は港外端の隙間に対し、基礎底面隙間を十分に大きくすることにより、基礎底面に揚圧力が働くのを抑えたので、水路上流側又は港外側の水圧と隙間内部の水圧(水路下流側又は港内側の水圧と同じ)の差が、函体の上面から鉛直下向きに等分に作用して、起伏ゲート式防波堤の転倒に対する抵抗を与えることで、転倒を防止できる。
本発明の起伏ゲート式防波堤の底面構造において、
前記函体の底面と基礎捨石間の隙間の水路上流側又は港外側の端面に遮水部材を設けた場合には、水路上流側又は港外側から前記隙間に水又は海水が流入するのを防止できる。その際、前記遮水部材を、前記函体底面と基礎捨石間の隙間と共に、この隙間側の基礎捨石全体を覆うものとした場合には、基礎捨石に水路上流側の水又は港外側の海水が浸透するのを防止でき、函体の上面側と底面側との圧力差をより均一に保つことができる。
本発明では、水路上流端又は港外端の隙間に対し、基礎底面隙間を十分に大きくすることにより、基礎底面に揚圧力が働くのを抑えたので、水路上流側又は港外側の水圧と隙間内部の水圧(水路下流側又は港内側の水圧と同じ)の差が、函体の上面から鉛直下向きに等分に作用して、起伏ゲート式防波堤の転倒に対する抵抗を与えることで、転倒を防止できる。
また、本発明において、水路上流側又は港外側から前記隙間に水又は海水が流入するのを防止する遮水部材を設けた場合には、函体上面と底面側との圧力差をより均一に保つことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、添付図面を用いて詳細に説明する。
図1〜図6は本発明の最良の形態を説明する概略図である。
図1〜図6において、1は起伏ゲート式防波堤であり、扉体2と、この扉体2の起立時に、扉体2に大きな水圧荷重が作用しても扉体2が転倒しないように、港湾の港外RO側に設置した例えば5本のテンションロッド3を備えた構成である。
前記扉体2は、基端側の回転軸2aを、例えば港湾の底部の地盤に構築した基礎捨石4上に載置する函体5の港内RI側端部に、軸受6によって回転自在に枢支することで、回転軸2aを支点として起伏するようになっている。
また、前記テンションロッド3は、扉体2の起立時に上端側に位置する一方端部は前記扉体2の頂部に、前記起立時に下端側に位置する他方端部は、扉体2が倒伏する側に前記回転軸2aから所定の距離だけ離れた港外RO側に、それぞれ回転自在に枢支されている。
なお、図1〜図6中の3eはテンションロッド3の一方端部の回転軸、3bは他方端部の回転軸、7はテンションロッド3の他方端部を函体5に回転自在に枢支する軸受である。また、3aは上部水平軸、3fは上部水平軸3aと回転軸3eとを連結する連結部材で、起伏時は、回転軸3fを軸に回転している。
本実施例では、前記テンションロッド3は、その中間で二つに折れ曲がるように形成され、また浮力によって水中での重量を軽減して、扉体2の起立初期にテンションロッド3に作用する張力が可及的に0となるようにするため、たとえば中空材を使用している。なお、図1〜図6中の3cはテンションロッド3の中間部の回転軸である。
また、前記扉体2は、例えば中空材製の縦桁2bと横桁2cを交差させて形成した矩形状平面の港内RI側にスキンプレート2dを溶接した構成で、中央部から先端側にかけて港外RO側にもスキンプレート2dを溶接して空気室2eを形成している。
この空気室2eへの給排気は、例えば起伏ゲート式防波堤1の両側に設けた堤体9に設置された、操作盤8a、コンプレッサ8b、蓄圧タンク8c、給排気管8d及びこの給排気管8dに介設した給気弁8e、排気弁8fとで構成された給排気装置8によってなされる。
この給排気管8dは扉体2の回転軸2aの軸芯に設けた空気管2fに接続され、この空気管2fから縦桁2bに設けた空気管2gと、扉体2の先端部の横桁2cに設けた空気管2hを経て、この空気管2hに設けた複数の供給孔から空気室2eへの給排気がなされる。
このような蓄圧タンク8cを備えた給排気装置8では、停電時、非常用電源が無く、コンプレッサ8bが使用できなくても、扉体2の起立動作を行うことができるが、非常用電源を設置し、蓄圧タンク8cを設けないものでも良い。また、防波堤や防潮堤の上部に給排気装置8を設ける場合は、前記堤体9を設置する必要はない。
このような構成の本発明の基礎構造を有する起伏ゲート式防波堤1では、高潮がない静水時は、扉体2は倒伏した状態となされている。このような静水時は、港内RI側の水圧と港外RO側の水圧との差は零で等しいが、可動部(扉体2、テンションロッド3)及び函体5等を水中に沈めているので、浮き上がりや転倒は生じない。
このような倒伏状態から、コンプレッサ8bから蓄圧タンク8cを経て、給気弁8eを開、排気弁8fを閉とした状態の給排気管8d、空気管2f〜2hを介して扉体2の空気室2eに給気し、浮力と水位差(あるいは波力)を発生させれば、扉体2は図1に実線で示したように起立する。
また、この空気室2eに給気された空気を、空気管2f〜2h、排気弁8fを開、給気弁8eを閉とした状態の給排気管8dを介して大気中に排気し、浮力を減少させれば、起立状態の扉体2は図1に想像線で示したように倒伏する。
ところで、本発明では、函体5の底面には、港内RI側から港外RO側に向かって、例えばH形鋼製の水平部材10を、所定の間隔を存して平行に3本設け、この水平部材10により、函体5の底面と基礎捨石4との間に隙間11を形成している。この隙間11の港外RO側の端面と、基礎捨石4上の函体5の港外RO側の側面部には、埋め戻し土14を盛る。
また、函体5の港内RI側の側面には、前記回転軸2aの長手方向と直角の垂直方向に、例えばH形鋼製の鉛直部材12を、所定の間隔を存して平行に3本設け、この鉛直部材12を板部材13で覆っている。このようにすることで、基礎捨石4上の函体5の港内RI側の側面部に盛る埋め戻し土14との間に隙間15を形成している。
なお、このような函体5のブロック間の隙間18(図1(b)(c)参照)は、間詰め材19(例えば水中コンクリート)で埋めている。
このような構成の本発明では、地震等何らかの原因により津波や高潮が発生すると予測されて、起伏ゲート式防波堤1を起立させた場合は、隙間11の内部には港内RI側の水圧が、函体5の底面から上向きに等分に作用することになる。一方、函体5の上面には、港外RO側の水圧が下向きに等分に作用することになる。
従って、函体5の上面に下向きに作用する港外RO側の水圧と、函体5の底面に上向きに作用する港内RI側の水圧の差が、函体5の上面から鉛直下向きに発生して、起伏ゲート式防波堤1の転倒に対する抵抗を与え、起伏ゲート式防波堤1を浮き上がらせたり、転倒させることがない。
このような構成の本発明では、港外RO側の水が隙間11に流入したとしても、その量が僅かであれば、津波や高潮に対して十分機能を果たすことができるが、港外RO側の水を前記隙間11に流入させないようにするには、例えば次のような構成とすれば良い。
例えば図2のように函体5の底面と基礎捨石4間の隙間11の港外RO側の端面を、ゴム製マット等の遮水部材16の一端側で覆い、一端側を除く残り全部で基礎捨石4全体を覆うことで、港外RO側から前記隙間11に海水が流入するのを防止する。なお、この遮水部材16は埋め戻し土14によって固定されている。
ちなみに、津波や高潮が発生した場合の箱体5の安定についての検討を、図5を用いて説明する。
1)扉体2から作用する荷重
この荷重は扉体2が起伏したときに函体5に作用する力で、扉体2の回転軸2aとテンションロッド3の函体5側の回転軸3bに荷重が作用する。
テンションロッド3は、扉体2が起伏したときにテンションロッド3の軸方向に沿って力が伝達されるので、函体5側の回転軸3aに作用する力を水平方向の力F2Hと、垂直方向の力F2Vにわける。
また扉体2は、扉体2が起伏したときに回転軸2aを軸にして反時計周りに回転するので、その回転軸2aに作用する力を水平方向の力F1Hと垂直方向の力F1Vにわける。
2)水圧荷重
水圧荷重は、函体5の港外RO側側面に作用する水圧FWHと、函体5の上面に作用する水圧FWVが作用する。
函体5の上面に作用する水圧FWVは、港外RO側の水位高さと、港内RI側の水位高さの差である。
3)函体5の自重(水中の重量Wg)
函体5の自重は、可動部2,3と函体5の外面(鋼)と函体5の内部(コンクリート)の重量を加算した合計である。
4)水平荷重FH
水平荷重は、F1HとF2HとFWHを加算した合計である。
5)垂直荷重FR
垂直荷重は、F1VとF2VとFWVとWgを加算した合計である。
6)滑動抵抗FR
滑動抵抗FRは、最大摩擦力に相当するもので、接触する物質や表面の状態によって決まる静止摩擦係数をμとした場合、FR=FH×μで計算できる。
7)滑動に対する検討
滑動に対する検討は、滑動安全率S1=FR/FHを使って求める。滑動安全率S1が1.2以上であれば安全である。
8)時計回りのモーメント
・函体5の自重によるモーメントM1
函体5の自重によるモーメントM1は、函体5の自重Wgの重心から函体5の底面の港内RI側隅角部(転倒支点)までの距離をL1とした場合、
1=Wg×L1
で計算できる。
・扉体2からの作用荷重F1VによるモーメントM2
扉体2からの作用荷重F1VによるモーメントM2は、扉体2の函体5側の回転軸2aから函体5の底面の港内RI側隅角部(転倒支点)までの距離をL2とした場合、
2=F1V×L2
で計算できる。
・函体5に作用する水圧荷重FWVによるモーメントM3
函体5に作用する水圧荷重FWVによるモーメントM3は、函体5に作用する水圧荷重FWVの中心から函体5の底面の港内RI側隅角部(転倒支点)までの距離をL3とした場合、
3=FWV×L3
で計算できる。
9)反時計回りのモーメント
・扉体2からの作用荷重F2VによるモーメントM4
扉体2からの作用荷重F2VによるモーメントM4は、テンションロッド3の函体5側の回転軸3bから函体5の底面の港内RI側隅角部(転倒支点)までの距離をL4とした場合、
4=F2V×L4
で計算できる。
・扉体2からの作用荷重F1HによるモーメントM5
扉体2からの作用荷重F1HによるモーメントM5は、扉体2の函体5側の回転軸2aから函体5の底面の港内RI側隅角部(転倒支点)までの距離をL5とした場合、
5=F1H×L5
で計算できる。
・扉体2からの作用荷重F2HによるモーメントM6
扉体2からの作用荷重F2HによるモーメントM6は、テンションロッド3の函体5側の回転軸3bから函体5の底面の港内RI側隅角部(転倒支点)までの距離をL6とした場合、
6=F2V×L6
で計算できる。
・函体5に作用する水圧荷重FWHによるモーメントM7
函体5に作用する水圧荷重FWHによるモーメントM7は、函体5に作用する水圧荷重FWHの中心から函体5の底面の港内RI側隅角部(転倒支点)までの距離をL7とした場合、
7=FWH×L7
で計算できる。
10)転倒に対する検討
転倒に対する検討は、転倒安全率S2=(M1+M2+M3)/(M4+M5+M6+M7)を使って求める。転倒安全率S2が1.2以上であれば安全である。
水位差による函体5への下向きの力が増加すると、函体5と基礎捨石4との摩擦抵抗が増大するので、滑動安全率が増える。
函体5の上面全体へは、水位差による下向きの力が等分布して作用することを考えれば、前記滑動安全率S1と転倒安全率S2を求める両式を満足するように、函体5の自重(または水中重量)を設定することで、函体5の重量の低減が可能で、合理的な設計が可能になる。
なお、津波や高潮が発生しておらず、起伏ゲート式防波堤1が倒伏状態にある場合は、浮力を考慮した函体5の重量が鉛直下向きに作用しているので、浮き上がることはない。
また、前記水平部材10を設けずに函体5の底面が直接基礎捨石4に接しており、かつ遮水部材16が無い場合に、津波や高潮が発生した場合は、一般的には、港外RO側の水位差が最大で、港内RI側の水位差が零となる直線勾配の水圧が下方から作用する。このような場合は起伏ゲート式防波堤1が転倒するおそれがあるので、転倒しないように基礎構造に作用する波力を計算して設計する必要がある。
次に、本発明の起伏ゲート式防波堤1の基礎構造を採用する場合の施工手順を、図6を用いて説明する。
A)工場製作及び海上輸送
可動部2,3及び函体5を工場にて一体製作する。
また、函体5の底面に水平部材10を取付ける。続いて港内RI側の側面に鉛直部材12を取付け、その外側に板部材13を取付ける。
これらの作業が完了した後、工場で製作した可動部2,3及び函体5を海上に浮かべ、目的地まで海上輸送する。
B)現地基礎掘削及び地盤改良、基礎捨石等
静水時の海面から所定の深さが地盤面になるように土砂等を掘削し、土砂等を掘削した後は、所定の形状にするために地盤を改良して基礎捨石4を台形状に盛る。
防波堤又は防潮堤の開口部の上部に給排気装置8を設置するための堤体9を設ける。なお、給排気装置8を防波堤又は防潮堤の上部に設置するのであれば、堤体9を設ける必要はない。
本発明の基礎構造を採用した場合、以上のA)B)の作業を並行して行う。
C)フラップの沈設、連結、水中コンクリートの打設
海上輸送した目的地では、工場で製作した可動部2,3及び函体5をサルベージ船で吊りながら、函体5の内部に注水して函体5を沈め、基礎捨石4の上に載せる。沈設した後は、函体5の内部に水中コンクリートを打設する。
D)埋め戻し
港内側RI側と港外RO側に対しては、函体5の側面を覆うと共に、掘削前の地盤面と同じ高さになるように埋め戻し土14を盛り、続いて埋め戻し土14の上に捨石17を盛る。
港外RO側に対して、遮水部材を使用する場合は、次の通り施工する。
港外RO側に対しては、始めに基礎捨石4全体を遮水部材16で覆い、この遮水部材16の上に掘削前の地盤面と同じ高さになるまで埋め戻し土14で埋め、この埋め戻し土14の上に捨石17を盛る。
E)給排気装置8の設置及び最終接続
前記製作した堤体9の上に給排気装置8を設置し、給排気装置8の給排気管8dと扉体2の空気管2fを接続する。
本発明は、前記の例に限るものではなく、請求項に記載の技術的思想の範疇であれば、適宜実施の形態を変更しても良いことは言うまでもない。
例えば、上記の例は、扉体2にテンションロッド3を備えた構成であるが、本発明は扉体2にテンションロッド3を備えた構成に限るものではなく、テンッションロッド3を省いて扉体2のみで構成したものでも良い。
また、上記の例は、扉体2が起立、倒伏する起伏ゲート式防波堤についてのものであるが、本発明は起伏ゲート式に限定されるものではなく、一般的な防波堤についてのものでも良い。
本発明は、津波や高潮対策として港湾に設置するだけでなく、河川に設置することも可能である。
本発明の例を説明する概略図であり、(a)は扉体全閉時を側面から見た図、(b)は(a)図におけるB−B拡大図、(c)は(a)図の矢視C−C拡大図である。 本発明の他の例を説明する図1(a)の要部拡大図である。 本発明の例を説明する概略図であり、扉体全閉時を平面から見た図である。 本発明の例を説明する概略図であり、扉体全閉時をテンションロッド側から見た図である。 津波や高潮が発生した場合の箱体の安定についての検討を説明する図である。 本発明の起伏ゲート式防波堤の底面構造を採用する場合の施工手順を説明する図である。
符号の説明
1 起伏ゲート式防波堤
2 扉体
2a 回転軸
2e 空気室
2f〜2h 空気管
3 テンションロッド
3a 上部水平軸
3b 回転軸
3c 回転軸
3e 回転軸
3f 連結部材
4 基礎捨石
5 函体
6、7 軸受
8 給排気装置
10 水平部材
11、15 隙間
12 鉛直部材
13 板部材
14 埋め戻し土
16 遮水部材

Claims (3)

  1. 水路又は港湾の底部に配置され、基端側の回転軸を支点とした扉体の起立により水路又は港湾を締切る起伏ゲート式防波堤の底面構造であって、
    水路又は港湾の底部の地盤上に構築した基礎捨石上に、前記起伏ゲート式防波堤を取付ける函体を載せ置いた構造で、
    前記函体は、
    上面の水路下流側又は港内側の端部に、前記扉体の回転軸を回動自在に支持する軸受を配置すると共に、
    底面には、前記基礎捨石と接するよう、水路下流側又は港内側から水路上流側又は港外側に向かって、所定の間隔を存して平行に設けられた複数の水平部材を、また水路下流側又は港内側の側面には、前記基礎捨石上に盛る埋め戻し土と接するよう、前記扉体の回転軸の長手方向と直角の垂直方向に、所定間隔を存して平行に設けられた複数の鉛直部材と、これら鉛直部材を覆う板部材を、それぞれ取り付けることで、函体の底面と基礎捨石との間と、函体の水路下流側又は港内側側面と埋め戻し土との間に、水路下流側の水又は港内側の海水が流入可能な隙間を形成したことを特徴とする起伏ゲート式防波堤の底面構造。
  2. 前記函体の底面と基礎捨石間の隙間の水路上流側又は港外側の端面に遮水部材を設け、水路上流側又は港外側から前記隙間に水又は海水が流入するのを防止するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の起伏ゲート式防波堤の底面構造。
  3. 前記遮水部材は、
    前記函体底面と基礎捨石間の隙間と共に、この隙間側の基礎捨石全体を覆うものであることを特徴とする請求項2に記載の起伏ゲート式防波堤の底面構造。
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