JP2005107263A - 定着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 装置の消費電力の抑制効果を高めて省エネルギー化を確実に実現すること。
【解決手段】 電源から供給された電力を受けて加熱ローラの周表面の温度を定着時には所定の定着温度に維持し,定着処理完了後に所定の予熱移行時間Tを経過したときには上記定着温度より低い予熱温度Thに維持する定着装置において,消費電力量Wを計測する消費電力計測手段と,上記消費電力計測手段により計測された消費電力量Wと,予め設定等された許容消費電力量WOとを比較する電力量比較手段と,上記電力量比較手段により上記消費電力量Wと上記許容消費電力量WOとを比較したときの電力量の差分に応じて上記予熱移行時間Tを変更する予熱移行時間等変更手段とを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は,加熱ローラと加圧ローラとを備えた画像形成装置の定着装置に関し,特に,上記加熱ローラの表面温度を制御して画像形成装置において消費される電力量を抑制する定着装置に関するものである。
複写機,ファクシミリ,プリンタ等の画像形成装置においては,感光体ドラムの周囲に,帯電装置,露光装置,現像装置,転写装置,クリーニング装置及び除電装置等の画像形成工程に必要な各装置が配置されており,上記露光装置により感光ドラム表面上に形成された静電潜像は,上記現像装置によりトナーが付着されることにより顕像化され,該顕像化されたトナー画像は転写装置において,記録シートに転写される。トナー画像が転写された記録シートはその搬送方向下流側に設けられた定着装置に運ばれ,記録シートが内部にヒータを備えた加熱ローラとこれに対向する加圧ローラとの間を通過することにより記録シート上のトナーが加熱ローラの熱によって溶融されて記録シート上に定着されるようになっている。
一般に,画像形成装置のメインの電源が投入されると,定着装置の加熱ローラのヒータがONされる。この加熱ローラの表面温度が所定の定着温度に達した時点で画像形成を行うことができる待機状態になる。このとき,画像形成動作が行われないまま,或いは画像形成動作が完了した後にも上記待機状態が維持されると,電力の消費量が比較的大きいヒータへの電力供給が上記定着温度を維持するために継続されることになり,大きな電力ロスが発生することになる。そのため,このような電力ロスの発生を防止して省エネルギー化を図るために,画像形成装置には「予熱モード」等の省電力機能が備えられていることが多い。この予熱モードは,画像形成処理が行われないまま上記待機状態が所定時間維持されると,上記定着装置の加熱ローラの表面温度が定着温度より低い所定の予熱温度に低下させるよう温度制御を行う機能であり,これにより無駄な電力の消費量が抑えられる。
一方,特許文献1には,加熱ローラにおける消費電力を計測し,計測された計測消費電力が所定の消費電力以上である場合は,上記予熱モードに移行するまでの時間(予熱移行時間)を所定の標準時間より短い時間に変更(短縮)し,所定の消費電力未満である場合は,上記予熱移行時間を標準時間より長い時間に変更(延長)することにより加熱ローラの表面温度を制御する定着装置及び画像形成装置が提案されている。
特開2001−42691号公報
しかしながら,上記従来の定着装置において適用される予熱温度制御は,単に予熱移行時間を所定の標準時間から予め設定された固定時間(標準時間より短い時間,或いは長い時間)に変更するものであり,例えば,計測された計測消費電力が所定の消費電力より僅かに超過していた場合でも,若しくは遙かに超過していた場合であっても,上記予熱移行時間を同じ上記固定時間に変更するものであるため,前者の場合には,僅かな超過にもかかわらず上記予熱移行時間が短縮され過ぎて利便性が低下し,後者の場合には,消費電力を抑制することができるとしても,その抑制効果が著しく小さいことになる。また,この場合,装置全体で許容される許容消費電力が定めされていた場合には,実際の消費電力を上記許容消費電力に近づけることが困難であり,省エネルギー化を図ることができず問題である。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,装置の消費電力の抑制効果を高めて省エネルギー化を確実に実現することのできる定着装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は,加熱ローラと,該加熱ローラに圧接してニップ領域を形成する加圧ローラとを備え,上記ニップ領域を通過する記録シートを加熱して該記録シート上のトナー像を定着させる画像形成装置の定着装置であって,電源から供給された電力を受けて上記加熱ローラの周表面の温度を定着時には所定の定着温度に維持し,定着処理完了後に所定の予熱移行時間Tを経過したときには上記定着温度より低い予熱温度Thに維持する定着装置において,上記画像形成装置において消費された消費電力量Wを計測する消費電力計測手段と,上記消費電力計測手段により計測された消費電力量Wと,上記画像形成装置において許容される許容消費電力量WOとを比較する電力量比較手段と,上記電力量比較手段により上記消費電力量Wと上記許容消費電力量WOとを比較したときの電力量の差分に応じて上記予熱移行時間Tを変更する予熱移行時間等変更手段と,を具備してなることを特徴とする定着装置として構成されている。これにより,例えば,上記計測された消費電力量Wが上記許容消費電力量WOを超過していた場合であっても,上記計測消費電力量Wと上記許容消費電力量WOとの差分が大きい場合は上記予熱移行時間Tの減少幅を大きくし,上記差分が小さい場合は上記予熱移行時間Tの減少幅を小さくすることができる。この結果,装置の消費電力量が抑制され,消費電力量に応じた省エネルギー化を確実に実現させることが可能となる。
また,上記電力量比較手段による比較結果に基づいて,上記消費電力量Wが上記許容消費電力量WOより大きい第1の電力量W1以上の場合は,上記予熱移行時間等変更手段が,上記予熱移行時間Tを所定の標準時間TOよりも短い時間T1に変更するものであり,上記消費電力量Wが上記第1の電力量W1より大きい第2の電力量W2以上の場合は,上記予熱移行時間等変更手段が,上記予熱移行時間Tを上記時間T1より更に短い時間T2に変更するものであることが考えられる。
更に,上記電力量比較手段による比較結果に基づいて,上記消費電力量Wが上記許容消費電力量WOより小さい第3の電力量W3以下の場合は,上記予熱移行時間等変更手段が,上記予熱移行時間Tを所定の標準時間TOよりも長い時間T3に変更するものであり,上記消費電力量Wが上記第3の電力量W3より小さい第4の電力量W4以下の場合は,上記予熱移行時間等変更手段が,上記予熱移行時間Tを上記時間T3より更に長い時間T4に変更するものであることも考えられる。
ここで,本発明が,加熱ローラと,該加熱ローラに圧接してニップ領域を形成する加圧ローラとを備え,上記ニップ領域を通過する記録シートを加熱して該記録シート上のトナー像を定着させる画像形成装置の定着装置であって,電源から供給された電力を受けて上記加熱ローラの周表面の温度を定着時には所定の定着温度に維持し,定着処理完了後に所定の予熱移行時間Tを経過したときには上記定着温度より低い予熱温度Thに維持する定着装置において,上記画像形成装置において消費された消費電力量Wを計測する消費電力計測手段と,上記消費電力計測手段により計測された消費電力量Wと,上記画像形成装置において許容される許容消費電力量WOとを比較する電力量比較手段と,所定期間経過時における上記電力量比較手段による比較結果に応じて上記画像形成装置の稼働を停止させる稼働停止手段と,を具備してなることを特徴とする定着装置として構成されたものであってもよい。
以上説明したように,本発明は,電源から供給された電力を受けて上記加熱ローラの周表面の温度を定着時には所定の定着温度に維持し,定着処理完了後に所定の予熱移行時間Tを経過したときには上記定着温度より低い予熱温度Thに維持する画像形成装置の定着装置において,上記画像形成装置において消費された消費電力量Wを計測し,計測された消費電力量Wと,上記画像形成装置において許容される許容消費電力量WOとを比較し,該比較したときの電力量の差分に応じて上記予熱移行時間Tを変更するため,例えば,上記計測消費電力量Wが上記許容消費電力量WOを超過していた場合であっても,上記計測消費電力量Wと上記許容消費電力量WOとの差分が大きい場合は上記予熱移行時間Tの減少幅を大きくし,上記差分が小さい場合は上記予熱移行時間Tの減少幅を小さくすることができ,この結果,装置の消費電力量が抑制され,消費電力量に応じた省エネルギー化を確実に実現させることが可能となる。
また,本発明は,電源から供給された電力を受けて上記加熱ローラの周表面の温度を定着時には所定の定着温度に維持し,定着処理完了後に所定の予熱移行時間Tを経過したときには上記定着温度より低い予熱温度Thに維持する定着装置において,上記画像形成装置において消費された消費電力量Wを計測し,計測された消費電力量Wと上記画像形成装置において許容される許容消費電力量WOとを比較し,該比較したときの電力量の差分に応じて上記予熱温度Thを変更するため,例えば,上記計測消費電力量Wが上記許容消費電力量WOを超過していた場合であっても,上記計測消費電力量Wと上記許容消費電力量WOとの差分が大きい場合は上記予熱温度Thの低減幅を大きくし,上記差分が小さい場合は上記予熱温度Thの低減幅を小さくすることができ,この結果,装置の消費電力量が抑制され,消費電力量に応じた省エネルギー化を確実に実現させることが可能となる。
また,本発明は,電源から供給された電力を受けて上記加熱ローラの周表面の温度を定着時には所定の定着温度に維持し,定着処理完了後に所定の予熱移行時間Tを経過したときには上記定着温度より低い予熱温度Thに維持する定着装置において,上記画像形成装置において消費された消費電力量Wを計測し,計測された消費電力量Wと,上記画像形成装置において許容される許容消費電力量WOとを比較し,所定期間経過時における当該比較結果に応じて上記画像形成装置の稼働を停止させることにより,例えば,1月間の装置の許容消費電力量が設定されていた場合に,この許容消費電力量を超えて使用された装置をシステムダウンさせることが可能となり,更なる消費電力量の増加を抑制することが可能となる。
≪第1の実施形態≫ 以下添付図面を参照しながら,本発明の第1の実施形態について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は本発明の実施の形態に係る定着装置Xの概略構成を示すブロック図,図2は本発明の第1の実施形態における温度制御部により実行される温度制御処理の手順の一例を説明するフローチャート,図3は本発明の第1の実施形態における温度制御部により実行される温度制御処理の手順の他の一例を説明するフローチャート,図4は本発明の第1の実施形態における温度制御部により実行される温度制御処理の手順の他の一例を説明するフローチャート,図5は本発明の第3の実施形態における温度制御部により実行される温度制御処理の手順の一例を説明するフローチャート,図6は計測時間毎に推移する消費電力量を示すグラフ図,図7は本発明の実施形態に係る定着装置Xが適用されるデジタル複写機Yの模式断面図である。
まず,図7の模式断面図を用いて,本発明の第1の実施形態に係る定着装置Xが適用されるデジタル複写機Yの構成及び動作について簡単に説明する。尚,本定着装置Xはデジタル複写機Yに限られず,その他に,ファクシミリ装置,プリンタ装置等の画像形成装置に適用され得るものである。
まず,図7の断面図を用いて,本発明の第1の実施形態に係る定着装置Xが適用される画像形成装置の一例であるデジタル複写機Yの概略構成及びその動作について説明する。
デジタル複写機Yは下方に複数の記録紙を収納する記録紙カセットを備えた給紙装置111を備え,上記給紙装置111の上方には画像形成部113及びレーザスキャナユニット(露光装置)105が設けられている。更にその上部には画像読取装置114が設けられている。また,デジタル複写機Yの側面には両面ユニット112が配置されており,その上方には本発明の第1の実施形態に係る定着装置Xが配置されている。また,デジタル複写機Yの本体上面には,液晶タッチパネル等の不図示の表示操作部が配置され,該操作表示部によって,画質モードの選択やコピー動作の開始操作等の各種操作が行われる。
操作者により上記操作表示部上のスタートキーが押下操作されると,上記給紙装置111から給紙された記録シートに画像を形成するコピー動作(複写動作)が開始される。
スタートキーが押下操作されると,画像読取装置114により原稿台106にセットされた原稿の画像が読み取られ,読み取られた原稿画像光は,CCDセンサ等の不図示の光電変換器により電気的な画像情報信号(ディジタル画像データ)に変換された後,不図示の制御部により所定の画像処理がなされてレーザスキャナユニット105に入力される。その後,このレーザスキャナユニット105から画像処理後の画像データに従ったレーザビームが感光体ドラム116の表面に出射される。
画像形成部113には,感光体ドラム116と,その周囲に,帯電装置117,クリーニング装置119等が配置されたプロセスユニット110が設けられており,その近傍には現像装置118と,感光体ドラム116に対向する転写装置104とが配置されている。感光体ドラム116は,例えばアルミ円筒の表面に感光層が形成されており,図1において時計方向に回転駆動される。帯電装置117は回転する感光体ドラム116の表面をコロナ放電等により数百Vに帯電させる。帯電装置117よりも回転方向下流側の感光体ドラム116表面には,上記レーザスキャナユニット105から出射されたレーザビームが照射されて静電潜像が形成される。
現像装置118では現像ローラが回転して,現像ローラ表面に形成された薄層が感光体ドラム116の表面に接触し,感光体ドラム116の表面上の静電潜像に対して帯電したトナーを付着させてトナー画像を形成する。トナー画像は転写装置104において,給紙装置111から搬送されてきた記録シートが感光体ドラム116とその周速と同じ速度で回転する転写ローラとの間に挟持された状態で搬送されながら帯電されてトナー画像が記録シート上に転写される。
前記転写装置104によってトナー像が転写された記録シートは,その搬送方向下流側に設けられた定着装置Xに運ばれる。定着装置Xには加熱ローラ101と,該加熱ローラ101に圧接してニップ領域を形成する加圧ローラ102とが設けられ,該定着装置Xに運ばれた記録シートは上記ニップ領域を通過することにより,記録シート上のトナーが内部にヒータを備えた加熱ローラ101の熱によって溶融され,上記加圧ローラ102によって押圧されて記録シート上にトナー画像が定着される。
本デジタル複写機Yにはいわゆる予熱モード機能(省電力機能の一つ)が備えらている。そのため,上記加熱ローラ101の周表面の温度は,温度制御部10(図1参照)によって,定着時には所定の定着温度に維持され,定着処理が完了した後は定着温度が維持された状態(いわゆる待機状態)から所定の予熱移行時間Tを経過したときに上記定着温度より低い予熱温度Thに維持されるよう温度制御がなされる。かかる予熱モード機能は従来周知の機能であるため,詳細な説明を省略する。
次に,図1のブロック図を用いて,本発明の第1の実施形態に係る定着装置Xの概略構成について説明する。
本定着装置Xは,前記したように,内部にヒータ40が設けられた加熱ローラ101と,該加熱ローラに圧接してニップ領域を形成する加圧ローラ102とを備え,更に,温度制御プログラムが格納されたプログラムROM20と,データROM21と,上記ヒータ40の温度を検出する熱電対或いは測温抵抗体等の温度センサ41と,外部から供給された電力を上記ヒータ40に供給する電力供給部30と,上記ヒータ40に供給される電力量を計測する積算電力計31(消費電力量計測手段の一例)と,上記各部を統括的に制御する温度制御部10とを備えて構成されている。
上記温度制御部10は,不図示のCPU或いはASIC等の演算装置や,演算作業領域として使用されるRAM等から構成されている。更に,上記温度制御部10は,上記CPU等の演算装置によりプログラムROM20に格納された温度制御プログラムが読み出されて演算処理が実行されることにより実現される消費電力計測機能13,電力量比較機能11及び予熱移行時間変更機能12を有している。この消費電力計測機能13,電力量比較機能11及び予熱移行時間変更機能12については後段において詳細に説明する。尚,上記各機能(消費電力計測機能13,電力量比較機能11,予熱移行時間変更機能12)を実現するための手段が消費電力計測手段,電力量比較手段,予熱移行時間等変更手段である。
上記電力供給部30は,外部から供給されたDC24V(直流24V)の電力を,上記温度制御部10から出力される電力供給信号に応じて上記加熱ローラ101に内接する誘導加熱式或いはハロゲンランプ式のヒータ40に供給し,或いはその電力の供給を停止するものである。
上記積算電力計31は,上記電力供給部30から上記ヒータ40に供給される電力量,即ち,上記ヒータ40において消費された消費電力量の積算電力量を一定期間毎(例えば,1日毎)或いは所定の処理を行う毎(例えば,1ジョブ毎)に計測し,計測された積算電力量を例えば1月毎にリセットするものである。
本実施形態においては上記積算電力計31により上記ヒータ40における消費電力量を計測するものとして説明するが,上記ヒータ40に供給される電流及び電圧を検出し,検出された電流,電圧,及び供給時間とから上記ヒータ40における消費電力量を上記温度制御部10に算出させる実施形態であってもかまわない。
また,一般に,定着装置Xにおける消費電力量がデジタル複写機Y全体における消費電力量の大半を占めるため,本実施形態では,上記積算電力計31は上記定着装置Xの加熱ローラ101のヒータ40において消費される電力量を計測するものとして説明するが,上記定着装置Xが適用されるデジタル複写機Y全体において消費される電力量,或いは,帯電装置117,定着装置X,メイン駆動モータ,露光装置(レーザスキャナユニット)105等の比較的消費電力量の多い装置において消費される電力量の合計電力量を計測するものであってもよい。
温度制御プログラムが格納されたプログラムROM20,及び種々のデータが格納されたデータROM21は,EEPROMやフラッシュメモリ等の不揮発性の半導体ROMからなるものであるが,特にこれに限られることはなく,例えばハードディスクドライブ等の記憶媒体であってもかまわない。上記データROM21には,上記積算電力計31により計測された積算電力量に関するデータや読み取られた原稿の画像データ等が記憶される。
ここで,上記制御部10が有する消費電力計測機能13,電力量比較機能11及び予熱移行時間変更機能12の概要について説明する。
消費電力計測機能13とは,デジタル複写機Y等の画像形成装置において消費された消費電力量Wを計測する機能であって,例えば,上記積算電力計31から一定時間毎に出力される計測された消費電力量Wを示す信号を受信し,この信号に基づいて上記消費電力量Wを計測する温度制御部10の機能である。
また,計測される装置に供給される電流及び電圧を検出し,検出された電流値,電圧値,及び供給時間とから上記装置における消費電力量を算出する機能であってもよい。
電力量比較機能11とは,上記消費電力計測機能13により計測された消費電力量Wと,デジタル複写機Y等の画像形成装置において許容される許容消費電力量WOとを比較する機能であって,例えば,上記ヒータ40において消費された消費電力量と,上記ヒータ40において許容される許容消費電力量とを比較する温度制御部10の機能である。具体的には上記消費電力量Wと上記許容消費電力量WOとの大小を比較してその差分ΔW(W−WO)を算出するものである。或いは,上記消費電力量Wが上記許容消費電力量WOより大きい第1の電力量W1以上であるかどうかを比較判断し,また,上記消費電力量Wが上記第1の電力量W1より大きい第2の電力量W2以上であるかどうかを比較判断するものでもある。更には,上記消費電力量Wが上記許容消費電力量WOより小さい第3の電力量W3以下であるかどうかを比較判断し,また,上記消費電力量Wが上記第3の電力量W3より小さい第4の電力量W4以下であるかどうかを比較判断するものでもある。
尚,上記許容消費電力量WOとは,例えばデジタル複写機Y全体或いは所定の装置(定着装置X等)において所定の期間内(例えば1月間)に許される消費電力量であって,電力管理者によって予め設定された電力量である。一般に,このような許容消費電力量WOを定め,実際に消費された電力量を上記許容消費電力量WO以下に抑制することによって消費電力量の管理が行われている。
予熱移行時間変更機能12とは,上記電力量比較機能11により上記消費電力量Wと上記許容消費電力量WOとを比較したときの電力量の差分ΔWに応じて予熱移行時間Tを変更する温度制御部10の機能である。具体的には,上記電力量比較機能11により比較して算出された上記電力量の差分ΔWに比例して上記予熱移行時間Tを変更するものである。
また,上記電力量比較機能11による比較結果に基づいて,上記消費電力量Wが上記許容消費電力量WOより大きい第1の電力量W1以上の場合は,上記予熱移行時間Tを所定の標準時間TOよりも短い時間T1に変更するものであり,上記消費電力量Wが上記第1の電力量W1より大きい第2の電力量W2以上の場合は,上記予熱移行時間Tを上記時間T1より更に短い時間T2に変更するものでもある。
また,上記電力量比較機能11による比較結果に基づいて,上記消費電力量Wが上記許容消費電力量WOより小さい第3の電力量W3以下の場合は,上記予熱移行時間Tを所定の標準時間TOよりも長い時間T3に変更するものであり,上記消費電力量Wが上記第3の電力量W3より小さい第4の電力量W4以下の場合は,上記予熱移行時間Tを上記時間T3より更に長い時間T4に変更するものでもある。
尚,上記予熱移行時間Tとは,定着装置Xにおいて定着処理が可能な待機状態,即ち,加熱ローラ111の表面温度が定着可能な所定の定着温度に維持された状態から,上記加熱ローラ111の表面温度を上記定着温度よりも低い予熱温度Thに低下させる温度制御が開始されるまでの時間のことをいう。
次に,図2のフローチャートを用いて定着装置Xの温度制御部10により実行される温度制御処理の手順の一例について説明する。図中のS100,S110…は処理手順(ステップ)番号を示す。処理はステップS100より開始される。
デジタル複写機Yの電源が投入され,一定の初期設定処理が完了すると,ステップS100において,定着装置Xの加熱ローラ101のヒータ40において消費される消費電力量Wが温度制御部10により計測される。例えば,所定の起算点(例えば月初め)から計測時までに消費された消費電力量Wが温度制御部10により計測される。具体的には,上記積算電力計31により計測された積算電力量を示す信号が所定の時間t毎に上記温度制御部10に出力され,この出力信号を受信することにより計測時点までに上記ヒータ40において消費された消費電力量Wが積算される。このようにステップS100における処理を実行する機能が上記温度制御部10の消費電力計測機能13である。
ステップS110では,計測された消費電力量Wと上記ヒータ40において許容される許容消費電力量WOとが比較され,上記消費電力量Wと上記許容消費電力量WOとの差分ΔW(W−WO)が算出される。具体的には,所定の期間内に計測され積算された消費電力量Wと,データROM21等に予め記憶された上記許容消費電力量WOとが比較され,上記消費電力量Wから上記許容消費電力量WOを減算する処理を行うことにより算出される。ステップS120において上記差分ΔWが無い,或いは無いに等しいと判断されると処理はステップS160に進み,予熱モードへ移行するまでの時間,即ち予熱移行時間Tが所定の標準時間TOに変更される。
上記差分ΔWが有ると判断され,その差分ΔWがプラス差分(ΔW>0)であると判断されると,即ち,上記消費電力量Wが上記許容消費電力量WOよりも大きいと判断されると(S130),ステップS140において,予熱移行時間Tを短縮する処理が実行される。例えば,上記差分ΔWが許容消費電力量WOの1割(10%)に該当する場合,即ち,計測された消費電力量Wが上記許容消費電力量WOの1割増しである場合は,上記予熱移行時間Tを所定の標準時間TOから1割減じた時間に変更し,消費電力量Wが上記許容消費電力量WOの3割増しである場合は上記予熱移行時間Tを所定の標準時間TOから3割減じた時間に変更する処理が実行される。
上記ステップS120において上記差分ΔWが有ると判断され,その差分ΔWがマイナス差分(ΔW<0)であると判断されると,即ち,上記消費電力量Wが上記許容消費電力量WOよりも小さいと判断されると(S130),ステップS150において,予熱移行時間Tを延長する処理が実行される。例えば,上記差分ΔWが許容消費電力量WOの1割(10%)に該当する場合,即ち,計測された消費電力量Wが上記許容消費電力量WOの1割減である場合は,上記予熱移行時間Tを所定の標準時間TOから1割増した時間に変更し,消費電力量Wが上記許容消費電力量WOの3割減である場合は上記予熱移行時間Tを所定の標準時間TOから3割増した時間に変更する処理が実行される。このように,ステップS110,S120における処理を実行する機能が上記温度制御部10の電力量比較機能11であり,上記ステップS140〜S160における処理を実行する機能が上記温度制御部10の予熱移行時間変更機能12である。
これにより,計測された消費電力量Wが,上記許容消費電力量WOを超過していた場合であっても,上記差分ΔWが大きい場合は上記予熱移行時間Tの減少幅を大きくし,上記差分ΔWが小さい場合は上記予熱移行時間Tの減少幅を小さくすることができるため,装置の消費電力量が抑制され,消費電力量に応じた省エネルギー化を確実に実現させることが可能となる。また逆に,消費電力量Wが,上記許容消費電力量WOに達していない場合は上記予熱移行時間Tを標準時間TOより延長してユーザの使用勝手を良くし,利便性を向上させることができる。この場合も,上記差分ΔWが大きい場合は上記予熱移行時間Tの延長幅を大きくし,上記差分が小さい場合は上記予熱移行時間Tの延長幅を小さくすることが可能となる。
次に,図3のフローチャート及び図6のグラフを用いて定着装置Xの温度制御部10により実行される温度制御処理の手順の他の一例について説明する。図中のS200,S210…は処理手順(ステップ)番号を示す。処理はステップS200より開始される。尚,図6には計測時間t毎に推移する消費電力量Wを示す折れ線グラフが示されている。
デジタル複写機Yの電源が投入され,一定の初期設定処理が完了すると,ステップS200では,図2のフローチャートで説明した前記ステップS100の処理と同様にして,上記温度制御部10の消費電力計測機能13によりヒータ40において消費される消費電力量Wが計測される。
ステップS210では,消費電力量Wが許容消費電力量WOより大きい第1の電力量W1(図6参照)以上であると比較判断され,更に,ステップS220において上記消費電力量Wが上記第1の電力量W1より大きい第2の電力量W2(図6参照)未満であると比較判断されると(例えば図6の時刻t1時に測定された場合),ステップS240において予熱移行時間Tが所定の標準時間TOより短い時間T1に変更される。
ステップS220において上記消費電力量Wが上記第1の電力量W1より大きい第2の電力量W2以上であると比較判断されると(例えば図6の時刻t5時に測定された場合),ステップS230において予熱移行時間Tが上記時間T1より更に短い時間T2に変更される。尚,上記消費電力量Wが許容消費電力量WO以上であり,上記第1の電力量W1未満の場合は,予熱移行時間Tは所定の標準時間TOに変更される。
このように,ステップS210,S220における処理を実行する機能が上記温度制御部10の電力量比較機能11であり,上記ステップS230,S240における処理を実行する機能が上記温度制御部10の予熱移行時間変更機能12である。
次に,図4のフローチャート及び図6のグラフを用いて定着装置Xの温度制御部10により実行される温度制御処理の手順の他の一例について説明する。図中のS300,S310…は処理手順(ステップ)番号を示す。処理はステップS300より開始される。
デジタル複写機Yの電源が投入され,一定の初期設定処理が完了すると,ステップS300では,図2のフローチャートで説明した前記ステップS100の処理と同様にして,上記温度制御部10の消費電力計測機能13によりヒータ40において消費される消費電力量Wが計測される。
ステップS310では,消費電力量Wが許容消費電力量WOより小さい第3の電力量W3(図6参照)以下であると比較判断され,更に,ステップS320において上記消費電力量Wが上記第3の電力量W3より小さい第4の電力量W4(図6参照)より大きいと比較判断されると(例えば図6の時刻t3時に測定された場合),ステップS340において予熱移行時間Tが所定の標準時間TOより長い時間T3に変更される。
ステップS320において上記消費電力量Wが上記第3の電力量W3より小さい第4の電力量W4以下であると比較判断されると(例えば図6の時刻t4時に測定された場合),ステップS330において予熱移行時間Tが上記時間T3より更に長い時間T4に変更される。尚,上記消費電力量Wが許容消費電力量WO以下であり,上記第1の電力量W1より大きい場合は,予熱移行時間Tは所定の標準時間TOに変更される。
このように,ステップS310,S320における処理を実行する機能が上記温度制御部10の電力量比較機能11であり,上記ステップS330,S340における処理を実行する機能が上記温度制御部10の予熱移行時間変更機能12である。
≪第2の実施形態≫ 次に,本発明の第2の実施形態について説明し,本発明の理解に供する。尚,第1の実施形態と同様の構成に関しては,同一符号を付し,その説明を省略する。
本実施形態においても,温度制御部10は,前記第1の実施形態と同様に,消費電力計測機能13及び電力量比較機能11を有している。更に,本実施形態においては,上記消費電力計測機能13及び電力量比較機能11に加えて,不図示の予熱温度変更機能を有している。この予熱温度変更機能はプログラムROM20に格納された温度制御プログラムが実行されることにより実現され得る。尚,上記予熱温度変更機能を実現するための手段が予熱温度変更手段である。
ここで,上記温度制御部10が有する予熱温度変更機能の概要について説明する。
予熱温度変更機能とは,上記電力量比較機能11により消費電力量W(上記消費電力計測機能13により計測される消費電力量)と上記許容消費電力量WOとを比較したときの電力量の差分ΔWに応じて定着装置Xの加熱ローラ101表面の予熱温度Thを変更する温度制御部10の機能である。具体的には,上記電力量比較機能11により比較して算出された上記電力量の差分に比例して上記予熱温度Thを変更するものである。
また,上記電力量比較機能11による比較結果に基づいて,上記消費電力量Wが上記許容消費電力量WOより大きい第1の電力量W1以上の場合は,上記予熱移行時間Tを所定の標準予熱温度ThOよりも低い温度Th1に変更するものであり,上記消費電力量Wが上記第1の電力量W1より大きい第2の電力量W2以上の場合は,上記予熱温度Thを上記温度Th1より更に低い温度Th2に変更するものでもある。
また,上記電力量比較機能11による比較結果に基づいて,上記消費電力量Wが上記許容消費電力量WOより小さい第3の電力量W3以下の場合は,上記予熱温度Thを所定の標準予熱温度ThOよりも高い温度Th3に変更するものであり,上記消費電力量Wが上記第3の電力量W3より小さい第4の電力量W4以下の場合は,上記予熱温度Thを上記温度Th3より更に高いTh4に変更するものでもある。尚,上記予熱温度Thは,定着装置Xにおいて定着処理が可能な加熱ローラ111の表面温度(定着温度)よりも低い温度のことをいう。
例えば,上記電力量比較機能11により上記消費電力量Wと上記許容消費電力量WOとの差分ΔW(W−WO)が算出され,その差分ΔWがプラス差分(ΔW>0)である場合,即ち,上記消費電力量Wが上記許容消費電力量WOよりも大きい場合は,予熱温度Thを低下させる処理が実行される。例えば,上記差分ΔWが上記許容消費電力量WOの1割(10%)に該当する場合,即ち,計測された消費電力量Wが上記許容消費電力量WOの1割増しである場合は,上記予熱温度Thを所定の標準予熱温度ThOから1割減じた温度に変更し,消費電力量Wが上記許容消費電力量WOの3割増しである場合は上記予熱温度Thを所定の標準予熱温度ThOから3割減じた温度に変更する処理が実行される。
また,上記差分ΔWがマイナス差分(ΔW<0)である場合,即ち,上記消費電力量Wが上記許容消費電力量WOよりも小さい場合は,予熱温度Thを昇温させる処理が実行される。例えば,上記差分ΔWが許容消費電力量WOの1割(10%)に該当する場合,即ち,計測された消費電力量Wが上記許容消費電力量WOの1割減である場合は,上記予熱温度Thを所定の標準予熱温度ThOから1割増した温度に変更し,消費電力量Wが上記許容消費電力量WOの3割減である場合は上記予熱温度Thを所定の標準予熱温度ThOから3割増した温度に変更する処理が実行される。
これにより,計測された消費電力量Wが,上記許容消費電力量WOを超過していた場合であっても,上記差分ΔWが大きい場合は上記予熱温度Thの低減幅を大きくし,上記差分ΔWが小さい場合は上記予熱温度Thの低減幅を小さくすることができるため,装置の消費電力量が抑制され,消費電力量に応じた省エネルギー化を確実に実現させることが可能となる。また逆に,消費電力量Wが,上記許容消費電力量WOに達していない場合は上記予熱温度Thを標準予熱温度ThOより高くしてユーザの使用勝手を良くし,利便性を向上させることができる。この場合,上記差分ΔWが大きい場合は上記予熱温度Thの昇温幅を大きくし,上記差分ΔWが小さい場合は上記予熱温度Thの昇温幅を小さくすることが可能となる。尚,昇温される予熱温度Thの上限は定着温度までである。
≪第3の実施形態≫ 次に,本発明の第3の実施形態について説明し,本発明の理解に供する。尚,第1の実施形態及び第2の実施形態と同様の構成に関しては,同一符号を付し,その説明を省略する。
本実施形態においても温度制御部10は,前記第1の実施形態と同様に,消費電力計測機能13及び電力量比較機能11を有している。更に,本実施形態においては,上記温度制御部10は,上記消費電力計測機能13及び電力量比較機能11に加えて,不図示の稼働停止機能及び比較結果出力機能を有している。この稼働停止機能及び比較結果出力機能はプログラムROM20に格納された温度制御プログラムが実行されることにより実現され得る。尚,上記稼働停止機能を実現するための手段が稼働停止手段であり,上記比較結果出力機能を実現するための手段が比較結果出力手段である。
ここで,上記温度制御部10が有する稼働停止機能及び比較結果出力機能の概要について説明する。
稼働停止機能とは,所定期間経過時における上記電力量比較機能11による比較結果に応じて上記デジタル複写機Yの稼働を停止させてシステムダウンさせる温度制御部10の機能である。具体的には,所定期間経過時における上記電力量比較機能11により消費電力量W(上記消費電力計測機能13により計測される消費電力量)と上記許容消費電力量WOとを比較したときの電力量の差分に応じて上記デジタル複写機Yの稼働を停止させてシステムダウンさせるものである。
比較結果出力機能とは,上記所定期間経過時における上記電力量比較機能による比較結果に関する情報を所定の表示警報装置に出力する温度制御部10の機能である。
ここで,図5のフローチャートを用いて定着装置Xの温度制御部10により実行される温度制御処理(稼働停止処理及び比較結果出力処理)の手順の一例について説明する。図中のS400,S410…は処理手順(ステップ)番号を示す。処理はステップS400より開始される。
デジタル複写機Yの電源が投入され,一定の初期設定処理が完了すると,ステップS400では,図2のフローチャートで説明した前記ステップS100の処理と同様にして,上記温度制御部10の消費電力計測機能13により所定の起算点(例えば月初め)から計測時までに定着装置Xの加熱ローラ101のヒータ40において消費された消費電力量Wが計測される。
次に,ステップ410において,上記起算点から所定の期間Tn(例えば1月)が経過したと判断され,ステップS420で,所定期間Tn経過時に計測された消費電力量Wtnが許容消費電力量WOを超過していると判断されると(Wtn>WO),温度制御部10はデジタル複写機Yの操作表示部或いはデジタル複写機Yを管理する管理サーバ等に対して所定期間Tn経過時における消費電力Wtnが許容消費電力量WOを超過したことを通知するためのデータ或いは信号を出力する(S430)。このように,ステップS430の処理を実行する機能が上記温度制御部10が有する比較結果出力機能である。
続いて,ステップS440において,消費電力量Wtnが許容消費電力量WOを大きく超過しており,例えば上記消費電力量Wtnが許容消費電力量WOの5割増しであると判断されると(Wtn≫WO),温度制御部10はデジタル複写機Yをシステムダウンさせるためにデジタル複写機Yの不図示の制御部に対して停止信号を出力し,デジタル複写機Yの稼働を停止させる(S450)。このように,ステップS410〜S450における処理を実行する機能が上記温度制御部10が有する稼働停止機能である。
ステップS420において消費電力量Wtnが許容消費電力量WOを超過していないと判断され,若しくは,ステップS440において大きく超過していないと判断されると,ステップS460において,所定の起算点から所定期間tnまで積算された消費電力量がリセットされ,再度次の起算点から消費電力量が計測される。
本発明の実施の形態に係る定着装置Xの概略構成を示すブロック図。 本発明の第1の実施形態における温度制御部により実行される温度制御処理の手順の一例を説明するフローチャート。 本発明の第1の実施形態における温度制御部により実行される温度制御処理の手順の他の一例を説明するフローチャートネット。 本発明の第1の実施形態における温度制御部により実行される温度制御処理の手順の他の一例を説明するフローチャート。 本発明の第3の実施形態における温度制御部により実行される温度制御処理の手順の一例を説明するフローチャート。 計測時間毎に推移する消費電力量を示すグラフ図。 本発明の実施形態に係る定着装置Xが適用されるデジタル複写機Yの模式断面図。
符号の説明
X…定着装置
Y…デジタル複写機
10…温度制御部
20…プログラムROM
21…データROM
30…電力供給部
31…積算電力計
40…ヒータ
41…温度センサ
101…定着ローラ
102…加圧ローラ
103…定着装置
104…転写装置
105…露光装置(レーザスキャナユニット)
106…原稿台
110…プロセユニット
112…両面ユニット
113…画像形成部
114…画像読取装置
116…感光ドラム
117…メインチャージャー
118…現像装置
119…クリーニング装置

Claims (4)

  1. 加熱ローラと,該加熱ローラに圧接してニップ領域を形成する加圧ローラとを備え,上記ニップ領域を通過する記録シートを加熱して該記録シート上のトナー像を定着させる画像形成装置の定着装置であって,
    電源から供給された電力を受けて上記加熱ローラの周表面の温度を定着時には所定の定着温度に維持し,定着処理完了後に所定の予熱移行時間Tを経過したときには上記定着温度より低い予熱温度Thに維持する定着装置において,
    上記画像形成装置において消費された消費電力量Wを計測する消費電力計測手段と,
    上記消費電力計測手段により計測された消費電力量Wと,上記画像形成装置において許容される許容消費電力量WOとを比較する電力量比較手段と,
    上記電力量比較手段により上記消費電力量Wと上記許容消費電力量WOとを比較したときの電力量の差分に応じて上記予熱移行時間Tを変更するか,若しくは上記予熱温度Thを変更する予熱移行時間等変更手段と,
    を具備してなることを特徴とする定着装置。
  2. 上記電力量比較手段による比較結果に基づいて,
    上記消費電力量Wが上記許容消費電力量WOより大きい第1の電力量W1以上の場合は,上記予熱移行時間等変更手段が,上記予熱移行時間Tを所定の標準時間TOよりも短い時間T1に変更するものであり,上記消費電力量Wが上記第1の電力量W1より大きい第2の電力量W2以上の場合は,上記予熱移行時間等変更手段が,上記予熱移行時間Tを上記時間T1より更に短い時間T2に変更するものである請求項1に記載の定着装置。
  3. 上記電力量比較手段による比較結果に基づいて,
    上記消費電力量Wが上記許容消費電力量WOより小さい第3の電力量W3以下の場合は,上記予熱移行時間等変更手段が,上記予熱移行時間Tを所定の標準時間TOよりも長い時間T3に変更するものであり,上記消費電力量Wが上記第3の電力量W3より小さい第4の電力量W4以下の場合は,上記予熱移行時間等変更手段が,上記予熱移行時間Tを上記時間T3より更に長い時間T4に変更するものである請求項1に記載の定着装置。
  4. 加熱ローラと,該加熱ローラに圧接してニップ領域を形成する加圧ローラとを備え,上記ニップ領域を通過する記録シートを加熱して該記録シート上のトナー像を定着させる画像形成装置の定着装置であって,
    電源から供給された電力を受けて上記加熱ローラの周表面の温度を定着時には所定の定着温度に維持し,定着処理完了後に所定の予熱移行時間Tを経過したときには上記定着温度より低い予熱温度Thに維持する定着装置において,
    上記画像形成装置において消費された消費電力量Wを計測する消費電力計測手段と,
    上記消費電力計測手段により計測された消費電力量Wと,上記画像形成装置において許容される許容消費電力量WOとを比較する電力量比較手段と,
    所定期間経過時における上記電力量比較手段による比較結果に応じて上記画像形成装置の稼働を停止させる稼働停止手段と,
    を具備してなることを特徴とする定着装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006317694A (ja) * 2005-05-12 2006-11-24 Ricoh Co Ltd プロセスカートリッジ、画像形成装置及び電力管理装置
JP2019012129A (ja) * 2017-06-29 2019-01-24 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

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