JP2005111368A - 縦型スクリュープレス並びにその運転方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 無機性の粒子を多く含む濃度の低い汚泥を処理する縦型スクリュープレスに関し、小規模上水場向けにも利用できるスクリュープレスに関する。
【解決手段】 ウエッジワイヤー(11)を張設して漏斗状に構成した外筒(1)を立設し、内筒(3)に巻きかけたスクリュー羽根(2)の先端を外筒(1)に近接させると共に、スクリュー羽根(2)のピッチを下方に向かって漸減させ、スクリュー羽根(2)の羽根面にパンチングメタル(13)を張設してその内部にろ液室(14)を形成したもので、スクリュー羽根(2)の表裏の羽根面がろ過面となりろ過面積が増大する。ろ過面積の大きい濃縮ゾーンで供給された低濃縮の汚泥からろ液を分離するので、汚泥の大量処理が可能となる。そして、ろ過室(4)の汚泥水位を検知するレベルスイッチ(17)を原液供給ポンプ(18)に連動連結したもので、自動運転を行いながら、ろ過室(4)の水位が一定に保たれて、押込み作用が発生するものである。
【選択図】 図1

Description

この発明は、上水汚泥や化学工場から発生する無機性の粒子を多く含み、濃度の低い汚泥を処理する縦型スクリュープレスに関し、小規模上水場向けにも利用できるスクリュープレスに関する。
従来、下水汚泥や食品排水汚泥等を脱水する装置としてスクリュープレスが良く知られている。このスクリュープレスの外筒と内筒を同心状に構成し、スクリュース羽根を回転させながらろ液を外筒と内筒のスクリーンから排出させ、汚泥を濃縮・脱水して脱水ケーキを外筒の排出口から取出すスクリュープレスは、特許文献1に記載してあるように公知である。また、外筒と内筒を立設して、スクリューの回転により固液混合物を圧縮移送させ、固液混合物の絞り圧力をろ滓出口の開閉弁で調整するスクリュープレスも、特許文献2に記載してあるように公知である。
特許第2512683号公報(明細書の段落番号0009乃至段落番号0012、図1) 特開平5−285697号公報(明細書の段落番号0014乃至段落番号0019、図1)
下水汚泥や食品の固液混合物などには圧縮性がある有機物を多く含んでおり、スクリュープレスは汚泥の容積を減量させながら移送させ、さらに圧搾して高圧脱水を可能とする利点がある。そして、スクリュープレスは、金属ろ材を使用しているため、ケーキの剥離性がよく、ろ材の洗浄も少なくて連続運転が可能となる。圧縮性の無い無機質を含んでいる上水汚泥等にスクリュープレスを使用すると、ろ過室に移送されるケーキが、終端部のスクリュー羽根で過度に圧密され、スクリュー羽根と供回りして、外筒内面との間に滑りを生じ排出できなくなる。したがって、スクリュープレスは上水汚泥や化学工場から発生する汚泥には使用が困難であった。
その対策として、始端部から後端部に向って容積を減少させない構造の外筒と内筒を同心状とした従来のスクリュープレスにあっては、汚泥を常時スクリュー羽根で移送しながら圧搾するため、含水率が低下したケーキが圧搾部に充満して排出できなくなる恐れがある。これらのケーキを排出可能な状態で排出すると、含水率が大きいケーキとなる欠点がある。また、濃度が低い汚泥は、スクリュープレスの濃縮ゾーンのろ過室では固形物負荷よりも水負荷が大きく、頻繁に濃縮部のろ過面が目詰まりし、低濃度汚泥の脱水装置としても不向きである。そして、横置したスクリュープレスでは、ろ過室のろ過面積に比較して広い設置面積を必要とする。この発明は、上水汚泥や化学工場から発生する無機質を多く含む汚泥を対象として、汚泥の脱水性能を低下せずに大容量処理を可能としたスクリュープレスを提供する。
この発明の要旨は、金属ろ材を張設した外筒にスクリュー羽根を巻き掛けた内筒を回転自在に配設し、外筒と内筒の間のろ過室に汚泥を供給して、ろ液を分離しながら汚泥を濃縮し、脱水されたケーキをろ過室の他方から取出すスクリュープレスにおいて、漏斗状に構成した外筒を立設し、内筒に巻きかけたスクリュー羽根の先端を外筒に近接させると共に、スクリュー羽根のピッチを下方に向かって漸減させ、スクリュー羽根の羽根面に金属ろ材を張設してその内部にろ液室を形成したもので、スクリュー羽根の表裏の羽根面がろ過面となりろ過面積が増大する。ろ過面積の大きい濃縮ゾーンで供給された低濃縮の汚泥からろ液を分離するので、汚泥の大量処理が可能となる。漏斗状の外筒は、上端部の直径と高さを下端部の直径の2〜3倍としたもので、濃縮ゾーンでのスクリュー羽根の表裏ろ過面が大きくなり、外筒とスクリュー羽根の両面ろ過が行なわれ、水負荷が大きい汚泥でも、ろ過面が目詰まりすることもなく汚泥からろ液が分離される。
汚泥の供給とケーキの排出手段が、外筒上部の蓋体に原液供給管と、ろ過室の底部に湾曲状の排出管を連結し、排出管にケーキ排出弁を配設したもので、垂直姿勢のろ過室の重力による押込み作用で固液分離が促進され、濃縮汚泥が逆流したり、ケーキがスクリュー羽根面をスリップしたりすることがない。そして、ケーキは曲管状の排出管で湾曲移動しながらせん断作用が加えられ、ケーキ排出弁による背圧がかかるので、ろ過面との摩擦抵抗による圧密作用を受けて脱水され、ケーキ含水率のバラツキを均一化することができる。固形分が無機質であっても、スクリュー羽根の摩耗も減少する。また、ろ液の排出手段が、スクリュー羽根のろ液室を内筒に連通させ、内筒の下端にろ液排水管を配設したもので、排水路の構造が簡単となり、回転するスクリュー羽根の邪魔となることもない。
外筒ろ過面の目詰まりを防止するために、スクリュー羽根の先端にスクレーパを止着して、外筒の金属ろ材に摺設自在としたもので、外筒のろ材面に捕捉したケーキを掻き取って、ろ過面を再生することができる。そして、ろ過面を形成する金属ろ材が、外筒にウエッジワイヤーを張設し、スクリュー羽根の羽根面にパンチングメタルを張設したもので、ろ材の強度が強くなり、剥離性もよいものである。このろ材の配列は、外筒に張設するウエッジワイヤーが、そのスリットを汚泥の供給側から脱水側に向って配設し、スリットを脱水室またはろ過室に向って縮小開口させれば、ケーキはスリット面に案内されて排出方向に移動され、摩擦抵抗となることがない。また、スクリュー羽根に張設するパンチングメタルが、その開口を汚泥の供給側から脱水側に向って小さくすれば、圧力が高まる排出側のケーキがろ材面から漏れ出すことがない。
原液の供給手段が、ろ過室の汚泥水位を検知するレベルスイッチを配設し、レベルスイッチの汚泥水位の検知信号を原液供給管に配設した原液供給ポンプに連動連結して、ろ過室の汚泥水位に応じて原液供給ポンプを駆動または停止させるもので、自動運転が可能となり、ろ過室の水位が一定に保たれて、押込み作用が発生するものである。そして、外筒のろ過面が目詰まりした時には、外筒の上方に、内筒の軸心に沿って垂下した洗浄水管に洗浄管を枢着し、洗浄管に配設した洗浄ノズルを外筒の外周面に沿って回動自在に配設したもので、洗浄水管を回動すれば、金属ろ材の目詰まり物を洗い流し、ろ過面が再生できる。固形化したケーキがスクリュー羽根と供回りしようとしても、ケーキを軟化させて供回りが防止できる。
上記縦型スクリュープレスの運転方法が、スクリュー羽根の回転数を0.017rpm以下の超低速で連続回転あるいは間歇回転させて、汚泥が自重で脱水される速度をやや上回る速度で脱水を進行させ、ろ液分離によるろ過室の水位の変動を検知して、原液供給ポンプを間歇駆動して、ろ過室の汚泥水位を一定に保つ方法であり、設備が著しく省スペースとなり、動力も少なくてすむものである。
この発明に係る縦型スクリュープレスは上記のように構成してあり、金属ろ材を張設した外筒を漏斗状に構成し、スクリュー羽根の表裏面をろ過面とするので、ろ過室上部の濃縮ゾーンでのろ過面積が広くなり、水負荷が大きい濃度の低い原液でも大量処理が可能となる。漏斗状とした外筒にスクリュー羽根のピッチを下方に向かって漸減させるので、濃縮ゾーンでろ液を大量に分離した濃縮汚泥が容積を順次縮小させるので、過度に圧密されてケーキの排出が困難となることもない。そして、垂直姿勢のろ過室の重力による押込み作用で固液分離が促進される。ろ過室の下方に移送された濃縮汚泥は、上方の汚泥の重力とスクリュー羽根の搬送力による圧搾と、湾曲状の排出管からの背圧により低含水率の脱水ケーキとすることができる。
水分を分離したケーキが、外筒のウエッジワイヤーのスリットに沿って排出されるので、ろ材抵抗がなく、スリットへの押込みが防止される。そして、スクリュー羽根に張設するパンチングメタルを排出側の開口を小さくしたので、内圧が高くなるろ過室でのケーキの目抜けが防止できる。そして、外筒のろ過性が悪くなった時には、連続運転を行ないながら、適宜、洗浄管を回動させて洗浄水を噴射すれば、外筒の金属ろ材の目詰まり物を洗い流してろ過面が再生できる。固形化したケーキがスリップしてスクリューと供回りしようとしても、金属ろ材の付着面の脱水ケーキが湿潤され、ケーキを軟化させて供回りを防止して、ケーキの排出が容易となる。なお、スクリュープレスを縦型としたので、設置面積も小さくなる。
上記縦型スクリュープレスの運転方法が、自重で脱水される速度をやや上回る速度で連続回転あるいは間歇回転させ、ろ過室水位を一定に保つので、垂直姿勢のろ過室の重力による押込み作用で固液分離が促進され、濃縮汚泥が逆流したり、ケーキがスクリュー羽根面をスリップしたりすることがないものである。
この発明は上記のように構成してあり、先ず、ろ過室に連結した排出管のケーキ排出弁を閉じ、原液供給ポンプを始動して原液供給管からろ過室上部に汚泥を供給する。ろ過室の汚泥水位がレベルスイッチの上限レベルに到達した時に、その検知信号により原液供給ポンプを停止する。ろ過室上部に供給された汚泥は、外筒とスクリュー羽根の両面ろ過によりろ液を分離して、水負荷が大きい濃度の低い汚泥でも大量処理が行なえる。ろ過室の汚泥水位がレベルスイッチの下限レベルに低下した時に、その検知信号により原液供給ポンプを駆動して、汚泥水位を上限レベルに到達させる。この操作を繰り返しながら、ろ過室水位を一定に維持させる。同時に、スクリュー羽根を回転数を0.017rpm以下の超低速で連続回転あるいは間歇回転させ、汚泥が自重で脱水される速度をやや上回る速度で脱水が進行するように回転させる。
ろ過室に供給された汚泥は、ろ液を外筒外部に排出し、同時にろ液をスクリュー羽根の羽根面からろ液室に流入させて、内筒の下端から排出する。汚泥は濃縮されながらろ過室の下方に移動し、垂直姿勢のろ過室の重力による押込み作用で固液分離が促進される。そして、スクリュー羽根に止着したスクレーパで外筒のウエッジワイヤーのろ過面を摺設させ、目詰まりせんとする固形物を掻き取ってろ過面を再生する。ろ過室の下方に流下する濃縮汚泥は、垂直姿勢のろ過室上部からの重力による背圧と、外筒のろ過面との摩擦抵抗による圧密作用を受けながら脱水され、半流動状のケーキとなる。この減量された半流動状のケーキは、さらに圧縮脱水され、湾曲状の排出管の内部を湾曲移動してケーキにせん断作用が与えられ、ケーキ中の水分を均一化させる。排出管に脱水ケーキが充満してきた時に、排出管のケーキ排出弁を開放すれば、連続してケーキが押し出され、脱水性能を低下せずに、連続運転が可能となる。
外筒のウエッジワイヤーのろ過性が悪くなった時には、原液圧入を停止させ、あるいは脱水運転を行いながら、洗浄管を回動させ、洗浄ノズルから外筒のろ過面に洗浄水を噴射すれば、ウエッジワイヤーの目詰まり物を洗い流してろ過面を再生してろ液の排出が回復される。金属ろ材の付着面の脱水ケーキが湿潤され、ケーキを軟化させて供回りを防止して、ケーキの排出が容易となる。
この発明の実施例を図面に基づき詳述すると、図1はこの発明に係る縦型スクリュープレスの縦断面図であって、立設した漏斗状の外筒1の内部にスクリュー羽根2を巻き掛けた内筒3が配設してあり、外筒1と内筒3の間にろ過室4を形成してある。この発明の実施例では、図2に示すように、外筒1は上端部の直径Dが下端部の直径Dの2〜3倍とし、高さLを下端部の直径Dの2〜3倍としてある。外筒1は上端部の直径Dとその高さLを実質的に等しくして漏斗状としてある。内筒3に巻き掛けたスクリュー羽根2の先端を外筒1に近接させて、スクリュー羽根2のピッチを下方に向かって漸減させてある。濃縮ゾーンでのスクリュー羽根2の表裏ろ過面が大きくなり、外筒1とスクリュー羽根2の両面ろ過が行なわれ、水負荷が大きい汚泥でも、ろ過面が目詰まりすることもなく汚泥からろ液が分離できる。
外筒1の上部に蓋体5が嵌着してあり、内筒3の上下部が蓋体5に設けた上部軸受6と基板7に設けた下部軸受8に軸支され、外筒1の蓋体5に配設したスクリュー駆動機9が内筒3の上端に設けた内筒スプロケット10に連動連結してある。回転数は0.017rpm以下としてあり、自重で脱水される速度をやや上回る速度で脱水が進行するようにスクリュー羽根2を1時間に1回以下の超低速回転としてある。図3は外筒とスクリュー羽根を巻き掛けた内筒の配置状態を示す拡大図であって、外筒1にウエッジワイヤー11が張設してあり、そのスリット11aを汚泥の供給側から脱水側に向って配設し、スリット11aをろ過室4に向って縮小開口してある。ろ過室4の濃縮汚泥やケーキの摩擦抵抗を少なくして、スリット11a面に案内されて排出方向に移動できるようにしてある。水分を分離したケーキが、ウエッジワイヤー11のスリット11aに沿って排出され、ろ材抵抗が少なくなり、スリット11aへの押込みも防止される。
内筒3に巻きかけたスクリュー羽根2は、内筒3に止着した山形状の支持材12にパンチングメタル13が張設してあり、スクリュー羽根2の表裏面をろ過面として、その内部にろ液室14を形成してある。スクリュー羽根2の表裏面のパンチングメタル13で分離したろ液は、ろ液室14から内筒3に排出させる。スクリュー羽根2に張設したパンチングメタル13は、供給側から脱水側に向って開口を小さくしてあり、ろ過室4の圧力が高まる排出側のケーキがろ液室14内部に漏れ出さないようにしてある。拡大した漏斗状の外筒1のウエッジワイヤー11とスクリュー羽根2のパンチングメタル13の両面から固液分離を行なうので、ろ過面積が大きくなり、水負荷が大きい薄い濃度の汚泥でも、濃縮ゾーンでの大容量処理が可能となる。スクリュー羽根2の先端にスクレーパ15が止着してあり、スクレーパ15を外筒1のウエッジワイヤー11の内周面を摺設させるようにしてある。捕捉したケーキを掻き取りウエッジワイヤー11のろ材面を再生させるようにしてある。
図1に示すように、外筒1の蓋体5に原液供給管16とレベルスイッチ17が接続してあり、レベルスイッチ17でろ過室4の汚泥水位の上限値と下限値を検知して、原液供給管16に配設した原液供給ポンプ18の運転・停止を切り替える。原液供給ポンプ18を間歇駆動して、ろ過室4の水位を一定に保つようにしてある。ろ過室4の下方に流下する濃縮汚泥は、垂直姿勢のろ過室4上部からの重力による背圧と、外筒1及びスクリュー羽根2のろ過面との摩擦抵抗による圧密作用を受けながら脱水され、半流動状のケーキとなる。内筒3の下端にろ液排水管19が止着してあり、その開口端が基板7の上に配設した受皿に開口してある。このろ液排水管19から内筒3とともに回転しながらろ液を受皿20に排出し、その周部の排水トラフ21に排水させる。外筒1のウエッジワイヤー11から分離したろ液は、受皿20に落下させて排水トラフ21に排水する。これらのろ液は、排水トラフ21に連結した排水口22から機外に排出する。
外筒1の下端部に縮小させた湾曲状の排出管23が連結してあり、排出管23がケーキ排出弁24を介してケーキ排出管25が連結してあり、基板7の端部に垂設した飛散防止板26に抱持されている。ろ過室4の下方に流下する濃縮汚泥は、垂直姿勢のろ過室4の重力による押込み作用で固液分離が促進され、外筒1のろ過面との摩擦抵抗による圧密作用を受けながら脱水され、半流動状のケーキとなる。この減量された半流動状のケーキは、さらに圧縮脱水され、湾曲状の排出管23の縮小通路を湾曲移動してケーキにせん断作用が与えられ、ケーキ中の水分を均一化させる。この排出管23に脱水ケーキが充満してきた時に、排出管23のケーキ排出弁24を開放すれば、連続してケーキがケーキ排出管25から押し出され、脱水性能を低下せずに、連続運転が行なえる。
外筒1の上方に飛散防止板26に支架された上部カバー27が被覆してあり、洗浄水管29が上部カバー27に設けた軸受28に軸支され、内筒3の軸心に沿って垂下してある。洗浄水管29の下端に嵌着したスプロケット30が上部カバー27から垂下した洗浄駆動機31に連動連結してある。洗浄水管29に水平方向から下方に屈曲させた洗浄管32が連結してあり、洗浄管32に配設した洗浄ノズル33が外筒1の周部ろ過面に沿って配設してある。図4は洗浄管の回動駆動装置の平面図であって、飛散防止板26の上部に洗浄管32の屈曲部に対設してリミットスイッチなどの検知装置34、34が配設してあり、洗浄ノズル33を外筒1の周面に沿って略360度往復動させるようにしてある。
外筒1に張設したウエッジワイヤー11のスリット11aが目詰まりしてろ過性が悪くなった時には、洗浄駆動機31で洗浄水管29を回転させ、洗浄管32の洗浄ノズル33から加圧水を噴射すれば、ウエッジワイヤー11のろ過面の再生が行なえる。そして、脱水ゾーンにケーキが圧密されてろ液が懸濁してきた時には、外筒1の周部から洗浄水を僅かに噴射すれば、外筒1のウエッジワイヤー11に付着する圧搾脱水ゾーンのケーキの接触面が湿潤される。微速度で回転するスクリュー羽根2の羽根面の押圧力により脱水ケーキがウエッジワイヤー11から剥離され、ケーキの移送が容易となり、外筒1下端の排出管23からケーキの排出が行なえる。
この発明は、無機質を多く含む汚泥を、脱水性能を低下せずに大容量処理を必要とする上水汚泥や化学工場の脱水に適したスクリュープレスとなる。しかも、小規模上水場向けにも利用できるスクリュープレスとなる。そして、圧縮性の有機物を多く含む下水汚泥や食品の固液混合物などの濃縮装置としても利用可能である。
この発明に係る縦型スクリュープレスの縦断面図である。 同じく、スクリュー羽根を配設した外筒の拡大図である。 同じく、外筒とスクリュー羽根を巻き掛けた内筒の配置状態を示す拡大図である。 同じく、洗浄管の回動駆動装置の平面図である。
符号の説明
1 外筒
2 スクリュー羽根
3 内筒
4 ろ過室
5 蓋体
11 ウエッジワイヤー
11a スリット
13 パンチングメタル
14 ろ液室
15 スクレーパ
16 原液供給管
17 レベルスイッチ
18 原液供給ポンプ
19 ろ液排水管
23 排出管
24 ケーキ排出弁
29 洗浄水管
32 洗浄管
33 洗浄ノズル
上端部の直径
下端部の直径
L 高さ

Claims (10)

  1. 金属ろ材(11)を張設した外筒(1)にスクリュー羽根(2)を巻き掛けた内筒(3)を回転自在に配設し、外筒(1)と内筒(3)の間のろ過室(4)に汚泥を供給して、ろ液を分離しながら汚泥を濃縮し、脱水されたケーキをろ過室(4)の他方から取出すスクリュープレスにおいて、漏斗状に構成した外筒(1)を立設し、内筒(3)に巻きかけたスクリュー羽根(2)の先端を外筒(1)に近接させると共に、スクリュー羽根(2)のピッチを下方に向かって漸減させ、スクリュー羽根(2)の羽根面に金属ろ材(13)を張設してその内部にろ液室(14)を形成したことを特徴とする縦型スクリュープレス。
  2. 上記漏斗状の外筒(1)は、上端部の直径(D)と高さ(L)が下端部の直径(D)の2〜3倍としてあることを特徴とする請求項1に記載の縦型スクリュープレス。
  3. 上記外筒(1)上部の蓋体(5)に原液供給管(16)と、ろ過室(4)の底部に湾曲状の排出管(23)を連結し、排出管(23)にケーキ排出弁(24)を配設したことを特徴とする請求項1または2に記載の縦型スクリュープレス。
  4. 上記スクリュー羽根(2)のろ液室(14)を内筒(3)に連通させ、内筒(3)の下端にろ液排水管(19)を連結したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の縦型スクリュープレス。
  5. 上記スクリュー羽根(2)の先端にスクレーパ(15)を止着して、外筒(1)の金属ろ材(11)に摺設自在としたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の縦型スクリュープレス。
  6. 上記外筒(1)に張設する金属ろ材(11)をウエッジワイヤーで構成し、スクリュー羽根(2)の羽根面に張設する金属ろ材(13)をパンチングメタルで構成したことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の縦型スクリュープレス。
  7. 上記外筒(1)のウエッジワイヤー(11)のスリット(11a)を汚泥の供給側から脱水側に向って配設し、スリット(11a)をろ過室(4)に向って縮小開口させると共に、スクリュー羽根(2)のパンチングメタル(13)の開口を汚泥の供給側から脱水側に向って小さくしたことを特徴とする請求項6に記載の縦型スクリュープレス。
  8. 上記ろ過室(4)の汚泥水位を検知するレベルスイッチ(17)を配設し、レベルスイッチ(17)を原液供給管(16)に配設した原液供給ポンプ(18)に連動連結して、水位に応じて原液の供給、停止を行なうことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の縦型スクリュープレス。
  9. 上記外筒(1)の上方に、内筒(3)の軸心に沿って垂下した洗浄水管(29)に洗浄管(32)を枢着し、洗浄管(32)に配設した洗浄ノズル(33)を外筒(1)の外周面に沿って回動自在に配設したことを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の縦型スクリュープレス。
  10. 立設した漏斗状の外筒(1)に、スクリュー羽根(2)を巻き掛けた内筒(3)を回転自在に配設し、スクリュー羽根(2)のピッチを下方に向かって漸減させると共に、外筒(1)と内筒(3)に金属ろ材(11、13)を張設し、その間に形成するろ過室(4)の上部に原液供給管(16)とレベルスイッチ(17)を配設し、レベルスイッチ(17)を原液供給ポンプ(18)に連動連結した縦型スクリュープレスにおいて、スクリュー羽根(2)の回転数を0.017rpm以下の超低速で連続回転あるいは間歇回転させて、汚泥が自重で脱水される速度をやや上回る速度で脱水を進行させ、ろ液分離によるろ過室(4)の水位の変動を検知して、原液供給ポンプ(18)を間歇駆動して、ろ過室(4)の汚泥水位を一定に保つことを特徴とする縦型スクリュープレスの運転方法。
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