JP2005105566A - 複合サッシの下枠 - Google Patents

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信広 日置
Naotaka Mori
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Abstract

【課題】 複合サッシの下枠の構造改善により、下枠の熱絶縁性の向上、大型断熱障子の建て付けが可能な障子支持強度を確保する。
【解決手段】 屋外側に面する金属製下枠と、金属製下枠の屋内側に露出する部分を被覆する樹脂製下枠とを結合してなる複合サッシの下枠において、外障子用レールを金属製下枠に一体に形成し、金属製下枠とは別体の金属製内障子用レールを形成し、樹脂製下枠に内障子用レールを固定して、内障子用レールを金属製下枠から熱絶縁した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、屋外側に面する金属製下枠と前記金属製下枠の屋内側に露出する部分を被覆する樹脂製下枠とを結合してなる複合サッシの下枠に関する。
屋外側に面する金属製下枠と前記金属製下枠の屋内側に露出する部分を被覆する樹脂製下枠とを結合してなる複合サッシは、特許文献1により知られている。また、窓枠が金属枠とその金属枠の屋内側に露出する部分を覆う樹脂枠とからなり、窓枠に建て付けられる障子の框が金属框とその金属框の屋内側に露出する部分を覆う樹脂框とからなる複合サッシは、特許文献2により知られている。
実公昭63−49481号公報 特開平8−177317号公報
特許文献1に記載の複合サッシ(第1先行技術という。)及び特許文献2に記載の複合サッシ(第2先行技術という。)のいずれにおいても、窓枠を構成する上枠及び左右の縦枠においては、金属框から屋内空間への熱絶縁性は所期の効果が得られている。また、第1先行技術においては、下枠の内障子用レールが樹脂枠に一体に形成されているので、下枠における熱絶縁性もある程度の効果が得られるが、内障子用レールが樹脂製であるため障子支持強度に限界があるので、複層ガラスを用いる大型断熱障子を建て付ける断熱サッシには不向きである。
一方、第2先行技術においては、内外の障子用レールが金属枠に一体に形成されているので障子支持強度は充分であるが、内障子用レールが屋内空間に露出するため、下枠における屋外と屋内間の熱絶縁性が低下し、室内の空調負荷が増大したり、とくに冬季に内障子用レール及びその周辺に比較的多量の結露が発生したりする問題があった。結露水対策のためには、大きめの排水経路を設ける必要がある。そして、その大きめの排水経路のために、断熱サッシの気密性が損なわれるという問題があった。
本発明は、上記の点に鑑みて成されたものであり、その課題は、複合サッシの下枠の構造を改善することにより、下枠の熱絶縁性を向上するとともに、複層ガラスを用いる大型断熱障子の建て付けが可能な程度の障子支持強度を確保することにある。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、屋外側に面する金属製下枠と、前記金属製下枠の屋内側に露出する部分を被覆する樹脂製下枠とを結合してなる複合サッシの下枠において、外障子用レールを前記金属製下枠に一体に形成し、前記金属製下枠とは別体の金属製内障子用レールを形成し、その内障子用レールを前記樹脂製下枠に固定して、前記内障子用レールを前記金属製下枠から熱絶縁したことを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1の複合サッシの下枠において、樹脂製下枠が、金属製下枠の外障子用レールと屋内側立上がり壁とのほぼ中間位置において前記金属製下枠に固定されるレール保持部と、そのレール保持部と前記外障子用レールとの間に装着される外側カバー部と、前記レール保持部と少なくとも前記屋内側立上がり壁との間に装着される内側カバー部とからなり、前記レール保持部に前記内障子用レールが固定されていることを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項2の複合サッシの下枠において、内障子用レールとレール保持部は、これらを貫通させたねじを金属製下枠にねじ込むことにより固定されていることを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項2又は3の複合サッシの下枠において、外側カバー部は、閉鎖位置にある外障子のほぼ全幅における外障子用レールと内障子用レールとの間の凹溝を遮蔽することを特徴としている。
請求項5の発明は、請求項2,3又は4の複合サッシの下枠において、外側カバー部が、その上面に滴下した水を受け入れる集水部が設けられていることを特徴としている。
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載された複合サッシの下枠において、金属製下枠の屋内側立上がり壁に屋内方向に延出し、かつ屋外側端部において内側カバー部と連続する熱絶縁性を有する樹脂製下枠アタッチメントが設けられていることを特徴としている。
請求項7の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載された複合サッシの下枠において、金属製下枠に、その屋内側面を被覆する樹脂製防露用アタッチメントが固定されていることを特徴としている。
請求項8の発明は、請求項7の複合サッシの下枠において、防露用アタッチメントは、これに取付けられた弾性挟持体により下枠アタッチメントを挟持して固定して、下枠アタッチメントの高さを床の上面の高さに応じて調整可能にしてあることを特徴としている。
請求項9の発明は、請求項6の複合サッシの下枠において、内側カバー部と下枠アタッチメントが一体に形成されていることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、外障子用レールはこれを金属製下枠に一体に形成し、その金属製下枠とは別体の金属製内障子用レールを形成し、これを樹脂製下枠に固定することにより内障子用レールを金属製下枠から熱絶縁したので、第1に、複合サッシの下枠の屋外側と屋内側との間の断熱性が格段に向上した。第2に、複層ガラスを用いる大型重量障子の建て付けも可能である。
請求項2の発明によれば、金属製下枠の外障子用レールと屋内側立上がり壁との間の上面が外側カバー部とレール保持部と内側カバー部とによって被覆され、レール保持部に金属製の内障子用レールが固定されるので、金属製下枠の室内空気に対する接触率が減るので、断熱性が向上し、結露発生が一層抑制される。
請求項3の発明によれば、内障子用レールとレール保持部がこれらを貫通したねじにより金属製下枠に固定されるので、内障子用レールが金属製下枠に堅固に固定され、障子開閉時に加わる衝撃に充分に耐えることができる。
請求項4の発明によれば、外側カバー部は、閉鎖位置にある外障子のほぼ全幅における外障子用レールと内障子用レールとの間の凹溝を遮蔽するので、障子閉鎖状態において金属製下枠の屋内側に露出する面積が小さくなるので、断熱性を向上し、かつ、外障子用レールと内障子用レールに流下又は発生することがある結露水を外側カバー部と金属製下枠の上面との間を経て屋外側に排水することが可能である。
請求項5の発明によれば、外側カバー部の上面に滴下した水を受け入れる溝状又はテーパ面などの集水部が設けられているので、障子から滴下する又はレールに生じる結露水の排除が円滑になされる。
請求項6の発明によれば、樹脂性下枠アタッチメントにより、金属製下枠の屋内側立上がり壁と室内空気の間にも熱絶縁性が確保され、断熱サッシの断熱性が一層向上する。
請求項7の発明によれば、金属製下枠の屋内側面が樹脂製防露用アタッチメントにより被覆されるので、金属製下枠の屋内側面と窓開口枠を構成する窓台又は床材との間でも断熱され、窓台又は床材に対する結露水浸透が防止される。
請求項8の発明によれば、防露用アタッチメントは弾性挟持体により下枠アタッチメントを挟持して固定して下枠アタッチメントの高さが床の上面の高さに応じて調整可能にしてあるので、基礎から室内床面の上面までの高さが変わっても、あるいは下枠の高さ寸法又は立上がり壁の高さ寸法などが異なっても、共通の下枠アタッチメント及び防露用アタッチメント使用が可能であり、防露性能が維持される。
請求項9の発明によれば、内側カバー部と下枠アタッチメントは一体に形成されているので、製造が容易であり、装着手間も簡単になる。
続いて、本発明の最良の実施の形態について説明する。
本発明による複合サッシの下枠は、基本的構成要素として、金属製下枠10と、その金属製下枠の屋内側に露出する部分を被覆する樹脂製下枠20とを結合してなっている。金属製下枠10は、建物躯体に対する取付強度を確保するため、下枠Aの屋外側端部から屋内側端部まで延在し、建物躯体に木ねじなどで固定するための屋外側取付部11と屋内側取付部12及び窓用複合サッシの場合はぜん板の上面至近位置まで、テラス用複合サッシの場合は床板の上面至近位置まで立ち上がる屋内側立上がり壁13を一体に有している。
本発明に係る複合サッシは、その中に引き違い障子が建て付けられるものであることを前提としている。その引き違い障子の建て付けのために下枠Aには外障子用レール14と内障子用レール30が設けられるが、外障子用レール14は金属製下枠10に一体に形成されている。これに対して、内障子用レール30は金属製下枠10とは別体に形成されている。そして、その内障子用レール30を樹脂製下枠20に取付けることにより、屋外空気に晒される金属製下枠10と室内空気に接触する内障子用レール30との間の熱伝導が遮断(熱絶縁)されている。
樹脂製下枠20は、これに内障子用レール30を安定して結合することができ、かつ、金属製下枠10の屋内側露出部分を被覆することができるならば、その形状構造は不問である。樹脂製下枠20は、金属製下枠10の外障子用レール14と屋内側立上がり壁13とのほぼ中間位置において前記金属製下枠に固定されるレール保持部21と、そのレール保持部と外障子用レール14との間に装着される外側カバー部22と、レール保持部21と少なくとも屋内側立上がり壁13との間に装着される内側カバー部23とからなっている。このような樹脂製下枠20は、屋外側端部から屋内側端部まで一体に形成されることも可能であり、また、樹脂製下枠20の成形容易性、金属製下枠10に対する装着容易性及び内障子用レール30の取付容易性の観点から複数に分割形成して、一体的に接続又は連結するようにしてもよい。
内障子用レール30の取付及び金属製下枠10に対する固定を容易にするため、樹脂製下枠20は、レール保持部21と外側カバー部22と内側カバー部23とに三分割して形成し、レール保持部21に断面L字形に形成した内障子用レール30をその底辺において安定して当接し、内障子用レール30の底辺とレール保持部21に貫通したねじSを金属製下枠10にねじ込んで固定することが良い。その後に、外側カバー部22と内側カバー23を容易に装着することができる。
次に、図1及び図2に基づいて、第1実施例について詳細に説明する。図1は本発明の第1実施例になる窓用複合サッシ用下枠の断面図、図2は図1の下枠を用いた窓用複合サッシWSを建物に取付けた状態における下枠を中心とする縦断面図である。
金属製下枠10は、屋内側立上がり壁13の外側に溝15を有し、その溝の屋外側の縦壁16aの上端部から屋外方向に延びる上壁17を有し、その上壁の屋外側部分の上面に外障子用レール14が形成され、上壁17の屋外側端部に網戸用レール18が形成されている。屋内側立上がり壁13の溝15底部より屋内側下方に斜めに延びる屋内側取付部12が形成されている。そして、溝15の底部を形成する下壁19は金属製下枠10の屋外側端部まで排水性能が得られるように緩やかな傾斜を持って形成されており、上壁17と下壁19の間に少なくとも一つの中空部110 ,111 が形成れている。また、下壁19の屋外側部分の下側にもう一つの中空部112 が形成され、その中空部の屋内側端部にこの下枠を建物躯体に固定するための屋外側取付部11が垂設されている。
金属製下枠10の屋内側露出部分と室内空気との間の熱還流率を低減するため、屋内側立上がり壁13と外障子用レール14との間に樹脂製下枠20が装着されている。この樹脂製下枠20は、レール保持部21と、外側カバー部22と、内側カバー部23とに三分割して形成されている。レール保持部21は、金属製下枠10に対して堅固に固定されるように所要の強度を備える断面形状を有し、その上面に金属製の内障子用レール30を安定して嵌合できる凹溝が形成されている。そして、内障子用レール30を断面L字形に形成して、その底部を前記凹溝に嵌合して仮固定できるようになっている。さらに、レール保持部21はその底部の屋内外方向の少なくとも一方に突出する下部係止縁21bを有し、また、レール保持部21の屋内側端部に屋内方向に突出する上部係止縁21aが設けられている。
一方、金属製下枠10の上壁17の屋内側部分にもレール保持部21の底部の下部係止縁21b及び他端部を嵌合して係止することができる凹溝17aが形成されている。これにより、金属製下枠の上壁17の凹溝にレール保持部21を嵌合により仮固定した後、そのレール保持部21の凹溝に内障子用レール30の底部を嵌合により仮固定することができる。又は、予め内障子用レール30を仮固定したレール保持部21を金属製下枠10の上面に仮固定することができる。その後、内障子用レール30の底部とレール保持部21の底部にねじSを貫通し、金属製下枠の上壁17にねじ込むことにより、内障子用レール30とレール保持部21とを金属製下枠10に堅固に固定することができる。レール保持部21と内障子用レール30は、金属製下枠10の全長に沿って延長している。
外側カバー部22は、内外障子用レール14,30間の幅とほぼ等しい幅を有し、その屋内側端部と屋外側端部にそれぞれ係止爪22a,22bを有し、その幅方向中間部に下方に延びる支持壁22cを有し、その下端部に屋内方向に屈曲された係止爪22dを有している。そして、幅方向両端部の係止爪22a,22bをそれぞれ内外障子用レール14,30に設けた突縁又は凹条に係合し、支持壁下端部の係止爪22dを下枠の上壁の幅方向中間部に形成された溝17bに係合することにより、固定されている。
内側カバー部23は、内障子用レール30から金属製下枠10の屋内側立上がり壁13まで延長する幅を有し、その屋外側端部付近及び屋内側立上がり壁に対応する位置の下面にそれぞれ屋外方向及び屋内方向に突出する係止縁23a,23bが形成されており、内側カバー部23の屋外側端部を内障子用レール30に当接された状態でこれを下方に押下して、各係止縁23a,23bをそれぞれレール保持部21の上部係止縁21a及び屋内側立上がり壁13に形成されている係止縁13aに係合することにより、固定されている。内側カバー部23の屋内側端部は屋内側立上がり壁13の上端部で終止しても良いが、この内側カバー部23の窓のぜん板に対する固定を容易にできるように、図示の例では、内側カバー部23の屋内側端部に屋内側立上がり壁13の上端部を越える位置まで延出する樹脂製下枠アタッチメント24が一体に成形されている。
外側カバー部22の上面には集水部22eが設けられている。図示の例では、幅方向両端部の係止爪22a,22bの間の部分が屋外側に緩やかに下り傾斜されて、L型溝状の集水部22eが形成されている。内側カバー部23にも、溝15の上面を閉塞する部分において係止縁23a,23bの間の部分を屋外側に適宜傾斜させることにより集水部23cが形成されている。これらの集水部の断面形状は任意である。
金属製下枠10の屋内側立上がり壁13の屋内側面には、これを被覆する樹脂製防露用アタッチメント40が、例えば屋内側立上がり壁13の屋内側面に形成されたビスホール13bを利用して、下枠アタッチメント24に形成された対向する一対の係止縁41を弾性的に嵌合して、容易に脱落しないように装着されている。
図1において、樹脂製下枠20の外側カバー部22は、少なくとも金属樹下枠10の閉鎖位置の外障子の全長に対応する位置に設けられている。外側カバー部22を閉鎖位置の外障子の全長に対応する長さにした場合は、外側カバー部22の障子召し合わせ部側の端部が小口塞ぎ材(図示省略)により密閉される。これに対して、レール保持部21及び内障子用レール30、内側カバー部23並びに下枠アタッチメント24は下枠Aのほぼ全長に渡って延長されている。
図1に例示された下枠Aは、本発明を窓用複合サッシWSに適用した場合のものである。このような形状構造を有する下枠を備えたサッシを建物躯体に取付ける場合は、図2に示すように、下枠Aの屋内側取付部12を窓台60の上面に載せ、屋外側取付部11を窓台60の屋外側面に当接して、各取付部11,12から木ねじs1,s2を窓台60にねじ込み、下枠アタッチメント24から木ねじs3をぜん板61にねじ込むことにより、下枠Aを躯体に固定する。50は下枠アタッチメント24をぜん板61に固定した木ねじs3を隠蔽する樹脂製端部カバーである。
図2において、D1,D2は外側障子用レール14及び内側障子用レール30にそれぞれ建て付けられた引き違い障子を構成する断熱外障子及び断熱内障子であり、D3は網戸用レール18に建て付けられた網戸である。62は防水シート、63は外壁Wの外装材、64は外壁Wの内装材である。
同じく、図2において、71は内側カバー部23の長手方向に離間した複数箇所に設けられた孔に装着された排水弁であり、72は下枠の上壁17に外障子用レール14と係止溝17bの間において下枠の長手方向に離間した複数箇所に設けられた孔に装着された排水弁であり、73は下枠の上壁17と下壁19の屋外側端部を繋ぐ縦壁16cに下枠の長手方向に離間した複数箇所に設けられた孔に装着された排水弁である。そして、縦壁16a,16bにその長手方向に離間した複数箇所に通水孔(図示省略)が形成されている。このように下枠A内には結露水排水経路が形成されている。
これにより、図2に白抜き矢印で示されているように、内障子D2の室内面から樹脂製下枠20の内側カバー部23の上面に滴下して集水部23cに集合した結露水は、排水弁71から溝15に流下し、下壁19の上面を屋外方向に誘導されて排水弁73から屋外に排出される。また、内障子D2の室外面から流下する雨水は、下枠10の上壁17の内外障子用レール30,14の間の凹溝から外障子用レール14の端部に形成してある水抜き孔(図示省略)、上壁17の上面及び網戸用レール18の端部に形成してある水抜き孔(図示省略)から排水される。他方、外障子D1の室内面に結露して樹脂製下枠20の外側カバー部21の上面に滴下した結露水は、図2に塗り潰し矢印で示されているように、外側カバー部22に形成されている集水部22eに集合し、その集水部の長手方向端部から下枠10の上壁17の内外障子用レール30,14の間の凹溝に流下し、以後、内障子の室外面を流下した雨水と同様に上壁17の上面、外障子用レール14の端部及び網戸用レール18の端部に形成してある水抜き孔から排出される。
外側カバー部22を閉鎖位置の外障子の全長に対応する長さにした場合は、下枠10の閉鎖位置に存在する内障子よりも屋外側の外障子用レール14と内障子用レール30の間の上面に降った雨は、上壁17の上面を下枠の長手方向に流れ、外障子用レール14の端部及び網戸用レール18の端部水抜き孔から排出される。
続いて、図3及び図4に基づいて第2実施例について説明する。
図3は本発明の第2の実施例になるテラス用複合サッシの下枠Bの断面図、図4は図3の下枠Bを用いたテス用複合サッシTSを建物に取付けた状態における下枠を中心とする縦断面図である。
第2実施例の樹脂製下枠20Eの構造は、基本的に第1実施例の窓用複合サッシのものと同一であり、金属製下枠10Eはテラス用サッシ用に構成された例である。従って、先の実施例と異なる部分について説明し、同一部分についての説明は省略する。
図3における金属製下枠10Eは、上壁17と下壁19が第1実施例における金属製下枠10の上壁17と下壁19とほぼ同様に形成されているが、下側中空部112 を形成する最下壁113 を縦壁16aの下方延長部16a′まで延長して接続することにより、金属製下枠の強度をさらに大きくし、かつ、その下枠の高さを高くしてある。また、最下壁113 の屋内側延長部分に屋内側取付部12Eを形成することにより、屋内側取付部12Eから下枠アタッチメント24Eの水平部までの高さHをテラス出入口における躯体基礎60Eから室内床面61Eまでの高さと等しくしてある。
テラス用サッシTSにおいても、樹脂製防露用アタッチメント40Eが装着されるが、テラス用サッシTSにおいては、躯体基礎60Eから室内床面61Eの上面までの高さHが建物により異なる。この実施例は、この高さHの違いに拘らず同一構成部材の使用を可能にするように工夫が施されている。すなわち、第1に下枠アタッチメント24Eを内側カバー部23と別体に、かつ、断面倒立L字形に形成して、下枠アタッチメント24Eの上下移動を可能に構成してある。第2に、防露用アタッチメント40Eを断面ほぼL字形に形成し、その垂直部に下枠アタッチメント24Eの垂直部を当接した状態で相対移動を可能にしてある。そして、第3に下枠アタッチメント24Eの垂直部と防露用アタッチメント40Eの垂直部を当接した状態で固定する部材80を備えた。この固定部材は、好ましくは鋼製の弾性挟持部材で構成されている。
続いてさらに詳述すると、防露用アタッチメント40Eは、L字形の水平部で屋内側取付部12Eの上面を覆うとともに、屋内側取付部12Eに形成されている凸条114 に嵌合して固定される凹条42と、下壁19の屋内側端部に突設された係止縁19aと嵌合して固定される凹条43とを有しており、高さ方向中間部の屋内側面に互いに対向して開口する一対の溝44を有し、さらに上方に延びる延長部45を有している。一対の溝44には適当な間隔をおいて複数個の弾性挟持部材80を溝44の長手方向端部から摺動して所要の位置に止めることにより、下枠の長手方向の複数箇所に備えられる。弾性挟持部材80は防露用アタッチメント40Eから屋内方向に屈曲されたのち上方に延び、上端部に屋内側に湾曲された挟持部81を有している。
下枠アタッチメント24Eは、その垂直部分の下端部を弾性挟持部材80の挟持部81と防露用アタッチメント40Eの上方延長部45との間に押入して、下枠アタッチメント24Eの上部水平部分の屋外側端部を内側カバー部23の屋内側端部に当接するとともに、下枠アタッチメント24Eの垂直部分を金属製下枠の屋内側立上がり壁13の上部屋内側面に当接してこれを被覆する。これにより、金属製下枠10Eの屋内側面の全てが樹脂製下枠アタッチメント24Eと防露用アタッチメント40Eにより被覆されている。
上記テラス用サッシの下枠Bは、図4に示すように、屋外側取付部11Eを基礎60Eの屋外側面に当接し、屋内側取付部12Eを同基礎60Eの上面に載せて木ねじ又はビスs1,s2を基礎60Eにねじ込むことにより固定される。また、下枠アタッチメント24Eがその水平部から木ねじs3を床板61Eにねじ込むことにより、固定される。この場合、下枠アタッチメント24Eは防露用アタッチメント40Eに対して上下位置調整が可能であるので、基礎60Eから室内床面61Eの上面までの高さHの多少の変動に対応することができ、あるいは下枠10Eの高さ寸法又は屋内側立上がり壁13の高さ寸法などが異なっても、常に適切な状態で床板上面に固定される。しかも、下枠アタッチメント24Eは防露用アタッチメント40Eと内側カバー部23に常に密着されているので、防露性能が維持される。
この実施例における内外障子D1,D2に生じる結露水又は各障子の屋外側面を流下する雨水の排水経路は先の実施例の場合と同様であるので、説明を省略する。
図5は第3実施例を示す縦断面図である。レール保持部と内障子用レールの結合構造及びレール保持部の金属製下枠に対する接続構造は、上記の例に限定されない。図5に示す例のように、レール保持部21Eを金属製下枠10E′の溝15に上壁17と溝15の底部と屋内側立上がり壁13を利用して安定して嵌合できる形態に形成してある。この実施例においては、レール保持部21Eを単独でねじSにより金属製下枠10E′に固定している。レール保持部21Eは、上方に開口し、内向き係止凸条を有する溝21cを備えている。そして、溝21cに金属製の内障子用レール30Eの下部に形成した外向き係止突条を有する一対の脚31を嵌合して、内向き係止突条と外向き係止突条とを互いに係合させて固定するとともに、脚の上部に形成された止め板32を溝21cの上端部に当接して安定状態で結合してある。
樹脂製下枠20Eの外側カバー部22及び内側カバー部23、並びに樹脂製下枠アタッチメント24Eは基本的には図3のものと同一であるが、図5の実施例においては、防露用アタッチメントと下枠アタッチメントとの結合を他の構成により実現している。すなわち、防露用アタッチメント40E′は、その下端部が金属製下枠10E′の屋内側取付部12E及び係止縁19aに固定される構成は図3のものと同一であるが、防露用アタッチメント40E′の係止縁19aよりも上方に延びる上方延長部45が図3における弾性挟持部材80の挟持部81と類似の断面形状を有している。しかし、この例では、上方延長部45は防露用アタッチメント40E′の全長に渡って延在している。
そして、防露用アタッチメント40E′の垂直部分の弾性を有する上方延長部45により下枠アタッチメント24Eが金属製下枠の屋内側面に押圧して当接されている。従って、この実施例でも、下枠アタッチメント24Eが基礎上面と床面との間の距離に応じて調整可能である。
図6はさらに樹脂製下枠の他の構成、防露用アタッチメントの他の構成例を示す。すなわち、樹脂製下枠20E′は外障子用レール14から屋内側立上がり壁13まで凹溝状に形成され、その凹溝内にレール保持部21E′が嵌合により固定され、そのレール保持部21E′の屋外側部分の上側に外側カバー部22Eを嵌合した後、レール保持部21E′の上方に開口する溝に図5の内障子用レール30Eを若干変形した形状の金属製内障子用レール30Eを図5と同一の係合構造を用いて結合し、最後に内側カバー部23Eを内障子用レール30Eと金属製下枠10E″の屋内側立上がり壁13の間に嵌合して固定している。
また、防露用アタッチメント40E″は金属製下枠10E″の屋内側部分の断面形状に合わせて断面L字形に形成され、図3の場合と同様の構造により屋内側取付部12Eと屋内側立上がり壁13に摺動嵌合して固定されている。この場合も、下枠アタッチメント24Eは防露用アタッチメント40E″の一対の溝44に嵌合保持された弾性挟持部材80により挟持固定されている。
図5及び図6はテラス用サッシの下枠の例を示すが、窓用サッシの下枠にも適用できることはいうまでもない。
本発明に係る複合サッシの下枠は、屋内外の温度差が大きい地域に建てられる建物の断熱サッシ用に好適であるが、樹脂製下枠の材質を吸音性又は遮音性の高いものを選択することにより、屋外騒音に室内侵入を防止する場合に転用することができる。
本発明の第1実施例になる窓用複合サッシ用下枠の断面図。 図1の下枠を用いた窓用複合サッシを建物に取付けた状態における下枠を中心とする縦断面図。 本発明の第2の実施例になるテラス用複合サッシの下枠の断面図。 図3の下枠を用いたテラス用複合サッシを建物に取付けた状態における下枠を中心とする縦断面図。 第3実施例を示す縦断面図。 第4実施例を示す縦断面図。
符号の説明
A,B,C,D 下枠
10,10E,10E′,10E″ 金属製下枠
20,20E,20E′ 樹脂製下枠
14 外障子用レール
21,21E,21E′ レール保持部
22,22E 外側カバー部
23,23E 内側カバー部
24,24E 樹脂製下枠アタッチメント
30,30E 内障子用レール
40,40E 樹脂製防露用アタッチメント
80 弾性挟持体

Claims (9)

  1. 屋外側に面する金属製下枠と、前記金属製下枠の屋内側に露出する部分を被覆する樹脂製下枠とを結合してなる複合サッシの下枠において、外障子用レールを前記金属製下枠に一体に形成し、前記金属製下枠とは別体の金属製内障子用レールを形成し、その内障子用レールを前記樹脂製下枠に固定して、前記内障子用レールを前記金属製下枠から熱絶縁したことを特徴とする複合サッシの下枠。
  2. 樹脂製下枠は、金属製下枠の外障子用レールと屋内側立上がり壁とのほぼ中間位置において前記金属製下枠に固定されるレール保持部と、そのレール保持部と前記外障子用レールとの間に装着される外側カバー部と、前記レール保持部と少なくとも前記屋内側立上がり壁との間に装着される内側カバー部とからなり、前記レール保持部に内障子用レールが固定されていることを特徴とする請求項1に記載された複合サッシの下枠。
  3. 内障子用レールとレール保持部は、これらを貫通させたねじを金属製下枠にねじ込むことにより固定されていることを特徴とする請求項2に記載された複合サッシの下枠。
  4. 外側カバー部は、閉鎖位置にある外障子のほぼ全幅における外障子用レールと内障子用レールとの間の凹溝を遮蔽することを特徴とする請求項2又は3に記載された複合サッシの下枠。
  5. 外側カバー部は、その上面に滴下した水を受け入れる集水部が設けられていることを特徴とする請求項2,3又は4に記載された複合サッシの下枠。
  6. 金属製下枠の屋内側立上がり壁に、屋内方向に延出し、かつ屋外側端部において内側カバー部と連続する熱絶縁性を有する樹脂製下枠アタッチメントが設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載された複合サッシの下枠。
  7. 金属製下枠に、その屋内側面を被覆する樹脂製防露用アタッチメントが固定されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載された複合サッシの下枠。
  8. 防露用アタッチメントは、これに取付けられた弾性挟持体により下枠アタッチメントを挟持して固定して、下枠アタッチメントの高さを床の上面の高さに応じて調整可能にしてあることを特徴とする請求項7に記載された複合サッシの下枠。
  9. 内側カバー部と下枠アタッチメントは一体に形成されていることを特徴とする請求項6に記載された複合サッシの下枠。
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