JP2005109915A - 画像記録装置、画像記録方法、及びそれを用いたカメラ - Google Patents

画像記録装置、画像記録方法、及びそれを用いたカメラ Download PDF

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Abstract

【課題】動画及び静止画を撮影する場合に、動画及び静止画の重要度や撮影状況に応じて各画像の画質を調整することで、記録容量を効率化しつつ、用途に応じた好適な画像を記録することができる画像記録装置等を提供する。
【解決手段】本発明は、被写体像を撮像して画像信号を得る撮像素子2と、この撮像素子2で得られた画像信号に対して所定の画像処理を施し、高画質或いは低画質の静止画或いは動画を出力する信号処理部16と、上記高画質の静止画或いは動画を記録する領域と 上記低画質の静止画或いは動画を記憶する領域を備えたフレームメモリと、所定のモードを設定するための操作部18と、この設定されたモードに応じて、動画撮影中に静止画撮影する場合に、自動的に静止画撮影の近辺の動画の画質を変更して上記各領域に記録するように制御するシステムコントローラ17からなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、静止画及び動画を所定の画質で記録する画像記録装置等に係り、例えば複数のモードに応じて静止画及び動画の画質を自動的に調整して記録する画像記録装置、画像記録方法、及びそれを用いたカメラに関するものである。
従来、動画撮影可能なカメラや静止画撮影可能なビデオカメラがある。かかるカメラでは、動画撮影中に静止画撮影し、静止画撮影中に動画撮影することが可能である。従って、それらの多くはユーザ設定によって好みの画質(画角、圧縮率、フレーム数等)で撮影することが可能である。また、例えば記録容量の残りから判断して画質を自動的に切換えて動画をより長時間記録可能にする、といったような画質制御方法もある。
ここで、例えば特許文献1では、高精細な静止画と共に、静止画撮影前後の動画(又は連続画)を自動的に記録する電子カメラに関する技術が開示されている。即ち、この技術では、1stレリーズで動画撮影を開始し、2ndレリーズで静止画撮影を行い、静止画撮影から一定時間後に動画の取り込みを終了することとしている。
更に、例えば特許文献2では、動画撮影中に静止画撮影可能な電子カメラに関する技術が開示されている。即ち、この技術では、1stレリーズで動画撮影を開始し、2ndレリーズで静止画撮影を行い、且つ動画像より高い画質で静止画像を撮影する。
特開2001−078137号公報 特開2000−352759号公報
しかしながら、前述したような特許文献1,2では、記録画像のうち重要な画像についてはより良いクオリティで記録し、あまり重要でない画像はクオリティを落して効率的に記録すること、更には動画及び静止画の重要度や撮影状況に応じて各画像の画質を自動的に調整することについては何等示唆も開示もされていない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、動画及び静止画を撮影する場合に、動画及び静止画の重要度や撮影状況に応じて各画像の画質を調整することで、記録容量を効率化しつつ、用途に応じた好適な画像を記録することができる画像記録装置、画像記録方法、及びそれらを用いたカメラを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様では、動画撮影中に静止画撮影する場合、自動的に静止画撮影の近辺の動画画質を変更して記録することを特徴とする画像記録方法が提供される。この第1の態様によれば、静止画撮影の近辺に撮影する動画画質を自動的に変更して記録することができる。
本発明の第2の態様では、上記第1の態様において、上記変更は、自動的に静止画撮影の前後の動画画質を上げて記録することを特徴とする画像記録方法が提供される。この第2の態様によれば、例えば、静止画撮影前後に撮影する動画が興味深いものであることが予想される状況下において、当該動画画質を自動的に上げることができる。
本発明の第3の態様では、上記第2の態様において、上記変更は、更に所定時間以降は動画画質を下げて記録することを特徴とする画像記録方法が提供される。この第3の態様によれば、例えば、静止画撮影後に所定時間経過後に撮影する動画が、その前段階や前後に撮影する動画と比較して重要度が低いような場合に、動画の画質を自動的に下げて記録することで、メモリの記録容量を有効に使うことができる。
本発明の第4の態様では、セルフタイマで静止画撮影する場合、自動的に静止画の画質を上げて記録することを特徴とする画像記録方法が提供される。第4の態様によれば、高画質の静止画を記録するので、例えば後に画像処理で画質を下げた画像を生成することもできるのでユーザの多様な用途にも対応できることになる。
本発明の第5の態様では、セルフタイマで動画撮影する場合、自動的に動画の画質を上げて記録することを特徴とする画像記録方法が提供される。第5の態様によれば、高画質の動画を記録するので、例えば後に画像処理で画質を下げた画像を生成することもできるのでユーザの多様な用途にも対応できることになる。
本発明の第6の態様では、セルフタイマで動画撮影または静止画撮影する場合、高画質と低画質の両方の画像を記録することを特徴とする画像記録方法が提供される。この第6の態様によれば、双方の画像が存在することで、上記画質の変換が困難であるような一般ユーザの便宜も図ることができる。また、双方の画像が存在する場合、当該シーンがユーザにとって重要であることとの認証にもなる。
本発明の第7の態様では、動画撮影中に静止画撮影する場合、自動的に静止画撮影の近辺の動画画質を変更して記録することを特徴とする画像記録装置が提供される。この第7の態様によれば、例えば、静止画撮影前後に撮影する動画が興味深いものであることが予想される状況下において、当該動画画質を自動的に上げることができる。
本発明の第8の態様では、上記第7の態様において、上記変更は、自動的に静止画撮影の前後の動画画質を上げて記録することを特徴とする画像記録装置が提供される。この第8の態様によれば、例えば、静止画撮影前後に撮影する動画が興味深いものであることが予想される状況下において、当該動画画質を自動的に上げることができる。
本発明の第9の態様では、上記第8の態様において、上記変更は、更に所定時間以降は動画画質を下げて記録することを特徴とする画像記録装置が提供される。この第9の態様によれば、例えば、静止画撮影後に所定時間経過後に撮影する動画が、その前段階や前後に撮影する動画と比較して重要度が低いような場合に、動画の画質を自動的に下げて記録することで、メモリの記録容量を有効に使うことができる。
本発明の第10の態様では、セルフタイマで静止画撮影する場合、自動的に静止画の画質を上げて記録することを特徴とする画像記録装置が提供される。この第10の態様によれば、高画質の静止画を記録するので、例えば後に画像処理で画質を下げた画像を生成することもできるのでユーザの多様な用途にも対応できることになる。
本発明の第11の態様では、セルフタイマで動画撮影する場合、自動的に動画の画質を上げて記録することを特徴とする画像記録装置が提供される。第11の態様によれば、高画質の動画を記録するので、例えば後に画像処理で画質を下げた画像を生成することもできるのでユーザの多様な用途にも対応できることになる。
本発明の第12の態様では、セルフタイマで動画撮影または静止画撮影する場合、高画質と低画質の両方の画像を記録することを特徴とする画像記録装置が提供される。この第12の態様によれば、双方の画像が存在することで、上記画質の変換が困難であるような一般ユーザの便宜も図ることができる。また、双方の画像が存在する場合、当該シーンがユーザにとって重要であることとの認証にもなる。
本発明の第13の態様では、被写体像を撮像して画像信号を得る撮像手段と、上記撮像手段で得られた画像信号に対して所定の画像処理を施し、高画質或いは低画質の、静止画及び動画の少なくともいずれかを出力する画像処理手段と、上記高画質の静止画及び動画の少なくともいずれかを記録する第1の記憶手段と、上記低画質の静止画及び動画の少なくともいずれかを記憶する第2の記憶手段と、所定のモードを設定するためのモード設定手段と、上記モード設定手段により設定されたモードに応じて、動画撮影中に静止画撮影する場合に、上記画像処理手段により自動的に静止画撮影の近辺の動画の画質を変更し、得られた静止画又は動画を上記第1又は第2の記憶手段に記録するように制御する制御手段と、を具備することを特徴とするカメラが提供される。この第13の態様によれば、静止画撮影の近辺に撮影する動画画質を自動的に変更して記録することができる。
本発明の第14の態様では、上記第13の態様において、上記制御手段は、自動的に静止画撮影の前後の動画画質を上げて記録するよう制御することを特徴とするカメラが提供される。第14の態様によれば、例えば静止画撮影前後に撮影する動画が興味深いものであることが予想される状況下において、当該動画画質を自動的に上げることができる。
本発明の第15の態様では、上記第14の態様において、上記制御手段は、更に所定時間以降は動画画質を下げて記録するよう制御することを特徴とするカメラが提供される。第15の態様によれば、例えば、静止画撮影後に所定時間経過後に撮影する動画が、その前段階や前後に撮影する動画と比較して重要度が低いような場合に、動画の画質を自動的に下げて記録することでメモリの記録容量を有効に使うことができる。
本発明の第16の態様では、上記第13の態様において、上記所定のモードにはセルフタイマモードを含み、上記制御手段は、当該セルフタイマモードに設定されている場合において、静止画を撮影するときには、自動的に当該静止画の画質を上げて記録するように制御することを更に特徴とするカメラが提供される。この第16の態様によれば、高画質の静止画を記録するので、例えば後に画像処理で画質を下げた画像を生成することもできるのでユーザの多様な用途にも対応できることになる。
本発明の第17の態様では、上記第13の態様において、上記所定のモードにはセルフタイマモードを含み、上記制御手段は、当該セルフタイマモードに設定されている場合において、動画を撮影するときには、自動的に当該動画の画質を上げて記録するように制御することを更に特徴とするカメラが提供される。この第17の態様によれば、高画質の動画を記録するので、例えば後に画像処理で画質を下げた画像を生成することもできるのでユーザの多様な用途にも対応できることになる。
本発明の第18の態様では、上記第13の態様において、上記所定のモードにはセルフタイマモードを含み、上記制御手段は、当該セルフタイマモードに設定されている場合において、動画又は静止画を撮影するときには、高画質と低画質の双方の動画又は静止画を記録するように制御することを更に特徴とするカメラが提供される。この第18の態様によれば、双方の画像が存在することで、上記画質の変換が困難であるような一般ユーザの便宜も図ることができる。また、双方の画像が存在する場合、当該シーンがユーザにとって重要であることとの認証にもなる。
本発明によれば、動画及び静止画を撮影する場合に、動画及び静止画の重要度や撮影状況に応じて各画像の画質を調整することで、記録容量を効率化しつつ、用途に応じた好適な画像を記録することができる画像記録装置、画像記録方法、及びそれらを用いたカメラを提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る画像記録装置の一例としてのカメラのブロック構成図である。図1において、カメラの所定位置にはズームレンズ系1が配設され、当該ズームレンズ系1の入射光の光路上にはCCD等の撮像素子2が配設されている。この撮像素子2の出力は、撮像回路3、A/D変換回路4を介してバスライン24に接続されている。バスライン24には、ドライブコントローラ7及びメディアドライブ6を介してディスク状又はカード状の記録媒体5が接続され、外部I/F部9を介して外部入出力端子8が接続され、ビデオエンコーダ11を介してビデオ出力端子10が接続され、ビデオエンコーダ11及びLCDドライバ12を介してLCD表示部13が接続されている。
更に、このバスライン24には、データの一時記憶用のSDRAM14、各種の制御プログラムや各種データ処理用の情報等を記憶したROM15、信号処理部16、システムコントローラ17が接続されている。システムコントローラ17はカメラ全体の制御を司るものであり、レンズ駆動制御回路22を介してズームレンズ系駆動用のレンズ駆動部23と接続されるほか、閃光発光を行うためのストロボ発光部19、モード設定等各指示の入力を行う操作部18、各部に電源を供給する電源部20とも接続されている。電源部20には、外部からの電源供給を受けるための外部電源入力端子21が設けられている。
操作部18には、バリアブルキャプチャモード(Variable Capture Mode;以下、VCモードと称する)とシンクロキャプチャモード(Synchro Capture Mode;以下、SCモードと称する)とに切り換え可能なモードスイッチが含まれている。ここで、VCモードとは、静止画・動画・音など、様々なデータを同時に記録することができ、各データの記録方式を自由に選択することができるモードである。これに対して、SCモードとは、静止画・動画・音を含めて一連の関連したデータとして同時に記録することができ且つそれらの記録方式は自動的に最適化されるモードである。尚、画質に関しては、高画質、標準画質、低画質のいずれかに選択されることになる。以下では、説明の簡略化のために、高画質を「SHQ」、標準画質を「HQ」、低画質を「SQ」と称する
更に、上記操作部18には、撮影オプション設定をするための撮影オプション設定スイッチが含まれている。撮影オプション設定に関しては、上記各モード設定時のいずれにおいても、所定の撮影オプションを設定することが可能となっている。例えば、セルフタイマ撮影モードをオプションとして設定可能となっている。
このような構成において、撮像素子2が、ズームレンズ系1により結像された被写体像を光電変換して撮像信号を出力すると、後段の撮像回路3は当該撮像信号を処理し、A/D変換回路4は更にデジタルの画像データに変換する。信号処理回路16は、この画像データのJPEG圧縮伸張処理、MPEG伸長処理等の各種信号処理等を行う。信号処理回路16による信号処理の際には、一時的記憶用としてSDRAM14が用いられる。
画像データ等の記録用のディスク状又はカード状の記録媒体5がメディアドライブ6に装着されると、当該該記録媒体5にデータが記録され、或いはデータが読み込まれることになる。このとき、ドライブコントローラ7により、メディアドライブ6の動作が制御される。この記録媒体5から画像データが読み込まれた場合には、バスライン24を介して信号処理部16に送られ、上記したのと同様の各種信号処理がなされる。
パソコン等の周辺機器は外部入出力端子(USB端子)8、外部I/F回路9を介してバスライン24に接続される。周辺機器の保持する画像データ等は、外部入出力端子8、外部I/F回路9を介して取り込まれ、ドライブコントローラ7の制御の下、メディアドライブ6が駆動され、記録媒体5に記録されるようになっている。
ビデオエンコーダ11では、A/D変換回路4でA/D変換された画像信号、又は記録媒体5から読み出され信号処理部16でJPEG伸長処理された画像信号がエンコードされ、LCD表示部13では所定の表示がなされる。このとき、LCDドライバ12によりLCD表示部13が駆動される。更に、このカメラでは、ビデオ出力端子10を介した映像信号の外部出力も可能となっている。
以下、本実施の形態に係る画像記録装置としてのカメラの特徴部分を述べる。
この実施の形態に係る画像記録装置としてのカメラでは、動画撮影中に静止画撮影する場合、自動的に静止画撮影の近辺の動画画質を変更して記録することを特徴とする。
即ち、静止画撮影前後に撮影する動画が興味深いものであることが予想される状況下では、当該動画画質を上げる。また、静止画撮影後に所定時間経過後に撮影する動画は、その前段階や前後に撮影する動画と比較して重要度は低いことに着目し、動画の画質を下げて記録することで、メモリの記録容量を有効に使うこととしている。
また、この実施の形態に係る画像記録装置としてのカメラでは、セルフタイマで静止画撮影する場合、自動的に静止画、動画の少なくともいずれかの画質を上げて記録することを特徴とする。或いは、高画質と低画質の両方の画像を記録することを特徴とする。
これは、セルフタイマをセットして撮影する場合は、撮影者にとって重要なシーンである場合が多いこと、三脚等でカメラが固定されていることから安定した手ぶれのない撮影が可能であることに鑑みたものである。尚、高画質の画像を記録しておけば、その後に画像処理で画質を落した画像を生成することもできるのでユーザの多様な用途にも対応できる。高画質と低画質の両方の画像を記録する場合は、双方の画像が存在することで、上記画質の変換が困難であるような一般ユーザの便宜も図ることができる。また、双方の画像が存在する場合、当該シーンがユーザにとって重要であることとの認証にもなる。
このようにセルフタイマをセットして撮影する場合においても、静止画撮影前後に撮影する動画が興味深いものであることが予想される状況下では、当該動画画質を上げることができる。また、静止画撮影後に所定時間経過後に撮影する動画は、その前段階や前後に撮影する動画と比較して重要度は低いことに着目して、動画の画質を下げて記録することで、メモリの記録容量を有効に使うことも可能となっている。
以下、図2乃至図4を参照して、モードとの関係をふまえて画質設定について更に詳細に説明する。先ず、図2を参照して、操作部18に概念上含まれるモードスイッチがデフォルトの状態である場合の画質設定の一例を説明すると、このデフォルトの状態では、動画は標準画質(HQ)、静止画も標準画質(HQ)で撮影がなされることになる(尚、音声については、図示しないマイクロフォン等を使用して標準音質(HQ)で録音される)。
また、図3を参照して、モードスイッチがVCモードに設定されている場合の画質設定の一例について説明する。このVCモード設定時においては、図3(a)に示されるように動画を標準画質(HQ)、静止画を高画質(SHQ)で撮影したり(音声については標準音質(HQ)で録音される)、図3(b)に示されるように動画を低画質(SQ)、静止画を高画質(SHQ)で撮影したり(音声については低音質(SQ)で録音される)、図3(c)に示されるように動画を標準画質(HQ)、静止画を低画質(SQ)で撮影したり(音声については高音質(SHQ)で録音される)、と任意に設定可能となる。即ち、各データの記録方式をユーザが自由に選択できることになる。
次に、図4を参照して、モードスイッチがSCモードに設定されている場合の画質設定の一例について説明する。このSCモード設定時においては、先ず動画を標準画質(HQ)で撮影し、静止画撮影前後においては動画の画質を標準画質(HQ)から高画質(SHQ)に変更して撮影を続け、その途中の所定タイミングで静止画を標準画質(HQ)で撮影し、当該静止画の撮影後、所定時間経過した後に動画の画質を高画質(SHQ)から低画質(SQ)に変更して撮影を行うことになる(音声については、上記動画と同様のタイミングで標準音質(HQ)→高音質(SHQ)→低音質(SQ)と切り換わる)。
以上説明した本発明の一実施の形態に係る画像記録装置としてのカメラによる画像撮影の結果、得られた各画質の画像はSDRAM14に格納されることになるが、以下では図5,図6を参照して、撮像から画像処理、SDRAM14への格納までの処理の流れを詳細に説明する。先ず、図5の例では、撮像素子2に相当するイメージセンサ51により撮像がなされると、画像データは、ここでは不図示の撮像回路、A/D変換回路により各種の前処理、変換がなされた後、SDRAM14等のフレームメモリ52に格納される。そして、この画像データは信号処理部16に概念上含まれる画像処理エンジン53により読み込まれ、当該画像データに基づいて高画質、低画質の画像データが生成され、再びフレームメモリ52に格納される。このとき、高画質の画像データはフレームメモリのメモリ領域52aに、低画質の画像データはメモリ領域52bに格納される。尚、画像処理エンジン53では、シーケンシャルに高画質、低画質の画像データが生成される。
一方、図6の例では、撮像素子2に相当するイメージセンサ51により撮像がなされると、画像データは、ここでは不図示の撮像回路、A/D変換回路により各種の前処理、変換がなされた後、SDRAM14等のフレームメモリ52に格納される。そして、この画像データは信号処理部16に概念上含まれる画像処理エンジン54a,54bにより読み込まれ、当該画像データに基づいて画像処理エンジン54aにて高画質の画像データが生生成され、画像処理エンジン54bにて低画質の画像データが生成され、高画質の画像データはフレームメモリ52のメモリ領域52aに、低画質の画像データはフレームメモリ52のメモリ領域52bに格納されることになる。この図6の例では、画像処理エンジンを高画質用、低画質用と2つ備えているので、処理時間はより高速となる。
以下、図7のフローチャート、図8のタイミングチャートを参照して、本発明の一実施の形態に係る画像記録装置としてのカメラの動作の一例を更に詳細に説明する。
これは、本発明の一実施の形態に係る画像記録方法にも相当する。
尚、ここでは、動画スタートで1ファイル目からnファイル目まで動画撮影を行い、その途中の11ファイル目の動画撮影中に静止画撮影がなされた場合を一例として挙げ説明する。また、ここでは、動画撮影の15フレームを1ファイルとして扱っているが、1ファイルは何フレームであってもよいことは勿論である。
先ず、操作部18に概念上含まれるレリーズボタンの半押し(動画レリーズのオン)がなされると動画撮影を開始し(ステップS101)、システムコントローラ17は、スチルレリーズがあった場合に立てられるフラグFlag1と静止画処理がなされた場合に立てられるフラグFlag2とをイニシャライズする(ステップS102)。
そして、システムコントローラ17は、1ファイル目の動画データの取り込みを開始して(ステップS103)、操作部18に概念上含まれるレリーズボタンの全押し(スチルレリーズのオン)がなされているか否かを判断する(ステップS104)。この段階では、未だスチルレリーズはオンされていないので、ステップS104をNoに抜け、1ファイル目についての15フレームの画像データの取り込みを完了すると(ステップS107)、システムコントローラ17は、Flag1に1がセットされているか、即ち既にスチルレリーズがオンされているか否かを判断する(ステップS108)。
この段階では、いまだスチルレリーズはオンされていないので、ステップS108をNoに抜け、システムコントローラ17は、得られた1ファイル目の15フレームの画像データについて信号処理部16に中圧縮処理(標準画質等)を行うよう指示する(ステップS109)。信号処理部16は、この指示に基づいて中圧縮処理を行うが、この処理時間は短時間であり、次の信号処理を開始するまでには終了している。
次いで、システムコントローラ17は、動画撮影を終了するか否かを判断する(ステップS110)。この例では、nファイル目まで動画を撮影することを想定しているので、ステップS110をNoに抜け、上記ステップS103に戻り、2ファイル目〜10ファイル目まで、上記ステップS103乃至S110の動作を繰り返す。
そして、11ファイル目の動画データの取り込みを開始し(ステップS103)、システムコントローラ17は、操作部18に概念上含まれるレリーズボタンの全押し(スチルレリーズのオン)がなされているか否かを判断する(ステップS104)。この例では、11ファイル目の動画撮影中にスチルレリーズがオンされる場合を想定しているので、スチルレリーズがオンされ、静止画像が撮影され、SDRAM14に一時的に記憶される。システムコントローラ17はFlag1に1をセットし(ステップS105)、更に圧縮処理の設定に関係するタイマのカウントを開始することになる(ステップS106)。
11ファイル目について15フレームの画像データの取り込みを完了すると(ステップS107)、システムコントローラ17は、Flag1に1がセットされているか、即ちスチルレリーズがオンされたか否かを判断する(ステップS108)。この例では、先にステップS105でFlag1が1とされているので、ステップS108をYesに抜け、続いてシステムコントローラ17は、Flag2に1がセットされているか、即ち静止画処理が既になされているかを判断する(ステップS111)。
この段階では、まだ静止画処理はなされていないのでシステムコントローラ17は、ステップS111をNoに抜け、静止画処理を指示し(ステップS112)、Flag2に1をセットし(ステップS113)、上記ステップS106のカウンタスタートから所定時間t秒経過しているか否かを判断する(ステップS114)。
この段階では、t秒経過していないので、システムコントローラ17は、信号処理部16に低圧縮処理(高画質等)を行うように指示する(ステップS115)。
続いて、12ファイル目の動画データの取り込みを開始し(ステップS103)、システムコントローラ17は、操作部18に概念上含まれるレリーズボタンの全押し(スチルレリーズのオン)がなされているか否かを判断する(ステップS104)。この例では、11ファイル目の動画撮影中にスチルレリーズがオンされる場合を想定しているので、ステップS104をNoに抜け、15フレームの画像データの取り込みを完了すると(ステップS107)、システムコントローラ17は、Flag1に1がセットされているか、即ちスチルレリーズがオンされたか否かを判断する(ステップS108)。
この12ファイル目の処理では、ステップS105でFlag1が1とされているので、ステップS108をYesに抜け、続いてシステムコントローラ17は、Flag2に1がセットされているか、即ち静止画処理がなされているかを判断する(ステップS111)。そして、この段階においては、既に静止画処理がなされているので、ステップS111をYesに抜け、システムコントローラ17は、上記ステップS106のカウンタスタートから所定時間t秒経過しているか否かを判断することになる(ステップS114)。
この段階では、t秒経過していないので、システムコントローラ17は、信号処理部16に低圧縮処理(高画質等)を行うように指示する(ステップS115)。
13ファイル目については、ステップS114までは12ファイル目までと同様の処理を行う。但し、この例では、13ファイル目の撮影段階では、t秒経過しているので、システムコントローラ17は、信号処理部16に高圧縮処理(低画質等)を行うよう指示する(ステップS116)。このような13ファイル目と同様の処理をnファイル目まで行い、nファイル目まで撮影を完了すると、動画撮影を終了するものと判断してステップS110をYesに抜け、システムコントローラ17は、1〜nファイル目までを動画ファイルとして作成し(ステップS117)、本動作を終了することになる。
以上の処理によれば、レリーズボタンの半押し(動画レリーズのオン)により動画撮影を開始し、当該動画撮影の途中でレリーズボタンの全押し(スチルレリーズのオン)がなされた場合に静止画撮影を合わせて行い、当該スチルレリーズから所定時間t秒経過前までに撮影された動画と、所定時間t秒経過後に撮影された動画とで、圧縮処理を変更することが可能となる。尚、動画レリーズ、スチルレリーズについて、レリーズボタンを共用する例を示したが、別々にレリーズボタンを設けてもよいことは勿論である。
また、上述した例では、セルフタイマを用いてはいなかったが、オプション設定でセルフタイマ撮影モードに設定されている場合は、動画レリーズがオンされた後、所定時間経過後にスチルレリーズがオンされる点が加わるだけで、他は略同様の動作となる。
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、設定されたモードに応じて、動画撮影中に静止画撮影する場合において、自動的に静止画撮影の近辺(前後)の動画画質を自動的に変更(高画質/標準画質/低画質)して記録することができる。従って、静止画撮影前後に撮影する動画が興味深いものであることが予想される状況下等において、当該動画画質を自動的に上げることができる。或いは、例えば、静止画撮影後に所定時間経過後に撮影する動画が、その前段階や前後に撮影する動画と比較して重要度が低いような場合等には、動画の画質を自動的に下げて記録することで、メモリの記録容量を有効に使うことができる。以上は、セルフタイマで撮影する場合も同様である。
また、本発明の実施の形態によれば、セルフタイマで動画撮影または静止画撮影する場合、高画質と低画質の両方の画像を記録することもできる。この場合には、双方の画像が存在することで、画質の変換が困難であるような一般ユーザの便宜も図ることができ、しかも、このように双方の画像が存在する場合、その事実が当該シーンがユーザにとって重要であることとの認識される材料ともなり得る。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなくその趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良・変更が可能であることは勿論である。
例えば、上記実施の形態では、撮像記録装置の一例としてカメラへの適用例を挙げて説明したが、これに限定されることなく、撮像機能付きの携帯電話機、撮像機能付きのPDAを始めとする各種モバイル機器に適用可能であることは勿論である。
さらに、上記実施の形態では、画質を3段階(SHQ,HQ,SQ)に切り換え可能としたが、これに限定されることなく画質(画角、圧縮率、フレーム数等)を更に複数の段階に切り換えることが可能であることは勿論である。
本発明の一実施の形態に係る画像記録装置を用いたカメラの構成図。 操作部18に概念上含まれるモードスイッチがデフォルトの状態である場合の画質設定の一例を説明する図。 (a)乃至(c)は操作部18に概念上含まれるモードスイッチがVCモードに設定されている場合の画質設定の一例について説明する図。 操作部18に概念上含まれるモードスイッチがSCモードに設定されている場合の画質設定の一例について説明する図。 図1の構成の一部を具現化して詳細に示す図。 図1の構成の一部を具現化して詳細に示す図。 本発明の一実施の形態に係る画像記録装置を用いたカメラの動作を示すフローチャート。 本発明の一実施の形態に係る画像記録装置を用いたカメラの動作を示すタイミングチャート。
符号の説明
1・・・ズームレンズ系、2・・・撮像素子、3・・・撮像回路、4・・・A/D変換回路、5・・・記録媒体、6・・・メディアドライブ、7・・・ドライブコントローラ、8・・・外部入出力端子、9・・・外部I/F部、10・・・ビデオ出力端子、11・・・ビデオエンコーダ、12・・・LCDドライバ、13・・・LCD表示部、14・・・RAM、15・・・ROM、16・・・ASIC、17・・・システムコントローラ、18・・・操作部、19・・・ストロボ発光部、20・・・電源部、21・・・外部電源入力端子、22・・・レンズ駆動制御回路、23・・・レンズ駆動部、24・・・バスライン。

Claims (18)

  1. 動画撮影中に静止画撮影する場合、自動的に静止画撮影の近辺の動画画質を変更して記録することを特徴とする画像記録方法。
  2. 上記変更は、自動的に静止画撮影の前後の動画画質を上げて記録することを特徴とする請求項1に記載の画像記録方法。
  3. 上記変更は、更に所定時間以降は動画画質を下げて記録することを特徴とする請求項2に記載の画像記録方法。
  4. セルフタイマで静止画撮影する場合、自動的に静止画の画質を上げて記録することを特徴とする画像記録方法。
  5. セルフタイマで動画撮影する場合、自動的に動画の画質を上げて記録することを特徴とする画像記録方法。
  6. セルフタイマで動画撮影または静止画撮影する場合、高画質と低画質の両方の画像を記録することを特徴とする画像記録方法。
  7. 動画撮影中に静止画撮影する場合、自動的に静止画撮影の近辺の動画画質を変更して記録することを特徴とする画像記録装置。
  8. 上記変更は、自動的に静止画撮影の前後の動画画質を上げて記録することを特徴とする請求項7に記載の画像記録装置。
  9. 上記変更は、更に所定時間以降は動画画質を下げて記録することを特徴とする請求項8に記載の画像記録装置。
  10. セルフタイマで静止画撮影する場合、自動的に静止画の画質を上げて記録することを特徴とする画像記録装置。
  11. セルフタイマで動画撮影する場合、自動的に動画の画質を上げて記録することを特徴とする画像記録装置。
  12. セルフタイマで動画撮影または静止画撮影する場合、高画質と低画質の両方の画像を記録することを特徴とする画像記録装置。
  13. 被写体像を撮像して画像信号を得る撮像手段と、
    上記撮像手段で得られた画像信号に対して所定の画像処理を施し、高画質或いは低画質の、静止画及び動画の少なくともいずれかを出力する画像処理手段と、
    上記高画質の静止画及び動画の少なくともいずれかを記録する第1の記憶手段と、
    上記低画質の静止画及び動画の少なくともいずれかを記憶する第2の記憶手段と、
    所定のモードを設定するためのモード設定手段と、
    上記モード設定手段により設定されたモードに応じて、動画撮影中に静止画撮影する場合に、上記画像処理手段により自動的に静止画撮影の近辺の動画の画質を変更し、得られた静止画又は動画を上記第1又は第2の記憶手段に記録するように制御する制御手段と、
    を具備することを特徴とするカメラ。
  14. 上記制御手段は、自動的に静止画撮影の前後の動画画質を上げて記録するよう制御することを特徴とする請求項13に記載のカメラ。
  15. 上記制御手段は、更に所定時間以降は動画画質を下げて記録するよう制御することを特徴とする請求項14に記載のカメラ。
  16. 上記所定のモードにはセルフタイマモードを含み、
    上記制御手段は、当該セルフタイマモードに設定されている場合において、静止画を撮影するときには、自動的に当該静止画の画質を上げて記録するように制御することを更に特徴とする請求項13に記載のカメラ。
  17. 上記所定のモードにはセルフタイマモードを含み、
    上記制御手段は、当該セルフタイマモードに設定されている場合において、動画を撮影するときには、自動的に当該動画の画質を上げて記録するように制御することを更に特徴とする請求項13に記載のカメラ。
  18. 上記所定のモードにはセルフタイマモードを含み、
    上記制御手段は、当該セルフタイマモードに設定されている場合において、動画又は静止画を撮影するときには、高画質と低画質の双方の動画又は静止画を記録するように制御することを更に特徴とする請求項13に記載のカメラ。
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