JP2005112368A - 合成樹脂製の包装袋 - Google Patents
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Abstract
【課題】、開口部を封止するための粘着部を備える合成樹脂製の包装袋として、剥離シートの剥離が容易でかつ簡単に体裁よく封止することができ、商品の持ち帰り用として好適に使用できる袋を提供する。
【解決手段】合成樹脂フィルムの表裏体1a,1bを両側辺で融着して袋本体10を形成し、表裏体1a,1bの開口端部11a,11bの一方の内側面に剥離シート4を仮貼着した粘着部3を開口端10eに沿って設け、粘着部3の剥離シート4を表裏体1a,1b同士の融着樹脂とは異種の合成樹脂材とし、袋本体両側の融着部13,13の上端部において剥離シート4の長手方向両端を表裏体間に挟着して融着し、この挟着融着部分13aで表裏体の開口端部11a,11bを引き離せるようにする。
【選択図】 図2
【解決手段】合成樹脂フィルムの表裏体1a,1bを両側辺で融着して袋本体10を形成し、表裏体1a,1bの開口端部11a,11bの一方の内側面に剥離シート4を仮貼着した粘着部3を開口端10eに沿って設け、粘着部3の剥離シート4を表裏体1a,1b同士の融着樹脂とは異種の合成樹脂材とし、袋本体両側の融着部13,13の上端部において剥離シート4の長手方向両端を表裏体間に挟着して融着し、この挟着融着部分13aで表裏体の開口端部11a,11bを引き離せるようにする。
【選択図】 図2
Description
本発明は、主として各種商品等の持ち帰り用の袋として好適な合成樹脂製の袋、特に開口部を封止するための剥離シート付の粘着部を設けた合成樹脂製の包装袋に関するものである。
販売商品の持ち帰り用の袋として、例えば、合成樹脂の単層フィルムもしくは複層フィルムを素材として二つ折した表裏体の両側辺を溶断等により融着して上辺を開口させた形態の袋が使用されている。通常、前記袋の開口端部の中央部に手掛け用孔を設けて、手提げ状態で使用できるように設けられている。前記表裏体の開口端部を内側に折り込んだ構造にして、前記手掛け用孔の強度を持たせるようにした袋もある。このほか、前記手掛け用孔に代えて別形成の提げ手部材を表裏体の開口端部に付設する場合もある。
前記の持ち帰り用の袋において、商品を収納した状態で開口部を封止しないと、内部商品が外部から見えて不体裁であるばかりか、該袋を床面やテーブルにおいたときに倒れて内部の商品が飛び出したりするおそれがある。そのため、通常一般には、前記袋の開口部を切り取った接着テープで止めるようにしているが、収納商品によっては複数個所のテープ止めが必要になり、そのテープ止め作業が面倒である上、内部商品が見えないように開口部を封止することはできないものである。
近年、前記のような問題を解決するために、剥離シート(剥離紙)を仮貼着した袋幅方向の粘着部を表裏体の一方の開口端部内面に設けておき、商品収納した後で前記剥離シートを剥離することにより、開口部を略完全に封止できるようにした袋が提案されている(例えば、下記の特許文献1及び2)。
しかしながら、前記提案の袋の場合、前記粘着部は開口端部のやや内方に、例えば手掛け用孔より下方部にあって、袋開口部から手をさし入れて該粘着部に仮貼着された剥離シートを剥離して封止する必要があり、その剥離、封止操作は容易なものではない。特に、前記剥離シートが袋両側辺の溶断により表裏体とともに一体に融着されている場合は剥離し難いものである。例えば、前記剥離シートの袋幅方向中央部をつまんで無理矢理引っ張って剥離しようとすると、表裏体が引っ張られて変形し、容易に剥離できなかったり、あるいは剥離できても袋が歪んだ形態で封止されることになる。
そのため、特許文献1の場合は、前記袋両側辺の融着部における前記剥離シートとの交差部分を切り取るように透孔を形成して、前記剥離シートの端部を袋内方で終端させておいて、前記剥離シートを端部から剥離できるようにしているが、それでもなお、開口部の内方位置にあるために、その剥離操作は容易でなく、また封止状態が不体裁になり易いものである。
また、特許文献2の場合は、剥離シート付きの粘着部を袋両側辺の融着部よりやや内方で終端させるように設けておいて、前記剥離シートを端部から剥離できるようにしているが、この場合も、剥離操作が容易でない上、長尺のフィルム素材からの製袋上においては、前記剥離シート付の粘着部を、溶断による融着部の個所で間隔を空けて付設する必要があり、その間隔等の調整は容易でなく、製作に手数がかかることになる。
特許第3361774号公報
実開昭60−62043号公報
本発明は、上記に鑑みてなしたもので、開口部を封止するための剥離シート付の粘着部を備える合成樹脂製の包装袋として、前記剥離シートの剥離操作が容易であって、かつ体裁よく封止することができ、しかも製袋上における剥離シート付の粘着部の付設加工も容易で、コスト安価に提供でき、各種商品の持ち帰り用に好適に使用できる袋を提供するものである。
上記の課題を解決する本発明の第1の合成樹脂製の包装袋は、合成樹脂フィルムよりなる表裏体が両側辺で融着されて一辺が開口した袋本体が形成され、前記開口部における表裏体の一方の内側面に剥離シートを仮貼着した粘着部が開口端に沿って設けられてなる包装袋であって、前記粘着部の剥離シートが前記表裏体同士の融着樹脂とは異種の合成樹脂材よりなり、前記袋本体両側の融着部の上端部において該剥離シートの長手方向両端が表裏体間に挟着されて融着され、該挟着融着部分で前記表裏体の開口端部が引き離し可能に設けられてなることを特徴とする。
この包装袋によれば、商品を収納して開口部を封止する際、前記表裏体の開口端部を両側部の融着部で引き離すようにすれば、該融着部の上端部における前記異種素材の剥離シートが挟着されている融着部分では、融着度合が他の部分に比べて弱くなっているために、表裏体の開口端部を該挟着融着部分で容易に引き離すことができる。しかも、前記剥離シート付の粘着部は開口端に沿って設けられているため、前記融着部における上端部の前記剥離シートの挟着融着部分のみを引き離すだけで、表裏体一方の開口端部における前記剥離シートの部分を容易に露出させることができ、他の剥離助成の手段を設けなくても前記剥離シートをその端部から容易に剥離することができる。
こうして、前記剥離シートを剥離し粘着部を露出させた状態で、表裏体の開口端部を重ね合わせることにより、前記粘着部により両開口端部同士を容易に接着でき、体裁よくかつ略完全に封止できる。
また、本発明の第2の合成樹脂製の包装袋は、前記同様に、前記開口部における表裏体の一方の内側面に剥離シートを仮貼着した粘着部が開口端に沿って設けられてなる包装袋として、前記開口部において表裏体の端部が内側に折り込まれて開口端部が二重構造をなし、前記粘着部が前記折込み片部に付設されており、該粘着部の剥離シートが前記表裏体同士の融着樹脂とは異種の合成樹脂材よりなり、前記袋本体両側の融着部の上端部において前記剥離シートの長手方向両端が表裏体間に挟着されて融着され、該挟着融着部分で前記表裏体が引き離し可能に設けられてなることを特徴とする。
この場合も、前記同様に開口部を封止する際には、両側辺の融着部における上端部の剥離シートの挟着融着部分から表裏体の開口端部を簡単に引き離すことができ、こうして露出させた前記剥離シートの端部から剥離でき、該粘着部による表裏体の開口端部の接着封止操作を容易に行うことができる。しかも、表裏体の開口端部を二重構造によって補強できる。
その上、前記のように表裏体の二重構造の開口端部における折込み片部の一方に粘着部を設けた構成であると、製袋上においては、前記折込み片部を表裏体の内側に折込む前の段階において、前記折り込み片部に相当する部分の折曲部に沿って剥離シート付の粘着部を連続して装設でき、この後、前記折り込み片部を内側に折り込むことにより製袋できることになる。
前記袋本体両側辺の融着部の上端部において、前記剥離シートの両端が上側縁を開口端に露出させるように表裏体間に挟着されて融着されてなるものが好ましい。これにより、開口部を封止するための剥離シートの引き剥がしの際、袋本体両側辺の前記剥離シートの挟着融着部分が開口端から始まっているために、該挟着融着部分を容易に引き離すことができる。
また、前記剥離シートの挟着融着部分の下端部もしくはこれより下方近傍に、前記挟着融着部分より下方への表裏体の引き離しを規制する引き離し規制手段が設けられてなるものが好ましい。この場合、前記両側辺の融着部の上端部における挟着融着部分を引き剥がす際に、勢いあまって前記融着部の下方にまで引き離してしまうことがなく、前記剥離シートの挟着融着部分のみを確実に引き離すことができる。
前記引き離し規制手段として、前記剥離シートの挟着融着部分より下方近傍に、前記袋本体両側辺の融着部より内方で表裏体を融着する補助融着部が設けられてなるものとすることができる。この場合、融着部の上端部における引き裂き分離が、前記起用着融着部分の下端から下方にまで及ぶことがなく、袋形態を良好に保持できる。したがって開口端部内面の粘着部により袋全体を封止状態に体裁よく保持できる。
また、前記引き離し規制手段として、前記剥離シートの挟着融着部分の下端部もしくはこれより下方近傍に、前記袋本体両側辺の融着部より内方にまで達する切欠が設けられてなるものとすることができる。この場合、前記挟着融着部分の引き離し操作の際に、引き離しが前記切欠個所で途切れることになり、このため、前記の引き離しが該切欠より下方にまで及ぶことがなく、袋形態を良好に保持でき、また開口端部を粘着部の接着により、封止状態に良好に保持できることになる。
上記したように、本発明によれば、開口部を封止するための剥離シート付の粘着部を備える合成樹脂製の包装袋として、商品を収納し包装する際の前記剥離シートの剥離操作が容易であって、かつ体裁よく接着封止することができ、しかも製袋上における剥離シート付の粘着部の付設加工も容易で、コスト安価に提供できる。
次に本発明の実施の形態を図示する実施例に基づいて説明する。
図1は本発明の合成樹脂製の包装袋の第1の実施例を示す一部を欠截した斜視図、図2は同上一部の欠截拡大正面図、図3は同上の断面図である。図4は他の引き離し規制手段を設けた例を示す一部の欠截拡大正面図である。図5は第1の実施例の合成樹脂製の包装袋1Aの製袋工程の一部の説明図である。
第1の実施例の包装袋1Aは、合成樹脂フィルム、特には合成樹脂のチューブ状又は帯状フィルムを素材として製袋されてなる。この発明で使用するチューブ状又は帯状等の合成樹脂フィルムとしては、例えばポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等を主成分とする合成樹脂のチューブ状又は帯状フィルムその他の合成樹脂のチューブ状又は帯状フィルム、あるいは該フィルム層に他の合成樹脂層を積層した複層フィルム等が好適に用いられる。複層の合成樹脂フィルムには、その内層にアルミ箔や紙等の他の素材を含む場合もある。
前記包装袋1Aは、例えば図のように、底部で二つ折した状態の前記の素材フィルムよりなる表裏体1a,1bが両側辺で溶断等の手段により融着されて、一辺(上辺部)が開口した袋本体10が形成されている。11はその開口部、12は底部、13,13は両側の融着部を示す。14は前記表裏体1a,1bの開口端部11a,11bに形成された手掛け用孔であり、後述する剥離シート付の粘着部より下方に設けられる。
そして、前記袋本体10の前記開口部11において相対向する表裏体1a,1bの開口端部11a,11bには、その一方の内側面に剥離シート4を仮貼着した自己粘着性の粘着部3が開口端(上端)10eに沿って付設されており、前記剥離シート4を剥離するまでは粘着部3の粘着性が規制され、また剥離シート4を剥離することにより粘着部3の粘着性によって表裏体1a,1bの開口端部11a,11b同士を接着し封止できるようになっている。
前記の剥離シート4付の粘着部3としては、ホットメルトやコールドメルト等の接着剤を開口端10eに沿って連続もしくは断続した帯状に塗布し、該接着剤の塗布面3aを覆うように前記剥離シート4仮貼着する。このほか、一般の両面粘着テープを使用することもできる。この場合、両面粘着テープの片面の剥離シートを剥がして、開口端部11a,11bに一方の貼着することにより、表面に剥離シートを仮貼着した粘着部3を形成できる。
いずれの場合にも、前記粘着部3における剥離シート4は、前記表裏体1a,1b同士の融着樹脂とは異種の合成樹脂材、例えば袋本体10がポリエチレン樹脂フィルムよりなる場合、ポリプロピレン等の他の合成樹脂フィルムよりなり、この剥離シート4の長手方向両端が、それぞれ前記袋本体10の両側の融着部13,13の上端部において前記表裏体1a,1b間に挟着されて一体に融着されて保持され、この挟着融着部分13a,13aで前記表裏体1a,1bの開口端部11a,11bを引き離すことができるように設けられている。すなわち、前記挟着融着部分13a,13aでは、前記表裏体同士の融着樹脂とは異種の合成樹脂材よりなる前記剥離シート4が挟着されることで、この挟着融着部分13a,13aでの表裏体1a,1bの融着度合(融着力)がこの部分より下方の他部分に比べて弱くなっていて、前記開口端部11a,11bを引き離すことができるようになっている。
図の場合、前記剥離シート4は、前記袋本体10の両側辺の融着部13,13の上端部において、その剥離シート両端における上側縁が開口端10eに露出した状態で表裏体1a,1b間に挟着されて、前記挟着融着部分13a,13aが前記開口端10eから始まるように融着形成されており、容易に引き離しを開始できるようになっている。
さらに、前記剥離シート4の挟着融着部分13a,13aの下端部もしくはこれより下方近傍には、図2または図4に例示するように、前記挟着融着部分13a,13aより下方への表裏体1a,1bの引き離しを規制する引き離し規制手段を設けておく。
この引き離し規制手段としては、例えば図2のように、前記剥離シート4の挟着融着部分13a,13aより下方近傍に、前記袋本体両側辺の融着部13,13より内方で表裏体1a,1bを融着する補助融着部5を設けておくことも、また図4のように、前記剥離シート4の挟着融着部分13a,13aの下端部もしくはこれより下方近傍に、前記袋本体両側の融着部13,13より内方にまで達する切欠6を設けておくこともできる。
前記の第1の実施例の合成樹脂製の包装袋1Aは、例えば、広幅の長尺の素材フィルムFを送行させながら幅方向中央で二つ折して、さらに剥離シート4付の粘着部3の付設工程、手掛け用孔14の打ち抜き工程、袋本体幅に相当する間隔毎の溶断工程等を経て製袋する。
特に、前記剥離シート4付の粘着部3の付設工程では、図5のように、前記のように二つ折した素材フィルムFの上側フィルムf1の端部を外側に折り返して、下側フィルムf2の端部内面を露出させた状態で、前記剥離シート4付の粘着部3を該下側フィルムf2の端縁に沿って付設する。この後、前記上側フィルムf1折り返し端部を元の状態に戻して、袋本体10の幅に相当する間隔毎に前記剥離シート付粘着部3の部分も共に溶断して、袋本体10の表裏体1a,1bになる前記上下フィルムf1,f2を融着一体化させるとともに、前記粘着部3の部分では前記剥離シート4を挟着した状態で融着し、かつ各袋本体10毎に分離する。
引き離し規制手段として、図2のような補助融着部5を設ける場合は、前記溶断前に、前記補助融着部5の部分を融着一体化させればよく、また図4のような切欠6を設ける場合は、前記溶断前に、例えば手掛け用孔14と同時に打ち抜き形成すればよい。
なお、図示はしていないが、前記の素材フィルムFにチューブ状フィルムを使用して製袋することもできる。この場合、該チューブ状フィルムを送行させながら、その一側端を切り開くことにより開口部を設けた状態にした後、前記同様に製袋すればよい。
前記第1の実施例の包装袋1Aは、商品を収納して開口部11を封止する際、前記表裏体1a,1bの開口端部11a,11bを両側の融着部13,13で引き離すようにすれば、図6のように該融着部の上端部における融着力の弱い前記剥離シートの挟着融着部分13a,13aで容易に引き離すことができる。しかも、この際、前記融着部13の上端部における挟着融着部分13aの下に引き離し規制手段、例えば補助融着部5が設けられているために表裏体1a,1bの両側部を過度に下方にまで引き離してしまうことがなく、剥離シート4の挟着融着部分13aのみを確実に引き離すことができる。
このため、表裏体1a,1bの開口端部11a,11bの一方における前記剥離シート4の部分を図6のように容易に露出させることができ、該剥離シート4をその端部から問題なく剥離することができるとともに、表裏体1a,1bの開口端部11a,11b同士を容易にかつ綺麗に接着でき、体裁よく略完全に封止できることになる。
図7〜図11は、本発明の合成樹脂製の包装袋2Aの第2の実施例を示し、図7は同包装袋2Aの一部を欠截した斜視図、図8は同上一部の欠截拡大正面図、図9は同上の断面図である。図10及び図11は第2の実施例の合成樹脂製の包装袋2Aの製袋工程の一部の説明図である。
この第2の実施例の包装袋2Aについても、上記した第1の実施例と同構成部分には同符号を付してその詳しい説明を省略するが、基本的に、上記同様の合成樹脂フィルム、特にはチューブ状又は帯状のフィルムよりなる表裏体1a,1bが両側辺で溶断等の手段により融着されて、一辺が開口した袋本体10が形成されており、その開口端部11a,11bの一方の内側面に、開口端10eに沿って剥離シート4付の粘着部3が付設され、該剥離シート4の両端が両側辺の融着部13,13において前記表裏体1a,1b間に挟着されて融着されている。
この第2の実施例の包装袋2Aにおいては、第1の実施例と相違する構造として、袋本体10の開口部11において表裏体1a,1bの端部が内側に折り込まれて開口端部11a,11bが二重構造をなして、該開口端部11a,11bが補強されている。そして、この折込み片部2a,2bの一方の側の内面(他方との対向面)に、剥離シート4を仮貼着した自己粘着性の前記粘着部3が、折り込みのための折曲部である開口端10eに沿って付設されている。そして、前記着部3の剥離シート4が前記表裏体1a,1b同士の融着樹脂、特に前記折り込み片部2a,2bの融着樹脂とは異種の合成樹脂材よりなり、前記両側の融着部13,13の上端部において前記剥離シート4の長手方向両端が表裏体1a,1b間に挟着されて融着され、異種素材の挟着のために融着力が他部分より弱くなっている前記挟着融着部分13a,13bで前記表裏体1a,1bが引き離し可能に設けられている。
前記粘着部3の構成については、第1の実施例と同様に、ホットメルトやコールドメルト等の接着剤を帯状に塗布して、これを覆うように剥離シート4を仮貼着することも、また両面粘着テープを利用することもできる。
さらに、この第2の実施例でも、前記袋本体10の両側の融着部13,13の上端部において、前記剥離シート4の上側縁を開口端10eに露出させた状態で表裏体1a,1b間に挟着して、前記挟着融着部分13a,13aが前記開口端10eから始まるように融着形成しておくのが、引き離し開始を容易にする上で好ましい。また、前記剥離シート4の挟着融着部分13a,13aの下端部もしくはこれより下方近傍には、図8に例示するように、前記挟着融着部分13a,13aより下方への表裏体1a,1bの引き離しを規制する引き離し規制手段、例えば補助融着部5や切欠(図示せず)を設けておくのが望ましい。
そして、この第2の実施例の合成樹脂製の包装袋2Aは、例えば、広幅の長尺の素材フィルムFを送行させながら幅方向中央で二つ折するか、あるいはチューブ状の素材フィルムを扁平にして送行させながら、その一側端を切り開くことにより開口部を設けた状態にしておいて、剥離シート4付の粘着部3の付設工程、上下両フィルム端部の内側への折り込み工程、手掛け用孔14の打ち抜き工程、袋本体幅に相当する間隔毎の溶断工程等を経て製袋されるが、特に、前記剥離シート4付の粘着部3の付設工程では、素材フィルムFの上側フィルムf1の端部において、図10のように、袋本体の開口端部における折り込み片を形成するための想定される折曲部L1に沿って、前記剥離シート4付の粘着部3を付設する。
この後、図11のように、上下両フィルムf1,f2の端部の所要幅を前記想定折曲部L1から内側に折り込んだ後、袋本体10の幅に相当する間隔毎に前記剥離シート付粘着部3の部分も共に溶断し、表裏体1a,1bになる前記上下フィルムf1,f2を前記折り込み片2a,2bの部分も含めて融着一体化させるとともに、前記粘着部3の部分では前記剥離シート4を挟着した状態で融着し、かつ各袋本体10毎に分離する。
すなわち、折り込み片を有さない表裏体の開口端部の一方に粘着部を付設する場合のように、他方の開口端部を外側に折り返し、粘着部を付設した後、再度もとの状態に戻す工程は必要でなく、通常の製袋工程により容易に製造できる。
なお、引き離し規制手段としての補助融着部5を設ける場合は、前記溶断前に前記補助融着部5の部分を融着一体化させればよく、また切欠6を設ける場合は、前記溶断前に、例えば手掛け用孔14と同時に打ち抜き形成すればよい。
この第2の実施例の包装袋2Aについても、商品を収納して開口部11を封止する際、前記表裏体1a,1bの開口端部11a,11bを両側辺の融着部13,13で引き離すようにすれば、第1の実施例と同様に該融着部の上端部における融着力が他部分より弱くなっている剥離シート4の挟着融着部分13a,13aで容易に引き離すことができる。しかも、この際、前記融着部13の上端部における挟着融着部分13aの下に引き離し規制手段、例えば補助融着部5が設けられていると、表裏体1a,1bの両側部を過度に下方にまで引き離してしまうこともない。
このため、表裏体1a,1bの開口端部11a,11bの一方における前記剥離シート4の部分を図12のように露出させることができ、該剥離シート4をその端部から問題なく剥離することがてきるとともに、表裏体1a,1bの開口端部11a,11b同士を容易にかつ綺麗に接着でき、体裁よく略完全に封止できることになる。
なお、上記した第1の実施例及び第2の実施例のいずれの場合も、袋本体10の表裏体1a,1bの開口端部11a,11bに手掛け用孔14を形成しているが、この手掛け用孔に代えて、例えば図12のように、別形成の合成樹脂フィルムその他の素材よりなる提げ手部材16を、表裏体1a,1bの開口端部11a,11bに付設する場合もある。この提げ手部材16の付設手段としては、融着手段や接着手段のほか、ハトメ等の他の種々の付設構造を利用できる。また、前記提げ手部材16は前記開口端部11a,11bの内外面のいずれの側に取着することもできる。
さらに、本発明の包装材1A,2Aの製袋において、溶断により各袋毎に分離することにより、図13のように、袋本体10の両側辺の融着部13,13を該側辺の端縁よりやや内側に設定することも可能である。また、引き離し規制手段としての補助融着部5は、前記融着部13より外側にのみ設けておくこともできる。
袋形態としては、表裏体1a,1bが底部12で連続した形状で、両側辺のみを融着したものに限らず、製袋において、2枚の素材フイルムを袋本体10の表裏体1a,1bに使用し、該両フィルムを両側辺で融着するとともに、底部12でも融着した図14に示す3方シール形態の袋での実施も可能である。
本発明の合成樹脂製の包装袋は、各種商品の持ち帰り用の袋として好適に使用することができる。
1A,2A 包装袋
1a,1b 表裏体
2a,2b 折込み片部
3 粘着部
4 剥離シート
5 補助融着部
6 切欠
10e 開口端
11 開口部、
11a,11b 開口端部
12 底部
13,13 両側の融着部
13a,13a 挟着融着部分
14 手掛け用孔
16 提げ手部材
F 素材フィルム
f1,f2 上下フィルム
1a,1b 表裏体
2a,2b 折込み片部
3 粘着部
4 剥離シート
5 補助融着部
6 切欠
10e 開口端
11 開口部、
11a,11b 開口端部
12 底部
13,13 両側の融着部
13a,13a 挟着融着部分
14 手掛け用孔
16 提げ手部材
F 素材フィルム
f1,f2 上下フィルム
Claims (6)
- 合成樹脂フィルムよりなる表裏体が両側辺で融着されて一辺が開口した袋本体が形成され、前記開口部における表裏体の一方の内側面に剥離シートを仮貼着した粘着部が開口端に沿って設けられてなる包装袋であって、
前記粘着部の剥離シートが前記表裏体同士の融着樹脂とは異種の合成樹脂材よりなり、前記袋本体両側の融着部の上端部において該剥離シートの長手方向両端が表裏体間に挟着されて融着され、該挟着融着部分で前記表裏体の開口端部が引き離し可能に設けられてなることを特徴とする合成樹脂製の包装袋。 - 合成樹脂フィルムよりなる表裏体が両側辺で融着されて一辺が開口した袋本体が形成され、前記開口部における表裏体の一方の内側面に剥離シートを仮貼着した粘着部が開口端に沿って設けられてなる包装袋であって、
前記開口部において表裏体の端部が内側に折り込まれて開口端部が二重構造をなし、前記粘着部が一方の前記折込み片部に付設されており、該粘着部の剥離シートが前記表裏体同士の融着樹脂とは異種の合成樹脂材よりなり、前記袋本体両側の融着部の上端部において前記剥離シートの長手方向両端が表裏体間に挟着されて融着され、該挟着融着部分で前記表裏体が引き離し可能に設けられてなることを特徴とする合成樹脂製の包装袋。 - 前記袋本体両側辺の融着部の上端部において、前記剥離シートの両端が上側縁を開口端に露出させるように表裏体間に挟着されて融着されてなる請求項1または2に記載の合成樹脂製の包装袋。
- 前記剥離シートの挟着融着部分の下端部もしくはこれより下方近傍に、前記挟着融着部分より下方への表裏体の引き離しを規制する引き離し規制手段が設けられてなる請求項1〜3のいずれか1項に記載の合成樹脂製の包装袋。
- 前記引き離し規制手段として、前記剥離シートの挟着融着部分より下方近傍に、前記袋本体両側辺の融着部より内方で表裏体を融着する補助融着部が設けられてなる請求項4に記載の合成樹脂製の包装袋。
- 前記引き離し規制手段として、前記剥離シートの挟着融着部分の下端部もしくはこれより下方近傍に、前記袋本体両側辺の融着部より内方にまで達する切欠が設けられてなる請求項4に記載の合成樹脂製の包装袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003346206A JP2005112368A (ja) | 2003-10-03 | 2003-10-03 | 合成樹脂製の包装袋 |
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JP2003346206A JP2005112368A (ja) | 2003-10-03 | 2003-10-03 | 合成樹脂製の包装袋 |
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JP2005112368A true JP2005112368A (ja) | 2005-04-28 |
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JP (1) | JP2005112368A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019043674A (ja) * | 2017-09-01 | 2019-03-22 | 株式会社フジシール | パウチ容器 |
-
2003
- 2003-10-03 JP JP2003346206A patent/JP2005112368A/ja active Pending
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