JP2005110484A - スタータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】モータ回路には、モータリード線32とプラス側のブラシリード線33との間に鉄製の中間プレート34が設けられている。この中間プレート34は、モータ回路に通常使用時より過大な熱的負荷が生じた時に、自身が溶断することでモータ回路を遮断できるヒューズ機能を有している。
これにより、例えば、始動スイッチの戻り不良等に伴い、バッテリからモータに数百アンペアの大電流が連続通電されると、モータ回路に通常使用時より過大な熱的負荷が加わるため、中間プレート34が溶断して、モータ回路が遮断されることにより、モータへの連続通電が回避される。
【選択図】図1
Description
この様に、過大な熱的負荷が生じる異常時には、何らかの手段で電源からスタータモータを電気的に切り離すことが考えられる。例えば、特許文献1に記載されたスタータには、ブラシリード線(ブラシピグテール)の断面積を一部分小さくすることでヒューズ機能を設けた構造が示されている。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、モータ回路に通常使用時より過大な熱的負荷が生じた場合に、確実に且つ安全にモータ回路を遮断できるスタータを提供することにある。
本発明のスタータは、バッテリからモータに始動電流を流すためのモータ回路を有している。そのモータ回路は、グロメットを挿通して一端側がフレームの外側に取り出され、他端側がフレームの内側に引き出されるモータリード線と、モータの内部に始動電流が流れる電流経路を形成するモータ内部回路とを有し、モータリード線とモータ内部回路との間、あるいはモータ内部回路の途中に金属製の中間部材が電気的に接続されている。
中間部材は、モータ回路に通常使用時より過大な熱的負荷が生じた時に溶断して、モータ回路を遮断するヒューズ機能を有していることを特徴とする。
また、例えば、モータリード線とモータ内部回路との間に中間部材を配置する場合は、モータリード線とモータ内部回路とを、ろう付け等によって直接接続する必要がなく、両者を中間部材に接続することができる。この場合、モータリード線とモータ内部回路とを中間部材の金属表面に溶接によって接続することが可能であり、溶接が困難なリード線同士を接続する場合と比較して、生産性を向上できる。
本発明のスタータは、バッテリからモータに始動電流を流すためのモータ回路を有している。そのモータ回路は、グロメットを挿通して一端側がフレームの外側に取り出され、他端側がフレームの内側に引き出されるモータリード線と、モータの内部に始動電流が流れる電流経路を形成するモータ内部回路とを有し、このモータ内部回路に電流経路の一部を形成するコネクションバーが設けられている。
コネクションバーは、第1のバー部材と第2のバー部材とに分割され、その第1のバー部材と第2のバー部材との間に金属製の中間部材が配置されて、この中間部材に第1のバー部材と第2のバー部材とがそれぞれ電気的に接続されている。
中間部材は、モータ回路に通常使用時より過大な熱的負荷が生じた時に溶断して、モータ回路を遮断するヒューズ機能を有していることを特徴とする。
また、コネクションバーの途中に中間部材を配置しているので、熱の影響を受けたくないグロメット(一般的にゴム製)と中間部材との距離を比較的長く採ることが可能であり、中間部材が溶断した時に、グロメットに伝わる熱を抑制でき、高熱によるグロメットの損傷を防止できる。更には、コネクションバーを分割する位置に応じて、中間部材の位置を変更できる。つまり、コネクションバーの任意の場所に中間部材を配置できるので、中間部材を配置する場所の自由度が増え、スペース上の都合による中間部材の大きさや形状の制限が緩和される。
本発明のスタータは、バッテリからモータに始動電流を流すためのモータ回路を有し、そのモータ回路は、グロメットを挿通して一端側がフレームの外側に取り出され、他端側がフレームの内側に引き出されるモータリード線と、モータの内部に始動電流が流れる電流経路を形成するモータ内部回路とを有している。モータ内部回路には、電流経路の一部を形成するコネクションバーが設けられ、そのコネクションバーとモータリード線との間に金属製の中間部材が配置されて、この中間部材に両者がそれぞれ電気的に接続されている。中間部材は、モータ回路に通常使用時より過大な熱的負荷が生じた時に溶断して、モータ回路を遮断するヒューズ機能を有していることを特徴とする。
上記の構成によれば、モータ回路に通常使用時より過大な熱的負荷が生じた時に、中間部材が溶断することで、モータ回路を遮断でき、モータへの連続通電を回避できる。
本発明のスタータは、バッテリからモータに始動電流を流すためのモータ回路を有し、そのモータ回路は、グロメットを挿通して一端側がフレームの外側に取り出され、他端側がフレームの内側に引き出されるモータリード線と、モータの内部に始動電流が流れる電流経路を形成するモータ内部回路とを有している。モータ内部回路には、電流経路の一部を形成するコネクションバーと、このコネクションバーの低電位側に配設される内部導体とが設けられる共に、コネクションバーと内部導体との間に金属製の中間部材が配置されて、この中間部材に両者がそれぞれ電気的に接続されている。
中間部材は、モータ回路に通常使用時より過大な熱的負荷が生じた時に溶断して、モータ回路を遮断するヒューズ機能を有していることを特徴とする。
また、コネクションバーの低電位側に中間部材を配置しているので、熱の影響を受けたくないグロメット(一般的にゴム製である)と中間部材との距離を比較的長く採ることが可能であり、中間部材が溶断した時に、グロメットに伝わる熱を抑制でき、高熱によるグロメットの損傷を防止できる。
本発明のスタータは、バッテリからモータに始動電流を流すためのモータ回路を有し、そのモータ回路は、グロメットを挿通して一端側がフレームの外側に取り出され、他端側がフレームの内側に引き出されるモータリード線と、モータの内部に始動電流が流れる電流経路を形成するモータ内部回路とを有している。モータ内部回路には、プラス側のブラシに接続されて電流経路の一部を形成するブラシリード線が設けられ、このブラシリード線とモータリード線との間に金属製の中間部材が配置されて、この中間部材に両リード線がそれぞれ電気的に接続されている。
中間部材は、モータ回路に通常使用時より過大な熱的負荷が生じた時に溶断して、モータ回路を遮断するヒューズ機能を有していることを特徴とする。
また、モータリード線とブラシリード線とを、ろう付け等によって直接接続する必要がなく、両者を中間部材に接続することができる。この場合、モータリード線とブラシリード線とを中間部材の金属表面に溶接によって接続することが可能であり、溶接が困難なリード線同士を接続する場合と比較して、生産性を向上できる。
本発明のスタータは、バッテリからモータに始動電流を流すためのモータ回路を有し、そのモータ回路は、グロメットを挿通して一端側がフレームの外側に取り出され、他端側がフレームの内側に引き出されるモータリード線と、モータの内部に始動電流が流れる電流経路を形成するモータ内部回路とを有している。モータ内部回路には、電流経路の一部を形成する界磁コイルが設けられ、この界磁コイルとモータリード線との間に金属製の中間部材が配置されて、この中間部材に両者がそれぞれ電気的に接続されている。
中間部材は、モータ回路に通常使用時より過大な熱的負荷が生じた時に溶断して、モータ回路を遮断するヒューズ機能を有していることを特徴とする。
また、モータリード線と界磁コイルとを、ろう付け等によって直接接続する必要がなく、両者を中間部材に接続することができる。この場合、モータリード線と界磁コイルとを中間部材の金属表面に溶接によって接続することが可能であり、溶接が困難なリード線同士を接続する場合と比較して、生産性を向上できる。
請求項1〜6に記載した何れかのスタータにおいて、中間部材は、モータリード線及びモータ内部回路より電気抵抗が大きく、且つモータリード線及びモータ内部回路より熱伝導率が低い材料を使用して形成されていることを特徴とする。
例えば、前記の特許文献1に開示された公知技術の様に、ブラシリード線の断面積を小さくしてヒューズ機能を設けた場合、必然的にブラシリード線自体の機械的強度が低下する。
請求項1〜7に記載した何れかのスタータにおいて、中間部材には、この中間部材を始動電流が流れる電流経路の一部に断面積を小さくした小断面積部が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、モータ回路に通常使用時より過大な熱的負荷が加わった時に、中間部材の小断面積部で確実に溶断させることができるため、ヒューズ機能の信頼性を高めることができる。
請求項5または6に記載したスタータにおいて、中間部材は、3つの凸部を有する凸形状に設けられて、中央の凸部にモータリード線が接続され、両側の凸部にそれぞれモータ内部回路(請求項5の発明ではブラシリード線、請求項6の発明では界磁コイル)が接続されると共に、中央の凸部と両側の凸部との間に、それぞれ切欠き部が形成されて、中央の凸部から両側の凸部に至る電流経路の一部に、切欠き部によって断面積が小さくなる小断面積部が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、モータ回路に通常使用時より過大な熱的負荷が加わった時に、中間部材の小断面積部で確実に溶断させることができるため、ヒューズ機能の信頼性を高めることができる。
請求項1〜9に記載した何れかのスタータにおいて、中間部材に使用される材料は、鉄であることを特徴とする。
鉄の電気抵抗は、一般にリード線に使用される銅の電気抵抗の約6倍であり、銅より早く溶断させることができる。また、鉄の熱伝導率は、銅の約1/5であり、中間部材に接続されるモータリード線及びモータ内部回路への熱伝導を抑えることができる。更に、鉄は、容易に入手できる材料であり、コストの面で安価であることは言うまでもない。
請求項1〜10に記載した何れかのスタータにおいて、中間部材は、板状に形成され、中間部材に電気的に接続される部品が、中間部材の表面に溶接されていることを特徴とする。この構成によれば、中間部材が板状に形成されているので、例えば、プレス加工によって容易に中間部材を形成できる。また、中間部材の表面(平面)にモータリード線あるいはモータ内部回路を溶接できるので、溶接作業が容易であり、溶接が困難なリード線同士を接続する場合と比較して生産性を向上できる。
請求項11に記載したスタータにおいて、中間部材は、その表面に安定した溶接強度を確保するための表面処理が施されていることを特徴とする。
一般的に、モータ回路に使用される、例えばモータリード線、モータ内部回路等の部品は、スタータ内部の電気抵抗を下げるために、銅が使用されている。また、中間部材に鉄等の融点の高い部材を用いた場合、融点の高い材料同士の溶接となり、車両走行中の振動等に耐え得る十分な溶接強度を確保することが困難である。
本実施例のスタータ1は、図3に示す様に、回転力を発生するモータ2と、このモータ2に駆動されて回転する出力軸3と、この出力軸3上に配置されるピニオン移動体(後述する)と、シフトレバー4を介してピニオン移動体を反モータ方向(図3の左方向)へ押し出す働きを有すると共に、モータ回路(図4参照)に設けられた接点手段A(後述する)を開閉する電磁スイッチ5等より構成される。
界磁6は、円筒形状のヨーク6aと、このヨーク6aの内周に配置される複数の永久磁石6bとで構成される。ヨーク6aは、フロントハウジング10とエンドフレーム11との間に挟持されて、磁気回路を形成すると共に、モータ2の機枠を兼ねている。複数の永久磁石6bは、ヨーク6aの周方向に等間隔に配置されている。
整流子7は、電機子軸8aの後端部外周に絶縁保持された複数のセグメントを円筒形状に配置して構成され、各セグメントがそれぞれ電機子コイル8bに電気的、且つ機械的に接続されている。
出力軸3は、減速装置を介して電機子軸8aと同軸線上に配置され、反モータ側である一方の端部が軸受16を介してフロントハウジング10に回転自在に支持され、他方の端部が軸受17を介してセンタケース18に回転自在に支持されている。
センタケース18は、フロントハウジング10の開口部内側に配されて、減速装置のインターナルギヤ21を回転規制している。
一方向クラッチ22は、出力軸3の回転をピニオンギヤ23に伝達するもので、出力軸3にヘリカルスプライン嵌合するスプラインチューブ22aと、このスプラインチューブ22aと一体に設けられたアウタ22b、このアウタ22bの内側に配置されるインナ22c、及びアウタ22bとインナ22cとの間に形成されるくさび状空間に配置されるローラ22d等から構成される。
ピニオンギヤ23は、一方向クラッチ22のインナ22cと一体に設けられて、インナ22cの軸方向反モータ側(図3の左側)に配置され、出力軸3に軸受24を介して支持されている。
シフトレバー4は、電磁スイッチ5のプランジャ5bと一方向クラッチ22のスプラインチューブ22aとを連結して、支点部4aを中心に揺動可能に設けられ、プランジャ5bの動きをピニオン移動体に伝達する。
バッテリ端子27には、接点カバー5dの外側に取り出されたボルト部にバッテリケーブル31(図4参照)が接続され、モータ端子28には、同じく接点カバー5dの外側に取り出されたボルト部にモータリード線32が接続される。
モータリード線32は、エンドフレーム11に取り付けられるグロメット35を挿通して、一端側がエンドフレーム11の外側に取り出され、他端側がエンドフレーム11の内側に引き出されている。
グロメット35は、例えば、ゴム製であり、略中央部に丸孔(図示せず)が形成されて、この丸孔にモータリード線32が挿通され、エンドフレーム11に対しモータリード線32を絶縁保持している。
ブラシリード線33は、図1に示す様に、一端側端部がプラス側ブラシ9aに電気的且つ機械的に接続され、他端側端部が中間プレート34の表面に溶接されている。
中間プレート34は、3つの凸部34a、34b、34cを有する凸型あるいは略三角形と呼び得る形状であり、その1つの凸部34aにモータリード線32が接続され、残り2つの凸部34b、34cにそれぞれブラシリード線33が接続される。切欠き部34dは、中央の凸部34aと左右両側の凸部34b、34cとが略直角に交わる両側角部の2か所と、中央部の凸部34aと反対側の辺における前記角部と対向する位置の2か所の合計4か所に形成されている。
なお、中間プレート34の表面には、モータリード線32及びブラシリード線33との溶接強度を確保するために、例えば、すずメッキ等の表面処理を施すことができる。
始動スイッチ25の閉操作により、電磁スイッチ5の励磁コイル5aが通電されてプランジャ5bが吸引されると、シフトレバー4を介してピニオン移動体が出力軸3上を反モータ方向へ押し出され、ピニオンギヤ23がエンジンのリングギヤ37(図3参照)に当接して停止する。
一方、プランジャ5bの移動により接点手段Aが閉じると、電機子8が通電されて回転し、その電機子8の回転が減速装置で減速されて出力軸3に伝達される。
エンジン始動後、始動スイッチ25が開操作されると、励磁コイル5aへの通電が停止して磁力が消滅するため、リターンスプリング5cの反力でプランジャ5bが押し戻される。このプランジャ5bの移動により、接点手段Aが開いてモータ2への通電が停止されると共に、シフトレバー4を介してピニオン移動体が出力軸3上を反リングギヤ方向へ後退して、図3に示す静止位置に停止する。
本実施例のスタータ1は、銅と比較して電気抵抗が大きい鉄製の中間プレート34にヒューズ機能を持たせているので、モータ回路に通常使用時より過大な熱的負荷が生じた時に、銅線を束ねて構成されるモータリード線32及びブラシリード線33よりも早く且つ確実に中間プレート34を溶断させることができる。
また、鉄の熱伝導率が銅の約1/5と小さいため、中間プレート34が溶断した時に、その中間プレート34に接続されているモータリード線32及びブラシリード線33への熱伝導を抑えることができ、モータリード線32を保持しているグロメット35を高熱から保護することができる。
更に、中間プレート34の材料として、入手が容易であり、且つ安価な鉄を採用することで、コスト削減を図ることができると共に、プレス加工によって中間プレート34を容易に形成できる利点もある。
更には、中間プレート34の表面に融点の低い材料の表面処理(例えばすずメッキ)を施すことで、モータリード線32及びブラシリード線33を中間プレート34に溶接する際の溶接性を向上させることができる。その結果、車両走行中の振動等で溶接部が剥がれることはなく、ヒューズ機能の信頼性を高めることができる。
この実施例2は、実施例1に記載した中間プレート34の変形例を示すものである。
実施例2に示す中間プレート34は、図5に示す様に、実施例1に記載した中間プレート34と同様に、3つの凸部34a、34b、34cを有する凸型あるいは略三角形状に形成され、その中央の凸部34aにモータリード線32が接続され、左右両側の凸部34b、34cにそれぞれブラシリード線33が接続されている。中央の凸部34aと反対側の辺には、左右両側の略中間部に切欠き部34dが1か所形成されている。
本実施例のスタータ1は、モータ2の界磁を巻線式として構成した一例を示すもので、実施例1に記載したスタータ1とは、主にモータ内部の電流経路が異なり、その他の構成は略同一である。なお、本実施例において、実施例1に記載したスタータ1と実質的に同一である構成部品については、同一番号を記して図示しているが、その説明は省略する。
本実施例の巻線式界磁は、図7に示す様に、磁気回路を形成するヨーク6aと、このヨーク6aの内周に固定される界磁極38と、この界磁極38に巻線される界磁コイル39とで構成される。但し、本実施例では、界磁極38および界磁コイル39がそれぞれ4個ずつ設けられる4極モータ2として説明する。
4個の界磁コイル39は、図8に示す様に、それぞれの一端側がコネクションバー40に接続され、他端側がプラス側ブラシ9aに接続されている。
第2のバー部材40bは、第1のバー部材40aの他端側に配設され、以下に説明する中間プレート34を介して第1のバー部材40aと電気的に接続されている。また、第2のバー部材40bの一端側端部には、残り2個の界磁コイル39の一端側が共通に接続されている。
実施例3に記載したスタータ1は、銅と比較して電気抵抗が大きい鉄製の中間プレート34にヒューズ機能を持たせているので、モータ回路に通常使用時より過大な熱的負荷が生じた時に、中間プレート34の両側に接続されたコネクションバー40よりも早く且つ確実に中間プレート34を溶断させることができる。
また、鉄の熱伝導率が銅の約1/5と小さいため、中間プレート34が溶断した時に、その中間プレート34に接続されているコネクションバー40及びそのコネクションバー40(第1のバー部材40a)に溶接接合されているモータリード線32への熱伝導を抑えることができ、モータリード線32を保持しているグロメット35を高熱から保護することができる。
更に、中間プレート34の材料として、入手が容易であり、且つ安価な鉄を採用することにより、コスト削減を図ることができると共に、プレス加工によって容易に形成できる利点もある。
実施例1では、モータ2の界磁に永久磁石6bを使用する磁石式界磁を記載したが、界磁コイル39を備える巻線式界磁を持つモータ2に本発明を適用することもできる。この巻線式界磁を持つモータ2において、界磁コイル39が電機子8の低電位側(アース側)に配置される場合は、実施例1と同様に、プラス側のブラシリード線33が中間プレート34に接続されるが、界磁コイル39が電機子8の高電位側(バッテリ26側)に配置される場合は、その界磁コイル39の反ブラシ側端部が中間プレート34に接続される。
また、中間部材の形状は、実施例1〜3に記載したプレート状、つまり板状である必要はなく、例えば、筒状、棒状、塊状等でも良く、その一部に断面積の小さい小断面積部34eを形成してヒューズ機能を持たせても良い。
2 モータ
5 電磁スイッチ
6 界磁
6a ヨーク
6b 永久磁石
7 整流子
8 電機子
9 ブラシ
11 エンドフレーム(フレーム)
26 バッテリ
32 モータリード線
33 ブラシリード線(モータ内部回路)
34 中間プレート(中間部材)
34d 切欠き部
34e 小断面積部
35 グロメット
39 界磁コイル(モータ内部回路)
40 コネクションバー(モータ内部回路)
40a 第1のバー部材(コネクションバー)
40b 第2のバー部材(コネクションバー)
Claims (12)
- 始動電流の供給を受けて回転力を発生するモータと、
バッテリから前記モータに始動電流を流すためのモータ回路に設けられて、始動電流を断続する電磁スイッチとを備えたスタータにおいて、
前記モータ回路は、
前記モータのフレームに取り付けられるグロメットを挿通して、一端側が前記フレームの外側に取り出されて前記電磁スイッチに接続され、他端側が前記フレームの内側に引き出されるモータリード線と、
前記モータの内部に、前記モータリード線を通じて供給される始動電流が流れる電流経路を形成するモータ内部回路とを有し、
前記モータリード線と前記モータ内部回路との間、あるいは前記モータ内部回路の途中に金属製の中間部材が電気的に接続され、
前記中間部材は、前記モータ回路に通常使用時より過大な熱的負荷が生じた時に溶断して、前記モータ回路を遮断するヒューズ機能を有していることを特徴とするスタータ。 - 始動電流の供給を受けて回転力を発生するモータと、
バッテリから前記モータに始動電流を流すためのモータ回路に設けられて、始動電流を断続する電磁スイッチとを備えたスタータにおいて、
前記モータ回路は、
前記モータのフレームに取り付けられるグロメットを挿通して、一端側が前記フレームの外側に取り出されて前記電磁スイッチに接続され、他端側が前記フレームの内側に引き出されるモータリード線と、
前記モータの内部に、前記モータリード線を通じて供給される始動電流が流れる電流経路を形成するモータ内部回路とを有し、
このモータ内部回路は、前記電流経路の一部を形成するコネクションバーを有すると共に、このコネクションバーが第1のバー部材と第2のバー部材とに分割され、その第1のバー部材と第2のバー部材との間に金属製の中間部材が配置されて、この中間部材に前記第1のバー部材と第2のバー部材とがそれぞれ電気的に接続されており、
前記中間部材は、前記モータ回路に通常使用時より過大な熱的負荷が生じた時に溶断して、前記モータ回路を遮断するヒューズ機能を有していることを特徴とするスタータ。 - 始動電流の供給を受けて回転力を発生するモータと、
バッテリから前記モータに始動電流を流すためのモータ回路に設けられて、始動電流を断続する電磁スイッチとを備えたスタータにおいて、
前記モータ回路は、
前記モータのフレームに取り付けられるグロメットを挿通して、一端側が前記フレームの外側に取り出されて前記電磁スイッチに接続され、他端側が前記フレームの内側に引き出されるモータリード線と、
前記モータの内部に、前記モータリード線を通じて供給される始動電流が流れる電流経路を形成するモータ内部回路とを有し、
このモータ内部回路は、前記電流経路の一部を形成するコネクションバーを有し、このコネクションバーと前記モータリード線との間に金属製の中間部材が配置されて、この中間部材に両者がそれぞれ電気的に接続されており、
前記中間部材は、前記モータ回路に通常使用時より過大な熱的負荷が生じた時に溶断して、前記モータ回路を遮断するヒューズ機能を有していることを特徴とするスタータ。 - 始動電流の供給を受けて回転力を発生するモータと、
バッテリから前記モータに始動電流を流すためのモータ回路に設けられて、始動電流を断続する電磁スイッチとを備えたスタータにおいて、
前記モータ回路は、
前記モータのフレームに取り付けられるグロメットを挿通して、一端側が前記フレームの外側に取り出されて前記電磁スイッチに接続され、他端側が前記フレームの内側に引き出されるモータリード線と、
前記モータの内部に、前記モータリード線を通じて供給される始動電流が流れる電流経路を形成するモータ内部回路とを有し、
このモータ内部回路は、前記電流経路の一部を形成するコネクションバーと、このコネクションバーの低電位側に配設される内部導体とを有すると共に、前記コネクションバーと前記内部導体との間に金属製の中間部材が配置されて、この中間部材に両者がそれぞれ電気的に接続されており、
前記中間部材は、前記モータ回路に通常使用時より過大な熱的負荷が生じた時に溶断して、前記モータ回路を遮断するヒューズ機能を有していることを特徴とするスタータ。 - 始動電流の供給を受けて回転力を発生するモータと、
バッテリから前記モータに始動電流を流すためのモータ回路に設けられて、始動電流を断続する電磁スイッチとを備えたスタータにおいて、
前記モータ回路は、
前記モータのフレームに取り付けられるグロメットを挿通して、一端側が前記フレームの外側に取り出されて前記電磁スイッチに接続され、他端側が前記フレームの内側に引き出されるモータリード線と、
前記モータの内部に、前記モータリード線を通じて供給される始動電流が流れる電流経路を形成するモータ内部回路とを有し、
このモータ内部回路は、プラス側のブラシに接続されて前記電流経路の一部を形成するブラシリード線を有し、このブラシリード線と前記モータリード線との間に金属製の中間部材が配置されて、この中間部材に両リード線がそれぞれ電気的に接続されており、 前記中間部材は、前記モータ回路に通常使用時より過大な熱的負荷が生じた時に溶断して、前記モータ回路を遮断するヒューズ機能を有していることを特徴とするスタータ。 - 始動電流の供給を受けて回転力を発生するモータと、
バッテリから前記モータに始動電流を流すためのモータ回路に設けられて、始動電流を断続する電磁スイッチとを備えたスタータにおいて、
前記モータ回路は、
前記モータのフレームに取り付けられるグロメットを挿通して、一端側が前記フレームの外側に取り出されて前記電磁スイッチに接続され、他端側が前記フレームの内側に引き出されるモータリード線と、
前記モータの内部に、前記モータリード線を通じて供給される始動電流が流れる電流経路を形成するモータ内部回路とを有し、
このモータ内部回路は、前記電流経路の一部を形成する界磁コイルを有し、この界磁コイルと前記モータリード線との間に金属製の中間部材が配置されて、この中間部材に両者がそれぞれ電気的に接続されており、
前記中間部材は、前記モータ回路に通常使用時より過大な熱的負荷が生じた時に溶断して、前記モータ回路を遮断するヒューズ機能を有していることを特徴とするスタータ。 - 請求項1〜6に記載した何れかのスタータにおいて、
前記中間部材は、前記モータリード線及び前記モータ内部回路より電気抵抗が大きく、且つ前記モータリード線及び前記モータ内部回路より熱伝導率が低い材料を使用して形成されていることを特徴とするスタータ。 - 請求項1〜7に記載した何れかのスタータにおいて、
前記中間部材には、この中間部材を始動電流が流れる電流経路の一部に断面積を小さくした小断面積部が設けられていることを特徴とするスタータ。 - 請求項5または6に記載したスタータにおいて、
前記中間部材は、3つの凸部を有する凸形状に設けられて、中央の凸部に前記モータリード線が接続され、両側の凸部にそれぞれ前記モータ内部回路が接続されると共に、前記中央の凸部と前記両側の凸部との間に、それぞれ切欠き部が形成されて、前記中央の凸部から前記両側の凸部に至る電流経路の一部に、前記切欠き部によって断面積が小さくなる小断面積部が設けられていることを特徴とするスタータ。 - 請求項1〜9に記載した何れかのスタータにおいて、
前記中間部材に使用される材料は、鉄であることを特徴とするスタータ。 - 請求項1〜10に記載した何れかのスタータにおいて、
前記中間部材は、板状に形成され、前記中間部材に電気的に接続される部品が、前記中間部材の表面に溶接されていることを特徴とするスタータ。 - 請求項11に記載したスタータにおいて、
前記中間部材は、その表面に安定した溶接強度を確保するための表面処理が施されていることを特徴とするスタータ。
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