JP2005106299A - ボルテックスチューブ - Google Patents

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Abstract

【課題】 熱分離性能の向上。また、熱上昇の少ないボルテックスチュ−ブを提供すること。
【解決手段】 渦流管10内の高温側端面17に、当該渦流管10の軸線から少なくとも一部が偏心するとともに低温空気出口15へ向けて突出して当該渦流管10内の回転渦流が直接当たる前面側を凸形状とし、その背面側を平面又は凹形状とする突起1を設ける。また、高温側端面17に、渦流管10の軸線から少なくとも一部が偏心するとともに低温空気出口15へ向けて突出して基端部が高温側端面17に固定された所定本数の軸部材20を設ける。また、渦流管10の一部又は全部を全光線透過率の高い材料で形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、圧縮空気を高温と低温とに分離する機能を有するボルテックスチューブに関する。
圧縮空気を高温空気と低温空気とに分離できるボルテックスチューブは、電機制御盤内の冷却や機械加工における冷却など各種産業分野で広く利用されている。
図21にボルテックスチューブの従来構成を示す。この図において、10は渦流管である。渦流管10は、円筒状に形成されており、その一端部12には低温空気出口15が設けられている。この渦流管10の一端部12の近傍には、圧縮空気を接線方向から当該管10内に噴出させるノズル19が設けられている。そして、渦流管10の他端部13には、円錐型の高温側端面17Pおよび流量調整弁16Pならびに高温空気出口18が設けられている。なお、上記した高温空気出口18は、図21に示した他に、渦流管10の軸心で高温側端面に外部方向に貫通穴をあけて流量調整弁を接続する構造などがある。
図21の流場Aは、渦流管10の内壁に遠心力によって押さえつけられながら高温空気出口へ向けて進む高速で高圧の空気の回転渦流である。流量調整弁16Pによって外部に排出されない流場Aの空気流は、進行方向を反転し、内側の低圧な流場Bに入り低温空気出口15に向かう。外側の流場Aの高速回転渦流から、図中点線の境界付近で同方向に回転するように力を受けて、再び高速回転渦流となって減圧され低温空気出口15より出てゆく。ここで、外側の流場Aと内側の流場Bとの間でエネルギ−交換(熱交換)が行なわれ熱分離する。
従来のボルテックスチューブの一般構成は以上のとおりであるが、最近では熱分離性能の向上を目指して内部構成に工夫を凝らしたものが提案されている。
例えば、図21中2点鎖線で示すように、高温空気出口18の手前中央部に流れ制御用円板2を配設し、中央部での流れを遮断して渦流管内面10aに沿った円環状の部分3で高温空気のみが流れるようにしたボルテックスチューブが公開されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−207756号公報
しかし、従来のボルテックスチュ−ブの性能は未だ十分とは言えず、より一層の性能向上が求められている。また、ボルテックスチュ−ブの性能の良否は熱分解性能にあるが、渦流管内面10aに沿って熱を帯びた回転渦流が流れるために、渦流管10の温度が上昇し、性能が低下する問題がある。
本発明は、このような問題を解決しようとするもので、熱分離性能を向上させることができるボルテックスチュ−ブを提供することを目的とする。また、熱上昇の少ないボルテックスチュ−ブを提供することを目的とする。
請求項1の発明は、圧縮空気を接線方向から噴出させて発生した渦流管内の高速回転渦流を利用して、回転渦流中心の冷気を一端部の低温空気出口から吐出し、熱を帯びた空気を噴出する高温空気出口が他端部に設けられるとともに、前記渦流管内の他端部に高温側端面および流量調整弁が設けられたボルテックスチューブにおいて、前記高温側端面に、前記渦流管の軸線から少なくとも一部が偏心するとともに前記低温空気出口へ向けて突出して当該渦流管内の回転渦流が直接当たる前面側を凸形状とし、その背面側を平面又は凹形状とする突起を設けたものである。
上記請求項1の発明の場合、上記回転渦流が上記突起の前面側から背面側へ通過すると、背面側に低圧を生じて回転渦流は減圧される。また、上記突起が渦流管内の回転渦流の抵抗となって、外側の回転渦流と内側の回転渦流との境界付近でのエネルギ−交換が一段と促進される。そのため、熱分離性能が従来例よりも大幅に向上する。すなわち、従来例よりも低温空気出口から一段と低温の空気を取り出すことができるとともに、高温空気出口から一段と高温の空気を取り出せる。
請求項2の発明は、圧縮空気を接線方向から噴出させて発生した渦流管内の高速回転渦流を利用して、回転渦流中心の冷気を一端部の低温空気出口から吐出し、熱を帯びた空気を噴出する高温空気出口が他端部に設けられるとともに、前記渦流管内の他端部に高温側端面および流量調整弁が設けられたボルテックスチューブにおいて、前記高温側端面に、前記渦流管の軸線から少なくとも一部が偏心するとともに前記低温空気出口へ向けて突出して基端部が前記高温側端面に固定された所定本数の軸部材から形成したものである。
上記請求項2の発明の場合、従来のボルテックスチューブの作用に加えて、渦流管の内壁に遠心力によって押さえつけられながら高温側出口方向へ進む外側流と、その内側の低温空気出口に向かう内側流を渦流管内の渦流とすると、高温側端面に、前記渦流管の軸線から少なくとも一部が偏心し、低温空気出口へ向けて突出して、渦流管内の回転渦流が軸部材の前面側から背面側へ通過すると、背面側に低圧を発生する軸部材を設けたことにより、渦流管内の渦流の抵抗となって、外側流と内側流の境界付近でのエネルギ−交換を促進し、従来のボルテックスチューブの作用である内側の低圧な渦流との相乗効果によって、減圧効果が高まって低温空気出口から一段と低い温度の空気を取り出すことができる。熱分離効率が、従来のボルテックスチューブに比べて大幅に向上する。
また、1本の軸部材でも効果があり、さらに、軸部材を上記内側流に突出した場合、低温空気出口の流量が少ない時に、軸部材の突出長が短い場合でも、低温空気出口へ向けて十倍長く伸びているのと同じ効果がでる。この現象は、テイラー・プラウドマンの柱に似ている。少ない突出高さの1本の軸部材でも効果があり、渦流管内の渦流が高速になるほど有利である。
請求項3の発明は、前記突起を、先端部が折り返し部分とされ又は接合され基端部が前記高温側端面に固定された軸部材から形成したものである。
上記請求項3の発明の場合、請求項2の発明の場合と同様な作用・効果を奏し得る他、軸部材の構造強度を一層高めることができるとともに、振動が抑制されて一段と騒音減少を図ることができる。
請求項4の発明は、圧縮空気を接線方向から噴出させて発生した渦流管内の高速回転渦流を利用して、回転渦流中心の冷気を一端部の低温空気出口から吐出し、熱を帯びた空気を噴出する高温空気出口が他端部に設けられるとともに、前記渦流管内の他端部に高温側端面および流量調整弁が設けられたボルテックスチューブにおいて、前記渦流管の一部又は全部を全光線透過率の高い材料で形成したものである。
上記請求項4の発明の場合、渦流管の一部又は全部を全光線透過率の高い材料〔アクリル樹脂(約92%)やポリカ−ボネ−ト樹脂(約86%)など〕にすると、熱の放散が促進されることになり当該管に熱がこもらない。実験によれば、渦流管の温度を外気温よりも少し温かい(外気温プラス10℃位)程度に抑えられた。ちなみに、従来の金属製の渦流管では70℃以上の高温となる。全光線透過率の低い材料は熱が外部に放出されにくいため性能が悪い。請求項4の発明により、冷媒等で冷却することなく、渦流管の温度上昇が少ない性能の安定したボルテックスチュ−ブを提供できる。
請求項5の発明は、 請求項1,2又は3において、前記渦流管の一部又は全部を全光線透過率の高い材料で形成したものである。
上記請求項5の場合、ボルテックスチュ−ブの性能の良否は熱分離効率にあり、高温側空気温度が高ければ、低温側空気温度は低くなる。高温側空気温度を高くするために、請求項1〜3のいずれかの突起・軸部材の体積を小さくして温度上昇が少なくできるため、請求項4の発明の場合と同様な作用・効果を奏し得る他、熱分離効率が向上したボルテックスチュ−ブが実現する。
請求項1の発明によれば、渦流管内の高温側端面に前面凸形状で背面が平面又は凹形状の突起を設けたので、熱分離効率を従来のボルテックスチューブに比べて大幅に向上させることができる。
請求項2の発明によれば、高温側端面に所定本数の軸部材を設けたので、熱分離効率が従来のボルテックスチューブに比べて大幅に向上する。また、構造の簡単化・コスト低減を一段と確実に達成できる。また、軸部材の突出長を短くして運転時の振動を抑制しても熱分離効率向上を図れるので、騒音の減少および耐久性の向上も併せて達成できる。また、軸部材は、細くしても又1本でも効果が出るので、軸部材の突出長を短くできることと相俟って、小径の渦流管や短い渦流管にも無理なく適用できる。
請求項3の発明によれば、先端部が折り返し部分とされ又は接合され基端部が高温側端面に固定された軸部材を設けたので、請求項1の発明の場合と同様な効果を奏し得る他、軸部材の構造強度を一層高めることができる。また、運転時の軸部材の振動が抑制されて、一段と騒音減少を図れるとともに耐久性が向上する。
請求項4の発明によれば、渦流管の一部又は全部が全光線透過率の高い材料から形成されているので、熱の放散が促進されることになり当該管に熱がこもらない。そのため、冷媒等で冷却することなく、渦流管の温度上昇が少ない性能の安定したボルテックスチュ−ブを提供できる。また、人が渦流管に触れても火傷を負う危険が少ない。
請求項5の発明によれば、請求項1〜3のいずれかの突起・軸部材の体積を小さくして温度上昇が少なくできるため、請求項4の発明の場合と同様な効果を奏し得る他、熱分離効率が向上したボルテックスチュ−ブを提供できる。
本発明の最良の実施形態を図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
本発明に係るボルテックスチューブは、図1(A),(B),(C)に示すように、基本的構成は図21に示す従来例と同様であるが、渦流管10内の高温側端面17に突起50を設け、渦流管10内における外側の回転渦流と内側の回転渦流との境界付近でのエネルギ交換(熱交換)を促進して熱分離効率向上を達成する構成とされている。
なお、従来例(図21)と共通する構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略または簡略化する。
以下、本ボルテックスチューブの各構成要素について詳述する。
まず、渦流管10は、図1(A)に示すように、円筒状とされており、金属材料(例えば、アルミニウム合金)や合成樹脂(アクリル樹脂等)で形成されている。なお、図1(A)において、矢印A1は、外側の回転渦流の進行方向を示す。また、矢印B1は、内側の回転渦流の進行方向を示す。
高温側端面17は、図1(A)に示すように、流量調整弁16の先端面を利用して形成されている。流量調整弁16は、渦流管10の他端部13に螺合されており、その先端面(高温側端面17)は平面形状とされている。この調整弁16を回動操作することにより、高温空気出口18からの高温空気の排出量を調整するものとされている。
次に、本発明の特徴部である突起50は、渦流管10の軸線10xから少なくとも一部が偏心するとともに低温空気出口15へ向けて突出して当該渦流管10内の回転渦流が直接当たる前面51a側が凸形状とされ、その背面51b側が平面又は凹形状とされている。詳しくは、突起50は、図1(B),(C)に示すように、先細り形状で前面51aが半円状とされ背面51bが平面状とされている。
次に、この実施形態の作用について説明する。
本発明に係るボルテックスチューブの渦流管10内に、圧縮空気供給源(図示省略)からノズル19を介して圧縮空気が供給されて運転が開始されると、突起50が渦流管10内の回転渦流の抵抗となって、図5に示すように、図中矢印で示す回転渦流が当該突起50の前面51a側から背面51b側へ通過すると背面51b側に低圧を発生する。これにより、渦流管10内における外側の回転渦流と内側の回転渦流との境界付近でのエネルギ−交換(熱交換)が促進される。そのため、熱分離性能が向上する。すなわち、従来例よりも低温空気出口15から一段と低温の空気を取り出すことができるとともに、高温空気出口18から一段と高温の空気を取り出せる。例えば、夏場のようにボルテックスチューブに供給される圧縮空気が30℃を超えても、熱分離性能があまり低下せず高水準を維持できる。また、構造の簡単化・コスト低減を一段と確実に達成できる。
なお、突起の形状は種々変更可能である。例えば、図2(A),(B)に示すように、高温側端面17に、それぞれ前面52aが凸状とされるとともに背面52bが凹形状とされた逆羽根状の3本の突起50Aを設けてもよい。また、図3(A),(B)に示すように、高温側端面17に、前面53aが凸状とされるとともに背面53bが平面状とされた突起50Bを設けてもよい。なお、図3(A)中、17aは、高温側端面17に形成された凹み部である。また、図4(A),(B)に示すように、高温側端面17の凹み部17aに、円筒形状の台座55を介して前面54aが凸状とされるとともに背面54bが凹形状とされた2本の突起50Cを設けてもよい。
上記した図2〜図4に示す各突起(50A,50B,50C)は、上記した突起50と同様な効果(熱分離効率の向上など)を奏する。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、図6〜図17に示される。第2の実施形態に係るボルテックスチューブは、図6(A)に示すように、高温側端面17に、渦流管10の軸線10xから少なくとも一部が偏心するとともに低温空気出口15へ向けて突出して基端部22が高温側端面17に固定された所定本数(例えば2本)の軸部材20から形成されている。軸部材20は、渦流管10内の回転渦流がその前面25側から背面26側へ通過すると背面26側に低圧を発生するように形成されている。図6(A),(B),(C)に示す各軸部材20は、丸軸で小径とされている。
次に、この実施形態の作用について説明する。
上記した渦流管10内に、圧縮空気供給源(図示省略)からノズル19を介して圧縮空気が供給されて運転が開始されると、各軸部材20が渦流管10内の回転渦流の抵抗となって、図11に示すように、図中矢印で示す回転渦流が当該各軸部材20の前面25側から背面26側へ通過すると、当該各軸部材20の背面26側に低圧を発生する。これにより、渦流管10内における外側の回転渦流と内側の回転渦流との境界付近でのエネルギ−交換(熱交換)が促進される。そのため、熱分離性能が向上する。すなわち、従来例よりも低温空気出口15から一段と低温の空気を取り出すことができるとともに、高温空気出口18から一段と高温の空気を取り出せる。例えば、夏場のようにボルテックスチューブに供給される圧縮空気が30℃を超えても、熱分離性能があまり低下せず高水準を維持できる。また、構造の簡単化・コスト低減を一段と確実に達成できる。
なお、軸部材20は1本でも効果があり、さらに、軸部材20を上記内側回転渦流に突出した場合、低温空気出口15の流量が少ないときに、軸部材20の突出長が短い場合でも、低温空気出口15へ向けて十倍長く伸びているのと同じ効果がでる。この現象は、テイラー・プラウドマンの柱に似ている。短い突出長の1本の軸部材20でも効果があり、渦流管10内の回転渦流が高速になるほど有利である。軸部材20の突出長が熱分離性能にどのように影響するかの実験結果を次の表1に示す。なお、実験では、軸部材を図6(A)と同様に2個平行配置した。また、1本でもほぼ同等の結果であった。
Figure 2005106299
軸部材20は短くすればするほど、運転時の振動が抑制されることになり、耐久性向上および騒音減少の面からは有利である。また、軸部材20は、細くしてもまた1本でも効果が出るので、軸部材20の突出長を短くできることと相俟って、小径の渦流管や短い渦流管にも無理なく本発明を適用できる。
なお、上記した実施形態では、軸部材20を直径が一様な丸軸としたが、これに限定されるものではない。例えば、軸部材20を、図7(A),(B)に示すように、先細りとなるテーパー状に形成してもよい。これにより、構造強度が一段と増すとともに運転時の振動を一層確実に抑制できる。また、軸部材20を、図8(A),(B)に示すように、前面側が尖り背面側が平面の三角柱形状としてもよい(なお、図8では高温側端面17が円錐形状とされている。)。これにより、回転渦流が軸部材20の前面側から背面側へ通過すると当該背面側に発生する低圧の程度を一段と大きくできる。
また、この実施形態では、軸部材20の本数を2本としたが、1本でも3本以上でもよい。例えば、図9に示すように、3本の軸部材20を設けてもよい。図9の軸部材20は、基端部側が先端部側よりも太い段付きの丸軸とされている。また、図10に示すように、高温側端面17に凹み部17aを設け、この凹み部17aに上記した軸部材20を台座27を介して設けてもよい。かかる構成とすることにより、軸部材20の構造強度を一層高めることができるとともに、振動が抑制されて一段と騒音減少を図ることができる。
また、図12〜図15に示すように、高温側端面17に、先端部31が折り返し部分とされ又は接合され基端部32が高温側端面17に固定された軸部材30を設けてもよい。詳しくは、図12(A),(B)は折り返し部分(31)が円弧形状の軸部材30を、図13(A),(B)は折り返し部分(31)が図8よりも小さい円弧形状の軸部材30を、図14(A),(B)は折り返し部分(31)が更に小さい円弧形状の軸部材30を示す。図15は先端部31が接合された軸部材30を示す。かかる軸部材30とすることにより、構造強度を一層高めることができるとともに、運転時の振動が抑制されて一段と騒音減少を図ることができる。
なお、上記した第1および第2の実施形態では、高温空気出口18を渦流管10の他端部13に貫通穴を開けることにより形成したが、例えば図16および図17に示すように、高温側端面17に外部方向に貫通穴5を開けて流量調整弁6を接続する構造としてもよい。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は図18〜図20に示される。
第2の実施形態に係るボルテックスチューブは、基本的構成は図21に示す従来例と同様であるが、渦流管10の一部又は全部が全光線透過率の高い材料で形成されたものである。
図18は、渦流管10の一端部12と他端部13と中間部11とが別体とされ、当該中間部11が全光線透過率の高い材料〔例えば、アクリル樹脂(約92%)やポリカ−ボネ−ト樹脂(約86%)など〕で形成されたものである。
図19は、渦流管10の他端部13と中間部11とが一体とされ、当該一体部分が全光線透過率の高い材料〔例えば、アクリル樹脂(約92%)やポリカ−ボネ−ト樹脂(約86%)など〕で形成されたものである。
図20は、渦流管10の一端部12と他端部13と中間部11とが一体とされ、当該一体部分(管全部)が全光線透過率の高い材料〔例えば、アクリル樹脂(約92%)やポリカ−ボネ−ト樹脂(約86%)など〕で形成されたものである。
このように、渦流管10の一部又は全部を全光線透過率の高い材料で形成することにより、熱の放散が促進されることになり当該管に熱がこもらない。実験によれば、渦流管10の温度を外気温よりも少し温かい(外気温プラス10℃位)程度に抑えられた。ちなみに、従来のボルテックスチューブは、渦流管が全光線透過率の低い材料で作られているため、熱が外部に放出されにくいため性能が悪い。例えば、従来の渦流管では70℃以上の高温となる。その結果、冷媒等で冷却することなく、渦流管10の温度上昇が少なく熱分離性能が安定する。また、人が渦流管10に触れても火傷を負う危険が少ない。
特に、上記した第1又は第2の実施形態に係るボルテックスチューブの渦流管10の一部又は全部を全光線透過率の高い材料で形成すれば、突起・軸部材の体積を小さくして温度上昇を少なくできるため、熱上昇を抑えることができるとともに熱分離効率を大幅に向上できる。
本発明の第1の実施形態を説明するための図である。 突起の変形例(1)を説明するための図である。 突起の変形例(2)を説明するための図である。 突起の変形例(3)を説明するための図である。 本発明の原理を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態を説明するための図である。 軸部材の変形例(1)を説明するための図である。 軸部材の変形例(2)を説明するための図である。 軸部材の変形例(3)を説明するための図である。 軸部材の変形例(4)を説明するための図である。 本発明の原理を説明するための図である。 先端部が折り返し部分とされた軸部材を説明するための図である。 先端部が折り返し部分とされた軸部材の変形例(1)を説明するための図である。 先端部が折り返し部分とされた軸部材の変形例(2)を説明するための図である。 先端部が接合された軸部材を説明するための図である。 高温空気出口構造の変形例を説明するための図である。 高温空気出口構造の変形例を説明するための図である。 本発明の第3の実施形態を説明するための図である。 同じく、他端部と中間部とが全光線透過率の高い材料で形成された渦流管を示す図である。 同じく、全部が全光線透過率の高い材料で形成された渦流管を示す図である。 ボルテックス・チューブの従来例を説明するための図である。
符号の説明
10 渦流管
10x 軸線
10a 内面
11 渦流管の中間部
12 渦流管の一端部
13 渦流管の他端部
15 低温空気出口
16 流量調整弁
17 高温側端面
17a 凹み部
18 高温空気出口
19 ノズル
20 軸部材
21 先端部
22 基端部
25 前面
26 背面
27 台座
30 軸部材
31 先端部
32 基端部
50,50A,50B,50C 突起
51a,52a,53a,54a 前面
51b,52b,53b,54b 背面
55 台座

Claims (5)

  1. 圧縮空気を接線方向から噴出させて発生した渦流管内の高速回転渦流を利用して、回転渦流中心の冷気を一端部の低温空気出口から吐出し、熱を帯びた空気を噴出する高温空気出口が他端部に設けられるとともに、前記渦流管内の他端部に高温側端面および流量調整弁が設けられたボルテックスチューブにおいて、
    前記高温側端面に、前記渦流管の軸線から少なくとも一部が偏心するとともに前記低温空気出口へ向けて突出して当該渦流管内の回転渦流が直接当たる前面側を凸形状とし、その背面側を平面又は凹形状とする突起を設けたことを特徴とするボルテックスチューブ。
  2. 圧縮空気を接線方向から噴出させて発生した渦流管内の高速回転渦流を利用して、回転渦流中心の冷気を一端部の低温空気出口から吐出し、熱を帯びた空気を噴出する高温空気出口が他端部に設けられるとともに、前記渦流管内の他端部に高温側端面および流量調整弁が設けられたボルテックスチューブにおいて、
    前記高温側端面に、前記渦流管の軸線から少なくとも一部が偏心するとともに前記低温空気出口へ向けて突出して基端部が前記高温側端面に固定された所定本数の軸部材から形成したボルテックスチューブ。
  3. 前記軸部材が、その先端部が折り返し部分とされ又は接合されかつ基端部が前記高温側端面に固定された請求項2記載のボルテックスチューブ。
  4. 圧縮空気を接線方向から噴出させて発生した渦流管内の高速回転渦流を利用して、回転渦流中心の冷気を一端部の低温空気出口から吐出し、熱を帯びた空気を噴出する高温空気出口が他端部に設けられるとともに、前記渦流管内の他端部に高温側端面および流量調整弁が設けられたボルテックスチューブにおいて、
    前記渦流管の一部又は全部を全光線透過率の高い材料で形成したボルテックスチューブ。
  5. 前記渦流管の一部又は全部を全光線透過率の高い材料で形成した請求項1,2又は3記載のボルテックスチューブ。
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