JP2005113498A - 地中連続壁の施工方法と施工装置 - Google Patents

地中連続壁の施工方法と施工装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 地中連続壁を構築する際に発生する泥水を再利用することにより、廃棄物を無くし、施工性の向上を図り、環境負荷を低減する。
【解決手段】 掘削装置10により地中壁たるソイルセメント壁1を構築する位置を掘削すると共に、安定液Aを注入して先行掘削を行う。この先行掘削を行った掘削箇所にチェーン式カッター32を建て込んだ状態で、カッター32を回転させると共に、該カッター32を移動させながら掘削土砂に固化材を注入してソイルセメント壁1を形成する。前記先行掘削で発生した泥水Wを回収し、この回収した泥水Wから土砂分Dを分離し、この土砂分Dを分離した分離液たる分級泥水W1と土砂分Dとを再利用する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、土木建築工事において構築する地中連続壁の施工方法と施工装置に関するものである。
地中連続壁の施工性の向上を図ったものとして、掘削刃を備えたエンドレスチェーンがカッターポストに設けられた駆動輪と誘導輪との間に掛け渡されて成るチェーン式カッターをガイドに取付け、このチェーン式カッターを地中に挿入した状態で、同カッターを回転させながら上記ガイドにより水平に移動させて地中に連続壁を掘削し、この掘削された連続溝内に固化材を注入することによって地中に連続壁を造成する施工方法(例えば特許文献1)が知られている。
また、前記固化材の注入前に、前記チェーン式カッターなどの掘削装置により地中を掘削しながら安定液を注入する先行掘削を行う場合があり、この先行掘削にはチェーン式カッター以外でも、アースオーガーなどの回転式掘削装置が用いられる。
上記の施工方法では、カッターにより掘削しながら、掘削孔内において掘削土砂と注入した安定液と混合して先行掘削を行い、この後の固化段階で掘削孔内において掘削土砂と注入した固化材を混合して連続壁を構築するため、原則的には、注入した安定液と固化材の分は泥水が発生する。このため、従来は、現場に貯泥ピットを設け、天日乾燥もしくはセメント固化処理を行って固化した後、搬出したり、所定の強度に達した後、現場で再利用したりしている。
しかし、貯泥ピットを設ける場合は、現場で確保できる用地の制約から、施工の進捗に支障をきたす場合があり、セメント固化処理のために、セメントを粉体で散布するには、飛散防止対策が必要となり、現場で発生した泥水は産業廃棄物として処理しなければならなかった。
特開平7−180154号公報
そこで、本発明は、地中連続壁を構築する際に発生する泥水を再利用することにより、廃棄物を無くし、施工性の向上を図り、環境負荷を低減することが出来る地中連続壁の施工方法と施工装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、掘削装置により地中壁を構築する位置を掘削すると共に、安定液を注入して先行掘削を行い、この先行掘削を行った掘削箇所にチェーン式カッターを建て込んだ状態で、カッターを回転させると共に、該カッターを移動させながら掘削土砂に固化材を注入して地中壁を形成する地中連続壁の施工方法において、前記先行掘削で発生した泥水を回収し、この回収した泥水から土砂分を分離し、この分離された土砂分と土砂分を分離した分離液とを再利用する施工方法である。
また、請求項2の発明は、前記固化材を注入した際に発生する泥水を回収し、この回収した泥水から土砂分を分離し、この分離された土砂分又は土砂分を分離した分離液を再利用する施工方法である。
請求項3の発明は、地中壁を構築する位置を掘削すると共に、安定液を注入して先行掘削を行う掘削装置と、この先行掘削を行った掘削箇所に建て込んだ状態で、カッターを回転させると共に、該カッターを移動させながら固化材を注入して地中壁を形成するチェーン式カッターと、先行掘削又は固化材を注入した際に発生した泥水を回収し、回収した泥水から土砂分を分離する土砂分分離手段とを備える施工装置である。
また、請求項4の発明は、前記土砂分分離手段が篩であり、この篩により土砂分を分離した分離液に残った土砂分を脱水する脱水手段を備える施工装置である。
請求項1の構成によれば、先行掘削により発生する泥水を回収し、分離液と土砂分とに分離するため、従来、廃棄又は処理を必要とした泥水を有効利用することができ、例えば、分離液は安定液の成分と、現場から発生するシルトや粘土分などの細粒分を含むから、分離液に再利用することができ、添加成分の使用量を削減することができ、また、土砂分は土木材料などに再利用できる。
また、請求項2の構成によれば、固化材を含んだ泥水を回収し、分離液と土砂分とに分離し、土砂分又は分離水を再利用することができる。
請求項3の構成によれば、この装置を用いて地中壁を構築することにより、先行掘削又は固化材を注入した際に発生する泥水を回収し、従来、廃棄又は処理を必要とした泥水を有効利用することができる。
また、請求項4の構成によれば、篩により土砂分を分離し、さらに、専用の分離施設などを現場に設けることなく脱水手段により土砂分を分離して土木材料に再利用することができる。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。各実施例では、従来とは異なる新規な施工方法と施工装置を採用することにより、従来にない機能を付加した地中連続壁の施工方法と施工装置が得られ、その施工方法と施工装置を夫々記述する。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して説明する。図1〜図6は本発明の一実施例を示す。同図に示すように、11は地盤、12は掘削装置10の自走車両、13はそのクローラ、14は旋回台、15は運転室、16は後部に設けた油圧ユニットである。本実施例においては、上部水平部材17と、下部水平部材18と、4本の垂直部材19を枠組みしてフレーム20を形成し、このフレーム20を車両12の一側に垂直に立てて固定する。すなわち21は一方のクローラ13の外側面に突設した2個のブラケットで、このブラケット21にフレーム20の下部水平部材18を固定すると共に、フレーム20の上部水平部材17の後面に突設したブラケット22に連結したステー23の後端部を、他のクローラ13の外側に突設したブラケット24に連結してフレーム20を固定する。
また、掘削装置10は、フレーム20の上下の水平部材17,18をガイドとして垂直フレーム25を横方向に摺動自在に設ける。25aは上部水平部材17のガイド部と摺動自在に係合するブラケット部であり、25bは下部水平部材18のガイド部と摺動自在に係合するブラケット部である。また上部水平部材17に油圧シリンダー26の基部を枢支すると共に、このピストンロッド26aの先端部を連結部材27を介して垂直フレーム25の上部に連結し、下部水平部材18に油圧シリンダー28の基部を枢支すると共に、このピストンロッド28aの先端部を連結部材29を介して垂直フレーム25の下部に連結する。
また、掘削装置10は、垂直フレーム25に対してカッター支持ポスト30を昇降自在に設ける。31(図4参照)はその昇降用油圧シリンダーである。そしてこのカッター支持ポスト30に対してエンドレスチエーン式カッター32を垂直に設ける。33はこのカッター32のカッターポストであって上下に長い箱形フレームからなり、34はカッターポスト33の上端部に設けたスプロケット、35はポスト33の下端部に設けたスプロケット、36はこれら上下のスプロケット34,35にかけ渡した掘削刃付きエンドレスチエーンである。また、37はこのカッター駆動用のモータであり、38はその伝動装置である。図中51は掘削した溝Gに安定材たる安定液Aやセメント液(セメントスラリー)などの固化材Kを注入する注入装置であり、この注入装置51は前記カッター32の下端側から安定液Aやセメント液(セメントスラリー)などの固化材Kを選択的に注入するものである。
図1及び図2示すように、施工装置は、上述した自走車両12に設けられた掘削装置10と供に、現場から発生した泥水Wが送られてくる泥水槽71と、前記泥水Wから土砂分Dを分離する土砂分分離手段たる振動篩72と、この泥水Wから土砂分Dを分離した分級泥水W1が送られてくる泥水調整槽73と、この泥水調整槽73内に水を供給する清水槽74と、前記泥水調整槽73に送られた分級泥水W1と清水槽74の水とを混合した調整済泥水W2の濃度を検出する自動計測装置75と、前記汚水調整槽73内において調整された調整済汚水W2が送られる注入液供給装置76とを備える。
まず、先行掘削時においては、図3(A)に示すように、地中壁施工位置の始端側の掘削孔61にカッター32を吊し下げて挿入すると共に、このカッター32を垂直フレーム25に取り付ける。つぎに、油圧シリンダー26,28を縮めた状態で、フレーム20の上下部の水平部材17,18によるガイド方向を構築しようとするソイルセメント壁1の方向と一致させ、必要があればクローラ13が移動しないように地盤11に対してアンカー等によって固定し、この状態でカッター32のチエーン36をモータ37によって駆動しながら、油圧シリンダー26,28に圧力油を供給して、各ピストンロッド16a,18aを押し出すことによって、垂直フレーム25を介してカッター32を図3(A)の矢印の方向へ地盤1をほぐすように掘削しながら移動させる。この際、進行方向又は掘削した溝Gに注入装置51から安定液Aを注入し、安定液Aと溝G内の土砂を撹拌する。その安定液Aは、主としてベントナイトを水に混合したものであり、安定液Aを用いることにより、溝G内の安定を図ると共に、カッター32の駆動が円滑になり、また、溝G内の土砂がほぐし易くなり、先行掘削が容易となる。
そして、各油圧シリンダー26,28のピストンロッド26a,28aが伸びきったならば、そのピストンロッド26a,28aを後退させると共に、自走車両12を図3(B)に示すように、図中右方向へ移動させて、再び前記した操作を繰り返し行って、所定の長さの地中壁用の溝Gをほぐすように掘削する。また、進行方向又は掘削した溝Gに注入装置51から安定液Aを注入し、安定液Aと溝G内の土砂の一部を撹拌する。この場合、カッター32を図中左側に戻して溝G内を撹拌することができる。
このように、安定液Aを注入する先行掘削時においては、図1に示すように、施工時に現場から発生した泥水Wを吸引ポンプ(図示せず)により管路71Aを通して前記泥水槽71に送り、必要に応じて泥水槽71の泥水Wに水を加えて(加水)含水比を調整する。この場合、振動篩72における選別を容易にするため、泥水Wの含水比を75〜125%とする。尚、含水比は、水分に対する土粒子などの固形分の割合(含水比=水分重量/固形分重量×100)であり、固形分には土砂以外にも、安定液Aに含まれるベントナイト、現場から発生するシルトや粘土分などを含む。泥水槽71で含水比を調整された泥水Wは、振動篩72において、土砂分Dと分級泥水W1とに篩い分けされる。例えば、その振動篩72の篩目は1mmメッシュ程度であり、この大きさの篩目を通過する土粒子分などは分級泥水W1に含まれ、例えば含水比が105〜155%の分級泥水W1が得られ、篩い分けされた土砂分Dは20〜40%の含水比となり、この土砂分Dは、土木材料として施工現場内又は施工現場外で利用する。一方、ベントナイト、現場から発生するシルトや粘土分などの細粒分を含む分級泥水W1は、管路73Aを通って泥水調整槽73に送られ、また、清水槽74の水が管路74Aを通って泥水調整槽73に送られ、その清水槽74から送られた水と分級泥水W1を混合した調整済泥水W2の濃度,比重や粘度などを自動計測装置75に測定し、調整済泥水W2は、管路76Aを通って注入液製造装置76に送られ、ベントナイトを追加混合して安定液Aを製造し、この安定液Aが管路76Bを通って前記注入装置51に送られる。尚、前記泥水調整槽73には、回転撹拌翼などの撹拌手段77が設けられ、この撹拌手段77により調整済泥水W2が均一に撹拌される。
このように先行掘削により発生する泥水Wの水分量(含水比)を調整し、1ミリ以上の土砂分Dを篩分けし、分級泥水W1と分離し、その分離した土砂分Dを土木材料として際利用することができ、また、分級泥水W1はベントナイト、現場から発生するシルトや粘土分などの細粒分を含むから、分級泥水W1を安定液Aに再利用することにより、添加するベントナイトの使用量を削減することができる。
また、施工装置には、必要に応じて、前記分級泥水W1をプレスにより濾過脱水する脱水手段たるフィルタープレス81が設けられる。このフィルタープレス80は、図1の概略図に示すように、固定フレーム81と締込板82の間に、複数枚の濾布を張設した濾板83を複数枚配置すると共に、これら濾板83,83間に濾室を形成し、前記締板82を油圧シリンダ(図示せず)により移動し、泥水を濾室内に供給するポンプ圧力により、前記濾室内の分級泥水W1をプレスして濾過脱水するものなどであり、脱水土砂分Ddと濾過水とが得られ、その脱水土砂分Ddは土木材料として施工現場内又は施工現場外で利用され、その濾過水は管路80Bを通して前記清水槽74に送られ、さらに、清水槽74から泥水調整槽73に送られる。
そして、現場などにおいて使用する土木材料としての土砂分Dの必要性が高い場合は、振動篩72とフィルタープレス81とを接続する管路80Aと通して、分級泥水W1をフィルタープレス81に送り、例えば含水比が20〜40%の脱水土砂分Ddを得ることができ、これを土木材料に再利用する。
したがって、上記の方法では、複雑な選別装置などを用いず、従来から土木工事で用いられている施工機械を用いて、分級を行うことができ、分級泥水W1は、シルト、粘土分、ベントナイトの細粒分を含んでいるため、分級泥水W1を安定液A中に混合することにより、ベントナイトの使用量を低減できる。また、プレス脱水手段により分級泥水Wを機械脱水することにより、分級土砂分Ddの供給量を調整できる。また、建設発生土の抑制により、産業廃棄物の発生をなくすことができる。
特に、掘削現場の地山の細粒分が少ない(10%以下)場合に有効であり、礫、砂分の多きところでは、溝壁の安定を確保するためにベントナイトを多く必要とする。この際、細粒分を含む分級泥水W1を安定液Aに混入することにより、ベントナイトの使用量を低減することができるので、経済的な施工となる。
次に、固化材Kを注入してソイルセメント壁1を築造する固化段階においては、同様に図3(A)に示したように、地中壁施工位置の始端側の掘削孔61にカッター32を吊し下げて挿入すると共に、このカッター32を垂直フレーム25に取り付ける。つぎに、油圧シリンダー26,28を縮めた状態で、フレーム20の上下部の水平部材17,18によるガイド方向を構築しようとするソイルセメント壁1の方向と一致させ、必要があればクローラ13が移動しないように地盤11に対してアンカー等によって固定し、この状態でカッター32のチエーン36をモータ37によって駆動しながら、油圧シリンダー26,28に圧力油を供給して、各ピストンロッド16a,18aを押し出すことによって、垂直フレーム25を介してカッター32を図3(A)の矢印の方向へ地盤1を掘削しながら移動させる。この際、進行方向又は掘削した溝Gに注入装置51から固化材Kを注入し、固化材Kと溝G内の土砂を撹拌する。その固化材Kとして、セメントスラリーを用いる。
そして、各油圧シリンダー26,28のピストンロッド26a,28aが伸びきったならば、そのピストンロッド26a,28aを後退させると共に、自走車両12を図3(B)に示すように、図中右方向へ移動させて、再び前記した操作を繰り返し行って、所定の長さの地中壁用の溝Gを掘削する。また、進行方向又は掘削した溝Gに注入装置51から固化材Kを注入し、固化材Kと溝G内の土砂の一部を撹拌する。この場合、カッター32を図中左側に戻して溝G内を撹拌することができる。
このように固化材Kを注入する固化段階においては、上記図1で示したものと同じ装置を用い、図2に示すように、施工時に現場から発生した泥水Wを吸引ポンプ(図示せず)により管路71Aを通して前記泥水槽71に送り、必要に応じて泥水槽71の泥水Wに水を加えて含水比を調整する。この場合、振動篩72における選別を容易にするため、泥水Wの含水比を75〜125%とする。尚、含水比は、水分に対する土粒子などの固形分の割合(含水比=水分重量/固形分重量×100)であり、固形分には土砂以外にも、固化材Kに含まれるセメント、安定液Aに含まれるベントナイト、現場から発生するシルトや粘土分などを含む。泥水槽71で含水比を調整された泥水Wは、振動篩72において、土砂分Dと分級泥水W1とに篩い分けされる。例えば、その振動篩72の篩目は1mmメッシュ程度であり、この大きさの篩目を通過する土粒子分などは分級泥水W1に含まれ、例えば含水比が85〜135%の分級泥水W1が得られ、篩い分けされた土砂分Dは28〜48%の含水比となり、この土砂分Dは、土木材料として施工現場内又は施工現場外で利用する。一方、セメント、ベントナイト、現場から発生するシルトや粘土分などの細粒分を含む分級泥水W1は、管路73Aを通って泥水調整槽73に送られ、また、清水槽74の水が管路74Aを通って泥水調整槽73に送られ、その清水槽74から送られた水と分級泥水W1を混合した調整済泥水W2の濃度,比重や粘度などを自動計測装置75に測定し、調整済泥水W2は、管路76Aを通って注入液製造装置76に送られ、セメントを追加混合してセメントスラリーなど野固化材Kを製造し、この固化材Kが管路76Bを通って前記注入装置51に送られる。
このように固化段階により発生する泥水Wの水分量(含水比)を調整し、1ミリ以上の土砂分Dを篩分けし、分級泥水W1と分離し、その分離した土砂分Dを土木材料として際利用することができ、また、分級泥水W1はセメント、ベントナイト、現場から発生するシルトや粘土分などの細粒分を含むから、分級泥水W1を固化材Kに再利用することにより、添加するセメントの使用量を削減することができる。
また、施工装置には、必要に応じて、前記分級泥水W1をプレスにより濾過脱水する脱水手段たるフィルタープレス81が設けられ、フィルタープレス81により分級泥水W1をプレスして濾過脱水し、脱水土砂分Ddと濾過水とが得られ、その脱水土砂分Ddは土木材料として施工現場内又は施工現場外で利用され、その濾過水は管路80Bを通して前記清水槽74に送られ、さらに、清水槽74から泥水調整槽73に送られる。
そして、現場などにおいて使用する土木材料としての土砂分Dの必要性が高い場合は、振動篩72とフィルタープレス81とを接続する管路80Aと通して、分級泥水W1をフィルタープレス81に送り、例えば含水比が30〜50%の脱水土砂分Ddを得る。
したがって、上記の方法では、複雑な選別装置などを用いず、従来から土木工事で用いられている施工機械を用いて、分級を行うことができ、固化段階の分級泥水W1を固化材Kに使用することにより、現場で発生した泥水Wに含まれるセメントにより、セメント使用量の低減を図ることができる。また、プレス脱水手段により分級泥水Wを機械脱水することにより、分級土砂分Ddの供給量を調整できる。また、建設発生土の抑制により、産業廃棄物の発生をなくすことができる。
このように本実施例では、請求項1に対応して、掘削装置10により地中壁たるソイルセメント壁1を構築する位置を掘削すると共に、安定液Aを注入して先行掘削を行い、この先行掘削を行った掘削箇所にチェーン式カッター32を建て込んだ状態で、カッター32を回転させると共に、該カッター32を移動させながら掘削土砂に固化材Kを注入してソイルセメント壁1を形成する地中連続壁の施工方法において、前記先行掘削で発生した泥水Wを回収し、この回収した泥水Wから土砂分Dを分離し、この分離された土砂分Dと土砂分Dを分離した分離液たる分級泥水W1とを再利用するから、従来、廃棄又は処理を必要とした泥水Wを有効利用することができ、例えば、分級泥水W1は安定液Aの成分と、現場から発生するシルトや粘土分などの細粒分を含むから、安定液Aに再利用することができ、添加成分の使用量を削減することができ、また、土砂分Dは土木材料などに再利用できる。
また、このように本実施例では、請求項2に対応して、固化材Kを注入した際に発生する泥水Wを回収し、この回収した泥水Wから土砂分Dを分離し、この分離された土砂分D又は土砂分Dを分離した分離液たる分級泥水W1を再利用するから、土砂分を再利用し、現場発生土を削減することができる。
このように本実施例では、請求項3に対応して、地中壁たるソイルセメント壁1を構築する位置を掘削すると共に、安定液Aを注入して先行掘削を行う掘削装置10と、この先行掘削を行った掘削箇所に建て込んだ状態で、カッター32を回転させると共に、該カッター32を移動させながら固化材Kを注入してソイルセメント壁1を形成するチェーン式カッター32と、先行掘削で発生した泥水Wを回収し、回収した泥水Wから土砂分Dを分離する土砂分分離手段たる振動篩72とを備えるから、この装置を用いてソイルセメント壁1を構築することにより、先行掘削により発生する泥水Wを回収し、従来、廃棄又は処理を必要とした泥水Wを有効利用することができる。
また、このように本実施例では、請求項4に対応して、土砂分分離手段が振動篩72であり、この振動篩により土砂分Dを分離した分離液たる分級泥水W1に残った土砂分Dをプレスにより脱水する脱水手段たるフィルタープレス81を備えるから、振動篩72により土砂分Dを分離し、さらに、専用の分離施設などを現場に設けることなくフィルタープレス81により土砂分Ddを分離して土木材料に再利用することができる。
また、実施例上の効果として、固化段階で発生した泥水Wを回収し、この回収した泥水Wから土砂分Dを分離し、この分離された土砂分Dと土砂分Dを分離した分離液たる分級泥水W1と土砂分Dとを再利用するから、従来、廃棄又は処理を必要とした泥水Wを有効利用することができ、例えば、分級泥水W1はセメント成分と安定液Aの成分と、現場から発生するシルトや粘土分などの細粒分を含むから、セメント成分などを再利用することができ、セメントの使用量を削減することができる。また、フィルタープレス81は、分級泥水W1に残った土砂分Dをプレスにより脱水するプレス脱水手段であり、これを用いることにより効率よく脱水を行うことができる。
なお、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、先行掘削に用いる掘削装置は、実施例のチェーン式カッターを用いるタイプ以外でも、アースオーガーなどの軸回転掘削タイプのものでもよい。また、実施例では、1ミリメッシュの振動篩を示したが、0.5〜2ミリメッシュ程度の振動篩を用いても所望の土砂分と分級泥水とに分離できる。
本発明の一実施例を示す施工装置の説明図であり、先行掘削時の施工状態を示す。 同上、施工装置の説明図であり、固化段階の施工状態を示す。 同上、施工方法を説明する断面図であり、図3(A)はカッターを垂直フレームに取り付けて地中に建て込んだ状態を示し、図3(B)は、カッターによる掘削と固化材等の撹拌工程を示し、図3(C)は溝に地中熱交換器を挿入する工程を示す。 同上、施工装置を正面から見た施工時の断面図である。 同上、施工装置を側面から見た施工時の断面図である。 同上、施工装置の平面図である。
符号の説明
1 ソイルセメント壁(地中壁)
10 掘削装置
32 チェーン式カッター
72 振動篩(篩・土砂分分離手段)
81 フィルタープレス(脱水手段)
G 溝
W 泥水
W1 分級泥水(分離液)
D 土砂分
Dd 土砂分
A 安定液
K 固化材

Claims (4)

  1. 掘削装置により地中壁を構築する位置を掘削すると共に、安定液を注入して先行掘削を行い、この先行掘削を行った掘削箇所にチェーン式カッターを建て込んだ状態で、カッターを回転させると共に、該カッターを移動させながら掘削土砂に固化材を注入して地中壁を形成する地中連続壁の施工方法において、前記先行掘削で発生した泥水を回収し、この回収した泥水から土砂分を分離し、この分離された土砂分と土砂分を分離した分離液とを再利用することを特徴とする地中連続壁の施工方法。
  2. 前記固化材を注入した際に発生する泥水を回収し、この回収した泥水から土砂分を分離し、この分離された土砂分又は土砂分を分離した分離液を再利用することを特徴とする請求項1記載の地中連続壁の施工方法。
  3. 地中壁を構築する位置を掘削すると共に、安定液を注入して先行掘削を行う掘削装置と、この先行掘削を行った掘削箇所に建て込んだ状態で、カッターを回転させると共に、該カッターを移動させながら固化材を注入して地中壁を形成するチェーン式カッターと、先行掘削又は固化材を注入した際に発生した泥水を回収し、回収した泥水から土砂分を分離する土砂分分離手段とを備えることを特徴とする地中連続壁の施工装置。
  4. 前記土砂分分離手段が篩であり、この篩により土砂分を分離した分離液に残った土砂分を脱水する脱水手段を備えることを特徴とする請求項3記載の地中連続壁の施工装置。
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