JP2005104639A - スリッタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 生産効率が低下することを防止して少量の製品毎に異なる情報を印刷することができるスリッタ装置を提供すること。
【解決手段】 スリッタ装置1は、生鮮食品の生産者の氏名や連絡先、栽培方式等のように製品毎に異なる印刷情報を印刷する場合であっても、その異なる印刷情報をインクジェットヘッド19a〜19dにより印刷することができ、その印刷されたフィルム12をスリット刃20a〜20eにより分割して製品化することができる。よって、異なる印刷情報が印刷された粘着性を有するシート部材をフィルム12に貼り付けたり、版を用いる印刷装置においてその異なる印刷情報毎に対応した版を製作したり、その異なる印刷情報毎に版を交換して印刷するなどの煩雑な作業を省略できるので、生産効率が低下することを防止して少量の製品毎に異なる情報を印刷することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スリッタ装置に関し、特に、生産効率が低下することを防止して少量の製品毎に異なる情報を印刷することができるスリッタ装置に関するものである。
従来、所望の情報を表示したフィルムの製品化は、印刷装置によりフィルムに所望の情報を印刷して巻取ローラに巻き取り、その後、その所望の情報が印刷されたフィルムをスリッタ装置に供給し、スリッタ装置によりそのフィルムを所定の大きさに分割して巻き取ることにより製品化されていた。
特開平11−286161号公報には、複数の版を用いてグラビア印刷を行う印刷装置が開示されている。この印刷装置は、複数の印刷部を備えており、それぞれの印刷部は、所定の版が外周面上に形成された版胴と、その版胴の外周面に供給されるインクを収納するインクパンと、版胴の外周面に付着した余分なインクを掻き落とすドクタと、フィルムを版胴に押し付ける圧胴と、フィルム表面のインクを乾燥させる乾燥機とで構成されている。フィルムへの印刷は、フィルムが版胴と圧胴との間を通るときに、圧胴によりフィルムが版胴に押し付けられそのフィルムにインクが転移することにより行われる。フィルムは、各印刷部の間を結ぶ複数のローラを介して搬送され、そのフィルムが複数の印刷部を通ることにより異なる印刷パターンや色調が印刷されてグラビア印刷が行われる(特許文献1参照)。
また、特開2001−38674号公報には、フィルムの走行(搬送)方向にフィルムを切断するスリッタ装置が開示されている。このスリッタ装置は、フィルムが巻回状に保持された供給部よりフィルムが供給され、そのフィルムはスリット部に搬送される。スリット部は、回転刃とその回転刃が侵入する円周溝とを備えており、その回転刃が円周溝に侵入して回転することによりフィルムが搬送方向に切断される。回転刃により切断されたフィルムは巻取部に搬送され、巻取部で巻き取られて製品化される(特許文献2参照)。
特開平11−286161号公報(図1等) 特開2001−38674号公報(図4等)
しかしながら、近年では、フィルムに表示される所望の情報は多様化しており、特に、生鮮食品等を包装するフィルムには、生鮮食品の名称や模様だけでなくその生鮮食品の生産者の氏名や連絡先、栽培方式等が表示される傾向にある。上述した複数の版を用いてグラビア印刷を行う印刷装置によれば、生鮮食品の名称や模様であれば大量に印刷することもできるが、生産者の氏名や連絡先、栽培方式等は生産者毎に情報が異なるので、その生産者毎に対応した版を製作してコスト高となったり、その生産者毎に版を取り替えるという煩雑な作業が強いられていた。そのため、生産者毎に異なる情報を大量に印刷することが困難であった。
また、生産者毎に異なる情報を粘着性を有するシート部材に印刷し、そのシート部材をフィルムに貼り付けることにより生産者の氏名や連絡先、栽培方式等を表示することもできるが、粘着性を有するシート部材を用いる場合には、シート部材に生産者毎に異なる情報を印刷する工程、そのシート部材をフィルムに貼り付ける工程が増えるため、生産効率が低下する。
上述したように、スリッタ装置より前工程において、生産者の氏名や連絡先、栽培方式等からなる少量の製品毎に異なる情報を表示する場合には、コスト高となったり、煩雑な作業が強いられたり、印刷工程や作業工程が増加するため、生産効率が低下してしまうという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、生産効率が低下することを防止して少量の製品毎に異なる情報を印刷することができるスリッタ装置を提供することを目的としている。
この目的を達成するために請求項1記載のスリッタ装置は、情報が少なくとも一方の面に表示された薄膜状のフィルムを巻回状に保持する供給ローラと、その供給ローラから供給されるフィルムを巻き取り巻回状に保持する巻取ローラと、前記供給ローラと巻取ローラとの間に配設され、その供給ローラから供給されるフィルムを供給ローラから巻取ローラへのフィルムの搬送方向に分割する分割手段とを備え、前記供給ローラより前記フィルムの搬送方向下流側で且つ前記分割手段より上流側に配設され、前記フィルムに対してインクを吐出する印刷ヘッドと、その印刷ヘッドを制御しその印刷ヘッドよりインクを吐出させて前記フィルムに対して印刷を行うインクジェット制御手段とを備えている。
この請求項1記載のスリッタ装置によれば、供給ローラに巻回状に保持された少なくとも一方の面に情報が表示されたフィルムが供給ローラから供給され、そのフィルムは巻取ローラにより巻回状に巻き取られ保持される。供給ローラと巻取ローラとの間には分割手段が配設され、その分割手段によって、供給ローラから供給されたフィルムがその供給ローラから巻取ローラへのフィルムの搬送方向に分割される。また、供給ローラよりフィルムの搬送方向下流側で且つ分割手段より上流側には、インクを吐出する印刷ヘッドが配設されており、その印刷ヘッドは、インクジェット制御手段によって、その印刷ヘッドよりインクを吐出させてフィルムに対して印刷を行うよう制御される。
請求項2記載のスリッタ装置は、請求項1記載のスリッタ装置において、前記印刷ヘッドは複数配設され、その印刷ヘッドの前記フィルムとの対向面には、そのフィルムの搬送方向を横切る方向に少なくとも1列以上に配列されたインクを吐出する複数の吐出口が形成さており、前記インクジェット制御手段は、同一又は異なる印刷情報を印刷するために、前記複数の吐出口の内いずれの吐出口からインクを吐出するかを印刷ヘッド毎に個別に制御するものである。
この請求項2記載のスリッタ装置によれば、請求項1記載のスリッタ装置と同様に作用する上、複数配設された印刷ヘッドのフィルムとの対向面には、そのフィルムの搬送方向を横切る方向に少なくとも1列以上に配列されたインクを吐出する複数の吐出口が形成されている。印刷ヘッドにより同一又は異なる印刷情報を印刷するために、インクジェット制御手段によって、その複数の吐出口の内いずれかの吐出口からインクを吐出するかが印刷ヘッド毎に個別に制御される。そのため、印刷ヘッドによりフィルムの搬送方向に同一又は異なる印刷情報が印刷される。
請求項3記載のスリッタ装置は、請求項2記載のスリッタ装置において、前記分割手段は、前記印刷ヘッドより前記フィルムの搬送方向下流側で且つ前記巻取ローラより上流側にその印刷ヘッドと交互に配設され、前記同一又は異なる印刷情報が印刷されたフィルムをそのフィルムの搬送方向にその同一又は異なる印刷情報毎に分割するものである。
請求項4記載のスリッタ装置は、請求項1から3のいずれかに記載のスリッタ装置において、前記供給ローラより前記フィルムの搬送方向下流側で且つ前記分割手段より上流側に配設され、前記フィルムの少なくとも一方の面に表示された情報を検出する検出手段を備えており、前記インクジェット制御手段は、前記検出手段によって検出される情報の検出タイミングに基づいて前記印刷ヘッドによる印刷を開始するものである。
この請求項4記載のスリッタ装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載のスリッタ装置と同様に作用する上、供給ローラよりフィルムの搬送方向下流側で且つ分割手段より上流側には、フィルムの少なくとも一方の面に表示された情報を検出する検出手段が配設されており、その検出手段によって検出される情報の検出タイミングに基づいて、インクジェット制御手段により印刷ヘッドの印刷が開始される。
請求項5記載のスリッタ装置は、請求項4記載のスリッタ装置において、前記検出手段は1つで構成されており、前記インクジェット制御手段は、その1つの検出手段により検出される情報の検出タイミングに基づいて前記複数の印刷ヘッドによる印刷を開始するものである。
請求項6記載のスリッタ装置は、請求項4又は5に記載のスリッタ装置において、前記供給ローラより前記フィルムの搬送方向下流側で且つ前記分割手段より上流側に配設され、前記フィルムの搬送速度を計測する計測手段を備えており、前記インクジェット制御手段は、前記計測手段によって計測される搬送速度と前記検出手段によって検出される情報の検出タイミングとに基づいて前記印刷ヘッドによる印刷を開始するものである。
この請求項6記載のスリッタ装置によれば、請求項4又は5に記載のスリッタ装置と同様に作用する上、供給ローラよりフィルムの搬送方向下流側で且つ分割手段より上流側には、フィルムの搬送速度を計測する計測手段が配設されており、その計測手段によって計測されるフィルムの搬送速度と検出手段によって検出される情報の検出タイミングとに基づいて、インクジェット制御手段により印刷ヘッドの印刷が開始される。
請求項7記載のスリッタ装置は、請求項4から6のいずれかに記載のスリッタ装置において、前記フィルムの少なくとも一方の面に表示される情報は、第1の情報と、その第1の情報に対応して表示され、前記検出手段により検出可能な第2の情報とで構成されており、前記検出手段は、前記フィルムの表面に表示される情報の内、前記第2の情報を検出するものである。
請求項8記載のスリッタ装置は、請求項7記載のスリッタ装置において、前記第2の情報は、前記フィルムの両側端部に印刷されるものであり、前記分割手段は、前記フィルムを前記搬送方向に分割する場合に、前記検出手段により検出される第2の情報が印刷された両側端部と前記インクジェット制御手段によりインクを吐出して印刷された部分とを分割し、その分割手段により分割された前記フィルムの両側端部を巻き取る側端部巻取手段を備えている。
請求項9記載のスリッタ装置は、請求項1から8のいずれかに記載のスリッタ装置において、前記印刷ヘッドの印刷方向は、前記フィルムの搬送方向と同一方向に構成されており、その印刷ヘッドが移動可能に配設されると共に前記フィルムの搬送方向を横切る方向に橋架されたレールを備えている。
請求項10記載のスリッタ装置は、請求項9記載のスリッタ装置において、前記レールの表面には、前記印刷ヘッドの固定位置を調整するための目盛が印されている。
請求項1記載のスリッタ装置によれば、少量の製品毎に異なる情報を表示したフィルムを製品化する場合であっても、インクジェット制御手段によって印刷ヘッドよりインクをフィルムに対して吐出させることにより、その異なる情報をフィルムに印刷して表示することができ、その異なる情報を印刷したフィルムを分割手段により分割して製品化することができる。
このスリッタ装置より前工程において、少量の製品毎に異なる情報を表示する場合には、煩雑な作業が強いられたり各種工程が増加するなどして生産効率が低下するという問題が生じるが、本装置によれば、生産効率が低下することを防止して少量の製品毎に異なる情報を印刷して表示することができる。
例えば、前工程で版を用いて印刷を行う印刷装置において製品毎に異なる情報を印刷する場合には、その異なる情報毎に対応した版を製作したり、その異なる情報毎に版を交換して印刷するなどの煩雑な作業が強いられるために生産効率が低下する。また、製品毎に異なる情報が印刷された粘着性を有するシート部材を用いる場合には、そのシート部材にその異なる情報を印刷する工程とシート部材をフィルムに貼り付ける工程が必要となり、各種工程が増加するために生産効率が低下する。しかし、本装置によれば、スリッタ装置に印刷ヘッドを備え、その印刷ヘッドよりインクを吐出して異なる情報を印刷することができるので、生産効率が低下することを防止して少量の製品毎に異なる情報を印刷することができるという効果がある。
製品毎に異なる印刷情報を印刷する印刷方式としては、インクを吐出して印刷するインクジェット方式の他に、レーザにより帯電ドラムにイメージを描画しトナーを付着させ熱及び圧力を加えて印刷するレーザー方式や、細いピンを移動させながらインクリボンに叩き付けて印刷するドット方式、発熱する印刷ヘッドを移動させながらインクリボンのインクを熱溶融させて印刷する熱転写方式などがある。レーザ方式による印刷では、感光体や加熱器及び暗室状態で印刷する必要があるため部品を多く装着する必要があり装置が大がかりなものとなる。また、ドット方式及び熱転写方式による印刷では、インクリボンやピンが必要となり、レーザ方式と同様に多数の部品を必要とするだけでなく、インクリボンが高価なものであるためコスト高となる。さらに、ドット方式による印刷では、細いピンをインクリボンに叩き付けてフィルムに印刷がされるため、フィルムを低速で搬送する必要があり生産効率が低下してしまう。これに対し、インクジェット方式による印刷方式は、フィルムの搬送経路内に印刷ヘッドを取り付けることにより印刷が可能となるので、簡単な取付で且つ小規模な装置で構成できるという効果がある。また、フィルムが高速で搬送されていても、インクを吐出する動作のみで印刷が行えるので、生産効率が低下することを防止できるという効果がある。さらに、現在稼働中のスリッタ装置にも容易に取り付けることができるという効果もある。
請求項2記載のスリッタ装置によれば、請求項1記載のスリッタ装置の奏する効果に加え、インクジェット制御手段によって複数の印刷ヘッドが個別に制御され、フィルムの搬送方向に同一又は異なる印刷情報を印刷できるので、供給ローラから供給されるフィルムに対して複数の印刷ヘッドからインクを吐出して複数種類の製品を一度に印刷することができるという効果がある。
請求項3記載のスリッタ装置によれば、請求項2記載のスリッタ装置の奏する効果に加え、分割手段により、同一又は異なる印刷情報の印刷されたフィルムがその同一又は異なる印刷情報毎に搬送方向に分割されるので、供給ローラから巻取ローラへフィルムが搬送される間に、同一又は異なる印刷情報が印刷されたフィルムをその同一又は異なる印刷情報毎に分割して製品化することができる。よって、複数種類の製品を一度に製品化することができるという効果がある。
請求項4記載のスリッタ装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載のスリッタ装置の奏する効果に加え、印刷ヘッドによる印刷の開始は、検出手段によって検出される情報の検出タイミングに基づいて、インクジェット制御手段によって制御されるので、実際にフィルムの少なくとも一方の面に表示された情報の位置に対応させて印刷ヘッドによる印刷開始を制御することができる。よって、フィルムに表示された情報の表示位置に対応させて印刷ヘッドによる印刷を所望の位置にすることができるという効果がある。
請求項5記載のスリッタ装置によれば、請求項4記載のスリッタ装置の奏する効果に加え、1つの検出手段により検出される情報の検出タイミングに基づいて、インクジェット制御手段によって、複数の印刷ヘッドによる印刷が開始されるので、検出手段を複数備える必要がなく、スリッタ装置のコスト低減が図れるという効果がある。また、1つの検出手段によって複数の印刷ヘッドによる印刷が開始されるので、複数の検出手段による検出結果に基づいて印刷ヘッドによる印刷の開始を制御する場合に比べ単純な制御で行うことができ、スリッタ装置の制御の負担を軽減することができるという効果がある。
請求項6記載のスリッタ装置によれば、請求項4又は5に記載のスリッタ装置の奏する効果に加え、印刷ヘッドによる印刷の開始は、計測手段により計測される搬送速度と検出手段により検出される情報の検出タイミングとに基づき、インクジェット制御手段によって制御されるので、実際のフィルムの搬送速度とフィルムの少なくとも一方の面に表示された情報の位置に対応して印刷ヘッドによる印刷位置を制御することができ、フィルムに対して所望する位置に印刷ヘッドによる印刷をすることができるという効果がある。
請求項7記載のスリッタ装置によれば、請求項4から6のいずれかに記載のスリッタ装置の奏する効果に加え、検出手段は、検出手段によって検出可能な第2の情報を検出対象とするので、検出手段によって検出対象を確実に検出することができる。
具体的には、供給ローラに巻回状に保持されているフィルムの少なくとも一方の面に表示されている情報の内、第1の情報は、多種多様な模様や柄などで表示されていることが想定され、その模様や柄によっては、ぼかしやフィルムと同系色となる部分が存在するため、その第1の情報を検出手段によって検出すると、検出手段による検出ができなかったり、検出手段による検出誤差が生じたりする弊害がある。そこで、第1の情報とは別に、検出手段による検出専用として表示さている第2の情報を検出手段で検出するので、検出対象を第1の情報にする場合に比べ、検出部分が検出できない等の弊害なく、確実に検出対象を検出することができるという効果がある。
請求項8記載のスリッタ装置によれば、請求項7記載のスリッタ装置の奏する効果に加え、分割手段によってフィルムを搬送方向に分割する場合には、検出手段によって検出される第2の情報が表示されているフィルムの両側端部は、インクジェット制御手段によりインクを吐出して印刷された部分と分割される。よって、製品となるフィルム部分と、検出手段による検出専用として表示された第2の情報が表示された部分とを分割することができるので、巻取ローラで巻回して保持された後に両側端部を分割する作業を省くことができ、生産効率を向上することができるという効果がある。
請求項9記載のスリッタ装置によれば、請求項1から8のいずれかに記載のスリッタ装置の奏する効果に加え、印刷ヘッドの印刷方向は、フィルムの搬送方向と同一方向に構成されているので、印刷ヘッドを固定した状態で印刷することができる。また、その印刷ヘッドは、フィルムの搬送方向を横切る方向に橋架されたレールに移動可能に配設されているので、印刷ヘッドをフィルムに対して所望の位置に移動して固定することにより、そのフィルムの所望の位置に印刷できるという効果がある。
請求項10記載のスリッタ装置によれば、請求項9記載のスリッタ装置の奏する効果に加え、レールの表面には、印刷ヘッドの固定位置を調整するための目盛が印されているので、その目盛を目印にして印刷ヘッドの固定位置を正確に調整することができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施例におけるスリッタ装置1の構成を概略的に示した構成図である。
スリッタ装置1は、薄膜状に構成されたフィルム12が巻回状に保持された供給ローラ10と、フィルム12の少なくとも一方の面に表示されている検出用マーク31a,31b(図3参照)を検出する位置センサ17と、供給ローラ10より供給されるフィルム12の搬送速度を計測する速度センサ18と、フィルム12にインクを吐出して印刷するインクジェットヘッド19a〜19dと、フィルム12の緊張や弛みを調整する供給ローラ10側に配設されたテンションコントローラ13と、インクジェットヘッド19a〜19dにより吐出されたインクを乾燥する乾燥装置16と、フィルム12の搬送速度を調整して搬送するニップロール15と、フィルム12をそのフィルム12の搬送方向に分割するスリット刃20a〜20eと、フィルム12の緊張や弛みを調整する巻取ローラ40a〜40d側に配設されたテンションコントローラ14a,14bと、スリット刃20a〜20eにより分割されたフィルム12の両側端部を巻き取る側端部巻取ローラ24a,24bと、フィルム12を搬送方向と直交する方向に切断する切断カッタ21a〜21dと、スリット刃20a〜20eにより分割されたフィルム12a〜12d(図4参照)を巻き取り巻回状に保持する巻取ローラ40a〜40dと、供給ローラ10から巻取ローラ部40a〜40dへ搬送されるフィルム12に追動して回転する追動ローラ11a〜11iを主に備えている。
供給ローラ10は、図1における時計方向に回転することにより、供給ローラ10から巻取ローラ40a〜40dへの搬送経路内にフィルム12を供給する。この供給ローラ10は、ニップロール15により搬送されるフィルム12の搬送速度やテンションコントローラ13により調整されるフィルム12の緊張及び弛みなどに応じて供給モータ61(図2参照)の動力源によりフィルム12を供給する速度を可変可能に構成されている。なお、供給ローラ10に巻回状に保持されたフィルム12は軟包装資材であり、主成分がポリオレフィン系樹脂で構成されたポリオレフィンフィルムで構成されている。
巻取ローラ40a〜40dは、巻取モータ56a〜56d(図2参照)の動力源により図1における反時計方向に回転することによりフィルム12a〜12dを巻き取る。また、供給ローラ10と同様に、ニップロール15により搬送されるフィルム12の搬送速度やテンションコントローラ14a,14bにより調整されるフィルム12の緊張や弛み等に応じてフィルム12を巻き取る速度が可変可能に構成されている。
ニップロール15は、ニップロールモータ62(図2参照)の駆動源によりフィルム12を搬送して、フィルム12の搬送速度を調整するものである。なお、後述するように、フィルム12の生産量が所定量となった場合には、フィルム12の搬送速度を徐々に遅くして停止するよう調整し、再度運転開始される場合には、略一定の搬送速度になるまで徐々に速度を上げていくよう調整される。
テンションコントローラ13、14a,14bは、フィルム12の緊張や弛みを調整するものである。例えば、テンションピックアップ方式やダンサ方式等があり、テンションピックアップ方式では、フィルムのテンションによる押し付け力を歪みゲージ等の検出素子により電圧として検出しその検出した値を演算して、その演算値に応じてテンションを調整する。また、押し付け力を空圧として検出して、その空圧を電圧に変換した後、演算してテンションを調整する方式もある。ダンサ方式は、移動可能なダンサロールを備え、そのダンサロールの位置を検出してその位置が一定となるようにテンションを調整するものである。
インクジェットヘッド19a〜19dは、追動ローラ11cと対向する位置に配設されている。これは、インクジェットヘッド19a〜19dによる印刷状態を良好とするためであり、インクジェットヘッド19a〜19dとの対向位置方向からフィルム12が支持されると、フィルム12の緊張や弛みの影響が少なくなり確実に良好な印刷が行えるからである。インクジェットヘッド19a〜19dは、位置センサ17及び速度センサ18の出力値に基づいて印刷を開始するものであるので、位置センサ17及び速度センサ18はインクジェットヘッド19a〜19dの近傍となる位置に配設されることが好ましく、本実施例では、追動ローラ11b,11c間に配設されている。なお、インクジェットヘッド19a〜19dの近傍となる位置とは、フィルム12の搬送経路内において、インクジェットヘッド19a〜19dの直前及び直後だけでなく、直前に通過した追動ローラと直後に通過する追動ローラとの間を含むものとする。
また、インクジェットヘッド19a〜19dのフィルム12の搬送方向下流側には、乾燥装置16が配設されており、インクの乾燥を行っている。そのため、巻取ローラ40a〜40dによりフィルム12が巻き取られた場合に、フィルム12同士がインクにより密着することを防止することができる。なお、インクジェットヘッド19a〜19dより吐出されるインクが速乾性を有するものであれば、乾燥装置16を備えないものとしても良い。
図2は、スリッタ装置1の電気回路構成の概略を示すブロック図である。スリッタ装置1を制御するための制御装置は、主制御基板50に、1チップ構成のマイクロコンピュータ(以後「CPU」と称す)51と、そのCPU51により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したメモリであるROM52と、各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM53と、外部機器等とデータの送受信を行うI/F54とが搭載されている。また、CPU51及びROM52、RAM53、I/F54とは、バスライン60を介してそれぞれ接続されている。
演算装置であるCPU51は、ROM52に予め記憶された各種制御プログラムに従い、各種処理を実行するものである。このCPU51には、フィルム12の切断を外部から指示する切断スイッチ36、側端部巻取ローラ24a,24bの駆動源である側端部巻取モータ59a,59b、切断カッタ21a〜21dの駆動源である切断アクチュエータ57a〜57d、巻取モータ56a〜56d、供給モータ61、ニップロールモータ62等が接続されている。接続される各デバイスの動作はこのCPU51により制御される。
I/F54は、外部のパーソナルコンピュータ(以後「PC」と略す)58が接続されており、そのPC58には、インクジェットヘッド19aのインクジェットインクの吐出状態を制御して各種の印刷の指示をするインクジェット用コントローラ55aと、同様に、インクジェットヘッド19bを制御するインクジェット用コントローラ55bと、インクジェットヘッド19cを制御するインクジェット用コントローラ55cと、インクジェットヘッド19dを制御するインクジェット用コントローラ55dとが接続されている。
PC58にI/F54を介して送信される信号は、スリッタ装置1の運転開始及び停止の信号やフィルム12の送り量が所定の量となった場合の完了信号などであり、これらの信号に基づいてPC58からインクジェット用コントローラ55a〜55dに停止及び開始信号を送信する。また、このPC58は、文字情報などが入力可能であり、その入力された文字情報は、インクジェット用コントローラ55a〜55dに送信され、その文字情報に基づきインクジェットヘッド19a〜19dによって印刷が行われる。
インクジェット用コントローラ55a〜55dには、位置センサ17からの出力と速度センサ18からの出力がそれぞれ入力されている。インクジェット用コントローラ55a〜55dは、位置センサ17によって検出用マーク31a,31bの少なくとも一方が検出されるタイミングと速度センサ18によって計測される搬送速度とに基づき、インクジェットヘッド19a〜19dによる印刷の開始を制御する。インクジェットヘッド19a〜19dによる印刷開始の制御に速度センサ18を用いるのは、ニップロール15によりフィルム12の搬送速度が調整されているが、常に一定の速度に調整することは複雑な制御が必要となり困難であるために搬送速度は若干の速度差が生じる。その若干の速度差に対応するために速度センサ18を備えている。また、位置センサ17は、検出用マーク31a,31bの一方を検出すればインクジェットヘッド19a〜19dによる印刷の開始を制御できるため、1つで構成されている。位置センサ17と速度センサ18との出力によるインクジェット用コントローラ55a〜55bで行われる制御は、インクジェットヘッド19a〜19dと位置センサ17との距離と、実際のフィルム12の搬送速度とからインクジェットヘッド19a〜19dよりインクを吐出するタイミングが演算されて制御さている。そのため、実際のフィルム12の状態に応じて所望の位置に印刷を行うことができる。
次に、図3を参照して、供給ローラ10に巻回状に保持されるフィルム12について説明する。図3は、フィルム12を上面から視た上面図である。
フィルム12は、少なくとも一方の面に各種情報が表示されたものであり、本実施例では、前工程の図示しないグラビア印刷装置により所望の情報が印刷されており、生鮮食品等を包装する軟包装資材としてのフィルム12に、生鮮食品の名称や模様等が印刷されている。なお、フィルム12に表示されている情報はグラビア印刷により印刷された情報に限らず、シールを貼り付けたものや画像を転写したもの、各種印刷方式により印刷されたものであっても良い。また、包装される軟包装資材は生鮮食品に限らず、加工食品や加工品等を包装する軟包装資材としても良い。
フィルム12には、フィルム12の搬送方向に4列に同じ模様が印刷されている。模様32は、生鮮食品の説明(例えば、生鮮食品がレタスであれば、レタスの文字とレタスを示唆する模様)が印刷されており、模様33は、後述するインクジェットヘッド19a〜19dにより生産者の説明(例えば、氏名や連絡先、栽培方式)を印刷する範囲であり、インクジェットヘッド19a〜19dによる印刷を明確にするための下地として印刷される。検出用マーク31a,31bは、位置センサ17が読み取るものであり、搬送方向に略等間隔で且つフィルム12の両側端部に印刷される。なお、検出用マーク31a,31bは、位置センサ17の読み取り用に印刷されているので、位置センサ17が読み取りできる色であれば何色でも良い。また、フィルム12の側端部に印刷される検出マーク31a,31bは、フィルム12の両端面に沿って印刷されている場合だけでなく、その端面から若干内側に印刷された場合も側端部に印刷されたものとする。さらに、本実施例では、位置センサ17は1つで構成されているため、検出用マーク31a,31bのどちらか一方が印刷されたフィルム12を用いるものとしても良い。
ここで、図4を参照して、インクジェットヘッド19a〜19dによる印刷と、スリット刃20a〜20eによるフィルム12の分割と、切断カッタ21a〜21dの動作について説明する。図4は、インクジェットヘッド19a〜19dよりフィルム12の搬送方向下流側となるスリッタ装置1の概略を平面で示した概略図である。なお、各種追動ローラや乾燥装置16、ニップロール15、巻取ローラ40a〜40d等は、省略して記載してある。
フィルム12が供給ローラより供給されると、上述したように、位置センサ17により検出用マーク31a,31bの少なくとも一方が検出され、速度センサ18によりフィルム12の搬送速度が計測され、その位置センサ17により検出された検出タイミングと速度センサ18により計測された搬送速度とに基づいてインクジェット用コントローラ55a〜55dによりインクジェットヘッド19a〜19dによる印刷の開始が制御され、所望の位置に印刷がされる。
インクジェットヘッド19a〜19dは、フィルム12と対向する端面にフィルム12の搬送方向と直交する方向に複数列に配列されたインクを吐出する複数の吐出口が形成されており、インクジェット用コントローラ55a〜55dより指示される文字情報に対応した文字W(生産者の氏名や連絡先、栽培方式)が印刷されるよう複数の吐出口の内いずれかの吐出口が選択されて、その選択された吐出口からインクをフィルム12に対して吐出して文字Wが模様33が印刷された部分に印刷される。なお、インクジェットヘッド19a〜19dが複数の吐出口を有しているため、PC58に入力された様々な文字情報を印刷可能であり、文字情報の変更も容易に可能である。
また、図4に示すように、インクジェットヘッド19a〜19dは、搬送方向(図中、X方向)と直交する方向に橋架されたレール37に移動可能に設けられており、そのレール37の表面には、目盛35a〜35dが印されている。また、インクジェットヘッド19a〜19dは、その印刷方向が搬送方向と同一方向なので、インクジェットヘッド19a〜19dは、固定した状態で印刷することができる。インクジェットヘッド19a〜19dの固定は、レール37によって所望の位置に容易に移動して固定できるので、フィルム12の所望の位置に印刷することができる。さらに、その固定位置の調整は、目盛35a〜35dによって正確に調整することができるので、印刷ズレが発生した場合には、目盛35a〜35dを目印にしてそのズレ分を容易に調整することができる。
インクジェットヘッド19a〜19dにより文字Wの印刷が終わると、フィルム12は、各種追動ローラを介して搬送され、スリット刃20a〜20eにより分割される。スリット刃20a〜20eは、4列に印刷された模様32、33を4分割にすると共に検出用マーク31a,31bが印刷された側端部を模様32、33が印刷された部分と分割するために、搬送方向にインクジェットヘッド19a〜19dと交互に配設されている。スリット刃20a〜20eに分割されたフィルム12は、フィルム12a〜12dの4つの製品フィルムと、検出用マーク31a,31bが印刷されたフィルム12の両側端部とに分割される。フィルム12の両側端部は、それぞれ側端部巻取ローラ24a,24bにより巻き取られるので、両側端部の回収作業を軽減できる。
スリット刃20a〜20eにより分割されたフィルム12a〜12dは、巻取ローラ40a〜40dにより巻き取られる。フィルム12a〜12dの生産量はCPU51により常時計算されており、その量が所定量となると、ニップロールモータ62に停止信号を出力してフィルム12の搬送を停止すると共に外部表示器(図示せず)等を点灯させてフィルム12a〜12dの切断時期であることを操作者に示唆する。操作者が切断時期であることを確認して切断スイッチ36を操作すると、フィルム12a〜12dが切断カッタ21a〜21dによりそれぞれ切断されて所定量のフィルム12が製品化される。なお、CPU51は、生産量が所定量となった場合に、ニップロールモータ62の停止信号を出力してフィルム12の搬送が停止した後、切断アクチュエータ57a〜57dに駆動指令を出力する自動制御によって行うものとしても良い。また、切断カッタ21a〜21dを備えずに、外部表示器等による示唆のみを行い操作者が手動にて切断するものとしても良い。
以上、説明したように、スリッタ装置1は、生産者の氏名や連絡先、栽培方式等の製品毎に異なる印刷情報を印刷する場合であっても、その異なる印刷情報をインクジェットヘッド19a〜19dよりインクを吐出することにより印刷することができ、その異なる印刷情報を印刷したフィルムをスリット刃20a〜20eにより4つに分割して製品化することができる。そのため、粘着性を有するシート部材に製品毎に異なる印刷情報を印刷しそのシート部材をフィルムに貼り付ける作業工程を省略できるので、作業効率の低下を防止できる。また、前工程となるグラビア印刷装置において、その異なる印刷情報毎に対応した版を製作したり、その異なる印刷情報毎に版を交換して印刷するなどの煩雑な作業を必要としないので、生産効率の低下を防止できる。よって、生産効率が低下することを防止して生産者の氏名や連絡先、栽培方式等を印刷することができる。
また、インクジェットヘッド19a〜19dは、フィルム12の搬送経路内に取り付けることにより印刷が可能となるので、簡単な取付で且つ小規模な装置で構成することができると共に、現在稼働中のスリッタ装置1にも容易に取り付けることができる。さらに、インクジェットヘッド19a〜19dによる印刷は、フィルム12が高速で搬送されていても、インクを吐出する動作で印刷が行えるので、生産効率を低下させることなく印刷が行える。
また、供給ローラ10から巻取ローラ部40a〜40dへフィルム12が搬送される間に、フィルム12a〜12dの4つの製品フィルムを製品化できるので、フィルム12から一度に多くの製品を製造することができる。模様32,33の印刷内容を各列毎に異なる情報とすれば、更に効率良く製品化を行うこともできる。
以上、実施例に基づいて本発明を説明したが、本発明は、上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施例では、インクジェットヘッド19a〜19d及び位置センサ17、速度センサ18は、追動ローラ11b,11c間に配設するものとしたが、文字Wの印刷許容範囲が広範囲となると共にニップロール15が略一定の速度となるようフィルム12の搬送速度が調整されている場合には、供給ローラ10からスリット刃20a〜20eの間であれば、何処に配設するものとしても良い。なお、上述したように位置センサ17、速度センサ18は、インクジェットヘッド19a〜19dの近傍に配設することが好ましいが、特に、供給ローラ10から巻取ローラ40a〜40dへの略中間に位置するニップロール15の近傍に配設すれば、速度の変化が少なくなるため、更に好ましいものとなる。
また、上記実施例では、インクジェットヘッド19a〜19dにより印刷される文字Wは全て同じ情報を印刷するものとしたが、インクジェットヘッド19a〜19d毎に異なる情報を印刷するものとしても良い。また、インクジェットヘッド19a〜19dの印刷情報を途中で変更するものとしても良い。この場合には、CPU51によって所定量の生産量が確認された場合に、PC58より一旦インクジェット用コントローラ55a〜55dに停止信号を送信すると共に新たな文字情報と開始信号を送信するよう制御することにより行うことができる。
また、上記実施例では、位置センサ17からの出力と速度センサ18からの出力とを直接インクジェット用コントローラ55a〜55dに入力するものとしたが、PC58に入力してインクジェット用コントローラに、文字情報と共にインクを吐出するタイミングを指示する信号を送信するものとしても良い。この場合、位置センサ17と速度センサ18との出力はPC58に入力されるので、インクジェットヘッドとインクジェット用コントローラとを増設する場合には、位置センサ17や速度センサ18をインクジェット用コントローラに接続する場合と比較して作業量が少なくてすみ増設が容易となると共に装置の拡張性も向上する。さらに、位置センサ17の出力と、速度センサ18の出力とをスリッタ装置1に入力するものとしても良い。この場合には、I/F54を介してPC58にインクを吐出するタイミングを指示する信号を送信し、PC58からインクジェット用コントローラ55a〜55dに信号を出力するものとしても良い。
また、上記実施例では、位置センサ17により検出用マーク31a,31bを検出するものとしたが、模様32、33を検出するものとしても良い。この場合、模様33は、複数色で印刷されているので模様のぼやけ部分や印刷が行われていない無色部分などが存在すると想定されるので、位置センサ17は、ぼやけや色に無関係に検出できる高精度のセンサを用いることが好ましい。
また、上記実施例では、インクジェットヘッド19a〜19dの配設位置を追動ローラ11cと対向する位置に配設するものとしたが、インクジェットヘッド19a〜19dと対向する位置にフィルム12を支持する支持部材を配設して、インクジェットヘッド19a〜19dによる印刷状況を良好にするものとしても良い。
また、上記実施例では、フィルム12をポリオレフィンフィルムで構成するものとしたが、主成分がポリエチレン系樹脂で構成されたポリエチレンフィルムで構成するものとしても良いし、紙や不織布、アルミ蒸着フィルム、防曇フィルム等で構成するものとしても良い。
本発明の実施例におけるスリッタ装置の構成を概略的に示した構成図である。 スリッタ装置の電気回路構成の概略を示すブロック図である。 フィルムを上面から視た上面図である。 インクジェットヘッドよりフィルムの搬送方向下流側となるスリッタ装置の概略を平面で示した概略図である。
符号の説明
1 スリッタ装置
10 供給ローラ
12 フィルム
17 位置センサ(検出手段)
18 速度センサ(計測手段)
19a〜19d インクジェットヘッド(印刷ヘッド)
20a〜20e スリット刃(分割手段)
24a,24b 側端部巻取ローラ(側端部巻取手段の一部)
31a,31b 検出用マーク(第2の情報)
32、33 模様(第1の情報)
35a〜35d 目盛
37 レール
40a〜40d 巻取ローラ
51 CPU
55a〜55d インクジェット用コントローラ(インクジェット制御手段)
59a,59b 側端部巻取モータ(側端部巻取手段の一部)

Claims (10)

  1. 情報が少なくとも一方の面に表示された薄膜状のフィルムを巻回状に保持する供給ローラと、その供給ローラから供給されるフィルムを巻き取り巻回状に保持する巻取ローラと、前記供給ローラと巻取ローラとの間に配設され、その供給ローラから供給されるフィルムを供給ローラから巻取ローラへのフィルムの搬送方向に分割する分割手段とを備えたスリッタ装置において、
    前記供給ローラより前記フィルムの搬送方向下流側で且つ前記分割手段より上流側に配設され、前記フィルムに対してインクを吐出する印刷ヘッドと、
    その印刷ヘッドを制御しその印刷ヘッドよりインクを吐出させて前記フィルムに対して印刷を行うインクジェット制御手段とを備えていることを特徴とするスリッタ装置。
  2. 前記印刷ヘッドは複数配設され、
    その印刷ヘッドの前記フィルムとの対向面には、そのフィルムの搬送方向を横切る方向に少なくとも1列以上に配列されたインクを吐出する複数の吐出口が形成されており、
    前記インクジェット制御手段は、同一又は異なる印刷情報を印刷するために、前記複数の吐出口の内いずれの吐出口からインクを吐出するかを印刷ヘッド毎に個別に制御するものであることを特徴とする請求項1に記載のスリッタ装置。
  3. 前記分割手段は、前記印刷ヘッドより前記フィルムの搬送方向下流側で且つ前記巻取ローラより上流側にその印刷ヘッドと交互に配設され、前記同一又は異なる印刷情報が印刷されたフィルムをそのフィルムの搬送方向にその同一又は異なる印刷情報毎に分割するものであることを特徴とする請求項2に記載のスリッタ装置。
  4. 前記供給ローラより前記フィルムの搬送方向下流側で且つ前記分割手段より上流側に配設され、前記フィルムの少なくとも一方の面に表示された情報を検出する検出手段を備え、
    前記インクジェット制御手段は、前記検出手段によって検出される情報の検出タイミングに基づいて前記印刷ヘッドによる印刷を開始するものであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のスリッタ装置。
  5. 前記検出手段は1つで構成され、
    前記インクジェット制御手段は、その1つの検出手段により検出される情報の検出タイミングに基づいて前記複数の印刷ヘッドによる印刷を開始するものであることを特徴とする請求項4に記載のスリッタ装置。
  6. 前記供給ローラより前記フィルムの搬送方向下流側で且つ前記分割手段より上流側に配設され、前記フィルムの搬送速度を計測する計測手段を備え、
    前記インクジェット制御手段は、前記計測手段によって計測される搬送速度と前記検出手段によって検出される情報の検出タイミングとに基づいて前記印刷ヘッドによる印刷を開始するものであることを特徴とする請求項4又は5に記載のスリッタ装置。
  7. 前記フィルムの表面に表示される情報は、第1の情報と、その第1の情報に対応して表示され、前記検出手段により検出可能な第2の情報とで構成され、
    前記検出手段は、前記フィルムの少なくとも一方の面に表示される情報の内、前記第2の情報を検出するものであることを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載のスリッタ装置。
  8. 前記第2の情報は、前記フィルムの両側端部に印刷されるものであり、
    前記分割手段は、前記フィルムを前記搬送方向に分割する場合に、前記検出手段により検出される第2の情報が印刷された両側端部と前記インクジェット制御手段によりインクを吐出して印刷された部分とを分割し、
    その分割手段により分割された前記フィルムの両側端部を巻き取る側端部巻取手段を備えていることを特徴とする請求項7に記載のスリッタ装置。
  9. 前記印刷ヘッドの印刷方向は、前記フィルムの搬送方向と同一方向に構成され、
    その印刷ヘッドが移動可能に配設されると共に前記フィルムの搬送方向を横切る方向に橋架されたレールを備えていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のスリッタ装置。
  10. 前記レールの表面には、前記印刷ヘッドの固定位置を調整するための目盛が印されていることを特徴とする請求項9に記載のスリッタ装置。
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