JP2005106548A - 車両用液面検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 筒体の構成に工夫を凝らして、高精度な液面検出が可能な車両用液面検出装置を提供する。
【解決手段】 ガイドパイプ4およびガイドパイプ5を、同一内径の円筒形状とし、且つガイドパイプ4、5の肉厚寸法d、dを、ガイドパイプ4、5内における燃料8中の音速c、cとが等しくなるように設定した。これにより、従来の液面検出装置の断面正方形ガイドパイプにおける四隅部での超音波干渉による超音波の伝播エネルギ減少を防止するとともに、超音波がガイドパイプ4からガイドパイプ5へ遷移する際、およびガイドパイプ5からガイドパイプ4へ遷移する際の超音波の伝播速度変化を生じさせないことにより、液面からの反射波により超音波発振素子が発する検出信号レベルを高め、高精度な液面検出が可能な燃料液面検出装置1を実現できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両に搭載されて液体の液面位置を検出する車両用液面検出装置に関するものであり、たとえば自動車に装備される燃料タンク内の燃料液面を検出する用途に用いて好適である。
従来、車両、たとえば自動車等において、タンク内に貯蔵される液体量、たとえば燃料量を検出するための手段として、燃料液面を検出する車両用液面検出装置がある。これは、燃料の表面に浮くフロートに回動腕を設け、液面の変動によるフロートの位置変化に応じて回動腕を回動させ、その回動角度変化をたとえば電気抵抗変化に変換するものが一般的である。しかしながら、このような機械式の液面検出装置は、体格が大きく設置場所が制限される、あるいは検出精度があまり良くない、等の問題があった。
このような問題を解決するために、液面を機械的に検出するのではなく、たとえば、超音波を発射し液面からの反射波を受信して液面を検出する方法、つまり非接触式検出法が提案されている。
たとえば、超音波発振素子と筒体を備える超音波センサを液体容器中の底部に配置される筒体の一端側開口部に超音波発振素子を配置し、筒体の他端側に超音波発振素子から発せられた超音波を筒体に設けられた開口部を通して液面に向けて反射する反射体を配置した構成のものがある(たとえば、特許文献1参照)。
このような液面検出装置では、超音波発振素子が超音波を発射してから、この超音波の液面における反射波を超音波発振素子が受信するまでの時間、すなわち、超音波が、超音波発振素子と液面の間を往復するのに要する時間を測定し、それに基づいて液面位置を検出している。
これにより、液面検出装置の体格を小型化できると共に、検出精度を向上することができる。
特開平11−153471号
上述した従来の液面検出装置において、筒体は正方形横断面を有し、超音波発振素子は、筒体に同軸的に配置されている。
また、筒体は軸方向を液面と平行にタンク底部に取り付けられているので、超音波発振素子の中心軸方向も液面と平行となっている。また、反射体は、反射体で反射し液面に向かう超音波発振素子の中心軸方向の超音波の経路と液面からの反射波の経路とが一致するように、液面に対して45°傾斜した斜面として形成されている。これにより、超音波発振素子の中心軸上を進む超音波は、液面で反射し往路と同じ経路を辿って超音波発振素子に入射する。
ところで、超音波発振素子からは超音波が放射状、且つ円錐状に発射される。このため、超音波発振素子から発射された超音波の一部、つまり超音波発振素子の中心軸方向からそれる方向に進行する超音波は、反射体に到達する前に超音波の伝播経路である筒体内壁に入射しそこで乱反射する。このように、筒体内壁で乱反射を繰返しながら、反射体、液面、反射体を経て超音波発振素子に入射する超音波の伝播経路長さは、上述した超音波発振素子の中心軸上を進む超音波の伝播経路よりも長くなる。このために、液面検出に誤差が生じる、つまり正確な液面検出が行えなくなる可能性がある。
また、従来の液面検出装置では、筒体は正方形横断面を有している。一方、超音波発振素子からは超音波が放射状、且つ円錐状に発射される。正方形断面の伝播経路内を円錐状に放射される超音波が進行するため、筒体の四隅部で超音波の干渉が発生し、超音波の伝播エネルギが減少する。これにより、超音波発振素子に入射する液面からの反射波のエネルギが低下し、それに応じて超音波発振素子が発する検出信号レベルも低下し、正確な液面検出が行えなくなる可能性がある。
さらに、従来の液面検出装置では、筒体は、超音波発振素子と反射体間に設けられており、反射体と液面間には設置されていない。このため、液面で反射した超音波がタンク内のあらゆる方向に拡散して、反射体に再入射する反射波のエネルギが小さくなり、したがって、超音波発振素子に入射する液面からの反射波のエネルギが低下し、正確な液面検出が行えなくなる可能性がある。
本発明は上記のような点に鑑みなされたものであり、その目的は、筒体の構成に工夫を凝らして、高精度な液面検出が可能な車両用液面検出装置を提供することである。
本発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。
本発明の請求項1に記載の車両用液面検出装置では、液体を貯蔵するタンクと、タンク内の底部に配置される超音波発振素子と、超音波発振素子が発射した超音波をタンク内の液体の液面に向けて反射する反射面を備える反射部材とを備え、超音波発振素子から発射された超音波の液面で反射した反射波を反射面を介して超音波発振素子により受信して液面位置を検出する車両用液面検出装置において、超音波発振素子および反射部材間の超音波伝播経路である断面形状円筒形の第1筒と、反射部材から液面間の超音波伝播経路である断面形状円筒形の第2筒とを備え、第1筒および第2筒は同一材質から形成され、第1筒の内径および第2筒の内径はほぼ等しく形成される構成としている。
この場合、第1筒および第2筒の断面形状を円形としたことにより、従来の液面検出装置における断面正方形の筒体の四隅部での超音波の干渉による超音波の伝播エネルギ減少を防止して、液面からの反射波により超音波発振素子が発する検出信号レベルを高めることができる。それにより高精度な液面検出が可能な車両用液面検出装置を提供できる。
ここで、超音波が円管路内に満たされた液体中を進行するときの伝播速度は、円管路の弾性係数、円管路の半径の関数となっている。したがって、超音波が円管路内に満たされた液体中を進行する際に円管路の半径が変化すると、それに応じて超音波の伝播速度が変化し、そのために超音波の伝播エネルギ損失が生じる。
本発明の請求項1に記載の車両用液面検出装置では、第1筒および第2筒を同一材質から形成し且つ第1筒および第2筒の内径を等しく形成したことにより、第1筒内における液体中の超音波の伝播速度と、第2筒内における液体中の超音波の伝播速度とをほぼ等しくできるので、第1筒、第2筒間遷移時における超音波の伝播エネルギ損失を抑制して、高精度な液面検出が可能な車両用液面検出装置を提供できる。
本発明の請求項2に記載の車両用液面検出装置では、第1筒の壁厚および第2筒の壁厚はほぼ等しく形成される構成としている。
これにより、第1筒内における液体中の超音波の伝播速度と、第2筒内における液体中の超音波の伝播速度とを等しくできるので、第1筒、第2筒間遷移時における超音波の伝播エネルギ損失を確実に抑制して液面からの反射波により超音波発振素子が発する検出信号レベルを高め、高精度な液面検出が可能な車両用液面検出装置を提供できる。
本発明の請求項3に記載の車両用液面検出装置では、液体を貯蔵するタンクと、タンク内の底部に配置される超音波発振素子と、超音波発振素子が発射した超音波をタンク内の液体の液面に向けて反射する反射面を備える反射部材とを備え、超音波発振素子から発射された超音波の液面で反射した反射波を反射面を介して超音波発振素子により受信して液面位置を検出する車両用液面検出装置において、超音波発振素子および反射部材間の超音波伝播経路である断面形状円筒形の第1筒と、反射部材から液面間の超音波伝播経路である断面形状円筒形の第2筒とを備え、第1筒および第2筒は異なる材質から形成され、第1筒の内径および第2筒の内径はほぼ等しく形成され、第1筒の壁厚および第2筒の壁厚は、第1筒内における液体中の音速と第2筒内における液体中の音速が等しくなるように設定される構成としている。
液体中を超音波が伝播する際に、何らかの原因、たとえば超音波が伝播する管路の形状、材質等の変化により超音波の伝播速度が変化すると、超音波エネルギ損失が生じる。このため、車両用液面検出装置においては、液面からの反射波により超音波発振素子が発する検出信号レベルが低下し高精度な液面検出が困難となる場合がある。
この場合、本発明の請求項3に記載の車両用液面検出装置のような構成、すなわち、第1筒および第2筒は異なる材質から形成され、第1筒の内径および第2筒の内径をほぼ等しく形成し、第1筒の壁厚および第2筒の壁厚を、第1筒内における液体中の音速と第2筒内における液体中の音速が等しくなるように設定すれば、第1筒、第2筒間遷移時における超音波の伝播エネルギ損失を確実に抑制して液面からの反射波により超音波発振素子が発する検出信号レベルを高め、高精度な液面検出が可能な車両用液面検出装置を提供できる。
また、第2筒を第1筒とは異なる材質、つまり別部品として形成している。これにより、最大液体貯蔵時における液面高さの異なる複数種類のタンクに対応して複数種類の車両用液面検出装置を製作する場合、超音波発振素子、第1筒および反射部材は共通仕様とし、反射面から液面までの超音波伝播経路である第2筒の長さを複数種類設定するという容易な方法が可能になり、コスト上昇を必要最小限度に抑えて複数種類の車両用液面検出装置を製作することができる。
本発明の請求項4に記載の車両用液面検出装置では、第1筒の内径および第2筒の内径は超音波発振素子の超音波を発射する発振面の直径よりも小さく形成される構成としている。
超音波発振素子の発振面直径よりも大きい直径の第1筒内へ超音波を発射する場合、つまり発振面の外縁から第1筒内壁までの距離が大きい場合、超音波が内壁に到達するまでの間の減衰割合が大きくなるので、液面からの反射波により超音波発振素子が発する検出信号レベルが低くなるという問題が生じる。
そこで、本発明の請求項4に記載の車両用液面検出装置のような構成とすれば、発振面から発射された超音波のエネルギの減衰を抑制して、液面からの反射波により超音波発振素子が発する検出信号レベルを高め、高精度な液面検出が可能な車両用液面検出装置を提供できる。
以下、本発明の一実施形態による車両用液面検出装置を、自動車の燃料タンク内の燃料液面位置を検出するための燃料液面検出装置1に適用した場合を例に図に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による燃料液面検出装置1における、液体としての燃料8を貯蔵するタンクである燃料タンク2の部分断面図である。図1において、図の上下方向が自動車の上下方向である。また、図1中における液面81は、燃料タンク2内に貯蔵される燃料8量が最大時、すなわち満タン時における液面位置を示している。
図2は、本発明の一実施形態による燃料液面検出装置1における電気回路構成を説明する模式図である。
燃料液面検出装置1は、図1に示すように、タンクである燃料タンク2、超音波発振素子である超音波素子3、第1筒であるガイドパイプ4、ガイドパイプ4と一体的に形成される反射部材である反射板41、および第2筒であるガイドパイプ5から構成されている。すなわち、図1に示すように、燃料タンク2の底面21にガイドパイプ4が取り付けられている。
以下に、燃料液面検出装置1の構成について説明する。
超音波発振素子である超音波素子3は、図1に示すように、後述するガイドパイプ4の一端にブラケット6を介して固定されている。すなわち、図1に示すように、超音波を発射する発振面をガイドパイプ4内に対向させて固定されている。
超音波素子3は、ピエゾ効果(電圧が印加されると体積が変化する一方、外部から力を受けると電圧を発生する特性)を有する物質、たとえばPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)から形成されている。超音波素子3は、図1に示すように、外部の電気回路に接続するためのリード線7を備えており、リード線7は、ブラケット6外へ延出されて燃料タンク2外部へ気密的に引き出されている。すなわち、リード線7を介して超音波素子3にパルス状電圧を印加すると、発振面31が振動し、それにより発振面31から燃料8中に超音波が発射される。一方、この超音波が液面で反射した反射波が発振面31に到達し、その圧力作用により発振面31が振動すると超音波素子3は電圧を発生し、それが出力信号としてリード線7を介して外部に出力される。また、超音波素子3の発振面31は円形に形成されている。
ブラケット6は、樹脂、あるいは金属からなり、超音波素子3を保持固定している。また、ブラケット6は、図1に示すように、ガイドパイプ4の一端側(図1において右側)に、超音波素子3の発振面をガイドパイプ4の他端に向けて、すなわち、超音波素子3が発射する超音波が、ガイドパイプ4の他端側に向けて伝播するようにして固定されている。
ガイドパイプ4は、たとえば、樹脂材料あるいは金属材料から形成されている。本発明の一実施形態による燃料液面検出装置1では、ガイドパイプ4を、アルミニウムダイカスト用合金により形成している。ガイドパイプ4の一端側(図1において右側)には、ブラケット6を介して超音波素子3が取り付けられている。また、ガイドパイプ4の他端側(図1において左側)には、反射部材である反射板41が配置されている。反射板41はガイドパイプ4と一体的にアルミニウムダイカスト用合金により形成されている。反射板41には、超音波素子3から発射された超音波を燃料タンク2内の液面81に向けて反射する反射面42が設けられている。すなわち、ガイドパイプ4は、超音波素子3および反射板41間の超音波伝播経路を形成している。ガイドパイプ4は、断面形状円筒形に形成され、図1に示すように、内径寸法d、肉厚tとなっている。また、ガイドパイプ4の内径寸法dは、発振面31の直径Dより小さく設定されている。
反射面42は、図1に示すように、超音波素子3から発射され超音波素子3の軸上の伝播経路Aを進む超音波を、液面81へ向けて、液面81への入射角が0°となる方向に、つまり液面81に直交する方向に反射するように設定されている。すなわち、反射面42は、図1に示すように、液面に対して45°傾斜させて設けられている。これにより、超音波素子3の発振面31から発射され超音波素子3の軸上の伝播経路Aを進む超音波は、反射面42で反射して液面81に到達し液面81で反射した後、往路と同じ経路を辿って発振面31に入射する。
反射板41には、図1に示すように、反射面42および液面間の超音波伝播経路である第2筒としてのガイドパイプ5が装着されている。
ガイドパイプ5は、ステンレス鋼製の円管から内径寸法d、肉厚tとして形成され、図1に示すように、ガイドパイプ4の反射板41部に、たとえば圧入等により固定されている。ガイドパイプ5の全長寸法Lは、図1に示すように、ガイドパイプ5の液面81側先端が、燃料タンク2内に貯蔵される燃料8量が最大時、すなわち満タン時における液面位置である液面81よりも、長さΔLだけ上方に突出するように設定されている。また、本発明の一実施形態による燃料液面検出装置1において、ガイドパイプ5の内径寸法dは、ガイドパイプ4の内径寸法dと等しく設定されている。
ここで、本発明の一実施形態による燃料液面検出装置1において、ガイドパイプ4の肉厚寸法dおよびガイドパイプ5の肉厚寸法dは、ガイドパイプ4内における燃料8中の音速cとガイドパイプ5内における燃料8中の音速cとが等しくなるように設定されている。
以下に、本発明の一実施形態による燃料液面検出装置1における、ガイドパイプ4の肉厚寸法dおよびガイドパイプ5の肉厚寸法dを設定する際の考え方について説明する。
先ず、液体で満たされた管内における液体中の音速は、以下に示す式により求められる(数式1参照)。
(数1)
/c=(1+2E/E*a/h)−1/2
数式1において、cは管内における液体音速、cは液体音速、Eは液体の体積弾性率、Eは管壁材料の縦弾性係数、aは管の内半径、hは管壁厚さである。
数式1を用いて本発明の一実施形態による燃料液面検出装置1における両ガイドパイプ4、5内の燃料8音速を表してみる。
ガイドパイプ4内における燃料8音速をc、ガイドパイプ4材料の縦弾性係数をEM1、ガイドパイプ5内における燃料8音速をc、ガイドパイプ5材料の縦弾性係数をEM2、燃料8音速をc、燃料8の体積弾性率をEとすると、ガイドパイプ4内の燃料8音速cおよびガイドパイプ5内の燃料8音速をcは、それぞれ以下に示す式で表される(数式2、3参照)。
(数2)
/c=(1+2E/EM1*d/2t−1/2
(数3)
/c=(1+2E/EM2*d/2t−1/2
数式2および数式3において、c=c、d/2=d/2、として、ガイドパイプ4の肉厚寸法tとガイドパイプ5の肉厚寸法tとの関係を導くと、下記の式のようになる(数式4参照)。
(数4)
=t*EM1/EM2
本発明の一実施形態による燃料液面検出装置1においては、ガイドパイプ4をアルミニウムダイカスト用合金から、ガイドパイプ5をステンレス鋼管から形成されている。したがって、EM1=72GPa、EM2=204GPaとすれば、t2=t1×0.353となる。すなわち、ガイドパイプ5の肉厚寸法tを、ガイドパイプ4の肉厚寸法tの0.35倍に設定する、言い換えるとガイドパイプ4の肉厚寸法tのおよそ1/3に設定すれば、ガイドパイプ4内における燃料8中の音速cとガイドパイプ5内における燃料8中の音速cとを等しくすることができる。
次に、本発明の一実施形態による燃料液面検出装置1の電気回路構成について図2に基づき説明する。
図2の電気回路構成図に示すように、制御回路9は、イグニッションスイッチ11を介してバッテリ12に接続されている。また、制御回路9は、超音波素子3が接続されている。また、制御回路9は、表示部10が接続されている。
制御回路9は、たとえばマイクロコンピュータ等から構成され、超音波素子3へパルス状電圧信号を印加するためのパルス発生回路91、超音波素子3から出力される反射波受信信号を処理し、それに基づいて液面位置を算出する演算回路92、および演算回路92により算出された液面位置信号に基づき表示部10を駆動する駆動信号を出力する駆動回路93から構成されている。制御回路9は、イグニッションスイッチ11がONされてバッテリ12から電力が供給されると、燃料液面検出装置1は作動を開始する。
表示部10は、たとえば指針計器あるいは液晶パネル等からなり、自動車の運転席正面のコンビネーションメータ(図示せず)内に設置されている。表示部10は、制御回路9の駆動回路93に駆動されて演算回路92により算出された液面位置、すなわち燃料タン内の燃料残量を運転者が視認可能に表示する。
次に、本発明の一実施形態による燃料液面検出装置1の燃料液面検出作動について説明する。
パルス発生回路91により超音波素子3にパルス状電圧信号が印加されると発振面31が振動して、パルス状の超音波が燃料8中に発射される。この超音波パルスは、図1中の矢印で示す伝播経路Aに沿って、ガイドパイプ4内を反射面42に向かって進行する。超音波パルスは、反射面42に達すると反射面42で反射して、図1中の矢印で示す伝播経路Bに沿って、ガイドパイプ5内を液面81に向かって進行する。液面81に到達した超音波パルスは、液面81で反射して、再び伝播経路B、反射面42、伝播経路Aを経て超音波素子3に到達し発振面31を振動させる。これにより超音波素子3は電圧信号を発生し、この電圧信号、つまり反射パルス検出信号は演算回路92に入力される。
演算回路92は、パルス発生回路91がパルス状電圧信号を発してから反射パルスによる電圧信号を検出するまでの時間を算出する。演算回路92は、この時間に基づいて、液面81位置、つまり図1中における液面高さHを算出する。さらに、この液面高さHと予めデータとして記憶しているタンク形状とから燃料タンク2内の燃料残量を算出する。
駆動回路93は、演算回路92が算出した燃料タンク2内の燃料残量を表示部10に表示させるための信号、たとえば指針軸(図示せず)を燃料タンク2内の燃料残量に対応した角度まで回動させるための駆動信号を表示部10に対して出力する。これにより、表示部10は、燃料タンク2内の燃料残量を表示する。
以上説明した、本発明の一実施形態による燃料液面検出装置1においては、ガイドパイプ4およびガイドパイプ5を、それぞれ断面形状が円筒形状且つ両者の内径を等しく形成している。
これにより、従来の液面検出装置の断面正方形ガイドパイプにおける四隅部での超音波干渉による超音波の伝播エネルギ減少を防止するとともに、反射面42前後における超音波伝播経路の断面積変化を抑えることができるので、液面からの反射波により超音波素子3が発する検出信号レベルを高めて、より高精度な液面検出が可能な燃料液面検出装置1を実現できる。
また、以上説明した、本発明の一実施形態による燃料液面検出装置1においては、ガイドパイプ4の肉厚寸法tおよびガイドパイプ5の肉厚寸法tを、ガイドパイプ4内における燃料8中の音速cとガイドパイプ5内における燃料8中の音速cとが等しくなるように設定している。
液体中を超音波が伝播する際に、何らかの原因、たとえば超音波が伝播する管路の形状、材質等の変化により超音波の伝播速度が変化すると、超音波エネルギ損失が生じる。このため、燃料液面検出装置1においては、液面からの反射波により超音波素子3が発する検出信号レベルが低下し高精度な液面検出が困難となる場合がある。
これに対して、本発明の一実施形態による燃料液面検出装置1においては、超音波がガイドパイプ4からガイドパイプ5へ遷移する際、およびガイドパイプ5からガイドパイプ4へ遷移する際に、超音波の伝播速度変化が生じない。したがって、ガイドパイプ5、ガイドパイプ4間遷移時の超音波のエネルギ損失を確実に抑制して、液面からの反射波により超音波発振素子が発する検出信号レベルを高め、高精度な液面検出が可能な燃料液面検出装置1を実現できる。
また、以上説明した、本発明の一実施形態による燃料液面検出装置1においては、ガイドパイプ4およびガイドパイプ5を異なる材質から形成している。すなわち、ガイドパイプ4をアルミニウムダイカスト用合金から、ガイドパイプ5をステンレス鋼管からそれぞれ形成するとともに、ガイドパイプ5をガイドパイプ4に圧入固定する構造としている。
これにより、ガイドパイプ5の長さ寸法Lを複数種類設定することにより、満タン時液面高さの異なる燃料タンク2に対応する燃料液面検出装置1を容易且つコスト上昇を最小限度に抑えて製作することができる。一般に、自動車の燃料タンク2形状は、搭載される車種毎に設計されるため、千差万別である。すなわち、満タン時の液面81高さ寸法も多種であり、燃料液面検出装置1を上述のように構成する効果は大きい。
また、以上説明した本発明の一実施形態による燃料液面検出装置1においては、ガイドパイプ4の内径寸法d(=ガイドパイプ5の内径寸法d)を、発振面31の直径Dより小さく設定している。
ガイドパイプ4の直径dが超音波素子3の発振面31直径Dよりも大きい場合、つまり発振面31の外縁からガイドパイプ4内壁までの距離が大きい場合、超音波がガイドパイプ4内壁に到達するまでの間の超音波エネルギ減衰割合が大きくなる。このため、液面81からの反射波により超音波素子3が発する検出信号レベルが低くなるという問題が生じる。
そこで、ガイドパイプ4の内径寸法d(=ガイドパイプ5の内径寸法d)を、発振面31の直径Dより小さく設定すれば、発振面31から発射された超音波のエネルギの減衰を抑制して、液面81からの反射波により超音波素子3が発する検出信号レベルを高め、高精度な液面81検出が可能な燃料液面検出装置1を実現できる。
なお,以上説明した本発明の一実施形態による燃料液面検出装置1においては,ガイドパイプ4をアルミニウムダイカスト用合金から、ガイドパイプ5をステンレス鋼管からそれぞれ形成しているが、これらの材質に限る必要は無く、ガイドパイプ4およびガイドパイプ5を形成する材質が異なっていれば、他の材質の組み合わせとしてもよい。
また、以上説明した本発明の一実施形態による燃料液面検出装置1においては、ガイドパイプ4およびガイドパイプ5を異なる材質から形成しているが、同一材質から形成してもよい。その場合、ガイドパイプ4およびガイドパイプ5が一体的に形成されてもよいし、別部品として形成された後に組み付けられてもよい。
また、以上説明した本発明の一実施形態による燃料液面検出装置1においては、反射面42形状を単純な平面状としているが、これを凹面状、つまり発振面31および液面81の両方に向かって凹であるような形状としてもよい。
また、以上説明した実施形態は、本発明の車両用液面検出装置を、自動車の燃料液面検出装置1に適用した場合を例に説明したが、燃料液面検出装置1以外に適用してもよい。すなわち、車両に搭載される他の液体、たとえば、エンジンオイル、ブレーキフルードあるいはウィンドウォッシャ液等の液面検出に用いてもよい。さらには、液体輸送用車両に備えられた液体輸送用タンク内の液面を検出するために適用してもよい。
本発明の一実施形態による燃料液面検出装置1の部分断面図である。 本発明の一実施形態による燃料液面検出装置1における電気回路構成を説明する模式図である。
符号の説明
1 燃料液面検出装置(車両用液面検出装置)
2 燃料タンク(タンク)
21 底面(底部)
3 超音波素子(超音波発振素子)
31 発振面
4 ガイドパイプ(第1筒)
41 反射板(反射部材)
42 反射面
5 ガイドパイプ(第2筒)
6 ブラケット
7 リード線
8 燃料(液体)
81 液面
9 制御回路
91 パルス発生回路
92 演算回路
93 駆動回路
10 表示部
11 イグニッションスイッチ
12 バッテリ
A、B 伝播経路
d1
d2
D3
H 液面高さ
L 全長
ΔL 長さ
t1 肉厚寸法
t2 肉厚寸法

Claims (4)

  1. 液体を貯蔵するタンクと、
    前記タンク内の底部に配置される超音波発振素子と、
    前記超音波発振素子が発射した超音波を前記タンク内の液体の液面に向けて反射する反射面を備える反射部材とを備え、
    前記超音波発振素子から発射された超音波の前記液面で反射した反射波を前記反射面を介して前記超音波発振素子により受信して前記液面位置を検出する車両用液面検出装置において、
    前記超音波発振素子および前記反射部材間の超音波伝播経路である断面形状円筒形の第1筒と、
    前記反射部材から前記液面間の超音波伝播経路である断面形状円筒形の第2筒とを備え、
    前記第1筒および前記第2筒は同一材質から形成され、
    前記第1筒の内径および前記第2筒の内径はほぼ等しく形成されることを特徴とする車両用液面検出装置。
  2. 前記第1筒の壁厚および前記第2筒の壁厚はほぼ等しく形成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用液面検出装置。
  3. 液体を貯蔵するタンクと、
    前記タンク内の底部に配置される超音波発振素子と、
    前記超音波発振素子が発射した超音波を前記タンク内の液体の液面に向けて反射する反射面を備える反射部材とを備え、
    前記超音波発振素子から発射された超音波の前記液面で反射した反射波を前記反射面を介して前記超音波発振素子により受信して前記液面位置を検出する車両用液面検出装置において、
    前記超音波発振素子および前記反射部材間の超音波伝播経路である断面形状円筒形の第1筒と、
    前記反射部材から前記液面間の超音波伝播経路である断面形状円筒形の第2筒とを備え、
    前記第1筒および前記第2筒は異なる材質から形成され、
    前記第1筒の内径および前記第2筒の内径はほぼ等しく形成され、
    前記第1筒の壁厚および前記第2筒の壁厚は、前記第1筒内における前記液体中の音速と前記第2筒内における前記液体中の音速が等しくなるように設定されることを特徴とする車両用液面検出装置。
  4. 前記第1筒の内径および前記第2筒の内径は前記超音波発振素子の超音波を発射する発振面の直径よりも小さく形成されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の車両用液面検出装置。
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