JP2005105633A - 千鳥間柱の間仕切り壁の構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】間柱を千鳥配置に備えさせた遮音間仕切り壁でありながら、該壁を形成するのに用いられるパネルの製作を容易に行うことができる、千鳥間柱の間仕切り壁の構造を提供する。
【解決手段】間柱6…を備えた一方の面側のパネル2と、同じく間柱6…を備えたもう一方の面側のパネル3とに分割され、両分割パネル2,3が組み合わされて、前記間柱6…,6…が千鳥に配置されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、千鳥間柱の間仕切り壁の構造に関する。
図5(イ)に示すように、複数本の間柱51,51が千鳥に配置されて備えられた間仕切り壁パネル52を設置し、図5(ロ)に示すように、該間仕切り壁パネル52の表裏両面に石膏ボードなどの壁面材53,53を取り付け、各間柱51…がいずれか一方の壁用面材53に下地となって接合され、もう一方の壁用面材53とは非接触状態となるようにして、壁の遮音性を高めるようにした千鳥間柱の遮音間仕切り壁54は、従来より提供されている。
しかしながら、一つの間仕切り壁パネル52において、一方の側に偏らせた間柱51…と、もう一方の側に偏らせた間柱51…とを併存させる構造では、間仕切り壁パネル52の製作に手間を要するという問題がある。
本発明は、上記のような問題点に鑑み、間柱を千鳥配置に備えさせた遮音間仕切り壁でありながら、該壁を形成するのに用いられるパネルの製作を容易に行うことができる、千鳥間柱の間仕切り壁の構造を提供することを課題とする。
上記の課題は、間柱を備えた一方の面側のパネルと、同じく間柱を備えたもう一方の面側のパネルとに分割され、
両分割パネルが組み合わされて、前記間柱が千鳥に配置されていることを特徴とする千鳥間柱の間仕切り壁の構造によって解決される。
この構造では、間柱が千鳥状に配置されているので、変わらない遮音性能を発揮することができる。しかも、この間仕切り壁は、一方の面側のパネルともう一方の面側のパネルとに分割され、両パネルを組み合わせて、間柱が千鳥に配置されるようになされたものであるから、各分割パネルの製作において、その分割パネルに備えられる間柱を千鳥に配置する必要がなく、そのため、各分割パネルの製作を容易に行うことができる。
また、各面側において、スパン方向に複数の分割パネルが並べられ、各面側の各パネルにおける中間間柱及び最側部の間柱が、パネルを合わせた状態で互いに重ならないように配列されている場合は、スパンの長い千鳥間柱間仕切り壁において、スパン方向の中間部で、一方の面側の壁用面材ともう一方の面側の壁用面材との両方に接触状態となる間柱をなくすことができて、高い遮音性能を発揮するスパンの長い千鳥間柱間仕切り壁を実現することができる。
また、前記分割パネル間にブレースが入れられている場合は、千鳥間柱の間仕切り壁による耐力壁を施工容易に実現することができる。
本発明は、以上のとおりのものであるから、間柱を千鳥配置に備えさせた遮音間仕切り壁でありながら、該壁を形成するのに用いられるパネルの製作を容易に行うことができる。
次に、本発明の実施最良形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示す第1実施形態の千鳥間柱の間仕切り壁1において、2は一方の面側の分割パネル、3はもう一方の面側の分割パネル、4,4は石膏ボードなどの壁用面材である。
本実施形態では、一方の面側の分割パネル2と、もう一方の面側の分割パネル3とが、同じものからなっている。即ち、各パネル2,3は、最側部の間柱5,5と上下の横材7,7とで方形環状に組まれ、環内に複数本の中間間柱6…が上下の横7,7間にわたすように間隔的に備えられている。各パネル2,3において、中間間柱6…は、千鳥には配置されてはおらず、ただ、両パネル2,3を合わせるように組み合わせたときに、一方のパネル2の中間間柱6…と、もう一方のパネル3の中間間柱6…とが重ならないように特定の決められた間隔配置で備えられているだけである。従って、各分割パネル2,3の製作は、間柱が千鳥の配置になっていない普通の間仕切り壁パネルを製作するのと同じ要領で製作することができる。
上記の分割パネル2,3を用い、図1(イ)に示すように、他の壁10,10等の間で、両分割パネル2,3を合わせるように組み合わせて設置すれば、図1(ロ)に示すように、各パネル2,3に備えられている中間間柱6…,6…が互いに千鳥の配置となり、両側から壁用パネル4,4を取り付ければ、千鳥間柱の間仕切り壁1が形成される。
このように、上記の間仕切り壁1では、間柱6…,6…が千鳥状に配置されているので、従来の千鳥間柱の間仕切り壁と変わらない遮音性能を発揮することができ、しかも、この間仕切り壁1を構成する両分割パネル2,3の製作において、各パネルに備えられる中間間柱6…、6…を千鳥状の配置にしなくてもよいので、各分割パネル2,3を容易に製作することができる。
図3に示す第2実施形態の間仕切り壁1は、各面側において、スパン方向に複数の分割パネル2…、3…が並べられ、各面側の各パネル2,3における中間間柱6及び最側部の間柱5が、パネル2…,3…を合わせた状態で互いに重ならないように配列されているものである。なお、間仕切り壁1において、最側部の間柱は重なるようにしても遮音性を損ねることはないので、重なるようにしてもよいし、重ならないようにしてもよい。
この間仕切り壁1の構造では、壁のスパンが長い場合において、スパン方向の中間部で、一方の面側の壁用面材4ともう一方の面側の壁用面材4との両方に接触状態となる間柱をなくすことができ、高い遮音性能を発揮するスパンの長い千鳥間柱の間仕切り壁1を実現することができる。
図4に示す第3実施形態の間仕切り壁1は、分割パネル2,3間にブレース8が入れられて耐力壁に構成されている。なお、ブレース8を入れる空間を確保するため、最側部の間柱5,5が壁内方向に突出しているが、このことが、各分割パネル2,3の製作容易性を妨げる要因とはならない。即ち、壁用面材4の取り付けられる側の面においては、最側部の間柱5,5も中間間柱6…も面一であってよく、従って、そのような分割パネルであっても容易に製作することができる。
図(イ)及び図(ロ)はそれぞれ、第1実施形態の間仕切り壁の構造を示す断面平面図である。 分割パネルの分割した状態で示す斜視図である。 図(イ)及び図(ロ)はそれぞれ、第2実施形態の間仕切り壁の構造を示す断面平面図である。 図(イ)及び図(ロ)はそれぞれ、第3実施形態の間仕切り壁の構造を示す断面平面図である。 図(イ)及び図(ロ)はそれぞれ、従来の間仕切り壁の構造を示す断面平面図である。
符号の説明
1…千鳥間柱の間仕切り壁
2…一方の面側のパネル
3…もう一方の面側のパネル
6…中間間柱
8…ブレース

Claims (3)

  1. 間柱を備えた一方の面側のパネルと、同じく間柱を備えたもう一方の面側のパネルとに分割され、
    両分割パネルが組み合わされて、前記間柱が千鳥に配置されていることを特徴とする千鳥間柱の間仕切り壁の構造。
  2. 各面側において、スパン方向に複数の分割パネルが並べられ、各面側の各パネルにおける中間間柱及び最側部の間柱が、パネルを合わせた状態で互いに重ならないように配列されている請求項1に記載の千鳥間柱の間仕切り壁の構造。
  3. 前記分割パネル間にブレースが入れられている請求項1又は2に記載の千鳥間柱の間仕切り壁の構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014037673A (ja) * 2012-08-10 2014-02-27 Sekisui House Ltd 間仕切り壁
JP2017031637A (ja) * 2015-07-31 2017-02-09 パナホーム株式会社 間仕切り壁の構造及び施工方法
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