JP2005104407A - 無人搬送車およびこれの走行制御方法並びに無人搬送車を用いた自動搬送システム - Google Patents

無人搬送車およびこれの走行制御方法並びに無人搬送車を用いた自動搬送システム Download PDF

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佳典 山田
Takahiro Yokomae
高広 横前
Keiji Fujiwara
啓二 藤原
Takeshi Asano
武志 朝野
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Abstract

【課題】ターンテーブルを用いることなく2つの走行路間での移動を容易に行える構造を備えた無人搬送車およびこれの走行制御方法並びに無人搬送車を用いた自動搬送システムを提供する。
【解決手段】無人搬送車1は、走行レール11上を走行する複数のレール走行用車輪3,4,7,8と、走行レール11に対し略直交するスライド移動方向にスライド走行可能な複数のスライド走行用車輪16,17と、このスライド走行用車輪16,17を上下動させて、上動時にレール走行用車輪3,4,7,8を床面上に離間させ、下動時にスライド走行用車輪16,17を床面上に着地させる昇降機構ユニット24とを備える。自動搬送システムは、2つの走行路41A,41B間に、板状のスライド移動用床面部43を架け渡す配置で設置し、無人搬送車1をスライド移動用床面部43上でスライド移動させる。
【選択図】 図9

Description

本発明は、少なくとも1本の走行レールによって設定された走行路に沿って走行するようになった無人搬送車およびこの無人搬送車の走行を制御する方法並びに同一の前記走行路を共用して複数台の上記無人搬送車を自動走行させるように制御する無人搬送車を用いた自動搬送システムに関するものである。
24時間稼働の生産工場では、生産に携わる作業者の負担を軽減するための自動化および省力化を目的として、生産ラインの各生産設備に生産素材や半製品を無人搬送車で順次搬送する自動搬送システムが多用されている。この無人搬送車の従来の一般的な走行制御には、コスト的および技術的に有利な固定搬送路による誘導方式が一般的に採用されていた。すなわち、無人搬送車は、光学的または電磁気的な方式により工場などの床面に敷設された誘導ラインを誘導センサで検出しながら誘導ラインに沿って自動走行するよう制御される。
ところが、上述の光学的または電磁気的な方式の誘導ラインで設定された走行路に沿って無人搬送車を自動走行させる走行制御方式では、誘導ラインを誘導センサで検出しながら無人搬送車の走行方向のずれを常に補正しながら走行制御する必要があるので、走行速度を上げるに従い無人搬送車を誘導ラインに沿った走行路上に正確に走行させるのが困難となる。
一方、図19に示すように、床面の設置溝61内に埋設した2本の走行レール62上に沿って無人搬送車60を走行させるとともに、図20に示すように、それぞれ2本の走行レール62からなる2つの走行路間での無人搬送車60の乗り移りを行う際に、無人搬送車60が乗った状態でターンテーブル63を180°回転させることにより、無人搬送車60を、その向きを前後反転させた状態で一方の走行路から他方の走行路に乗り移りさせるようにした自動搬送装置も提案されている(例えば、特許文献1参照)。この自動搬送装置では、無人搬送車60が走行レール62に沿った走行路上を正確に走行するよう機械的に規制されているから、無人搬送車60の走行方向に対する振れの補正を一切行う必要がないので、走行速度を高めることができる。
特開平4−58306号公報
例えば、半導体ウェハの製造工場では、図21に示すように、フォトレジスト塗布工程、パターン露光工程、エッチング工程およびレジスト剥離工程などを実施するための各装置群64,65,66,67,68が工程順に一列配置に設置され、これら各装置群64〜68の配列方向に沿って前述の走行レール62が敷設されている。そして、半導体装置の製造に際しては、同図に実線で示す搬送パターンのように、ウエハが上記各装置群64〜68に順に繰り返し搬送されて上述の各工程が何度も繰り返される。
また、半導体ウェハに形成すべき回路構成が変わったような場合には、同図に破線で示す搬送パターンのように、ウエハが異なる装置群64〜68に搬送される。また、上述の半導体ウェハの製造工程では、コストが高くつくクリーンルームの面積を可及的に小さくする目的から、図20に示すような各装置群64〜68が通路の両側に沿ってそれぞれ設置されるのが一般的であり、この両側に設けられた2つの走行路間での無人搬送車60の乗り移りを頻繁に行う必要も生じている。このように、近年の無人搬送車60を用いた自動搬送装置では、その搬送パターンが多様化および複雑化する傾向にある。
そのため、近年の自動搬送装置には、同一走行路上での走行可能な無人搬送車60の台数の増設や走行路間での乗り移り場所の増設を行う要求が増しているが、ターンテーブル63を用いて無人搬送車60を走行路間に乗り移りさせる構成では、工程の変更に伴う搬送レイアウトの変更に対し柔軟に対応できない。すなわち、ターンテーブル63は、回転動力源を備えた大掛かりなものであるから、設置場所を変えたり、増設したりしようとすれば、設置費用が高くなるだけでなく、設置工事に時間がかかって稼働停止期間が長くなり、変更や増設が実際上極めて困難である。また、ターンテーブル63は、無人搬送車60を走行路間で移動させ終わるまでに比較的時間がかかり、その移動が終わるまで近傍に位置する他の無人搬送車を待機させなければならないから、これが無人搬送車60の増設を妨げる要因になっている。しかも、ターンテーブル63が故障した場合には、自動搬送装置自体の稼働つまり生産工程自体の稼働を停止しなければならないという重大な問題が発生する。
そこで、本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたもので、上述したレール走行タイプの無人搬送車において、ターンテーブルを用いることなく二つの走行路間での移動を容易に行える構造を備えた無人搬送車およびこの無人搬送車を二つの走行路間において容易、且つ円滑に移動させることのできる走行制御方法並びに被搬送物を種々の搬送パターンに容易に対応して能率的に搬送することのできる自動搬送システムを提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明の無人搬送車は、車体の底面に設けられて、少なくとも1本の走行レールからなる走行路上を転動しながら走行する複数のレール走行用車輪と、前記走行レールに対し略直交方向に向けたスライド移動方向にスライド走行可能な配置で設けられた複数のスライド走行用車輪と、前記スライド走行用車輪を前記車体に対し相対的に上下動させて、下動時に床面に着地した前記スライド走行用車輪をさらに下動させて前記レール走行用車輪を前記走行レールの上方に離間させ、且つ上動時に前記スライド走行用車輪を床面の上方に離間させる昇降機構ユニットと、前記レール走行用車輪およびスライド走行用車輪をそれぞれ回転制御し、且つ前記昇降機構ユニットを作動制御する制御装置とを備えていることを特徴としている。
請求項2に係る発明は、走行レール上の車体の走行位置を検出するレール走行用センサと、スライド走行用車輪によるスライド移動時の前記車体の位置を検出するスライド走行用センサとを備え、制御装置が、前記レール走行用センサの検出信号に基づきレール走行用車輪を回転制御するとともに、前記スライド走行用センサの検出信号に基づきスライド走行用車輪を回転制御するように構成されている。
請求項3に係る発明は、昇降機構ユニットの作動に伴うスライド走行用車輪の車体に対する相対位置を検出する計測手段を備え、制御装置は、前記計測手段の検出位置信号に基づき昇降機構ユニットを作動制御するように構成されている。
請求項4に係る発明は、制御装置が、昇降機構ユニットを作動制御することにより、スライド走行用車輪を車体に対し相対的に下動させてレール走行用車輪を走行レールの上方に離間させたのち、床面に着地した前記スライド走行用車輪のうちの走行方向に沿った一方側を固定し、且つ他方側を回転駆動させて前記車体を旋回させるとともに、この旋回動作を、前記車体の向きが走行方向に対し前後反転する配置となるまで継続させる制御を行うように構成されている。
請求項5に係る発明は、制御装置が、昇降機構ユニットを作動制御することにより、スライド走行用車輪を車体に対し相対的に下動させてレール走行用車輪を走行レールの上方に離間させたのち、前記スライド走行用車輪を回転制御させて前記車体を他の走行路に向けて移動させる制御を行うようになっている。
請求項6に係る発明は、走行路を構成する互いに平行な2条の走行レール上をそれぞれ走行する一対のレール走行用車輪を備え、一対のレール走行用車輪のうちの一方のみ、もしくは、2条の走行レールのうちの一方のみに、レール走行用車輪が走行レールから脱輪しないための規正部を設けられている。
また、請求項7に係る発明の無人搬送車を用いた自動搬送システムは、上記何れかの発明の無人搬送車が走行する少なくとも1本の走行レールからなり、互いに平行に設置された少なくとも2つの走行路を備え、昇降機構ユニットを作動させてスライド走行用車輪を床面上に着地させ、且つレール走行用車輪を床面上に離間させ、続いて、前記スライド走行用車輪を回転駆動させて前記無人搬送車を他方の前記走行路に向けてスライド走行させる制御を行うように構成されていることを特徴としている。
請求項8に係る発明は、板状の上面における複数の所定位置に停止位置設定部材が設けられて、2つの走行路間に架け渡し、且つ上面が床面と略面一となる配置で敷設された板状のスライド移動用床面部を備え、前記無人搬送車の制御装置が、一方の走行路上を直進走行して前記スライド移動用床面部上に進入した前記無人搬送車を、前記停止位置設定部材を検出した時点で位置決め停止させたのち、昇降機構ユニットを作動させてスライド走行用車輪を前記スライド移動用床面部上に着地させ、且つレール走行用車輪を床面上に離間させ、この状態で前記スライド走行用車輪を回転駆動させて前記無人搬送車を他方の前記走行路に向け前記スライド移動用床面部上でスライド走行させ、このスライド走行中の前記無人搬送車を前記停止位置設定部材を検出した時点で位置決め停止させ、続いて、前記昇降機構ユニットを作動させて前記スライド走行用車輪を前記スライド移動用床面部の上方に離間させ、且つ前記レール走行用車輪を他方の前記走行路の走行レール上に着地させる制御を行うように構成されている。
請求項9に係る発明は、無人搬送車の制御装置が、昇降機構ユニットの作動によりレール走行用車輪が床面上に離間する状態とされた前記無人搬送車を、これの走行レールに沿った両側に位置する少なくとも2つのスライド走行用車輪のうちの一方側を固定し、且つ他方側を回転制御することにより、車体の走行方向に沿った前後方向が反転するまでスライド移動用床面部上で旋回させる制御を行うようになっている。
請求項10に係る発明は、スライド移動用床面部に、走行路を直進走行してきた無人搬送車を位置決め停止するための第1の停止位置設定部材が設けられ、無人搬送車の制御装置はレール走行用センサが前記第1の停止位置設定部材を検出した時点で走行中の無人搬送車を停止させる制御を行うようになっている。
請求項11に係る発明は、スライド移動用床面部に設けられた第1の停止位置設定部材には、無人搬送車の走行方向に深さの小さい小凹部と、深さの大きい大凹部と、前記大凹部より上方に上面を有する凸部とが連続して順に形成され、無人搬送車の制御装置は、レール走行用センサが前記小凹部および前記大凹部の順に検出したのちに前記凸部を検出した時点でのみ走行中の無人搬送車を停止させる制御を行うようになっている。
請求項12に係る発明は、第1の停止位置設定部材に、無人搬送車の走行方向について、凸部の両側に長さの異なる大凹部、小凹部を配し、無人搬送車が走行する際に検出する小凹部、大凹部の長さにより無人搬送車の走行方向を判別するように構成されている。
請求項13に係る発明は、無人搬送車の制御装置は、無人搬送車を直進走行後にスライド移動用床面部上で位置決め停止させた状態で、前記無人搬送車の車体に対し相対的に下降するスライド走行用車輪が前記スライド移動用床面部に着地する寸前で下降動作を一時停止させたのち、スライド走行用車輪を下限位置まで下降させる2段階動作で昇降機構ユニットの作動制御を行うようになっている。
請求項14に係る発明は、スライド移動用床面部に、一方の走行路から他方の走行路に向けスライド走行中の無人搬送車を位置決め停止させるための第2の停止位置設定部材と、無人搬送車を所定のスライド移動方向に導くための帯状の誘導ラインとが設けられているとともに、無人搬送車に、前記誘導ラインを非接触で検出するラインセンサが、スライド移動方向の前後方向の少なくとも2箇所に設けられ、前記無人搬送車の制御装置は、前記一対のラインセンサによる前記誘導ラインの検出結果に基づいて、スライド走行中の前記無人搬送車のスライド移動方向のずれを検知しながら、そのずれを修正するようにスライド走行用車輪を回転制御し、前記第2の停止位置設定部材を検出した時点で位置決め停止させるようになっている。
請求項15に係る発明は、スライド移動用床面部に設けられた第2の停止位置設定部材に、深さの小さい小凹部と、深さの大きい大凹部と、前記大凹部の上方に上面を有する凸部とが連続して順に形成され、無人搬送車の制御装置は、スライド走行用センサが前記小凹部および前記大凹部の順で検出したのちに前記凸部を検出した時点でのみスライド移動中の無人搬送車を位置決め停止させる制御を行うようになっている。
請求項16に係る発明は、スライド移動用床面部に、走行レールに沿った2箇所の対向箇所にそれぞれ第2の停止位置設定部材が設けられているとともに、無人搬送車に、前記一対の第2の停止位置設定部材を個々に検出する一対のスライド走行用センサが設けられ、前記無人搬送車の制御装置は、前記各スライド走行用センサによる前記第2の停止位置設定部材の各々の検出結果に対応して、一対のスライド走行用車輪を個々に独立して回転制御しながら無人搬送車を位置決め停止させる制御を行うようになっている。
請求項17に係る発明は、無人搬送車の制御装置が、一方の走行路からスライド移動用床面部上をスライド走行して他方の走行路に位置決め停止された無人搬送車に対し、一対のスライド走行用センサが共に第2の停止位置設定部材を検出している状態あるいは検出済みである状態である場合にのみ昇降機構ユニットを作動させてスライド走行用車輪を上昇させる制御を行うようになっている。
請求項18に係る発明は、無人搬送車の制御装置が、一方の走行路からスライド移動用床面部上をスライド走行して他方の走行路上に位置決め停止された無人搬送車の車体に対しスライド走行用車輪が相対的に上昇するのに伴いレール走行用車輪が走行レール上に着地する寸前で上昇動作を一時停止させたのち、スライド走行用車輪を上限位置まで上昇させる2段階動作で昇降機構ユニットの作動制御を行うようになっている。
請求項19に係る発明は、スライド走行して位置決め停止された無人搬送車のレール走行用車輪が下降して着地する走行レールの特定箇所が、正規の幅より狭くした幅狭部に形成されている。
請求項20に係る発明は、少なくとも2つの走行路は、それぞれ2条の走行レールからなり、無人搬送車における2条の前記走行レール上をそれぞれ走行する一対のレール走行用車輪のうちの一方のみに、レール走行用車輪から脱輪しないための規制部を設け、もしくは、2条の走行レールのうちの一方のみに前記規正部を設け、スライド移動用床面部は、隣接する走行路の各々の外側の走行レールの間に架け渡す配置で、且つ自体の上面が前記走行レールの上面と面一となる高さで設けられ、前記両走行路の相対向する内側の走行レールは、前記スライド移動用床面部の設置箇所において除外されている。
また、請求項21に係る発明の無人搬送車の走行制御方法は、車体の底面に設けられて、少なくとも1本の走行レールからなる走行路上を転動しながら走行する複数のレール走行用車輪と、前記走行レールに対し略直交方向に向けたスライド移動方向にスライド走行可能な配置で設けられた複数のスライド走行用車輪と、前記スライド走行用車輪を前記車体に対し相対的に上下動させる昇降機構ユニットと、前記レール走行用車輪およびスライド走行用車輪をそれぞれ回転制御し、且つ昇降機構ユニットを作動制御する制御装置とを備えた無人搬送車の走行制御方法であって、前記制御装置による前記昇降機構ユニットの作動制御により、前記スライド走行用車輪を前記車体に対し相対的に下動させて、床面に着地した前記スライド走行用車輪をさらに下動させて前記レール走行用車輪を前記走行レールの上方に離間させ、床面上に着地した前記スライド走行用車輪を回転制御して前記無人搬送車を他方の走行路に向けスライド走行させ、スライド走行する前記無人搬送車を前記他方の走行路上で停止させ、前記制御装置による前記昇降機構ユニットの作動制御により、前記スライド走行用車輪を前記車体に対し相対的に上動させて床面上に離間させ、且つ前記レール走行用車輪を前記他方の走行路の走行レール上に着地させることを特徴としている。
請求項22に係る発明は、板状の上面における複数の所定位置に第1および第2の停止位置設定部材が設けられたスライド移動用床面部が、2つの走行路間に架け渡し、且つ上面が床面に略面一となる配置で敷設され、一方の前記走行路上を直進走行して前記スライド移動用床面部上に進入した前記無人搬送車を、前記第1の停止位置設定部材を検出した時点で位置決め停止させたのち、昇降機構ユニットを作動させてスライド走行用車輪を前記スライド移動用床面部上に着地させ、且つレール走行用車輪を床面上に離間させ、続いて、前記スライド走行用車輪を回転駆動させて前記無人搬送車を他方の前記走行路に向け前記スライド移動用床面部上でスライド走行させ、このスライド走行中の前記無人搬送車を前記第2の停止位置設定部材を検出した時点で位置決め停止させ、その停止状態において、前記昇降機構ユニットを作動させて前記スライド走行用車輪を床面上に離間させ、且つ前記レール走行用車輪を他方の前記走行路の走行レール上に着地させる制御を行うようになっている。
請求項1の発明では、一方の走行路から他方の走行路に乗り移りさせる場合に、制御装置が、スライド走行用車輪を下降させるように昇降機構ユニットを作動制御すると、スライド走行用車輪が床面上に着地し、且つレール走行用車輪が走行レールの上方に離間した状態となるから、つぎに、スライド走行用車輪を回転駆動することにより、無人搬送車自体が一方の走行路から他方の走行路へ向けてスライド移動する。このスライド移動後に、制御装置が、スライド走行用車輪を上昇させるように昇降機構ユニットを作動制御すると、スライド走行用車輪が床面上から離間し、且つレール走行用車輪が他方の走行路の走行レール上に着地する。したがって、この無人搬送車は、自体がスライド移動して一方の走行路から他方の走行路に乗り移ることができるので、従来のターンテーブルを用いない自動搬送システムを構築することができる。
請求項2の発明では、無人搬送車を二つの走行路間で相互に乗り移りさせるに際して、レール走行用センサで停止位置を検出することにより、直進走行する車体を乗り移り箇所に正確に位置決め停止させることができるとともに、スライド移動中にスライド走行用センサで停止位置を検出することにより、車体を他方の走行路の真上に正確に位置決め停止させることができる。
請求項3の発明では、無人搬送車を二つの走行路間で相互に乗り移りさせるのに先立って、スライド走行用車輪を車体に対し相対的に下降させてレール走行用車輪を床面上に離間させるときに、計測手段の計測結果に基づいてスライド走行用車輪の下動した位置を正確に制御して、レール走行用車輪を床面から確実に離間させることができるとともに、上記乗り移り終了後に、計測手段の計測結果に基づいてスライド走行用車輪の上動した位置を正確に制御して、レール走行用車輪を走行用レール上に確実に着地させることができる。
請求項4の発明では、無人搬送車を一方の走行路から他方の走行路に乗り移りさせるのに先立って、レール走行用車輪を走行レールの上方に離間させて、床面に着地させた少なくとも2つのスライド走行用車輪のうちの一方を固定し、且つ他方を回転制御することにより、無人搬送車を旋回させて車体の向きが走行方向に対し前後反転する配置とできるから、方向性を有する被搬送物を積載している場合に、無人搬送車を一方の走行路から他方の走行路に乗り移しさせたのちに、被搬送物を物品移載所に対し支障無く受け渡しできるように搬送することができる。
請求項5の発明では、走行レール上を走行するレール走行用車輪とは別に設けたスライド走行用車輪がレール走行用車輪に代わって車体を支持する状態に切り換えて、このスライド走行用車輪によって車体を一方の走行路から他方の走行路に向けて円滑に移動させて乗り移しさせることができる。
請求項6の発明では、一対のうちの一方のレール走行用車輪または2条のうちの一方の走行レールに設けた規正部によって一対のレール走行用車輪を2条の走行レール上を脱輪することなく走行させることができるので、例えば、規正部を有しない走行レールまたは規正部を有しないレール走行用車輪が走行する走行レールをスライド移動用床面部の上面と面一に設置することができるので、その走行レール上を走行するレール走行用車輪をスライド移動用床面部の上面に円滑に進入させて支障無く乗り上げさせることができるので、一方の走行路から他方の走行路への乗り移りを、上述のスライド移動用床面部上でのスライド走行用車輪の転動によるスライド走行によって容易、且つ円滑に行うことができる。
請求項7の発明では、無人搬送車に備えたスライド走行用車輪の回転駆動によりスライド走行させて二つの走行路間で乗り移りさせるので、無人搬送車の二つの走行路間での乗り移りに要する時間がターンテーブルを用いる場合に比較して短縮されるのに加えて、無人搬送車が一方の走行路から他方の走行路へ向けスライド移動中においても両方の走行路上を無人搬送車が直進走行できるから、無人搬送車の設置台数を容易に増やせることができる。これにより、この自動搬送システムは、搬送パターンや搬送レイアウトの変更に対して柔軟に対応することができ、しかも、無人搬送車が故障した場合には、その搬送車を走行路から除外すればよいので、故障発生時やメンテナンス時での稼働率低下への影響が大幅に低減する。
請求項8の発明では、無人搬送車の二つの走行路間での乗り移りに要する時間をターンテーブルに比較して短縮でき、無人搬送車の設置台数を容易に増やせることができ、搬送パターンや搬送レイアウトの変更に対して柔軟に対応することができ、故障発生時やメンテナンス時での稼働率低下への影響が大幅に低減できる効果を得られるのに加えて、無人搬送車を板状のスライド移動用床面部上でスライド走行させて二つの走行路間で乗り移りさせるので、動力源を備えていない単なる板状のスライド移動用床面部を床面に埋設するだけで乗り移り場所を設置することができるから、従来のターンテーブルに比較して、格段に安価に、且つ短時間の工事で乗り移り場所を増設することができる。また、一方の走行路上を直進走行中の無人搬送車の位置決め停止およびスライド走行中の無人搬送車の位置決め停止を、板状のスライド移動用床面部に設けた停止位置設定部材を検出した時点で行うので、車体を所定位置に正確に停止させることができる。
請求項9の発明では、直進走行中の無人搬送車を位置決め停止させたのちに、他方の走行路に向けスライド走行させるのに先立って、スライド移動用床面上で旋回させて前後方向を反転することができるから、直進走行方向に対し方向性を有する被搬送物を積載している場合に、無人搬送車を二つの走行路間で乗り移りさせたのちに、被搬送物を物品移載所に対し支障無く受け渡しすることができる。
請求項10の発明では、直進走行中の無人搬送車を、スライド移動用床面部における所定位置に確実に位置決め停止させることができるとともに、センサの誤検出によって停止位置がずれるといった不具合の発生を確実に防止することができる。
請求項11の発明では、直進走行中の無人搬送車を、スライド移動用床面部における所定位置に極めて高精度に位置決め停止させることができるとともに、センサの誤検出によって停止位置がずれるといった不具合の発生を一層確実に防止することができる。
請求項12の発明では、小凹部、大凹部および凸部の配列順序の相違に基づいて無人搬送車の走行方向をも判別でき、無人搬送車の多様な搬送レイアウトに対応できる。
請求項13の発明では、スライド走行用車輪がスライド移動用床面部に着地するときの衝撃を低減して無人搬送車およびこれに積載中の被搬送物が損傷されるのを防止しながらも、スライド走行用車輪の下降動作を可及的に短時間で行うことができる。
請求項14の発明では、スライド移動用床面部上をスライド走行する無人搬送車を所定のスライド移動方向に沿って正確にスライド走行させたのち、所定位置に正確に停止させるように制御することができる。
請求項15の発明では、スライド移動用床面上をスライド走行中の無人搬送車を、スライド移動用床面部における所定位置に極めて高精度に位置決め停止させることができるとともに、センサの誤検出によって停止位置がずれるといった不具合の発生を確実に防止することができる。
請求項16の発明では、スライド移動用床面部上をスライド走行中の無人搬送車を、これの一対のスライド走行用車輪がそれぞれ所定位置に停止するよう個々に独立して位置決め停止させるので、無人搬送車は、前後方向の向きを正確に制御されて、複数のレール走行用車輪がそれぞれ乗り移るべき走行レールの真上に正確に位置するよう極めて高精度に位置決め停止されることになる。
請求項17の発明では、スライド走行用車輪を上昇させてレール走行用車輪を走行レール上に着地させるときに、一対のレール走行用車輪が共に走行用レールの真上に位置していな場合にはスライド走行用車輪の上昇によるレール走行用車輪の走行レール上への着地を行わないので、レール走行用車輪が走行レールから脱線する不具合の発生を未然に、且つ確実に防止することができる。
請求項18の発明では、レール走行用車輪が走行レール上に着地するときの衝撃を低減して無人搬送車およびこれに積載中の被搬送物が損傷されるのを防止しながらも、スライド走行用車輪の上昇動作を可及的に短時間で行うことができる。
請求項19の発明では、他方の走行路に向けスライド移動後に位置決め停止された無人搬送車のレール走行用車輪と走行レールとの相対位置に僅かなずれがあっても、このずれが幅狭部で吸収されて、レール走行用車輪を走行レールに対し脱線することなく確実に着地させることができる。
請求項20の発明では、走行レール上を直進走行してきた無人搬送車を、駆動車輪が走行レール上を転動し、且つ従動車輪がスライド移動用床面部上に進入して転動することにより、車体を板状のスライド移動用床面部上に円滑に進入させることができるとともに、スライド移動用床面部上に走行レールが一切存在しないので、スライド走行用車輪をスライド移動用床面部上で円滑に転動させて他方の走行路へのスライド走行を支障無く行わせることができる。
請求項21の発明では、一方の走行路から他方の走行路に乗り移りさせる場合に、制御装置が、スライド走行用車輪を下降させるように昇降機構ユニットを作動制御すると、スライド用走行用車輪が床面上に着地し、且つレール走行用車輪が走行レールの上方に離間した状態となるから、つぎに、スライド走行用車輪を回転駆動することにより、無人搬送車自体が一方の走行路から他方の走行路へ向けてスライド走行する。このスライド走行後に、制御装置が、スライド走行用車輪を上昇させるように昇降機構ユニットを作動制御すると、スライド走行用車輪が床面上から離間し、且つレール走行用車輪が他方の走行路の走行レール上に着地する。したがって、この無人搬送車は、自体がスライド走行して一方の走行路から他方の走行路に乗り移ることができるので、従来のターンテーブルを用いて走行路間で乗り移りさせる場合に比べて、短時間で乗り移りさせることができるとともに、その乗り移り時に双方の走行路上を他の無人搬送車を直進走行させることができる。
請求項22の発明では、無人搬送車を板状のスライド移動用床面部上でスライド走行させて二つの走行路間で乗り移りさせるので、動力源を備えていない単なる板状のスライド移動用床面部を床面に敷設するだけで乗り移り場所を設置することができるから、従来のターンテーブルを用いて乗り移りさせる場合に比較して、格段に安価に、且つ短時間の工事で乗り移り場所を増設することができる。また、無人搬送車の二つの走行路間での乗り移りに要する時間がターンテーブルを用いる場合に比較して短縮されるのに加えて、無人搬送車が一方の走行路から他方の走行路へ向けスライド移動中においても両方の走行路上を無人搬送車が直進走行できるから、無人搬送車の設置台数を容易に増やせることができる。これにより、この無人搬送車の走行制御方法では、搬送パターンや搬送レイアウトの変更に対して、安価な費用と短時間の工事とで柔軟に対応することができる。しかも、無人搬送車が故障した場合には、その搬送車を走行路から除外すればよいので、故障発生時やメンテナンス時での稼働率低下への影響が大幅に低減する。
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施の形態に係る無人搬送車1の要部構成の配置を模式的に示した概略平面図、図2は同無人搬送車1の正面図を示し、図2(a)は直進走行状態時、同図(b)は走行路間のスライド移動状態時を示したものである。この無人搬送車1は、車体2の下面に、レール走行用前側駆動車輪3とレール走行用後側駆動車輪4およびレール走行用前側従動車輪7とレール走行用後側従動車輪8がそれぞれ取り付けられ、前,後側駆動車輪3,4は、レール走行用前輪駆動モータ9およびレール走行用後輪駆動モータ10の回転力の伝達を受けて走行レール11上で転動することにより、平行な一対の走行レール11上に沿って図1の矢印で示す走行方向に直進走行する。
図2に示すように、前,後側駆動車輪3,4は、両側に備えた規正部としてのガイドフランジによって走行レール11の上面部を挟む状態で走行レール11に正確に沿って走行する。一方、前,後側従動車輪7,8は、ガイドフランジを備えていないが、前,後側駆動車輪3,4によって車体2が走行レール11に正確に沿った方向に移動されるのに伴って走行レール11上から脱輪することなく走行する。
なお、規正部としてのガイドフランジは従動車輪に設けられても構わないし、一対の走行レールの一方のみに規正部(凹形状のレール)を設けて、この規正部を有する走行レール上をフランジ無しの車輪を走行するように設けても構わない。何れにしても、走行する方向に向いて左右方向をガイドできるものであれば、どのようなものでも構わない。
車体2の中央部右側には、図2(b)に示すように、レール設置溝14の予め設定された所定箇所の外側面にそれぞれ貼着された第1の停止位置設定部材47またはマーカ部材(図示せず)を検出するレール走行用センサ13が取り付けられている。この第1の停止位置設定部材47およびマーカ部材は、レール設置溝14の図2(b)に示す断面における同一箇所にそれぞれ配置して取り付けられている。
前記レール走行用センサ13は、LEDのスポット光を下方に向け投射して、その反射光の入射位置に基づき反射点までの距離を検出する測距センサである。レール走行用前,後側駆動車輪3,4は、制御装置28がレール走行用センサ13の検出信号に基づきレール走行用前輪駆動モータ9およびレール走行用後輪駆動モータ10をそれぞれ回転制御することにより、走行を制御される。これについての詳細は後述する。
図1に示すように、車体2の走行方向に沿った中央部には、上記走行方向に延びる形状を有した取付基台としての機構ベース部15が上下動自在に取り付けられており、上記機構ベース部15は、図1の上下作動軸29の正,逆方向の回転駆動により上下動される。この機構ベース部15には、その下側に旋回用兼スライド走行用ユニット12が備わっている。その旋回用兼スライド走行用ユニット12には、後述の図3に示す旋回用兼スライド走行用駆動ユニット12の各構成要素が図1に示す配置でそれぞれ取り付けられている。
すなわち、機構ベース部15における車体2の走行方向の前後箇所には、共に一対の車輪からなるスライド走行用前側車輪16およびスライド走行用後側車輪17がレール走行方向に対し略直交方向に向けてスライド走行できる配置で取り付けられている。このスライド走行用前側車輪16およびスライド走行用後側車輪17は、個々のスライド走行用前輪駆動モータ18およびスライド走行用後輪駆動モータ19の回転力を受けて、後述するスライド移動用床面部上を転動しながらスライド走行する。このスライド走行についての詳細は後述する。
上記機構ベース部15におけるスライド走行用前側車輪16とスライド走行用後側車輪17の各々の中央部(1対の車輪にはさまれた部分)には、スライド走行用前側センサ20およびスライド走行用後側センサ21が取り付けられている。この両センサ20,21は、レール走行用センサ13と同様のものであって、共にLEDのスポット光を下方に向け投射して、その反射光の入射位置に基づき反射点までの距離を検出する測距センサである。
さらに、上記機構ベース部15の走行方向に対し中央部左右箇所には、旋回用兼スライド走行用駆動ユニット12における左,右側ラインセンサ22,23が配設されている。この両ラインセンサ22,23は、それぞれ9個の磁気センサ素子22a,23aが一列配置に設けられて、後述する磁気誘導テープを検出するものである。スライド走行用前側車輪16およびスライド走行用後側車輪17は、上記両ラインセンサ22,23による磁気誘導テープの検出信号に基づき制御装置28がスライド走行用前輪駆動モータ18およびスライド走行用後輪駆動モータ19を回転制御することにより、これら駆動モータ18,19の回転がそれぞれ伝達されて、レール走行方向と略直交するスライド移動方向に向けて車体2をスライド移動させる。
また、車体2の中央部には、上述の旋回用兼スライド走行用駆動ユニット12が取り付けられた機構ベース部15を上下動させる昇降機構ユニット24が設けられている。この昇降機構ユニット24は、昇降用駆動モータ27(図3のブロック図参照)と、このモータ27の正,逆方向の回転が伝達される上下作動軸29とを備えて構成されており、上下作動軸29が正,逆方向に回転することによって機構ベース部15を介して旋回用兼スライド走行用駆動ユニット12を上下動させるもので、例えば、上下作動軸29としてボールねじを用いた周知の昇降機構に構成されている。
図3は、上記無人搬送車1の電気系構成を示す機能ブロック図であり、同図において、図1および図2と同一若しくは相当するものに同一の符号を付して、重複する説明を省略する。制御装置28におけるCPUからなる制御部30は、RAM31に記憶のデータおよび上記各センサ13,20〜23からの検出信号に基づき各種の演算を行い、その演算結果をRAM31に一時記憶するとともに、ROM32に設定記憶されたプログラムを実行することにより、無人搬送車1全体を制御する。
レール走行用駆動ユニット6は、無人搬送車1の走行レール11に沿った直進走行を行うためのもので、これのレール走行用前輪駆動モータ9およびレール走行用後輪駆動モータ10は、制御部30からの速度指令信号を受けたモータドライバ部34により制御されて、互いに同期回転される。厳密には制御部30のCPUが同期するように指示を出し、ドライバ部34はモータ9,10各々に1つずつ存在する。このレール走行用前輪駆動モータ9およびレール走行用後輪駆動モータ10が回転駆動されたときには、各々に備えられたエンコーダ9a,10aから出力するエンコーダパルスがモータドライバ部34に入力され、モータドライバ部34は、入力したエンコーダパルスを自体に内蔵のカウンタで計数して演算することにより、無人搬送車1の走行レール11上での位置情報を制御部30に対し出力する。制御部30は、入力した位置情報をRAM31に一時記憶させるとともに、この位置情報とレール走行用センサ13からの検出信号とを比較対照して、無人搬送車1が所定位置まで走行したと判別したときに、モータドライバ部34に対し無人搬送車1の停止を指令する。
旋回用兼スライド走行用駆動ユニット12では、スライド走行用前輪駆動モータ18およびスライド走行用後輪駆動モータ19が、制御部30からの速度指令信号を受けたモータドライバ部37により回転制御される。厳密には制御部30のCPUが同期するように指示を出し、ドライバ部37はモータ18,19各々に1つずつ存在する。車体2の旋回動作を行う場合には、スライド走行用前輪駆動モータ18およびスライド走行用後輪駆動モータ19のうちの何れか一方が回転停止状態に保持され、且つ他方が指定速度で回転制御される。一方、二つの走行路間での無人搬送車1の乗り移り移動を行う場合には、スライド走行用前輪駆動モータ18およびスライド走行用後輪駆動モータ19が個々に独立して回転制御される。
上記両モータ18,19が回転駆動されたときには、各々に備えられたエンコーダ18a,19aから出力するエンコーダパルスがモータドライバ部37に入力され、モータドライバ部37は、入力したエンコーダパルスを自体に内蔵のカウンタで計数して演算することにより、無人搬送車1のスライド移動中における位置情報として制御部30に対し出力する。制御部30は、入力した位置情報をRAM31に一時記憶させるとともに、この位置情報と上記各センサ20〜23からの検出信号とを比較対照して、無人搬送車1が所定位置までスライド走行したと判別したときに、モータドライバ部37に対し無人搬送車1の停止を指令する。これの詳細については後述する。
昇降機構ユニット24では、昇降用駆動モータ27が、制御部30からの速度指令信号を受けたモータドライバ部38により回転制御される。つまり、旋回用兼スライド走行用駆動ユニット12の昇降動作を行う場合には、昇降用駆動モータ27が正方向または逆方向の何れかに回転制御され、この昇降用駆動モータ27が回転駆動されたときには、これに備えられたエンコーダ27aから出力するエンコーダパルスがモータドライバ部38に入力され、モータドライバ部38は、入力したエンコーダパルスを自体に内蔵のカウンタで計数して演算することにより、その演算結果を図1の上下作動軸29の高さ位置情報として制御部30に対し出力する。
制御部30は、入力した高さ位置情報をRAM31に一時記憶させるとともに、その高さ位置情報と上記RAM31に記憶のデータとを比較対照して、上下作動軸29つまり旋回用兼スライド走行用駆動ユニット12の機構ベース部15が所要の高さ位置に達したと判別したときに、モータドライバ部38に対し旋回用兼スライド走行用駆動ユニット12の昇降動作の停止を指令する。また、制御部30は、旋回用兼スライド走行用駆動ユニット12が上限位置まで上昇されたと判別したときに、旋回用兼スライド走行用駆動ユニット12の上昇を停止させる。
つぎに、上記構成とした無人搬送車1を用いて構成した本発明の一実施の形態に係る自動搬送システムについて説明する。図4は上記自動搬送システムの要部構成の概略配置図を示したもので、直線状の通路を間にはさんでその両側には、例えば半導体装置などの製品を製造するための各生産設備40A〜40Fが所定の2列配置に設置されて、製造工程が構築されている。上記各生産設備40A〜40Hによる2列配置の製造工程の間には、図1および図2に示した互いに平行に配列された2条の走行レール11からなる二つの走行路41A,41Bが2列配置に敷設されている。上記各走行路走行路41A,41B上には、図1および図2に示した無人搬送車1が複数台(この実施の形態では7台の場合を例示)同時に走行できるよう設けられている。各無人搬送車1は、被搬送物を積載して走行路41A,41B上を走行し、各生産設備40A〜40Fの物品移載所42A〜42Mで位置決め停止したのち、被搬送物の受け渡しを行う。
走行路41A,41Bにおける所定の複数箇所(この実施の形態では6箇所の場合を例示)には、スライド移動用床面部43が両走行路41A,41Bに跨がった配置で設けられている。このスライド移動用床面部43の詳細については後述する。なお、走行路41A,41Bにおける複数の適所には、無人搬送車1に搭載した駆動源の鉛蓄電池を充電するための充電器44が設置されている。
図5は、無人搬送車1の直進走行時の走行位置の確認および停止位置の検出を行うための構成を示す概略平面図である。図4の走行路41A,41Bをそれぞれ構成する一対の走行レール11のうちの一方の近傍箇所には、第1の停止位置設定部材47A〜47E(この符号は後述の図6を説明するための便宜上付したもので、以後の説明では、第1の停止位置設定部材に47のみの符号を付すものとする)およびマーカ部材48が配設されている。具体的には、図2(a),(b)に示すように、レール設置溝14内の側面に第1の停止位置設定部材47およびマーカ部材48が固着されている。これら第1の停止位置設定部材47およびマーカ部材48は、共に反射板からなり、走行中の無人搬送車1のレール走行用センサ13によって非接触で光学的に検出される。
第1の停止位置設定部材47は無人搬送車1の物品移載所42に対する所定の停止位置を設定するものであり、マーカ部材48は物品移載所42に到達するまでの位置を確認するとともに停止用の減速開始位置を示すものである。図5は、一つの物品移載所42に3つの物品移載個所42A〜42Cが設けられ、また、図6に示すように、無人搬送車1に3台の物品移載機1A〜1Eが搭載されている場合の第1の停止位置設定部材47およびマーカ部材48の配置を示したものである。すなわち、無人搬送車1の3台の物品移載機1A〜1Cの何れからでも物品移載所42における全ての物品移載個所42A〜42Cに物品の受け渡しを行えるようにするためには、無人搬送車1を一つの物品移載所42に対して所定の5つの位置に位置決め停止させる必要があるので、この5つの停止位置を設定するための5つの第1の停止位置設定部材47A〜47Eを一つの物品移載所42に対応して設けてある。これの詳細は図6で後述する。また、一つの物品移載所42に対応して3つのマーカ部材48が物品移載所42に対し無人搬送車1の進行方向手前側に設けられている。
図6(a)は、レール走行用センサ13が第1の停止位置設定部材47Eを検出した時点で無人搬送車1を停止させて、無人搬送車1の物品移載機1Aを物品移載箇所42Cに対し物品の受け渡しを行えるように位置決めしている。(b)は、レール走行用センサ13が第1の停止位置設定部材47Dを検出した時点で無人搬送車1を停止させて、物品移載機1A,1Bを物品移載箇所42B,42Cに対しそれぞれ物品の受け渡しを行えるように位置決めしている。(c)は、レール走行用センサ13が第1の停止位置設定部材47Cを検出した時点で無人搬送車1を停止させて、物品移載機1A〜1Cを物品移載箇所42A〜42Cに対しそれぞれ物品の受け渡しを行えるように位置決めしている。(d)は、レール走行用センサ13が第1の停止位置設定部材47Bを検出した時点で無人搬送車1を停止させて、物品移載機1B,1Cを物品移載箇所42A,42Bに対しそれぞれ物品の受け渡しを行えるように位置決めしている。(e)は、レール走行用センサ13が第1の停止位置設定部材47Aを検出した時点で無人搬送車1を停止させて、物品移載機1Cを物品移載箇所42Aに対し物品の受け渡しを行えるように位置決めしている。
図7は、上記第1の停止位置設定部材47およびマーカ部材48をそれぞれ示す走行レール11に沿った方向の断面図であり、これら第1の停止位置設定部材47およびマーカ部材48としては、上述のように反射板が用いられる。第1の停止位置設定部材47は、上面が所要の凹凸形状になっており、所定長さaを有する小凹部47a、小凹部47aよりも大きな深さと所定長さbを有する大凹部47bおよび所定長さ(2×c)を有する凸部47cが、P矢印で示す無人搬送車1の走行方向に沿って上記の順に配設されている。上記制御装置28の制御部30は、レール走行用センサ13が小凹部47a、大凹部47bおよび凸部47cの順に検出したときに、第1の停止位置設定部材47を検出したと判別して、凸部47cの検出時点からこれの長さ(2×c)の半分の距離cだけ走行した時点で無人搬送車1を停止させるように走行制御するのであるが、これの詳細については後述する。
レール走行用センサ13は、上述したように、LEDのスポット光を投射して、その反射光の入射位置の相違に基づき三角測量法で反射位置までの距離を計測する測距センサであり、計測距離信号に加えて2値の検出信号を出力する。すなわち、レール走行用センサ13は、同図に2本の1点鎖線で示す2種の計測基準高さh1,h2を設定して、計測距離が上部計測基準高さh1よりも長いときに第1の検出信号がオンとなり、計測距離が下部基準高さh2より短いときに第2の検出信号がオンとなる。なお、マーカ部材48は、上部計測基準高さh1より低く、且つ下部基準高さh2より高い所定高さを一様に有する平板状になっている。
したがって、制御部30は、上記2種の検出信号が共にオンとなる上記2種の計測基準高さh1,h2の範囲内に上面が存在する物体のみを検出対象としている。具体的に説明すると、無人搬送車1が走行方向Pに沿って直進走行して、レール走行用センサ13が第1の停止位置設定部材47の小凹部47aの開始点Aに対向したときに、レール走行用センサ13の第1および第2の検出信号が共にオンとなることにより、小凹部47aの検出であると判別し、小凹部47aの開始点Aの位置情報を記憶する。上記小凹部47aの検出は、厳密にはレール走行用センサ13の計測距離信号に基づき判別される。これは、小凹部47sに対し僅かに高さの異なるもの、例えば大凹部47bよりも僅かに小さい高さのものまで小凹部47aであると誤検出するのを防止するためである。
無人搬送車1が走行方向Pに向け走行を継続してレール走行用センサ13が大凹部47bの開始点Bに対向したときに、レール走行用センサ13が大凹部47bを検出して、その大凹部47bの計測距離信号を出力する。この大凹部47bの開始点Bの位置情報から小凹部47aの開始点Aの位置情報を減算して得られる距離aが規定範囲内であれば、大凹部47bの開始点Bの検出であると判別する。これにより、床面の凹凸などを小凹部47aまたは大凹部47bと誤検出するのを防止できる。
無人搬送車1がさらに走行方向Pに向け走行を継続してレール走行用センサ13が凸部47cの開始点Cに対向したときに、レール走行用センサ13が凸部47cを検出して、その凸部47cの計測距離信号を出力する。この凸部47cの開始点Cの位置情報から大凹部47bの開始点Bの位置情報を減算して得られる距離bが規定範囲内であれば、凸部47cの開始点Cの検出であると判別する。これにより、床面の凹凸などを大凹部47bまたは凸部47cと誤検出するのを防止できる。
そして、凸部47cの開始点Cを検出したのち、この凸部47cの幅2cの判別の距離cだけ無人搬送車1が走行した時点で、無人搬送車1を位置決め停止する。大凹部47bと凸部47cとの判別は、上記2種の計測基準高さh1,h2のほぼ中間の高さの判別用高さを別途設定して、レール走行用センサ13の計測距離信号が判別用高さに対し上下どちらであるかに基づいて行う。例えば、凸部47cの高さが小凹部47aと同じであり、小凹部47aの基準高±1mmの範囲内に入っているか否かを判別している。
なお、第1の停止位置設定部材47には、凸部47cの反対側に、大凹部47bおよび小凹部47aとは長さの異なる大凹部47dおよび小凹部47eが設けられており、制御部30は、小凹部47a,47e、大凹部47b,47dおよび凸部47cの配列順序の相違に基づいて無人搬送車1の走行方向をも判別できるようになっている。
図8(a)はスライド移動用床面部43と走行レール11との相対配置を説明するための概略平面図、(b)は(a)のD−D線で切断した拡大断面図、(c)は(a)のe部を詳細に示した拡大平面図、(d)は(c)のE−E線断面図である。上記スライド移動用床面部43としては、この実施の形態において、アルミニウムの鋳物で形成された矩形状の平板が用いられている。このスライド移動用床面部43は、(a)に示すように、2つの走行路41A,41Bの各々の相対向する内側の走行レール11を跨ぐ配置で、且つ上面が走行レール11の走行上面と同一となる高さに設定して床面に埋め込み状態に設けられている。
したがって、ガイドフランジの無いレール走行用前,後側従動車輪7,8は、走行レール11からスライド移動用床面部43上に円滑に前進して支障無く進入できるとともに、レール走行用前,後側駆動車輪3,4は、これのガイドフランジによって走行レール11に沿った方向に車体2を正確に導くので、無人搬送車1は支障なくスライド移動用床面部43上を走行することができる。
上記スライド移動用床面部43における各一対の走行レール11間にそれぞれ対向する所定の4箇所には、何れも反射板からなる第2の停止位置設定部材49が埋設されている。この第2の停止位置設定部材49は、図8(b)に示すように、上面が所定の凹凸形状になっており、所定長さfを有する小凹部49a、所定長さgを有する大凹部49bおよび凸部49cが、Q矢印で示す無人搬送車1のスライド走行方向に沿って上記の順に配設されている。図2の制御装置28における図3の制御部30は、スライド走行用前側センサ20およびスライド走行用後側センサ21が個別の第2の停止位置設定部材49における小凹部49a、大凹部49bおよび凸部49cの順に検出したときに、第2の停止位置設定部材49を検出したと判別して、凸部49cを検出した時点で無人搬送車1を停止させるようにスライド走行を制御する。
上記スライド走行用前側センサ20およびスライド走行用後側センサ21は、レール走行用センサ13とほぼ同一のものであって、LEDのスポット光を投射し、その反射光の入射位置の相違に基づき三角測量法で反射位置までの距離を計測する測距センサである。すなわち、スライド走行用前側センサ20およびスライド走行用後側センサ21は、小凹部49a、大凹部49bおよび凸部49cのそれぞれの検出信号を2値信号として出力できるように、図8(b)に2本の1点鎖線で示す2種の計測基準高さh3,h4を設けて、自体の計測距離が上部計測基準高さh3よりも長く、且つ下部計測基準高さh4よりも短いときに第1の検出信号がオンで、且つ第2の検出信号がオフとなり、自体の計測距離が下部基準高さh4よりも長いときに、第1および第2の検出信号が共にオンとなる。
具体的に説明すると、図3の制御部30は、無人搬送車1が図8(b)のスライド走行方向Qに向けスライド走行して、スライド走行用前側センサ20およびスライド走行用後側センサ21の第1の検出信号のみがオフからオンになった検出状態を保持しながら所定距離(例えば10mm以上)だけスライド走行した場合に、その第1の検出信号のみがオフからオンに切り替わった時点で停止位置設定部材49の小凹部49aを検出したと判別し、小凹部49aの開始点Fの位置情報を記憶する。つぎに、制御部30は、両検出信号が共にオンとなった時点で大凹部49bの開始点Gを検出したと判別し、大凹部49bの開始点Gの位置情報から小凹部49aの開始点Fの位置情報を減算して得られる距離fが規定範囲内であれば、大凹部49bの開始点Gの検出であると判別する。これにより、床面の凹凸などを小凹部49aまたは大凹部49bと誤検出するのを防止することができる。
無人搬送車1がさらにスライド走行方向Qに向け走行を継続してスライド走行用前側センサ20およびスライド走行用後側センサ21が凸部49cの開始点Hに対向したときに、スライド走行用前側センサ20およびスライド走行用後側センサ21が凸部49cを検出して、第1の検出信号がオンを保持し、且つ第2の検出信号のみがオフとなる。これにより、制御部30は、凸部49cを検出したと判別して、この凸部49cの開始点Hの位置情報から大凹部49bの開始点Gの位置情報を減算して得られる距離gが規定範囲内であれば、凸部49cの開始点Hの検出であると判別して、無人搬送車1を凸部49cの開始点Hの検出時点で、図3のモータドライバ部37に対しスライド走行用前輪駆動モータ18およびスライド走行用後輪駆動モータ19を回転停止させるよう指令して、無人搬送車1を位置決め停止する。これにより、床面の凹凸などを大凹部49bまたは凸部49cと誤検出するのを防止できる。このスライド走行用前輪駆動モータ18およびスライド走行用後輪駆動モータ19の回転制御は、対応するスライド走行用前側センサ20およびスライド走行用後側センサ21の各々の検出信号に基づいて個々に独立して行われる。
また、スライド移動用床面部43には、図8(a)に示すように、所定の幅を有する帯状の誘導磁気テープ(誘導ライン)50が、前後一対の停止位置設定部材49の間の中間位置を結ぶ方向に配して貼着されている。この誘導磁気テープ50は、図1の左側および右側のラインセンサ22,23によって検出される。制御部30は、両ラインセンサ22,23の検出信号に基づきスライド走行中の無人搬送車1の走行方向のずれを判別して、スライド走行用前輪駆動モータ18およびスライド走行用後輪駆動モータ19の回転を差動制御することにより、無人搬送車1のスライド走行方向のずれを修正するよう制御する。
さらに、スライド移動用床面部43上には、直進走行中の無人搬送車1を位置決め停止するための2つの第1の停止位置設定部材47および二つのマーカ部材48が所定の位置に埋設されている。また、図8(a)に示すように、走行路41A,41Bに各々の外側の走行レール11の各e部は、(c),(d)で示すように、側面上部の両側を除外し正規のレール幅より狭くした幅狭部11aになっている。この幅狭部は、レール走行用前側駆動車輪3およびレール走行用後側駆動車輪4の走行レール11に対する僅かな位置ずれを吸収して、レール走行用前側駆動車輪3およびレール走行用後側駆動車輪4を走行レール11に対し脱輪することなく円滑に着地させるよう機能する。
つぎに、上記無人搬送車1を用いた自動搬送システムにおける無人搬送車1の走行制御について説明する。この自動搬送システムでは、例えば、無人搬送車1の一方の走行路41Aから他方の走行路41Bへの乗り移り移動を、従来装置のターンテーブルに代えて、スライド移動用床面部43上において、走行路41A,41Bに対する直交方向に向けてスライド走行させながら行うことを特長としている。
すなわち、図9(a)に示すように、一方の走行路41A上を矢印で示す左方向に向け直進走行してきた無人搬送車1は、スライド移動用床面部43上に進入したのち、レール走行用センサ13がスライド移動用床面部43上の第1の停止位置設定部材47を検出した時点で位置決め停止される。つぎに、無人搬送車1は、昇降機構ユニット24の作動によって旋回用兼スライド走行用駆動ユニットが車体2に対し相対的に下降されることにより、図2(b)に示したように、スライド走行用前側および後側車輪16,17がスライド移動用床面部43上に着地した時点から車体2が床面に対し相対的に上昇されて、各車輪3,4、7,8が走行レール11上から離間して床面上に浮き上がる位置まで持ち上げられる。このとき、車体2は、共に2輪を有するスライド走行用前側および後側車輪16,17によってスライド移動用床面部43上で支持されることになる。なお、図示を省略しているが、実用化に際しては、必要に応じて補助キャスタなどを適宜位置に設けることにより、車体2をスライド移動用床面部43上において安定状態に支持するように図られる。
つぎに、同図(b)に示すように、無人搬送車1は、スライド走行用前側車輪16を回転不能状態にロックした状態でスライド走行用後側車輪17のみが回転されることにより、スライド走行用前側車輪16を恰も回動中心として旋回される。この旋回される無人搬送車1は、同図(c)に示すように、ほぼ180度の角度だけ旋回して前後方向の向きが反転されたときに、スライド走行用後側センサ21がスライド移動用床面部43上の第2の停止位置設定部材49を検出し、この検出時点で位置決め停止される。続いて、無人搬送車1は、スライド走行用前側車輪16およびスライド走行用後側車輪17が同一速度で同期回転されることにより、(c)に矢印で示すように、スライド移動用床面部43上を他方の走行路41Bに向けてスライド走行されていく。
つぎに、同図(d)に示すように、スライド走行中の無人搬送車1は、スライド走行用前側センサ20およびスライド走行用後側センサ21がスライド移動用床面部43上の対応する第2の停止位置設定部材49をそれぞれ検出した時点でスライド走行が停止される。これにより、無人搬送車1は、レール走行用の各車輪3,4,7,8が走行レール11の真上にそれぞれ位置する正規の配置に位置決め停止されたことになる。
続いて、無人搬送車1は、昇降機構ユニット24の作動によって旋回用兼スライド走行用駆動ユニット12が上昇されることにより、図2(a)に示すように、車体2が旋回用兼スライド走行用駆動ユニット12に対し相対的に下降されて、レール走行用の各車輪3,4,7,8が対応する走行レール11上に乗せられる。その後は、各車輪3,4,7,8の転動によって無人搬送車1が走行レール11上を矢印で示す方向に直進走行されていく。なお、図9は模式的に図示したものであって、例えば、スライド走行用前側センサ20およびスライド走行用後側センサ21のスライド走行用前側車輪16およびスライド走行用後側車輪17との相対位置は、内容の理解を容易にするために、実際の配置に対しずらした配置で図示してある。
ところで、上述の無人搬送車1を旋回させて前後方向の位置を反転させたのちにスライド走行させているのは、被搬送物が無人搬送車1の走行方向に対し所定の配置とすべき方向性を有しているためであり、方向性の無い被搬送物を搬送する場合には、スライド移動用床面部43上に位置決め停止させた無人搬送車1を、旋回させることなく、そのままスライド走行させればよい。
さらに、この実施の形態では、スライド走行用前側車輪16を回転不能にロックさせて、スライド走行用後側車輪17を回転駆動して旋回走行させる場合を例示して説明したが、これの逆に、スライド走行用後側車輪17を回転不能にロックさせて、スライド走行用前側車輪16を回転駆動することにより、実施の形態とは逆方向に旋回走行させて、無人搬送車1の走行方向の向きを前後反転させるようにしてもよい。
図10は、上述した図9の作動を制御装置28で制御処理するときの概略フローチャートである。制御部30は、無人搬送車1が走行路41Aの走行レール11上を直進走行しているとき(ステップS1)に、搬送プログラムに予め設定されたスライド移動させるためのスライド移動用床面部43上の停止位置に無人搬送車1が到達したか否かを常時監視し(ステップS2)て、その停止位置に到達したと判別したときに、図9(a)に示したように無人搬送車1をスライド移動用床面部43上の停止位置に停止させる(ステップS3)。続いて、制御部30は、昇降機構ユニット24を作動させて、車体2を床面に対し相対的に上昇させて、レール走行用の各車輪3,4,7,8を走行レール11上に離間させる(ステップS4)。
本発明の一実施の形態に係る無人搬送車の要部構成の配置を模式的に示した概略平面図。 (a),(b)はそれぞれ同上の無人搬送車の直進走行状態時および走行路間の移動状態時の正面図。 同上の無人搬送車の電気系構成を示す機能ブロック図。 同上の無人搬送車を用いて構成した本発明の一実施の形態に係る自動搬送システムの要部構成を示す概略配置図。 同上の無人搬送車の直進走行時の走行位置の確認および停止位置の検出を行うための構成を示す概略平面図。 (a)〜(e)は同上の無人搬送車の各物品移載機が物品移載所の各物品移載箇所に対し物品の受渡し可能に対向するように無人搬送車を位置決め停止させる状態を順に示した説明図。 図5の停止位置設定部材およびマーカ部材を示す側面図。 (a)は図5のスライド移動用床面部と走行レールとの配置を示す概略平面図、(b)は(a)のD−D線で切断した拡大断面図、(c)は(a)のe部を詳細に示した拡大平面図、(d)は(c)のE−E線断面図。 (a)〜(d)は同上の自動搬送システムにおける無人搬送車の一方の走行路から他方の走行路への乗り移り移動を動作順に示した概略平面図。 図9の制御処理を示すフローチャート。 図10のステップS1〜ステップS3の制御処理の詳細を示したフローチャート。 図10のステップS4の制御処理を詳細に示したフローチャート。 図12の制御処理時の旋回用兼スライド走行用駆動ユニットの下降速度の推移を示した特性図。 図10のステップS5〜ステップS7の制御処理の詳細を示したフローチャート。 図10のステップS8〜ステップS10の制御処理の詳細を示したフローチャート。 無人搬送車の走行方向のずれの補正を行うためのラインセンサと誘導磁気テープとの相対関係を示す説明図。 図10のステップS12の制御処理の詳細を示したフローチャート。 本発明の他の実施の形態に係る無人搬送車の要部構成の配置を模式的に示した概略平面図。 従来の走行レールにより走行路を設定した自動搬送装置示す概略斜視図。 同上の自動搬送装置における走行路変更場所を示す概略斜視図。 無人搬送車を用いた自動搬送システムを適用できる搬送パターンの一般例を示す説明図。
符号の説明
1,5 無人搬送車
2 車体
3 レール走行用前側駆動車輪(レール走行用車輪)
4 レール走行用後側駆動車輪(レール走行用車輪)
7 レール走行用前側従動車輪(レール走行用車輪)
8 レール走行用後側従動車輪(レール走行用車輪)
11 走行レール
12 旋回用兼スライド走行用駆動ユニット
13 レール走行用センサ
16 スライド走行用前側車輪(スライド走行用車輪)
17 スライド走行用後側車輪(スライド走行用車輪)
20 スライド走行用前側センサ(スライド走行用センサ)
21 スライド走行用後側センサ(スライド走行用センサ)
22 左側ラインセンサ
23 右側ラインセンサ
24 昇降機構ユニット
28 制御装置
41A 一方の走行路
41B 他方の走行路
43 スライド移動用床面部
47 第1の停止位置設定部材
47a 小凹部
47b 大凹部
47c 凸部
49 第2の停止位置設定部材
49a 小凹部
49b 大凹部
49c 凸部
50 誘導磁気テープ(誘導ライン)

Claims (22)

  1. 車体の底面に設けられて、少なくとも1本の走行レールからなる走行路上を転 動しながら走行する複数のレール走行用車輪と、
    前記走行レールに対し略直交方向に向けたスライド移動方向にスライド走行可能な配置で設けられた複数のスライド走行用車輪と、
    前記スライド走行用車輪を前記車体に対し相対的に上下動させて、下動時に床面に着地した前記スライド走行用車輪をさらに下動させて前記レール走行用車輪を前記走行レールの上方に離間させ、且つ上動時に前記スライド走行用車輪を床面の上方に離間させる昇降機構ユニットと、
    前記レール走行用車輪およびスライド走行用車輪をそれぞれ回転制御し、且つ前記昇降機構ユニットを作動制御する制御装置とを備えていることを特徴とする無人搬送車。
  2. 走行レール上の車体の走行位置を検出するレール走行用センサと、スライド走行用車輪によるスライド移動時の前記車体の位置を検出するスライド走行用センサとを備え、制御装置は、前記レール走行用センサの検出信号に基づきレール走行用車輪を回転制御するとともに、前記スライド走行用センサの検出信号に基づきスライド走行用車輪を回転制御するように構成されている請求項1に記載の無人搬送車。
  3. 昇降機構ユニットの作動に伴うスライド走行用車輪の車体に対する相対位置を検出する計測手段を備え、制御装置は、前記計測手段の検出位置信号に基づき昇降機構ユニットを作動制御するように構成されている請求項1または2に記載の無人搬送車。
  4. 制御装置は、昇降機構ユニットを作動制御することにより、スライド走行用車輪を車体に対し相対的に下動させてレール走行用車輪を走行レールの上方に離間させたのち、床面に着地した前記スライド走行用車輪のうちの走行方向に沿った一方側を固定し、且つ他方側を回転駆動させて前記車体を旋回させるとともに、この旋回動作を、前記車体の向きが走行方向に対し前後反転する配置となるまで継続させる制御を行うように構成されている請求項1ないし3の何れかに記載の無人搬送車。
  5. 制御装置は、昇降機構ユニットを作動制御することにより、スライド走行用車輪を車体に対し相対的に下動させてレール走行用車輪を走行レールの上方に離間させたのち、前記スライド走行用車輪を回転制御させて前記車体を他の走行路に向けて移動させる請求項1ないし4の何れかに記載の無人搬送車。
  6. 走行路を構成する互いに平行な2条の走行レール上をそれぞれ走行する一対のレール走行用車輪を備え、
    一対のレール走行用車輪のうちの一方のみ、もしくは、2条の走行レールのうちの一方のみに、レール走行用車輪が走行レールから脱輪しないための規正部を設けた請求項1ないし5の何れかに記載の無人搬送車。
  7. 請求項1ないし6の何れかに記載の無人搬送車が走行する少なくとも1本の走行レールからなり、互いに平行に設置された少なくとも2つの走行路を備え、
    昇降機構ユニットを作動させてスライド走行用車輪を床面上に着地させ、且つレール走行用車輪を床面上に離間させ、続いて、前記スライド走行用車輪を回転駆動させて前記無人搬送車を他方の前記走行路に向けてスライド走行させる制御を行うように構成されていることを特徴とする無人搬送車を用いた自動搬送システム。
  8. 板状の上面における複数の所定位置に停止位置設定部材が設けられて、2つの走行路間に架け渡し、且つ上面が床面と略面一となる配置で敷設された板状のスライド移動用床面部を備え、
    前記無人搬送車の制御装置が、一方の走行路上を直進走行して前記スライド移動用床面部上に進入した前記無人搬送車を、前記停止位置設定部材を検出した時点で位置決め停止させたのち、昇降機構ユニットを作動させてスライド走行用車輪を前記スライド移動用床面部上に着地させ、且つレール走行用車輪を床面上に離間させ、この状態で前記スライド走行用車輪を回転駆動させて前記無人搬送車を他方の前記走行路に向け前記スライド移動用床面部上でスライド走行させ、このスライド走行中の前記無人搬送車を前記停止位置設定部材を検出した時点で位置決め停止させ、続いて、前記昇降機構ユニットを作動させて前記スライド走行用車輪を前記スライド移動用床面部の上方に離間させ、且つ前記レール走行用車輪を他方の前記走行路の走行レール上に着地させる制御を行うように構成されている請求項7に記載の無人搬送車を用いた自動搬送システム。
  9. 無人搬送車の制御装置が、昇降機構ユニットの作動によりレール走行用車輪が床面上に離間する状態とされた前記無人搬送車を、これの走行レールに沿った両側に位置する少なくとも2つのスライド走行用車輪のうちの一方側を固定し、且つ他方側を回転制御することにより、車体の前後方向が反転するまでスライド移動用床面部上で旋回させる制御を行うようになった請求項7または8に記載の無人搬送車を用いた自動搬送システム。
  10. スライド移動用床面部に、走行路を直進走行してきた無人搬送車を位置決め停止するための第1の停止位置設定部材が設けられ、
    無人搬送車の制御装置はレール走行用センサが前記第1の停止位置設定部材を検出した時点で走行中の無人搬送車を停止させる制御を行うようになった請求項8または9に記載の無人搬送車を用いた自動搬送システム。
  11. スライド移動用床面部に設けられた第1の停止位置設定部材には、無人搬送車の走行方向に深さの小さい小凹部と、深さの大きい大凹部と、前記大凹部より上方に上面を有する凸部とが連続して順に形成され、
    無人搬送車の制御装置は、レール走行用センサが前記小凹部および前記大凹部の順に検出したのちに前記凸部を検出した時点でのみ走行中の無人搬送車を停止させる制御を行うようになった請求項10に記載の無人搬送車を用いた自動搬送システム。
  12. 第1の停止位置設定部材には、無人搬送車の走行方向について、凸部の両側に長さの異なる大凹部、小凹部を配し、無人搬送車が走行する際に検出する小凹部、大凹部の長さにより無人搬送車の走行方向を判別するように構成した請求項10に記載の無人搬送車を用いた自動搬送システム。
  13. 無人搬送車の制御装置は、無人搬送車を直進走行後にスライド移動用床面部上で位置決め停止させた状態で、前記無人搬送車の車体に対し相対的に下降するスライド走行用車輪が前記スライド移動用床面部に着地する寸前で下降動作を一時停止させたのち、スライド走行用車輪を下限位置まで下降させる2段階動作で昇降機構ユニットの作動制御を行うようになっている請求項8ないし12の何れかに記載の無人搬送車を用いた自動搬送システム。
  14. スライド移動用床面部に、一方の走行路から他方の走行路に向けスライド走行中の無人搬送車を位置決め停止させるための第2の停止位置設定部材と、無人搬送車を所定のスライド移動方向に導くための帯状の誘導ラインとが設けられているとともに、無人搬送車に、前記誘導ラインを非接触で検出するラインセンサが、スライド移動方向の前後方向の少なくとも2箇所に設けられ、
    前記無人搬送車の制御装置は、前記一対のラインセンサによる前記誘導ラインの検出結果に基づいて、スライド走行中の前記無人搬送車のスライド移動方向のずれを検知しながら、そのずれを修正するようにスライド走行用車輪を回転制御し、前記第2の停止位置設定部材を検出した時点で位置決め停止させるようになっている請求項8ないし12の何れかに記載の無人搬送車を用いた自動搬送システム。
  15. スライド移動用床面部に設けられた第2の停止位置設定部材に、深さの小さい小凹部と、深さの大きい大凹部と、前記大凹部の上方に上面を有する凸部とが連続して順に形成され、
    無人搬送車の制御装置は、スライド走行用センサが前記小凹部および前記大凹部の順で検出したのちに前記凸部を検出した時点でのみスライド移動中の無人搬送車を位置決め停止させる制御を行うようになった請求項8ないし14の何れかに記載の無人搬送車を用いた自動搬送システム。
  16. スライド移動用床面部に、走行レールに沿った2箇所の対向箇所にそれぞれ第2の停止位置設定部材が設けられているとともに、無人搬送車に、前記一対の第2の停止位置設定部材を個々に検出する一対のスライド走行用センサが設けられ、
    前記無人搬送車の制御装置は、前記各スライド走行用センサによる前記第2の停止位置設定部材の各々の検出結果に対応して、一対のスライド走行用車輪を個々に独立して回転制御しながら無人搬送車を位置決め停止させる制御を行うようになった請求項15に記載の無人搬送車を用いた自動搬送システム。
  17. 無人搬送車の制御装置は、一方の走行路からスライド移動用床面部上をスライド走行して他方の走行路に位置決め停止された無人搬送車に対し、一対のスライド走行用センサが共に第2の停止位置設定部材を検出している状態あるいは検出済みである状態である場合にのみ昇降機構ユニットを作動させてスライド走行用車輪を上昇させる制御を行うようになった請求項16に記載の無人搬送車を用いた自動搬送システム。
  18. 無人搬送車の制御装置は、一方の走行路からスライド移動用床面部上をスライド走行して他方の走行路上に位置決め停止された無人搬送車の車体に対しスライド走行用車輪が相対的に上昇するのに伴いレール走行用車輪が走行レール上に着地する寸前で上昇動作を一時停止させたのち、スライド走行用車輪を上限位置まで上昇させる2段階動作で昇降機構ユニットの作動制御を行うようになった請求項8ないし17の何れかに記載の無人搬送車を用いた自動搬送システム。
  19. スライド走行して位置決め停止された無人搬送車のレール走行用車輪が下降して着地する走行レールの特定箇所が、正規の幅より狭くした幅狭部に形成されている請求項8ないし18の何れかに記載の無人搬送車を用いた自動搬送システム。
  20. 少なくとも2つの走行路は、それぞれ2条の走行レールからなり、無人搬送車における2条の前記走行レール上をそれぞれ走行する一対のレール走行用車輪のうちの一方のみに、レール走行用車輪が走行レールから脱輪しないための規制部を設け、もしくは、2条の走行レールのうちの一方のみに前記規正部を設け、
    スライド移動用床面部は、隣接する走行路の各々の外側の走行レールの間に架け渡す配置で、且つ自体の上面が前記走行レールの上面と面一となる高さで設けられ、
    前記両走行路の相対向する内側の走行レールは、前記スライド移動用床面部の設置箇所において除外されている請求項8ないし19の何れかに記載の無人搬送車を用いた自動搬送システム。
  21. 車体の底面に設けられて、少なくとも1本の走行レールからなる走行路上を転動しながら走行する複数のレール走行用車輪と、前記走行レールに対し略直交方向に向けたスライド移動方向にスライド走行可能な配置で設けられた複数のスライド走行用車輪と、前記スライド走行用車輪を前記車体に対し相対的に上下動させる昇降機構ユニットと、前記レール走行用車輪およびスライド走行用車輪をそれぞれ回転制御し、且つ昇降機構ユニットを作動制御する制御装置とを備えた無人搬送車の走行制御方法であって、
    前記制御装置による前記昇降機構ユニットの作動制御により、前記スライド走行用車輪を前記車体に対し相対的に下動させて、床面に着地した前記スライド走行用車輪をさらに下動させて前記レール走行用車輪を前記走行レールの上方に離間させ、
    床面上に着地した前記スライド走行用車輪を回転制御して前記無人搬送車を他方の走行路に向けスライド走行させ、
    スライド走行する前記無人搬送車を前記他方の走行路上で停止させ、
    前記制御装置による前記昇降機構ユニットの作動制御により、前記スライド走行用車輪を前記車体に対し相対的に上動させて床面上に離間させ、且つ前記レール走行用車輪を前記他方の走行路の走行レール上に着地させることを特徴とする無人搬送車の走行制御方法。
  22. 板状の上面における複数の所定位置に第1および第2の停止位置設定部材が設けられたスライド移動用床面部が、2つの走行路間に架け渡し、且つ上面が床面に略面一となる配置で敷設され、
    一方の前記走行路上を直進走行して前記スライド移動用床面部上に進入した前記無人搬送車を、前記第1の停止位置設定部材を検出した時点で位置決め停止させたのち、昇降機構ユニットを作動させてスライド走行用車輪を前記スライド移動用床面部上に着地させ、且つレール走行用車輪を床面上に離間させ、続いて、前記スライド走行用車輪を回転駆動させて前記無人搬送車を他方の前記走行路に向け前記スライド移動用床面部上でスライド走行させ、このスライド走行中の前記無人搬送車を前記第2の停止位置設定部材を検出した時点で位置決め停止させ、その停止状態において、前記昇降機構ユニットを作動させて前記スライド走行用車輪を床面上に離間させ、且つ前記レール走行用車輪を他方の前記走行路の走行レール上に着地させる制御を行う請求項21に記載の無人搬送車の走行制御方法。
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