JP2005112453A - 布帛と収納ケースとの組合せ及び前記収納ケース - Google Patents

布帛と収納ケースとの組合せ及び前記収納ケース Download PDF

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Abstract

【課題】 手頃な大きさで置き場所に困らない布帛とその収納ケースとの組合せを提供する。
【解決手段】 ケース本体12とこれを塞ぐ蓋体13とを備えていて電子記録媒体の収納に使用される収納ケース11に、パソコン類や電子記録媒体の拭き布に好適な布帛17を収納している。ケース本体12及び蓋体13は、ポリスチレン等の透明な硬質合成樹脂の射出成形で製造されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、パソコン類、電子記録媒体、ディスプレイ類及びレンズ類の拭き布に好適な布帛と収納ケースとの組合せ、及び前記収納ケースに関するものである。
従来、パソコン、ワークステーション及び情報端末等のパソコン類、光ディスク(例えばCDやDVD等)及び光磁気ディスク(MO)等の電子記録媒体、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等のディスプレイ類、並びにメガネレンズやカメラ等の光学機器等のレンズ類の拭き布に好適な布帛としては、極細繊維を含む編織物または不織布製のワイピングクロスが広く使用されている(例えば特許文献1参照)。また、本願発明者のうち桑田は以前に、パソコン類等を拭くのに好適なパイル編地製の拭き布を発明し、これを特願2003−106220号として出願している。
実開平6−24665号公報
ところで、この種のワイピングクロスを包装するのに使用される従来の収納体は、例えば単なる筒状ケースや袋状等というように、商品流通段階で単に前記ワイピングクロスを収納できればよいという形態となっている。このため、収納体を開封してワイピングクロスを取り出した後は、収納体は廃棄されることが多い。このため、剥き出しのワイピングクロスは例えばパソコン類等の周囲に乱雑に放置されやすくて美感を損なうばかりか、ワイピングクロス自体を紛失しやすいという問題があった。
また、前述のように、従来の収納体は開封後に廃棄されるのが前提であるから、従来の収納体は、一旦開封してワイピングクロスを取り出した後で、再びワイピングクロスを収納できるようにはつくられていない。このため、ワイピングクロスを携帯しようにも、剥き出し状態であるから不便であるという問題もあった。
一方、収納体が筒状ケースである場合は、ワイピングクロスの収納用としてそのまま使用することは可能であるが、その外形形状のために整理して収納するのが難しく、持ち運びも不便であるという問題があった。
そこで本発明は、パソコン類やディスプレイ類等の周囲に配置されるものの中から、電子記録媒体の収納に使用される合成樹脂ケースに着目し、手頃な大きさで置き場所に困らない布帛と収納ケースとの組合せを提供することを技術的課題とする。
この技術的課題を解決するため、請求項1の発明に係る布帛と収納ケースとの組合せは、ケース本体とこれを塞ぐ蓋体とを備えていて電子記録媒体の収納に使用され得る収納ケースに、パソコン類、電子記録媒体、ディスプレイ類及びレンズ類の拭き布に好適な布帛を収納しているというものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載した収納ケースにおいて、前記ケース本体と前記蓋体とは透明な合成樹脂製で平面視四角形に形成されており、前記蓋体は前記ケース本体に回動可能に取付けられており、前記蓋体の回動中心側の側辺部には、当該蓋体の回動時に前記ケース本体と干渉することを回避するための間隙部が、蓋体の回動軸線に沿って細長く延びるように形成されており、前記蓋体の裏面側には、前記布帛を上方から覆うように非透明なカバーシートが配置されており、このカバーシートには、前記ケース本体の内部を視認し得る窓穴が形成されている一方、前記ケース本体はその四周に壁を備えた浅い箱状に形成されており、このケース本体の内部に、当該ケース本体の底面に重なる中敷シートが配置されており、この中敷シートのうち前記ケース本体の回動中心側の部位に、閉蓋状態で前記蓋体の間隙部に位置する立体部を形成しているというものである。
請求項3の発明は、請求項2に記載した収納ケースにおいて、前記中敷シートは、蓋体の回動中心側に折り目がくるように2枚重ね状に折り重ねられた上下のシート部からなっており、前記上下のシート部は主折り目を介して連設しており、上シート部には、前記主折り目に近いものから順に第1〜第3の3本の補助折り目を平行に形成しており、更に、前記中敷きシートは、ケース本体に装着する前には主折り目を介して上下のシート部が重なり合った扁平な中間形態になっており、この中間形態の中敷きシートを、主折り目をケース本体の壁に当接させた状態で上シート部をケース本体の内部に押し込むことにより、前記立体部が形成されるように設定しているというものである。
請求項1のように構成すると、布帛収納用の収納ケースとして、電子記録媒体の収納に使用される一般的な合成樹脂ケースをそのまま利用することができるから、布帛を例えば合成樹脂ケース用の収納ボックス等に、電子記録媒体が入ったケースと一緒に整理して保管することができる。従って、布帛を紛失したり収納ケースの置き場所に困ったりすることはなく、パソコン類やディスプレイ類等の周囲の美感を損なうこともないという効果を奏する。しかも、電子記録媒体入りのケースと同様に取扱えるので、収納等の取扱いや持ち運びに便利であるという効果も奏する。
また、前述のように、収納ケースとして一般的に多用される合成樹脂ケースをそのまま利用することができるから、前記収納ケースを安価に入手でき、その結果、前記収納ケースで包装された布帛製品を安価に製造することができる。
布帛がパソコン類の拭き取り用である場合には、パソコン売り場やCD売り場等で、布帛入りの収納ケースを、電子記録媒体入りの合成樹脂ケース等と一緒に違和感なく整然と陳列することができるし、売り場の雰囲気にもマッチするという効果を奏する。収納ケースに包装された布帛製品をパソコンとセットにして販売する場合も、収納ケースがパソコンに付属している光ディスク入りの合成樹脂ケースと同じ形態であるから、まとまりがよくて嵩張らないし、その取扱いも容易であるという効果も奏する。
ところで、この種の収納ケースは一般に透明であり、その内部には非透明のカバーシートや中敷シートが内装されている。これらカバーシート及び中敷シートには内容物に関する各種の表示が施されているため、通常は外側から収納ケースの内部を見ることはできない。従って、いちいち蓋体を開けなければケースの中身を確認できず、このため、中身を間違って購入するおそれもあった。
これに対して請求項2のように構成すると、わざわざ蓋体を開けなくても、カバーシートに形成した窓穴から布帛を視認することができるので、光ディスク入りの合成樹脂ケースと取り間違えることはなくなるという効果を奏する。
また、閉蓋状態では、蓋体側の間隙部に中敷シートの立体部が収まるから、前記立体部の表面に、カバーシートに印刷された文字の並び方向とは異なる方向に布帛の名称等の文字を印刷しておくことが可能となる。これらの文字表示により、例えば陳列姿勢が異なっていても、布帛入りの収納ケースであることを簡単に認識することができるので、販売・保管の際にはたいへん都合がよいという効果を奏する。
さて、中敷シートは収納ケースとは別体に製造されるものであり、素材となる矩形状のシートで展開した状態に製造し、これに印刷を施しているが、予め立体部があると保管・運搬にスペースをとるため不便である。
これに対して請求項3のように構成すると、ケース本体に装着する前は、二つ折りの扁平な状態で多数枚を積み重ねることができるので、スペースを節約することができ、運搬コスト及び保管コストを著しく低減することができるという効果を奏する。
また、中敷シートを立体成形するに際しては、主折り目の部位がケース本体の回動端側の側壁に内側から当接するようにして、二つ折り状態のシートをケース本体内に挿入するというワンタッチ的な作業により、中敷シートに立体部を成形することができる。
従って、中敷シートの保管・運搬の容易性を損なうことなく、中敷シートの折り曲げ作業とケース本体内への挿入作業とを一つにまとめることができ、製造コストの低減に寄与することができるという効果を奏する。
次に、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図7は本発明の第1実施例である。図1は第1実施例における布帛及び収納ケースの閉蓋状態での斜視図、図2は開口状態での布帛及び収納ケースの斜視図、図3は図1のIII−III視側断面図、図4は収納ケースの分離斜視図、図5はカバーシートの斜視図、図6は中敷シートの斜視図、図7は収納手順を示す斜視図である。
まず、図1〜図6を参照しながら、布帛及び収納ケースの概要について説明する。
第1実施例では、電子記録媒体としての光ディスクの収納に使用される硬質合成樹脂製の収納ケース11に、パソコン類、電子記録媒体、ディスプレイ類及びレンズ類の拭き布に好適なワイピングクロス等の布帛17(図2及び図3の二点鎖線状態参照)が収納されている。
収納ケース11は、平面視四角形で浅い箱状に形成されたケース本体12と、このケース本体12に枢支手段16を介して開閉回動可能に取付けられた平面し四角形状の蓋体13と、布帛17を上方から覆うように蓋体13の裏面(内面)側に配置される非透明なカバーシート14と、ケース本体12の底面に重なるようにケース本体12内に配置される非透明な中敷シート15とを備えている。ケース本体12及び蓋体13は、ポリスチレン等の透明な硬質合成樹脂の射出成形により、それぞれ別体に製造されている。
ケース本体12は、矩形薄板状の底壁21と、この底壁21の四周側辺部から上向きに立ち上がる側壁22とを備えている。図4に示すように、これら四周側壁22のうち相対向する二側壁22には、コーナ部寄りの対称位置に、枢支穴23,23が貫通形成されている。
蓋体13は、閉蓋状態で中敷シート15の内底板46(詳細は後述する)を上方から覆う矩形薄板状の天蓋24と、この天蓋24の相対向する二側辺から裏面側に立ち上がる側壁25,25とを備えている。
これら両側壁25,25の一方の端部は、平面視で天蓋24から外向きに突出している。各突出端部の内面には、内向きに突出する水平ピン26,26が一体的に形成されている(図3参照)。蓋体13側の水平ピン26,26をこれに対応するケース本体12側の枢支穴23,23に嵌め込むことにより、蓋体13はケース本体12に対して回動可能に枢支されている。
この場合、両側壁25,25の一方の端部を平面視で天蓋24から外向きに突出させることにより、天蓋24の回動中心側の側辺部に、蓋体13の回動軸線Aに沿って細長く延びる間隙部27が形成されている。この間隙部27の存在により、天蓋24の回動中心側の側辺部が蓋体13の開閉回動時にケース本体12の回動中心側の側壁22と干渉するのを回避することができ、蓋体13はスムーズに開閉するのである。
第1実施例では、中敷シート15がなければ(この点は後述する)、閉蓋状態でもケース本体12の内部は間隙部27を介して外部と連通することになる。
蓋体13側の水平ピン26,26とケース本体12側の枢支穴23,23とは枢支手段16に相当する。なお、水平ピン26と枢支穴23との配置関係は逆であってもよい。すなわち、蓋体13側に貫通穴を形成する一方、ケース本体12側に水平ピンを形成するようにしてもよい。
蓋体13における両側壁25,25の内面には、カバーシート14を装着するための複数の係止爪28(実施例では2つずつ)が内向きに突出形成されている。これら係止爪28群は、閉蓋状態でケース本体12の両側壁22の段部29に載るように構成されている。天蓋24の回動端側の側辺部には、裏面側に突出するストッパ30が一体的に形成されている。
従って、カバーシート14は、天蓋24と係止爪28との間を滑り込むようにしてストッパ30に当接するまで挿入される。そして、前述の係止爪28群により、カバーシート14は天蓋24の裏面側に重ねた状態で保持される(図2及び図3参照)。
以上の構成によると、ケース本体12及び蓋体13として、光ディスクの収納に使用される一般的な合成樹脂ケースをそのまま利用することができるから、布帛17を例えば合成樹脂ケース用の収納ボックス等に、光ディスク入りの合成樹脂ケースと一緒に整理して保管することができる。従って、布帛17を紛失したり収納ケース11の置き場所に困ったりすることはなく、パソコン類等の周囲の美感を損なうこともない。しかも、収納ケース11は、布帛17を取り除けば、光ディスクの収納のためのケースとして再利用することができるので、汎用性にも富む。その上、光ディスク入りのケースと同様に取扱えるので、収納等の取扱いや持ち運びに便利なのである。
また、収納ケースとして一般的に多用される合成樹脂ケースをそのまま利用することができるから、収納ケース11を安価に入手でき、その結果、収納ケース11で包装された布帛製品を安価に製造することができる。
収納ケース11は光ディスク入りの合成樹脂ケースと同じ形態であるから、布帛17がパソコン類の拭き取り用である場合には、パソコン売り場やCD売り場等で、布帛17入りの収納ケース11を、光ディスク入りの合成樹脂ケース等と一緒に違和感なく整然と陳列することができるし、売り場の雰囲気にもマッチ(調和)する。
さらに、収納ケース11に包装された布帛製品をパソコンとセットにして販売する場合も、収納ケース11がパソコンに付属している光ディスク入りの合成樹脂ケースと同じ形態であるから、まとまりがよくて嵩張らないし、その取扱いも容易で見栄えもよい。
図5に示すように、カバーシート14は、紙製や合成樹脂製等の非透明な横長矩形状シートを折り線に沿って二つ折りにしたものである。このカバーシート14は、二つ折りした状態で天蓋24の裏面側にきっちりと収まる大きさの矩形状の外形となっている。カバーシート14の一方の広幅面、すなわち二つ折りした状態で表面側となる広幅面には、文字、記号、図形等の各種情報が印刷されている。
カバーシート14のうち二つ折りした状態で重なり合う部位には、ケース本体12の内部を覗くための窓穴31が形成されている。収納ケース11は透明であるが、カバーシート14や中敷シート15は非透明で各種の表示が施されているため(中敷シート15については後述する)、通常は外側から収納ケース11の内部を見ることはできない。これに対して本願発明では、前述の窓穴31を設けたことにより、わざわざ蓋体13を開けなくても、布帛17を視認することができるので、光ディスク入りの合成樹脂ケースと取り間違えることはなくなる。
中敷シート15は、紙製や合成樹脂製の1枚の矩形状シート41を、蓋体13の回動中心側に主折り目47aがくるように2枚重ね状に折り重ねてなるものである(図7(a)(b)参照)。上シート部41aには、主折り目47aに近いものから順に第1〜第3の3本の補助折り目47b〜47dが主折り目47aと平行に形成されている。下シート部41bには、第4の補助折り目47eが主折り目47aと平行に形成されている。
中敷シート15は、立体成形した状態では、ケース本体12内の底部にきっちりと嵌る矩形状の底板42と、ケース本体12のうち蓋体13の回動軸線A(図2及び図4参照)と平行状に延びる二側壁22,22の内面に重なるように底板42の相対向する二側辺から上向きに立ち上がる側板43,43と、一方の側板43の上端から水平内向きに折れ曲がる平坦板44と、この平坦板44の側端から下向きに折れ曲がる内側板45と、底板42の内面に重なるように内側板45の下端から他方の側板43に向けて折れ曲がる内底板46とで構成される。
従って、底板42と一方の側板43との間に主折り目47aが位置する。一方の側板43と平坦板44との間には第1補助折り目47bが位置し、平坦板44と内側板45との間には第2補助折り目47cが位置する。内側板45と内底板46との間には第3補助折り目47dが位置する。底板と他方の側板との間には第4補助折り目47eが位置することになる。
図6に示すように、中敷シート15の一側部には、一方の側板43と平坦板44と内側板45とを筒状に折り曲げることにより、立体部48が形成されている。なお、立体部48を構成しない他方の側板43は、本発明における中敷シート15に必須の構成要素ではない。
両側板43,43の上下幅寸法WSは、これに対応するケース本体12の側壁22の高さ寸法H(図4参照)に略一致するように設定されている。平坦板44の横幅寸法WHは、間隙部27の横幅寸法、すなわち閉蓋状態で天蓋24の回動端側の側辺部とケース本体12側の側壁22との間の距離LS(図4参照)と略一致するように設定されている。内側板45の上下幅寸法WISは、両側板43,43の上下幅寸法WSと略一致するように設定されている。
そして、内底板46の横幅寸法WIBは、内側板45の下端から他方の側板43に当接するまでの長さ、換言すると、底板42の横幅寸法WBから平坦板44の横幅寸法WHを差し引いた長さと略一致するように設定されている。
従って、矩形状シート41の横幅寸法WTは、各板42〜46の横幅寸法WB,WS,WH,WIS,WIBを合算した長さになっている。もちろん、矩形状シート41の縦幅寸法WLは、ケース本体12における側壁22の内径側の長さ寸法L(図4参照)と略同じ長さになっている。
なお、内底板46の横幅寸法WIBは、底板42の横幅寸法WBから平坦板44の横幅寸法WHを差し引いた長さより小さくても差し支えない。
矩形状シート41(中敷シート15)の一方の広幅面、すなわち立体に折り曲げた状態で表面側となる広幅面には、文字、記号、図形等の各種情報が印刷されている(図1、図2、図6及び図7参照)。
中敷シート15を立体成形するに際しては、予め1枚の矩形状シート41(図7(a)参照)を、主折り目47aに沿って二つ折りにする(図7(b)参照)。
次いで、主折り目47aの部位がケース本体12の回動中心側の側壁22に内側から当接するようにして、二つ折り状の中間形態となった矩形状シートをケース本体12内に挿入する(図7(c)(e)参照)。次いで、二つ折り状の矩形状シート41のうち上シート部47aをケース本体12の回動中心側の側壁22に向かって滑らせることにより、両側板43,43と平坦板44と内側板45とを折り曲げて立体部48を形成し、内底板46をケース本体12内に押し込むのである(図7(d)(f)参照)。
中敷シート15は、紙製や合成樹脂製等の矩形状シート41を展開した状態に製造し印刷されるものであるが、予め立体部48があると保管・運搬にスペースをとるため不便である。
そこで、上記のように、ケース本体に装着する前は、上下のシート部41a,41bを重ね合わせた中間形態とすると、この状態では多数枚を積み重ねることができるので、スペースを節約することができ、運搬コスト及び保管コストを著しく低減することができるのである。
また、中敷シート15を立体成形するに際しては、主折り目47aの部位がケース本体12の回動端側の側壁22に内側から当接するようにして、二つ折り状態の矩形状シート41をケース本体12内に挿入するというワンタッチ的な作業により、中敷シート15に立体部48を成形することができる。
従って、中敷シート15の保管・運搬の容易性を損なうことなく、中敷シート15の折り曲げ作業とケース本体12内への挿入作業とを一つにまとめることができ、製造コストの低減に寄与することができるのである。
一方の側板43と内側板45との上下幅寸法WS,WISはケース本体12の側壁22の高さ寸法Hに略一致し、かつ平坦板44の横幅寸法WHは蓋体13の間隙部27の横幅寸法に略一致しているから、閉蓋状態では、天蓋24の回動端側の側辺部とケース本体12側の側壁22との間、すなわち間隙部27に、中敷シート15の立体部48が収まることになる(図1参照)。この場合、中敷シート15の立体部48は蓋体13側の間隙部27をぴっちりと塞ぎ、立体部48の平坦板44と蓋体13側の天蓋24とは側断面視で面一状となる(図3参照)。
この立体部48を構成する平坦板45の表面に、カバーシート14に印刷された文字の並び方向とは異なる方向に収納ケース11に包装された布帛17の名称等の文字を印刷しておくことが可能となり、これらの文字表示により、例えば陳列姿勢が異なっていても、布帛17入りの収納ケース11であることを簡単に認識することができるので、販売や保管の際にはたいへん都合がよい。
図8はケース本体12の別例を示す第2実施例である。この例では、ケース本体12における回動端側の側壁22の上端に閉塞片51を一体的に連接している点で第1実施例と相違している。これにより、閉蓋状態では、中敷シート15の有無に拘らず、閉塞片51で蓋体13側の間隙部27を塞ぐことができる。なお、この閉塞片を蓋体13側に設けることにより間隙部27を塞いでもよい。
図9に示す第3実施例では、ケース本体12の底壁21に合成樹脂フィルム製の吊懸用耳片52が接着固定されている。この場合、吊懸用耳片52は、収納ケース11の自重程度の引張り力では剥がれることはないが、人の力で引き剥がせる程度の接着強度でケース本体12の底壁21に接着されている。
これにより、販売に際して布帛17入りの収納ケース11をフック等に引っ掛けて陳列した場合に、吊懸用耳片52と収納ケース11との接着が剥がれて収納ケース11が脱落するおそれはない。一方、購入後は、ユーザは吊懸用耳片52を簡単に引き剥がすことができて邪魔にならないのである。
また、図10に示すように、吊懸用耳片52の長手方向中途部にミシン目状等の弱化線52a(実施例では2本)を形成することにより、吊懸用耳片52を弱化線52aに沿って引き千切り可能に構成してもよい。耳片52は紙製でもよい。
図11は第4実施例を示している。第4実施例では、ワイピングクロス等の布帛67が収納される硬質合成樹脂製の収納ケース61は、布帛67を包む包装体64と、この包装体64に包まれた布帛67が収納される扁平矩形状のケース本体62と、このケース本体62に枢支手段66を介して開閉回動可能に取付けられた扁平矩形状の蓋体63とを備えている。ケース本体62及び蓋体63の構成は、電子記録媒体としてのフロッピーディスクを収納するのに使用される一般的な合成樹脂ケースと同様のものである。
包装体64は請求項に記載したカバーシート及び中敷シートを一体化したものに相当する。図11(b)に示すように、包装体64は、紙製や合成樹脂製等の1枚の横長矩形状シート68を折り線に沿って断面略ロ字状に折り曲げてなるものである。この包装体64は、断面略ロ字状に折り曲げた状態では、ケース本体62内にきっちりと収まる大きさとなっている。包装体64の適宜箇所には、ケース本体62の内部を覗くための窓穴69が形成されている。
以上のように構成すると、第1実施例の場合と同様に、ケース本体62及び蓋体63として、一般的な合成樹脂ケースを、そのまま利用することができるから、布帛67を例えば合成樹脂ケース用の収納ボックス等に、フロッピーディスク入りのケースと一緒に整理して保管することができる。従って、布帛67を紛失したり収納ケース61の置き場所に困ったりすることはなく、パソコン類等の周囲の美感を損なうこともないのである。
図12は第5実施例を示している。この例では、収納される布帛67′の大きさに対応するために、ケース本体62′及び蓋体63′を大型化している。また、包装体64′は、紙製や合成樹脂製等の1枚の横長矩形状シートを折り線に沿って断面略コ字状に折り曲げてなるものである。この場合も、第1及び第4実施例と同様に、ケース本体62′及び蓋体63′として、一般的な合成樹脂ケースをそのまま利用することができる。
図13は第6実施例を示している。この例では、収納ケース61″は、電子記録媒体としてのPCMCIAカードの収納に使用される硬質合成樹脂製であり、携帯可能な小さいサイズのものである点において第4実施例と相違している。この場合、収納される布帛は、メガネ等のレンズ類の拭き取りに使用するのに好適である。
本発明は、図示の実施例以外にも、様々な形態に具体化することができる。例えば収納ケースは、布帛の収納に限らず、他の種々の物品の収納に適用することも可能である。
収納ケースとしては、CDまたはDVD等の光ディスクや光磁気ディスク(MO)、フロッピーディスク、PCMCIAカードの収納に使用され得る形態のほか、SDメモリカードやフラッシュメモリカードの収納に使用され得る形態のものを採用してもよい。
要するに、プラスチック成形品であって、ケース本体とこれを塞ぐ蓋体とからなっているものであれば、本発明に係る収納ケースとして採用することができる。特に、電子記録媒体の収納に使用され得るものであれば、収納の容易性やコスト面等からたいへん有利なのである。
収納ケースを構成するケース本体及び蓋体の高さ寸法や幅寸法は、布帛等の物品の大きさや必要な容量に応じて自由に設定することができる。もちろん、これに対応して、中敷シート及びカバーシートの素材となる矩形状シートの大きさ及び形状も変更される。
中敷シート及びカバーシートの素材となる矩形状シートの厚さや色彩、材質等は収納ケースに要求される特性に応じて適宜選択したらよい。矩形状シートは、紙製や合成樹脂製に限らず、帯電防止剤を混入したシートを素材としたり、金属イオンを混入した抗菌処理シートを素材としたり、磁気遮断機能を備えたシートを使用したりしてもよい。
また、前述の各例では、別体に構成したケース本体と蓋体とを枢支手段を介して開閉回動可能に連結しているが、これに限らず、ケース本体と蓋体とを枢支手段を介して一体的に成形しても構わない。
布帛による拭き取りの対象となるものは、パソコン、ワークステーション及び情報端末等のパソコン類、光ディスク(例えばCDやDVD等)及び光磁気ディスク(MO)等の電子記録媒体、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等のディスプレイ類、並びにメガネレンズやカメラ等の光学機器等のレンズ類などが挙げられる。なお、ディスプレイ類には、CRTディスプレイや有機ELディスプレイも含まれる。
第1実施例における布帛及び収納ケースの閉蓋状態での斜視図である。 開口状態での布帛及び収納ケースの斜視図である。 図1のIII−III視側断面図である。 収納ケースの分離斜視図である。 カバーシートの斜視図である。 中敷シートの斜視図である。 収納手順を示す斜視図である。 第2実施例における収納ケースとの分離斜視図である。 第3実施例における布帛及び収納ケースの開蓋状態での斜視図である。 収納ケースを裏面側からみた斜視図である。 第4実施例の布帛及び収納ケースの説明図である。 第5実施例の布帛及び収納ケースの説明図である。 第6実施例における布帛及び収納ケースの閉蓋状態での斜視図である。
符号の説明
11,61,61′,61″ 収納ケース
12,62,62′ ケース本体
13,63,63′ 蓋体
14 カバーシート
15 中敷シート
17,67,67′ 布帛
41 矩形状シート
42 底板
43,43 側板
44 平坦板
45 内側板
46 内底板
47a 主折り目
47b 第1補助折り目
47c 第2補助折り目
47d 第3補助折り目

Claims (3)

  1. ケース本体とこれを塞ぐ蓋体とを備えていて電子記録媒体の収納に使用され得る収納ケースに、パソコン類、電子記録媒体、ディスプレイ類及びレンズ類の拭き布に好適な布帛を収納している、
    布帛と収納ケースとの組合せ。
  2. 前記ケース本体と前記蓋体とは透明な合成樹脂製で平面視四角形に形成されており、
    前記蓋体は前記ケース本体に回動可能に取付けられており、前記蓋体の回動中心側の側辺部には、当該蓋体の回動時に前記ケース本体と干渉することを回避するための間隙部が、蓋体の回動軸線に沿って細長く延びるように形成されており、
    前記蓋体の裏面側には、前記布帛を上方から覆うように非透明なカバーシートが配置されており、このカバーシートには、前記ケース本体の内部を視認し得る窓穴が形成されている一方、
    前記ケース本体はその四周に壁を備えた浅い箱状に形成されており、このケース本体の内部に、当該ケース本体の底面に重なる中敷シートが配置されており、この中敷シートのうち前記ケース本体の回動中心側の部位に、閉蓋状態で前記蓋体の間隙部に位置する立体部を形成している、
    請求項1に記載した収納ケース。
  3. 前記中敷シートは、蓋体の回動中心側に折り目がくるように2枚重ね状に折り重ねられた上下のシート部からなっており、
    前記上下のシート部は主折り目を介して連設しており、上シート部には、前記主折り目に近いものから順に第1〜第3の3本の補助折り目を平行に形成しており、
    更に、前記中敷きシートは、ケース本体に装着する前には主折り目を介して上下のシート部が重なり合った扁平な中間形態になっており、この中間形態の中敷きシートを、主折り目をケース本体の壁に当接させた状態で上シート部をケース本体の内部に押し込むことにより、前記立体部が形成されるように設定している、
    請求項2に記載した収納ケース。
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