JP2005107604A - 処方入力装置 - Google Patents

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Hiroyuki Yuyama
裕之 湯山
Junji Matama
淳史 又間
Toyotaka Kinoshita
豊隆 木下
Masahiro Fujii
雅裕 藤井
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Abstract

【課題】 患者の過去の処方データを簡単かつ効果的に再利用可能とする。
【解決手段】 既に発行された処方データに含まれる薬品データを患者データと関連付け、かつ、薬品データを階層化して記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶した薬品データを、階層に従って表示可能な処方照会領域と、新規に処方する薬品データを入力可能な明細入力領域とを表示する表示手段と、表示手段の処方照会領域で、所望の階層単位で明細入力領域に複写可能とする制御手段とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、処方入力装置に関するものである。
従来、処方入力装置として、患者の病名に適した薬品名及び投与量を表示させ、選択したものの処方データを生成し、必要に応じてプリンタにそのデータを出力させるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平05−040768号公報
しかしながら、前記従来の処方入力装置では、患者の過去の処方データは再利用されることがよくあるにも拘わらず、再利用する構成を備えていない。
そこで、本発明は、患者の過去の処方データを簡単かつ効果的に再利用可能とする処方入力装置を提供することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するための手段として、処方入力装置を、
既に発行された処方データに含まれる薬品データを患者データと関連付け、かつ、前記薬品データを階層化して記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶した薬品データを、前記階層に従って表示可能な処方照会領域と、新規に処方する薬品データを入力可能な明細入力領域とを表示する表示手段と、
前記表示手段の処方照会領域で、所望の階層単位で前記明細入力領域に複写可能とする制御手段とを備えた構成としたものである。
この構成により、ある患者について既に処方箋が発行されている場合、処方データを記憶しておくことにより、次回の処方入力の際、再利用することができる。この場合、薬品データが階層化して記憶されているため、所望の階層を選択して明細入力領域に複写することが可能である。
前記記憶手段は、薬品データを処方単位、服用単位、及び、薬品単位に階層化して記憶すると、再利用の際、よく利用される形態をほぼ網羅することが可能となる点で好ましい。
前記表示手段は、処方照会領域の表示内容を切り替える処方照会手段を備えると、再利用する際の利用形態を多様にすることが可能となる点で好ましい。
この場合、前記処方照会手段は、診療科別、全診療科、処方区分別の3つの操作部で構成すればよい。
本発明によれば、薬品データを階層化して記憶し、処方照会領域と明細入力領域を対比させた状態で、既に処方済みの処方データを、所望の階層単位で、今回新規に入力する明細入力領域に複写することができる。したがって、処方入力を簡単でかつ効果的に行うことが可能となる。
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。
図1は、本実施形態に係る処方チェック装置を示す。この処方チェック装置は、ディスプレイ等の表示装置1、キーボード,マウス等の入力装置2、ハードディスク等の記憶装置3、中央処理装置4(CPU)を備える。
表示装置1では、プログラムを起動することによりメニューバー5(図2中、上端部に示す。)が表示される。そして、メニューバー5の日常業務キーを操作し、表示される処方入力キー(図示せず)を選択すると、初期画面として処方入力画面が表示される。
処方入力画面は、図2に示すように、メニュー欄6、各種入力欄7、各種入力ボタン8、ファンクションキー9、表示欄10等で構成されている。
処方入力画面のメニュー欄6には、メインメニュー11と前回処方照会メニュー12が表示される。メインメニュー11は、後述する入力欄7の入力が完了することにより操作可能となる。メインメニュー11には、「前回処方照会」、「処方チェック」、「保留」等の各種ボタンが設けられている。
「前回処方照会」ボタン13を左クリックすることにより、図3に示すように、メニュー欄6での表示がメインメニュー11から前回処方照会メニュー12に切り替わる。前回処方照会メニュー12には、「診療科別」、「全診療科」、「処方区分別」の各ボタンが設けられている。選択した各単位で、「前回処方照会」欄14に登録済みの処方内容を表示させることが可能となっている。
「処方チェック」ボタン15を左クリックすることにより、処方チェック処理が実行され、処方する薬品間に禁忌の対象となるものが含まれている場合等には、図4に示す処方エラー画面に切り替わる。
「保留」ボタン16を左クリックすることにより、現在入力中の処方を保留状態とすることができる。保留とされた処方は、後述するように、予約ファイルに格納され、「保留」欄17には、現在保留中の処方データの件数として加算される。
処方エラー画面では、図4に示すように、「薬品」、「用量」、「エラーメッセージ」、「患者」、「医師」、「診療科」、「対応者」、「問い合わせ事項」、「次回チェック」、「処方変更依頼」、「出力(処方箋)」「次回エラーにしない条件」、「内容」、「有効期限」の各欄、さらにはファンクションキー9で構成されている。
処方入力画面の入力欄7は、「患者ID」、「引換券(処方した薬品を渡す際の引換券の番号)」、「診療科(患者が受けた診療科の名称)」、「病棟(患者が診察を受けた病棟の名称)」、「医師(患者が診察を受けた医師の名前)」、「処方日付」、「服用開始日」、「処方箋区分(外来、定期、臨時等の処方箋を発行する際の形態)」、「明細入力」、「前回処方照会」等の各欄で構成されている。前記各欄は、マウスを右クリックすることにより該当する項目の一覧表を表示させることが可能となっている。表示された一覧表から該当する項目を選択すると、対応する表示欄10にその内容が表示される。例えば、「患者ID」欄で右クリックすると、患者ID及び患者名の一覧表が表示されるので、該当する患者を選択すると、「患者ID」欄に選択した患者名が表示される。
「明細入力」欄は、図2及び図3に示すように、新たな処方入力のために使用する。「明細入力」欄は、「Rp」、「区」、「明細」、「用量」の各列で構成されている。「Rp」は、レシピすなわち服用単位を意味する。「区」は、管理薬品区分を意味する。明細区分(薬品、用法、コメント)が薬品である場合、管理薬品区分の先頭1文字が表示される。例えば、管理薬品であれば「管」、向精神薬であれば「向」が表示される。「明細」は、処方する薬品の名称、服用時期等を意味する。「用量」は、服用時期(例えば、朝、昼、夕食後)、服用用量(例えば、1錠)等を意味する。
「前回処方照会」欄14は、図3に示すように、「処方日付」、「Rp」、「明細」の各列で構成されており、前記メインメニュー11で「前回処方照会」ボタン13を左クリックすることにより表示される。「前回処方照会」欄14は、以前の処方内容を今回の処方すなわち「明細入力」欄での入力に再利用する場合に使用される。具体的に、「前回処方照会」欄14の「処方日付」列でダブルクリックするか、「処方日付」列にカーソルを位置させた状態で、ENTERキーを操作することにより、処方単位で「明細入力」欄に処方内容をコピーすることができる。また、「Rp」列では、服用単位、「明細」列では薬品単位でそれぞれコピーすることが可能である。
また、入力ボタン8としては、「通常入力」、「Do読込」、「処理区分」、「Do登録」、「OKファイル」等の各種ボタンが設けられている。ここでは、特徴部分である「Do読込」ボタン18について説明する。
「Do読込」ボタン18は、ある患者について以前に処方されたデータを再度読み込みするために使用する。すなわち、今回の処方内容と以前の処方内容とが同じであれば、登録されている前回の処方データを再利用すれば、入力の手間を大幅に短縮することが可能であるため、「Do読込」ボタン18を使用する。「Do読込」ボタン18は、初期表示では「Do読込しない」となっており、順次、左クリック操作することにより「Do読込する」又は「Do読込しない」のいずれか一方に切り替わる。表示内容を「Do読込する」とした状態で、患者ID又は患者名を入力すると、その患者について以前に登録された処方データを読み込むことができる。この場合、前述のように、処方単位、服用単位、薬品単位の3段階で、読み込む範囲を設定することができる。
なお、「Do読込」ボタン18で読込可能なデータは、後述する処方入力の際、「Do登録」ボタン19を操作して表示内容を「Do登録する」に変更しておくことにより、Doファイルに自動登録したものが利用される。
ファンクションキー9は、他の部分の表示内容に応じて項目名が変更される。初期表示では、終了キーとヘルプキーのみが表示されている。
処方入力画面の表示欄10は、「保留」、「オペレータ」の各欄で構成されている。
「保留」欄17には、現在保留中の処方データの件数が表示される。すなわち、一時的に席を外す場合や次の処方入力を先に行う場合等、処方入力を行えず、処方データを保留状態とする場合、前記ファンクションキー9に表示される保留キーを操作することにより、処方入力を保留状態とし、その旨及び保留件数を「保留」欄17に表示させる。「保留」欄17でダブルクリックすると、保留中の処方内容を別ウィンドウで表示することができる。また、保留中であることが、図5に示すように、別ウィンドウのテロップ表示部20に表示される。ここでは、テロップ表示部20としては、電光掲示板のように、表示枠内に文字情報が移動しながら表示されるもの等が使用可能である。
入力装置2は、キーボード、マウス等の種々の手段で構成することができる。マウスの場合、表示装置1に表示させたマウスポインタを操作して該当するボタン等に移動させた後、クリック操作することにより所望の処理を行うことが可能である。
記憶装置3は、各種マスターデータを記憶する。各種マスターデータとしては、例えば、患者マスター、病棟マスター、診療科マスター、利用者マスター、診療科別医師マスター、処方箋区分マスター等の患者属性に関するマスターデータや、薬品マスター、用法マスター、コメントマスター、約束マスター(約束処方すなわち予め登録した処方)等の薬品に関するマスターデータや、Doファイル、予約ファイル、相互作用テーブル、辞書テーブル等の他のマスターデータ等、種々のマスターデータが含まれる。以下、特徴部分であるDoファイル、予約ファイル、相互作用テーブル、及び、辞書テーブルについて説明する。
Doファイルは、前述の通り、「Do登録」ボタン19を操作して表示内容を「Do登録する」に変更した状態で、処方入力を行うことにより自動登録されたデータで構成されている。
予約ファイルは、ファンクションキー9に表示される保留キーを操作することにより処方途中で保留とされた入力途中のデータで構成されている。この予約ファイルのデータに基づいて、「保留」欄17への表示及びテロップ表示が行われる。
相互作用テーブルは、メインテーブルと、検索用テーブルとで構成され、相互作用のチェックすなわち処方チェック処理に利用される。
メインテーブルは、図6に示すように、薬品(処方チェック処理の対象となる基準の薬品名、ここでは薬品コードを使用)、相手薬品(基準薬品と処方チェック処理される他の薬品名、ここでは薬品コードを使用)、禁忌・注意の別、簡易理由(薬袋印刷用等の簡略化した処方理由)、及び、詳細理由の各列で構成されている。薬品と相手薬品との組み合わせからなる各行が1レコードである。但し、一般薬品(OTC(over the counter)薬品)の場合、複数の成分が含まれているので、1つの薬品名に対して複数の成分を対応させた成分テーブルが別に用意されている。OTC薬品は、例えば、問診等で患者から現在服用中である旨の情報を得た場合、成分テーブルで各成分に分解して今回処方する薬品との禁忌等をチェック(検索)される。
検索用テーブルは、図7に示すように、薬品、禁忌・注意の別、相手薬品の各列で構成され、相手薬品の内容は、対象となる他の薬品のコード番号を列挙したものとなっている。但し、禁忌の対象となる薬品と、注意の対象となる薬品とで相手薬品が分けられている。このため、1レコードに、ある薬品と、その禁忌又は注意のいずれか一方の対象となる相手薬品の組み合わせを全て含めることができる。したがって、レコード数を大幅に削減して検索処理を高速で行わせることが可能である。
このように前記相互作用テーブルを備えることにより、従来、医師がOTC薬品の表示成分を確認し、その全てについて処方チェックしていた作用を完全に自動化することが可能となる。また、他のチェックシステムのように、OTC薬品の処方チェック毎に表示成分の全てを入力する必要もない。
辞書テーブルは、図8Aに示すように、「病名」、「カナ」、「ICDコード」の各列で構成されている。「病名」には、ICD10(国際疾病分類)に従って決定された病名のほか、医師により一般的に使用されている病名(一般使用名称)等が含まれる(一般使用名称に対するICDコードについては図12参照)。「カナ」は、病名の読み仮名である。「ICDコード」は、ICD10(国際疾病分類)に従って決定されたコード番号である。「ICDコード」列には、病名に対応するICDコードがある場合、そのコード番号が登録されている。病名に対応するICDコードがない場合、同義語として使用される、ICDコードのある病名が登録されている。また、複合病名の場合、図8Bに示すように、ICDコードのある病名の組み合わせとして登録されている(例えば、神経性咽頭痛では心因性疼痛と咽頭痛の組み合わせとなる)。さらに、図8Cに示すように、複合病名であって、かつ、複合病名の病名部を構成する文字列に複数のICDコードに対応する病名に相当する部分が含まれる場合、病名をICDコードに対応させて区切り、「または(or)」や「かつ(and)」により接続した「検索式」をフィールドに格納しておき、それに応じて分解検索する。図8Cでは、「または(or)」が「|」、「かつ(and)」が「+」で示されている。さらにまた、図12に示すように、ICDコードのない一般使用名称の場合、ICDコードのある病名(マスター表記名称)とICDコードとが登録されている。
中央処理装置4は、各種データを一時的に記憶するためのメモリ21(RAM)を内蔵する。メモリ21は、処方データを記憶する処方データメモリ21や、各種データの作業メモリ21等として使用する。
なお、表示装置1、入力装置2、記憶装置3、中央処理装置4は、パーソナルコンピュータで構成してもよい。
次に、前記構成の処方チェック装置の操作について、図9のフローチャートに従って説明する。
まず、図2に示す処方入力画面を開き、属性の入力を行う(ステップS1)。属性入力では、最初に、患者ID欄で右クリックし、患者の一覧表を表示させる。患者一覧表は、患者IDと患者名とで構成されている。該当する行を左クリックすれば、その内容が患者ID欄に反映される。このとき、「年齢」欄に既に登録されている患者の生年月日と本日の日付(システム日付)から算出された年齢が自動表示される。
以下、同様にして、「引換券」、「診療科」、「病棟」、「医師」、「処方日付」、「服用開始日」、「処方箋区分」を入力する。但し、「処方日付」、「服用開始日」には本日の日付が自動入力されるので、必要に応じて変更すればよい。また、これらのデータは、全てホストコンピュータから読み込んで自動表示させることも可能である。
ここで、今から処方された薬品を発行しようとする患者が以前に同様な処方を受けているか否かを判断する(ステップS2)。以前の処方内容を再利用する処方再利用処理が必要な場合、患者ID欄への入力が完了した時点で、「Do読込」ボタン18を操作して表示内容を「Do読込する」に変更する。これにより、既に処方済みの内容がDoファイルから読み込まれて「前回処方照会」欄14に表示される。そこで、「前回処方照会」欄14の「処方日付」列でダブルクリックするか、「処方日付」列にカーソルを位置させた状態で、ENTERキーを操作すると、Doファイルから処方単位で「明細入力」欄に処方内容をコピーすることができる(ステップS3)。また、「Rp」列では、服用単位でコピーすることができ、「明細」列では薬品単位でそれぞれコピーすることができる。これにより、入力の手間を大幅に軽減することが可能となる。
なお、処方済みの内容は、「メニュー」欄の「メインメニュー11」で、「前回処方照会」ボタン13を操作することによっても「前回処方照会」欄14に表示させることができる。但し、前記「Do読込」ボタン18を操作して表示内容を「Do読込する」に変更しない限り、処方再利用処理はできない。
続いて、以前の処方内容を再利用できない場合、「明細入力」欄で、右クリックし、薬品の一覧表を表示させて該当する薬品を選択する。また、用量、単位等を入力することにより、明細入力を行う(ステップS4)。
このようにして処方入力が完了すれば、「メニュー」欄の「メインメニュー11」で、「処方チェック」ボタン15を操作することにより処方内容をチェックする処方チェック処理を実行する(ステップS5)。
処方チェック処理としては、最小量・最大量チェック、長期禁止チェック、採用日・採用中止チェック、院内・院外採用薬品チェック、適応症チェック、禁忌症チェック、アレルギー・副作用チェック、重複薬品チェック、相互作用チェック、投与期間チェック等が該当する。
最小量・最大量チェックでは、1回で処方可能な用量や、保険が適用される用量の最小値、最大値の要件を満足するか否か、あるいは、体重や年齢の違いによる処方可能な用量の最大値の要件を満足するか否か等をチェックする。
長期禁止チェックでは、服用を続けてもよい最大日数を超えるか否かをチェックする。
採用日・採用中止チェックでは、処方する薬品が採用すなわち服用を許可しているか否かをチェックする。
院内・院外採用薬品チェックでは、病院内でのみ使用可能な薬品と、病院外でのみ使用可能な薬品とをチェックする。
適応症チェックでは、図10に示すように、処方データの病名と、処方された薬品に基づいて薬品マスターに照会することにより得られる適応症とが一致しているか否かをチェックする。
禁忌症チェックでは、処方データの病名と、処方された薬品に基づいて薬品マスターに照会することにより得られる禁忌症とが一致するか否かをチェックする。
アレルギー・副作用チェックでは、処方データに基づいて患者コメントマスターに照会することにより得られるアレルギー・副作用と、処方された薬品に基づいて薬品マスターに照会することにより得られる薬効とが一致するか否かをチェックする。
重複薬品チェックでは、ある患者について全ての診療科で処方された全薬品(過去に処方された薬品を含む。)に対して同じ薬品が処方されているか否かをチェックする。
相互作用チェックでは、図11に示すように、病名チェック処理を実行した後、処方された全薬品(過去に処方された薬品を含む。)に対して禁忌及び注意の対象となる薬品が含まれていないか否かについての処理が行われる。
病名チェック処理では、例えば、電子カルテに入力された病名に基づいて、図8Aに示す辞書テーブルに従ってICDコードのあるものについては、そのコード番号が割り当てられる。また、ICDコードのない一般使用名称については、一旦、図12に示す辞書テーブルに従ってICDコードのある病名に変換された後、再度、辞書テーブルに従ってICDコードが割り当てられる。複合病名であれば、図8B又は図8Cに示す辞書テーブルに従って病名が分解され、又は、検索式により条件を設定された後、ICDコードが割り当てられる。そして、病名にICDコードが割り当てられれば、相互作用テーブルに従って該当する禁忌又は注意の対象となる薬品を特定し、処方された全薬品について処方チェック処理を開始する。
相互作用チェック処理では、処方された各薬品の薬品コードについて、順次、禁忌又は注意の対象となっていないか否かを、残る他の薬品を全て含む薬品コードが相互作用テーブルに存在するか否かを検索する。前記薬品については、過去に処方された薬品が含まれる。本実施形態では、残る他の薬品全てを1つの薬品コードとして検索することができるので、処理を非常に高速に行うことが可能である。また、相互作用チェック処理では、薬品、適応症病名、ICDコードからなる適応症テーブルに基づいて、前記病名チェック処理で付与したICDコードに従って処方すべき薬品及び適応症病名を検索し、処方する薬品に不足がないか否かをチェックする。また、薬品、禁忌レベル、禁忌病名、ICDコードからなる禁忌テーブルに基づいて、前記ICDコードに従って、処方する薬品が禁忌の対象となっていないか否かについてチェックする。これにより、処方しようとする薬品を病名から適切なものであるかどうかを確認することができ、投薬ミスを防止することが可能となる。また、ICDコードと対応されることで、EBM(Evidence-Based Medicine)根拠に基づく医療を実現できる。
具体的に制御内容について、図14に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、ICDコードのないものについて、辞書テーブルに従ってICDコードのある病名に変換する変換処理を行う(ステップS11)。そして、複合病名であるか否かを判断し(ステップS12)、複合病名でなければ、辞書テーブルでICDコードを検索する(ステップS13)。また、複合病名であれば、辞書テーブルに従ってICDコードのある病名に変換あるいは分解し、複合病名の病名部を構成する文字列に複数のICDコードに対応する病名に相当する部分が含まれる場合、前述の検索式に従ってICDコードの検索処理を行う(ステップS14)。続いて、相互作用チェック処理で、禁忌薬品を抽出し(ステップS15)、出力及び表示を行った後(ステップS16)、処方データの有無を判断する(ステップS17)。処方データがあれば、前記ステップS15での抽出結果に基づいて処方チェック処理を行う(ステップS18)。
なお、前記相互作用テーブルには、医療用薬品のほか、一般薬品(OTC薬品)を含めることができる。例えば、病院などで医師が処方箋を作成する際、患者の問診内容にOTC薬品の服用があれば、事前にチェックを行える。この場合、OTC薬品とチェックした旨の説明を記載することも可能である。また、調剤薬局等で、処方箋に応じて調剤された薬剤を、患者に渡す際、それとは別にOTC薬品(頭痛薬や、酔い酔い止め等)を購入する場合がある。このとき、調剤された処方データに対してのOTC薬品の処方チェックを行うことで、副作用等を防止することができる。
前記ステップS5で、該当する薬品コードがなければ、禁忌又は注意の対象となる薬品がないと判断し、通常通り、処方された薬剤を調剤する次の処理へと移行する。
また、該当する薬品コードがあれば、禁忌又は注意の対象となる薬品があると判断し、表示装置1に、図4に示す処方エラー画面を表示させる。
処方エラー画面では、「次回チェック」欄で、「する」又は「しない」のいずれか一方を選択することにより、次回の処方チェック処理に反映することができる。「する」を選択した場合、今回と同様に処方チェック処理が実行される。一方、「しない」を選択した場合、今回エラーとなった処理が、次回の処方チェック処理ではチェックの対象から外される。但し、「しない」を選択する場合には、次回エラーにしない条件を、複数の診療科を担当する医師の場合には「診療科」欄及び「医師」欄、その他の医師の場合には「医師」欄にそれぞれ条件を入力することができる。また、「有効期限」欄で、処方対象から除外する期間を設定することができる。なお、「有効期限」欄での入力がなければ、無期限の扱いとなる。次回の処方チェック処理では、この条件に合致した場合にのみチェックの対象から除外される。
具体的に、図13に処方チェック処理によってエラーとなる処方例を、条件の設定を変更することにより、次回のチェックがどのようになるかの例を示す。処方例1では、テスト錠剤の長期禁止日数が14 日であった場合、処方チェックにて、長期禁止日数を超えているので、長期禁止日数エラーになる。例えば、治療が完了するまで、処方チェックでエラーの出た薬品を使用し続けたい場合、「診療科」欄に内科、「医師」欄にテスト医師、「有効期限」欄に2003/12/31と入力し、「次回チェック」欄で「しない」を選択すると、処方例2ではエラーとはならない。これに対し、処方例3では、診療科が外科となっているため、エラーとなる。また、処方例4では処方日付が有効期限内であるためエラーとはならないが、処方例5では有効期限を過ぎているためエラーとなる。
また、処方エラー画面では、「処方変更依頼」欄で、「する」又は「しない」のいずれか一方を選択することにより、医師に処方変更を依頼するか否かを選択することができる。今回処方箋を発行する場合、「する」を選択する。このとき、「内容」欄への入力がない限り、エラーは解消されない。また、変更内容と処方箋に出力する内容とを変更するか否かを、「出力(処方箋)」欄で、「する」又は「しない」のいずれか一方を選択することにより設定することができる。「する」を選択した場合、「出力内容」欄に希望する内容を入力すればよい。
なお、処方エラー画面で、複数の薬品が処方エラーとして表示された場合、「内容」欄への入力内容が共通であるならば、ファンクションキー9の「全エラー」キーを左クリックすることにより同一内容とすることが可能である。
次いで、処方チェック処理が完了すれば、処方箋を発行するか否かを判断する(ステップS6)。処方箋を発行する場合、ファンクションキー9の「発行」キーを左クリックする(ステップS7)。処方内容に問題がなければ、処方箋が発行され、薬局にて調剤が開始される。例えば、用法の入力が行われていない場合等、処方内容に問題がある場合、該当する理由が画面下方の表示欄10に表示される。この表示内容に従って処方内容を修正すればよい。なお、保留されているデータがある場合、予約ファイル又は一時格納ファイルから読み込んで処方発行を行う。ここに、予約ファイルとは、再度、処方チェック処理の必要なものであり、一時格納ファイルとは処方チェック処理が完了し、処方を発行するために待機しているだけのものである。
一方、処方箋を発行しない場合、処方入力を保留するか否かを判断する(ステップS8)。保留しない場合、ステップS4に戻って処方入力を続行する。一方、保留する場合、メインメニュー11で、「保留」ボタン16を左クリックすることにより保留発行を行う(ステップS9)。これにより、現在入力中の処方データが予約ファイルに格納され、画面の入力文字が消去されて初期画面となる。また、「保留」欄17に保留件数が点滅表示される。さらに、所定時間経過後に、画面左上に、「保留にされた処方があります。ご確認下さい。」と、テロップ表示される。これにより、保留されたままで処方入力が放置されることを防止することが可能となる。なお、表示ウインドウは他ウインドウと別駆動しており、定期的にシステム側で保留処方のチェックが行われ、その都度、画面の最前面に表示される。
「保留」欄17でダブルクリックすると、保留中の処方データが患者名で一覧表示される。処方入力を再開する場合、該当する患者が表示される行(レコード)をダブルクリックすることにより、処方入力画面に入力途中の内容を反映させて表示させることができる。
本実施形態に係る処方チェック装置の構成を示すブロック図である。 図1の表示装置に表示される初期画面(処方入力画面)を示す。 図2の処方入力画面で、前回処方照会欄に前回の処方を呼び出した状態を示す。 図2の処方入力画面で、処方チェック処理を行った結果、処方にエラーがある場合に表示される処方エラー画面を示す。 図2の処方入力画面で、処方を中断して保留とした場合、テロップ表示部が表示された状態を示す。 図1の記憶装置に記憶される相互作用テーブルのメインテーブルのデータ構造を示す図表である。 図1の記憶装置に記憶される相互作用テーブルの検索用テーブルのデータ構造を示す図表である。 図1の記憶装置に記憶される辞書テーブルのデータ構造を示す図表である。 図1の記憶装置に記憶される辞書テーブルのデータ構造の他の例を示す図表である。 図1の記憶装置に記憶される辞書テーブルのデータ構造の他の例を示す図表である。 本実施形態に係る処方チェック装置の操作を示すフローチャート図である。 図1の表示装置に表示される適応症チェック画面である。 図1の表示装置に表示される相互作用チェック画面である。 図1の記憶装置に記憶される辞書テーブルの例を示す図表である。 図1の表示装置に表示された「次回チェック」欄で、処方チェック処理の条件を変更した場合の処方例を示す図表である。 ICDコード付与処理を示すフローチャート図である。
符号の説明
1…表示装置
2…入力装置
3…記憶装置
4…中央処理装置(CPU)
5…メニューバー
6…メニュー欄
7…入力欄
8…入力ボタン
9…ファンクションキー
10…表示欄
11…メインメニュー
12…前回処方照会メニュー
13…「前回処方照会」ボタン
14…「前回処方照会」欄
15…「処方チェック」ボタン
16…「保留」ボタン
17…「保留」欄
18…「Do読込」ボタン
19…「Do登録」ボタン
20…テロップ表示部
21…メモリ(RAM)

Claims (4)

  1. 既に発行された処方データに含まれる薬品データを患者データと関連付け、かつ、前記薬品データを階層化して記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶した薬品データを、前記階層に従って表示可能な処方照会領域と、新規に処方する薬品データを入力可能な明細入力領域とを表示する表示手段と、
    前記表示手段の処方照会領域で、所望の階層単位で前記明細入力領域に複写可能とする制御手段とを備えたことを特徴とする処方入力装置。
  2. 前記記憶手段は、薬品データを処方単位、服用単位、及び、薬品単位に階層化して記憶することを特徴とする請求項1に記載の処方入力装置。
  3. 前記表示手段は、処方照会領域の表示内容を切り替える処方照会手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の処方入力装置。
  4. 前記処方照会手段は、診療科別、全診療科、処方区分別の3つの操作部で構成したことを特徴とする請求項3に記載の処方入力装置。
JP2003336575A 2003-09-26 2003-09-26 処方入力装置 Pending JP2005107604A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013178667A (ja) * 2012-02-28 2013-09-09 Yuyama Manufacturing Co Ltd 電子カルテ装置、電子カルテシステム、電子カルテプログラム、電子カルテプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、処方参考量設定方法
JP2018195196A (ja) * 2017-05-19 2018-12-06 株式会社湯山製作所 医療用事務処理システム及び医療用事務処理プログラム

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JP2013178667A (ja) * 2012-02-28 2013-09-09 Yuyama Manufacturing Co Ltd 電子カルテ装置、電子カルテシステム、電子カルテプログラム、電子カルテプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、処方参考量設定方法
JP2018195196A (ja) * 2017-05-19 2018-12-06 株式会社湯山製作所 医療用事務処理システム及び医療用事務処理プログラム

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