JP2005110438A - 波形出力装置、電気機械変換素子及び電気素子 - Google Patents
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Abstract
【課題】電子機器を制御するために多様な波形信号を出力する場合であっても、高精度で制御を行うことができるとともに、消費電力を低減すること。
【解決手段】駆動パターンを生成する波形データ生成部171と、駆動パターンを格納する波形出力レジスタ173と、波形出力レジスタ173に格納された駆動パターンに基づいて波形信号を生成し、予め設定された単位駆動時間だけ出力する波形生成部175とを備え、波形データ生成部171と波形生成部175とは独立に駆動されている。
【選択図】 図3
【解決手段】駆動パターンを生成する波形データ生成部171と、駆動パターンを格納する波形出力レジスタ173と、波形出力レジスタ173に格納された駆動パターンに基づいて波形信号を生成し、予め設定された単位駆動時間だけ出力する波形生成部175とを備え、波形データ生成部171と波形生成部175とは独立に駆動されている。
【選択図】 図3
Description
アクチュエータやLED等の電子機器を制御するために波形信号を出力する波形出力装置やこの波形出力装置が組み込まれた電気機械変換素子及び電気素子に関し、特に消費電力を低減できるとともに、高精度な制御を行うことができるものに関する。
静電アクチュエータ、圧電アクチュエータ、ステッピングモータ等のアクチュエータやLED等の電子機器を波形信号を用いて制御するための制御装置が知られている。図17はこのような制御装置の一例であり、パラレル出力ポートを持つ汎用のプロセッサの構成を示す図である(例えば特許文献1参照)。MPU10はプログラムRAM11の命令セットを読み込み、処理を行う。必要に応じて出力データレジスタ12へデータを書き込み、出力波形生成部13にデータを送り、出力波形生成部13では波形信号をスイッチング素子(不図示)へ送り、アクチュエータ等を駆動する。MPU10は、内部にタイマを持ち時間管理を行っている。このようなパラレル出力ポートをもつMPUであればMPU10自身で時間管理を行うことが出るため容易に構成できる。
図18は制御装置の他の例であり、ステッピングモータの制御回路の構成を示す図である(例えば特許文献2参照)。制御部20は、ステップの回転方向を決定する駆動方向(CW/CCW)ビットと、ステッピングモータ23がハーフステップまたはフルステップのどちらで動作するかを決定する。ハーフステップ・モード(HSM)ビットと、STEP信号の各ネガティブエッジで1つのステップが生成を指示するSTEPビットに対して出力を行う。波形データ生成部21では以上の3ビットから特定のシーケンスを生成し、PA1〜PB2ポートに出力する。波形データ生成部21では4種類の駆動パターンを予め用意して置き、フラグの状態によってどのシーケンスを呼び出すかを制御する構成を持つ。スイッチング回路22では波形データ生成部21の出力データ(TTLレベル、例えば3.3V)を受け、ステッピングモータ23の駆動に必要な電圧レベル(例えば10V)の電流(例えば500mA)を出力する。このようなステッピングモータコントローラを用いたデジタルスチルカメラレンズアクチュエータは多く存在する。
特開平6−277894号公報
特開平2000−94569号公報
上述した波形信号を出力する制御装置であると次のような問題があった。すなわち、時間管理と波形管理を処理装置(MPU)で同時に行う場合において、高精度な時間管理をするには高速で駆動しなければならない。具体的には、設定された最小波形単位時間(例えば0.1ms〜1ms)に対し正確に駆動パターンを生成するためには、可動子の現在位置及び駆動方向を算出するステップを駆動波形の要求分解能(0.1ms)に対して十分小さい値(例えば1/1000以下)に抑える必要となる。
したがって、可動子の位置及び駆動方向を算出するために約3000クロック必要な場合は、300MHzのクロックがMPUに要求されることとなる。このように高速なクロックであるとMPUでの消費電力が上昇し、電源に余裕が無いモバイル用途には適していないという問題があった。またシステムクロックは通常10MHz程度であり、このような構成で時間管理を正確に行うのは困難である。
一方、ステッピングモータコントローラでは、複数の位相の異なる周期的なON/OFF信号を用いているため、出力波形パターンが数種類に予め決められている。これに対し、汎用のアクチュエータ(静電アクチュエータ)用は、アクチュエータの形態(AF用、ZOOM用、その他のアプリケーション用)によって駆動パターンの可能性が膨大である。このためコントローラの構成も大きく異なることから、予め全ての駆動シーケンスをコントローラ内に実装しておくのは困難である。また、想定していない駆動シーケンスに対応することができないため、アクチュエータのハードウェア構成(入力端子の数)をチップの開発後に変えた場合などに対応することができないという問題があった。
そこで本発明は、アクチュエータやLED等の電子機器を制御するために多様な波形信号を出力する場合であっても、高精度で制御を行うことができるとともに、消費電力を低減できる波形出力装置及びこの波形出力装置が組み込まれた電気機械変換素子及び電気素子を提供することを目的としている。
上記課題を解決し目的を達成するために、本発明の波形出力装置、電気機械変換素子及び電気素子は次のように構成されている。
(1)波形信号により駆動される電子機器を制御する波形出力装置において、少なくとも駆動パターンを生成する波形データ生成部と、上記駆動パターンを格納する駆動パターン格納領域を有する波形出力レジスタと、上記波形出力レジスタに格納された上記駆動パターンに基づいて上記波形信号を生成し、予め設定された単位駆動時間だけ出力する波形生成部とを備え、上記波形データ生成部と上記波形生成部とは独立に駆動されていることを特徴とする。
(2)波形信号により駆動される電子機器を制御する波形出力装置において、少なくとも駆動パターン及び駆動時間データを生成する波形データ生成部と、上記駆動パターンを格納する駆動パターン格納領域及び上記駆動時間データを格納する駆動時間データ格納領域を有する波形出力レジスタと、上記波形出力レジスタに格納された上記駆動パターンに基づいて上記波形信号を生成し、上記駆動時間データ格納領域に格納された上記駆動時間データに対応する駆動時間だけ出力する波形生成部とを備え、上記波形データ生成部と上記波形生成部とは独立に駆動されていることを特徴とする。
(3)波形信号により駆動される電子機器を制御する波形出力装置において、少なくとも駆動パターン、駆動時間データ、駆動電圧データを生成する波形データ生成部と、上記駆動パターンを格納する駆動パターン格納領域、上記駆動時間データを格納する駆動時間データ格納領域及び上記駆動電圧データを格納する駆動電圧データ格納領域を有する波形出力レジスタと、上記波形出力レジスタに格納された上記駆動パターンに基づいて上記波形信号を生成し、上記駆動電圧データレジスタに格納された上記駆動電圧波形データに基づいて駆動電圧制御信号を生成し、上記駆動時間格納領域に格納された上記駆動時間だけ出力する波形生成部とを備え、上記波形データ生成部と上記波形生成部とは独立に駆動されていることを特徴とする。
(4)電圧が印加されることにより固定子と可動子との間に機械的な駆動力が発生する電気機械変換素子において、波形信号を出力する(1)〜(3)いずれか記載の波形出力装置と、上記波形信号を変換して電圧として出力するスイッチング回路とを備えていることを特徴とする。
(5)上記(4)の電気機械変換素子において、上記波形信号を変換して電圧として上記スイッチング回路に入力し、上記スイッチング回路からの出力電圧を制御する昇圧素子をさらに備えていることを特徴とする。
(6)電極に電圧が印加されることにより機械的な駆動力を発生する電気機械変換素子において、波形信号を出力する(1)〜(3)いずれか記載の波形出力装置と、上記波形信号を変換して電圧として出力し、上記電極に印加するスイッチング回路とを備えていることを特徴とする。
(7)電圧が印加されることにより固定子と可動子との間に静電力が発生して、前記可動子に機械的な駆動力が発生する電気機械変換素子において、波形信号を出力する(1)〜(3)いずれか記載の波形出力装置と、上記波形信号を変換して電圧として出力するスイッチング回路とを備えていることを特徴とする。
(8)電圧が印加されることにより伸縮する電気機械変換素子において、波形信号を出力する(1)〜(3)いずれか記載の波形出力装置と、上記波形信号を変換して電圧として出力するスイッチング回路とを備えていることを特徴とする。
(9)電流が印加されることにより輝度が変化する電気素子において、波形信号を出力する(1)〜(3)いずれか記載の波形出力装置と、上記波形信号を変換して電流として出力するスイッチング回路とを備えていることを特徴とする電気素子。
本発明によれば、アクチュエータやLED等の電子機器を制御するために多様なパルス信号を出力する場合であっても、高精度で制御を行うことができるとともに、消費電力を低減することが可能である。
図1は本発明の第1の実施の形態に係る波形出力装置170が組み込まれた静電アクチュエータ100の概略構成を示す図、図2は信号の流れを示すブロック図、図3は波形生成原理を示す説明図である。
静電アクチュエータ100は、アクチュエータ110と、アクチュエータ110を駆動するスイッチング素子160と、このスイッチング素子160を制御する波形出力装置170とを備えており、この静電アクチュエータ100により小型の電子機器等に内蔵されるカメラモジュールが構成されている。
アクチュエータ110は、第1の可動子120及び第2の可動子130と、固定子140と、後述するレンズL1,L2によって結像される撮像素子150とを備えている。
第1の可動子120は、レンズL1を保持するとともに略直方体状に形成された可動子本体121を備えている。この可動子本体121には、固定子40の後述する電極基板142,143と対向するとともに凸状ストライプ電極が形成された一対の電極面122,123が形成されている。
第2の可動子130は、レンズL2を保持するとともに略直方体状に形成された可動子本体131を備えている。この可動子本体131には、固定子140の後述する電極基板142,143と対向するとともに凸状ストライプ電極が形成された一対の電極面132,133が形成されている。
固定子140は、固定子枠141と、電極面122,123,132,133と対向する面に装着された電極基板142,143とが形成されている。電極基板142,143の第1の可動子120及び第2の可動子130に対向する電極面には、ストライプ状の電極が形成されている。
スイッチング素子160は、入力された波形信号を電圧に変換し、第1の可動子120、第2の可動子130、固定子140に付与する機能を有している。すなわち、駆動パターンの各ビットの1/0が電極に付与する電圧のHigh/Lowに対応している。
波形出力装置170は、MPUからなる波形データ生成部171と、制御プログラムを収納するROM172と、波形出力レジスタ173と、波形データ管理部174と、出力波形生成部175とを備えている。
波形出力レジスタ173は、駆動パターンを格納するデータ格納領域173aを有している。出力波形生成部175は、駆動単位時間を格納する駆動単位時間格納レジスタ175aと、サブ波形生成部176a〜176cとを有している。
このように構成された静電アクチュエータ100においては、図3に示すようにして波形信号を出力し、アクチュエータの制御を行う。なお、予め波形データ生成部171から波形生成部175へ単位時間データが送られ、波形生成部175の駆動単位時間格納レジスタ175aに記憶される。
外部からの信号入力又は予め設定されたプログラムに基づいて、波形データ生成部171において駆動パターンが生成される。このときの駆動パターンとしては9ビットで、出力される波形信号は3ビットとする。すなわち、3ビットの駆動パターンから1つの出力波形が生成されることになる。
この駆動パターンは、データ格納領域173aに格納される。次に、9ビットの駆動パターンは3ビットずつ分けられて、それぞれサブ波形生成部176a〜176cに入力される。これらサブ波形生成部176a〜176cでは、3ビットの駆動パターンから1つの出力波形を生成する場合は3ビットの駆動パターンのうち最上位ビットを先に出力し、スイッチング素子160に入力する。単位時間経過後は、1ビット下位のデータを単位時間分だけ出力する。最後に最下位のビットを出力する。
このような方法を用いることで波形データには駆動時間に関する情報を持たない場合でも波形生成を行うことができる。この構成を用いた場合は駆動パターンに同期して細かく駆動時間を制御する必要がない場合に有効である。例えば、可動子120,130の保持動作などを出力する場合にはこのような構成が有効である。
なお、駆動単位時間格納レジスタ175aを複数用意して、自動的に単位時間を繰り返し用いる構成を行うことも可能である。例えば、静電アクチュエータの駆動は2つの単位時間の繰り返しで実現することができる。
スイッチング素子160に入力された波形信号は電圧に変換され、電極基板142,143に供給される。そして、電極基板142,143により発生した静電気力により、第1の可動子120及び第2の可動子130を吸引・保持を繰り返すことにより、被写体方向あるいはその反対方向に駆動し、ズーム又はフォーカスを行う。
上述したように波形出力装置170においては、波形データ生成部171では時間管理を行わず、波形データを出力するのみで、時間管理は波形生成部175で行うようにしている。このため、波形データ生成部171におけるクロックに影響されることなく時間管理を行うことができ、理論的にはシステムクロックの分解能で時間管理ができることとなる。このため、波形データ生成部171に高速度の処理能力が要求されず、低消費電力が求められる小型の携帯機器に用いることが可能となる。
図4は本発明の第2の実施の形態に係る静電平面アクチュエータ(電気変換素子)200の概略構成を示す図、図5は静電平面アクチュエータ200の動作原理を示す説明図、図6は静電平面アクチュエータ200の電圧印加タイミングを示す説明図である。
静電平面アクチュエータ200は、ステータ210と、移動体となる平面移動板250と、電極基板215a,215b,225a,225b,235a,235bに電圧を印加するスイッチング回路260と、このスイッチング回路260にパルス信号を印加することで制御する波形出力装置270とを備えている。
ステータ210は、金属製の上面板211と、セラミックス等で成形された底面板212から成る。上面板211と底面板212は、ともに薄厚な平板で、互いに所定間隔をおいて平行関係にある。また、上面板211と底面板212との間には、上面板211と底面板212を固定するための支柱214が複数設けられている。上面板211には、複数の揺動要素213,223,233が形成されており、揺動要素213,223,233は二つの電極がヒンジで支持されており、紙面に垂直方向を揺動軸として揺動する。
揺動要素213,223,233は、固定電極に特定の電圧パターンを印加すると、固定電極と揺動要素213,223,233に電位差が発生する。このとき揺動要素213,223,233の一方の電極が固定電極に吸引され、他方の電極は平行移動板250に接触する。このとき発生した摩擦力により平行移動板250は移動するように構成されている。図4中215a,215b,225a,225b,235a,235bは電極基板を示している。
スイッチング回路260は上述したスイッチング回路160と同様に構成され、また波形出力装置270は上述した波形出力装置170と同様に構成されているので詳細な説明は省略する。
このように構成された静電平面アクチュエータ200においては、次のようにして駆動が行われる。波形出力装置270から、電圧VhがTTLレベルである波形パターンが出力されると、スイッチング回路60によって電圧がVhに変換され電極基板215a,215b,225a,225b,235a,235bに入力される。
図6に示すように特定の電圧パターンを順次印加することで、揺動要素213,223,233が平行移動板250に接触し、このとき発生した摩擦力により平行移動板60は移動してゆくことになる。
上述したように波形出力装置270においては、波形データ生成部171では時間管理を行わず、波形データを出力するのみで、時間管理は波形生成部175で行うようにしている。このため、波形データ生成部171におけるクロックに影響されることなく時間管理を行うことができ、理論的にはシステムクロックの分解能で時間管理ができることとなる。したがって、静電平面アクチュエータ200によれば、静電アクチュエータ100と同様に、駆動パターンの分解能を高めて高精度な駆動を行う場合であっても、アクチュエータの現在位置と駆動方向を算出するステップのために波形データ生成部171に高速度で動作させる必要がなく、低消費電力が求められる小型の携帯機器に用いることが可能となる。
図7は、本発明の第3の実施の形態に係るインパクト型の圧電アクチュエータ300の基本構成を概略的に示すブロック図である。この図において、圧電アクチュエータ300は、駆動部312と、駆動部312を駆動する駆動回路314と、駆動部312に取り付けられている係合部材330の位置を検出する部材センサ316と、駆動部312の基端に配設された基端センサ318と、駆動部312の先端に配設された先端センサ320と、全体の動作を制御する制御部(波形出力装置)322とを備えている。
駆動部312は、素子固定式構造のものであり、支持部材324、電気機械変換素子326、駆動部材328及び係合部材330から構成されている。支持部材324は、電気機械変換素子326及び駆動部材328を保持するものである。電気機械変換素子326は、例えば、所定の厚みを有する複数枚の圧電基板を各圧電基板間に図略の電極を介して積層することにより構成したものである。係合部材330には駆動対象物であるレンズLが取り付けられるようになっている。
制御回路314は上述したスイッチング回路160と同様に構成され、また制御部322は上述した波形出力装置170と同様に構成されているので詳細な説明は省略する。
このように構成された圧電アクチュエータ300においては、制御部322から駆動回路314に図8に示すような駆動パターンが入力されると、駆動回路314では電気機械変換素子326に必要な電圧パターンが生成される。駆動回路314では図9の(a)又は(b)のようなのこぎり状の駆動波形が生成され、電気機械変換素子326に入力される。電気機械変換素子326に図9の(a)に示すような駆動電圧が印加されると、係合部材303は図9中矢印a1方向に間欠的に移動する。また、図9の(b)に示すような駆動電圧が印加されると、係合部材303は図7中矢印a2方向に間欠的に移動する。
上述したように制御部322においては、波形データ生成部171では時間管理を行わず、波形データを出力するのみで、時間管理は波形生成部175で行うようにしている。このため、波形データ生成部171におけるクロックに影響されることなく時間管理を行うことができ、理論的にはシステムクロックの分解能で時間管理ができることとなる。したがって、圧電アクチュエータ300によれば、静電アクチュエータ100と同様に、駆動パターンの分解能を高めて高精度な駆動を行う場合であっても、アクチュエータの現在位置と駆動方向を算出するステップのために波形データ生成部171に高速度で動作させる必要がなく、低消費電力が求められる小型の携帯機器に用いることが可能となる。
図10は本発明の第4の実施の形態に係る輝度制御可能なLED装置(電気素子)400における信号の流れを示すブロック図、図11は波形生成原理を示す説明図である。これらの図において、図1〜図3と同一機能部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
LED装置400は、波形出力装置170と、入力電圧により定電流発生するLEDドライバ180と、このLEDドライバ180からの電流値に対応して輝度が変化するLED181とを備えている。なお、LEDドライバ180としては、National Semiconductor社のLM2792などが挙げられる。
このように構成されたLED装置400においては、図11に示すようにして波形信号を出力し、LDE181の輝度制御を行う。なお、予め波形データ生成部171から波形生成部175へ単位時間データが送られ、波形生成部175の駆動単位時間格納レジスタ175aに記憶される。
外部からの信号入力又は予め設定されたプログラムに基づいて、波形データ生成部171においてLED181のドライブ電圧に対応する駆動パターンが生成される。この駆動パターンは、データ格納領域173aに格納される。波形生成部175では、データ格納領域173aに格納された駆動パターンに基づいてD/A変換が行われ、駆動単位時間格納レジスタ175aに格納された単位時間だけ波形信号の出力を行う。
波形信号は、電圧値としてLEDドライバ180に入力される。LEDドライバ180に入力された波形信号は電流に変換され、LED181に供給される。例えば、LEDドライバ入力電圧と出力電流が線形の関係があれば、入力電圧を大きくすることで出力電流が大きくなりLED181の輝度は大きくなる。LED181では供給された電流値に応じた輝度で発光する。
上述したように波形出力装置170においては、波形データ生成部171では時間管理を行わず、波形データを出力するのみで、時間管理は波形生成部175で行うようにしている。このため、波形データ生成部171におけるクロックに影響されることなく時間管理を行うことができ、理論的にはシステムクロックの分解能で時間管理ができることとなる。このため、波形データ生成部171に高速度の処理能力が要求されず、低消費電力が求められる小型の携帯機器に用いることが可能となり、例えばLED181の輝度を制御する必要がある携帯電話のバックライト制御回路等に適用可能である。
図12は本発明の第5の実施の形態に係る静電アクチュエータ500における信号の流れを示すブロック図、図13は波形生成原理を示す説明図である。これらの図において、図1〜図3と同一機能部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
静電アクチュエータ500においては、入力された抵抗値に対応した電圧をスイッチング素子160に印加する昇圧素子501を備えている。また、波形データ生成部171では、駆動時間、駆動パターン、駆動電圧データが生成され、波形出力レジスタ173を介して波形生成部175に入力される構成となっている。なお、図13中175bはデジタルポテンショメータであり、入力された波形信号に対応して抵抗値を出力する機能を有している。
このように構成された静電アクチュエータ500においては、外部からの信号入力又は予め設定されたプログラムに基づいて、波形データ生成部171においてアクチュエータ110の駆動時間、駆動パターン、駆動電圧データが生成される。これら駆動時間データ、駆動パターン、駆動電圧データは、データ格納領域173aに格納される。波形生成部175では、データ格納領域173aに格納された駆動パターン、駆動電圧データに基づいて図13に示すように、D/A変換が行われ、駆動時間データに対応する駆動時間だけ波形信号の出力を行う。
波形信号は、デジタルポテンショメータ175bに入力され抵抗値として昇圧素子501に入力される。昇圧素子501では入力された抵抗値に対応した電圧をスイッチング素子160に印加する。スイッチング素子160では、駆動パターンのそれぞれのポートがHighの状態の場合は昇圧電圧を出力し、そうでない場合は0Vをアクチュエータ110にに出力する。アクチュエータ110は、波形信号のシーケンスにより機械運動を行う。
上述したように波形出力装置170においては、波形データ生成部171では時間管理を行わず、波形データを出力するのみで、時間管理は波形生成部175で行うようにしている。このため、波形データ生成部171におけるクロックに影響されることなく時間管理を行うことができ、理論的にはシステムクロックの分解能で時間管理ができることとなる。したがって、静電アクチュエータ500によれば、静電アクチュエータ100と同様に、駆動パターンの分解能を高めて高精度な駆動を行う場合であっても、アクチュエータの現在位置と駆動方向を算出するステップのために波形データ生成部171に高速度で動作させる必要がなく、低消費電力が求められる小型の携帯機器に用いることが可能となる。
なお、静電アクチュエータ500の場合は一般的に駆動電圧は一定であるため、昇圧素子501の出力電圧を固定し、波形生成部175で駆動電圧データを管理しなくても良い。しかしながら、波形電圧を管理した場合には待機時の駆動電圧を低下させることができるため消費電力が低減するという効果がある。
図14は本発明の第6の実施の形態に係る静電アクチュエータ600における信号の流れを示すブロック図、図15は波形生成原理を示す説明図である。これらの図において、図1〜図3、図12、13と同一機能部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
静電アクチュエータ600においては、入力された抵抗値に対応した電圧をスイッチング素子160に印加する昇圧素子501を備えている。また、波形データ生成部171では、駆動時間、駆動パターン、駆動電圧データが生成され、波形出力レジスタ173を介して波形生成部175に入力される構成となっている。
このように構成された静電アクチュエータ600においては、外部からの信号入力又は予め設定されたプログラムに基づいて、波形データ生成部171においてアクチュエータ110の駆動時間、駆動パターン、駆動電圧データが生成される。これら駆動時間データ、駆動パターン、駆動電圧データは、データ格納領域173aに格納される。さらに駆動時間データは、波形時間管理レジスタ175cに格納される。
次に、8ビットの駆動パターンは2ビットずつ分けられて、それぞれサブ波形生成部176a〜176dに入力される。これらサブ波形生成部176a〜176dでは、2ビットの駆動パターンから1つの出力波形を生成する場合は2ビットの駆動パターンのうち上位ビットを先に出力し、スイッチング素子160に入力する。単位時間経過後は、下位ビットを単位時間分だけ出力する。すなわち、データが両方とも同一の値の場合は波形時間分だけデータを出力する。異なる値の場合は、駆動時間の半分の時間でデータが変化する。
このような方法を用いることで駆動時間データで定められた駆動時間よりもさらに細かいタイミングで変化する波形信号を生成することができる。
本静電アクチュエータ600によれば、静電アクチュエータ100と同様の効果を得ることができる。
図16は、本発明の第7の実施の形態に係る静電アクチュエータ700における信号の流れを示すブロック図である。これらの図において、図12と同一機能部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
静電アクチュエータ700においては、駆動電圧データを時間管理せず、昇圧素子に直接出力するようにしている。この場合は、駆動パターンに同期して正確な時間管理はできないが、波形データ生成部171が持つ時間管理機能によって、駆動電圧データの制御が可能であるため、駆動時・待機時など大きなシーケンスの変化の時にのみ駆動電圧を制御するようなシステムの場合には有効である。
なお、上述した各実施の形態において、電気機械変換素子として、静電アクチュエータの他、圧電アクチュエータ等を例示したが、その他の電気機械変換素子などにも適用することができる。また、波形データとして、駆動時間データ、駆動パターンデータ、駆動電圧データを挙げたが、その他のアクチュエータ等を制御する各種のデータを用いても良い。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明によれば、アクチュエータやLED等の電子機器を制御するために多様なパルス信号を出力する場合であっても、消費電力を低減できるとともに、高精度で制御を行うことができる波形出力装置及びこの波形出力装置が組み込まれた電気機械変換素子及び電気素子が得られる。
100…静電アクチュエータ100、110…アクチュエータ、160…スイッチング素子、170…波形出力装置、171…波形データ生成部、173…波形出力レジスタ、175…出力波形生成部。
Claims (9)
- 波形信号により駆動される電子機器を制御する波形出力装置において、
少なくとも駆動パターンを生成する波形データ生成部と、
上記駆動パターンを格納する波形出力レジスタと、
上記波形出力レジスタに格納された上記駆動パターンに基づいて上記波形信号を生成し、予め設定された単位駆動時間だけ出力する波形生成部とを備え、
上記波形データ生成部と上記波形生成部とは独立に駆動されていることを特徴とする波形出力装置。 - 波形信号により駆動される電子機器を制御する波形出力装置において、
少なくとも駆動パターン及び駆動時間データを生成する波形データ生成部と、
上記駆動パターン及び上記駆動時間データを格納する波形出力レジスタと、
上記波形出力レジスタに格納された上記駆動パターンに基づいて上記波形信号を生成し、上記波形出力レジスタに格納された上記駆動時間データに対応する駆動時間だけ出力する波形生成部とを備え、
上記波形データ生成部と上記波形生成部とは独立に駆動されていることを特徴とする波形出力装置。 - 波形信号により駆動される電子機器を制御する波形出力装置において、
少なくとも駆動パターン、駆動時間データ、駆動電圧データを生成する波形データ生成部と、
上記駆動パターン、上記駆動時間データ及び上記駆動電圧データを格納する波形出力レジスタと、
上記波形出力レジスタに格納された上記駆動パターンに基づいて上記波形信号を生成し、上記波形出力レジスタに格納された上記駆動電圧データに基づいて駆動電圧制御信号を生成し、上記波形出力レジスタに格納された上記駆動時間だけ出力する波形生成部とを備え、
上記波形データ生成部と上記波形生成部とは独立に駆動されていることを特徴とする波形出力装置。 - 電圧が印加されることにより固定子と可動子との間に機械的な駆動力が発生する電気機械変換素子において、
波形信号を出力する請求項1〜3いずれか記載の波形出力装置と、
上記波形信号を変換して電圧として出力するスイッチング回路とを備えていることを特徴とする電気機械変換素子。 - 上記波形信号を変換して電圧として上記スイッチング回路に入力し、上記スイッチング回路からの出力電圧を制御する昇圧素子をさらに備えていることを特徴とする請求項4に記載の電気機械変換素子。
- 電極に電圧が印加されることにより機械的な駆動力を発生する電気機械変換素子において、
波形信号を出力する請求項1〜3いずれか記載の波形出力装置と、
上記波形信号を変換して電圧として出力し、上記電極に印加するスイッチング回路とを備えていることを特徴とする電気機械変換素子。 - 電圧が印加されることにより固定子と可動子との間に静電力が発生して、前記可動子に機械的な駆動力が発生する電気機械変換素子において、
波形信号を出力する請求項1〜3いずれか記載の波形出力装置と、
上記波形信号を変換して電圧として出力するスイッチング回路とを備えていることを特徴とする電気機械変換素子。 - 電圧が印加されることにより伸縮する電気機械変換素子において、
波形信号を出力する請求項1〜3いずれか記載の波形出力装置と、
上記波形信号を変換して電圧として出力するスイッチング回路とを備えていることを特徴とする電気機械変換素子。 - 電流が印加されることにより輝度が変化する電気素子において、
波形信号を出力する請求項1〜3いずれか記載の波形出力装置と、
上記波形信号を変換して電流として出力するスイッチング回路とを備えていることを特徴とする電気素子。
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