JP2005109669A - 表示システム、端末装置及び端末収納用鞄 - Google Patents

表示システム、端末装置及び端末収納用鞄 Download PDF

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Abstract

【課題】携帯電話などの端末装置を利用して通信する場合に、面倒な操作を必要とせずにその相手からのデータを容易に確認可能とする。
【解決手段】端末収納用鞄10のケース内側には、携帯電話15を着脱自在に支持する携帯ホルダー17と、携帯電話15の画面サイズよりも大きな画面を有する大画面LCD16と、携帯電話15と大画面LCD16とを接続するためのUSBケーブル18などが設けられている。ここで、携帯電話15により外部端末との間で通信する場合に、携帯電話15の画面と大画面LCD16の画面の両方を使用してデータ表示を行い、大画面LCD16には外部端末から受信したデータを拡大して表示することで、携帯電話15の画面サイズをカバーでき、受信データを容易に確認することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば携帯電話などの画面サイズの小さいな端末装置を用いて外部端末から受信したデータを表示する表示システムと、この表示システムに用いられる端末装置及び端末収納用鞄に関する。
近年、PHS(Personal Handy Phone)やPDC(Personal Digital Cellular)などの携帯電話が普及し、通話といった電話本来の基本機能の他に電子メール機能やカメラ機能などの様々な付加機能を備えたものが開発されている。また、この種の携帯電話ではカラー表示可能な高精度な液晶ディスプレイが備えられ、外部端末から受信した画像データなどを鮮明に表示することができる。
しかしながら、携帯電話はその形状の制約から画面サイズが非常に小さく、画面上に表示されたデータが小さくて見づらいといっただけでなく、一画面で表示できるデータ量も少ないために、サイズの大きいメールデータや画像データなどを受信した場合に、スクロール操作をしないと全体を確認することができないといった問題がある。
また、例えば耳の不自由なユーザなどがカメラ付き携帯電話をテレビ電話として利用し、画面を見ながら手話で相手と会話することがある。このような場合でも、携帯電話の画面が小さいことから、相手の手の動きが分かりづらく、特に口元などの微妙な動きを確認することができない。また、携帯電話を持ちながら、片手で手話を行うことになるため、十分なコミュニケーションが図れないなどの問題もある。
従来、このような携帯電話を機能的に収納するための鞄が提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかし、携帯電話を鞄に収納した状態でも電波を良好に受信できるような工夫がなされているだけであり、携帯電話の画面サイズの問題を解消するものではない。
特開平8−182529号公報
上述したように、携帯電話の画面サイズが小さいために、サイズの大きいデータを受信した場合にスクロール操作などの面倒な操作を必要とし、特に耳の不自由な人が画面を見ながら手話で相手と会話するような場合に、相手の動きが正確に分からないといった問題があった。また、携帯電話を持ちながら片手で手話を行わなければならず、十分なコミュニケーションが図れないなどの問題もあった。
一方、前記特許文献1に開示されている鞄では、携帯電話を機能的に収納するだけであって、上述したような携帯電話の画面サイズの問題を解消することはできず、手話による会話を行う場合などに利用することはできない。
本発明は前記のような点に鑑みなされたもので、携帯電話などの端末装置を利用して通信する場合に、面倒な操作を必要とせずにその相手からのデータを容易に確認することのできる表示システムと、この表示システムに用いられる端末装置及び端末収納用鞄を提供することを目的とする。
(1)本発明の請求項1に係る表示システムは、所定サイズの画面を有する携帯型の端末装置と、この端末装置の画面サイズよりも大きな画面を有する表示装置と、前記端末装置と前記表示装置とを接続する接続手段と、この接続手段により前記端末装置と前記表示装置が接続された状態で外部端末との間でデータを送受信する場合に、前記端末装置の画面と前記表示装置の画面の両方を使用してデータ表示を行い、前記表示装置の画面上には前記外部端末から受信したデータを拡大して表示する表示制御手段とを具備したことを特徴とする。
このような構成によれば、例えば携帯電話などのように画面サイズの小さな端末装置を利用して通信する場合に、この端末装置に接続された大画面を有する表示装置が併用されてデータの表示がなされ、その際に、前記表示装置の画面上には外部端末から受信したデータが拡大表示される。
また、本発明の請求項2に係る表示システムは、所定サイズの画面を有すると共にカメラ機能を備えた携帯型の端末装置と、この端末装置の画面サイズよりも大きな画面を有する表示装置と、前記端末装置と前記表示装置とを接続する接続手段と、この接続手段により前記端末装置と前記表示装置が接続された状態で外部端末との間で前記カメラ機能を利用して画像データを送受信する場合に、前記端末装置の画面上に前記外部端末に送信する画像データを表示し、前記表示装置の画面上に前記外部端末から受信した画像データを拡大して表示する表示制御手段とを具備したことを特徴とする。
このような構成によれば、端末装置のカメラ機能を利用して画像データを送受信する場合に、この端末装置に接続された大画面を有する表示装置が併用されて画像データの表示がなされ、その際に、前記端末装置の画面上には外部端末に送信する画像データが表示され、前記表示装置の画面上には外部端末から受信した画像データが拡大表示される。
また、本発明の請求項3に係る表示システムは、所定サイズの画面を有すると共にカメラ機能を備えた携帯型の端末装置と、この端末装置の画面サイズよりも大きな画面を有する表示装置と、前記端末装置と前記表示装置とを接続する接続手段と、この接続手段により前記端末装置と前記表示装置が接続された状態で外部端末との間で前記カメラ機能を利用して画像データを送受信する場合に、前記端末装置の画面上に前記外部端末から受信した画像データの一部を部分的に表示し、前記表示装置の画面上に前記外部端末から受信した画像データの全体を拡大して表示する表示制御手段とを具備したことを特徴とする。
このような構成によれば、端末装置のカメラ機能を利用して画像データを送受信する場合に、この端末装置に接続された大画面を有する表示装置が併用されて画像データの表示がなされ、その際に、前記端末装置の画面上には外部端末から受信した画像データの一部が部分的に表示され、前記表示装置の画面上には外部端末から受信した画像データの全体が拡大表示される。
また、本発明の請求項4は、前記請求項3記載の表示システムにおいて、前記表示制御手段は、前記外部端末から受信した画像データの中から顔の特定部分を抽出し、その抽出された特定部分を含む所定領域内の画像データを前記端末装置の画面上に表示することを特徴とする。
このような構成によれば、外部端末から受信した画像データの一部として、例えば通信相手の顔の口元部分など、特定部分を含む所定領域内の画像データが前記端末装置の画面上に表示される。
また、本発明の請求項5は、前記請求項3記載の表示システムにおいて、前記表示制御手段は、前記外部端末から受信した画像データの中から動きのある部分を検出し、その検出された動き部分を含む所定領域内の画像データを前記端末装置の画面上に表示することを特徴とする。
このような構成によれば、外部端末から受信した画像データの一部として、例えば通信相手の手や口元などの動きのある部分を含む所定領域内の画像データが前記端末装置の画面上に表示される。
さらに、本発明の請求項6では、請求項1乃至5のいずれかに記載の表示システムにおいて、開閉自在なケースを有する鞄を備え、前記端末装置は、前記鞄のケース内側に設けられた支持部材に着脱自在に支持され、前記表示装置は、前記鞄のケース内側の前記端末装置と同じ目線で視認可能な位置に固定されていることを特徴とする。
このような構成によれば、前記端末装置と前記表示装置は開閉自在なケースを有する鞄内に収納される。この場合、前記端末装置は前記鞄のケース内側に設けられた支持部材に着脱自在に支持され、前記表示装置は前記鞄のケース内側の前記端末装置と同じ目線で視認可能な位置に固定される。したがって、前記端末装置を前記支持部材に装着すれば、前記端末装置を持たなくとも、前記端末装置の画面と前記表示装置の画面の両方を見ることができ、例えば両手を使った手話による会話を容易に行うことができる。
(2)本発明の請求項7に係る端末装置は、所定サイズの画面を有する携帯型の端末装置であって、自端末の画面サイズよりも大きな画面を有する表示装置に接続するための接続手段と、この接続手段により前記表示装置に接続された状態で外部端末との間でデータを送受信する場合に、前記自端末の画面と前記表示装置の画面の両方を使用してデータ表示を行い、前記表示装置の画面上には前記外部端末から受信したデータを拡大して表示する表示制御手段とを具備したことを特徴とする。
このような構成によれば、例えば携帯電話などのように画面サイズの小さな端末装置において、大画面を有する表示装置に接続することにより、自端末の画面と前記表示装置の画面が併用されてデータの表示がなされ、その際に、前記表示装置の画面上には外部端末から受信したデータが拡大表示される。
また、本発明の請求項8に係る端末装置は、所定サイズの画面を有すると共にカメラ機能を備えた携帯型の端末装置であって、自端末の画面サイズよりも大きな画面を有する表示装置に接続するための接続手段と、この接続手段により前記表示装置に接続された状態で外部端末との間で前記カメラ機能を利用して画像データを送受信する場合に、前記自端末の画面上に前記外部端末に送信する画像データを表示し、前記表示装置の画面上に前記外部端末から受信した画像データを拡大して表示する表示制御手段とを具備したことを特徴とする。
このような構成によれば、端末装置のカメラ機能を利用して画像データを送受信する場合に、大画面を有する表示装置に接続することにより、自端末の画面と前記表示装置の画面が併用されてデータの表示がなされ、その際に、前記自端末の画面上には外部端末に送信する画像データが表示され、前記表示装置の画面上には外部端末から受信した画像データが拡大表示される。
また、本発明の請求項9に係る端末装置は、所定サイズの画面を有すると共にカメラ機能を備えた携帯型の端末装置であって、自端末の画面サイズよりも大きな画面を有する表示装置に接続するための接続手段と、この接続手段により前記表示装置に接続された状態で外部端末との間で前記カメラ機能を利用して画像データを送受信する場合に、前記自端末の画面上に前記外部端末から受信した画像データの一部を部分的に表示し、前記表示装置の画面上に前記外部端末から受信した画像データの全体を拡大して表示する表示制御手段とを具備したことを特徴とする。
このような構成によれば、端末装置のカメラ機能を利用して画像データを送受信する場合に、大画面を有する表示装置に接続することにより、自端末の画面と前記表示装置の画面が併用されてデータの表示がなされ、その際に、前記自端末の画面上には外部端末から受信した画像データの一部が部分的に表示され、前記表示装置の画面上には外部端末から受信した画像データの全体が拡大表示される。
また、本発明の請求項10は、前記請求項9記載の端末装置において、前記表示制御手段は、前記外部端末から受信した画像データの中から顔の特定部分を抽出し、その抽出された特定部分を含む所定領域内の画像データを前記自端末の画面上に表示することを特徴とする。
このような構成によれば、外部端末から受信した画像データの一部として、例えば通信相手の顔の口元部分など、特定部分を含む所定領域内の画像データが前記自装置の画面上に表示される。
また、本発明の請求項11は、前記請求項9記載の端末装置において、前記表示制御手段は、前記外部端末から受信した画像データの中から動きのある部分を検出し、その検出された動き部分を含む所定領域内の画像データを前記自端末の画面上に表示することを特徴とする。
このような構成によれば、外部端末から受信した画像データの一部として、例えば通信相手の手や口元などの動きのある部分を含む所定領域内の画像データが前記自端末の画面上に表示される。
(3)本発明の請求項12に係る端末収納用鞄は、開閉自在なケースを備えた端末収納用鞄であって、前記ケースの内側に設けられ、所定サイズの画面を有する携帯型の端末装置を着脱自在に支持する支持部材と、前記ケースの内側の前記支持部材に支持された前記端末装置の画面と同じ目線で視認可能な位置に固定され、前記端末装置の画面サイズよりも大きな画面を有する表示装置と、前記端末装置と前記表示装置とを接続するための接続手段とを具備して構成されることを特徴とする。
このような構成によれば、前記端末装置と前記表示装置は開閉自在なケースを有する鞄内に収納される。この場合、前記端末装置は前記鞄のケース内側に設けられた支持部材に着脱自在に支持され、前記表示装置は前記鞄のケース内側の前記端末装置と同じ目線で視認可能な位置に固定される。したがって、前記端末装置を前記支持部材に装着すれば、前記端末装置を持たなくとも、前記端末装置の画面と前記表示装置の画面の両方を見ることができ、例えば両手を使った手話による会話を容易に行うことができる。
以上のように本発明によれば、携帯電話などの端末装置を利用して通信する場合に、その端末装置の画面サイズよりも大きな画面を有する表示装置を併用してデータの表示がなされるので、面倒な操作を必要とせずにその相手からのデータを容易に確認することができる。特に、端末装置をテレビ電話として利用した場合に、通信相手を写した画像データを受信した際に、これを大画面の表示装置に表示することで、相手の動作などを確実に確認することができ、手話による会話などを容易に行うことができる。
また、本発明の端末収納用鞄を用いれば、前記端末装置を持たなくとも、前記端末装置の画面と前記表示装置の画面の両方を見ることができ、例えば両手を使った手話による会話を容易に行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係る表示システムに用いられる端末収納用鞄の内部の構成を示す斜視図、図2はその鞄を閉じた状態を示す斜視図である。
本システムでは、端末収納用の鞄10を備える。この鞄10は、アタッシュケース型の鞄であって、例えばプラスチック等の持ち運び可能な軽量素材からなる。図1および図2に示すように、この鞄10は、箱形状のケース本体11、12と、これらを開閉自在に支持するヒンジ機構13と、ケース本体11、12に取り付けられた取っ手14a、14bとからなり、その内部に携帯電話15および大画面LCD(Liquid Crystal Display)16を収納する構成になっている。
携帯電話15は、カメラ機能を備えた通信端末装置である。なお、この携帯電話15の構成については、後に図4および図5を用いて説明する。
前記鞄10を構成する一方のケース本体11の内側には、この携帯電話15の画面を正面に向けて安定に支持するための携帯ホルダー17が設けられている。この携帯ホルダー17は、例えば机の上やユーザの膝の上で鞄10のケース本体11を開いたときに、ユーザが携帯電話15の画面を見やすくなるかどうか、また、携帯電話15に付いているカメラがユーザを適切に撮影できるかどうか、携帯電話15の操作ボタン(入力部)が操作しやすいかどうか、などの点から、各携帯電話の機種ごとの形状や本システムに係る鞄10の主使用目的に照らして、最も相応しい位置に取り付けられている。
また、携帯電話15は、必要に応じて、携帯ホルダー17に取り付けて、本システムに係る鞄10と接続して使用することもできるし、携帯ホルダー17から取り外して、携帯電話15単体で、通常の携帯電話として用いることも可能なようになっている。
大画面LCD16は、携帯電話15とは個別に設けられたカラー表示可能な表示装置であって、携帯電話15の画面サイズよりも大きな画面(少なくとも縦横に2倍以上の画面)を有する。この大画面LCD16は、ケース本体11の内側に、携帯ホルダー17に支持された携帯電話15と同じ目線で視認可能な位置に「カバンモニタ」として固定設置されている。
携帯電話15と大画面LCD16とは、USB(Universal Serial Bus)ケーブル18を介して接続される。なお、図中の19はCPU等からなる制御装置であり、携帯電話15からUSBケーブル18を介して送られてきたデータを大画面LCD16に表示するための表示変換処理などを行う。
本システムを利用しないときには、図2に示すように鞄10のケース本体11とケース本体12を閉じた状態にしておく。この状態で、取っ手14a、14bを持てば、鞄10を持ち運ぶことができる。
一方、本システムを利用するときには、図3に示すように、例えば机20などの上に鞄10を置き、ケース本体12を下にしてケース本体12を引き起こすようにして開いた状態とする。この場合、ケース本体11とケース本体12はヒンジ機構13によって任意の角度に回動可能である。そこで、ユーザ21の目線に合わせてケース本体11を傾けた状態にして、携帯電話15を携帯ホルダー17に装着すれば、ユーザ21は携帯電話15と大画面LCD16の両方の画面を同じ目線で見ることができる。また、ユーザ21の両手が自由になるため、携帯電話15をテレビ電話として利用した場合に、ユーザ21は両手を使って手話を行うことができる。
次に、本システムで用いられる携帯電話15の構成について説明する。
図4は携帯電話15の外観構成を示す斜視図である。
この携帯電話15は、所定の移動通信システムにおいて使用される携帯用の電話機であって、基本機能である音声通信機能の他に、カメラ機能、このカメラ機能を利用したテレビ電話通信機能、また、電子メール機能やWeb閲覧機能などの各種の付加機能を有する。
図4に示すように、この携帯電話15の筐体前面には、表示部31、入力部32、カメラ33、マイクロホン34、スピーカ35などが配設されている。表示部31は、例えばカラー表示可能なLCDからなり、データの表示を行う。入力部32は、電話番号や文字等の入力に用いられるダイヤルキー32aや、電源をON/OFFするための電源キー32b、発信を行うための発信キー32c、カーソルキーを兼ねたファンクションキー32d、カメラ機能を起動するためのカメラキー32eなどを含む。
カメラ33は、CCD等の固体撮像素子を採用したもので、静止画像又は動画像を撮像可能である。マイクロホン34およびスピーカ35は、音声通話時における送話器と受話器として用いられる。
なお、表示部31、入力部32、カメラ33、マイクロホン34、スピーカ35などのうちの少なくともいくつかのものは、図4に示すように、携帯ホルダー17に携帯電話15を取り付けたときに、同じ向き(ユーザの方向)を向くようになっていることが、操作性の面や、各部の機能を有効に動作させられる観点から望ましい。
また、筐体上部には伸縮可能なアンテナ36が設けられている。筐体底部にはUSB端子37が設けられている。このUSB端子37に図1に示すUSBケーブル18のコネクタを嵌め込むことで、携帯電話15と大画面LCD16とを電気的に接続するように構成されている。なお、図1の例では、携帯ホルダー17が前記USBケーブル18のコネクタを兼ねており、携帯電話15を携帯ホルダー17に載置した状態でUSBケーブル18に繋がるようになっている。
また、特に図示しないが筐体背面部には、この携帯電話15の駆動源となるバッテリパックが着脱自在に装着される。
図5は携帯電話15の回路構成を示すブロック図である。
図5に示すように、この携帯電話15は、制御ユニット41と、画像処理ユニット42と、音声処理ユニット43と、無線部44、インタフェース(I/F)部45などを備える。
制御ユニット41は、CPUからなる主制御回路46と、メモリ47とを備えている。主制御回路46は、この携帯電話15の全体の制御を行うものであり、メモリ47に記憶されたプログラムを読み込むことにより、そのプログラムに記述された手順に従って各種処理を実行する。本実施形態では、この主制御回路46は後述するデータ通信時おける画像表示処理を実行する。メモリ47は、ROM、RAM等のメモリデバイスからなり、主制御回路46を動作させるための各種プログラムの他、通信相手に送信すべきデータや通信相手から受信したデータ等を蓄積するために使用される。
画像処理ユニット42は、画像処理部48と、CCD等の固体撮像素子を用いたカメラ33と、カラーLCDかららなるカメラ33とを備えている。画像処理部48は、カメラ332により撮像された画像データを符号化処理して、テレビ電話通信や画像データ通信等のために制御ユニット41に出力する。また、この画像処理ユニット42は、外部から受信した画像データやメモリ47に記憶されていた画像データを復号処理して表示部31に表示する。
音声処理ユニット43は、音声コーデック(CODEC)部49と、マイクロホン34と、スピーカ35とを備えている。音声コーデック部49は、マイクロホン34から入力された送話音声信号を所定の音声符号化方式に従い符号化すると共に、無線部44から主制御回路11を介して入力された受信信号を復号して受話信号に変換し、スピーカ35から拡声出力する。
無線部44は、外部端末との間の通信処理を行うものであり、所定の通信方式により図示せぬ基地局との間でアンテナ36を介して無線電波を送受信する。インタフェース部45は、図4に示すUSB端子37に対応しており、ここではUSBケーブル18を介して接続される大画面LCD16との間の信号処理を行う。
この他、図4に示した各種キー32a〜32eなどからなる入力部32などが主制御回路46に接続され、主制御回路46はこの入力部32からのキー入力に従った処理を行う。
このような構成において、本システムでは、図1に示した端末収納用の鞄10を用い、この鞄10のケース内側に設けられた携帯ホルダー17に携帯電話15を装着した状態で、携帯電話15の通信機能により外部端末との間で通信を行うものである。その際、携帯電話15はその形状の制約から表示部31の画面サイズが小さいため、そこに表示されたデータが見づらく、特に携帯電話15をテレビ電話として利用した場合に、相手の動きが分かりづらく、耳の不自由な人が手話で会話する場合などに不具合であるといった問題がある。
そこで、本システムでは、携帯電話15の画面サイズよりも大きな大画面LCD16を利用して、画像等のデータを大きく広範囲にユーザに見せるようにしている。この大画面LCD16は鞄10のケース内側に予め設置されており、携帯電話15とはUSBケーブル18を介して電気的に接続される。
以下に、携帯電話15をテレビ電話として利用し、図3に示すようにユーザ21が携帯電話15に向かって通信相手と手話で会話するような場合を想定して、第1の実施形態としての動作を説明する。
図6は第1の実施形態における本システムの処理の流れを示すフローチャートであり、左から順に相手端末つまり外部端末側の処理、自端末つまり携帯電話15側の処理、カバンモニタつまり大画面LCD16側の処理を示している。なお、ここでは、自端末である携帯電話15側の処理を中心にして説明する。携帯電話15側の処理は、図5に示したCPUからなる主制御回路46がプログラムを読み込むことにより実行される。
また、相手端末は本システムの携帯電話15と互いにデータ通信可能な機器からなり、ここでは携帯電話15と同様にカメラを備えて、テレビ電話による通信が可能なものであるとする。
図6に示すように、相手端末から発呼があり、それを着信すると(ステップA11,A12)、携帯電話15に設けられた主制御回路46は、まず、インタフェース部45からの入力信号に基づいて、携帯電話15がカバンモニタである大画面LCD16に接続された状態にあるか否かを判断する(ステップA13)。
携帯電話15が大画面LCD16に接続されていなければ、つまり、携帯電話単体として使用されている場合には(ステップA13のNo)、主制御回路46は通常の処理を行うことになる(ステップA14)。通常の処理とは、携帯電話単体として、相手端末とのリンクを確立後、相手端末との通常の通話を行ったり、相手端末から受信したデータ(ここでは画像データ)を自画面上に表示するといった処理を行うことである。
一方、携帯電話15が大画面LCD16に接続された状態であれば、つまり、図1に示すように携帯電話15が端末収納用鞄10のケース本体11の内側に設けられた携帯ホルダー17に支持されており、その携帯ホルダー17に連結されたUSBケーブル18を介して大画面LCD16に接続されている場合には(ステップA13のYes)、主制御回路46は所定の通信プロトコルに基づき無線部44を通じて相手端末との間でネゴシエーションを行って両者間のリンクを確立する(ステップA15)。
ここで、例えば図3に示すような状態で、携帯電話15に備えられたカメラ33により動画撮影が行われると(ステップA16)、主制御回路46はその動画撮影により順次得られる画像データ(動画データ)を自端末の表示部31の画面上に表示するように画像処理部48を制御する(ステップA17)。また、その画像データを画像処理部48にて所定の画像符号化方式にて符号化処理した後、無線部44を通じて当該画像データをリアルタイムで相手端末に送信する(ステップA18)。
なお、このときに通話としてのユーザ21の音声データがマイクロホン34により入力されていれば、音声コーデック部49にて所定の音声符号化方式に従い符号化した後に、前記画像データと多重処理することにより、無線部44から画像データと音声データを同時に送るといった処理を行うことになる。
相手端末側では、携帯電話15から送られてきた画像データを受信すると(ステップA19)、それを画面上に表示する(ステップA20)。その際に、音声データが多重化されていれば、画像データと音声データに分離処理して、音声データをスピーカから出力するといった処理を行う。また、その一方で相手端末側のカメラにて撮影された画像データ(つまり、通信相手が写っている画像データ)を携帯電話15に送信する(ステップA21,A22)。
携帯電話15の主制御回路46は、相手端末からの画像データを無線部44にて受信すると(ステップA23)、その受信した画像データを画像処理部48で復号処理した後、インタフェース部45を通じて大画面LCD16に転送する(ステップA24)。このときの画像データは、図1に示す制御装置19を介して大画面LCD16の画面サイズに合わせて拡大表示される(ステップA25)。なお、相手端末から音声データも送られてきた場合には、これを音声コーデック部49にて復号処理してからスピーカ35より出力される。
以後同様にして、相手端末との通信が終了するまでの間(ステップA26のNo)、前記ステップA16からの処理が繰り返し実行され、携帯電話15の表示部31と大画面LCD16のそれぞれに画像データが表示される。
図7にこのときの表示例を示す。図7(a)は携帯電話15の表示部31に表示される画像データ、同図(b)は大画面LCD16に表示される画像データの一例を示している。
上述したように、携帯電話15の表示部31と大画面LCD16の2つの画面が利用され、相手端末に送信する画像データつまりカメラ33にて撮影されたユーザ21自身が写っている画像データは自端末の表示部31に表示される(図7(a)参照)。一方、相手から送られてきた画像データつまり通信相手が写っている画像データは大画面LCD16に拡大表示される(図7(b)参照)。
したがって、手話にて会話するような場合に、ユーザ21は相手の動きなどを大画面LCD16で確認することができ、正確な返事を返すことができる。また、大画面LCD16にて相手の動きを見ながら、自分の動きを自端末の画面上(表示部31)で確認することができるので、相手に自己の画像がどのように伝わっているのかを確認しながら手話による会話を進めることができて便利である。この場合、自端末の画面サイズは小さいが、自分の動きを確認できれば足りるため、特に支障はなく、次端末の小さい画面を有効に活用することが可能になっている。
また、携帯電話15が、本発明に係る鞄10と接続されている場合にのみ、上記のような表示動作を行い、携帯電話15が単体で使用されている場合には、携帯電話15の画面に相手から送られてきた画像を表示するようにすることで、携帯電話15を、本発明に係る鞄10に接続して使用することも、単体で使用することも、共に可能になるという利点もある。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
前記第1の実施形態では、携帯電話15の表示部31に送信データ(自分が写っている画像データ)、大画面LCD16に受信データ(相手が写っている画像データ)を表示するものとしたが、第2の実施形態では、携帯電話15の表示部31と大画面LCD16の両方に相手端末から送られてきたデータ(受信データ)を表示するものとし、その際に、携帯電話15の表示部31には当該受信データの一部を表示するような表示処理を行うことを特徴とする。
なお、表示システムとして外観構成や回路構成は前記第1の実施形態と同様であるため、ここでは、図8などを参照しながら処理動作について説明する。
図8は本発明の第2の実施形態における本システムの処理の流れを示すフローチャートであり、左から順に相手端末つまり外部端末側の処理、自端末つまり携帯電話15側の処理、カバンモニタつまり大画面LCD16側の処理を示している。前記第1の実施形態と同様に、ここでは、自端末である携帯電話15側の処理を中心にして説明する。
図8に示すように、相手端末から発呼があり、それを着信すると(ステップB11,B12)、携帯電話15に設けられた主制御回路46は、まず、インタフェース部45からの入力信号に基づいて、携帯電話15がカバンモニタである大画面LCD16に接続された状態にあるか否かを判断する(ステップB13)。
前記第1の実施形態と同様に、携帯電話15が大画面LCD16に接続されていなければ(ステップB13のNo)、主制御回路46は携帯電話15を携帯電話単体として、相手端末とのリンクを確立後、相手端末から受信したデータ(ここでは画像データ)を自画面上に表示するといった通常の処理を行う(ステップB14)。一方、携帯電話15が大画面LCD16に接続された状態であれば(ステップB13のYes)、主制御回路46は所定の通信プロトコルに基づき無線部44を通じて相手端末との間でネゴシエーションを行って両者間のリンクを確立する(ステップB15)。
ここで、例えば図3に示すような状態で、携帯電話15に備えられたカメラ33により動画撮影が行われると(ステップB16)、主制御回路46はその動画撮影により順次得られる画像データ(動画データ)を画像処理部48にて所定の画像符号化方式にて符号化処理した後、無線部44を通じて当該画像データをリアルタイムで相手端末に送信する(ステップB17)。
なお、このときに通話としてのユーザ21の音声データがマイクロホン34により入力されていれば、音声コーデック部49にて所定の音声符号化方式に従い符号化した後に、前記画像データと多重処理することにより、無線部44から画像データと音声データを同時に送るといった処理を行うことになる。
相手端末側では、携帯電話15から送られてきた画像データを受信すると(ステップB18)、それを画面上に表示する(ステップB19)。その際に、音声データが多重化されていれば、画像データと音声データに分離処理して、音声データをスピーカから出力するといった処理を行う。また、その一方で相手端末側のカメラにて撮影された画像データ(つまり、通信相手が写っている画像データ)を携帯電話15に送信する(ステップB20,B21)。
ここで、第2の実施形態において、携帯電話15の主制御回路46は、相手端末からの画像データを無線部44にて受信すると(ステップB22)、その受信した画像データを画像処理部48で復号処理した後、インタフェース部45を通じて大画面LCD16に転送する(ステップB23)。このときの画像データは、図1に示す制御装置19を介して大画面LCD16の画面サイズに合わせて拡大表示される(ステップB24)。なお、相手端末から音声データも送られてきた場合には、これを音声コーデック部49にて復号処理してからスピーカ35より出力される。
また、主制御回路46は、前記画像データの一部を切り出し、これを自端末の表示部31の画面上に部分表示する(ステップB25)。前記画像データの一部とは、例えば通信相手の顔の口元に対応した部分などである。なお、このときの部分表示処理については後に図9乃至図12を参照して説明する。
以後同様にして、相手端末との通信が終了するまでの間(ステップB26のNo)、前記ステップB16からの処理が繰り返し実行され、携帯電話15の表示部31と大画面LCD16のそれぞれに画像データが表示される。
図9は前記ステップB25で実行される部分表示処理(1)を示すフローチャートであり、受信画像に含まれる通信相手の顔の口元に対応した部分を表示する場合の処理が示されている。
すなわち、相手端末から受信した画像データを携帯電話15の表示部31に表示する際に、主制御回路46は、まず、その受信した画像データの中から通信相手の顔の口元に対応した部分を抽出する(ステップC11)。
これは、例えば「輪郭抽出」と呼ばれる画像認識技術を用い、ある画素とそれに隣接する画素との色の濃度差を計算し、それがある一定の閾値よりも大きければそこを輪郭の一部として認識していくことにより、顔の中の口元に対応した部分を抽出する。なお、画像データの中から顔の各パーツを抽出する方法は多数存在し、本発明ではこれらの方法に特に限定されるものではなく、一般的に知られている方法にて、通信相手を撮影した画像データを対象として、その画像データから顔の特定の部分(ここでは口元)を抽出するものとする。
次に、主制御回路46は、前記抽出した口元の部分を含む所定の領域(矩形領域)内の画像を切り出す(ステップC12)。前記所定の領域とするのは、口元の部分だけでは表示したときに見づらいことや、口元だけを正確に抽出することは難しいことなどから、多少広い範囲で切り出すことが好ましいためである。主制御回路46は、このようにして切り出した画像を自端末の表示画面である表示部31の画面上に所定倍率だけ拡大して表示する(ステップC13)。
図10にこのときの表示例を示す。図10(a)は携帯電話15の表示部31に表示される画像データ、同図(b)は大画面LCD16に表示される画像データの一例を示している。
上述したような処理により、大画面LCD16には、相手端末から画像データの全体像が表示され(図10(b)参照)、携帯電話15の表示部31には、その画像データの一部、ここでは通信相手の口元を含む所定領域内の画像が部分的に拡大表示される(図10(a)参照)。したがって、手話にて会話するような場合に、ユーザ21は相手の動きの全体を大画面LCD16で確認することができると共に、手話の補助として重要な口元の動きを自端末の画面上(表示部31)で見ることができる。この場合、自端末の画面サイズは小さいが、口元だけを部分的に拡大表示しているので、容易に視認することができる。
図11は前記ステップB25で実行される他の部分表示処理(2)を示すフローチャートであり、受信画像に含まれる通信相手の手などの動きに対応した部分を表示する場合の処理が示されている。
すなわち、相手端末から受信した画像データを携帯電話15の表示部31に表示する際に、主制御回路46は、まず、その受信した画像データの中から通信相手の手などの動きに対応した部分を抽出する(ステップD11)。
これは、例えば「移動物体検出」と呼ばれる画像認識技術を用い、撮影開始から現時点までの間で動きのあった部分を特定するものである。なお、画像データの中から動体を検出する方法は多数存在し、本発明ではこれらの方法に特に限定されるものではなく、一般的に知られている方法にて、通信相手を撮影した画像データを対象として、その画像データから動きのあった部分(ここでは手や口元の動き)を検出するものとする。
次に、主制御回路46は、前記検出した動き部分を含む所定の領域(矩形領域)内の画像を切り出す(ステップD12)。前記所定の領域とするのは、動いている部分だけでは表示したときに見づらいことや、意図している手や口元を正確に抽出することは難しいことなどから、多少広い範囲で切り出すことが好ましいためである。主制御回路46は、このようにして切り出した画像を自端末の表示画面である表示部31の画面上に所定倍率だけ拡大して表示する(ステップD13)。
図12にこのときの表示例を示す。図12(a)は携帯電話15の表示部31に表示される画像データ、同図(b)は大画面LCD16に表示される画像データの一例を示している。
上述したような処理により、大画面LCD16には、相手端末から画像データの全体像が表示され(図12(b)参照)、携帯電話15の表示部31には、その画像データの一部、ここでは通信相手の手や口元などの動き部分を含む所定領域内の画像が部分的に拡大表示される(図12(a)参照)。したがって、手話にて会話するような場合に、ユーザ21は相手の動きの全体を大画面LCD16で確認することができると共に、手話として手の動きやその補助として重要な口元の動きなどを自端末の画面上(表示部31)で見ることができる。この場合、自端末の画面サイズは小さいが、手や口元を部分的に拡大表示しているので、容易に視認することができる。
このように、携帯電話15により外部端末との間で通信を行っているときに、携帯電話15の表示部31と、この携帯電話15に接続された大画面LCD16の2つの画面を併用してデータの表示を行うことで、携帯電話15における画面サイズをカバーすることができ、例えば通信相手と手話などで会話する場合に大画面LCD16にて相手の動きを正確に確認することができる。
なお、前記各実施形態では、テレビ電話通信を行う場合を想定し、携帯電話15と外部端末との間で画像データをやり取りする場合での表示処理について説明したが、このような画像データに限らず、例えば電子メールデータなど、各種データを送受信する場合でも本発明の表示処理を適用することができる。
また、大画面LCD16に子画面表示部をさらに設け、大画面LCD16中に、相手端末から送られてきた画像全体を表示するとともに、この大画面LCD16内の子画面に、上述の部分画像を切り出した画像を表示し、さらに、携帯電話15の画面に、自己の端末に備えられているカメラ33によって撮影された画像(相手側へ送信している画像)を表示することとしても良い。
また、携帯電話15と大画面LCD16との接続をUSBケーブル18により行うものとしたが、その接続形態については特に限定されるものではなく、例えば赤外線を利用したり、あるいは、Bluetooth(R)等の無線通信を利用して両者間を電気的に接続することでも良い。前記Bluetooth(R)は、短距離の無線通信規格に準じた無線通信システムであり、例えば2.45GHzのISM(Industrial Scientific Medical)帯の無線電波を用いて約10mの無線通信を実現するものである。
また、端末収納用鞄10において、携帯電話15を支持するための部材は図1に示すような携帯ホルダー17の他に、例えばマジックテープやベルトなどをであっても良い。要は、端末収納用鞄10のケース本体11を開いた状態で、携帯電話15の画面を正面にして安定して支持できるようなものであれば良い。
また、本システムの端末装置として携帯電話15を例にしたが、例えば通信機能を備えたPDAなど、外部端末との間で通信可能な端末装置であれば良い。
要するに、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態で示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、「発明が解決しようとする課題」で述べた効果が解決でき、「発明の効果」の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
また、上述した各実施形態において記載した手法は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、例えば磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで各種装置に適用したり、そのプログラム自体をネットワーク等の伝送媒体により伝送して各種装置に適用することも可能である。本装置を実現するコンピュータは、記録媒体に記録されたプログラムあるいは伝送媒体を介して提供されたプログラムを読み込み、このプログラムによって動作が制御されることにより、上述した処理を実行する。
また、前述したCD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体の他にも、例えば、Blu−ray Disc(R)やAOD(Advanced Optical Disc)などの青色レーザを用いた次世代光ディスク、赤色レーザを用いるHD−DVD9、青紫色レーザを用いるBlue Laser DVDなど、今後開発される種々の大容量記録媒体を用いて本発明を実施することが可能である。
本発明の第1の実施形態に係る表示システムに用いられる端末収納用鞄の内部の構成を示す斜視図。 前記鞄を閉じた状態を示す斜視図。 同実施形態における表示システムの利用シーンの一例を示す図である。 同実施形態における表示システムに用いられる携帯電話の外観構成を示す斜視図。 同実施形態における表示システムに用いられる携帯電話の回路構成を示すブロック図。 同実施形態における表示システムの処理の流れを示すフローチャートであり、相手端末、自端末、カバンモニタのそれぞれ処理を示すフローチャート。 同実施形態における表示システムの表示例を示す図であり、携帯電話の表示部に表示される画像データと、大画面LCDに表示される画像データの一例をそれぞれ示す図。 本発明の第2の実施形態における本システムの処理の流れを示すフローチャートであり、相手端末、自端末、カバンモニタのそれぞれ処理を示すフローチャート。 同実施形態における部分表示処理(1)を示すフローチャートであり、受信画像に含まれる通信相手の顔の口元に対応した部分を表示する場合の処理を示すフローチャート。 前記部分表示処理(1)で得られる表示例を示す図であり、携帯電話の表示部に表示される画像データと、大画面LCDに表示される画像データの一例をそれぞれ示す図。 同実施形態における部分表示処理(2)を示すフローチャートであり、受信画像に含まれる通信相手の顔の口元に対応した部分を表示する場合の処理を示すフローチャート。 前記部分表示処理(2)で得られる表示例を示す図であり、携帯電話の表示部に表示される画像データと、大画面LCDに表示される画像データの一例をそれぞれ示す図。
符号の説明
10…端末収納用鞄、11,12…ケース本体、13…ヒンジ機構、14a,14b…取っ手、15…携帯電話、16…大画面LCD、17…携帯ホルダー、18…USBケーブル、19…表示制御回路、20…机、21…ユーザ、31…表示部、32…入力部、32a〜32e…各種キー、33…カメラ、34…マイクロホン、35…スピーカ、36…アンテナ、37…USB端子、41…制御ユニット、42…画像処理ユニット、43…音声処理ユニット、44…無線部、45…インタフェース部、46…主制御回路、47…メモリ、48…画像処理部、49…音声コーデック部。

Claims (12)

  1. 所定サイズの画面を有する携帯型の端末装置と、
    この端末装置の画面サイズよりも大きな画面を有する表示装置と、
    前記端末装置と前記表示装置とを接続する接続手段と、
    この接続手段により前記端末装置と前記表示装置が接続された状態で外部端末との間でデータを送受信する場合に、前記端末装置の画面と前記表示装置の画面の両方を使用してデータ表示を行い、前記表示装置の画面上には前記外部端末から受信したデータを拡大して表示する表示制御手段と
    を具備したことを特徴とする表示システム。
  2. 所定サイズの画面を有すると共にカメラ機能を備えた携帯型の端末装置と、
    この端末装置の画面サイズよりも大きな画面を有する表示装置と、
    前記端末装置と前記表示装置とを接続する接続手段と、
    この接続手段により前記端末装置と前記表示装置が接続された状態で外部端末との間で前記カメラ機能を利用して画像データを送受信する場合に、前記端末装置の画面上に前記外部端末に送信する画像データを表示し、前記表示装置の画面上に前記外部端末から受信した画像データを拡大して表示する表示制御手段と
    を具備したことを特徴とする表示システム。
  3. 所定サイズの画面を有すると共にカメラ機能を備えた携帯型の端末装置と、
    この端末装置の画面サイズよりも大きな画面を有する表示装置と、
    前記端末装置と前記表示装置とを接続する接続手段と、
    この接続手段により前記端末装置と前記表示装置が接続された状態で外部端末との間で前記カメラ機能を利用して画像データを送受信する場合に、前記端末装置の画面上に前記外部端末から受信した画像データの一部を部分的に表示し、前記表示装置の画面上に前記外部端末から受信した画像データの全体を拡大して表示する表示制御手段と
    を具備したことを特徴とする表示システム。
  4. 前記表示制御手段は、前記外部端末から受信した画像データの中から顔の特定部分を抽出し、その抽出された特定部分を含む所定領域内の画像データを前記端末装置の画面上に表示することを特徴とする請求項3記載の表示システム。
  5. 前記表示制御手段は、前記外部端末から受信した画像データの中から動きのある部分を検出し、その検出された動き部分を含む所定領域内の画像データを前記端末装置の画面上に表示することを特徴とする請求項3記載の表示システム。
  6. 開閉自在なケースを有する鞄を備え、
    前記端末装置は、前記鞄のケース内側に設けられた支持部材に着脱自在に支持され、
    前記表示装置は、前記鞄のケース内側の前記端末装置と同じ目線で視認可能な位置に固定されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の表示システム。
  7. 所定サイズの画面を有する携帯型の端末装置であって、
    自端末の画面サイズよりも大きな画面を有する表示装置に接続するための接続手段と、
    この接続手段により前記表示装置に接続された状態で外部端末との間でデータを送受信する場合に、前記自端末の画面と前記表示装置の画面の両方を使用してデータ表示を行い、前記表示装置の画面上には前記外部端末から受信したデータを拡大して表示する表示制御手段と
    を具備したことを特徴とする端末装置。
  8. 所定サイズの画面を有すると共にカメラ機能を備えた携帯型の端末装置であって、
    自端末の画面サイズよりも大きな画面を有する表示装置に接続するための接続手段と、
    この接続手段により前記表示装置に接続された状態で外部端末との間で前記カメラ機能を利用して画像データを送受信する場合に、前記自端末の画面上に前記外部端末に送信する画像データを表示し、前記表示装置の画面上に前記外部端末から受信した画像データを拡大して表示する表示制御手段と
    を具備したことを特徴とする端末装置。
  9. 所定サイズの画面を有すると共にカメラ機能を備えた携帯型の端末装置であって、
    自端末の画面サイズよりも大きな画面を有する表示装置に接続するための接続手段と、
    この接続手段により前記表示装置に接続された状態で外部端末との間で前記カメラ機能を利用して画像データを送受信する場合に、前記自端末の画面上に前記外部端末から受信した画像データの一部を部分的に表示し、前記表示装置の画面上に前記外部端末から受信した画像データの全体を拡大して表示する表示制御手段と
    を具備したことを特徴とする端末装置。
  10. 前記表示制御手段は、前記外部端末から受信した画像データの中から顔の特定部分を抽出し、その抽出された特定部分を含む所定領域内の画像データを前記自端末の画面上に表示することを特徴とする請求項9記載の端末装置。
  11. 前記表示制御手段は、前記外部端末から受信した画像データの中から動きのある部分を検出し、その検出された動き部分を含む所定領域内の画像データを前記自端末の画面上に表示することを特徴とする請求項9記載の端末装置。
  12. 開閉自在なケースを備えた端末収納用鞄であって、
    前記ケースの内側に設けられ、所定サイズの画面を有する携帯型の端末装置を着脱自在に支持する支持部材と、
    前記ケースの内側の前記支持部材に支持された前記端末装置の画面と同じ目線で視認可能な位置に固定され、前記端末装置の画面サイズよりも大きな画面を有する表示装置と、
    前記端末装置と前記表示装置とを接続するための接続手段と
    を具備して構成されることを特徴とする端末収納用鞄。
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