JP2005106382A - 多気筒圧縮機用アキュームレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】アキュムレータの径が比較的大きな場合でも、複数の出口管を傾くことなく正確かつ容易に取り付けられる生産性の高い多気筒圧縮機用アキュムレータを提供するものである。
【解決手段】予め中間板８を下部容器３の内部に取り付け、その後、複数の出口管５ａ，５ｂを複数の固定孔９ａ，９ｂに挿入して固定し、下部容器３の下部に取りつける。これにより、出口管５ａ，５ｂの取り付け時の倒れを防ぐことができ、出口管５ａ，５ｂ同士が接触したり、あるいは出口管５ａ，５ｂが密閉容器１の内壁に接触して異常音の原因になるようなことはない。
【選択図】図１

Description

本発明は、空気調和装置や冷蔵庫など冷凍機器に使用される多気筒圧縮機に用いられるアキュムレータに関するものである。
従来の多気筒圧縮機用アキュムレータは、図３に示すように、半球面を有する上部容器２と、同じく半球面を有する下部容器３を接続した円筒状の密閉容器１の上方に入口管４と、圧縮機（図示せず）と接続され前記密閉容器１の下部に設けられた複数の取付孔１０ａ，１０ｂから挿入された複数の出口管５ａ，５ｂと、この出口管５ａ，５ｂと前記入口管４との間に設置されたスクリーン１１と複数の孔６を有する仕切板７とで構成されている。
上記構成において、入口管４から流入した冷媒の液成分は、スクリーン１１を通り仕切板７に当たった後、この仕切板７に設けられた複数の孔６を通り、一旦、密閉容器１の下部へ溜まった後、気化してから出口管５ａ，５ｂよりガス成分として圧縮機へ流出する。
しかしながら、上記従来の構成では、複数の出口管５ａ，５ｂは、密閉容器１の半球面状の下部に複数の取付孔１０ａ，１０ｂを設け、そこから密閉容器１内部に挿入したうえ、ロウ付けなどの方法によって設置固定されていた。
特に、密閉容器１の径が比較的大きな場合には、この密閉容器１の下部と出口管５ａ，５ｂをロウ付けなどの方法によって設置固定された個所の強度が低下し、この密閉容器１の空間容積も広くなるために、これら出口管５ａ，５ｂが傾いた状態になりやすい。
この複数の出口管５ａ，５ｂが傾いた状態になるような場合、密閉容器１の内部で、これら出口管５ａ，５ｂが互いに接触したり、あるいは密閉容器１の内壁に接触して異常音の原因となることがあった。
さらに、場合によっては、出口管５ａ，５ｂの開口部が仕切板７に設けられた複数の孔６に直接のぞくことになり、入口管４から流入した冷媒の液成分がそのまま出口管５ａ，５ｂを経て圧縮機に吸入されるため、気液分離というアキュムレータ本来の機能を果たさず、圧縮機の信頼性を低下させるといった課題を生じていた。
上記課題を解決する従来技術として、図４に示すようなアキュムレータが知られている。この技術によれば、アキュムレータの出口管１０１ａ，１０１ｂを入口管１０３側で先端を連結一体化した内管１０４にすることにより、互いの出口管１０１ａ，１０１ｂの倒れを防止するものである（例えば、特許文献１参照）。
特開平５−６００８０号公報
しかしながら、上記従来技術では、出口管１０１ａ，ｂを入口管１０３側で連結一体化した内管１０４は、この出口管１０１ａ，１０１ｂを密閉容器１０２の内側から設置する必要があるために、出口管１０１ａ，１０１ｂと圧縮機とを接続するために、さらに別の接続管１０５が必要となっていた。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、密閉容器の径が比較的大きな
場合でも、複数の出口管を二点支持により傾きのない多気筒圧縮機用アキュムレータを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、前記複数の出口管を固定する固定孔を有する仕切板を上部容器に取り付けたものである。これにより、予め、この仕切板の複数の固定孔に複数の出口管を挿入し固定することにより、出口管の傾きなどの恐れがなく、アキュムレータの径が比較的大きな場合でも、複数の出口管を傾きなく正確かつ容易に取り付けることができる。
本発明の多気筒圧縮機用アキュムレータは、組立時、予め仕切板を上部容器内部に取り付け、その後、複数の出口管を固定孔に挿入し固定してから密閉容器下部に取りつけるので、密閉容器の径が比較的大きな場合でも、傾くことなく正確かつ容易に出口管を設置することができる。
したがって、密閉容器の内部で、これら出口管が互いに接触したり、密閉容器の内壁に接触したりすることにより、異常音が発生するようなことはない。また、出口管の開口部が仕切板に設けられた複数の孔に直接のぞくことにより、入口管から流入した冷媒の液成分がそのまま出口管を経て圧縮機に吸入され、圧縮機の信頼性を損なうといったことはない。
本発明によれば、アキュムレータの径が比較的大きな場合でも、複数の出口管を傾くことなく正確かつ容易に取り付けられる生産性の高い多気筒圧縮機用アキュムレータを提供することができる。
上記課題を解決するために、請求項１に記載の発明は、密閉容器に、入口管と、圧縮機と接続され、前記密閉容器内部に挿入される複数の出口管と、これら出口管と前記入口管との間にスクリーンと複数の孔を有し、また、複数の出口管を固定する固定孔を有する仕切板を前記上部容器に設置し、この仕切板の複数の固定孔に前記複数の出口管を挿入し固定したものである。そして、この構成により、前記仕切板を上部容器に取り付け、複数の出口管を挿入し固定することにより、取り付け時にこれら出口管の傾きなどの恐れがなくなり、正確に取り付けることができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
（実施の形態１）
図１は、本発明の実施の形態１における多気筒圧縮機用アキュームレータの図である。図１において、図２および図３と同じ構成要素に関しては同じ符号を用い、説明を省略する。
図１において、上部容器２と、下部容器３を接続した円筒状の密閉容器１の上方に入口管４と、圧縮機（図示せず）と接続された前記密閉容器１の内部に挿入される複数の出口管５ａ，５ｂと、これら出口管５ａ，５ｂと前記入口管４との間にスクリーン１１と複数の孔６を有し、また、複数の出口管を固定する固定孔８ａ，８ｂを有する仕切板７を前記上部容器に設置されている。前記複数の出口管５ａ，５ｂは、仕切板７の固定孔８ａ，８ｂに挿入し固定されている。
上記構成において、入口管４から流入した冷媒の液成分は、スクリーン１１を通り仕切
板７に当たった後、この仕切板７に設けられた複数の孔６を通り、一旦、密閉容器１の下部に溜まった後、気化してから出口管５ａ，５ｂよりガス成分として圧縮機へ流出する。
前記固定孔８ａ，８ｂを有する仕切板７を前記上部容器２に溶接等の方法によって取り付けられる。このとき、仕切板７は、治具などを用いることにより取り付けられる。その後、出口管５ａ，５ｂを固定孔８ａ，８ｂに挿入し固定する事により、下部容器３の下部にロウ付けなどの方法により傾くことなく取り付けることができる。
そのため、密閉容器１の径が比較的大きな場合でも、傾くことなく正確かつ容易に出口管５ａ，５ｂを設置することができる。
これにより、密閉容器１の内部で、これら出口管５ａ，５ｂが互いに接触したり、密閉容器１の内壁に接触することで異常音の原因となったり、あるいは、出口管５ａ，５ｂの開口部が仕切板７に設けられた複数の孔６に直接のぞくことにより、入口管４から流入した冷媒の液成分がそのまま出口管５ａ，５ｂを経て圧縮機に吸入されるといったことはない。
なお、上記実施の形態１では２気筒圧縮機用アキュムレータを用いて説明したが、本発明は、３気筒以上の圧縮機アキュムレータにおいても同様の効果が得られる。
以上のように、本発明にかかる多気筒圧縮機用アキュームレータは、アキュムレータの径が比較的大きな場合でも、複数の出口管を傾くことなく正確かつ容易に取り付けられる生産性の高い多気筒圧縮機用アキュムレータを提供することが可能となるので、空気調和装置や冷蔵庫等の冷凍機器の用途に適用できる。
本発明の実施の形態１を示すアキュムレータの縦断面図 複数の出口管を固定する固定孔を有する仕切板の図 従来のアキュムレータの縦断面図 従来の別のアキュムレータ及び圧縮機の縦断面図
符号の説明
１ 密閉容器
２ 上部容器
３ 下部容器
４ 入口管
５ａ 出口管
５ｂ 出口管
６ 仕切板の複数の孔
７ 仕切板
８ａ 仕切板の固定孔
８ｂ 仕切板の固定孔
９ 仕切板の固定孔側の開口部
１０ａ 取付孔
１０ｂ 取付孔
１１ スクリーン
１０１ａ 出口管
１０１ｂ 出口管
１０２ 密閉容器
１０３ 入口管
１０４ 連結一体化した内管
１０５ 接続管

Claims (1)

  1. 上部容器と下部容器からなる密閉容器に前記上部容器の上方に入口管を設置し、圧縮機と接続され、前記密閉容器内部に挿入される複数の出口管と、これら出口管と前記入口管との間にスクリーンと複数の孔を有し、また、複数の出口管を固定する固定孔を有する仕切板を前記上部容器に設置し、この仕切板の複数の固定孔に前記複数の出口管を挿入して固定させた多気筒圧縮機用アキュムレータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN112901496A (zh) * 2019-11-19 2021-06-04 上海海立电器有限公司 一种单吸气结构、双转子压缩机及空调

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