JP2005113154A - 光ディスク用樹脂組成物、ドライフィルム、シート - Google Patents

光ディスク用樹脂組成物、ドライフィルム、シート Download PDF

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Abstract

【課題】 反り等の発生を抑制し、信頼性の高い光ディスク及びその製造を可能にする光ディスク用樹脂組成物及びドライフィルム、並びにこのドライフィルムを用いたシートを提供する。
【解決手段】 側鎖に二重結合を有するアクリル樹脂と光重合開始剤と熱架橋剤とを含有する紫外線硬化樹脂組成物から成る光ディスク用樹脂組成物を構成する。また、側鎖に二重結合を有するアクリル樹脂と光重合開始剤と熱架橋剤とを含有する紫外線硬化樹脂組成物から成り、アクリル樹脂が熱架橋されているドライフィルムを構成する。また、このドライフィルムがカバーフィルム又は剥離シートに積層されたシートを構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ディスクの基板の貼り合せに用いられる光ディスク用樹脂組成物及びドライフィルム、並びにこのドライフィルムを用いたシートに係わる。
1枚の基板上に記録層等の膜を形成して成る一般的な光ディスクに対して、複数の基板を貼り合わせて形成された光ディスクが提案されている。
このような光ディスクにおいて、基板を貼り合わせる材料には、紫外線硬化樹脂や、粘着剤例えばPSA(感圧性接着剤)が多く用いられていた。
しかしながら、紫外線硬化樹脂を用いると、厚さの分布が大きくなりやすく、樹脂で汚れやすいとか臭いがきつい等の要因で作業性が悪くなってしまう。
さらに、硬化収縮が大きく反りが発生しやすくなる等の問題もある。
また、上述のPSA等の粘着剤を用いると、クリープ強度が低下してずれ応力に弱くなり、吸湿しやすいため反りが発生しやすくなるなどの問題がある。
特に、貼り合わせる基板のうち、一方の基板を薄い基板とした場合には、例えば上述の反りの発生が問題になる。
上述した問題の解決のために、本発明においては、反り等の発生を抑制し、信頼性の高い光ディスク及びその製造を可能にする光ディスク用樹脂組成物及びドライフィルム、並びにこのドライフィルムを用いたシートを提供するものである。
本発明の光ディスク用樹脂組成物は、光ディスクの基板の貼り合わせに用いられる樹脂組成物であって、側鎖に二重結合を有するアクリル樹脂と、光重合開始剤と、熱架橋剤とを含有した紫外線硬化樹脂組成物から成るものである。
本発明のドライフィルムは、光ディスクの基板の貼り合わせに用いられるドライフィルムであって、側鎖に二重結合を有するアクリル樹脂と、光重合開始剤と、熱架橋剤とを含有した紫外線硬化樹脂組成物から成り、アクリル樹脂が熱架橋されているものである。
また、本発明のシートは、カバーフィルム又は剥離シートに上記本発明のドライフィルムを積層したものである。
上述の本発明の光ディスク用樹脂組成物の構成によれば、側鎖に二重結合を有するアクリル系樹脂と光重合開始剤と熱架橋剤とを含有した紫外線硬化樹脂組成物から成ることにより、紫外線硬化樹脂組成物の側鎖の二重結合を有する部分を紫外線架橋により架橋させ、熱架橋によりその他の部分(例えばカルボキシル基)を架橋させることができる。このように紫外線架橋と熱架橋とにより、紫外線硬化樹脂組成物の異なる部分をそれぞれ架橋させることにより、3次元的に架橋したネットワーク構造を構成することができる。これにより、樹脂組成物から、ズレ応力に強く、吸湿の少ない粘着剤層を形成することができる。
上述の本発明のドライフィルムの構成によれば、側鎖に二重結合を有するアクリル系樹脂と光重合開始剤と熱架橋剤とを含有した紫外線硬化樹脂組成物から成り、アクリル樹脂が熱架橋されていることにより、紫外線硬化樹脂組成物の側鎖の二重結合を有する部分を紫外線架橋により架橋させることができる。このように紫外線架橋と熱架橋とにより、紫外線硬化樹脂組成物の異なる部分をそれぞれ架橋させることにより、3次元的に架橋したネットワーク構造を構成することができる。これにより、樹脂組成物から、ズレ応力に強く、吸湿の少ない粘着剤層を形成することができる。
また本発明は、上記光ディスク用樹脂組成物において、紫外線硬化樹脂組成物が、アクリル樹脂100重量部に対して、光重合開始剤を0.1〜5重量部、熱架橋剤を0.1〜5重量部それぞれ含有する構成とする。
また本発明は、上記光ディスク用樹脂組成物において、側鎖に二重結合を有するアクリル樹脂が、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルから選ばれる1種以上を主成分とする単量体(A)100重量部に対して、少なくとも水酸基又はカルボキシル基を含有する単量体から選ばれる1種以上の単量体(B)を0.1〜20重量部共重合させて得られた樹脂(C)100重量部に対して、イソシアネート基を含有したアクリル酸エステル及びイソシアネート基を含有したメタクリル酸エステルから選ばれる1種以上(D)を0.1〜20重量部配合して反応させて得られたものである構成とする。
上述の本発明によれば、紫外線硬化樹脂組成物が熱架橋と紫外線架橋とによりそれぞれ架橋されるので、3次元的なネットワーク構造を有する粘着剤層が得られ、貼り合わせる基板を確実に固定保持することができる。
これにより、ズレ応力に強くなると共に、吸湿も少なくなり、吸湿に伴う反りも少なくなる。
従って、光ディスクの信頼性を高くすることができる。
まず、本発明の具体的な実施の形態の説明に先立ち、本発明の概要を説明する。
本発明は、光ディスクの基板を貼り合せる粘着剤層を構成する光ディスク用樹脂組成物である。
粘着剤層により貼り合わせる基板には、透明基板と不透明の基板とがある。
そして、少なくとも光ディスクの情報の再生や記録を行う光(レーザ光等)を透過させる方の基板には、透明基板を用いる必要がある。
一方、この光を透過させない基板については特に限定されず、不透明の基板を用いることも可能である。
透明基板としては、例えばガラス基板やポリカーボネート樹脂やポリメチルメタクリレート樹脂(PMMA)、ポリオレフィン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、シリコーン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂等を挙げることができる。
不透明の基板としては、不透明な樹脂類、顔料や染料を含有するために色づけされた樹脂類、金属、セラミックス類等を挙げることができる。
そして、本発明は、特に粘着剤層を構成する樹脂組成物の材料に特徴を有する。
即ち、少なくとも側鎖に二重結合を有するアクリル系樹脂と光重合開始剤と熱架橋剤とを含有する紫外線硬化樹脂組成物から成るものとする。
上述の側鎖に二重結合を有するアクリル系樹脂は、例えばアクリル酸エステル又はメタクリル酸エステル(即ち(メタ)アクリル酸エステル)から選ばれる1種以上を主成分とする単量体(A)に、少なくとも水酸基又はカルボキシル基を含有する単量体から選ばれる1種以上の単量体(B)を共重合させて、例えばガラス転移点0℃以下、重量平均分子量5000〜1000000の樹脂(C)を得て、さらにこの樹脂(C)に対して、イソシアネート基を含有するアクリル酸エステル又はイソシアネート基を含有するメタクリル酸エステルから選ばれる1種以上(D)を反応させることにより得ることができる。
例えば図5に示すように、上記(A)に該当するアクリル酸エステルの1種であるブチルアクリレート(図中A1)に対し、上記(B)に該当する水酸基を含有する単量体としてヒドロキシエチルメタクリレート(B1)を、上記(B)に該当するカルボキシル基を含有する単量体としてアクリル酸(B2)をそれぞれ共重合させた樹脂(C1)に、さらに上記(D)に該当するメタクリロイルオキシエチルイソシアネート(D1)を配合して反応させる。このとき、例えばヒドロキシエチルメタクリレート(B1)の水酸基OHとメタクリロイルオキシエチルイソシアネート(D1)のイソシアネート基NCOとが反応してウレタン結合を形成することにより、図6に示すような、側鎖にCH=Cの二重結合を有するアクリル系樹脂1が得られる。
尚、メタクリロイルオキシエチルイソシアネート(D1)のイソシアネート基NCOは、アクリル酸(B2)のカルボキシル基COOHと反応する場合もある。
アクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルを主成分とする単量体としては、上述したブチルアクリレート以外に、例えばメタクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸ノニル等が挙げられる。
尚、これら(メタ)アクリル酸エステルに併用して、(メタ)アクリル酸エステルと共重合することができる他のビニル系モノマーを用いてもよい。このビニル系モノマーとしては、例えばアクリルアミド、スチレン、(メタ)アクリロニトリル、N−ビニルピロリドン、マレイン酸、ビニルカプロラクタム等を挙げることができる。
この(メタ)アクリル酸エステルと共重合させる、少なくとも水酸基又はカルボキシル基を含有する単量体としては、上述したヒドロキシエチルメタクリレート及びアクリル酸の他にも、例えばヒドロキシエチルアクリレート、ヒドリキシプロピル(メタ)アクリレート、ブタンジオール(メタ)アクリレート、フェノキシヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、グリセロールジ(メタ)アクリレート、ECH変性プロピレングリコールジ(メタ)アクリレートを挙げることができる。
さらに、イソシアネート基を含有したアクリル酸エステル又はイソシアネート基を含有したメタクリル酸エステルとしては、上述したメタクリロイルオキシエチルイソシアネート以外に、例えばヒドロキシエチル(メタ)アクリレートやヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートのように水酸基を有するモノマーに、トリレンジイソシアネートやキシリレンジイソシアネート等のポリイソシアネート化合物を反応させたものを使用してもよい。
そして、それぞれ挙げた材料から1種以上を選択して、上述した各成分(A),(B),(D)を形成する。
また、アクリル酸エステル又はメタクリル酸エステル(即ち(メタ)アクリル酸エステル)から選ばれる1種以上を主成分とする単量体(A)100重量部に対して、少なくとも水酸基又はカルボキシル基を含有する単量体から選ばれる1種以上の単量体(B)を0.1〜20重量部の割合で配合して、共重合させることが好ましい。
この配合量が0.1重量部未満では後述する紫外線架橋による充分な強度が得られなくなるおそれがあり、一方配合量が20重量部より多いと紫外線硬化前の透明粘着層が硬くなりすぎるおそれがある。
また、共重合して得られた樹脂(C)100重量部に対して、イソシアネート基を含有するアクリル酸エステル又はイソシアネート基を含有するメタクリル酸エステルから選ばれる1種以上(D)を0.1〜20重量部の割合で配合して、反応させることが好ましい。これにより、水酸基又はカルボキシル基と充分に反応する量供給することができ、また反応に寄与しない余剰成分が少なくなる。
上述のようにして得られる、側鎖に二重結合を有するアクリル系樹脂に対して混合する光重合開始剤としては、例えば1−ビドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、ベンゾイン、ベンジルジメチルケタール、ベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、チオキサンソン、イソプロピルチオキサンソン、メチルフェニルグリオキシレート、ベンジル、カンファーキノン、2−エチルアンスラキノン、3,3´,4,4´−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン等を挙げることができる。
この光重合開始剤の作用により、紫外線を照射したときに、例えば図8Aに示すように、アクリル系樹脂1の側鎖の二重結合が外れて、図中点線で示すようにその結合手の余った炭素原子Cが他の結合手の余った炭素原子Cと結合し、この連鎖によりアクリル系樹脂1が3次元的に次々に架橋して、その接着強度が高くなる。
この光重合開始剤の配合量は、アクリル系樹脂100重量部に対して、例えば0.1〜5重量部とする。
光重合開始剤の配合量が少なすぎると、紫外線架橋による接着強度が低くなりすぎて、樹脂の流れや剥がれ、ずれ等が発生するおそれがある。
一方、光重合開始剤の配合量が多すぎると、紫外線硬化樹脂組成物が黄変したり、硬化後の臭気が強くなる等の問題を生じるおそれがある。
また、光重合開始剤と共にアクリル系樹脂に混合する熱架橋剤としては、例えばイソシアネート系架橋剤(例えば日本ポリウレタン工業社製「コロネートL」)、アジリジン化合物(例えば相互薬品工業社製のトリメチロールプロパン−トリ−β−アジリジニルプロピオネート)、メラミン樹脂(例えば大日本インキ社製の「スーパーベッカミンJ−820」)等を用いることができる。
もし、上述したアクリル系樹脂と光重合開始剤だけで紫外線硬化樹脂組成物を構成すると、例えばこの紫外線硬化樹脂構成物をフィルム化したときに、フィルムが柔らかすぎるために変形が起こりやすくなり、フィルムの平滑性が失われて光学特性の低下が生じるおそれがある。
そこで、本発明では、さらに熱架橋剤を配合することにより、塗布や乾燥時にアクリル系樹脂の少なくとも一部を熱架橋により3次元化させて、フィルムが揺らがない程度に強度を上げるようにする。
そして、例えば図7Aに示すように、上述したコロネートL(イソシアネート基NCOを3つ有する)のような2つ以上のイソシアネート基NCOを有する熱架橋剤2を用いると、熱架橋剤2のイソシアネート基NCOが、アクリル系樹脂1の例えばカルボキシル基COOHと反応して、アクリル系樹脂を3次元的に熱架橋させる。これにより、図7Bに示すように、粘着性を保持しつつ強度を向上させた樹脂組成物3を作製することができる。
この熱架橋剤の配合量は、アクリル系樹脂100重量部に対して、例えば0.1〜5重量部とする。
熱架橋剤の配合量が少なすぎると、上述した効果が得られないおそれがある。
一方、熱架橋剤の配合量が多すぎると、紫外線硬化前の透明粘着層が硬くなりすぎるおそれがある。
上述した側鎖に二重結合を有するアクリル系樹脂、光重合開始剤及び熱架橋剤を必須成分とした紫外線硬化樹脂組成物には、さらに以下に述べる各成分を添加することが可能である。
まず、光反応開始助剤として、例えばトリエタノールアミン、ジエチルエタノールアミン、ミヒラーケトン、2−ジメチルアミノ安息香酸エチル等を添加してもよい。
また、光反応性のモノマー、オリゴマーとして、例えば1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ビシフェノールAジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスソトールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート等を添加してもよい。この光反応性のモノマー、オリゴマーは、例えば図8A及び図8Bに4で示すように、アクリル系樹脂の二重結合間に介在して、その紫外線架橋を助成する。
また、カップリング剤として、例えばビニルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等を使用してもよい。
さらに、熱重合禁止剤として、例えばハイドロキノン、メトキノン、ベンゾキノン、アンスラキノン等を使用してもよい。
また、レベリング剤として、例えばシリコーンオイル、ポリビニルブチラール等を使用してもよい。
また、界面活性剤として、例えば脂肪酸エステル類、リン酸エステル類、フッ素系誘導体等を使用してもよい。
さらに、上述した紫外線硬化樹脂組成物を紫外線架橋により硬化させるための紫外線の照射量は、0.1〜3.0J/cmの範囲内であることが好ましい。
この紫外線の照射量が0.1J/cmより少ないと、硬化が不十分になるおそれがある。一方、紫外線の照射量が3.0J/cmより多いと、樹脂組成物が黄変を引き起こすおそれがある。
ところで、上述した紫外線硬化樹脂組成物は、例えば予め剥離シート上に樹脂組成物を塗布したフィルム状にして用いることもできる。この場合には、剥離シート上に樹脂組成物を塗布した後に、例えば上述した熱架橋によって半硬化状態にする。
このようにフィルム状とすることにより、取り扱い性及び加工性に優れると共に、予め半硬化状態にするときに溶剤が既に除去されているので、液状の接着剤を使用する場合と比較して、使用時に局所排気が不要になるという利点も有している。
次に、上述した紫外線硬化樹脂組成物の各種特性(主として機械的特性)を表1に示す。
表1には、紫外線硬化前及び紫外線硬化後の紫外線硬化樹脂組成物の各種特性、即ち引っ張り弾性率、引っ張り破断伸度、降伏強さ、保持力、接着力をそれぞれ示している。
Figure 2005113154
ここで、表1に示す各種特性のうち、引っ張り弾性率、引っ張り破断伸度並びに降伏強さは、それぞれ図9に示すように、紫外線硬化樹脂組成物からなる厚さ1mmの粘接着剤フィルム(幅10mm×長さ50mm)41を引っ張り試験機42に取り付け、引っ張り速度200m/分で測定したものである。
また、保持力は、次のように測定を行ったものである。剥離フィルム上に紫外線硬化樹脂組成物を形成して成る粘接着剤フィルムの粘着面に厚さ25μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを貼り、これを幅25mmに裁断した後に、剥離フィルムを剥がして、測定用フィルム51を作製した。図10A及び図10Bに示すように、この紫外線硬化樹脂組成物52とPETフィルム53とから成る測定用フィルム51を、厚さ2mmのアクリル板(商品名:パラグラスP)54に、接着面積S(図10B参照)が25mm×25mmとなるように貼り付け、40℃・1kgの静荷重Loadをかけた状態で1時間保持した後のずれ量を測定した。このとき、ずれ量の測定は、PETフィルム53とアクリル板54に夫々切り込み53A,54Aを入れておいて、1時間後に各切り込み53A,54Aの間隔を測定することにより行った。
また、接着力は、保持力の測定用フィルム51と同様にして作製した幅20mmの測定用フィルムを、アクリル板及びガラス板に夫々貼り付け、室温で1時間放置した後、180°剥離強度を測定したものである。このとき、引っ張りの速度は300mm/分で行った。尚、得られた結果は、アクリル板でもガラス板でも同じであった。
また、紫外線硬化樹脂組成物の紫外線硬化条件は、メタルハライドランプを用いた照射量1.0J/cmの紫外線照射とした。
この表1に示す各種特性のうち、特に紫外線硬化前の引っ張り弾性率、引っ張り破断伸度、並びに降伏強さは、2枚の基板の貼り合わせ易さを示している。
また、紫外線硬化後の保持力及び接着力は、2枚の基板に対する固定保持の安定性及び貼り合わせの信頼性を示している。
続いて、本発明の具体的な実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施の形態として、光ディスクの概略構成図(断面図)を示す。この光ディスク10は、ディスク基板となるポリカーボネート基板11上に反射層12が形成され、このポリカーボネート基板11に透明なカバーフィルム15を粘着剤層14例えばUV−PSA即ち紫外線で硬化するPSA(Pressure Sensitive adhensive;感圧性接着剤)で貼り合わせて成る。ポリカーボネート基板11には図示しないプリグルーブが形成され、反射層12の上面に記録層13が形成される。
そして、この光ディスク10では、ディスク基板11とは反対側即ちカバーフィルム15の側からレーザ光Lを入射させて、記録層13の読み出し、書き込み、読み書き即ち情報の再生又は記録が行われる構成となっている。
そして、本実施の形態では、特に粘着剤層14を、上述した側鎖に二重結合を有するアクリル系樹脂と光重合開始剤と熱架橋剤とを含有する紫外線硬化樹脂組成物をアクリル系樹脂の熱架橋と紫外線架橋により硬化させたものから構成する。
また、本実施の形態の光ディスク10では、情報の再生又は記録を行うために粘着剤層14にレーザ光Lを透過させる必要があるため、上述の紫外線硬化樹脂組成物を硬化させたものから成る粘着剤層14がレーザ光Lを充分透過するように構成する。
尚、必要に応じて、図示しない他の膜をさらに形成して、図1に示す光ディスク10を構成してもよい。
上述の本実施の形態の光ディスク10によれば、ディスク基板11とカバーフィルム15とを貼り合わせる粘着剤層14を、上述した側鎖に二重結合を有するアクリル系樹脂と光重合開始剤と熱架橋剤とを含有する紫外線硬化樹脂組成物をアクリル系樹脂の熱架橋と紫外線架橋により硬化させたものから構成していることにより、紫外線硬化樹脂組成物の側鎖の二重結合を有する部分は紫外線架橋により架橋され、熱架橋によりその他の部分(例えばカルボキシル基)が架橋されている。このように紫外線架橋と熱架橋とにより、紫外線硬化樹脂組成物の異なる部分がそれぞれ架橋されていることにより、粘着剤層14において3次元的に架橋したネットワーク構造が構成されている。
このようにネットワーク構造となっていることにより、粘着剤層14が充分な強度を有するので、ズレ応力に強くなると共に、粘着剤層14の吸湿も少なくなることから吸湿に伴う反りも少なくなるため、信頼性の高い光ディスク10を構成することができる。
続いて、本発明の他の実施の形態の光ディスクを、それぞれ図2A〜図2Cに示す。
まず、図2Aに示す光ディスク21は、第1の記録層13A及び第2の記録層13Bの2層の記録層13を有し、片側から信号の読み書き(情報の再生又は記録)を行うものである。
この光ディスク21は、図示しないプリグルーブが形成されたポリカーボネート基板11上に、反射層12が形成されて、この反射層12の上面に第1の記録層13が形成されている。また、第2の記録層13Bを有する図示しないプリグルーブが形成されたカバーフィルム15により、その下面に第2の記録層13Bが形成されている。
そして、これらポリカーボネート基板11とカバーフィルム15とを粘着剤層14で貼り合わせて光ディスク21が形成されている。
また、この光ディスク21では、第2の記録層13Bからの信号を得るために、カバーフィルム15と粘着剤層14との間に半透過反射層17が設けられている。
この光ディスク21においても、ポリカーボネート基板11とカバーフィルム15とを貼り合わせる粘着剤層14として、前述した構成の紫外線硬化樹脂組成物が形成されている。これにより、信頼性の高い光ディスク21を実現することができる。
次に、図2Bに示す光ディスク22は、第1の記録層13A及び第2の記録層13Bの2層の記録層を有し、両側から信号の読み書き(情報の再生又は記録)を行うものである。
この光ディスク22は、それぞれ図示しないがプリグルーブが形成された2枚のポリカーボネート基板11A,11Bに、それぞれ反射層12A,12Bを設けることにより、それぞれ第1の記録層13Aと第2の記録層13Bを構成している。
そして、これら2枚のポリカーボネート基板11A,11Bを、反射層12A,12B及び記録層13A,13Bが内側になるように、粘着剤層14で貼り合わせて光ディスク22が形成されている。
この光ディスク22においても、2枚のポリカーボネート基板11A及び11Bを貼り合わせる粘着剤層14として、前述した構成の紫外線硬化樹脂組成物が形成されている。これにより、信頼性の高い光ディスク22を実現することができる。
尚、この光ディスク22の場合は、信号の読み書きのためのレーザ光Lを粘着剤層14には通さないので、粘着剤層14におけるレーザ光Lの透過率をそれほど高くしなくてもよい。
次に、図2Cに示す光ディスク30は、記録層13が形成されたカバーフィルム19の側からレーザ光Lを照射して、記録層13の信号の読み書き(情報の再生又は記録)を行うものである。
この光ディスク30は、図示しないプリグルーブが形成されたカバーフィルム15に記録層13を形成し、このカバーフィルム19を粘着剤層14によりポリカーボネート基板18と貼り合わせたものである。この場合、ポリカーボネート基板18にはプリグルーブは形成されない。
この光ディスク30においても、カバーフィルム19とポリカーボネート基板18とを貼り合わせる粘着剤層14として、前述した構成の紫外線硬化樹脂組成物が形成されている。これにより、信頼性の高い光ディスク30を実現することができる。
続いて、図1に示した光ディスク10を製造する方法を説明する。ここでは、前述した半固化した状態の紫外線硬化樹脂組成物を剥離シートで挟んでドライフィルム化したものを使用する場合の製造方法を説明する。
まず、2枚の基板として、例えば厚さ1.1mmのポリカーボネート基板11と、厚さ75μmのポリカーボネートから成る透明なカバーフィルム15を用意する。前述したように、ポリカーボネート基板11にはプリグルーブが形成されていると共に、ポリカーボネート基板11上に反射層12が形成されることにより上面に記録層13が構成されている。
また、半固化状態(熱架橋がなされた状態)の前述した構成の紫外線硬化樹脂組成物から成る粘着剤層14が、その上下両面を例えばポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムから成る剥離シート31に挟まれた構造のシート20を用意する(以上図3A参照)。
このシート20は、言わば紫外線硬化樹脂組成物をドライフィルム化したものであり、予め熱架橋により半固化状態にする際に、樹脂組成物中の溶剤を飛ばして除去している。
この図3Aに示すシート20は、例えば図4に示すように製造することができる。
まず、図4Aに一連の工程を示す。
ロール32Aから一方の剥離シート31(31A)を巻き出し、バックアップロール33の所でヘッド34により粘着剤となる紫外線硬化樹脂組成物を溶剤に分散したものを塗布する。
次に、乾燥機35において熱処理及び乾燥することにより、紫外線硬化樹脂組成物を熱架橋させて半固化状態の粘着剤層14にする。
次に、ロール32Bから他方の剥離シート31(31B)を巻き出して、表面に貼り付ける。
続いて、一方の剥離シート31A、半固化状態の粘着剤層14、他方の剥離シート31Bが積層された状態で巻き取ってロール36にする。
このようにして、図4Bに示すように、一方の剥離シート31A、半固化状態の粘着剤層14、他方の剥離シート31Bが積層されて成るシート20のロール36が得られる。
そして、紫外線硬化樹脂組成物が熱架橋により半固化状態となっていることにより、適度な柔らかさと強度を有し、厚さの分布が良好となり厚さの精度が高くなる。
次に、シート20を必要な大きさに裁断し、シート20から一方(例えば下面側)の剥離シート31を剥がして、図3Bに示すように、ポリカーボネート基板11又はカバーシート15のうちの一方の基板側(この図の場合はポリカーボネート基板11側)に粘着剤層14を貼り付ける。その後、他方(この場合は上面側)の剥離シート31を粘着剤層14から剥がす。
そして、他方の基板(この場合は即ちカバーフィルム15)を、図3Cに示すように粘着剤層14に貼り付ける。
さらに、紫外線照射により、粘着剤層14の紫外線硬化樹脂組成物を硬化させる。
これにより、図1に示した光ディスク10を製造することができる。
上述したように、紫外線硬化樹脂組成物から成る粘着剤層14の両側を剥離フィルム31で挟んで、一方の側の剥離フィルム31を剥離した後、一方の基板即ちポリカーボネート基板11へ被着させ、残りの剥離フィルム31を剥がした後に他方の基板即ちカバーフィルム15を貼り合わせ、紫外線照射により粘着剤層14の紫外線硬化樹脂組成物を硬化させることにより、粘着剤層14の厚さの精度が高く、信頼性の高い光ディスク10を製造することができる。
このように粘着剤層14の厚さの精度が高くなる方法によって紫外線硬化樹脂組成物を予めドライフィルム化してシート20にしており、また技術的に確立された精度の高いラミネート方法にてこれを第1の基板に貼り付け、その後同様の方法にて第2の基板と貼り合わせている。
これらの方法によれば、厚さを安定して形成することができるため、UV硬化樹脂を使用する場合と比較して、厚さの分布の良い接着層を得ることができる。
また、予めドライフィルム化しているため、貼り合わせ作業中に樹脂が飛散することもなく、また予め溶剤を飛ばして除去しているために臭いも軽減されることから、作業性が改善される。
また、2枚の基板を貼り合わせた後の紫外線硬化時の収縮も少なくなることから、収縮に伴う反りも少なくなる。
また、熱架橋の際に溶剤が低減されているため、臭いも軽減されることから、作業性が改善される。さらに、2枚の基板を貼り合わせた後の紫外線硬化時の収縮及びこの収縮に伴う反りも少なくなる。
紫外線架橋による硬化後は、粘着剤層14において3次元的なネットワーク構造が形成されるため、前述したようにズレ応力に強く、また吸湿も少なくなることから吸湿に伴う反りも少なくなる。
尚、紫外線硬化樹脂組成物をフィルム化しないで、直接紫外線硬化樹脂組成物を一の基板(例えばディスク基板11)に被着させる方法を採用した場合でも、予め熱架橋により紫外線硬化樹脂組成物が適度な強度を有するため樹脂の飛散が少なくなる。
以下、本発明に係る紫外線硬化樹脂組成物を実際に作製した実施例を説明する。
(実施例1)
ブチルアクリレート 28.2 重量部
アクリル酸 1.5 重量部
2−ヒドロキシエチルメタクリレート 0.3 重量部
アゾビスイソブチロニトリル 0.03重量部
酢酸エチル 70 重量部
上記化合物を、80℃で8時間加熱し、還流して、重量平均分子量500000、固形分30%の水酸基及びカルボキシル基含有アクリル系樹脂溶液を得た。
この得られたアクリル系樹脂溶液を室温まで冷却した後、このアクリル系樹脂溶液100重量部に対し、メタクリロイルオキシエチルイソシアネートを0.5重量部加え、1時間攪拌して、側鎖に二重結合を持つアクリル系樹脂溶液を得た。
この樹脂溶液100重量部に対し、光重合開始剤として1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンを2重量部、熱架橋剤としてイソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業社製「コロネートL」)を1.0重量部加え、均一に混合して粘接着剤溶液とした。
この溶液を、シリコーン処理した厚さ38μmのポリエステルフィルム上に100μmの厚さに塗布し、80℃の電気オーブンで5分間乾燥して、30μmの厚さのフィルムを得て、これを実施例1の粘接着剤フィルムとした。
(実施例2)
実施例1と同様にして得られた粘接着剤溶液100重量部に対し、アクリルオリゴマー成分として1,6−ヘキサンジオールアクリレートを2重量部添加した粘接着剤溶液を作製し、さらに実施例1と同様の方法でフィルム化して、これを実施例2の粘接着剤フィルムとした。
(比較例1)
実施例1と同様にして得られた水酸基及びカルボキシル基含有アクリル系樹脂溶液を室温まで冷却した後、このアクリル系樹脂溶液100重量部に対し、熱架橋剤としてイソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業社製「コロネートL」)を0.3重量部加え、均一に混合して、粘接着剤溶液とした。
この溶液を、実施例1と同様の方法でフィルム化して、厚さ30μmの粘接着剤フィルムを得て、これを比較例1の粘接着剤フィルムとした。
(比較例2)
実施例1と同様にして、側鎖に二重結合を有するアクリル系樹脂溶液100重量部に対し、光重合開始剤として1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンを2重量部加え、均一に混合して、粘接着剤溶液とした。
この溶液を、実施例1と同様の方法でフィルム化して、厚さ30μmの粘接着剤フィルムを得て、これを比較例2の粘接着剤フィルムとした。
以上の実施例及び比較例のそれぞれの構成成分をまとめて表2に示す。
Figure 2005113154
(評価試験)
上述の各実施例及び比較例で得られた粘接着剤フィルムに対して、前述したと同様の試験方法により、紫外線照射による硬化前と硬化後の接着力(180°剥離強度)及び保持力をそれぞれ測定した。尚、いずれの測定においても、アクリル板又はガラス板に粘接着剤フィルムを貼り付けた後、直ちに紫外線照射を行って、その1時間後に夫々測定を行った。また、この紫外線照射の条件は、メタルハライドランプを使用して、フィルムの粘接着面に対して1.0J/cmの紫外線が照射されるようにした。
測定結果を表3に示す。
Figure 2005113154
表3より、実施例1及び実施例2は、剥離強度及び保持力で良好な結果が得られることがわかる。
一方、比較例1は、光重合開始剤及びイソシアネート基を有するアクリル系樹脂を含有していないため、紫外線を照射した後も硬化せず、そのため硬化後の剥離強度及び保持力の測定ができなかった。
また、比較例2は、熱架橋剤を含有していないので、硬化前の保持力は不十分であった。
尚、比較例1の粘接着剤フィルムを、図1に示した実際の光ディスク10の構成物として使用したところ、2枚の基板の接着・固定保持が安定せず、また弾性がありすぎて、粘接着剤と基板との界面に気泡が残る現象が生じた。
さらに、実施例1〜比較例2の粘接着剤フィルムに25g/cmの荷重をかけて、70℃で20時間経過した後(加圧エージング後)の粘接着剤フィルムの外観を観察した。その結果を表4に示す。
Figure 2005113154
表4より、実施例1及び実施例2の粘接着剤フィルムにおいては、加圧エージング後も外観に変化がなく、良好な結果が得られている。
一方、比較例2の粘接着剤フィルムにおいては、加圧エージング後に粘接着剤に揺らぎが発生してしまい、安定性が充分でないことがわかる。
また、実施例1及び比較例2の粘接着剤フィルムに対し、図9に示した方法で引っ張り破断伸度、引っ張り破断強度、引っ張り弾性率、及び降伏強さを夫々測定した結果を表5に示す。
Figure 2005113154
表5より、実施例1は、硬化後の強度が強く、引っ張り破断伸度も小さくなり、良好な結果が得られていることがわかる。
一方、比較例2は、熱架橋剤を含有していないので、硬化前の破断伸度が非常に大きくなっていることがわかる。
以上の結果から、実施例1のように、側鎖に二重結合を有するアクリル系樹脂と光重合開始剤と熱架橋剤の3成分を含んだものが良好であり、また実施例2のようにさらにアクリルオリゴマー成分を付加したものも良好であることがわかる。
尚、本発明の樹脂組成物を適用する光ディスクは、光ディスクが複数の基板を粘着剤層で貼り合せて成る構成であれば、光ディスクの記録層の構成は特に限定されない。
例えば粘着剤層により貼り合わせる2枚の基板のうち、少なくとも一方の基板において、その基板が粘着剤層と接する面にグルーブ(上述したプリグルーブを含む)又はピットを形成することにより記録層を構成することができる。
本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でその他様々な構成が取り得る。
本発明の一実施の形態の光ディスクの概略構成図(断面図)である。 A〜C 本発明の他の実施の形態の光ディスクを示す図である。 A〜C 図1の光ディスクの製造方法の一形態を示す工程図である。 A、B 図3Aに示したシートの製造工程を示す工程図である。 水酸基及びカルボキシル基を有するアクリル系樹脂とイソシアネート基を含有したメタクリル酸エステルとの反応を示す図である。 図5の反応により得られる側鎖に二重結合を有するアクリル系樹脂を示す図である。 A、B 側鎖に二重結合を有するアクリル系樹脂と熱架橋剤との反応を説明する図である。 A、B 側鎖に二重結合を有するアクリル系樹脂の紫外線架橋を説明する図である。 フィルムの引っ張り試験の方法を示す図である。 A、B フィルムの保持力の試験方法を示す図である。
符号の説明
1 アクリル系樹脂、2 熱架橋剤、10,21,22,30 光ディスク

Claims (5)

  1. 光ディスクの基板の貼り合わせに用いられる樹脂組成物であって、
    側鎖に二重結合を有するアクリル樹脂と、光重合開始剤と、熱架橋剤とを含有した紫外線硬化樹脂組成物から成る
    ことを特徴とする光ディスク用樹脂組成物。
  2. 上記紫外線硬化樹脂組成物が、上記アクリル樹脂100重量部に対して、上記光重合開始剤を0.1〜5重量部、上記熱架橋剤を0.1〜5重量部それぞれ含有することを特徴とする請求項1に記載の光ディスク用樹脂組成物。
  3. 上記側鎖に二重結合を有するアクリル樹脂は、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルから選ばれる1種以上を主成分とする単量体(A)100重量部に対して、少なくとも水酸基又はカルボキシル基を含有する単量体から選ばれる1種以上の単量体(B)を0.1〜20重量部共重合させて得られた樹脂(C)100重量部に対して、イソシアネート基を含有したアクリル酸エステル及びイソシアネート基を含有したメタクリル酸エステルから選ばれる1種以上(D)を0.1〜20重量部配合して、反応させて得られたものであることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク用樹脂組成物。
  4. 光ディスクの基板の貼り合わせに用いられるドライフィルムであって、
    側鎖に二重結合を有するアクリル樹脂と、光重合開始剤と、熱架橋剤とを含有した紫外線硬化樹脂組成物から成り、
    前記アクリル樹脂が熱架橋されている
    ことを特徴とするドライフィルム。
  5. カバーフィルム又は剥離シートに、請求項4に記載のドライフィルムが積層されて成ることを特徴とするシート。
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