JP2005108583A - 電池 - Google Patents

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勝博 山下
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秀典 都築
Masahiko Suzuki
正彦 鈴木
Masahiro Sano
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Abstract

【課題】端子板に正極端子および負極端子を同一平面上に並設した電池(例えば、6LR61、6F22など)の使用前や廃棄時において、ショートなどに起因する事故を使用者の善意の有無とは関係なく確実に防ぐ。
【解決手段】弾性伸縮性のある合成樹脂からなる円筒状の絶縁部材9を正極端子6の全周を包囲する形で正極端子6より所定の高さHだけ高く立設する。これにより、コイン型電池10が正極端子6および負極端子7の上側に載ろうとしても、絶縁部材9がコイン型電池10を浮かせるため、コイン型電池10は負極端子7にしか当接しない(選択図(f))。また、正極端子6と負極端子7との間にコイン型電池10が斜めに介在しても、コイン型電池10と正極端子6との接触を絶縁部材9が阻止するので、コイン型電池10は負極端子7にしか当接しない(選択図(g))。
【選択図】図1

Description

本発明は、端子板に正負の出力端子(正極端子および負極端子)を同一平面上に並設した電池(例えば、6LR61、6F22など)に関するものである。
この種の電池においては、正負の出力端子が同一平面上に並んでいることから、コイン型電池などの導電性部材が正負の出力端子に同時に当接しやすい。そのため、電池の不使用時(使用前や使用後の廃棄時)において、正負の出力端子間が導電性部材によってショートしたり、電池がコイン型電池を充電または過放電したりして、発火や破裂その他の事故を招く恐れがある。
そこで、こうした事態を回避する安全対策として、例えば特許文献1に開示されているように、正負の出力端子を熱収縮フィルムで覆っておき、電池の使用時にこの熱収縮フィルムを剥ぎ取る方法(以下、先行技術1という。)や、例えば特許文献2に開示されているとおり、電池の外装部に絶縁テープを保持しておき、電池の廃棄時にこの絶縁テープを引き剥がして出力端子に貼着する方法(以下、先行技術2という。)が提案されている。
特開2002−42781号公報(段落〔0013〕の欄、図2) 特開2003−17082号公報(段落〔0021〕の欄、図2)
しかし、先行技術1では、電池の使用前の安全対策しか考慮しておらず、電池の廃棄時においては、出力端子を覆う熱収縮フィルムが既に剥ぎ取られた状態となっているので、出力端子間のショートなどに起因する事故を防ぐことができないという欠点があった。
一方、先行技術2では、電池の廃棄時の安全対策しか考慮しておらず、電池の使用前においては、絶縁テープが出力端子に貼着されていない状態となっているので、出力端子間のショートなどによる事故を防ぐことができない。また、電池の廃棄時に絶縁テープが出力端子に貼着されるか否かは使用者の善意に頼らざるを得ない面があり、使用者が面倒がって出力端子に絶縁テープを貼着せずに廃棄した場合や、絶縁テープの貼着状態が悪い場合には、電池の廃棄時に出力端子間のショートなどによる事故を確実に防ぐことができないという不都合があった。
本発明は、このような事情に鑑み、使用前や廃棄時においてショートなどに起因する事故を使用者の善意の有無とは関係なく確実に防ぐことが可能な電池を提供することを目的とする。
まず、本発明のうち請求項1に係る発明は、端子板に正極端子および負極端子を同一平面上に並設した電池において、前記正極端子と前記負極端子との間に絶縁部材を設けて構成される。ここで、正極端子と負極端子との間に絶縁部材を設ける方法としては、種々の形態が考えられる。例えば、円筒状の絶縁部材を正極端子と負極端子の少なくとも一方の全周を包囲するように立設してもよく、半円筒状の絶縁部材を正極端子と負極端子の少なくとも一方に他方側に向けて立設しても構わない。また、六面体状のスポンジに2個の丸孔を貫通して穿設した絶縁部材を正極端子および負極端子と干渉しないように端子板上に搭載したり、平板状の絶縁部材を正極端子と負極端子との間に立設したりすることもできる。さらに、片側絶縁コート鋼板をその絶縁膜が外周側に位置するようにカップ状に加工し、これを凹状の負極端子として用いることにより、片側絶縁コート鋼板の絶縁膜を絶縁部材として機能させることも可能である。
また、本発明のうち請求項2に係る発明は、前記絶縁部材の先端を前記端子板側へ沈下自在として構成される。ここで、絶縁部材を沈下させる方法としては、種々の形態が考えられる。例えば、絶縁部材に弾性伸縮性を付与してもよく、絶縁部材をコイルばねによって弾性的に昇降自在に設けても構わない。
また、本発明のうち請求項3に係る発明は、前記絶縁部材を前記正極端子および負極端子より高くして構成される。
また、本発明のうち請求項4に係る発明は、端子板に正極端子および負極端子を同一平面上に並設し、これら正極端子、負極端子に発電要素を電気的に接続して直列回路を形成した電池において、前記直列回路にPTC(positive temperature coefficient of resistance)機能を組み込んで構成される。ここで、直列回路にPTC機能を組み込む方法としては、種々の形態が考えられる。例えば、PTC機能を備えた電子伝導体を正極端子と負極端子の少なくとも一方に被覆してもよく、正極端子または負極端子と発電要素との間にPTC素子を組み込んでも構わない。
また、本発明のうち請求項5に係る発明は、端子板に正極端子および負極端子を同一平面上に並設し、これら正極端子、負極端子に発電要素を電気的に接続した電池において、前記正極端子と前記負極端子の少なくとも一方を前記発電要素から切り離し自在として構成される。ここで、正極端子と負極端子の少なくとも一方を発電要素から切り離し自在とする方法としては、種々の形態が考えられる。例えば、正極端子と負極端子の少なくとも一方を端子板から取り外し自在としてもよく、正極端子および負極端子を端子板ごと取り外し自在としても構わない。
さらに、本発明のうち請求項6に係る発明は、外装缶の外周に外装ラベルを装着し、この外装缶の開口部に端子板を装着し、この端子板に正極端子および負極端子を同一平面上に並設した電池において、前記外装ラベルの底部を取り外し自在として構成される。
本発明のうち請求項1に係る発明によれば、電池の不使用時(使用前および廃棄時)において、正極端子と負極端子との間にコイン型電池などの導電性部材が斜めに介在しても、この導電性部材と正極端子または負極端子との接触を絶縁部材が阻止するので、導電性部材は正極端子と負極端子のいずれか一方にしか当接しないことから、ショートなどに起因する事故を使用者の善意の有無とは関係なく確実に防ぐことが可能な電池を提供することができる。
また、本発明のうち請求項2に係る発明によれば、電池の使用時において、絶縁部材の設置部位を問わず正極端子および負極端子と機器側の端子との嵌着作業を支障なく行うことができるため、電池の実用性を確保することが可能となる。
また、本発明のうち請求項3に係る発明によれば、電池の不使用時(使用前および廃棄時)において、コイン型電池などの導電性部材が正極端子および負極端子の上側に載ろうとしても、この導電性部材を絶縁部材が浮かせるため、導電性部材は正極端子と負極端子のいずれか一方にしか当接しないことから、ショートなどに起因する事故を使用者の善意の有無とは関係なく確実に防ぐことが可能となる。
また、本発明のうち請求項4に係る発明によれば、電池の不使用時(使用前および廃棄時)において、コイン型電池などの導電性部材によって正極端子、負極端子間がショートして大電流が流れても、PTC機能の発現によって直列回路の抵抗が増大して電流が減少するため、ショートなどに起因する事故を使用者の善意の有無とは関係なく確実に防ぐことが可能な電池を提供することができる。
また、本発明のうち請求項5に係る発明によれば、電池の廃棄時において、正極端子と負極端子の少なくとも一方を発電要素から切り離せば、コイン型電池などの導電性部材によって発電要素がショートしたり、発電要素がコイン型電池を充電または過放電したりする事態を回避することができるため、ショートなどに起因する事故を防ぐことが可能な電池を提供することができる。
さらに、本発明のうち請求項6に係る発明によれば、電池の廃棄時において、外装ラベルの底部を取り外して正極端子および負極端子に被せれば、コイン型電池などの導電性部材によって発電要素がショートしたり、発電要素がコイン型電池を充電または過放電したりする事態を回避することができるため、ショートなどに起因する事故を防ぐことが可能な電池を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<第1の実施形態>
図1は本発明に係る電池の第1の実施形態を示す図であって、(a)はその斜視図、(b)はその平面図、(c)はその正断面図、(d)は使用状態の一例を示す正断面図、(e)は使用状態の別の例を示す正断面図、(f)は不使用時の一状態を示す正断面図、(g)は不使用時の別の状態を示す正断面図である。
この電池1は、図1(a)に示すように、有底四角筒状の外装缶2を有しており、外装缶2には、複数個(例えば、6個)の素電池を直列接続する形で積層した発電要素3が内蔵されている。また、外装缶2の開口部には端子板5が嵌着されており、端子板5上には正負の出力端子、つまり凸状の正極端子6および凹状の負極端子7が同一平面上に突設されている。そして、正極端子6および負極端子7は、図1(c)に示すように、それぞれ発電要素3の正極リード板3aおよび負極リード板3bに電気的に接続されている。さらに、端子板5上には、図1(a)〜(c)に示すように、弾性伸縮性のある合成樹脂からなる円筒状の絶縁部材9が正極端子6の全周を包囲する形で正極端子6より所定の高さHだけ高く立設されている。
電池1は以上のような構成を有するので、この電池1を使用する前においては、図1(f)、(g)に示すように、電池1とコイン型電池10が混在していても、コイン型電池10が電池1の正極端子6および負極端子7に同時に当接する恐れはない。すなわち、正極端子6の周囲に絶縁部材9が立設されているため、図1(g)に示すように、コイン型電池10が正極端子6と負極端子7との間に斜めに介在したときは、コイン型電池10と正極端子6との接触を絶縁部材9が阻止することから、コイン型電池10は負極端子7にしか当接しない。しかも、この絶縁部材9は正極端子6より高いので、図1(f)に示すように、コイン型電池10が正極端子6および負極端子7の上側に載ろうとしても、このコイン型電池10を絶縁部材9が浮かせる結果となるため、コイン型電池10は負極端子7にしか当接しない。したがって、正極端子6、負極端子7間がコイン型電池10によってショートしたり、電池1がその残量でコイン型電池10を充電または過放電したりして、発火や破裂その他の事故を招く事態の発生を未然に防ぐことができる。
また、この電池1を使用する際には、図1(d)、(e)に示すように、その正極端子6および負極端子7をそれぞれ機器側の端子11、12に嵌着する。このとき、端子11が絶縁部材9に干渉することになるが、この絶縁部材9は弾性伸縮性を具備しているので、その先端が端子11に押圧されて端子板5側へ沈下することから、機器側の端子11、12の嵌着作業は支障なく行われる。なお、絶縁部材9の先端が沈下する具体的態様としては、図1(d)に示すように、絶縁部材9が縮む場合と、図1(e)に示すように、絶縁部材9が外向きに折れ曲がる場合とが考えられる。
さらに、この電池1を廃棄するときには、正極端子6および負極端子7を機器側の端子11、12から取り外してから廃棄することになるので、絶縁部材9が弾性的に復元して元の状態に戻る。したがって、電池1の使用前と同様、電池1とコイン型電池10が混在していても、コイン型電池10が電池1の正極端子6および負極端子7に同時に当接する恐れはなく、電池1の発火や破裂その他の事故を招く事態の発生を未然に防ぐことができる。
このように、この電池1においては、不使用時(使用前および廃棄時)に正極端子6、負極端子7間のショートなどに起因する事故を防止することができる。しかも、電池1の廃棄時に使用者が絶縁テープを引き剥がして出力端子(正極端子および負極端子)に貼着しなければならない先行技術2と異なり、使用者の手を煩わせることがないので、使用者の善意の有無とは無関係に、この種の事故の防止を確実なものとすることができる。
なお、ここでは、絶縁部材9を正極端子6の周囲に設けた場合について説明したが、絶縁部材9を負極端子7の周囲に設けてもよく、絶縁部材9を正極端子6と負極端子7の双方の周囲に設けても構わない。すなわち、正極端子6と負極端子7の少なくとも一方に絶縁部材9を設ければよいのである。
<第2の実施形態>
図2は本発明に係る電池の第2の実施形態を示す図であって、(a)はその平面図、(b)はその正断面図、(c)は使用状態の一例を示す正断面図、(d)は使用状態の別の例を示す正断面図、(e)は不使用時の一状態を示す正断面図、(f)は不使用時の別の状態を示す正断面図である。
この電池1は、図2(a)、(b)に示すように、絶縁部材9を半円筒状に形成し、これを負極端子7側に向けて立設したこと以外は、上述した第1の実施形態と同じ構成を有している。
したがって、この電池1の不使用時(使用前および廃棄時)には、図2(e)、(f)に示すように、コイン型電池10が電池1の正極端子6および負極端子7に同時に当接することを絶縁部材9が阻止するので、電池1の発火や破裂その他の事故を招く事態の発生を未然に防ぐことができる。しかも、電池1の廃棄時に使用者の手を煩わせないため、この種の事故の防止を確実なものとすることができる。また、この電池1の使用時には、図2(c)、(d)に示すように、絶縁部材9が端子11に押圧されて縮んだり、折れ曲がったりすることにより、絶縁部材9の先端が端子板5側へ沈下するので、機器側の端子11、12の嵌着作業は支障なく行われる。
なお、ここでは、半円筒状の絶縁部材9を正極端子6の周囲に負極端子7側に向けて設けた場合について説明したが、この絶縁部材9を負極端子7の周囲に正極端子6側に向けて設けてもよく、この絶縁部材9を正極端子6と負極端子7の双方に同様に設けても構わない。すなわち、正極端子6と負極端子7の少なくとも一方に他方側に向けて半円筒状の絶縁部材9を設ければよいのである。
<第3の実施形態>
図3は本発明に係る電池の第3の実施形態を示す図であって、(a)はその平面図、(b)はその正断面図、(c)は使用状態を示す正断面図、(d)は不使用時の状態を示す正断面図である。
この電池1は、円筒状の絶縁部材9の代わりに、図3(a)、(b)に示すように、正極端子6および負極端子7より高い高さを有する六面体状のスポンジに2個の丸孔を貫通して穿設した弾性伸縮性のある絶縁部材13を正極端子6および負極端子7と干渉しないように端子板5上に搭載したこと以外は、上述した第1の実施形態と同じ構成を有している。
したがって、この電池1の不使用時(使用前および廃棄時)には、図3(d)に示すように、コイン型電池10が電池1の正極端子6および負極端子7に同時に当接することを絶縁部材13が阻止するので、電池1の発火や破裂その他の事故を招く事態の発生を未然に防ぐことができる。しかも、電池1の廃棄時に使用者の手を煩わせないため、この種の事故の防止を確実なものとすることができる。また、この電池1の使用時には、図3(c)に示すように、絶縁部材13の一部が端子11に押圧されて縮むことにより、絶縁部材13の先端が端子板5側へ沈下するので、機器側の端子11、12の嵌着作業は支障なく行われる。
<第4の実施形態>
図4は本発明に係る電池の第4の実施形態を示す図であって、(a)はその正断面図、(b)は使用状態を示す正断面図、(c)は不使用時の一状態を示す正断面図、(d)は不使用時の別の状態を示す正断面図である。
この電池1は、図4(a)に示すように、絶縁部材19を平板状に形成して正極端子6と負極端子7との間でこれら正極端子6、負極端子7より高くなるように立設し、これをコイルばね14によって弾性的に昇降自在としたこと以外は、上述した第1の実施形態と同じ構成を有している。
したがって、この電池1の不使用時(使用前および廃棄時)には、図4(c)、(d)に示すように、コイン型電池10が電池1の正極端子6および負極端子7に同時に当接することを絶縁部材19が阻止するので、電池1の発火や破裂その他の事故を招く事態の発生を未然に防ぐことができる。しかも、電池1の廃棄時に使用者の手を煩わせないため、この種の事故の防止を確実なものとすることができる。また、この電池1の使用時には、図4(b)に示すように、絶縁部材19が端子11に押圧される形でコイルばね14の弾性に抗して下降し、絶縁部材19の先端が端子板5側へ沈下するので、機器側の端子11、12の嵌着作業は支障なく行われる。
なお、ここでは、正極端子6および負極端子7に機器側の端子11、12を嵌着したときに端子11が絶縁部材19に干渉しないように、絶縁部材19を昇降自在とした場合について説明したが、正極端子6および負極端子7に機器側の端子11、12を嵌着しても絶縁部材19との干渉を避けることができる部位(例えば、正極端子6と負極端子7との中間点)に絶縁部材19を設置する場合は、絶縁部材19を昇降自在とする必要はなく、絶縁部材19を端子板5上に固定してもよい。
<第5の実施形態>
図5は本発明に係る電池の第5の実施形態を示す図であって、(a)はその正断面図、(b)は使用状態を示す正断面図、(c)は不使用時の一状態を示す正断面図、(d)は不使用時の別の状態を示す正断面図である。
この電池1は、絶縁部材9を省くとともに、図5(a)に示すように、鋼板からなる母材18aの片側(裏面)にのみ絶縁膜18bをコートした片側絶縁コート鋼板18を用意し、この片側絶縁コート鋼板18をその絶縁膜18bが外周側に位置するようにカップ状に加工し、これを負極端子7として採用したこと以外は、上述した第1の実施形態と同じ構成を有している。
したがって、この場合は、片側絶縁コート鋼板18の絶縁膜18bが絶縁部材と同等の機能を発現することになる。すなわち、この電池1の不使用時(使用前および廃棄時)には、図5(c)、(d)に示すように、コイン型電池10が電池1の正極端子6および負極端子7に同時に当接することを片側絶縁コート鋼板18の絶縁膜18bが阻止するので、電池1の発火や破裂その他の事故を招く事態の発生を未然に防ぐことができる。しかも、電池1の廃棄時に使用者の手を煩わせないため、この種の事故の防止を確実なものとすることができる。また、この電池1の使用時には、正極端子6および負極端子7がそれぞれ機器側の端子11、12に電気的に接触する必要があるが、図5(b)に示すように、負極端子7となる片側絶縁コート鋼板18の絶縁膜18bは外周側に位置しており、端子12は片側絶縁コート鋼板18の内周側の母材18aと接触することになるので、正極端子6および負極端子7と機器側の端子11、12との電気的接触は問題なく行われる。
<第6の実施形態>
図6は本発明に係る電池の第6の実施形態を示す正断面図である。
この電池1は、絶縁部材9を省くとともに、図6に示すように、PTC機能を備えた電子伝導体15を正極端子6および負極端子7に被覆したこと以外は、上述した第1の実施形態と同じ構成を有している。
したがって、この電池1の不使用時(使用前および廃棄時)には、コイン型電池などの導電性部材(図示せず)が正極端子6および負極端子7に同時に当接して短絡しても、この導電性部材と正極端子6および負極端子7との間に介在する電子伝導体15が、そのPTC機能により、大電流の通過に伴って抵抗を増して電流を減少させるので、電池1の発火や破裂その他の事故を招く事態の発生を未然に防ぐことができる。しかも、電池1の廃棄時に使用者の手を煩わせないため、この種の事故の防止を確実なものとすることができる。また、この電池1の使用時には、正極端子6および負極端子7と機器側の端子(図示せず)との間に電子伝導体15が介在することになるが、この電子伝導体15は大電流が流れない限り、その抵抗を増す恐れはないので、通常どおり使用することができる。
なお、ここでは、PTC機能を備えた電子伝導体15を正極端子6と負極端子7の双方に被覆した場合について説明したが、正極端子6と負極端子7のいずれか一方にこの電子伝導体15を被覆しても構わない。すなわち、PTC機能を備えた電子伝導体15を正極端子6と負極端子7の少なくとも一方に被覆すればよいのである。
<第7の実施形態>
図7は本発明に係る電池の第7の実施形態を示す正断面図である。
この電池1は、絶縁部材9を省くとともに、図7に示すように、直列回路(具体的には、発電要素3と正極端子6との間)にPTC素子16を組み込んだこと以外は、上述した第1の実施形態と同じ構成を有している。
したがって、この電池1の不使用時(使用前および廃棄時)には、コイン型電池などの導電性部材(図示せず)が正極端子6および負極端子7に同時に当接して短絡しても、PTC素子16が大電流の通過に伴って抵抗を増して電流を減少させるので、電池1の発火や破裂その他の事故を招く事態の発生を未然に防ぐことができる。しかも、電池1の廃棄時に使用者の手を煩わせないため、この種の事故の防止を確実なものとすることができる。また、この電池1の使用時には、直列回路にPTC素子16が組み込まれているが、このPTC素子16は大電流が流れない限り、その抵抗を増す恐れはないので、通常どおり使用することができる。
なお、ここでは、発電要素3と正極端子6との間にPTC素子16を組み込んだ場合について説明したが、PTC素子16の組み込み部位は直列回路のどの部位でもよく、例えば発電要素3と負極端子7との間にPTC素子16を組み込むことも可能である。
<第8の実施形態>
図8は本発明に係る電池の第8の実施形態を示す正断面図である。
この電池1は、絶縁部材9を省くとともに、図8に示すように、正極端子6を端子板5から取り外し自在としたこと以外は、上述した第1の実施形態と同じ構成を有している。
したがって、この電池1の使用時には、正極端子6が端子板5に取り付けられた状態のまま通常に使用することができる。また、この電池1の廃棄時には、正極端子6を取り外してから廃棄することにより、コイン型電池などの導電性部材(図示せず)によるショートに起因して電池1の発火や破裂その他の事故を招く事態の発生を未然に防ぐことができる。
なお、ここでは、正極端子6を端子板5から取り外し自在とした場合について説明したが、負極端子7を端子板5から取り外し自在としてもよく、正極端子6と負極端子7の双方を端子板5から取り外し自在としても構わない。すなわち、正極端子6と負極端子7の少なくとも一方を端子板5から取り外し自在とすればよいのである。
<第9の実施形態>
図9は本発明に係る電池の第9の実施形態を示す正断面図である。
この電池1は、絶縁部材9を省くとともに、図9に示すように、端子板5を外装缶2から取り外し自在としたこと以外は、上述した第1の実施形態と同じ構成を有している。
したがって、この電池1の使用時には、端子板5が外装缶2に嵌着された状態のまま通常に使用することができる。また、この電池1の廃棄時には、端子板5を取り外してから廃棄することにより、コイン型電池などの導電性部材(図示せず)によるショートに起因して電池1の発火や破裂その他の事故を招く事態の発生を未然に防ぐことができる。
<第10の実施形態>
図10は本発明に係る電池の第10の実施形態を示す図であって、(a)はその正断面図、(b)は不使用時の状態を示す正断面図である。
この電池1は、絶縁部材9を省くとともに、図10(a)に示すように、外装缶2の外周に合成樹脂フィルム製の外装ラベル17を貼着し、この外装ラベル17の底部17aを取り外し自在としたこと以外は、上述した第1の実施形態と同じ構成を有している。
したがって、この電池1の使用時には、外装ラベル17がその底部17aも含めて外装缶2に貼着された状態で通常に使用することができる。また、この電池1の廃棄時には、図10(b)に示すように、外装ラベル17の底部17aを取り外して正極端子6および負極端子7に被せることにより、コイン型電池などの導電性部材(図示せず)によるショートに起因して電池1の発火や破裂その他の事故を招く事態の発生を未然に防ぐことができる。
(付記1)端子板に正極端子および負極端子を同一平面上に並設した電池において、前記正極端子と前記負極端子との間に絶縁部材を設けたことを特徴とする電池。
(付記2)付記1に記載の電池において、円筒状の前記絶縁部材を前記正極端子と前記負極端子の少なくとも一方の全周を包囲するように立設したことを特徴とする電池。
(付記3)付記1に記載の電池において、半円筒状の前記絶縁部材を前記正極端子と前記負極端子の少なくとも一方に他方側に向けて立設したことを特徴とする電池。
(付記4)付記1に記載の電池において、六面体状のスポンジに2個の丸孔を貫通して穿設した前記絶縁部材を前記正極端子および前記負極端子と干渉しないように前記端子板上に搭載したことを特徴とする電池。
(付記5)付記1に記載の電池において、平板状の前記絶縁部材を前記正極端子と前記負極端子との間に立設したことを特徴とする電池。
(付記6)付記1に記載の電池において、片側絶縁コート鋼板をその絶縁膜が外周側に位置するようにカップ状に加工し、これを凹状の前記負極端子として用いることにより、片側絶縁コート鋼板の絶縁膜を前記絶縁部材として機能させたことを特徴とする電池。
(付記7)前記絶縁部材の先端を前記端子板側へ沈下自在としたことを特徴とする付記1に記載の電池。
(付記8)付記7に記載の電池において、前記絶縁部材に弾性伸縮性を付与したことを特徴とする電池。
(付記9)付記7に記載の電池において、前記絶縁部材をコイルばねによって弾性的に昇降自在に設けたことを特徴とする電池。
(付記10)前記絶縁部材を前記正極端子および負極端子より高くしたことを特徴とする付記1または付記2に記載の電池。
(付記11)端子板に正極端子および負極端子を同一平面上に並設し、これら正極端子、負極端子に発電要素を電気的に接続して直列回路を形成した電池において、前記直列回路にPTC機能を組み込んだことを特徴とする電池。
(付記12)付記11に記載の電池において、PTC機能を備えた電子伝導体を前記正極端子と前記負極端子の少なくとも一方に被覆したことを特徴とする電池。
(付記13)付記11に記載の電池において、前記正極端子または前記負極端子と前記発電要素との間にPTC素子を組み込んだことを特徴とする電池。
(付記14)端子板に正極端子および負極端子を同一平面上に並設し、これら正極端子、負極端子に発電要素を電気的に接続した電池において、前記正極端子と前記負極端子の少なくとも一方を前記発電要素から切り離し自在としたことを特徴とする電池。
(付記15)付記14に記載の電池において、前記正極端子と前記負極端子の少なくとも一方を前記端子板から取り外し自在としたことを特徴とする電池。
(付記16)付記14に記載の電池において、前記正極端子および前記負極端子を前記端子板ごと取り外し自在としたことを特徴とする電池。
(付記17)外装缶の外周に外装ラベルを装着し、この外装缶の開口部に端子板を装着し、この端子板に正極端子および負極端子を同一平面上に並設した電池において、前記外装ラベルの底部を取り外し自在としたことを特徴とする電池。
本発明に係る電池の第1の実施形態を示す図であって、(a)はその斜視図、(b)はその平面図、(c)はその正断面図、(d)は使用状態の一例を示す正断面図、(e)は使用状態の別の例を示す正断面図、(f)は不使用時の一状態を示す正断面図、(g)は不使用時の別の状態を示す正断面図である。 本発明に係る電池の第2の実施形態を示す図であって、(a)はその平面図、(b)はその正断面図、(c)は使用状態の一例を示す正断面図、(d)は使用状態の別の例を示す正断面図、(e)は不使用時の一状態を示す正断面図、(f)は不使用時の別の状態を示す正断面図である。 本発明に係る電池の第3の実施形態を示す図であって、(a)はその平面図、(b)はその正断面図、(c)は使用状態を示す正断面図、(d)は不使用時の状態を示す正断面図である。 本発明に係る電池の第4の実施形態を示す図であって、(a)はその正断面図、(b)は使用状態を示す正断面図、(c)は不使用時の一状態を示す正断面図、(d)は不使用時の別の状態を示す正断面図である。 本発明に係る電池の第5の実施形態を示す図であって、(a)はその正断面図、(b)は使用状態を示す正断面図、(c)は不使用時の一状態を示す正断面図、(d)は不使用時の別の状態を示す正断面図である。 本発明に係る電池の第6の実施形態を示す正断面図である。 本発明に係る電池の第7の実施形態を示す正断面図である。 本発明に係る電池の第8の実施形態を示す正断面図である。 本発明に係る電池の第9の実施形態を示す正断面図である。 本発明に係る電池の第10の実施形態を示す図であって、(a)はその正断面図、(b)は不使用時の状態を示す正断面図である。
符号の説明
1……電池
3……発電要素
5……端子板
6……正極端子
7……負極端子
9、13、19……絶縁部材
15……PTC機能を備えた電子伝導体
16……PTC素子
17……外装ラベル
18……片側絶縁コート鋼板
18a……母材
18b……絶縁膜(絶縁部材)

Claims (6)

  1. 端子板に正極端子および負極端子を同一平面上に並設した電池において、
    前記正極端子と前記負極端子との間に絶縁部材を設けたことを特徴とする電池。
  2. 前記絶縁部材の先端を前記端子板側へ沈下自在としたことを特徴とする請求項1に記載の電池。
  3. 前記絶縁部材を前記正極端子および負極端子より高くしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電池。
  4. 端子板に正極端子および負極端子を同一平面上に並設し、これら正極端子、負極端子に発電要素を電気的に接続して直列回路を形成した電池において、
    前記直列回路にPTC機能を組み込んだことを特徴とする電池。
  5. 端子板に正極端子および負極端子を同一平面上に並設し、これら正極端子、負極端子に発電要素を電気的に接続した電池において、
    前記正極端子と前記負極端子の少なくとも一方を前記発電要素から切り離し自在としたことを特徴とする電池。
  6. 外装缶の外周に外装ラベルを装着し、この外装缶の開口部に端子板を装着し、この端子板に正極端子および負極端子を同一平面上に並設した電池において、
    前記外装ラベルの底部を取り外し自在としたことを特徴とする電池。
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