JP2005106573A - 振動式測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明はセンサチューブと収納ケースとの熱膨張率の差違によりセンサチューブに荷重が付与されることを課題とする。
【解決手段】 センサチューブ14は、センシング領域Laと、センシング領域Laより流入側となる流入側非センシング領域Lbと、センシング領域Laより流出側となる流出側非センシング領域Lcとを有する。流入側非センシング領域Lb及び流出側非センシング領域Lcには、熱膨張による引張り力または圧縮力を吸収するための曲げ部72,74が設けられている。そのため、センサチューブ14と収納ケース12との熱膨張率の差によってセンサチューブ14に軸方向の引張り荷重あるいは圧縮荷重が作用した場合、曲げ部72,74の曲率半径が変化することにより引張り荷重あるいは圧縮荷重が吸収されてセンサチューブ14の振動部分の振動特性が変化せず、温度変化による計測誤差を防止することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は振動式測定装置に係り、特にセンサチューブを加振してコリオリ力によるセンサチューブの変位を検出して流量または密度を計測するよう構成した振動式測定装置に関する。
流体が供給された管路を振動させて流体の物理量を測定する振動式測定装置として、例えばコリオリ式質量流量計又は振動式密度計がある。以下、コリオリ式質量流量計について説明する。
このコリオリ式質量流量計では、被測流体が通過するセンサチューブを加振器により半径方向に振動させ、流量に比例したコリオリ力によるセンサチューブの変位をピックアップにより検出するよう構成されている。また、振動式密度計も上記コリオリ式質量流量計と同様な構成になっており、センサチューブが被測流体の密度に応じた周波数で振動する。
従来の振動式測定装置としては、例えば、コリオリ式質量流量計の場合、一対のセンサチューブに流体を流し、加振器(駆動コイル)の駆動力により一対のセンサチューブを互いに近接、離間する方向に振動させる構成とされている(例えば、特許文献1参照)。
また、加振器及びピックアップは、マグネットとコイルとから構成されており、加振器の駆動コイルに駆動パルスまたは正負のある交番電圧(交流信号)が入力されると、センサチューブに取り付けられた駆動用マグネットに対して吸引力または反発力を作用させてセンサチューブを振動させ、振動するセンサチューブに取り付けられた検出用マグネットの変位をピックアップのセンサコイル(検出部)から出力される検出信号により検出するようになっている。
そして、コリオリの力は、センサチューブの振動方向に働き、かつ入口側と出口側とで逆向きであるのでセンサチューブに捩れが生じ、この捩れ角が質量流量に比例する。従って、一対のセンサチューブの入口側及び出口側夫々の捩れる位置に振動を検出するピックアップ(振動センサ)を設け、両センサの出力検出信号の時間差を計測して上記センサチューブの捩れ、つまり質量流量を計測している。
ところが、例えば自動車の燃料として使用されるCNG(Compressed Natural Gas)等の高圧に加圧された圧縮性天然ガスを給送するガス供給系路に上記質量流量計を設けて流量計測を行う場合、センサチューブの耐圧強度を高める必要がある。
しかしながら、センサチューブの肉厚を厚くすると、センサチューブを振動させる加振器の駆動力を大きくしなければならず、且つセンサチューブの剛性が高くなった分、計測時の共振振幅が小さくなって外乱の影響を受けやすくなったり、流量計測時、流入側及び流出側の振動センサの位相差(ねじれ角)が小さくなったりして、計測精度が低下するといった課題が生じる。
そこで、従来の振動式測定装置では、センサチューブの圧力供給孔から収納ケース内に被測流体を供給することにより、センサチューブの内部と外部との圧力をバランスさせて、センサチューブの耐圧強度を高めなくても高圧流体を計測することができるようにしている。(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−331406号公報
また、従来の振動式測定装置では、上記のように収納ケースの内部に被測流体を充填させて高圧流体を計測する場合、加振器及びピックアップが収納ケースの内部に収納されているため、被測流体が燃料等の可燃性流体である場合には、加振器の駆動コイル及びピックアップのセンサコイルを被測流体に接触しないように防爆ケースなどで覆う必要があり、電気信号によるスパークが生じない構成とする必要があった。
さらに、被測流体によっては、加振器のマグネットやコイルの材質や絶縁被覆に影響を与える場合や、電気配線を内部まで通過させるために収納ケースに貫通端子を設けたりする必要があった。
このような問題を解消するため、電気信号が入出力される加振器の駆動コイルやピックアップのセンサコイルを収納ケースの外部に設けることが検討されている。
しかも、センサチューブに取り付けられるマグネットには、希土類の材料が使われる場合が多いが、希土類の金属は、水素と化合しやすく、水素雰囲気中では、磁力の低下や破壊される場合があり、被測流体に接触する場所での使用が難しかった。
そのため、燃料電池車の燃料タンクに高圧水素を充填する充填装置の燃料供給経路に質量流量計を設ける場合、センサチューブの耐圧強度を小さくして計測精度を高めるため、センサチューブを収納する収納ケース内にも被測流体が充填させる構成が採用されると、センサチューブに取り付けられたマグネットが水素に接触してしまいマグネットの磁力の低下や破壊を招くおそれがあったので、水素が浸透しにくい材質(例えば、ステンレス材)でマグネットを覆う必要があった。
さらに、センサチューブの計測感度を上げるため、被測流体の圧力脈動に耐えうる限界までセンサチューブを薄肉化している。そのため、薄肉化されたセンサチューブは、収納ケース内に収納された状態で直線状に延在する部分を振動させて計測が行われるが、両端が収納ケースあるいは収納ケースに結合されるフランジなどに保持されて外力の影響を受けないように取り付けられている。
しかしながら、薄肉化されたセンサチューブは、温度上昇による膨張を生じた場合、収納ケースの熱膨張との差違によって、軸方向の引張り荷重あるいは圧縮荷重がセンサチューブに付与される。このように、センサチューブに軸方向の引張り荷重あるいは圧縮荷重が作用した状態では、センサチューブの振動特性(固有振動数)が変化してしまい、例えば、水素などのような質量の小さい気体の流量を計測する際の誤差の原因となっていた。
そこで、本発明は上記問題を解決した振動式測定装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、内部に密閉された空間が形成された収納ケースと、前記空間内に挿通され、被測流体が流れるセンサチューブと、前記センサチューブに取り付けられた駆動用磁石と、前記収納ケースの外壁に設けられ、前記駆動用磁石を振動方向に駆動する駆動コイルとからなる加振器と、前記センサチューブに取り付けられた検出用磁石と、前記収納ケースの外壁に設けられ、前記検出用磁石の変位を検出する検出部とからなるピックアップと、を有する振動式測定装置において、
前記センサチューブの端部近傍に加振方向と直交する方向に湾曲した曲げ部を形成したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記曲げ部が、前記センサチューブの両端部近傍に形成されたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記曲げ部がS字状に湾曲するように形成されたことを特徴とする。
本発明によれば、例えば、収納ケースとの熱膨張率の差によってセンサチューブに軸方向の引張り荷重あるいは圧縮荷重が作用しても曲げ部の曲率半径が変化することにより引張り荷重あるいは圧縮荷重が吸収され、さらに、加振方向が、湾曲の方向と直行しているので、曲率が変化しても直行方向の剛性変化の影響が少なく、センサチューブの振動部分の振動特性が変化を最小限に留め、温度変化による計測誤差を減らすことができる。
以下、図面と共に本発明の一実施例について説明する。
図1は本発明になる振動式測定装置の一実施例としてのコリオリ式質量流量計の縦断面図である。図2は図1中A−A線に沿う縦断面図である。
尚、振動式測定装置は、被測流体の密度、及び密度を利用して質量流量を求めることができるため、振動式密度計及びコリオリ式質量流量計として用いられる。振動式密度計とコリオリ式質量流量計とは、同様な構成であるので、本実施例では質量流量計として用いた場合について詳細に説明する。
図1及び図2に示されるように、質量流量計10は、密閉された収納ケース12の内部に挿入された1本のセンサチューブ14と、センサチューブ14の長手方向の中間部分を加振する加振器ユニット16と、振動するセンサチューブ14の流入側の変位を検出する流入側ピックアップユニット18と、振動するセンサチューブ14の流出側の変位を検出する流出側ピックアップユニット20とを有する。
収納ケース12は、流入側ケース22と、流出側ケース24と、流入側ケース22と流出側ケース24との間に介在するセンサ部ケース26とを有する。流入側ケース22は、オーステナイト系からなる非磁性のステンレス材(SUS316L)により形成されており、一端に流入側管路(図示せず)が接続される流入側継手28が螺入されるめねじ部22aが設けられ、他端にセンサ部ケース26の端部が螺入されるめねじ部22bが設けられている。
流入側ケース22は、めねじ部22aとめねじ部22bとの間を貫通する貫通孔22cが中心線に沿って延在するように設けられている。この貫通孔22cは、センサチューブ14の一端に固定されたフランジ30が嵌合されてセンサチューブ14の取付位置を規制する。フランジ30は、貫通孔22cの壁面に固定される固定板32にボルト34によって締結される。
また、固定板32には、センサチューブ14の端部に連通する中央孔32aが設けられている。さらに、フランジ30には、貫通孔22c内に被測流体を供給するための微小な通路32b(図3(A)参照)が軸方向に貫通している。
また、流入側継手28の端部には、L状に曲げられたブラケット30が嵌合しており、ナット29により締結されている。このブラケット31は、流入側ケース22を所定高さ位置に支持するための支持脚である。
流出側ケース24は、上記流入側ケース22と同様に、オーステナイト系からなる非磁性のステンレス材(SUS316L)により形成されており、一端に流出側管路(図示せず)が接続される流出側継手36が螺入されるめねじ部24aが設けられ、他端にセンサ部ケース26の他端が螺入されるめねじ部24bが設けられている。
流出側ケース24は、めねじ部24aとめねじ部24bとの間を貫通する貫通孔24cが中心線に沿って延在するように設けられている。この貫通孔24cは、センサチューブ14の他端に固定されたフランジ38が嵌合されてセンサチューブ14の取付位置を規制する。また、フランジ38は、貫通孔24cの壁面に固定される固定板40にピン42によって回転が規制される。また、固定板40には、センサチューブ14の流出側端部に連通する中央孔40aが設けられている。
また、流出側継手36の端部には、L状に曲げられたブラケット44が嵌合しており、ナット46により締結されている。このブラケット44は、流出側ケース24を所定高さ位置に支持するための支持脚である。
センサ部ケース26は、オーステナイト系からなる非磁性のステンレス材(SUS316L)により形成されており、中心線に沿うように延在形成されたセンサチューブ挿通孔50を有する。センサチューブ挿通孔50の中心には、センサチューブ14が装架される。
また、センサ部ケース26の一端には、流入側ケース22のめねじ部22bに螺入されるおねじ部26aが設けられ、センサ部ケース26の他端には、流出側ケース24のめねじ部24bに螺入されるおねじ部26bが設けられている。そして、センサ部ケース26には、加振器52,54、流入側ピックアップ56,58、流出側ピックアップ60,62が設けられている。加振器52,54は、センサチューブ14の長手方向(X方向)の中間位置に対向するように取り付けられており、流入側ピックアップ56,58と流出側ピックアップ60,62とは、加振器52,54より所定距離離間した流入側、流出側に対称に配置されている。
センサ部ケース26の上面26c及び下面26dに設けられた凹部26e,26fには、加振器52,54の駆動コイル52a,54a、及び流入側ピックアップ56,58、流出側ピックアップ60,62のセンサコイル56a,58a,60a,62aが嵌合されている。そのため、駆動コイル52a,54a及びセンサコイル56a,58a,60a,62aは、マグネット52b,54b,56b,58b,60b,62bに近接するように取り付けられている。さらに、駆動コイル52a,54a、及びセンサコイル56a,58a,60a,62aが収納ケース12の外部に設けられているので、収納ケース12の内部にCNGあるいは水素のような可燃性ガスが充填されても電気系統からのスパークが引火する可能性が無いので、安全性が確保されている。
また、加振器52,54、流入側ピックアップ56,58、流出側ピックアップ60,62のマグネット52b,54b,56b,58b,60b,62bは、センサチューブ14の外周に取り付けられている。従って、駆動コイル52a,54aからの電磁力によってセンサチューブ14の長手方向の中間部分がZ方向に駆動される。そして、Z方向に振動するセンサチューブ14の流入側と流出側との位相差は、流量に比例しており、マグネット56b,58b,60b,62bの変位に伴ってセンサコイル56a,58a,60a,62aにより検出信号が出力される。
ここで、センサチューブ14の構成について説明する。
図3はセンサチューブ14の形状を示す図であり、(A)は平面図、(B)は側面図である。
図3(A)(B)に示されるように、センサチューブ14は、マグネット52b,54b,56b,58b,60b,62bが取り付けられたセンシング領域Laと、センシング領域Laより流入側となる流入側非センシング領域Lbと、センシング領域Laより流出側となる流出側非センシング領域Lcとを有する。
センシング領域Laは、加振器52,54によりZ方向に振動する振動領域でもあり、センサチューブ14の内部を流れる流量に応じた変位量で流入側と流出側とで位相差を生じるため、外部からの力が作用しないようにして計測精度を維持する必要がある。
一方、流入側非センシング領域Lbと流出側非センシング領域Lcは、外部からの力を緩衝する緩衝領域として機能させることも可能である。本実施例では、流入側非センシング領域Lb及び流出側非センシング領域Lcに熱膨張による引張り力または圧縮力を吸収するための曲げ部72,74が設けられている。この曲げ部72,74は、上方からみると、振動方向(Z方向)と直交する水平方向(Y方向)に湾曲しており、前方向に湾曲した第1の湾曲部72a,74aと後方向に湾曲した第2の湾曲部72b,74bとを有するS字状に形成されている。また、センサチューブ14のX方向(長手方向)中心を通るY方向の線に線対象となる形状となっている。
センサチューブ14は、比較的比重の小さい流体(例えば、水素等)でも計測感度を維持するように、薄肉化され、且つ長手方向(X方向)に延在するように形成されているため、温度変化に対して比較的熱膨張量が大きくなってしまう傾向にある。これに対し、センサチューブ14の両端を保持する収納ケース12は、流体圧力に耐えるように耐圧強度が高められており、温度変化に対して比較的熱膨張量が小さくなっている。
そのため、センサチューブ14と収納ケース12との熱膨張率の差によってセンサチューブ14に軸方向の引張り荷重あるいは圧縮荷重が作用した場合、曲げ部72,74の曲率半径が変化することにより引張り荷重あるいは圧縮荷重が吸収されてセンサチューブ14の振動部分の振動特性が変化せず、温度変化による計測誤差を防止することができる。このように、温度変化に伴ってセンサチューブ14と収納ケース12との伸縮量に差が生じた場合、上記曲げ部72,74が軸方向(X方向)に伸縮してセンシング領域Laに不要な圧縮荷重あるいは引っ張り荷重が付与されないようにしている。よって、センシング領域Laでは、熱膨張率の差違による計測誤差が生じないので、高温流体や低温流体でも正確に流量計側することが可能になる。
再び、図1及び図2に戻って説明する。
加振器52,54は、駆動コイル52a,54aとマグネット52b,54bとを組み合わせた構成であり、駆動コイル52a,54aに交互に正負のある交番電圧(交流信号)が印加されて生じる磁界に対してマグネット52b,54bが吸引または反発することで、センサチューブ14の中間部分を横方向(Z方向)に振動させる。また、流入側ピックアップ56,58、流出側ピックアップ60,62も、加振器52,54と同様にセンサコイル56a,58a,60a,62aとマグネット56b,58b,60b,62bとを組み合わせた構成であり、センサコイル56a,58a,60a,62aとマグネット56b,58b,60b,62bとの間で相対変位が生じると、(変位速度)に応じた検出信号を出力する。
各コイル52a,54a,56a,58a,60a,62aは、コイルホルダ64に保持されており、各コイルホルダ64は、ボルト66によりセンサ部ケース26に固定される。さらに、センサ部ケース26の上面26c及び下面26dには、コイル52a,54a,56a,58a,60a,62aを保護するカバー部材68,70が取り付けられている。
また、流入側ケース22、流出側ケース24、センサ部ケース26は、夫々高圧流体が供給されても圧力に耐えられるように耐圧強度が確保されている。さらに、センサチューブ14が挿通された貫通孔22c,24c、センサチューブ挿通孔50の内部には、高圧流体が導入されており、センサチューブ14の内側と外側の圧力差が殆どないようになっている。
従って、質量流量計10では、上記のようにセンサチューブ14の外周側の空間にも被測流体が充填されてセンサチューブ14の内側と外側との圧力差が小さくなるので、センサチューブ14の肉厚を小さくすることで、加振器16の駆動力を小さくすることが可能になり、加振器52,54の駆動コイル52a,54aに流れる電流値を小さくして消費電力を節約することができる。また、センサチューブ14は、加振器52,54の加振力によりZ方向に振動する。しかしながら、センサチューブ14の曲げ部72,74は、振動方向(Z方向)と直交する水平方向(Y方向)に湾曲しているので、流量計側時の振動特性(固有振動数)に影響しないように設けられている。
さらに、センサチューブ14は、肉薄形状の金属パイプからなるため、コリオリ力によるセンサチューブ14の変形・変位が大きくなり、流入側ピックアップ56,58、流出側ピックアップ60,62より大きな出力が得られ、SN比を改善することができると共に、計測精度が向上する。
駆動コイル52a,54a及びセンサコイル56a,58a,60a,62aは、流量計測制御回路80に接続されており、流量計測制御回路80は、本質安全防爆バリア回路、励振・時間差検出回路、ヤング率・V/F変換回路、出力回路、電源回路、減衰率検出回路、判別回路、制御回路(夫々図示せず)等を有する。
流量計測時、上記構成になる質量流量計10において、流量計測制御回路80によって加振器52,54が駆動され、センサチューブ14の振動特性(固有振動数)に応じた周期、振幅でセンサチューブ14の中間部分を縦方向(Z方向)に加振させる。
このように、振動するセンサチューブ14に流体が流れると、その流量に応じた大きさのコリオリ力が発生する。そのため、直管状のセンサチューブ14の流入側と流出側で動作遅れが生じ、これにより流入側ピックアップ56,58と流出側ピックアップ60,62との出力信号に位相差が生じる。
流量計測制御回路80は、上記流入側の出力信号と流出側の出力信号との位相差が流量に比例するため、当該位相差に基づいて流量を演算する。よって、センサチューブ14の変位が流入側ピックアップ52,54及び流出側ピックアップ56,58により検出されると、上記センサチューブ14の振動に伴う上記位相差が流量計測制御回路80により質量流量に変換される。
以上のような実施例によれば、例えば、収納ケース12との熱膨張率の差によってセンサチューブ14に軸方向の引張り荷重あるいは圧縮荷重が作用しても曲げ部72、74の曲率半径が変化することにより引張り荷重あるいは圧縮荷重が吸収され、さらに、加振方向(Z方向)が、湾曲の方向(Y方向)と直行しているので、曲率が変化しても直行方向の剛性変化の影響が少なく、センサチューブの振動部分の振動特性が変化を最小限に留め、温度変化による計測誤差を減らすことができる。
尚、上記実施例では、CNGのような可燃性ガスを被測流体として流量計測する場合を例に挙げたが、これに限らず、他の高圧、高温の流体を計測するのにも適用できるのは勿論である。
本発明になる振動式測定装置の一実施例としてのコリオリ式質量流量計の縦断面図である。 図1中A−A線に沿う縦断面図である。 センサチューブ14の形状を示す図であり、(A)は平面図、(B)は側面図である。
符号の説明
10 質量流量計
12 収納ケース
14 センサチューブ
16 加振器ユニット
18 流入側ピックアップユニット
20 流出側ピックアップユニット
22 流入側ケース
24 流出側ケース
26 センサ部ケース
28 流入側継手
36 流出側継手
50 センサチューブ挿通孔
52,54 加振器
52a,54a 駆動コイル
52b,54b,56b,58b,60b,62b マグネット
56,58 流入側ピックアップ
56a,58a,60a,62a センサコイル
60,62 流出側ピックアップ
68,70 カバー部材
72,74 曲げ部
72a,74a 第1の湾曲部
72b,74b 第2の湾曲部
80 計測制御回路

Claims (3)

  1. 内部に密閉された空間が形成された収納ケースと、
    前記空間内に挿通され、被測流体が流れるセンサチューブと、
    前記センサチューブに取り付けられた駆動用磁石と、前記収納ケースの外壁に設けられ、前記駆動用磁石を振動方向に駆動する駆動コイルとからなる加振器と、
    前記センサチューブに取り付けられた検出用磁石と、前記収納ケースの外壁に設けられ、前記検出用磁石の変位を検出する検出部とからなるピックアップと、
    を有する振動式測定装置において、
    前記センサチューブの端部近傍に加振方向と直交する方向に湾曲した曲げ部を形成したことを特徴とする振動式測定装置。
  2. 前記曲げ部は、前記センサチューブの両端部近傍に形成されたことを特徴とする請求項1記載の振動式測定装置。
  3. 前記曲げ部は、S字状に湾曲するように形成されたことを特徴とする請求項1記載の振動式測定装置。
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