JP2005106522A - ガスセル、ガスセル製造治具及びガスセルの製造方法並びに半導体レーザモジュール - Google Patents

ガスセル、ガスセル製造治具及びガスセルの製造方法並びに半導体レーザモジュール Download PDF

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Abstract

【課題】 光学的にガス濃度の測定を行なうガス濃度測定装置に利用されるガスセルに関し、封入ガスの漏洩がなく必要最小限の部品で構成して小型化を図る。
【解決手段】 第1本体部2Aと第2本体部3Aの開口部2a,3aを向き合わせて間にスペーサ部材4を介在させる。第1本体部2Aと第2本体部3Aの開口部2a,3a内に検出対象ガスを封入し、第1本体部2A及び第2本体部3Aの鍔部2c,3cの突起部2d,3dとスペーサ部材4の平坦面との間を抵抗溶接してガスを気密封止する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光学的にガス濃度の測定を行うガス濃度測定装置に具備するガスセルに係り、このガスセルを製造するためのガスセル製造治具及びガスセルの製造方法並びにガスセルを収容した半導体レーザモジュールに関する。
一般に、各種気体分子は光の波長に対して固有の吸収スペクトルを有する。したがって検出対象の微量気体分子が高い吸収を示す波長の光をレーザ等の光源から照射し、大気中の被測定空間を通過後、その波長の光の強度を検出することで、被測定空間における検出対象の微量気体分子の存在を検出できる。
ガス濃度測定装置は、半導体レーザの駆動電流を所定の値の電流を中心として高周波で変調し、波長及び強度の変調されたレーザ光を発振させる構成である。この種のガス濃度測定装置では、半導体レーザの発振波長の中心波長がガス吸収線の中心になるように、半導体レーザの前方分岐又は後方のレーザ光を、ガスを収容したガスセルに透過させ、そのレーザ光を受光器でモニタし、半導体レーザの駆動電流及び動作温度を制御することで半導体レーザの発振波長の安定化を図っている。赤外光吸収によるガス検出方法には、2倍波検出法や差分吸収法等が提案されている。
赤外光吸収によるガス検出方法で最も重要なことは、ガス体の吸収波長と半導体レーザの発振波長とをいかに精度よく一致させるかである。一般的な手段としては、被測定ガスと同種のガスが封入されているガスセルを介して、半導体レーザのモニタ光を受光素子で受光させる。このとき、半導体レーザの動作温度または駆動電流を制御し、モニタ光の透過強度が極小値となるようにして波長を安定化させる。
このように、赤外光吸収効果を利用して半導体レーザから被測定ガスに照射する光ビームの発振波長を安定化させることで、測定精度は飛躍的に向上する。
一方、ガスセルを製造する上で重要なことは、文献(例えば、IEEE JOURNAL OF QUANTUM ELECTRONICS. VOL.28. NO.1. JAN 1992 )にも述べられているように、ガスセルに封入されているガスの圧力、温度および外気温度の変化に伴うガスセルの光路長変化(ガスセル自身の線膨張)等が赤外光吸収率に影響することを抑制することであり、ガスセルの気密度はもとより、材質にも注意を払う必要がある。
ここに、ガスセルの材質として、パイレックス(R)・ガラス等のガラスで製造されたものがある。ガラスの場合は、レーザ光が透過することと、一般の金属に比べて線膨張係数が低いこととにより光学的には有利であるが、機械的な強度面において金属に比べて劣る。特に、装置が小型化して可搬性が要求されると、装置の取扱い上の規制を緩和しなければならず、必然的にガスセルの強度特性を向上させることが求められる。
また、ガスを封入する時点において、ガスセル内のガス濃度を一定に維持するには、いわゆるガラス細工に類似した熟練作業をガス導入管の溶断時に要するため、容易にガスセルを製造することができない。したがって、ガスセルの信頼性や量産性を考えると、ガラス製のガスセルは不向きである。
そこで、ガラス製ガスセルの製造上の欠点を解消したものとして、金属製のガスセルが考えられる。ガスセルとして金属製容器を使用する場合の特徴として、ガスセル本体の加工が鋳造や切削等の機械加工で行えるため、種々の形状を製造することが可能であり、寸法精度に関してもガラス製のガスセルに比べて高精度に仕上げることが可能である。また、ネジ止め、はんだ付けおよび接合による固定方法が容易に行えるため、実装性がガラスで製造されたガスセルに比べてはるかに優れている。金属製容器を用いたガスセルの一例としては、特開平8−105597号公報に開示されるものが知られている。
図11は特許文献1に開示されるガスセルの構造を示す図であり、同図(a)は上面図、(b)は光の入出射方向から見た図、(c)は側面図である。図11(a)〜(c)に示す従来のガスセルは、金属製容器51および金属製の蓋52として、レーザ接合が可能な材料(例えば、鉄−ニッケル合金)を用いている。金属製容器51については、形状の限定はないが、光を透過する窓54とガスが封入されている光路55とを有している。
金属製の蓋52は、金属製容器51と同種の金属でできていることが接合性の面から要求される。構造は、封入口53を塞ぐことのできる大きさと金属製容器51内のガス圧と大気圧の差によって大きく変形しない程度の厚みを持っていればよいが、位置決めが容易におこなえるように、封入口53の側に突起などが設けられていると作業効率が向上する。
窓54は、封入ガスの吸収波長によって透過光を減衰させない材質であることが必要であり、通常はガラスを用いる。窓54を構成するガラスを金属製容器51に設ける最も有効な方法として、接合が可能なCANタイプLDモジュール用の窓54が付いた金属製キャップ56を用いる方法がある。また、レンズ付のものでも可能である。
ガスの封入方法は、封入口53を金属製の蓋52で塞ぎ、金属製容器51と金属製の蓋52とをYAGレーザによってシーム接合する。ガスセルへのガス封入は、ガス置換容器内で行う。これは、ガスセル内を真空にして大気などの不要ガスを排気し、封入すべき指定ガスを流入させて所定の気圧において、蓋を載せてYAGレーザ接合によって気密封止を行うものである。封入ガスの種類によっては、発火・爆発の危険があるので、テフロン(R)やブチルゴム製栓をガスセル内に所定のガスが封入された後、封入容器内にて金属製容器51の封入口53へ圧入して、ガス置換容器内のガスを排気してから蓋をYAGレーザ接合する方法もある。
また、従来のガスセルを採用した半導体モジュールの一例としては、特開2001−235420号公報に開示されるものが知られている。図12は特許文献2に開示されるガスセルを収容した半導体レーザモジュールを示す図である。図12に示す半導体モジュール61は、半導体レーザを収容したバタフライ型ケース本体62、参照用のガスセル63、フォト検出器(受光部)64が金属パッケージからなる箱型形状のケース本体65の内部に収容されている。バタフライ型ケース本体62からはコネクタ66aを備えた光ケーブル66が延出されており、バタフライ型ケース本体62内の半導体レーザからの光が光ケーブル66を介して出射される。ガスセル63は、測定光発振波長安定化に用いられるもので、内部が空洞の金属胴の対向する面に光を通過させる貫通穴が形成され、内部に測定対象ガスと同等の参照ガスが封入された後、貫通穴がガラス窓63aによって封止されている。ケース本体65の底面には、冷却用フィン67が取り付けられた温度制御素子(ペルチェ素子)68が配設されている。半導体レーザは動作温度、駆動電流により発振波長が変化するため、温度制御素子68により動作温度を一定温度に制御することにより発振波長が制御される。
そして、上記半導体モジュール61をガス濃度測定装置に採用し、半導体レーザの発振波長の中心波長がガス吸収線の中心になるように半導体レーザの前方分岐又は後方に出射するレーザ光を制御する。そして、このレーザ光の出射に伴う被測定空間からの反射光に基づき、赤外光吸収による2倍波検出法や差分吸収法等を用いてガス濃度を検出している。また、ガス濃度の検出するガスと同種のガスを収容したガスセル63にレーザ光を透過させて受光器64でモニタして半導体レーザの駆動電流及び動作温度を制御している。
特開平8−105597号公報 特開2001−235420号公報 IEEE JOURNAL OF QUANTUM ELECTRONICS. VOL.28. NO.1. JAN 1992
しかし、特許文献1や特許文献2に開示されるガスセル51,63は、構成部品の部品点数が多く、製造時の作業工程が複雑であるため作業効率が悪かった。しかも、ガスセル51,63自体が半導体レーザを収容したバタフライ型ケース本体62よりも大きく、ガスセル51,63を含め各部品を収容するための筐体(ケース本体65)を必要とし、また筐体内を温度安定化するためのペルチェ素子68を必要とし、消費電力が大きくなり冷却用フィン67を大型化する必要があり、装置自体が大掛かりなものになり、構造上の制約や製造コストの増加等の問題が生じていた。また、これに伴いガス濃度測定装置本体が大型化するため、ガス濃度検出時の検出作業を簡便化することが困難であった。
また、図12に示す半導体レーザモジュール61では、ケース本体65に収容されるバタフライ型ケース本体62とガスセル63が別構成となるため、モジュール全体が大型化し、温度調節する際に、ケース本体65と、半導体レーザを収容したバタフライ型ケース本体62の両方の温度管理を行う必要があり、温度安定化までに時間がかかり、半導体レーザにも無駄な駆動電力を要して消費電力も大きくなるという問題がある。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、封入ガスの漏洩がなく必要最小限の部品で構成して小型化を図ることができるガスセルを提供することを目的とし、また、このガスセルを内部に組み込んで気密封止することにより、外部からの影響を低減して正確にガス濃度を検出するための半導体レーザモジュールを提供することを目的とし、さらには、簡単な構造によりガスセルを容易に製造することができるガスセル製造治具及び製造方法を提供することを目的とするものである。
請求項1記載のガスセルは、光学的にガス濃度の測定を行うガス濃度測定装置に利用されるガスセル(1)において、
当該ガスセルは2個の本体部から成り、該各本体部は、レーザ光を透過させる窓部(2e,3e)を備えた底板と、該底板より立設してなる筒状の側板部(2b,3b)と、開口部(2a,3a)と、該開口部にフランジ(2c,3c)を有するとともに、
前記各本体部のフランジ同士を接合させ、気密封止されているガスセルであって、濃度測定の対象となるガスと同じ種類のガスを収容したことを特徴とする。
請求項2記載のガスセルは、請求項1記載のガスセルにおいて、前記2個の本体部のうち、一方の本体部は、窓部(3e)を有する底板と、当該底板に設置されたフランジから成ることを特徴とする。
請求項3記載のガスセルは、請求項1又は2記載のガスセルにおいて、レーザ光を通過させる貫通穴(4b)を有するスペーサ部材(4)を、前記2個の本体部のうち、一方の本体部と他方の本体部との間に備えたことを特徴とする。
請求項4記載のガスセルは、請求項1又は2記載のガスセルにおいて、前記2個の本体部のうち、一方の本体部及び他方の本体部に備えられた前記フランジのうちの少なくとも一方の接合面上に、円周状の突起部が形成されていることを特徴とする。
請求項5記載のガスセルは、光学的にガス濃度の測定を行うガス濃度測定装置に利用されるガスセル(1)において、当該ガスセルは、窓部(2e,3e)を有する底板と当該底板に設置されたフランジから成る2個の本体部と、当該2個の本体部の一方の本体部と他方の本体部との間にレーザ光を通過させる貫通穴(4b)を有するスペーサ部材(4)とを備え、前記2個の本体部の各フランジと前記スペーサ部材とをそれぞれ接合させ、気密封止されているガスセルであって、濃度測定の対象となるガスと同じ種類のガスを収容していることを特徴とする。
請求項6記載のガスセルは、請求項3又は5記載のガスセルにおいて、前記一方の本体部と前記スペーサ部材のうちの少なくとも一方の接合面に円周状の突起部を備え、且つ、前記他方の本体部と前記スペーサ部材のうちの少なくとも一方の接合面に円周状の突起部を備えたことを特徴とする。
請求項7記載のガスセルは、請求項1〜6のいずれかに記載のガスセルにおいて、濃度検出を行なうガスと同じ種類のガスとともに、前記濃度検出を行なうガスと反応しない気密試験用ガスを封入したことを特徴とする。
請求項8記載のガスセル製造治具は、請求項1〜7のいずれかに記載のガスセルにガスを封入するときに用いられるガスセル製造治具(12)であって、
一対の電極(19、20)と、
前記一対の電極の先端に形成されていて、接合面同士が対向するように前記本体部をそれぞれ挿着可能な凹部(24a,24b)と、
前記一対の電極を着脱可能にガイドするガスセル封入容器(21)と、
前記一対の電極にそれぞれ取り付けられ、前記ガスセル封入容器内を気密するシール部材(23)とを備えたことを特徴とする。
請求項9記載のガスセルの製造方法は、請求項8記載のガスセル製造治具(12)を用いたガスセルの製造方法であって、
前記ガスセル製造治具の前記凹部(24a,24b)に前記各本体部を挿着するステップと、
前記ガスセル封入容器内を真空状態にするステップと、
前記ガスセル封入容器(21)内にガスを導入するステップと、
ガスが封入された状態で前記一対の電極間に電流を流し、対応する接合面同士を全て抵抗溶接して気密封止するステップとを含むことを特徴とする。
請求項10記載の半導体レーザモジュールは、請求項1〜7のいずれかに記載のガスセル(1)と、
ガス吸収線に周波数安定化された、ガス濃度を測定するためのレーザ光を出射する半導体レーザ(31c)と、
前記半導体レーザの温度を計測する温度計測素子(31i)と、
前記半導体レーザの温度を制御する温度制御素子(31f)と、
前記半導体レーザから出射した前記レーザ光を平行光にするコリメートレンズ(31d)と、
前記レーザ光の出射に伴う、前記半導体レーザへの反射光の戻りを防止する光アイソレータ(31e)と、
前記半導体レーザから後方出射されたレーザ光を前記ガスセル経由後に受光する受光器(31h)とがバタフライ型ケース本体(31a)に一体に収容され気密封止されていることを特徴とする。
本発明によれば、必要最小限による簡素な構成で取り扱いが容易なガスセルを小型かつ安価に実現することができる。そして、この小型のガスセルを採用し、半導体レーザを内蔵したバタフライ型ケース本体にガスセルも一緒に収容して気密封止すれば、周囲環境の影響を小さくし、この半導体レーザモジュールを用いるガス濃度測定装置の小型化も図ることができる。これに伴い、部品点数が少なくなるため、製造コストが削減され、且つ、小型化することでガス濃度測定装置の設計の自由度も増す。
また、ガスセルをバタフライ型ケース本体内に組み込んで一体化したことにより、半導体レーザからの後方出射光を集光するレンズがなくても、ガスセル透過後において十分な光量を受光器で受光することができる。しかも、後方出射光に対してレンズの実装をしなくても済むので、半導体レーザからのレーザ光の後方出射に伴う戻り光による影響が少なくなり、半導体レーザと受光器の間の光路上に光アイソレータを実装しなくても実用上差し支えない。さらに、ガスセル1を含め各部品を小型のバタフライ型ケース本体31aに収容して半導体レーザモジュール31を構成し、熱容量が小さくなるので、半導体レーザモジュールの温度管理が簡略化し、温度管理するための電力の消費を抑えることができる。ガスセルが半導体レーザモジュール内に気密封止された状態で収容されることにより、外気圧や気温の変化によるガスの吸収線の周波数幅やピーク周波数の変動等を抑圧できるため、ガス濃度測定装置の性能が向上する。
以下、本発明について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の第1形態を示す断面図である。図2は本発明の第2形態を示す断面図である。図3は本発明の第3形態を示す断面図である。図4は本発明の第4形態を示す断面図である。図5は本発明の第5形態を示す断面図である。図6は本発明に係るガスセル製造装置の概略構成を示す概略図である。図7(a)は本発明に係るガスセル封入容器の断面図であり、図7(b)はガスセル接合部にガスセル構成する本体部をセットした状態を示す部分断面図である。図8は本発明のガスセル製造装置を用いてガスセルを製造する工程を示すフローチャート図である。図9は図8で製造したガスセルを検査する工程を示すフローチャート図である。図10は本発明のガスセルを用いた半導体レーザモジュールの一例を示す平面図である。
まず、本発明の第1形態について説明する。なお、各形態のガスセルの製造方法等については追って説明する。図1に示すように、第1形態のガスセル1は、構成部品として、溶接により接合可能な金属製の材料を用いて製造される同一形状の第1本体部2A(2)及び第2本体部3A(3)と、第1本体部2Aと第2本体部3A同士を接合する際に用いるスペーサ部材4とを備えて構成される。第1本体部2Aと第2本体部3Aは、接合可能で線膨張係数が極力小さい材料(例えば、コバール、鉄ーニッケル合金、銅ーニッケル合金など)を用いて形成されている。また、この材料には例えばNiメッキを施して防錆処理を行なうのが望ましい。第1本体部2Aと第2本体部3Aは、ガスを封入する際に完成されるガスセル1内のガス圧と大気圧の差によって大きく変形しない程度の厚みを持っていれば良い。
第1本体部2Aと第2本体部3Aは、開口部2a,3aと、底部2b,3bとを有した凹状に形成されている。第1本体部2Aの開口部2aと第2本体部3Aの開口部3aの外周周縁部分には、鍔部2c,3cが垂設されている。鍔部2c,3cは、第1本体部2Aと第2本体部3Aとを接合する際に対向する面(接合面)が平坦面を形成している。鍔部2c,3cの開口部2a,3a側には、例えば断面が山型を成す突起部2d,3dが外周に沿うように形成されている。第1本体部2A及び第2本体部3Aの底部2b,3bには、窓部2e,3eが設けられた貫通穴2f,3fが形成されている。窓部2e,3eは、封入ガスの吸収波長によって透過光を減衰させない材質(例えば、ガラス等)で形成される。
窓部2e,3eを構成するガラスを設ける方法としては、低融点ガラスを用いてガラスを本体部2A,3Aに直接固定する方法、ガラスに半田固定用のメタライズを施して本体部2A,3Aと半田固定する方法があるが、好ましくは接合可能なCANタイプLDモジュール用の窓が付いた本体部2A,3Aを用いる方法が良い。これは、安価で気密度に関しても10-8〜10-9atm・cc/sec程度が得られるため窓部としては最適である。
スペーサ部材4は、第1本体部2Aと第2本体部3Aの間に設けられ、第1本体部2Aの鍔部2cと第2本体部3Aの鍔部3cとが対向して接合される。スペーサ部材4には、第1本体部2A及び第2本体部3Aと同様の金属材料を用いる。スペーサ部材4は、平板部材を基部とし、その中央に第1本体部2A及び第2本体部3Aの窓部2e,3eの径より大きい径を有する貫通穴4bが形成されている。また、スペーサ部材4の両面には、貫通穴4bの周縁部に沿って筒状のフランジ4aが一体形成されている。このフランジ4aは、第1本体部2Aと第2本体部3Aとの間にスペーサ部材4を介在させたときに、第1本体部2Aと第2本体部3Aの鍔部2c,3c(突起部2d,3d)がスペーサ部材4の平面に確実に位置決めするためのガイドの役目をしている。
そして、上記第1形態のガスセル1を製造する場合には、第1本体部2Aと第2本体部3Aの開口部2a,3aを向き合わせて間にスペーサ部材4を介在させて後述するガスセル製造治具12にセットし、第1本体部2Aと第2本体部3Aの開口部2a,3a内に対象ガス(ガス濃度検出を行うガスと同種のガスやガス濃度検出を行うガスと反応しない充填ガス)を封入した後、第1本体部2A及び第2本体部3Aの鍔部2c,3cの突起部2d,3dとスペーサ部材4の平坦面との間を抵抗溶接してガスを気密封止する。
なお、上記第1形態のガスセル1では、接合面の抵抗が高くなるように所定の抵抗値をもって接触するように第1本体部2A及び第2本体部3Aに断面山型の突起部2d,3dを形成する例について説明したが、突起部を鍔部2c,3cと対向するスペーサ部材4に形成しても良い。また、突起部2d,3dは、接合する面の板厚比が3倍以上ある場合に必要としている。したがって、接合する面の板厚比が3倍未満であれば、突起部2d,3dを形成しなくてもよい。
第1形態のガスセル1では、スペーサ部材4の貫通穴4bの外周にフランジ4aを設ける構成としたが、このフランジ4aは窓部2e,3eと重ならない位置で、且つ、第1本体部2A及び第2本体部3Aの位置決めを行える位置に設ければ良い。また、第1本体部2Aと第2本体部3Aのみの構成としてもよい。この場合、接合する面の板厚比が3倍以上ある場合に鍔部2c,3cの少なくとも一方に突起部2d(3d)を設ける。
次に、本発明の第2形態について説明する。なお、第1形態と同一の構成要素には同一番号を付して説明する。
図2に示すように、第2形態のガスセル1は、第1形態の第1本体部2Aはそのまま用いて、もう一方の第2本体部3Aの底部3b側を第1本体部2Aの底部2b側と重ね合わせる様にして、対向する鍔部2c,3c間にスペーサ部材4を介在させた構成である。このため、第2本体部3Aは、第1本体部2Aの開口部2a内に入るように、外径が少なくとも第1本体部2Aの開口部2aの内径より小さく形成されている。第2本体部3Aの鍔部3cには、第1本体部2Aの突起部2dと対向して同様の突起部3dが外周に沿って形成されている。第1本体部2Aと第2本体部3Aとの間に介在するスペーサ部材4は、平板部材を基部とし、その中央に第1本体部2A及び第2本体部3Aの窓部2e,3eの径より大きい径を有する貫通穴4bが形成されている。また、スペーサ部材4の外周縁部の両面には、貫通穴4bの周縁部に沿って筒状のフランジ4aが一体形成されている。
そして、上記第2形態のガスセル1を製造する場合には、第1本体部2Aと第2本体部3Aを重ね合わせて間にスペーサ部材4を介在させて後述するガスセル製造治具12にセットし、第1本体部2Aと第2本体部3Aの開口部2a,3a内に対象ガス(ガス濃度検出を行うガスと同種のガスやガス濃度検出を行うガスと反応しない充填ガス)を封入した後、第1本体部2A及び第2本体部3Aの鍔部2c,3cの突起部2d,3dとスペーサ部材4の平坦面との間を抵抗溶接してガスを気密封止する。
なお、第2形態のガスセル1では、接合面の抵抗が高くなるように所定の抵抗値をもって接触するように第1本体部2A及び第2本体部3Aに断面山型の突起部2d,3dを形成する例について説明したが、突起部を鍔部2c,3cと対向するスペーサ部材4に形成しても良い。また、突起部2d,3dは接合する面の板厚比が3倍以上ある場合に必要としている。したがって、接合する面の板厚比が3倍未満であれば、突起部2d,3dを形成しなくてもよい。
また、第2形態のガスセル1では、スペーサ部材4にフランジ4aを設ける構成としたが、このフランジ4aは窓部2e,3eと重ならない位置で、且つ、第1本体部2A及び第2本体部3Aの位置決めを行える位置に設ければ良い。また、第1本体部2Aと第2本体部3Aのみの構成としてもよい。この場合、接合する面の板厚比が3倍以上ある場合に鍔部2c,3cの少なくとも一方に突起部2d(3d)を設ける。
次に、本発明の第3形態について説明する。なお、第1形態と同様の構成要素には同一番号を付して説明する。図3に示すように、第3形態のガスセル1は、第1形態の第1本体部2Aはそのまま用いて、もう一方の第2本体部3B(3)をドーナツ状の円盤で構成している。このため、第2本体部3Bは、中心に所定径の貫通穴3fを形成しており、その貫通穴3fに窓部3eが設けられている。また、第2本体部3Bは、第1形態のスペーサ部材4の機能を兼ねるため、第1本体部2Aの開口部2aのフランジ2c側の径と略同径の外径を有する筒状のフランジ3gが貫通穴3fの周縁部に沿って設けられている。また、第1本体部2Aの鍔部2cと第2本体部3Bには、突起部2d,3dが対向して形成されている。
そして、上記第3形態のガスセル1を製造する場合には、第1本体部2Aと第2本体部3Aを後述するガスセル製造治具12にセットし、第1本体部2Aの開口部2a内に対象ガス(ガス濃度検出を行うガスと同種のガスやガス濃度検出を行うガスと反応しない充填ガス)を封入した後、第1本体部2A及び第2本体部3Aの鍔部2c,3cの突起部2d,3d間を抵抗溶接してガスを気密封止する。
なお、第3形態のガスセル1では、接合面の抵抗が高くなるように所定の抵抗値をもって接触するように第1本体部2A及び第2本体部3Bに断面山型の突起部2d,3dを形成する例について説明したが、第1本体部2Aと第2本体部3Bとの間にスペーサ部材4を介在させ、そのスペーサ部材4に少なくとも一方の面に突起部を形成してもよい。また、突起部2d,3dは、接合する面の板厚比が3倍以上ある場合に必要としている。したがって、接合する面の板厚比が3倍未満であれば突起部2d,3dを形成しなくてもよい。
また、第3形態のガスセルでは、第2本体部3Aの窓部3hの外側にフランジ3gを設ける構成としたが、このフランジ3gは窓部2d,3dと重ならない位置で、且つ、第1本体部2Aに位置決めされる位置に設ければ良い。また、フランジ3gがない構成でもよい。
次に、本発明の第4形態について説明する。図4に示すように、第4形態のガスセル1は、第1本体部2B(2)及び第2本体部3B(3)がドーナツ状の円盤を成して構成されている。すなわち、第1本体部2B及び第2本体部3Bの中心に所定径の貫通穴2f,3fが形成されており、その貫通穴2f,3fに窓部2e,3eが設けられている。また、第1本体部2Bと第2本体部3Bの間には、円筒状のスペーサ部材4が介在して設けられている。このスペーサ部材4の中心には、所定径の貫通穴4bが形成されている。この貫通穴4bの径は、第1本体部2B及び第2本体部3Bの窓部2e,3eの径よりも少なくとも同一径かそれよりも大きい径を有している。第1本体部2B及び第2本体部3Bの窓部2e,3eの周縁部に沿って筒状のフランジ2g,3gが設けられている。また、第1本体部2B及び第2本体部3Bには、突起部2d,3dが対向して形成されている。
そして、上記第4形態のガスセル1を製造する場合には、第1本体部2Aと第2本体部3Aのフランジ2g,3gを向き合わせて間にスペーサ部材4を介在させて後述するガスセル製造治具12にセットし、スペーサ部材4の貫通穴4b内に対象ガス(ガス濃度検出を行うガスと同種のガスやガス濃度検出を行うガスと反応しない充填ガス)を封入した後、第1本体部2A及び第2本体部3Aの突起部2d,3dとスペーサ部材4の平坦面との間を抵抗溶接してガスを気密封止する。
なお、第4形態のガスセルでは、接合面の抵抗が高くなるように所定の抵抗値をもって接触するように第1本体部2B及び第2本体部3Bに断面山型の突起部2d,3dを形成する例について説明したが、突起部を第1本体部2B及び第2本体部3Bと対向するスペーサ部材4の平面に形成してもよい。突起部2d,3dは、接合する面の板厚比が3倍以上ある場合に必要としている。したがって、接合する面の板厚比が3倍未満であれば、突起部2d,3dを形成しなくてもよい。
また、第4形態のガスセルでは、第1本体部2B及び第2本体部3Bの窓部2e,3eの外側にフランジ2g,3gを設ける構成としたが、このフランジ2g,3gは窓部2e,3eと重ならない位置で、且つ、スペーサ部材4の貫通穴4bに位置決めされる位置に設ければ良い。また、フランジ2g,3gがない構成でもよい。
次に、本発明の第5形態について説明する。図5に示すように、第5形態のガスセル1は、第1形態の第1本体部2Aと第2本体部3Aを用い、第1本体部2Aと第2本体部3Aとの間にスペーサ部材4が介在した構成である。すなわち、第1本体部2Aと第2本体部3Aの開口部2a,3aを対向させて、その間に円筒形に形成されたスペーサ部材4を介在している。このスペーサ部材4の中心部分には、所定径の貫通穴4bが形成されている。この貫通穴4bの径は、第1本体部2A及び第2本体部3Aの窓部2e,3eの径と少なくとも同一径かそれよりも大きい径を有している。また、スペーサ部材4の第1本体部2A及び第2本体部3Aと対向する両面には、貫通穴4bの周縁部に沿ってフランジ4bが設けられている。また、第1本体部2A及び第2本体部3Aの鍔部2c,3cには、突起部2d,3dが対向して形成されている。
そして、上記第5形態のガスセル1を製造する場合には、第1本体部2Aと第2本体部3Aの開口部2a,3aを向き合わせて間にスペーサ部材4を介在させて後述するガスセル製造治具12にセットし、第1本体部2Aと第2本体部3Aの開口部2a,3a及びスペーサ部材4の貫通穴4b内に対象ガス(ガス濃度検出を行うガスと同種のガスやガス濃度検出を行うガスと反応しない充填ガス)を封入した後、第1本体部2A及び第2本体部3Aの鍔部2c,3cの突起部2d,3dとスペーサ部材4の平坦面との間を抵抗溶接してガスを気密封止する。
なお、第5形態のガスセル1では、接合面の抵抗が高くなるように所定の抵抗値をもって接触するように第1本体部2A及び第2本体部3Aに断面山型の突起部2d,3dを形成する例について説明したが、突起部を第1本体部2A及び第2本体部3Aと対向するスペーサ部材4の平面に形成してもよい。突起部2d,3dは、接合する面の板厚比が3倍以上ある場合に必要としている。したがって、接合する面の板厚比が3倍未満であれば、突起部2d,3dを形成しなくてもよい。
また、第5形態のガスセルでは、スペーサ部材4の貫通穴4bの周縁部に沿ってにフランジ4bを設ける構成としたが、このフランジ4bは窓部2e,3eと重ならない位置で、且つ、スペーサ部材4の貫通穴4bに位置決めされる位置に設ければ良い。また、フランジ4bがない構成でもよい。
ところで、上述した各形態のガスセルは、第1本体部2A,2B、第2本体部3A,3B及びスペーサ部材4の形状を円形に限らず使用する環境や用途に応じて多角形等様々な形状を成して形成してもよい。また、突起部2d,2j,3d,3jの形状は、接合面との接触時に極力抵抗が高くなり、且つ、接する際に均等に接合することができるような形状であればよい。
以上のように構成される各形態のガスセル1は、以下に説明する製造工程の手順に従って製造する。ここでは、第1形態のガスセル1を製造する場合を例に挙げて説明する。まず、製造する際に用いるガスセル製造装置について図6、図7を参照しながら具体的に説明する。
図6に示すように、ガスセル製造装置11は、ガスセル1を構成する第1本体部2Aと第2本体部3Aの開口部2a,3a内にガスを封入し気密封止するガスセル製造治具12と、ガスセル製造治具12に駆動電源を供給する電源部13と、ガスセル1に封入するガスが収められているガスボンベ14と、ガスセル製造時にガスセル封入容器12内を真空状態にする真空ポンプ15と、ガスや空気の流量を調節する複数のバルブ16a,16b,16c,16dと、各バルブ16a,16b,16c,16dの開閉を制御する制御部17と、封入するガスや真空状態の圧力値を測定する圧力計18で構成されている。
図7(a)に示すように、ガスセル製造治具12は、スペーサ部材4を介して第1本体部2Aと第2本体部3Aとの間を接合するための一対の第1電極19及び第2電極20と、第1電極19及び第2電極20が着脱可能に収容されるガスセル封入容器21と、第1電極19及び第2電極20に設けられてガスセル封入容器21内を気密封止するシール部材23とで構成されている。
一対の第1電極19及び第2電極20は、所定径を有する円柱状をなし、先端が略円錐形に形成されている。第1電極19及び第2電極20の先端部はガスセル接合部22を形成している。ガスセル接合部22は、製造するガスセル1の第1本体部2Aと第2本体部3Aの形状に合った凹部24a,24bからなる。そして、ガス封入後、一対の第1電極19及び第2電極20に電源部13から駆動電源を印加し、第1本体部2Aと第2本体部3Aの間にスペーサ部材4を介在させた状態で抵抗溶接する。
ガスセル封入容器21は、絶縁部材からなり、各電極19,20の外径よりも若干大きな内径の円筒状に形成されている。また、ガスセル封入容器21の中心部分には、内部をを真空状態にする時や内部にガスを供給する時に用いるバルブ16a付きの配管25が取り付けられる。バルブ16aは、配管25を通じてガスセル封入容器21内に封入するガスの流量の調整や真空状態を保つ際に制御部17により開閉制御される。
シール部材23は、ガスセル1内にガスを封入してガスセル1を気密封止する際、ガスセル封入容器21内を密閉するために設けられている。シール部材23は、例えばOリングで構成され、各電極19,20にそれぞれ2個、合計4個取り付けられている。これにより、各電極19,20同士の平行度を保つことができる。そして、第1電極19と第2電極20は、平行を保ってガスセル封入容器21内を移動でき、第1電極19と第2電極20の凹部24a,24bが確実に接触するように第1電極19及び第2電極20がガスセル封入容器21内でガイドされる。なお、ガスセル封入容器21は、ガスセル製造装置11から分離できる構造である。
圧力計18は、真空ポンプ15の性能によるが例えば1×103 〜1×105 Paの範囲内で測定が可能である。ガスボンベ14は、減圧器付きであり、例えば希釈ガスがへリウムの場合には、ガスリーク検査に市販のヘリウムリークディテクタが使用可能である。真空ポンプ15は、可能な限りオイルフリーであることが望ましい。
そして、ガスセル1を製造する時は、まず各電極19、20をアルコール等を用いて汚れ等を拭き取る。特に、第1本体部2Aと第2本体部3Aの鍔部2c,3cがスペーサ部材4と接触する部分(接合面)を重点的に拭き取るのが好ましい。図7(b)は、ガスセル接合部22の拡大図である。凹部24aが上を向くように第1電極19をガスセル封入容器21内に配置する。次に、配置した第1電極1 9 の凹部24aに第1本体部2Aをセットする。続いて、スペーサ部材4を第1本体部2Aの上にセットする。次に、第2電極20を凹部24bにセットし、この凹部24bが下(スペーサ部材4側)に向くようにして第2電極20をガスセル封入容器21内にセットする。このように、ガスセル封入容器21内で電極19,20の凹部24a,24bにガスセル1を構成する各部品、すなわち、第1本体部2A、スペーサ部材4、第2本体部3Aをセットした状態で、ガスセル製造装置11にてガスの封入等の作業を行なう。
次に、上記各形態のガスセル1の製造方法として、第1形態のガスセル1を例に図8に示すフローチャート図を参照しながら説明する。
まず、ガスセル1を製造に際して、ガスセル封入容器21に第1本体部2Aと第2本体部3Aとこれら本体部2A,3A間に介在するスペーサ部材4をセットする。そして、ガスセル封入容器21をガスセル製造装置11に接続する(ST1)。次に、ガスボンベ14の元栓を閉じた状態で全てのバルブを開く(ST2)。全てのバルブを開いた状態で真空ポンプ15の電源スイッチをONにする(ST3)。
真空ポンプ15の電源をONにすると、ガス封入容器21内の空気が引かれて真空状態になる。この状態を測定するのに圧力計18を用いてガスセル封入容器21内の内部圧力が安定しているかを確認する(ST4)。ガスセル封入容器21内が真空状態となり、ガスセル封入容器21内の内部圧力が安定したのが確認できたら(ST4−Yes)、バルブ16b,バルブ16c,バルブ16dを閉じる(ST5)。これに対し、ガス封入容器21内が真空状態にならない場合や真空状態が不安定な場合(ST4−No)は、ガスセル封入容器21自体に何らかの異常が生じているか、各電極19,20に取り付けたシール部材23が正常に機能していない等の問題があるため、再度ガスセル封入容器21やシール部材23の点検等を行った後、ガスセル製造装置11に再接続してST1に戻る。
ST5にてバルブ16b,16c,16dを閉めた後、再び圧力計18の圧力値が安定しているかを確認する(ST6)。この時、圧力計の数値変化が数秒間に数10Pa程度が安定している基準となるが、安定している場合(ST6−Yes)は、バルブ16bとバルブ16dを開き再度真空引きを行なう(ST7)。これに対し、ST6の確認時に圧力計18が安定していない場合(ST6−No)は、ガスセル封入容器12自体に何らかの異常が生じているか、各電極19,20に取り付けたシール部材23が正常に機能していない等の問題があるため、ST1に戻り再度ガスセル封入容器21やシール部材24の点検等を行った後、ガスセル製造装置11に再接続してST1に戻る。真空引きを行なった後、バルブ16dを閉じ、バルブ16cとガスボンベ14の元栓を開閉して圧力計18の値が指定の圧力になるように調節する(ST8)。
指定した圧力に調節できたかを確認し(ST9)、圧力調整が終了したら(ST9ーYes)、ガスセル封入容器21をガスセル製造装置11から切り離す(ST10)。これに対し、圧力調整ができない場合(ST9−No)は、ST7に戻り再度真空引きを行なう。ガスセル製造装置11から切り離したガスセル封入容器21を不図示の抵抗溶接機にセットして抵抗溶接を行ない(ST11)、ガスセルを製造する。
次に、ガスセル1が正常に機能するかを検査する工程について、図9に示すフローチャート図を参照しながら説明する。
図8に示す製造工程を経てガスセル1が製造されると、ガスセル1内のガスに吸収される波長を出射する光を透過させ、光の吸収波形を確認してガスの有無を検査する(ST21)。ガスの吸収波形があるか否かを判別し(ST22)、ガスがあると判別した場合(ST22−Yes)は、真空引きできる容器内にガスセルをセットして、真空引きして24時間保管する(ST24)。これに対し、ガスの吸収波形がない場合(ST22−No)は、不良品として処理される(ST23)。
ST24の工程後、希釈ガスがヘリウムの場合、ガスの漏れを検査するためヘリウムリークディテクタでリークテストを行なう(ST25)。リークテストの結果、リークがないと判別された場合(ST26−No)は、ガスセル1内のガスに吸収される波長を出射光を透過させ、光の吸収波形を確認してガスの有無を検査する(ST28)。これに対し、リークがあると判別された場合(ST26ーYes)は、不良品として処理される(ST27)。ST28の検査において、ガスセル内のガスに吸収される光の吸収波形がある場合(ST29−Yes)は、ガスセルが正常に機能すると判断され、検査終了となる。これに対し、ガスの吸収波形がない場合(ST29−No)は、不良品として処理される(ST30)。
なお、上述したST24の工程については省略してもよく、ST22の工程後ST25の工程に移動してもよい。
次に、上記のようにして製造したガスセルを用いた半導体レーザモジュールの一例について図10を参照しながら具体的に説明する。
図10に示すように、半導体レーザモジュール31は、複数対の電極を有する箱型のバタフライ型ケース本体31aを基部としている。バタフライ型ケース本体31aの一面には、貫通穴31gが形成され、この貫通穴31gには例えばガラスなどの出射窓31bが設けられている。半導体レーザモジュール31は、半導体レーザ31c、コリメートレンズ31d、光アイソレータ31e、温度制御素子としてのペルチェ素子31f、ガスセル1、受光器としてのフォトダイオード31h、温度計測素子としてのサーミスタ31iがバタフライ型ケース本体31a内に収容されており、各光学部品間の光軸調整がなされて気密封止されている。
半導体レーザ31cは、発振波長が測定波長に制御されて周波数変調されたレーザ光を両面から発光しており、一方の面から出射されるレーザ光を測定光とし、他方の面から出射されるレーザ光を参照光としている。コリメートレンズ31dは、半導体レーザ31cの前方の出射窓31b側に配置され、半導体レーザ31cから出射した測定光を平行光にコリメートしている。光アイソレータ31eは、コリメートレンズ31dの前方の出射窓31b側に配置される。この光アイソレータ31eは、90°の偏波面の光のみを通す偏光子と、45°の偏波面の光のみを通す検光子との間に配置された結晶に磁力を印加して、結晶中を透過するレーザ光の偏波面を回転させて偏光子での反射光の通過を阻止している。これにより、半導体レーザ31cからのレーザ光の出射に伴う反射光が半導体レーザ31cに戻るのを防いでいる。コリメートレンズ31dにより平行光にされた測定光は、光アイソレータ31eを介して出射窓31bから外部に出射される。温度制御素子としてのペルチェ素子31fは、半導体レーザ31cの動作温度を制御している。参照用のガスセル1は、半導体レーザ31cの後方に配置され、波長安定化用ガスが封入されており、測定光の発振波長の安定化に用いられる。フォトダイオード31hは、ガスセル1の後方に配置され、ガスセル1を通過した半導体レーザ31cからの参照光を受光検出している。サーミスタ31iは、半導体レーザ31cの動作温度を検出している。このように、半導体レーザモジュール31は、ガスセル1を含め各光学部品等がバタフライ形の本体内に一体に収容されて気密封止された構成である。
そして、上記の半導体モジュールをガス濃度測定装置に採用し、半導体レーザの発振波長の中心波長がガス吸収線の中心になるように半導体レーザの前方分岐又は後方に出射するレーザ光を制御する。そして、このレーザ光の出射に伴う測定対象からの反射光を受光し、受光した反射光に基づいて、赤外光吸収による2倍波検出法や差分吸収法等によりガス濃度を検出している。また、レーザ光をガスセル1に透過させ、ガスセルを透過したレーザ光をフォトダイオード31hでモニタして半導体レーザの駆動電流や動作温度を制御している。
このように、本例では、金属製容器(第1本体部2、第2本体部3)を用いてガスセルを製造している。これにより、溶接時に生じるガスの発生や熱による容器内部のガス濃度の変動がなく、信頼性の高いガスセルを小型に製造できる。また、機械的加工により製造された容器でガスセルを製造しているので、寸法精度が高く実装密度を向上させることができる。
また、濃度検出を行なうガスと反応しない充填ガスとして、例えば希釈したヘリウムを選択することにより、溶接後のガスセルの気密試験をヘリウムリークディテクタで容易に行うことができ、気密度の上で信頼性の高いガスセルを製造することができる。
そして、上記のように製造されるガスセル1を具備した半導体レーザモジュール31は、バタフライ型ケース本体31aに対してガスセル1を他の部品と一緒に収容して気密封止されるので、外気圧や外気温等の周囲の影響を防ぐことができる。
さらに、ガスセル1と半導体レーザモジュール31のバタフライ型ケース本体31aに収容したことで、半導体レーザ31cからの後方出射光を集光するレンズがなくても十分の光量を受光器31hで受光することができる。しかも、レンズの実装をしなくても済むので、半導体レーザ31cからのレーザ光の後方出射に伴う戻り光による影響が少なくなり、半導体レーザ31cと受光器31hの間の光路上に光アイソレータを実装しなくても実用上差し支えない。さらに、ガスセル1を含め各部品を小型のバタフライ型ケース本体31aに収容して半導体レーザモジュール31を構成したので、熱容量が小さくなり、半導体レーザモジュール31を温度が低い状態から駆動開始した場合でも、短時間で動作温度を安定化することができ、より動作性に優れたガス濃度検出装置を提供することができる。
ところで、ガスセルに封入する希釈ガスの例としてヘリウムガスを挙げたが、これに限らず、ガス濃度測定装置にて検出したいガスに応じて、例えばメタンなどの炭化水素や二酸化炭素などガスセルに封入するガスを検出対象のガスに合わせて自由に選択して用いることが可能である。
また、図10に示す半導体レーザモジュールに設置するガスセルを含め各部品の設置位置は、図示の例に限らず、半導体レーザモジュールが正常に機能すれば半導体レーザモジュール内に自由に設置することができる。
本発明の第1形態を示す断面図である。 本発明の第2形態を示す断面図である。 本発明の第3形態を示す断面図である。 本発明の第4形態を示す断面図である。 本発明の第5形態を示す断面図である。 本発明に係るガスセル製造装置の概略構成を示す概略図である。 (a)本発明に係るガスセル封入容器の断面図である。 (b)ガスセル接合部にガスセルをセットした状態を示す部分断面図である。 本発明のガスセル製造装置を用いてガスセルを製造する工程を示すフローチャート図である。 図8で製造したガスセルを検査する工程を示すフローチャート図である。 本発明のガスセルを用いた半導体レーザモジュールの一例を示す平面図である。 (a),(b),(c)従来のガスセルの構造を示す図である。 従来の半導体レーザモジュールの一例を示す側面図である。
符号の説明
1 ガスセル
2(2A,2B) 第1本体部
3(3A,3B) 第2本体部
2a,3a 開口部
2b,3b 底部
2c,3c 鍔部
2d,3d 突起部
2e,3e 窓部
2f,3f 貫通穴
2g,3g フランジ
4 スペーサ部材
4a フランジ
4b 貫通穴
11 ガスセル製造装置
12 ガスセル製造治具
13 電源部
14 ガスボンベ
15 真空ポンプ
16a,16b,16c,16d バルブ
17 制御部
18 圧力計
19 第1電極
20 第2電極
21 ガスセル封入容器
22 ガスセル接合部
23 シール部材
24a,24b 凹部
25 配管
31 半導体レーザモジュール
31a バタフライ型ケース本体
31b 出射窓
31c 半導体レーザ
31d コリメートレンズ
31e 光アイソレータ
31f ペルチェ素子(温度制御素子)
31g 貫通穴
31h フォトダイオード(受光器)
31i サーミスタ(温度計測素子)
51 金属製容器
52 金属製の蓋
53 封入口
54 窓
55 光路
56 金属性キャップ
61 半導体モジュール
62 バタフライ型ケース本体
63 ガスセル
63a ガラス窓
64 フォト検出器(受光部)
65 ケース本体
66 光ケーブル
66a コネクタ
67 冷却用フィン
68 温度制御素子(ペルチェ素子)

Claims (10)

  1. 光学的にガス濃度の測定を行うガス濃度測定装置に利用されるガスセル(1)において、
    当該ガスセルは2個の本体部から成り、該各本体部は、レーザ光を透過させる窓部(2e,3e)を備えた底板と、該底板より立設してなる筒状の側板部(2b,3b)と、開口部(2a,3a)と、該開口部にフランジ(2c,3c)を有するとともに、
    前記各本体部のフランジ同士を接合させ、気密封止されているガスセルであって、濃度測定の対象となるガスと同じ種類のガスを収容したことを特徴とするガスセル。
  2. 前記2個の本体部のうち、一方の本体部は、窓部(3e)を有する底板と、当該底板に設置されたフランジから成ることを特徴とする請求項1記載のガスセル。
  3. レーザ光を通過させる貫通穴(4b)を有するスペーサ部材(4)を、前記2個の本体部のうち、一方の本体部と他方の本体部との間に備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のガスセル。
  4. 前記2個の本体部のうち、一方の本体部及び他方の本体部に備えられた前記フランジのうちの少なくとも一方の接合面上に、円周状の突起部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のガスセル。
  5. 光学的にガス濃度の測定を行うガス濃度測定装置に利用されるガスセル(1)において、当該ガスセルは、窓部(2e,3e)を有する底板と当該底板に設置されたフランジから成る2個の本体部と、当該2個の本体部の一方の本体部と他方の本体部との間にレーザ光を通過させる貫通穴(4b)を有するスペーサ部材(4)とを備え、前記2個の本体部の各フランジと前記スペーサ部材とをそれぞれ接合させ、気密封止されているガスセルであって、濃度測定の対象となるガスと同じ種類のガスを収容していることを特徴とするガスセル。
  6. 前記一方の本体部と前記スペーサ部材のうちの少なくとも一方の接合面に円周状の突起部を備え、且つ、前記他方の本体部と前記スペーサ部材のうちの少なくとも一方の接合面に円周状の突起部を備えたことを特徴とする請求項3又は5記載のガスセル。
  7. 濃度検出を行なうガスと同じ種類のガスとともに、前記濃度検出を行なうガスと反応しない気密試験用ガスを封入したことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のガスセル。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載のガスセルにガスを封入するときに用いられるガスセル製造治具(12)であって、
    一対の電極(19、20)と、
    前記一対の電極の先端に形成されていて、接合面同士が対向するように前記本体部をそれぞれ挿着可能な凹部(24a,24b)と、
    前記一対の電極を着脱可能にガイドするガスセル封入容器(21)と、
    前記一対の電極にそれぞれ取り付けられ、前記ガスセル封入容器内を気密するシール部材(23)とを備えたことを特徴とするガスセル製造治具。
  9. 請求項8記載のガスセル製造治具(12)を用いたガスセルの製造方法であって、
    前記ガスセル製造治具の前記凹部(24a,24b)に前記各本体部を挿着するステップと、
    前記ガスセル封入容器内を真空状態にするステップと、
    前記ガスセル封入容器(21)内にガスを導入するステップと、
    ガスが封入された状態で前記一対の電極間に電流を流し、対応する接合面同士を全て抵抗溶接して気密封止するステップとを含むことを特徴とするガスセル製造方法。
  10. 請求項1〜7のいずれかに記載のガスセル(1)と、
    ガス吸収線に周波数安定化された、ガス濃度を測定するためのレーザ光を出射する半導体レーザ(31c)と、
    前記半導体レーザの温度を計測する温度計測素子(31i)と、
    前記半導体レーザの温度を制御する温度制御素子(31f)と、
    前記半導体レーザから出射した前記レーザ光を平行光にするコリメートレンズ(31d)と、
    前記レーザ光の出射に伴う、前記半導体レーザへの反射光の戻りを防止する光アイソレータ(31e)と、
    前記半導体レーザから後方出射されたレーザ光を前記ガスセル経由後に受光する受光器(31h)とがバタフライ型ケース本体(31a)に一体に収容され気密封止されていることを特徴とする半導体レーザモジュール。
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