JP2005108778A - キーシートとキーシートの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 接着剤の塗布位置や塗布量のばらつきから生じる誤入力や操作感の悪化、キートップの剥がれなどの問題を生じないキーシートと、そのキーシートの製造方法を得ること。
【解決手段】 樹脂キートップを樹脂フィルムに固着した複数のフィルム付きキートップを相互に離間させて一体に備えるキーフィルムと、ゴム状弾性体でなるベースシートと、を接着により接合したキーシートについて、樹脂フィルムに、フィルム付きキートップから伸長する細帯状の延長部を形成し、該延長部にベースシートとの接着部を設けた。延長部でキーフィルムとベースシートとを接着するため、接着剤の塗布量や塗布位置に幅をもたせることができ、接着工程における制御が容易である。そのため、操作感の良好な高品質のキーシートを安価に得ることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、携帯情報端末、AV機器等の電子機器の入力に用いられる押釦スイッチ用カバー部材のうち、樹脂キートップを樹脂フィルムに固着した複数のフィルム付きキートップを相互に離間させて一体に備えるキーフィルムと、ゴム状弾性体でなるベースシートとを備えるキーシートに関する。
携帯情報端末等の電子機器の入力に用いられる押釦スイッチ用のカバー部材として、操作感がいいこと、デザインバリエーションが豊富なことなどから、樹脂製のキートップとゴム状弾性体でなるベースシートとが一体となったキーシートが広く用いられている。例えば図11、図12で示すように、このキーシート1は、携帯電話機2で用いられ、シリコーンゴムでなるベースシート3に、複数のキートップ4、即ち、4行3列からなるキートップK1〜K12と中央キートップK13〜K16とが接着剤5で固着された構造をしている。そして、キートップ4の上面を押圧することにより、ベースシート3が弾性変形し、ベースシート3の裏面にある押し子6が、プリント基板7上の金属皿ばね8を押圧して接点9がオンされる。一方、押圧を解除すれば、押圧前の状態に復帰して接点9がオフされるようになっている。
図11で示すキーシート1の断面は、図12で示すように、樹脂キートップ11の裏面に文字や記号等を表す表示部となる加飾層12を有するキートップ4a(4)が、シリコーンゴムなどのゴム状弾性体でなるベースシート3と接着剤5で固着された構造をしている。しかしながら、図11で示すキーシート1は、図12で示した断面構造を有するキーシート1aである場合以外にも、図13で示した断面構造を有するキーシート1bであるような場合もある。図13で示したキーシート1bでは、キートップ4b(4)が、可撓性のある樹脂フィルム14の裏面に加飾層12を有し、硬質樹脂からなる樹脂キートップ11と一体になったフィルム付きキートップからなり、キートップ4bとベースシート3とが接着剤5で固着されたキーシート1bである。
キーシート1は、上記のいずれのタイプのキーシート1a、1bであっても、キートップ4とベースシート3とを接着剤5で接着している点で共通する。この接着に関しては、特開平11−144549号公報(特許文献1)に、キートップとベースシートとを迅速に、位置精度を高く貼り合わせる方法が記載されている。それによると、透光性の光反応性樹脂やシアノアクリレート系樹脂等の液状接着剤を、ディスペンサー方式、ポッティング方式、スクリーン印刷方式等を用いてベースシート上に塗布し、キートップと貼り合わせた後、接着剤の種類に応じた方法で固化させている。
特開平11−144549号公報
キートップ4とベースシート3とを直接接着する従来のこのような方法は、キートップ4とベースシート3の位置ずれをほとんど起こすことなく接着できるという利点がある。しかし、近年のキーシート1は薄型化の傾向にあることから、キートップ4を押圧した際の操作感は、接着剤5の塗布位置や塗布量の影響を受けやすいという問題がある。すなわち、接着剤5の塗布位置が、ベースシート3の裏面に形成された押し子6の真上からずれてしまうと、接点9を正確に押圧できず、確実な入力操作ができない場合がある。また、接着剤5の塗布量にバラツキが生じ、接着剤量が少ないと、キートップ4とベースシート3との剥離が生じ易くなり、接着剤量が多いと、所定の接着部から接着剤5がはみ出し、キートップ4の操作感を悪化させるおそれが生じうる。
そこで、本発明は、接着剤の塗布位置や塗布量のばらつきから生じる上記問題を生じないキーシートとキーシートの製造方法を得ることを目的とする。
上記目的を達成すべく本発明は、樹脂キートップを樹脂フィルムに固着した複数のフィルム付きキートップを相互に離間させて一体に備えるキーフィルムと、ゴム状弾性体でなるベースシートと、を接着により接合したキーシートについて、樹脂フィルムに、フィルム付きキートップから伸長する細帯状の延長部を形成し、該延長部にベースシートとの接着部を設けたことを特徴とするキーシートを提供する。
本発明のキーシートによれば、樹脂キートップを樹脂フィルムに固着した複数のフィルム付きキートップを相互に離間させて一体に備えるキーフィルムと、ゴム状弾性体でなるベースシートと、を接着により接合したキーシートについて、樹脂フィルムに、フィルム付きキートップから伸長する細帯状の延長部を形成し、該延長部にベースシートとの接着部を設けたため、キートップとベースシートとを直接固着することがない。そのため、キートップ裏面に接着剤を塗布する場合の欠点、すなわち、接着剤の塗布むらによって、操作感が悪化したり、キートップが外れ易くなったりといった不都合が生じない。また、キートップとベースシートとの間に接着剤層が形成されないため、キーシートの厚さを薄くすることができる。さらに、キートップ裏面に塗布された接着剤の痕が内部光源に照らされて見えてしまうという問題も生じないため、照光式のキーシートとすることが可能である。
本発明は、樹脂フィルムの延長部を、隣り合う各フィルム付きキートップの隣接部分どうしを繋ぐ細帯状の連結部として形成することができる。連結部が複数のフィルム付きキートップを繋げているため、ベースシートとの接着において、個々のフィルム付きキートップを個別にベースシートに接着する必要はなく、連結部に接着剤を塗布することで、フィルム付きキートップをまとめて接着することができる。そのため、フィルム付きキートップとベースシートとの位置ずれが生じにくく、接着工程数が減り、接着作業が容易になる。また、フィルム付きキートップどうしが連結部で繋がれているため、機器筐体からのキートップの脱落を全く問題にする必要がなく、フランジがないフィルム付きキートップとすることも可能である。
本発明はまた、樹脂フィルムの延長部を、他のフィルム付きキートップとは隣接しない非隣接部分に片持ち梁状に形成することができる。樹脂フィルムの延長部を、他のフィルム付きキートップとは隣接しない非隣接部分に片持ち梁状に形成したため、フィルム付きキートップ間に接着部を設けなくて済む。そのため、フィルム付きキートップ間の間隔が狭いタイプのキーシートの設計が可能となる。また、フィルム付きキートップ間に接着剤が塗布されないため、照光時の接着剤痕を問題にすることもなく、フィルム付きキートップや、フィルム付きキートップ間に設けられる機器筐体の桟をも照光させるような照光式のキーシートとすることが可能となる。さらに、比較的大きな面積を有するフィルム付きキートップを設けることができる。そのため、デザインや操作性に優れた種々のキーシートとすることができる。
そして、本発明は、接着部を構成する樹脂フィルムに、接着剤の広がりを許容する水平方向に広がる膨出部を形成することができる。この膨出部を設けたため、延長部に設けた接着部が、接着部以外の延長部よりは広面積となるため、キーフィルムとベースシートとを固着するに足る充分量の接着剤を塗布することができる。したがって、延長部からの接着剤のはみ出しを防止し、接着箇所が少なくとも強力な接着力を得ることができる。
接着強度を高めるために、接着部を構成する樹脂フィルムに、接着剤を内部に溜める上向きの膨出部を形成することができる。接着部を構成する樹脂フィルムに、接着剤を内部に溜める上向きの膨出部を形成すれば、多量の接着剤を塗布しても接着部からの接着剤のはみ出しを防止できるだけでなく、接着部に塗布する接着剤量を多くすることができるため、接着強度を高めることができる。また、接着剤の塗布量に幅をもたせることができ、接着剤量の制御が容易になる。
一方、接着部を構成するベースシートに、接着剤を内部に溜める液溜め凹部を形成することができる。接着部を構成するベースシートに、接着剤を内部に溜める液溜め凹部を形成すれば、接着部における接着面積を広めることができ、ベースシートとフィルム付きキートップとの接着力を高めることができる。そのため、ベースシートに対する接着力が多少劣るような接着剤であっても用いることができ、選択する接着剤の種類を広げることができる。さらに、ベースシートに対する液溜め凹部の形成が容易であるため、ベースシートに液溜め凹部を有するキーシートの製造も容易である。
さらに、接着部として、下向きの膨出部を樹脂フィルムに形成する一方で、ベースシートには該膨出部を収容可能で接着剤を溜める液溜め凹部を形成することができる。接着部として、下向きの膨出部を樹脂フィルムに形成する一方で、ベースシートには該膨出部を収容可能で接着剤を溜める液溜め凹部を形成したため、キーフィルムとベースシートとの位置合わせの容易化や、位置ずれ防止、そして接着力の強化を図ることができる。
また、本発明は、樹脂キートップを樹脂フィルムに固着したフィルム付きキートップを複数有するキーフィルムと、ゴム状弾性体でなるベースシートとを、接着剤で接合するキーシートの製造方法について、フィルム付きキートップから伸長する樹脂フィルムの延長部に形成した上向きの膨出部に接着剤を注入し、ベースシートと圧着し、接着剤を硬化させて接合したことを特徴とするキーシートの製造方法を提供する。
本発明は、フィルム付きキートップから伸長する樹脂フィルムの延長部に形成した上向きの膨出部に接着剤を注入し、ベースシートと圧着し、接着剤を硬化させて接合した工程を行うため、接着剤が膨出部に注入されてはみ出すことがない。そのため、接着剤のはみ出しによる見た目の悪化や誤作動を防止することができる。また、膨出部に接着剤が溜まるため、注入する接着剤量に多少幅を持たせることができ、接着剤量の制御が容易になる。そのため、製造工程の管理も容易になり、安価なキーシートを得ることができる。
さらに、本発明は、樹脂キートップを樹脂フィルムに固着したフィルム付きキートップを複数有するキーフィルムと、ゴム状弾性体でなるベースシートとを、接着剤で接合するキーシートの製造方法について、ゴム状弾性体でなるベースシートに形成した液溜め凹部に接着剤を注入し、キーフィルムのフィルム付きキートップから伸長形成した樹脂フィルムの延長部と圧着し、接着剤を硬化させて接合したことを特徴とするキーシートの製造方法を提供する。
樹脂キートップを樹脂フィルムに固着したフィルム付きキートップを複数有するキーフィルムと、ゴム状弾性体でなるベースシートとを、接着剤で接合するキーシートの製造方法について、ゴム状弾性体でなるベースシートに形成した液溜め凹部に接着剤を注入し、キーフィルムのフィルム付きキートップから伸長形成した樹脂フィルムの延長部と圧着し、接着剤を硬化させて接合した工程を行うため、接着剤が液溜め凹部に注入されてはみ出すことがない。そのため、接着剤のはみ出しによる見た目の悪化や誤作動を防止することができる。また、液溜め凹部に接着剤が溜まるため、注入する接着剤量に多少幅を持たせることができ、接着剤量の制御が容易になる。そのため、製造工程の管理も容易になり、安価なキーシートを得ることができる。
また、本発明では、樹脂フィルムの延長部に下向きの膨出部を形成し、この膨出部を液溜め凹部と圧着し、接着剤を硬化させて接合する工程を設けることができる。膨出部を液溜め凹部と圧着し、接着剤を硬化させて接合する工程を設けたため、キーフィルムとベースシートとの位置合わせが容易になり、また接着面積が広がるため接着力を強化することができる。
本発明によれば、操作感に優れ、誤動作を生じにくいキーシートを得ることができる。また、薄型化、軽量化したキーシートを得ることができる。さらに、接着剤塗布工程の制御が容易で製造コストを低減することができる。
本発明はまた、キートップ間の間隔が狭いキーシートや、キートップに接着剤痕が生じない照光式キーシート、またはフランジがないキートップを有するキーシートとすることができる。
以下、図面を参照しつつ本発明のキーシートについて説明する。従来技術と同一の部材については、同じ符号を付して重複説明を省略する。
第1実施形態〔図1、図2〕; 携帯電話機2で用いられる本発明のキーシート21を図1、図2に示す。このキーシート21は、複数のキートップK1〜K16とベースシート3とを備えている点は、従来のキーシート1と同様である。しかし、このキーシート21では、中央キートップK13〜K16を除き、キートップK1〜K12とベースシート3とを直接接着剤5で固着していない点で相違する。すなわち、このキーシート21では、キートップK1〜K12からなる個々のフィルム付きキートップ22が、連結部24で繋がったキーフィルム25の一部として形成されており、連結部24に設けた接着部26でベースシート3とキーフィルム25とを接着しているため、間接的にフィルム付きキートップ22とベースシート3とが固着している点で相違する。以下詳しく説明する。
キーシート21で用いられるフィルム付きキートップ22は、硬質樹脂でなる樹脂キートップ27を可撓性の樹脂フィルム28に固着して一体化してなるフィルム付きキートップ(フィルム一体型キートップ)であり、その裏面には文字や記号などを表す表示部となる加飾層12が設けられている。このフィルム付きキートップ22の外側面22aからは、樹脂フィルム28の一部が突出し、フィルム付きキートップ22から伸張する細帯状の延長部29が形成されており、この延長部29が隣り合う各フィルム付きキートップ22の隣接部分どうしを繋ぐ細帯状の連結部24になっている。すなわち、連結部24によりフィルム付きキートップ22が繋がって、フィルム付きキートップ22を相互に離間させて一体に備えるキーフィルム25となっている。いくつかある連結部24のうち、4箇所の連結部24の中央には、接着剤5が塗布されてキーフィルム25とベースシート3とを固着する接着部26が設けられている。そして、接着部26には、接着剤5のはみ出しを防止して接着剤の広がりを許容する水平方向に円形に広がる膨出部30が形成され、連結部24の上に十分量の接着剤5が塗布されるようになっている。
フィルム付きキートップ22に用いられる樹脂フィルム28としては、可撓性があり、印刷、成形などに適する素材を用いることが好ましい。また、樹脂フィルム28の内側の加飾層12が視認できるように、透明性が高いものが好ましい。具体的には、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリブチレンテレフタレート、アクリル、ABSなどを素材とするフィルムやこれらのアロイフィルムを利用することができる。また、樹脂キートップ27となる素材としては、硬質樹脂を用いることができ、ポリカーボネート、ABS、アクリル、スチレン、エポキシなどの樹脂が挙げられる。
ベースシート3には、フィルム付きキートップ22が押圧操作を受けると変形してベースシート3の裏面に設けられた押し子6が接点スイッチ7を押圧でき、押圧力を取り除けば元の位置に戻るゴム状弾性体であれば良く、例えば、シリコーンゴムなどの合成ゴムや、スチレン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、塩化ビニル系熱可塑性エラストマー等の熱可塑性エラストマーを用いることができる。内部光源からベースシート3を通じてフィルム付きキートップ22に光が通じる照光式のキーシート21とする場合には、透光性の材料が用いられる。
キーフィルム25とベースシート3とを固着する接着剤5には、樹脂フィルム28とベースシート3とを接着しうる接着剤5であれば種類は問わないが、これらの接着剤5には、例えば、シアノアクリレート系樹脂や、エポキシ系、ウレタン系の熱硬化性樹脂、または、紫外線などの光反応硬化型の樹脂を用いた接着剤5を用いることができる。
次に、キーシート21の製法を説明する。まず、樹脂フィルム28の表面に、印刷、転写、蒸着などを施して、文字や図形を表す表示部となったり、記号、色彩等を付与したりする加飾層12を形成する。そして、絞り加工を行って、各キーK1〜K12に対応する凹部22bを形成する。次に、この樹脂フィルム28を射出成形金型にセットして溶融樹脂を注入し、樹脂フィルム28に樹脂キートップ27を一体形成する。そして、各フィルム付きキートップ22や連結部24となる部分を除き、残余の部分を抜き型を用いて除去する。以上によって連結部24によって個々のフィルム付きキートップ22が連結したキーフィルム25を得ることができる。
次にキーフィルム25に形成した連結部24のうち、接着部26を構成する部分に接着剤5をディスペンサー方式等により塗布し、所定の形状に別途形成しておいたベースシート3を貼り付けた後、接着剤5を硬化させてフィルム付きキートップ22とベースシート3とを固着する。なお、中央キートップK13〜K16は、従来通りの方法でベースシート3上に接着剤5で固着する。
以上のように形成されたキーシート21では、連結部24に設けられる接着部26に、接着剤5の広がりを許容しキーシート21の面方向に広がる膨出部30を有しているため、キーフィルム25とベースシート3とを固着するのに充分な量の接着剤5を塗布することができ、細い連結部24から接着剤5がはみ出すことがなく、確実な接着力を得ることができる。そして、フィルム付きキートップ22裏面に対する接着剤5の塗布むらや、はみ出しが起きることがないので操作性が良好である。また、フィルム付きキートップ22とベースシート3との間に接着剤5からなる層が形成されないため、薄層化したキーシート21を得ることができる。
第2実施形態〔図3〜図6〕; 第2実施形態におけるキーシート41の一態様であるキーシート41aを図3、図4に示す。このキーシート41aでは、キートップK1、K2、K3が連結部44で繋がってなるキーフィルム45a、キートップK4、K5、K6が連結部44で繋がってなるキーフィルム45b、キートップK7、K8、K9が連結部44で繋がってなるキーフィルム45c、そしてキートップK10、K11、K12が連結部44で繋がってなるキーフィルム45dの4つのキーフィルム45を有している。各キーフィルム45は、他のフィルム付きキートップ22a(22)とは隣接しない非隣接部分に片持ち梁状に形成された延長部49を有しており、その先端が接着部26となっている。すなわち、延長部49は、連結部44とは別に形成されている。その他の構成、素材、製法については第1実施形態で示したキーシート21と同じである。
キーシート41では、延長部49が、フィルム付きキートップ22どうしが隣接しない非隣接部分に片持ち梁状に設けられているため、接着部26がフィルム付きキートップ22の間に存在しない。そのため、フィルム付きキートップ22の相互の間隔が狭いキーシート41を好適に得ることができる。
延長部49を、他のフィルム付きキートップ22とは隣接しない非隣接部分に片持ち梁状に形成したタイプのキーシート41は、図3、図4で示したキーシート41a以外にも他の態様として図5で示したキーシート41bや図6で示したキーシート41cとすることができる。キーシート41では、フィルム付きキートップ22間の間隔が狭くできる分だけ、フィルム付きキートップ22の面積を広く大きくすることができ、図5に示した大きなフィルム付きキートップ22bを有するキーシート41bとすることができる。また、第1実施形態で示したフィルム付きキートップ22と同じ大きさのフィルム付きキートップ22cとした場合は、フィルム付きキートップ22cの間隔が狭いため、操作面の面積を狭くできる。それによって、携帯電話機内にフィルム付きキートップ22cを多く配置することができる。そして例えば、図6で示した5行3列からなるフィルム付きキートップ22c(K1〜K12,K17〜K19)を有するキーシート41cとすることができる。
第3実施形態〔図7〕; 第3実施形態におけるキーシート51を図7に示す。このキーシート51では、キーフィルム55が第1実施形態、第2実施形態で示したキーフィルム25、45と異なっている。フィルム付きキートップ22から突出した延長部59がフィルム付きキートップ22どうしを繋ぐ連結部54となっており、この連結部54に接着部26を有する点は、第1実施形態のキーシート21と同じであり、また、4行3列の12個の各フィルム付きキートップ22(K1〜K12)が、互いに他のフィルム付きキートップとは隣接しない非隣接部分に片持ち梁状に形成した延長部59に接着部26を有する点は、第2実施形態のキーシート41と同じである。しかし、連結部54に設けられた接着部26が、フィルム付きキートップ22どうしが隣接する隣接部分に無い点で第1実施形態のキーシート21と異なり、第2実施形態における延長部49のような、連結部とは別個の延長部を有しない点で、第2実施形態におけるキーシート41とは異なる。その他の構成、素材、製法については第1実施形態で示したキーシート21や第2実施形態で示したキーシート41と同じである。
第4実施形態〔図8〕; 第4実施形態におけるキーシート61は、延長部69における接着部66に特徴を有する。接着部66の拡大図を図8に示すが、図8で示した部分は、例えば図2の領域Aに相当する部分である。樹脂フィルム28でなる延長部69のうち、接着剤5が塗布される接着部66に、接着剤5を内部に溜める上向きの膨出部66aが形成されている。樹脂フィルム28への膨出部66aの形成は、加飾層12を設けた後、溶融樹脂を注入する前に行う絞り加工の際に併せて形成することができる。キーフィルム65と、ベースシート3との接合は、延長部69に形成した上向きの膨出部66aに接着剤5を所定量注入し、ベースシート3と圧着し、接着剤5の種類に応じた方法で硬化させることにより行う。ベースシート3の圧着後、ベースシート3とキーフィルム65とを重ねたままひっくり返すことにより、ベースシート3の表面に十分に接着剤5が行き渡るようにした後、硬化させることがより好ましい。このキーシート61によれば、膨出部66aの形成により、接着剤5が接着部66からはみ出すことを防止することができ、また延長部69を有するキーフィルム65とベースシート3との強力な接着力を得ることができる。なお、樹脂フィルム28へ設ける膨出部66aは、接着部66に設けるものであれば良く、図2の領域Aに相当する部分以外の部分であっても良い。
第5実施形態〔図9〕; 第5実施形態におけるキーシート71は、延長部79と対向するベースシート73における接着部76に特徴を有する。接着部76の拡大図を図9に示すが、図9で示した部分は、例えば図2の領域Aに相当する部分である。ベースシート73のうち、接着剤5が塗布される接着部76に接着剤5を内部に溜める液溜め凹部76aが形成されている。液溜め凹部76aはベースシート73の成形時に形成される。キーフィルム75と、ベースシート73との接合は、ベースシート73に形成した液溜め凹部76aに接着剤5を所定量注入し、樹脂フィルム28の延長部79と圧着し、接着剤5の種類に応じた方法で硬化させることにより行う。延長部79の圧着後、ベースシート73とキーフィルム75とを重ねたままひっくり返すことにより、延長部79の接着部76の表面に十分に接着剤5が行き渡るようにした後、硬化させることがより好ましい。このキーシート71によれば、液溜め凹部76aの形成により、接着剤5が接着部76からはみ出すことを防止することができ、またキーフィルム75とベースシート73との強力な接着力を得ることができる。なお、ベースシート73へ設ける液溜め凹部76aは、接着部76に設けるものであれば良く、図2の領域Aに相当する部分以外の部分であっても良い。
第6実施形態〔図10〕; 第6実施形態におけるキーシート81は、延長部89及びベースシート83の両方の接着部86に特徴を有する。接着部86の拡大図を図10に示すが、図10で示した部分は、例えば図2の領域Aに相当する部分である。ベースシート83のうち、接着剤5が塗布される接着部86に液溜め凹部86aが形成されている。一方、延長部89の接着部86となる部位には、下向きの膨出部86bが形成されている。そして、ベースシート83に形成した液溜め凹部86aは、樹脂フィルム28に形成した膨出部86bを収容可能としている。膨出部86bや液溜め凹部86aの形成は、第4実施形態や第5実施形態で示した方法と同様の方法により行うことができる。接着剤5を液溜め凹部86bに注入し、膨出部86bを液溜め凹部86aと圧着することにより、キーフィルム85とベースシート83の正確な位置決めを行うことができ、またより強力な接着力を得ることができる。なお、第6実施形態の変形として、ベースシート83に上向きの膨出部を形成し、延長部89に、ベースシート83に設けた膨出部を収容可能で接着剤5を溜める上向きの膨出部を形成することもできる。
他の実施形態; 第1実施形態から第6実施形態で示したキーシート21,41,51,61,71,81の例は、いずれも本発明の一つの実施形態であり、適宜の変更が可能である。例えば、キートップK1〜K12、K17〜K19だけでなく、携帯電話機2の操作面の上部に設けられるいわゆる中央キートップK13〜K16等に対しても連結部で繋げてキーフィルムの一部とすることができる。また、第1実施形態〜第3実施形態で示したキーシートに対して第4実施形態〜第6実施形態で示した何れかの特徴を組み合わせたキーシートとすることができる。
また、フィルム付きキートップ22は、樹脂キートップ27の表面を覆うタイプだけでなく、樹脂キートップ27の裏面で樹脂フィルム28と固着したタイプや、樹脂キートップ27の外側面で樹脂フィルム28と固着したタイプであっても良い。
また、いずれの実施形態においても携帯電話機用のキーシートについて説明したが、他の携帯情報端末、AV機器等の電子機器用のキーシートとすることができる。
本発明の一実施形態によるキーシートの平面図である。 図1で示したキーシートのSB−SB線断面図である。 本発明の別の実施形態によるキーシートの平面図である。 図2で示すキーシートのSC−SC線断面図である。 図3で示したキーシートの変形態様によるキーシートの平面図である。 図3で示したキーシートの変形態様によるキーシートの平面図である。 本発明のまた別の実施形態によるキーシートの平面図である。 本発明のまた別の実施形態によるキーシートの接着部の拡大断面図である 本発明のまた別の実施形態によるキーシートの接着部の拡大断面図である 本発明のまた別の実施形態によるキーシートの接着部の拡大断面図である キーシートが搭載された携帯電話機の外観平面図である。 図11のSA−SA線部分の従来のキーシートとプリント基板の断面図である。 図11のSA−SA線部分の従来の別のキーシートとプリント基板の断面図である。
符号の説明
1(1a,1b) キーシート
2 携帯電話機
3 ベースシート
4(4a,4b),K1〜K25 キートップ
5 接着剤
6 押し子
7 プリント基板
8 金属皿ばね
9 接点
11 樹脂キートップ
12 加飾層
21,41,51,61,71,81 キーシート
22(K1〜K12,K17〜K19) キートップ
22a 外側面
22b 凹部
73,83 ベースシート
24,44,54 連結部
25,45(45a〜45d),55,65,75,85 キーフィルム
26,66,76,86 接着部
27 樹脂キートップ
28 樹脂フィルム
29,49,59,69,79,89 延長部
30 膨出部
66a,86b 膨出部
76a,86a 液溜め凹部

Claims (10)

  1. 樹脂キートップを樹脂フィルムに固着した複数のフィルム付きキートップを相互に離間させて一体に備えるキーフィルムと、ゴム状弾性体でなるベースシートと、を接着により接合したキーシートにおいて、
    樹脂フィルムに、フィルム付きキートップから伸長する細帯状の延長部を形成し、該延長部にベースシートとの接着部を設けたことを特徴とするキーシート。
  2. 樹脂フィルムの延長部を、隣り合う各フィルム付きキートップの隣接部分どうしを繋ぐ細帯状の連結部として形成した請求項1記載のキーシート
  3. 樹脂フィルムの延長部を、他のフィルム付きキートップとは隣接しない非隣接部分に片持ち梁状に形成した請求項1記載のキーシート。
  4. 接着部を構成する樹脂フィルムに、接着剤の広がりを許容する水平方向に広がる膨出部を形成した請求項1〜請求項3何れか1項記載のキーシート。
  5. 接着部を構成する樹脂フィルムに、接着剤を内部に溜める上向きの膨出部を形成した請求項1〜請求項4何れか1項記載のキーシート。
  6. 接着部を構成するベースシートに、接着剤を内部に溜める液溜め凹部を形成した請求項1〜請求項5何れか1項記載のキーシート。
  7. 接着部として、下向きの膨出部を樹脂フィルムに形成する一方で、ベースシートには該膨出部を収容可能で接着剤を溜める液溜め凹部を形成した請求項1〜請求項6何れか1項記載のフィルムキーシート。
  8. 樹脂キートップを樹脂フィルムに固着したフィルム付きキートップを複数有するキーフィルムと、ゴム状弾性体でなるベースシートとを、接着剤で接合するキーシートの製造方法において、
    フィルム付きキートップから伸長する樹脂フィルムの延長部に形成した上向きの膨出部に接着剤を注入し、ベースシートと圧着し、接着剤を硬化させて接合したことを特徴とするキーシートの製造方法。
  9. 樹脂キートップを樹脂フィルムに固着したフィルム付きキートップを複数有するキーフィルムと、ゴム状弾性体でなるベースシートとを、接着剤で接合するキーシートの製造方法において、
    ゴム状弾性体でなるベースシートに形成した液溜め凹部に接着剤を注入し、キーフィルムのフィルム付きキートップから伸長形成した樹脂フィルムの延長部と圧着し、接着剤を硬化させて接合したことを特徴とするキーシートの製造方法。
  10. 樹脂フィルムの延長部に下向きの膨出部を形成し、この膨出部を液溜め凹部と圧着し、接着剤を硬化させて接合した請求項9記載のキーシートの製造方法。
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