JP2005104083A - 成形用金型及び成形方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 機能性粒子を表面に露出させることによるその機能性の促進を、樹脂材料の成形工程と同時に行う成形用金型及び成形方法を提供する。
【解決手段】 本発明の成形用金型は、機能性粒子を含有する樹脂材料(16)のための成形用金型(12、14)であって、樹脂材料(16)が固化した後で離型するときに、固化した樹脂材料の表面を掻きむしるようにされている。また本発明の樹脂材料の成形方法は、機能性粒子を含有する樹脂材料(16)を提供すること、樹脂材料(16)を金型(12、14)で成形し、固化させること、固化した前記樹脂材料の表面を掻きむしるようにして、金型を離型することを含む。
【選択図】 図1

Description

本発明は、機能性粒子、例えばトルマリン粒子を保持して、その機能を発揮させる樹脂材料の成形用金型及び成形方法に関する。
ある種の材料はマイナスイオン発生効果、遠赤外線発生効果、殺菌効果といった固有の性能を有することが知られており、例えばトルマリンはマイナスイオンを発生させることが知られている(特許文献1〜4参照)。
このような機能性材料を使用する場合、特許文献1、3及び4でのように、機能性材料の粒子を樹脂材料又は塗料であるマトリクス材料と混練し、これを成形又は適用することが一般に行われている。
しかしながらこれらの機能性粒子をマトリクス材料(例えば樹脂材料)に含有させて使用する場合、図7に示すように、機能性粒子102はマトリクス材料104によって覆われることになり、その機能が十分に発揮されない。また図8に示すように、基材108上に接着剤層106を形成した後で、機能性粒子102を吹き付けることによって、これらの粒子102の大部分を露出させて充分な機能性を発揮させることができるが、この場合には粒子102の脱落という問題を生じる。
これらの問題を解決するために、例えば特許文献5では、トルマリン粒子である機能性粒子を含有する塗料の層を形成し、この層の表面を研削することによって、機能性粒子が露出した表面を形成することが提案されている。
また特許文献6では、樹脂材料とトルマリン粒子との比重の差を利用して、トルマリン粒子が表面側に偏在する樹脂材料を形成することを提案している。
特開2002−37228号公報 特開平5−70716号公報 特開2002−80315号公報 特開2002−129018号公報 特開2002−336767号公報 特開2002−38023号公報
上記特許文献5及び6の方法は機能性粒子の保持とその機能の発揮という2つの問題を解決しているが、いずれも製造工程の増加を伴う。
そこで本発明では、機能性粒子の保持とその機能の発揮という2つの問題を容易に解決できる成形用金型及び成形方法を提供する。
本発明の成形用金型は、機能性粒子を含有する樹脂材料のための成形用金型であって、樹脂材料が固化した後で離型するときに、固化した樹脂材料の表面を掻きむしるようにされている。
この本発明の成形用金型では、固化した樹脂材料にアンダーカット部を形成する爪状部分を有し、樹脂材料が固化した後で離型するときに、この爪状部分が固化した樹脂材料の表面を掻きむしるようにされていてよい。
尚、用語「アンダーカット部」は、一般に成形品を金型から取り出すとき、そのままの状態では離型できない凸形状や凹形状の部分をいうが、特に本明細書の記載においては、離型するときに固化した樹脂材料の表面を掻きむしるようにされている爪状部分が形成する樹脂材料の凹部をいう。
また、用語「爪状部分」は、図1等で示される断面が三角形ものに限定されず、断面が四角であっても、丸まっていてもよく、また針状であってもよい。これらの爪状部分は、多段で平行に並べられていてもよいし、網目状であってもよい。すなわち爪状部分の形状は、樹脂材料が固化した後で成形品を離型するときに、成形品の表面を掻きむしるものであれば任意の形状でよい。
また本発明の成形用金型は、貫通管状の突起と貫通孔とを有するシート状成形品のための成形用金型であって、貫通管状の突起の外周表面を形成する金型凹部の側面、貫通管状の突起の内周表面を形成する金型凸部の側面、及び/又は貫通孔の内周表面を形成する金型凸部の側面、特に貫通管状の突起の内周表面を形成する金型凸部の側面及び貫通孔の内周表面を形成する金型凸部の側面、より特に貫通管状の突起の内周表面を形成する金型凸部の側面に、爪状部分を有することができる。
本発明の樹脂材料の成形方法は、機能性粒子を含有する樹脂材料を提供すること、樹脂材料を金型で成形し、固化させること、固化した樹脂材料の表面を掻きむしるようにして、金型を離型することを含む。
また本発明の樹脂材料の成形方法は、貫通管状の突起と貫通孔とを有するシート状成形品の製造方法であって、離型工程において、貫通管状の突起の外周表面及び内周表面、並びに貫通孔の内周表面の少なくとも1つ、特に貫通管状の突起の内周表面及び貫通孔の内周表面、より特に貫通管状の突起の内周表面を掻きむしるようにして、金型を離型することができる。
機能性粒子を表面に露出させることによるその機能性の促進を、樹脂材料の成形工程と同時に行うことを可能にする。
以下では本発明を図に示した実施形態に基づいて具体的に説明するが、これらの図は本発明の金型の概略図であり、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。また特に、金型の各部の寸法は簡単のために強調されており、実際の寸法の比を表すものではない。
本発明の第1の実施形態について図1を用いて説明する。第1〜第4の実施形態を示す図1〜図6は、いずれも説明のために簡略化されており、その寸法は実際の寸法の比を表すものではない。
図1(a)で示されるように、ここで使用されている上型12の筒状凹部内では、樹脂材料16の上側部分が筒状の形状で固化している。また下型14の凹部内では樹脂材料16の下側部分が固化している。尚、ここで使用される樹脂は機能性粒子と予め射出成形機内で混練されており、機能性粒子が樹脂内に分散している。
上型12の筒状凹部の下端には爪状部分13が、図2の(a)で示されるように、筒状凹部の下端の全周にわたって存在し、樹脂材料にアンダーカット部を形成している。但し、この爪状部分13は図2の(b)及び(c)で示されるように筒状凹部の下端の一部にのみ存在してもよい。ここでは爪状部分13は高さ13aを有する。
図1(b)において示されているように、樹脂材料16が硬化した後で、相対的に矢印19で示す方向に上型を離型する。このとき、上型12の筒状凹部の下端に存在する爪状部分13は上型12内の樹脂材料16の表面を掻きむしって、機能性粒子が露出された表面17を形成する。すなわちこの態様では、成形品の凸部の側面に機能性粒子が露出された表面17を形成することができる。このような凸部又は第2の実施形態で示すような凹部において機能性粒子を露出させることは、機能性粒子が作用できる表面積を増加させるので有益である。
機能性粒子が露出された表面17では、図9に示すように機能性粒子102が樹脂材料104の表面に露出している。これに対して表面を掻きむしらない場合には、樹脂に混練された粒子は樹脂によって濡れており、従って粒子が樹脂表面付近に存在したとしても、図7で示すように粒子102の表面には樹脂材料104の被膜が存在する。
本発明の第2の実施形態について図3を用いて説明する。図3(a)は、貫通孔形成用の成形用コアピン32及び下型34と、下型34上で固化している樹脂材料36を断面図で示している。
図3(a)で示されるように、硬化した樹脂材料36には成形用コアピン32の存在によって貫通孔が形成されている。成形用コアピン32には爪状部分33が、円柱状のコアピンの上端の全周にわたって存在する。但し、この爪状部分33は図1で示される第1の実施形態の爪状部分13と同様に、コアピン32の上端一部にのみ存在してもよい。
図3(b)において示されているように、樹脂材料36が硬化した後で、相対的に矢印39で示す方向に成形用コアピン32を樹脂材料36から引き抜く。このとき、コアピン32の上端に存在する爪状部分33は樹脂材料36の貫通孔の内側表面を掻きむしって、機能性粒子が露出された表面37を形成する。この機能性粒子が露出された表面37では、図9に示すように粒子102が樹脂材料104の表面に露出している。すなわちこの態様では、成形品の凹部の側面に機能性粒子が露出された表面37を形成することができる。
この図3で示される第2の実施形態では円形貫通孔の内側表面を掻きむしっているが、これを図1で示される第1の実施形態と組み合わせて、図1の様式で管状樹脂材料部分の外側表面を掻きむしり、図3の様式でこの管状樹脂材料の内側表面を掻きむしって、外側表面及び内側表面の両方が掻きむしられた円管状の樹脂材料部分を形成することもできる。
本発明の第3の実施形態について図4を用いて説明する。図4(a)は、上型42及び下型44と、これらの型の間で固化している樹脂材料46を断面図で示している。
図5(a)で示されるように、上型42には爪状部分43が、上型42の樹脂材料46に接する部分の全幅にわたって存在する。但し、この爪状部分43は図5(b)及び(c)で示すように、上型42の樹脂材料46に接する部分一部にのみ存在してもよい。
図4(b)において示されているように、樹脂材料46が硬化した後で、相対的に矢印49で示す方向に上型42を移動させる。このとき、上型42の樹脂材料46に接する部分に配置された爪状部分43が樹脂材料46の上側表面を掻きむしって、機能性粒子が露出された表面47を形成する。この機能性粒子が露出された表面47では、図9に示すように粒子102を樹脂材料104の表面に露出させることができる。
本発明の第4の実施形態について図6を用いて説明する。図6(a)は、上型62及び下型64と、これらの型の間で固化している樹脂材料66を断面図で示している。
図4で示される第3の実施形態の場合と同様に、上型62には爪状部分63が上型62の樹脂材料66に接する部分の全幅にわたって存在するが、この爪状部分63は上型62の樹脂材料66に接する部分一部にのみ存在してもよい。
図6(b)において示されているように、樹脂材料66が硬化した後で、相対的に矢印69で示す方向に上型62を移動させる。このとき、上型62の樹脂材料66に接する部分に配置された爪状部分63が樹脂材料66の上側表面を掻きむしって、機能性粒子が露出された表面67を形成する。この機能性粒子が露出された表面67では、図9に示すように粒子102を樹脂材料104の表面に露出させることができる。
以下に、第1〜第4の実施形態の各部について更に具体的に説明する。尚、上述のように、第1〜第4の実施形態を示す図1〜図6は、いずれも説明のために簡略化されており、その寸法は実際の寸法の比を表すものではない。また機能性粒子が露出された表面(例えば表面17)は滑らかになっているように示されているが、このように滑らかな表面が形成されることは本発明の本質ではなく、機能性粒子が露出された表面は当然に粗面化されていてもよい。また更に本発明は縦型射出成形機に関して説明してきたが、当然に横型射出成形機への適用も可能である。
本発明の金型で用いられる爪状部分の高さ(例えば図1及び2の13a)は、使用する樹脂材料の性質並びに機能性粒子の粒径及び含有量等に基づいて所望の粒子の露出が達成できるように、また離型時に成形品の取り出しが可能な範囲で任意に決定できる。例えばこの爪状部分の高さは、0.01〜1mm、特に0.05〜0.5mmにすることができる。また具体的には樹脂材料として軟質塩化ビニル樹脂のような軟質の樹脂を使用し且つ10μm程度の粒径の機能性粒子を使用する場合、図1の上型12の筒状凹部の下端に存在する爪状部分13の高さ13aは0.1mm程度でよい。
上述のように、爪状部分の形状は図示された断面が三角形ものに限定されず、断面が四角であっても、丸まっていてもよく、また針状であってもよい。これらの爪状部分は、多段で平行に並べられていてもよいし、網目状であってもよい。すなわち爪状部分の形状は、樹脂材料が固化した後で成形品を離型するときに、成形品の表面を掻きむしるものであれば任意の形状でよい。
本発明では任意の任意の樹脂材料を使用できる。本発明で使用できる樹脂としては、スチレン系、アクリル系、セルロース系、ポリエチレン系、ビニル系、ナイロン系、フッ化炭素系の樹脂のような熱可塑性樹脂、例えばポリエチレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、並びにポキシ系、メラミン系、フェノール系、尿素系の樹脂のような熱硬化性樹脂、例えば尿素樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ウレタン樹脂を挙げることができる。従ってこれらの樹脂材料に適応した任意の成形法、例えば射出成形、圧縮成形、トランスファ成形を用途に応じて適用できる。
本発明によってその機能性の発揮を促進される機能性粒子は、特に影響を与えるべき対象、例えば空気に接近又は直接に接触していることが好ましい粒子、例えばトルマリン、貝カルシウム粉末若しくはその化合物、チタン若しくはその酸化物、銅若しくはその化合物、又は銀若しくはその化合物の粒子あっても、これらの材料を含有する粒子であってもよい。これらの機能性粒子の粒径は例えば0.1〜10μmの範囲のものが一般的に入手可能であるが、この範囲に限定されるものではない。
機能性粒子がトルマリンである場合、そのマイナスイオン発生効果によって、成形品は殺菌、防臭、自動車用エンジンのような内燃機関に供給される燃焼空気の活性化などの効果を有することができる。また機能性粒子が、カキ殻カルシウムのような貝カルシウム、銅若しくはその化合物、又は銀若しくはその化合物である場合、その殺菌・抗ウイルス効果によって、成形品は殺菌、消臭、防汚性などの効果を有することができる。また更に機能性粒子がチタン又はその酸化物である場合、その光触媒性によって、成形品は殺菌、消臭、防汚性などの効果を有することができる。
以下では、図10〜14を用いて示す実施例によって本発明を説明する。この実施例では、自動車用エンジンのような内燃機関の燃焼空気用エアーエレメントの内外面に取り付けて使用する空気改質材としてのイオン発生板を製造する。このマイナスイオン発生板は、マイナスイオンを発生させるトルマリン粒子を含有する樹脂材料で作られており、エアーエレメントを通過する空気の改質を行うものである。このような空気の改質によれば、ガソリンの完全燃焼を促進して燃費の向上を図り、また更に排気による大気汚染も減少させることができる。
(マイナスイオン発生板の構成)
この実施例のマイナスイオン発生板は、図10において示すようなものである。ここで図10(a)はマイナスイオン発生板の斜視図であり、図10(b)は平面図であり、図10(c)は図10(b)のA−A’断面の断面図である。
ここで示されているマイナスイオン発生板200は、貫通管状の突起204と貫通孔202とを有するシート状部分206からなる。また貫通管状の突起204の外周及び内周表面、並びに貫通孔202の内周表面では、樹脂表面が除去されることによってトルマリン粒子が露出されており、そのマイナスイオン発生効果が促進されている。
この実施例のマイナスイオン発生板200の使用においては、貫通管状の突起204内の流路に空気が流れることによって、空気とマイナスイオン発生板200との接触面積を大きくし、マイナスイオンを有効に提供できる。また貫通孔202は、貫通管状の突起204と同様に空気を流通させてマイナスイオンを提供するのと共に、マイナスイオン発生板200に柔軟性を提供し、マイナスイオン発生板200を丸めて利用することを可能にする。
マイナスイオン発生板200の各部の寸法は用途に応じて適当に決定できるが、この実施例では、貫通孔202の開口部の直径202aを7mmにし、貫通管状の突起204の肉厚204aを1mm、高さ204bを7mm、開口部の直径204cを7mmとし、またシート状部分206の厚さ206aを1.5mmとした。
(マイナスイオン発生板の製造方法)
このマイナスイオン発生板の製造においては始めに、トルマリン粒子を含有する樹脂材料を提供する。ここで使用されているトルマリン粒子は一般に入手可能な直径10μm程度のものであり、樹脂材料に対して約20重量%の量で加えられている。また樹脂材料としてはポリ塩化ビニルを使用している。
次に図11に示すように、トルマリン粒子を含有する樹脂材料を金型に注入し、成形及び固化させる。ここでは上型252と下型254との間で樹脂材料が固化してマイナスイオン発生板200を形成しており、コアピン256及び258がそれぞれ貫通管状の突起204の貫通孔及び貫通孔202を形成している。
樹脂材料が固化した後で、図12(a)及び(b)に示すように矢印262で示す方向に上型252を離型することによって、上型252の筒状凹部の側面下端に存在する爪状部分253で貫通管状の突起の外周表面を掻きむしって、トルマリン粒子が露出された表面212を形成する。ここでこの爪状部分253は図2(a)で示すようなものであり、その高さは約0.1mmである。
また図13(a)及び(b)に示すように、コアピン256を矢印263で示す方向にマイナスイオン発生板200から引き抜くことによって、コアピン256の側面上端に存在する爪状部分257で貫通管状の突起の内周表面を掻きむしって、トルマリン粒子が露出された表面214を形成する。ここでこの爪状部分257はコアピン256の上端の全周にわたって存在し、その高さは約0.1mmである。
同様に図14(a)及び(b)に示すように、コアピン258を矢印264で示す方向にマイナスイオン発生板200から引き抜くことによって、コアピン258の側面上端に存在する爪状部分259で貫通孔の内周表面を掻きむしって、トルマリン粒子が露出された表面216を形成する。ここでこの爪状部分258はコアピン258の上端の全周にわたって存在し、その高さは約0.1mmである。
(マイナスイオン発生板の評価)
上記のようにして製造した本発明によるマイナスイオン発生板のマイナスイオン発生効果を試験した。但しここでは、本発明によるマイナスイオン発生板として貫通管状の突起204及び貫通孔202の内周表面が爪状部分で掻きむしられたマイナスイオン発生板を用いた。すなわちここで試験した本発明によるマイナスイオン発生板を製造した金型では、コアピン256及び258の側面上端で上記爪状部分257及び259を用い、上型252の筒状凹部の下端の爪状部分253は用いなかった。
また比較例のマイナスイオン発生板では、上型252並びにコアピン256及び258のいずれにおいても、上記のような爪状部分を用いなかった。よって、比較例のマイナスイオン発生板は、貫通管状の突起204及び貫通孔202の内周表面が爪状部分で掻きむしられていないことを除いて、本発明によるマイナスイオン発生板と同じである。
本発明によるマイナスイオン発生板と、比較例のマイナスイオン発生板とに空気を流通させ、マイナスイオン測定器で測定したところ、本発明によるマイナスイオン発生板では、比較例のマイナスイオン発生板の2倍以上のマイナスイオンが発生していることが観察された。
図1は、本発明の第1の実施態様を表す縦断面図である。 図2は、本発明の第1の実施形態で使用できる上型の底面を表す平面図である。 図3は、本発明の第2の実施態様を表す縦断面図である。 図4は、本発明の第3の実施態様を表す縦断面図である。 図5は、本発明の第3の実施形態で使用できる上型を矢印49の方向から見た側面図である。 図6は、本発明の第4の実施態様を表す縦断面図である。 図7は、機能性粒子を含有する樹脂材料によって作られた成形品の断面図である。 図8は、機能性粒子が付着した接着剤層を示す断面図である。 図9は、機能性粒子を含有する樹脂材料によって作られ、表面を研磨された成形品の断面図である。 図10は、実施例で製造した本発明のマイナスイオン発生板を示す図である。 図11は、実施例のマイナスイオン発生板の製造工程を示す図である。 図12は、実施例のマイナスイオン発生板の製造工程を示す図である。 図13は、実施例のマイナスイオン発生板の製造工程を示す図である。 図14は、実施例のマイナスイオン発生板の製造工程を示す図である。
符号の説明
12、32、42、62…上型
13、33、43、62…爪状部分
13a…爪状部分の高さ
14、34、44、64…下型
16、36、46、66…樹脂材料
17、37、47、67…機能性粒子が露出された表面
19、39、49、69…型(コアピン)の相対的な移動方向を示す矢印
102…機能性粒子
104…樹脂材料(マトリクス材料)
106…接着剤層
108…基材
200…マイナスイオン発生板
202…貫通管状の突起
204…貫通孔
206…シート状部分
212…掻きむしられた表面
252…上型
253…上型の爪状部分
254…下型
256、258…コアピン
257、259…コアピンの爪状部分
262、263、264…型(コアピン)の相対的な移動方向を示す矢印

Claims (5)

  1. 機能性粒子を含有する樹脂材料のための成形用金型であって、樹脂材料が固化した後で離型するときに、固化した樹脂材料の表面を掻きむしるようにされている、成形用金型。
  2. 固化した樹脂材料にアンダーカット部を形成する爪状部分を有し、樹脂材料が固化した後で離型するときに、この爪状部分が固化した樹脂材料の表面を掻きむしるようにされている、請求項1に記載の成形用金型。
  3. 貫通管状の突起と貫通孔とを有するシート状成形品のための成形用金型であって、前記貫通管状の突起の外周表面を形成する金型凹部の側面、前記貫通管状の突起の内周表面を形成する金型凸部の側面、及び/又は前記貫通孔の内周表面を形成する金型凸部の側面に、前記爪状部分を有する、請求項2に記載の成形用金型。
  4. 機能性粒子を含有する樹脂材料を提供すること、
    前記樹脂材料を金型で成形し、固化させること、
    固化した前記樹脂材料の表面を掻きむしるようにして、前記金型を離型すること、
    を含む、樹脂材料の成形方法。
  5. 貫通管状の突起と貫通孔とを有するシート状成形品の製造方法であって、前記離型工程において、前記貫通管状の突起の外周表面及び内周表面、並びに前記貫通孔の内周表面の少なくとも1つを掻きむしるようにして、前記金型を離型する、請求項4に記載の成形方法。
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