JP2005112779A - 固形化粧料の製造方法 - Google Patents
固形化粧料の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005112779A JP2005112779A JP2003348794A JP2003348794A JP2005112779A JP 2005112779 A JP2005112779 A JP 2005112779A JP 2003348794 A JP2003348794 A JP 2003348794A JP 2003348794 A JP2003348794 A JP 2003348794A JP 2005112779 A JP2005112779 A JP 2005112779A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- powder
- film
- cosmetic
- solid
- solid cosmetic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
Abstract
【解決手段】 固形化粧料を製造するための粉体化粧料を、押型を用いて圧縮成型するにあたり、該粉体化粧料と該押型との間に、25℃での臨界表面張力が1×10-4〜2.5×10-4N/cm、且つ、厚み方向の変形率が1〜25%のフィルムを介在させて圧縮成型を行なうことを特徴とする。フィルムの厚みは20〜80μmであり、歪み0.5%におけるフィルムの面内方向の弾性率は2×108〜5×109Paである。
【選択図】 図1
Description
S=D1/D×100 (1)
表1に示す組成及び方法に従って、粉体相成分(1〜5)を混合し、また油相成分(6〜7)を添加後、均一に混合粉砕して、原料である粉体化粧料を得た。次いで図1に示す装置を用い、各フィルムを粉体化粧料と平面形状である押型との間に介在させ、粉体化粧料を中皿にプレス充填(プレス圧3.0×107Pa)して固形化粧料(アイシャドウ)を得た。外観立体感の評価に用いた成型品は立体形状(高低差1mm)を施した押型を用いて同様に成型し、光輝性粉体の耐脱落性の評価に用いた成型品は平面形状の成型品表面に光輝性粉体(平均粒径80μm)を被覆したものである。なお表1におけるLDPEは低密度ポリエチレン、PTFEはポリ四フッ化エチレン、PEはポリエチレン、PVCはポリ塩化ビニルをそれぞれ表す。また表1における各成分の商品名は次の通りである。
(1)疎水化処理雲母チタン:SA−ティミロンスーパーレッド(三好化成(株))
(2)疎水化処理タルク:SA−タルクJA−68R(三好化成(株))
以下の方法にて、得られた固形化粧料の離型性、表面粗さ、外観光輝感、外観立体感、光輝性粉体の耐脱落性を評価した。結果を表2に示す。
固形化粧料を100個作製し、固形化粧料の表面を肉眼観察のうえ表面の剥離状態に基づき評価する。全固形化粧料に対する合格した固形化粧料の割合を計算し、収率に応じて離型性を以下の指標で示す。
◎: 合格品の割合が99%以上
○: 合格品の割合が90%以上
△: 合格品の割合が70%以上
×: 合格品の割合が70%未満
固形化粧料の表面2mm四方内の三次元形状を、レーザー式三次元形状測定システム(コムス(株)測定システムEMS2002AD−3Dと(株)キーエンス 変位センサLK−2000の組合せ)にて測定し、10箇所の断面の表面粗さRaの算術平均を求めた。表面粗さRaの定義はJIS B0601−1994に従う。ただし、JIS B0601−1994ではRa0.1〜2.0μmに対し評価長さが4mm、Ra2.0〜10.0μmに対し評価長さが12.5mmを標準値としているのに対し、ここでは評価長さは2.0mmである。これは、表面の立体形状による影響を除外することを目的としている。固形化粧料の表面に立体形状を設けたものは平面部分で測定した。斜面で構成されているものは測定面が水平になるようにサンプルを傾けて測定し、傾斜の影響が出ないようにデータ処理の際に斜面補正等を行った。なお、固形化粧料の表面に光輝性粉体の被覆等があっても、これを含めたままの測定で同等の値が得られることを確認した。
固形化粧料外観の光輝感を、10名の専門パネラーを対象にしたアンケート調査した。アンケートでは、各固形化粧料の外観を各パネラーに観察させて「光輝感が良い」、「光輝感がやや良い」、「どちらとも言えない」、「光輝感があまり良くない」、「光輝感が良くない」の5段階で評価させた。その結果を以下の指標で示す。
◎:「光輝感が良い」、「光輝感がやや良い」と感じたパネラーが8〜10人
○:「光輝感が良い」、「光輝感がやや良い」と感じたパネラーが6〜7人
△:「光輝感が良い」、「光輝感がやや良い」と感じたパネラーが4〜5人
×:「光輝感が良い」、「光輝感がやや良い」と感じたパネラーが0〜3人
固形化粧料外観の立体感を、10名の専門パネラーを対象にしたアンケート調査した。アンケートでは、各固形化粧料の外観を各パネラーに観察させて「立体感が良い」、「立体感がやや良い」、「どちらとも言えない」、「立体感があまり良くない」、「立体感が良くない」の5段階で評価させた。その結果を以下の指標で示す。
◎:「立体感が良い」、「立体感がやや良い」と感じたパネラーが8〜10人
○:「立体感が良い」、「立体感がやや良い」と感じたパネラーが6〜7人
△:「立体感が良い」、「立体感がやや良い」と感じたパネラーが4〜5人
×:「立体感が良い」、「立体感がやや良い」と感じたパネラーが0〜3人
光輝性粉体を含有する固形化粧料を、容器に入っている状態で50cmの高さから20回落下させ、落下前の光輝性粉体による固形化粧料外観のパール感に対する落下後の光輝性粉体による固形化粧料外観のパール感の減少を肉眼観察により評価した。その結果を以下の指標で示す。
○:パール感はほとんど変わらない
△:パール感が若干減少している
×:パール感が大幅に減少している
2 中皿
3 プレスフィルム
4 繰出装置
5 巻取装置
6 プレス凸型(押型)
7 プレス凹型
8 コア
9 加圧装置
Claims (8)
- 固形化粧料を製造するための粉体化粧料を、押型を用いて圧縮成型するにあたり、該粉体化粧料と該押型との間に、25℃での臨界表面張力が1×10-4〜2.5×10-4N/cm、且つ、厚み方向の変形率が1〜25%のフィルムを介在させて圧縮成型を行なう固形化粧料の製造方法。
- 前記フィルムの厚みが20〜80μmであり、歪み0.5%におけるフィルムの面内方向の弾性率が2×108〜5×109Paである請求項1記載の製造方法。
- 前記フィルムが、任意の材料からなるフィルムの表面にシリコーン被覆を施したものである請求項1又は2記載の製造方法。
- 前記粉体化粧料が、平均粒子径が15μm以上の光輝性粉体を5〜80重量%含有する請求項1乃至3の何れかに記載の製造方法。
- 前記粉体化粧料が、25℃での表面張力が1.5×10-4〜3.5×10-4N/cmの油性成分を3〜20重量%含有する請求項1乃至4の何れかに記載の製造方法。
- 圧縮成型により得られた固形化粧料の表面から前記フィルムが離脱する移動速度が3〜8cm/sである請求項1乃至5の何れかに記載の製造方法。
- 請求項1乃至6の何れかに記載の製造方法によって得られる固形化粧料。
- 表面粗さRaが1〜3.5μmである請求項7記載の固形化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003348794A JP2005112779A (ja) | 2003-10-07 | 2003-10-07 | 固形化粧料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003348794A JP2005112779A (ja) | 2003-10-07 | 2003-10-07 | 固形化粧料の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005112779A true JP2005112779A (ja) | 2005-04-28 |
Family
ID=34540875
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003348794A Pending JP2005112779A (ja) | 2003-10-07 | 2003-10-07 | 固形化粧料の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005112779A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009155296A (ja) * | 2007-12-27 | 2009-07-16 | Key Tranding Co Ltd | 固形粉末化粧料の成形方法 |
JP2010215582A (ja) * | 2009-03-18 | 2010-09-30 | Kose Corp | 粉末固形化粧料の製造方法及び当該方法により得られた粉末固形化粧料 |
CN108135819A (zh) * | 2015-10-30 | 2018-06-08 | 株式会社资生堂 | 装饰用粉末组合物 |
JP2019001735A (ja) * | 2017-06-14 | 2019-01-10 | ちふれホールディングス株式会社 | 固形粉末化粧料 |
-
2003
- 2003-10-07 JP JP2003348794A patent/JP2005112779A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009155296A (ja) * | 2007-12-27 | 2009-07-16 | Key Tranding Co Ltd | 固形粉末化粧料の成形方法 |
JP2010215582A (ja) * | 2009-03-18 | 2010-09-30 | Kose Corp | 粉末固形化粧料の製造方法及び当該方法により得られた粉末固形化粧料 |
CN108135819A (zh) * | 2015-10-30 | 2018-06-08 | 株式会社资生堂 | 装饰用粉末组合物 |
JPWO2017073263A1 (ja) * | 2015-10-30 | 2018-08-16 | 株式会社 資生堂 | 加飾用粉末組成物 |
JP2019001735A (ja) * | 2017-06-14 | 2019-01-10 | ちふれホールディングス株式会社 | 固形粉末化粧料 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2340806B1 (en) | Oily solid cosmetic | |
WO2021140913A1 (ja) | 固形口唇化粧料 | |
JP5368043B2 (ja) | 粉末固形化粧料 | |
JP5590778B2 (ja) | メーキャップ化粧料 | |
JP5110782B2 (ja) | 顔料内包セルロースパウダー並びにそれを含有する化粧料、樹脂および塗料 | |
JP5479664B2 (ja) | メイクアップ化粧料 | |
JP2017210440A (ja) | 油中水型乳化化粧料 | |
JP5770488B2 (ja) | 油性スティック状口唇化粧料 | |
JP2008050309A (ja) | 固形粉末化粧料 | |
JP2005112779A (ja) | 固形化粧料の製造方法 | |
JP4131695B2 (ja) | 固形化粧料の製造方法 | |
JP2004307424A (ja) | メイクアップ化粧料 | |
JP2016516806A (ja) | シリコーンエラストマーおよび界面活性剤からなるコンパウンド、シリコーンエラストマー粉末ならびにポリアルキル(メタ)アクリレートを油性相に含むエマルジョンを含有する組成物 | |
JP3770583B2 (ja) | 油性化粧料 | |
JP4939209B2 (ja) | 乳化化粧料 | |
JP5547910B2 (ja) | 固形粉末化粧料の製造方法 | |
JP2008247757A (ja) | 複合粉体及び該複合粉体を含有する化粧料 | |
JP2009173549A (ja) | 複合化粉末及びこれを含有するメーキャップ化粧料 | |
JP5345878B2 (ja) | 粉末固形化粧料の製造方法及び当該方法により得られた粉末固形化粧料 | |
JP5026728B2 (ja) | メイクアップ化粧料 | |
JP7036456B2 (ja) | 化粧料からなる絵の具材料、絵の具材料用希釈剤、絵の具及び絵の具セット | |
JP2000038315A (ja) | 油性固形化粧料 | |
JP7365193B2 (ja) | 口唇化粧料 | |
JP2007145791A (ja) | 化粧料 | |
JP2021147369A (ja) | メイクアップ化粧料 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20060921 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20080220 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080226 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080425 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080527 |