JP2011238487A - スナップ端子及びその製造方法、電池 - Google Patents

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正彦 米澤
Hiroshi Hamada
浩 濱田
Shuichi Arae
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Abstract

【課題】正極端子部と負極端子部との間の確実な絶縁を図りつつ、部品点数や組立工数を削減することにより、その分だけ製品コストを下げることができるスナップ端子及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明のスナップ端子は、正極端子部及び負極端子部を備える。負極端子部を構成する容器状の端子本体82は、片面に樹脂層92を有する樹脂ラミネート鋼板91を用いて形成される。樹脂層92は、端子本体82の外周面82aの少なくとも正極端子部に臨む側を被覆している。一方、端子本体82の内周面等には、樹脂層92によって被覆されていない金属露出部93が残されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、スナップ端子及びその製造方法、スナップ端子を用いて構成された電池に関するものである。
従来、正極端子部及び負極端子部を同一平面上に有する角型9Vタイプの電池(例えば、6R61、6F22、6LR61、6LF22など)がよく知られている。この種の電池は、一般的には扁平状単電池を積層するか、細い円筒状の電池を直列に接続し、これらを角型の電池缶内に収容した構造を有している。
しかしながら、このような構造の角型電池では、正極端子部及び負極端子部が隣接して配置されている。このため、電池の不使用時(使用前や使用後の廃棄時)において、正極端子部と負極端子部との両方に金属物やコイン型電池などの導電性部材が接触してショートしたり、電池が発熱したりするなどの問題が生じる可能性がある。
そこで、正極端子部及び負極端子部の少なくとも一方を円筒状のキャップ(絶縁部材)で覆う技術(例えば特許文献1参照)や、電池の外装部に絶縁テープを保持しておき、廃棄時に絶縁テープを剥がして正極端子部及び負極端子部に貼付する技術(例えば特許文献2参照)が提案されている。このようにすれば、導電性部材の接触に起因したショートの発生や電池の発熱を防止することができる。
特開2005−108583号公報(図1等) 特開2003−17082号公報([0021]、図2等)
ところが、特許文献1,2に記載の従来技術では、正極端子部−負極端子部間の絶縁にキャップや絶縁テープが必要であるため、部品点数や組立工数が増えてしまい、その分だけ製品コストも上昇してしまうという問題がある。また、キャップや絶縁テープが脱落する可能性があるため、正極端子部−負極端子部間を確実に絶縁できないという問題もある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、正極端子部と負極端子部との間の確実な絶縁を図りつつ、部品点数や組立工数を削減することにより、その分だけ製品コストを下げることができるスナップ端子及びその製造方法を提供することにある。また、上記の優れたスナップ端子を用いた好適な電池を提供することにある。
上記課題を解決するための手段[1]〜[5]を以下に列挙する。
[1]絶縁性を有する基板と、前記基板の片側面にて隣接して配置された正極端子部及び負極端子部とを備え、前記正極端子部及び前記負極端子部が機器側の正極端子及び負極端子に対してそれぞれ嵌合可能に構成されたスナップ端子であって、前記負極端子部を構成する容器状の端子本体は、片面に樹脂層を有する樹脂ラミネート鋼板を用いて形成されるとともに、前記樹脂層は、前記端子本体の外周面の少なくとも前記正極端子部に臨む側を被覆している一方、前記端子本体の内周面には、前記樹脂層によって被覆されていない金属露出部が残されていることを特徴とするスナップ端子。
従って、手段1によると、樹脂層が、端子本体(負極端子部)の外周面の少なくとも正極端子部に臨む側を被覆している。このため、正極端子部と負極端子部との両方に金属物やコイン型電池などの導電性部材が接触したとしても、導電性部材は、樹脂層によって被覆されていない正極端子部と、負極端子部において樹脂層によって被覆されている部分とに接触する。その結果、正極端子部と負極端子部との間の絶縁を図ることができるため、両端子部への導電性部材の接触に起因したショートの発生などの問題を防止することができる。しかも、正極端子部と負極端子部との間の絶縁を図るための構成が、樹脂ラミネート鋼板を用いて形成されている。よって、従来用いられていたキャップや絶縁テープが不要になるため、部品点数や組立工数を削減することができ、その分だけ製品コストを下げることができる。また、絶縁を図るための構成である樹脂層は、鋼板にラミネートされて一体化されているために、剥離する可能性が極めて小さい。よって、正極端子部と負極端子部との間の確実な絶縁を図ることができる。
[2]前記樹脂ラミネート鋼板はPETラミネート鋼板であることを特徴とする上記手段1に記載のスナップ端子。
従って、手段2によると、樹脂ラミネート鋼板が、比較的強度が高いPET(ポリエチレンテレフタレート)からなる樹脂層を有する鋼板であるため、端子本体の形成時に樹脂ラミネート鋼板の深絞り加工を行ったとしても、樹脂層の剥離が防止される。
[3]前記樹脂ラミネート鋼板が有する前記樹脂層は着色されていることを特徴とする上記手段1または2に記載のスナップ端子。
従って、手段3によると、樹脂層が着色されているため、端子本体を見るだけで、樹脂層が存在していることを容易に判別できる。
[4]上記手段1乃至3のいずれか1つに記載のスナップ端子を用いた電池。
従って、手段4によると、樹脂層が、端子本体の外周面の少なくとも正極端子部に臨む側を被覆している。このため、正極端子部と負極端子部との両方に導電性部材が接触したとしても、導電性部材は、樹脂層によって被覆されていない正極端子部と、負極端子部において樹脂層によって被覆されている部分とに接触する。その結果、正極端子部と負極端子部との間の絶縁を図ることができるため、両端子部への導電性部材の接触に起因したショートの発生や、電池の発熱などの問題を防止することができる。しかも、正極端子部と負極端子部との間の絶縁を図るための構成が、樹脂ラミネート鋼板を用いて形成されている。よって、従来用いられていたキャップや絶縁テープが不要になるため、部品点数や組立工数を削減することができ、その分だけ製品コストを下げることができる。
[5]上記手段1乃至3のいずれか1つに記載のスナップ端子の製造方法であって、片面の一部に樹脂層を有する樹脂ラミネート鋼板を材料として用い、前記樹脂層が前記端子本体における外周面に位置するように、前記樹脂ラミネート鋼板を金型で打ち抜いて成形することにより、前記端子本体を形成する端子形成工程と、前記端子本体を前記基板の片側面に取り付ける端子取付工程とを含むことを特徴とするスナップ端子の製造方法。
従って、手段5によると、端子形成工程において樹脂層が外周面に位置するように端子本体を形成している。このため、上記した導電性部材が樹脂層に接触する位置に端子本体を向けた状態で、端子取付工程において端子本体の取り付けを行うことができる。その結果、正極端子部と負極端子部との間の絶縁を図ることができるため、両端子部への導電性部材の接触に起因したショートの発生などの問題を防止することができる。しかも、端子形成工程において、正極端子部と負極端子部との間の絶縁を図るための構成を、樹脂ラミネート鋼板を用いて形成している。よって、従来用いられていたキャップや絶縁テープが不要になるため、部品点数や組立工数を削減することができ、その分だけ製品コストを下げることができる。また、絶縁を図るための構成である樹脂層は、鋼板にラミネートされて一体化されているために、剥離する可能性が極めて小さい。よって、正極端子部と負極端子部との間の確実な絶縁を図ることができる。
以上詳述したように、請求項1〜5に記載の発明によると、正極端子部と負極端子部との間の絶縁を図りつつ、部品点数や組立工数を削減することにより、その分だけ製品コストを下げることができる。請求項4に記載の発明によると、さらに上記の優れたスナップ端子を用いた好適な電池を提供することができる。
(a)は本実施形態のリチウム集合電池を示す正面図、(b)はリチウム集合電池の左側面図、(c)はリチウム集合電池の右側面図。 (a)はスナップ端子を示す平面図、(b)はスナップ端子を示す断面図。 (a)は正極端子部を示す断面図、(b)は負極端子部を示す断面図。 樹脂ラミネート鋼板を示す平面図。 他の実施形態における樹脂ラミネート鋼板を示す平面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1に示されるように、リチウム集合電池11を構成する樹脂ケース21は、底部22を有する箱状をなし、その外形寸法は、JISで規定する形式で言うと6F22や6LR61と同等である。樹脂ケース21はその上部に開口部23を有しており、その開口部23を介して内部空間に組電池31等の部材が収容されている。樹脂ケース21に用いられる樹脂材料は特に限定されず、ポリエチレン、ポリプロピレン、ABSなどの汎用の樹脂を使用することが可能である。
また、組電池31は、基本的に複数個の単電池を使用して構成されている。本実施形態において具体的には、電圧が3Vである円筒状リチウム電池32,33,34を3個使用して、1つの組電池31が構成されている。このタイプの円筒状リチウム電池32〜34は、金属製の外装ケース35を有しており、その外装ケース35の胴部表面には絶縁樹脂製の外装ラベル(図示略)が貼着されている。各円筒状リチウム電池32〜34は横並びに、言い換えると隣接するもの同士の胴部を接触させた状態で配置されている。その結果、図1(a)に示されるように、正面視で矩形状をなす組電池31が構成される。この場合、組電池31の上部が短辺側となり、側部が長辺側となり、短辺側にはスナップ端子41が配置されている。
図1(a)に示されるように、組電池31の下段、即ちスナップ端子41から最も離れた位置にある第1の円筒状リチウム電池32は、正極端子32aを左側に向け、負極端子32bを右側に向けた状態で配置されている。組電池31の上段、即ちスナップ端子41に最も近い位置にある第2の円筒状リチウム電池34も、正極端子34aを左側に向け、負極端子34bを右側に向けた状態で配置されている。これに対し、組電池31の中段、即ち第1の円筒状リチウム電池32と第2の円筒状リチウム電池34との間に介在された第3の円筒状リチウム電池33は、正極端子33aを右側に向け、負極端子33bを左側に向けた状態で配置されている。つまり、第3の円筒状リチウム電池33は、第1の円筒状リチウム電池32及び第2の円筒状リチウム電池34とは極性を逆向きにした状態で配置されている。よって、隣接する円筒状リチウム電池32〜34の異極端子同士が近接した状態となる。また本実施形態では、第2の円筒状リチウム電池34の正極端子34aが組電池31の正極側として機能するとともに、第1の円筒状リチウム電池32の負極端子32bが組電池31の負極側として機能するようになっている。
図1,図2に示されるように、基板42の裏面42b側及び組電池31の左側面には、正極側リード板51が組電池31の外面に沿うようにして配置されている。正極側リード板51の一端部は、第2の円筒状リチウム電池34の正極端子34a(即ち組電池31の正極側)に抵抗溶接されている。また、正極側リード板51の他端部は、ハトメ45によって後述する正極端子部71に接続されている。その結果、組電池31の正極側と正極端子部71との間が電気的に接続される。
一方、基板42の裏面42b側及び組電池31の右側面には、負極側リード板52が組電池31の外面に沿うようにして配置されている。負極側リード板52の一端部は、第1の円筒状リチウム電池32の負極端子32b(即ち組電池31の負極側)に抵抗溶接されている。また、負極側リード板52の他端部は、ハトメ46によって後述する負極端子部81に接続されている。その結果、組電池31の負極側と負極端子部81との間が電気的に接続される。
図1に示されるように、組電池31の左側面には第1中間接続用リード板61が配置されている。第1中間接続用リード板61は、一端部が第1の円筒状リチウム電池32の正極端子32aに抵抗溶接され、かつ他端部が第3の円筒状リチウム電池33の負極端子33bに抵抗溶接されている。一方、組電池31の右側面には第2中間接続用リード板62が配置されている。第2中間接続用リード板62は、一端部が第3の円筒状リチウム電池33の正極端子33aに抵抗溶接され、かつ他端部が第2の円筒状リチウム電池34の負極端子34bに抵抗溶接されている。そして、以上のような電気的接続態様としたことにより、各円筒状リチウム電池32〜34同士が互いに電気的に直列接続された、電圧9Vの組電池31が構成される。
図1,図2に示されるように、負極側リード板52の片面側には、負極側リード板52よりも幅広の絶縁シート55が配置されている。そして、この絶縁シート55が介在することにより、負極側リード板52と第2中間接続用リード板62とが非接触状態となり、両者間の絶縁が保たれるようになっている。
また、スナップ端子41は、平面視で略長方形状をなし、絶縁性を有する合成樹脂製の基板42を備えている。基板42の片側面(主面42a)には、導電金属材料からなる正極端子部71及び負極端子部81が突設されている。正極端子部71及び負極端子部81は、基板42の主面42aにて隣接して配置されている。また、正極端子部71には機器側の正極端子70が外嵌され、負極端子部81には機器側の負極端子80が嵌入されている(図2(b)参照)。なお、正極端子部71は、基板42、正極端子部71及び正極側リード板51を貫通するハトメ45の上端部及び下端部をかしめることにより、正極側リード板51に圧着される。同様に、負極端子部81は、基板42、負極端子部81、負極側リード板52及び絶縁シート55を貫通するハトメ46の上端部及び下端部をかしめることにより、負極側リード板52に圧着される。
図2,図3(a)に示されるように、正極端子部71を構成する端子本体72は、図示しない鋼板(厚さ0.23mm)の深絞り加工によって形成されている。端子本体72は、基板42の主面42a上に配置されており、先端部分において開口する容器状をなしている。また、端子本体72は、正極端子70の内径とほぼ同じ外径を有しており、基板42の主面42aに接触する平面視円形状の底部74と、底部74の外周部分から上方に突出する円筒状の壁部75とを備えている。壁部75は、鋼板を折り返すことによって形成された二重構造となっている。壁部75の基端部は、端子本体72の外周方向に突出するとともに主面42aに当接するフランジ75aを有している。
図2,図3(b)に示されるように、負極端子部81を構成する端子本体82は、図4に示す樹脂ラミネート鋼板91(厚さ0.25mm)の深絞り加工によって形成されている。端子本体82は、基板42の主面42a上に配置されており、先端部分において開口する容器状をなしている。また、端子本体82は、負極端子80の外径とほぼ同じ内径を有しており、基板42の主面42aに接触する平面視円形状の底部84と、底部84の外周部分から上方に突出する平面視六角形状の壁部85とを備えている。壁部85は、底部84の径方向にかつ放射状に突出する6本の分割片86(図4参照)を上方に曲げることによって形成されている。壁部85の先端部は、端子本体82の内周方向に曲げられて先端側が底部84に向かって延びるフランジ85aを有している。
図4に示されるように、本実施形態の樹脂ラミネート鋼板91は、白色に着色されたPET(ポリエチレンテレフタレート)からなる樹脂層92(厚さ20μm)を片面に有するPETラミネート鋼板である。樹脂層92は、樹脂ラミネート鋼板91の片面の一部(右側部分)に配置された帯状の被覆部であり、一定の幅を有しかつ直線状に延びている。また、樹脂層92は、端子本体82の外周面82aの少なくとも正極端子部71に臨む側を被覆している(図1,図2参照)。具体的に言うと、本実施形態の樹脂層92は、樹脂ラミネート鋼板91において底部84となる領域の一部を被覆しており、底部84の中央部に設けられた貫通孔87を避けて配置されている。さらに、樹脂層92は、樹脂ラミネート鋼板91において6本の分割片86となる領域のうち、1本の分割片86となる領域の全体を被覆し、2本の分割片86となる領域の大部分を被覆している。一方、外周面82aにおいて樹脂層92を有しない領域や、端子本体82の内周面82b全体には、樹脂層92によって被覆されていない金属露出部93が残されている。なお、本実施形態の樹脂層92は白色であったが、白色以外の色、例えば、黒色、青色、黄色、赤色などであってもよいし、無色透明であってもよい。
なお、正極端子部71側の端子本体72は、外周面72aに機器側の正極端子70が接触する(図2(b)参照)。よって、端子本体72の外周面72aには、正極端子70との導通を図るために、樹脂層92が被覆されないようになっている。また本実施形態では、端子本体72の内周面72bにも、樹脂層92が被覆されないようになっている。一方、負極端子部81側の端子本体82は、内側に機器側の負極端子80が接触する(図2(b)参照)。このため、端子本体82の外周面82aに樹脂層92を被覆することができる。
次に、スナップ端子41の製造方法を説明する。
まず、鋼板準備工程を行い、帯状の樹脂層92を有する樹脂ラミネート鋼板91を、負極端子部81を構成する端子本体82の材料として準備する。また、樹脂層92を有しない鋼板を、正極端子部71を構成する端子本体72の材料として準備する。
続く端子形成工程では、樹脂ラミネート鋼板91を金型で打ち抜いて成形することにより、端子本体82を形成する。具体的に言うと、樹脂層92を有する領域に底部84の一部を成形するとともに、樹脂層92を有しない領域に、底部84の残りの部分と貫通孔87とを成形する。また、樹脂層92を有する領域に、1本の分割片86の全体を成形し、2本の分割片86の大部分を成形する。それとともに、樹脂層92を有しない領域に、大部分が樹脂層92に被覆された2本の分割片86の残りの部分を成形するとともに、残り4本の分割片86の全体を成形する。次に、樹脂ラミネート鋼板91において分割片86となる部分を上方に曲げることにより、壁部85を形成する。このとき、樹脂層92が端子本体82の外周面82aに位置するように、分割片86となる部分を屈曲させる。さらに、壁部85の先端部を端子本体82の内周方向に曲げることにより、フランジ85aを形成する。その結果、端子本体82が形成される。また、鋼板を金型(図示略)で打ち抜いた後、端子本体82の場合と同様の成形を行うことにより、端子本体72を形成する。
続く端子取付工程では、端子本体72,82を基板42の主面42aに取り付ける。具体的に言うと、主面42a上に端子本体72を載置するとともに、裏面42b上に正極側リード板51に載置する。そして、基板42、端子本体72及び正極側リード板51からなる積層物に対してハトメ45を挿通させた後、ハトメ45の上端部及び下端部をかしめることにより、端子本体72が基板42に取り付けられる。
また、主面42a上に端子本体82を載置する。このとき、端子本体82の外周面82aにおいて樹脂層92に被覆されている部分を、端子本体72に臨ませるようにする。また、裏面42b上に負極側リード板52及び絶縁シート55を順番に載置する。そして、基板42、端子本体82、負極側リード板52及び絶縁シート55からなる積層物に対してハトメ46を挿通させた後、ハトメ46の上端部及び下端部をかしめることにより、端子本体82が基板42に取り付けられる。その結果、スナップ端子41が完成する。
従って、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態のスナップ端子41では、樹脂層92が、端子本体82の外周面82aの少なくとも正極端子部71に臨む側を被覆している。このため、正極端子部71と負極端子部81との両方に金属物やコイン型電池などの導電性部材が接触したとしても、導電性部材は、樹脂層92によって被覆されていない正極端子部71と、負極端子部81において樹脂層92によって被覆されている部分とに接触する。その結果、導電性部材を介した正極端子部71−負極端子部81間の通電が樹脂層92によって防止されるため、両端子部71,81への導電性部材の接触に起因したショートの発生などの問題を防止することができる。しかも、正極端子部71と負極端子部81との間の絶縁を図るための構成が、樹脂ラミネート鋼板91を用いて形成されている。よって、従来用いられていたキャップや絶縁テープが不要になるため、部品点数や組立工数を削減することができ、その分だけ製品コストを下げることができる。また、絶縁を図るための構成である樹脂層92は、鋼板にラミネートされて一体化されているために、剥離する可能性が極めて小さい。よって、正極端子部71−負極端子部81間の確実な絶縁を図ることができる。
(2)本実施形態では、帯状の樹脂層92を有する樹脂ラミネート鋼板91を用いて、負極端子部81の端子本体82を形成している。即ち、帯状の樹脂層92を形成することは比較的容易であるため、いっそうの低コスト化を図ることができる。
(3)特許文献2に記載の従来技術は、角型電池の廃棄時に起こり得る問題を解決することしか考慮していない。即ち、角型電池の使用前においては、絶縁テープが正極端子部及び負極端子部に貼着されていないため、両端子部への導電性部材の接触に起因したショートの発生を防止することができない。また、角型電池の廃棄時に絶縁テープを端子部に貼付するか否かは使用者の善意に頼らざるを得ない面がある。このため、使用者が面倒がって絶縁テープを貼付しない場合や、絶縁テープの貼着状態が悪い場合には、角型電池の廃棄時に端子部間のショートの発生を確実に防止できないという不都合がある。
一方、本実施形態では、両端子部71,81に導電性部材が接触したとしても、電池(リチウム集合電池11)の使用状況(使用前または廃棄時)に関係なく、導電性部材を介した正極端子部71−負極端子部81間の通電が樹脂層92によって防止される。よって、両端子部71,81への導電性部材の接触に起因したショートの発生を、使用者の善意とは関係なく確実に防止することができる。
(4)本実施形態のリチウム集合電池11では、マンガン電池やアルカリ電池に比べて大きな電圧(3V)が得られるリチウム電池を単電池として使用して組電池31を構成している。そのため、3個という比較的少ない個数の直列接続により9Vの電圧を得ることができる。また、電池の直列数を減らせる分だけ、電池容量を大きくすることができる。具体的には1000mAh以上の電池容量を実現することが可能である。さらに、単電池として使用した円筒状リチウム電池32〜34は金属製の外装ケース35を有するものであるため、電解液の漏れや外部からの水分浸入が起こりにくく、信頼性の高いものとすることができる。しかも、基板42の主面42aに正極端子部71及び負極端子部81を突設した構造を有するスナップ端子41を採用し、これを正面視で矩形状をなす組電池31の短辺側に配置している。よって、6LR61と同等の使用感を実現することができる。
なお、本実施形態を以下のように変更してもよい。
・上記実施形態の樹脂ラミネート鋼板91は、帯状の樹脂層92を片面の右側部分に有していた。しかし図5に示されるように、端子本体82の外周面82aにおいて壁部85となる部分のみに円環状の樹脂層96を有する樹脂ラミネート鋼板95であってもよい。なお、樹脂層96は、底部84の中央部に設けられた貫通孔87と同心円状に配置されている。
・上記実施形態の樹脂ラミネート鋼板91は、PET(ポリエチレンテレフタレート)からなる樹脂層92を有するPETラミネート鋼板であった。しかし、PET以外の材料、例えば、塩化ビニール樹脂やフッ素樹脂などからなる樹脂層を有する樹脂ラミネート鋼板であってもよい。
・上記実施形態では、スナップ端子41を用いた電池を、リチウム集合電池11に適用したが、これ以外のもの、例えば9Vタイプの角型電池(例えば、6R61、6F22、6LR61、6LF22など)などに適用してもよい。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)上記手段1乃至3のいずれか1つにおいて、前記樹脂層は、前記樹脂ラミネート鋼板の片面の一部に配置された帯状の被覆部であって、一定の幅を有しかつ直線状に延びており、前記端子本体の底部から径方向にかつ放射状に突出する複数の分割片のうち、少なくとも1つの分割片となる領域の全体または大部分を被覆する一方、残りの分割片を被覆しないことを特徴とするスナップ端子。
(2)技術的思想(1)において、前記樹脂層は、前記底部となる領域の一部を被覆し、前記底部の中央部に設けられた貫通孔を被覆しないことを特徴とするスナップ端子。
(3)上記手段1乃至3のいずれか1つにおいて、前記正極端子部の外周面に前記樹脂層が被覆されていないことを特徴とするスナップ端子。
(4)上記手段1乃至3のいずれか1つにおいて、前記正極端子部に機器側の正極端子が外嵌され、前記負極端子部に機器側の負極端子が嵌入されていることを特徴とするスナップ端子。
11…電池としてのリチウム集合電池
41…スナップ端子
42…基板
42a…基板の片側面としての主面
70…正極端子
71…正極端子部
80…負極端子
81…負極端子部
82…端子本体
82a…端子本体の外周面
82b…端子本体の内周面
91,95…樹脂ラミネート鋼板
92,96…樹脂層
93…金属露出部

Claims (5)

  1. 絶縁性を有する基板と、前記基板の片側面にて隣接して配置された正極端子部及び負極端子部とを備え、前記正極端子部及び前記負極端子部が機器側の正極端子及び負極端子に対してそれぞれ嵌合可能に構成されたスナップ端子であって、
    前記負極端子部を構成する容器状の端子本体は、片面に樹脂層を有する樹脂ラミネート鋼板を用いて形成されるとともに、前記樹脂層は、前記端子本体の外周面の少なくとも前記正極端子部に臨む側を被覆している一方、前記端子本体の内周面には、前記樹脂層によって被覆されていない金属露出部が残されていることを特徴とするスナップ端子。
  2. 前記樹脂ラミネート鋼板はPETラミネート鋼板であることを特徴とする請求項1に記載のスナップ端子。
  3. 前記樹脂ラミネート鋼板が有する前記樹脂層は着色されていることを特徴とする請求項1または2に記載のスナップ端子。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のスナップ端子を用いた電池。
  5. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のスナップ端子の製造方法であって、
    片面の一部に樹脂層を有する樹脂ラミネート鋼板を材料として用い、前記樹脂層が前記端子本体における外周面に位置するように、前記樹脂ラミネート鋼板を金型で打ち抜いて成形することにより、前記端子本体を形成する端子形成工程と、
    前記端子本体を前記基板の片側面に取り付ける端子取付工程と
    を含むことを特徴とするスナップ端子の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS54154037A (en) * 1978-05-25 1979-12-04 Mallory & Co Inc P R Battery having female terminal equipped with protective jacket
JP2005108583A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Fdk Energy Co Ltd 電池

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