JP2005102577A - 遮光断熱性ネット及びそれに使用できる遮光断熱性テープ - Google Patents

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Abstract

【課題】耐食性がよく、表裏で外観や反射率が異なるので、二種類の性能の遮光断熱ネットとして同時に併用でき、時間、天候、季節、用途、使用地域等により最適の遮光断熱性を得るために、反射率を変化させて使用することができる遮光断熱性ネット及びそれに使用できる遮光断熱性テープを提供する。
【解決手段】プラスチックフイルムの片面にアルミニウム層が形成され、該アルミニウム層の表面に耐食性かつ異色性の異種金属層が形成され、該耐食性かつ異色性の異種金属層の上に高密度延伸ポリエチレンフイルムが形成されていることを特徴とする遮光断熱性テープを使用して、編織してなる遮光断熱性ネット。
【選択図】なし

Description

本発明は、農業用、園芸用、養魚用、ゴルフ場用、等の各種の用途に用いることができる遮光断熱性ネット、及び該遮光断熱性ネットに使用することができる遮光断熱性テープに関するものである。
農業用等の上記した各種の用途に用いられている遮光断熱性ネットとして従来、片面を金属化したポリエチレンテレフタレートフイルムの金属面側に、高密度延伸ポリエチレンフイルムをドライラミネートして得たフイルム積層体を長さ方向に裁断して遮光テープヤーンを得、この遮光テープヤーンを用いて編織したことを特徴とする遮光断熱ネットが知られている(特許文献1参照)。
特開平7−327518号公報
しかしながら、従来公知のものは、フイルムを金属化するために具体的にはアルミニウム層を蒸着等によりフイルムの表面に形成するものであるが、アルミニウム層が酸、アルカリ、水等により腐食される欠点があった。例えば、農薬や肥料中の酸やアルカリ、酸性雨、酸性塵等の影響で、遮光断熱ネットのアルミニウム層が経時的に腐食により変化し、金属光沢を消失したり透明化したりするのである。
また、従来公知のものは、表裏で外観や反射率が殆んど変わらないものであるため、表裏面すなわち両面で外観や反射率の差異が実質上ないので、表裏どちらを使用しても常に一種類の性能の遮光断熱ネットとしてしか使用できなかった。
従って、従来公知のものを使用して、外観や反射率の差異がある二種類の性能の遮光断熱ネットを同時に併用するということはできなかった。
さらに、従来公知のものは、時間、天候、季節、用途、使用地域等により最適の遮光断熱性を得るために、反射率を変化させて使用することができなかった。
本発明は、上記の各種の欠点を除去するものである。
すなわち、本発明は、
(1)プラスチックフイルムの片面にアルミニウム層が形成され、該アルミニウム層の表面に耐食性かつ異色性の異種金属層が形成され、該耐食性かつ異色性の異種金属層の上に高密度延伸ポリエチレンフイルムが形成されていることを特徴とする遮光断熱性テープを使用して、編織してなる遮光断熱性ネットである。
また、本発明は、
(2)耐食性かつ異色性の異種金属層がクロム層又はシリコンメタル層である、上記(1)記載の遮光断熱性ネットである。
さらに、本発明は、
(3)プラスチックフイルムの片面にアルミニウム層が形成され、該アルミニウム層の表面に耐食性かつ異色性の異種金属層が形成され、該耐食性かつ異色性の異種金属層の上に高密度延伸ポリエチレンフイルムが形成されていることを特徴とする遮光断熱性テープである。
さらにまた、本発明は、
(4)耐食性かつ異色性の異種金属層がクロム層又はシリコンメタル層である、上記(3)記載の遮光断熱性テープである。
本発明は上記のように構成したから、次の効果がある。
アルミニウム層の表面に耐食性かつ異色性の異種金属層を形成したから、アルミニウム層の耐食性が極めて良好であり、アルミニウム層が酸、アルカリ、水等により腐食して金属光沢を消失したり透明化したりすることがない。
また、アルミニウム層の表面に耐食性かつ異色性の異種金属層としてクロム層又はシリコンメタル層を形成した場合には、片面はアルミニウム層独特のいわゆるギラギラとしたシルバー調の金属光沢であるのに対して、他の片面はクロム層独特のいわゆる黒光りした重厚な金属光沢又はシリコンメタル層独特のいわゆる赤っぽいゴールド調の金属光沢であるから、片面と他の片面とですなわち両面で異なった金属光沢であり外観が異なる。
アルミニウム層とクロム層又はシリコンメタル層との反射率が異なるので、両面で反射率が異なる。
従って、両面で外観や反射率が異なるので、使用する面側によって二種類の性能の遮光断熱性ネットとして使用できる。
さらに、使用する面側によって外観や反射率が異なるので、外観や反射率が異なる二種類の性能の遮光断熱性のネットを同時に併用するということができる。
さらにまた、使用する面側によって外観や反射率が異なるので、時間、天候、季節、用途、使用地域等により最適の遮光断熱性を得るために、反射率を変化させて使用することができる。
なお、アルミニウム層とクロム層又はシリコンメタル層とによる遮光断熱効果があるのはもちろんである。
本発明は、例えば、広幅長尺なプラスチックフイルムの片面に真空蒸着等によりアルミニウム層を形成し、該アルミニウム層の表面に真空蒸着等により耐食性かつ異色性の異種金属層としてクロム層又はシリコンメタル層を形成し、該耐食性かつ異色性の異種金属層の上に高密度延伸ポリエチレンフイルムを接着剤により貼り合わせて形成して得た積層体を、縦長に裁断することにより遮光断熱性テープを得ることができる。また、該遮光断熱性テープ使用して、編織することにより遮光断熱性ネットを得ることができる。
本発明におけるプラスチックフイルムとしては、ポリエチレンテレフタレートフイルム等のポリエステルフイルム、ポリプロピレンフイルム、ポリエチレンフイルム、等の従来
遮光断熱性ネットや遮光断熱性テープに使用されている各種のプラスチックフイルムが使用できる。
プラスチックフイルムの厚さは、6〜50nm程度であり、9〜25nmが好ましい。
プラスチックフイルムは、一軸延伸のもの、二軸延伸のもの、無延伸のもの等いずれも使用できる。
プラスチックフイルムの片面にアルミニウム層を形成する。
アルミニウム層の形成に先立ち、プラスチックフイルムの表面に適宜の樹脂によりアンカーコート層を形成したり、プラスチックフイルムの表面をコロナ放電処理したりする等、各種の前処理をしておいてもよい。アンカーコート層は必要により適宜の染料等により着色しておいてもよい。
アルミニウム層は、真空蒸着、スパッタリング、イオンプレーティング等の各種の薄膜形成法で形成できる。
アルミニウム層の厚さは、10〜300nmが適当であり、10〜100nmが特に好ましい。
アルミニウム層の厚さが10nm以上ないと、アルミニウム層独特のギラギラとしたシルバー調の金属光沢が現出し難い。
一方、アルミニウム層の厚さが300nmより厚いと、アルミニウム層にクラックが入り易くなる。
アルミニウム層の表面には、耐食性かつ異色性の異種金属層を形成する。耐食性かつ異色性の異種金属層は、真空蒸着、スパッタリング、イオンプレーティング等の各種の薄膜形成法で形成できる。
耐食性かつ異色性の異種金属層はアルミニウム層と接するようにアルミニウム層の表面に直接に形成する。このようにアルミニウム層と直接に接して耐食性かつ異色性の異種金属層を形成することによりアルミニウム層は、酸、アルカリ、水等により極めて腐食され難くなり、アルミニウム層の耐食性が極めて良好となるのである。
耐食性かつ異色性の異種金属層としては、クロム層又はシリコンメタル層が特に好ましい。
クロム層又はシリコンメタル層は、真空蒸着、スパッタリング、イオンプレーティング等の各種の薄膜形成法で形成できる。
クロム層又はシリコンメタル層の厚さは、0.5〜300nmが適当であり、特に好ましいのは6〜100nmである。
クロム層又はシリコンメタル層の厚さが0.5nm以上ないと、アルミニウム層の耐食性があまりよくならない。クロム層又はシリコンメタル層の厚さが300nmより厚いと、クロム層又はシリコンメタル層にクラックが入り易くなる。
アルミニウム層の表面に直接に形成するクロム層又はシリコンメタル層の厚さが0.5nm以上であると、アルミニウム層の耐食性が極めて良好となる。
しかし、両面で外観や反射率が異なったものにするためには、クロム層又はシリコンメタル層の厚さは6nm以上にするのが好ましい。アルミニウム層の表面に直接に形成するクロム又はシリコンメタル層の厚さが6nmより薄いと、アルミニウム層の耐食性は極めて良好ではあるが、薄すぎて、クロム層独特のいわゆる黒光りした重厚な金属光沢又はシリコンメタル層独特のいわゆる赤っぽいゴールド調の金属光沢が現出し難く、アルミニウム層独特のいわゆるギラギラとしたシルバー調の金属光沢となる。
アルミニウム層と該アルミニウム層と直接に接しているクロム層又はシリコンメタル層との合計の厚さ、すなわち金属層の厚さは、10.5〜350nmとする。金属層の厚さが350nmを超えると金属層にクラックが入り易くなるからである。
アルミニウム層の厚さが10〜300nmで、クロム層又はシリコンメタル層の厚さが0.5〜300nmで、アルミニウム層とクロム層又はシリコンメタル層との合計の厚さすなわち金属層の厚さが350nm以下好ましくは300nm以下であると、アルミニウム層の耐食性は極めて良好である。
しかし、前記したとおり、クロム層又はシリコンメタル層の厚さが6nm以上ないと、クロム層独特のいわゆる黒光りした重厚な金属光沢又はシリコンメタル層独特のいわゆる赤っぽいゴールド調の金属光沢が現出し難いので、この場合には両面ともアルミニウム層独特のいわゆるギラギラとしたシルバー調の金属光沢が現出すると同時に、両面で反射率が殆んど変わらないものとなる。
すなわち、クロム層又はシリコンメタル層の厚さが6nmより薄いと、両面で外観や反射率が実質上異ならないものとなるのである。
両面で外観や反射率が異なるものとするには、クロム層又はシリコンメタル層の厚さは6〜300nmであることが必要である。
従って、アルミニウム層の厚さが10〜300nmで、クロム層又はシリコンメタル層の厚さが6〜300nmで、アルミニウム層とクロム層又はシリコンメタル層との合計の厚さすなわち金属層の厚さが350nm以下好ましくは300nm以下であると、次の効果があるのである。
(1)アルミニウム層の耐食性が極めて良好である。
(2)片面はアルミニウム層独特のいわゆるギラギラとしたシルバー調の金属光沢であるのに対して、他の片面はクロム層独特のいわゆる黒光りした重厚な金属光沢又はシリコンメタル層独特のいわゆる赤っぽいゴールド調の金属光沢であるから、片面と他の片面とですなわち両面で異なった金属光沢であり外観が異なる。
(3)アルミニウム層とクロム層又はシリコンメタル層の反射率が異なるので、両面で反射率が異なる。
(4)両面で外観や反射率が異なるので、使用する面側によって二種類の性能の遮光断熱性ネットとして使用できる。
(5)使用する面側によって外観や反射率が異なるので、外観や反射率が異なる二種類の性能の遮光断熱性のネットを同時に併用するということができる。
(6)使用する面側によって外観や反射率が異なるので、時間、天候、季節、使用場所、使用地域等により最適の遮光断熱性を得るために、反射率を変化させて使用することができる。
(7)もちろん、アルミニウム層とクロム層又はシリコンメタル層とによる遮光断熱性がある。
本発明において、金属層が10.5〜35nm程度であると半透明となり透視可能となって、いわゆるハーフミラー効果がある。このようにした場合には、アルミニウム層の耐食性が極めて良好であるばかりでなく、半透明の金属層による遮光断熱効果と透視可能なハーフミラー効果とを兼ね備えたものとなる。
この場合、両面で外観や反射率の差異があるものを得るには、クロム層又はシリコンメタル層の厚さは6nm以上である必要があるのはもちろんであり、このようにした場合には、アルミニウム層の耐食性が極めて良好である効果、半透明の金属層による遮光断熱効果、透視可能なハーフミラー効果、両面で外観や反射率が異なる効果、のいずれの効果をも兼ね備えたものとなる。
クロム層又はシリコンメタル層上には、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、尿素系樹脂、メラミン系樹脂、等の適宜の樹脂により保護層を形成してもよい。
クロム層又はシリコンメタル層上には、あるいは保護層を形成した場合には保護層上には、高密度延伸ポリエチレンフイルムを、例えばポリエステル系の接着剤やポリウレタン系の接着剤等の適宜の接着剤で貼り合せて形成する。
高密度延伸ポリエチレンフイルムは、一軸延伸のもの、二軸延伸のもの又は無延伸のものがいずれも使用できる。
高密度延伸ポリエチレンフイルムの厚さは、10〜50μm、好ましくは20〜25μmとする。
本発明の遮光断熱性テープは、広幅長尺なプラスチックフイルムの片面に真空蒸着等によりアルミニウム層を形成し、該アルミニウム層の表面に真空蒸着等によりクロム層又はシリコンメタル層を形成し、該クロム層又はシリコンメタル層の上に高密度延伸ポリエチレンフイルムを形成して得た積層体を、縦長に裁断することにより得ることができる。
遮光断熱性テープの幅は、0.2mm〜数十mmが好ましい。
本発明の遮光断熱性ネットは、上記の遮光断熱性テープを使用して、編織することにより得ることができる。
織物や編物にする場合、遮光断熱性テープのみを使用してもよく、また、遮光断熱性テープを織物や編物の一部として使用してもよい。織物や編物の隙間は適宜選択することができ、隙間の程度により遮光性、断熱性、通気性等を変化させることができる。
(実験例1)
厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフイルムの片面に、真空蒸着により表1に示す厚さの各アルミニウム蒸着層を形成し、各アルミニウム蒸着層面の波長550nmにおける反射率を測定した。
反射率は、株式会社日立製作所製U−4000形分光光度計により測定した(反射率の測定は以下同じ)。
測定結果は表1の通りであった。
次に、厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフイルムの片面に,真空蒸着により厚さ60nmのアルミニウム蒸着層を形成し、該アルミニウム蒸着層の上に、真空蒸着により表1に示す厚さの各クロム蒸着層又は各シリコンメタル蒸着層を形成し、各クロム蒸着層面又は各シリコンメタル蒸着層面の波長550nmにおける反射率を測定した。
測定結果は表1の通りであった。
Figure 2005102577
(実験例2)
アルミニウム蒸着層の表面にクロム蒸着層を形成した金属層の耐水性、耐酸性及び耐アルカリ性を調べた。
厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフイルムの片面に、真空蒸着により厚さ50nmのアルミニウム蒸着層を形成し、次にアルミニウム蒸着層上に表2に示す厚さの各クロム蒸着層を形成した。更に、各クロム蒸着層上にウレタン系樹脂により保護層を形成し、その後、それぞれにつき下記の試験を行った。
耐水試験 ・・・高圧熱水試験(130℃熱水×60分浸漬)
耐酸試験1 ・・・硫酸試験(濃度2g/l、沸騰×45分浸漬)
耐アルカリ試験1・・・苛性ソーダ試験(濃度5g/l、80℃×60秒浸漬)
試験結果は表2の通りであった。
なお、表2中、○は殆んど腐食なし、×は少し腐食あり、をそれぞれ示す。
Figure 2005102577
(実験例3)
アルミニウム蒸着層の表面にクロム蒸着層を形成した金属層の耐酸性及び耐アルカリ性を調べた。但し、実験例2とは異なり保護層を形成せずに、実験例2より緩い試験条件で調べた。
厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフイルムの片面に、真空蒸着により厚さ50nmのアルミニウム蒸着層を形成し、次にアルミニウム蒸着層上に表2に示す厚さの各クロム蒸着層を形成した。その後、各クロム蒸着層上に保護層を形成せずに、それぞれにつき下記の試験を行った。
耐酸試験2 ・・・硫酸試験(濃度2g/l、沸騰×30秒浸漬)
耐アルカリ試験2・・・炭酸ナトリウム試験(濃度5g/l、沸騰×15秒浸漬)
試験結果は表3の通りであった。
なお、表3中、○は殆んど腐食なし、×は少し腐食あり、をそれぞれ示す。
Figure 2005102577
(実験例4)
実験例2におけるクロム蒸着層にかえてシリコンメタル蒸着層を使用したほかは実験例2と同様にして、実験例2と同様の試験を行った。
試験結果は表4の通りであった。
なお、表4中、○は殆んど腐食なし、×は少し腐食あり、をそれぞれ示す。
Figure 2005102577
広幅長尺な厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフイルムの片面に、ポリエステル系樹脂により厚さ1.0μのアンカーコート層を形成し、該アンカーコート層上に真空蒸着により厚さ45nmのアルミニウム蒸着層を形成し、該アルミニウム蒸着層の表面に直接に厚さ25nmのクロム蒸着層を形成した。次に、該クロム蒸着層上にポリエステル系の接着剤により、密度が0.950で厚さ25μの高密度延伸ポリエチレンフイルムを貼り合わせて、積層体を得た。
得られた積層体のアルミニウム蒸着層が現出する側は、アルミニウム層独特のいわゆるギラギラとしたシルバー調の金属光沢をしていた。また、クロム蒸着層が現出する側は、クロム層独特のいわゆる黒光りした重厚な金属光沢をしていた。
得られた積層体の両面の反射率を測定したところ、アルミニウム蒸着層側は82.1%で、クロム蒸着層側は40.3%であった。
次いで、得られた積層体を2.0mmの幅で縦長に裁断して本発明の遮光断熱性テープを得た。
更に、得られた遮光断熱性テープのみを使用して、片面側にはアルミニウム蒸着層側が現出し、他の片面側にはクロム蒸着層側が現出するように製織して、本発明の遮光断熱性ネットを得た。
得られた遮光断熱性ネットは、片面はアルミニウム層独特のいわゆるギラギラとしたシルバー調の金属光沢をしていたのに対して、他の片面はクロム層独特のいわゆる黒光りした重厚な金属光沢をしていて、片面と他の片面とですなわち両面で異なった金属光沢であり外観が異なっていた。
比較例1
アルミニウム蒸着層の表面にクロム蒸着層を形成しなかった他は実施例1と同様にして、遮光断熱性テープを得た。
遮光断熱性テープを得る前の積層体の両面の反射率を測定したところ、両面とも約80.9%であった。
次いで、得られた遮光断熱性テープのみを使用して、製織して、遮光断熱性ネットを得た。
得られた遮光断熱性ネットは、両面ともアルミニウム層独特のいわゆるギラギラとしたシルバー調の金属光沢をしていて、両面が同じ金属光沢であり外観が両面で異なっていなかった。
実施例1におけるクロム蒸着層にかえてシリコンメタル蒸着層を使用したほかは実施例1と同様にして、積層体を得た。
得られた積層体のアルミニウム蒸着層が現出する側は、アルミニウム層独特のいわゆるギラギラとしたシルバー調の金属光沢をしていた。また、シリコンメタル蒸着層が現出する側は、シリコンメタル層独特のいわゆる赤っぽいゴールド調の金属光沢をしていた。
得られた積層体の両面の反射率を測定したところ、アルミニウム蒸着層側は82.6%で、シリコンメタル蒸着層側は40.7%であった。
次いで、得られた積層体を0.4mmの幅で縦長に裁断して本発明の遮光断熱性テープを得た。
更に、得られた遮光断熱性テープのみを使用して、片面側にはアルミニウム蒸着層側が現出し、他の片面側にはシリコンメタル蒸着層側が現出するように製織して、本発明の遮光断熱性ネットを得た。
得られた遮光断熱性ネットは、片面はアルミニウム層独特のいわゆるギラギラとしたシルバー調の金属光沢をしていたのに対して、他の片面はシリコンメタル層独特のいわゆる赤っぽいゴールド調の金属光沢をしていて、片面と他の片面とですなわち両面で異なった金属光沢であり外観が異なっていた。
実施例1及び2、比較例1におけるそれぞれの遮光断熱性テープについて、前記と同様の条件で、耐水試験、耐酸試験1及び耐アルカリ試験1を行った。
試験結果は表5の通りであった。
なお、表5中、○は殆んど腐食なし、×は少し腐食あり、をそれぞれ示す。
Figure 2005102577
上記の表5に記載の通り、実施例1及び2における遮光断熱性テープは殆んど腐食はなく試験前と後とで同様の外観を呈していたのに対して、比較例1における遮光断熱性テープはアルミニウム蒸着層が少し腐食されて、金属光沢が失われていた。

Claims (4)

  1. プラスチックフイルムの片面にアルミニウム層が形成され、該アルミニウム層の表面に耐食性かつ異色性の異種金属層が形成され、該耐食性かつ異色性の異種金属層の上に高密度延伸ポリエチレンフイルムが形成されていることを特徴とする遮光断熱性テープを使用して、編織してなる遮光断熱性ネット。
  2. 耐食性かつ異色性の異種金属層がクロム層又はシリコンメタル層である、請求項1記載の遮光断熱性ネット。
  3. プラスチックフイルムの片面にアルミニウム層が形成され、該アルミニウム層の表面に耐食性かつ異色性の異種金属層が形成され、該耐食性かつ異色性の異種金属層の上に高密度延伸ポリエチレンフイルムが形成されていることを特徴とする遮光断熱性テープ。
  4. 耐食性かつ異色性の異種金属層がクロム層又はシリコンメタル層である、請求項3記載の遮光断熱性テープ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200486941Y1 (ko) * 2017-01-10 2018-07-16 주식회사 미소텍 양면형 농업용 반사시트

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