JP2005101834A - 専用狭域通信制御装置及び専用狭域通信システム - Google Patents

専用狭域通信制御装置及び専用狭域通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】専用狭域通信システムにおいて、路側無線機と専用狭域通信制御装置との間の距離を延伸できるようにする専用狭域通信制御装置及び専用狭域通信システムを提供する。
【解決手段】かかる課題を解決するために、第1の本発明に係る専用狭域通信制御装置は、無線通信し得る専用領域が狭い路側無線機と、専用領域に位置した場合に路側無線機と無線通信する車載無線機と、路側無線機とデータの送受信をする専用狭域通信制御装置とを有する専用狭域通信システムの専用狭域通信制御装置において、路側無線機からのデータを受信するデータ受信手段と、受信データの正当性を判定する受信データ正当性判定手段と、路側無線機からの受信データの受信完了前に、受信データ正当性判定手段による正当性判定結果に応じた応答データを送信開始する応答データ送信手段とを備えることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、専用狭域通信制御装置及び専用狭域通信システムに関し、例えば、Electronic Toll Collection System(ETCシステム:自動料金収受システム)を制御する専用狭域通信制御装置及び専用狭域通信システムに適用し得る。
ETCシステムは、例えば有料道路等の料金所をノンストップで通過することで、料金所渋滞等を解消するためのシステムである。ETCシステムは、路側に設置されているアンテナから、走行中の車両に対して高速電波(例えば1Mbps)の情報シャワーを降らし、車両に搭載されているETC車載無線機との間で無線通信を行なうことにより、有料道路の走行に係る料金を領収する。
このETCシステムに適用されている技術として、一般的に、数メートル〜数十メートルの無線通信の伝搬特性に優れている5.8GHz帯の無線を使用する専用狭域通信(DSRC:Dedicated Short Range Communication)という技術がある。
下記の特許文献1には、道路上に設置されている路側無線装置及びアンテナと、車両に搭載されているETC車載無線機間で無線通信を行なう上での規格が規定されており、主としてアンテナ端における無線通信のタイミングが規定されている。
また、DSRC(専用狭域通信)についてより高速かつ安定した通信を実現させるために、光ファイバ中に無線信号を伝送させて通信させるROF(Radio On Fiber)と呼ばれる通信装置を用いて行なう通信技術である。
図2は、従来のROFを用いたDSRC無線通信システムのブロック図である。図2に示すように、DSRC制御装置100とROF親局2とは、互いに物理的に同一の筐体或いは近隣に設置され、ROF子局3は、移動体(車両)とのDSRC無線通信を行なう場所に設置されており、ROF親局2と光ファイバで結ばれている。
このように、ROF親局2及びROF子局3を、DSRC制御装置100とアンテナ4との間に位置させ、無線信号を伝送させる光ファイバの長さを変えることで、ETC車載無線機5と無線通信するアンテナ4とDSRC制御装置100との間の距離を伸ばすことができる。
図3は、従来のROFを用いたDSRC無線通信システムにおける通信データの送受信動作タイミングを示すイメージ図である。図3(A)は、アンテナ端4での送受信の動作タイミングであり、図3(B)は、DSRC制御装置100での送受信の動作タイミングである。
車両が搭載するETC車載無線機5より送信されたMDC(Message Data Channel)は、光ファイバ7による受信遅延により、例えばキロメータ当たり5μ秒程度の遅れをもってDSRC制御装置100に届くものとする。図2において、アンテナ4におけるMDCの受信終了時をT1とし、DSRC制御装置100における受信完了タイミングをT2とする。
また、MDCがDSRC制御装置100に与えられると、DSRC制御装置100において、無線復調部12、MDC受信部13及びMDC検査部14でメッセージの正当性の確認が行われ、その結果に応じて、ACKCデータ生成部101がプリアンブルと、ユニークワード2と、AI(ACK又はNAK)と、CRCとを準備し、光ファイバ6の送信遅延を考慮したタイミングで、P/S変換送信部102を介して無線変調部17よりACKCデータを無線送信する。
アンテナ4端において、ACKCデータを放出開始するタイミングをT4とすると、T4よりも光ファイバ6の送信遅延時間分早いタイミングT3で、DSRC制御装置100は、ACKCデータをアンテナ4側に送信開始する必要がある。
下記の非特許文献1の規格書においては、アンテナ4のMDCの送信完了からACKCの受信までに11オクテットのガードタイムが規定されているが、ETC車載無線機5の信号の送出絶対時間の許容偏差を考慮した許容長として5μ秒が許されているため、その分を考慮し、またMDC正当性チェックに要する時間を考慮すると、内部処理に1オクテットの時間を要するとして、往復(11−1)オクテット×7.8μs=78μsの時間が確保できることから、片道では78μs/2=39μsの時間確保できる。これに対して信号送出絶対時間の許容偏差を考慮した許容誤差分を引いて、39−5=34μsの遅延が許されることになる。
従って、光ファイバの遅延を5μs/kmとすると、34/5=6.8kmまで、DSRC制御装置100とアンテナ4との間を延伸することができる。
図4は、半二重通信のDSRC制御装置100におけるACKC受信から、次のスロットにおいてMDC送信までの切り替えに着目した光ファイバ遅延による動作タイミングを示すイメージ図である。
ACKC受信を完了して光ファイバの遅延時間分早いタイミングでMDCを送信するために、無線回路安定時間などを考慮して処理時間を1オクテットとすると、(9−1)オクテット×7.8μs=62.4μsの時間が確保できることから、片道では62.4μs/s=31.2μsの時間を確保できる。これに対して信号送出絶対時間の許容偏差を考慮した許容誤差分を引いて、31.2−5=26.2μsの遅延が許されることになる。
従って、光ファイバの遅延を5μs/kmとすると、26.2/5=5.24kmまで、DSRC制御装置100とアンテナ4との間を延伸することができる。
社団法人 電波産業会,狭域通信(DSRC)システム標準規格,ARIB STD−T55.
ところで、上述したDSRC無線通信システムを高速道路上に適用する場合、例えば、インターチェンジ等の管理事務所にDSRC制御装置を配置させることが運営管理上望ましい。
しかしながら、例えば従来のROFを用いたDSRC無線通信システムを適用する場合、アンテナ(路側無線機)とDSRC制御装置との間の距離が、上述したように5kmまでと制約されてしまい、例えばDSRC制御装置を配置させようとするインターチェンジ間が20kmである場合には、距離制約からDSRC制御装置をインターチェンジの管理事務所に配置させることができなくなるという問題がある。
そのため、ROFを用いたDSRC無線通信システムにおいて、接続回線の送受信遅延によるDSRC制御装置とアンテナ(路側無線機)間の距離制約を延伸することができる専用狭域通信制御装置及び専用狭域通信システムが求められている。
かかる課題を解決するために、第1の本発明に係る専用狭域通信制御装置は、無線通信し得る専用領域が狭い路側無線機と、専用領域に位置した場合に路側無線機と無線通信する車載無線機と、路側無線機とデータの送受信をする専用狭域通信制御装置とを有する専用狭域通信システムの専用狭域通信制御装置において、(1)路側無線機からのデータを受信するデータ受信手段と、(2)受信データの正当性を判定する受信データ正当性判定手段と、(3)路側無線機からの受信データの受信完了前に、受信データ正当性判定手段による正当性判定結果に応じた応答データを送信開始する応答データ送信手段とを備えることを特徴とする。
また、第2の本発明に係る専用狭域通信システムは、(1)無線通信し得る専用領域が狭い路側無線機と、(2)専用領域に位置した場合に路側無線機と無線通信する車載無線機と、(3)路側無線機とデータの送受信をする第1の本発明の専用狭域通信制御装置とを備えることを特徴とする。
本発明の専用狭域通信制御装置及び専用狭域通信システムによれば、路側無線機からの受信データの受信完了前であっても、受信データの正当性判定結果に応じた応答データを送信開始することで、路側無線機から応答データ送出開始までに余裕時間を作り出すことができるので、その余裕時間分に相当する接続回線の長さを伸ばすことができ、路側無線機と専用狭域通信制御装置との間の距離を延伸させることができる。
以下では、本発明の専用狭域通信制御装置及び専用狭域通信システムの実施形態について図面を参照して説明する。
(A)第1の実施形態
第1の実施形態は、本発明に係る専用狭域通信制御装置及び専用狭域通信システムを、ROFを用いたDSRC無線通信システムに適用した場合について説明する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図1は、ROFを用いたDSRC無線通信システムのイメージを示すブロック図である。
図1に示すように、DSRC無線通信システムは、DSRC制御装置1、ROF親局2、ROF子局3、アンテナ4、道路上を走行する車両(移動体)が搭載する車載無線機5とを備える。
DSRC制御装置1とROF親局2とは近隣して配置され電気信号の受け渡し用に、例えば同軸ケーブル等により接続されている。なお、ROF親局2がDSRC制御装置1内に搭載されるようにしてもよい。
またROF親局2とROF子局3とは、光ファイバ6及び7により接続されており両者間はキロメータオーダーで離れている。
DSRC制御装置1は、タイミング生成部11、無線復調部12、MDC受信部13、MDC検査部14、AIデータ生成部15、ACKC送信部16、無線変調部17を少なくとも備える。
図1のDSRC制御装置1は、本発明に係る主たる内部構成を示したものであり、図1には図示しないが、上記以外の構成として、例えば、DSRCフレームを構成するFCMC送信部、ACTC受信部、MDC送信部、ACKC受信部等を備える。
タイミング生成部11は、DSRC制御装置1が備える各構成要素の動作タイミングを生成し、各構成要素を各動作タイミングで動作させるために、動作タイミング信号をMDC受信部13、MDC検査部14、AIデータ生成部15に与えるものである。また、タイミング生成部11は、MDCデータ受信に対するACKCデータ送信のために、ACKCデータの送信を開始させる送信開始タイミング信号をACKC送信部16に与えるものである。
タイミング生成部11が送信開始タイミング信号を出力するタイミングは、光ファイバ6の送信遅延を考慮して、アンテナ4からACKCデータが放出されるタイミングから光ファイバ6の送信遅延時間分を差し引き逆算して求めたタイミングである。
また、タイミング生成部11は、送信開始タイミングを求めたタイミングが、MDCデータの受信完了前(シリアルデータであるMDCデータの最終ビットの受信完了前)であっても、ACKC受信部16に送信開始タイミング信号を与えてACKCデータの送信を開始させる。
無線復調部12は、ROF親局2からMDCデータ(電気信号)を受け取り、デジタル信号に変換するものである。無線復調部12は、デジタル変換したデータをMDC受信部13に与えるものである。無線変調部12は、例えば5.8GHz帯の無線信号に対応するものである。
MDC受信部13は、無線復調部12からデジタル変換されたデータを受け取り、タイミング生成部11からの動作タイミングに従って、MDCデータとして復元するものである。MDC受信部13は、復元したMDCデータをMDC検査部14に与えるものである。
ここで、MDCデータのデータフォーマットは、図5に示すように、プリアンブル(PR)、ユニークワード2(UW2)、MAC(Media Access Control)、LPDC(Link Protocol Data Unit)、CRCとを有する。
例えば、本実施形態のDSRC無線通信システムをETCシステムに適用した場合、LPDUには、車両番号(ナンバープレート番号)や、車種情報(例えば、大型車両、小型車両等)車載無線機5に取り付けるICカードの決済番号等が挿入される。
MDC検査部14は、MDC受信部13からMDCデータを受け取り、タイミング生成部11からの動作タイミングに従って、MACデータの有効性チェック、LPDUの有効性チェック、CRCによるMACからLPDU最終データまでの有効性チェックを行なう。なお、以下では、説明便宜上のため、MDC検査部14が行なうMDCデータに関する有効性のチェックを総括してMDC正当性チェックという。
AIデータ生成部15は、デフォルト値としてNAKデータが設定されているものであり、MDC検査部15によるMDC正当性チェック結果に応じて、デフォルト値であるNAKデータをACKC送信部16に与えたり、又は、NAKデータをACKデータに変更してACKC送信部16に与えたりするものである。AIデータ生成部15は、タイミング生成部11から受信する各スロットの開始タイミング信号を受信すると、設定値(NAKデータ又はACKデータ)をリセットしてデフォルト値に設定し直すものである。
AIデータ生成部15は、MDCデータの受信がない場合や又はMDC検査部14によるMDC正当性チェック結果が正常でないとした場合には、NAKデータをACKC送信部16に与え、MDC検査部14によりMDC正当性チェック結果が正常であるとした場合には、ACKデータをACKC送信部16に与えるものである。
ACKC送信部16は、タイミング生成部11から送信開始タイミング信号を受信すると、AIデータ生成部15から受け取ったNAKデータ又はACKデータに基づいてACKCデータを生成すると共に、その生成したACKCデータを無線変調部17に与えるものである。
ここで、ACKCデータのデータフォーマットは、図5に示すように、プリアンブル(PR)、ユニークワード2(UW2)、AI(NAKデータ又はACKデータ)、CRCを有する。
また、ACKC送信部16は、図1に示すように、AIデータ格納部161、固定データ格納部162、P/S変換部163、CRC生成部164を備える。
AIデータ格納部161は、NAKデータ又はACKデータ本体を格納するものである。また、AIデータ格納部161は、格納しているNAKデータ又はACKデータをP/S変換部163に与えるものである。
例えば、本実施形態のDSRC無線通信システムをETCシステムに適用した場合、AIデータ格納部161は、車種情報に応じた料金(例えば大型車両用料金、小型車両用料金等)等のデータを格納している。
固定データ格納部162は、予め固定データとしてPRデータとユニークワード2(UW2)データを格納するものであり、PRデータとUW2データとをP/S生成部163に与えるものである。
P/S変換部163は、AIデータ格納部161からのAIデータ(NAKデータ又はACKデータ)と、固定データ格納部162からのPRデータ及びUW2データを受け取り、これら各データについてパラレルデータからシリアルデータに変換するものである。
CRC生成部164は、指定位置からのデータに対してCRCデータを生成して、PRデータ、UW2データ及びAIデータ(NAKデータ又はACKデータ)の送信後に、CRCデータをP/S変換部163に与えて送信させるものである。
無線変調部17は、P/S変換部163からPRデータ、UW2データ、AIデータ、CRCデータを受け取り、無線信号(例えば5.8GHz帯)として変調してROF親局2に与えるものである。
次に、ROF親局2の内部構成について図1を参照して説明する。
ROF親局2は、光ファイバ6及び7を介してROF子局3を収容するものであり、ROF子局3から送信されてきた光信号を電気信号に変換して、DSRC制御装置1に与えるものである。また、ROF親局2は、DSRC制御装置1から送信されてきた電気信号を光信号に変換してROF子局3に与えるものである。
なお、図1のROF親局2は、1台のROF子局を収容するものとして示しているが、勿論複数台のROF子局3を収容するようにしてもよい。
ROF親局2は、O/E変換部21、受信アンプ22、送信アンプ23、E/O変換部24を備える。
O/E変換部21は、ROF子局3から光ファイバ7を介して与えられた光信号を電気信号に変換するものである。また、O/E変換部21は、変換した電気信号を受信アンプ22に与えるものである。
受信アンプ22は、O/E変換部21により変換された電気信号を増幅するものである。また、受信アンプ22は、増幅した電気信号を、例えば同軸ケーブル等を介してDSRC制御装置1に与えるものである。
送信アンプ23は、DSRC制御装置1から例えば同軸ケーブル等を介して受信した電気信号を、光信号への変換に必要なレベルまで増幅するものである。また、送信アンプ23は、増幅した電気信号をE/O変換部24に与えるものである。
E/O変換部24は、送信アンプ23により増幅された電気信号を光信号に変換するものである。また、E/O変換部24は、変換した光信号を光ファイバ6を介してROF子局3に送信するものである。
次に、ROF子局3の内部構成について図1を参照して説明する。
ROF子局3は、アンテナ4を収容し、例えば料金所周辺や路側等に設置されるものである。また、ROF子局3は、アンテナ4を介して、所定の専用領域に対して無線信号を放出したり、所定の専用領域に位置する車載無線機5からの無線信号を受信するものである。
また、ROF子局3は、アンテナ4を介して受信した無線信号を復調し光信号に変換して、光ファイバ7を介してROF親局2に与えるものである。また、ROF子局3は、光ファイバ6を介してROF親局2から受信した光信号を電気信号に変換し、無線信号としてアンテナ4を介して情報シャワーとして放出するものである。
ROF子局3は、受信アンプ31、E/O変換部32、O/E変換部33、送信アンプ34を備えると共に、アンテナ4を収容する。
受信アンプ31は、アンテナ4が受信した無線信号に基づく電気信号を受け取り、光信号への変換に必要なレベルに電気信号を増幅するものである。また、受信アンプ31は、増幅した電気信号をE/O変換部32に与えるものである。
E/O変換部32は、受信アンプ31により増幅された電気信号を光信号に変換するものである。またE/O変換部32は、変換した光信号を光ファイバ7を介してROF親局2に与えるものである。
O/E変換部33は、ROF親局2から光ファイバ6を介して受信した光信号を電気信号に変換するものである。また、O/E変換部33は、変換した電気信号を送信アンプ34に与えるものである。
送信アンプ34は、O/E変換部33により変換された電気信号を増幅するものである。また、送信アンプ34は、増幅した電気信号をアンテナ4に与えるものである。
アンテナ4は、送信アンプ34から受け取った電気信号に基づく無線信号を放出するものである。また、アンテナ4は、無線通信により車載無線機5から受信した無線信号に基づく電気信号を受信アンプ31に与えるものである。なお、アンテナ4は、送受信共用のアンテナを適用してもよいし、又は送信用と受信用と別のアンテナとし、送信用アンテナと受信用アンテナとを所定距離で設置させるようにしてもよい。
車載無線機5は、一般的なDSRC無線通信に対応する車両に搭載され得る無線機である。
例えば、車載無線機5は、ETCシステムに適用する場合には、車両番号(ナンバープレート番号)や、取り付けられたICカード(例えばETC専用のICカードを含む)から呼び出したICカードの決済番号等を送信したり、また有料道路の使用料金、料金所や通過レーンのID番号等をアンテナ4から受信し、ICカードに記録させるものである。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、本実施形態に係るROFを用いたDSRC無線通信システムにおいて、車載無線機5から送信されるMDCデータ受信に対するACKCデータの送信動作について説明する。
DSRC制御装置1からの指示により、道路を走行する車両に搭載されている車載無線機5から送信されたMDCデータ(無線信号)は、アンテナ4により受信される。
アンテナ4に受信されたMDCデータ(無線信号)は、アンテナ4により電気信号としてROF子局3に与えられ、ROF子局3の受信アンプ32により、E/O変換に必要なレベルに増幅された後、E/O変換部32により光信号に変換される。
E/O変換部32により変換されたMDCデータ(光信号)は、光ファイバ7を介してキロメータオーダーで離れているROF親局2に伝送される。
ROF子局3から与えられたMDCデータ(光信号)は、ROF親局2において、O/E変換部21により電気信号に変換され、減衰されたMDCデータ(電気信号)が、受信アンプ22により増幅される。
受信アンプ22により増幅されたMDCデータ(電気信号)は、例えば同軸ケーブル等を介してDSRC制御装置1に与えられる。
ROF親局2から与えられたMDCデータ(電気信号)は、DSRC制御装置1の無線復調部12により、デジタル信号に変換され、MDC受信部13に与えられる。
無線復調部12によりデジタル信号に変換されたMDCデータは、MDC受信部13により、MDCデータに復元される。
MDC受信部13により復元されたMDCデータは、逐次MDC検査部14に与えられ、MDC検査部14により、MDCデータを構成するMACデータの有効性チェック、LPDUの有効性チェック、CRCによるMACからLPDU最終データまでの有効性チェックが行われる。
MDC検査部14によるMDC正当性チェック結果は、AIデータ生成部15に与えられ、AIデータ生成部15において、MDC正当性チェック結果に応じて、NAKデータ又はACKデータの設定が変更される。
ここで、AIデータ生成部15では、デフォルト値としてNAKデータが設定されており、タイミング生成部11からの各スロットの開始タイミング信号に基づいて設定値をリセットすることで、MDC正当性チェック結果を反映させたAIデータ(NAKデータ又はACKデータ)を設定することができる。
また、MDCデータの受信がない場合又はMDC検査部14のMDC正当性チェック結果が正常でない場合、デフォルト値(NAKデータ)が、AIデータ生成部15からACKC送信部16に与えられる。
また、MDC検査部14のMDC正当性チェック結果が正常である場合、AIデータ生成部15においてデフォルト値として設定されているNAKデータをACKデータに設定を変更し、ACKデータが、AIデータ生成部15からACKC送信部16に与えられる。
AIデータ生成部15から与えられたNAKデータ又はACKデータは、AIデータ格納部161に一時的に格納される。つまり、AIデータ格納部161は、MDCデータが受信できなかった場合又はMDC検査部14によるMDC正当性チェック時に正常と判断されなかった場合には、NAKデータが格納されており、正常なデータを受信した場合にはACKデータが格納されている。
このとき、タイミング生成部11では、ACKCデータの送信を開始させるための送信開始タイミングが求められ、求められた送信開始タイミング信号がACKC送信部16に与えられる。
そして、ACKC送信部16では、送信開始タイミング信号の受信に基づいて、ACKCデータの送信が行われる。なお、タイミング生成部11は、送信開始タイミングがMDCデータの受信完了前であっても、送信開始タイミングになった時点で送信開始タイミング信号を出力する。
ここで、タイミング生成部11が求める送信開始タイミングについて、図5を参照して説明する。
図5は、本実施形態のROFを用いたDSRC無線通信システムにおける送受信の動作タイミングを示すイメージ図である。なお、図5(A)は、アンテナ4からACKCデータが放出される送信タイミングイメージであり、図5(B)は、DSRC制御装置1におけるMDCデータ及びACKCデータの送受信タイミングイメージである。
また、図5に示すスロット長は、アンテナ4が車載無線機5からMDCデータを受信開始した時点から、アンテナ4がACKCデータを放出し終えて所定のガードタイム期間までを1スロットとする。このスロット長及びガードタイム期間は、非特許文献1の規格書に規定されているものである。
図5において、T1はアンテナ4でのMDC受信完了タイミングを示し、T2はタイミング生成部11が求めたACKCデータの送信開始タイミングを示し、T3はDSRC制御装置1におけるMDCデータの受信完了タイミングを示し、T4はDSRC制御装置1においてT3から受信したMDCデータ受信に係るチェック確認処理やACKデータ又はNAKデータのセットに係る処理時間を加えたタイミングを示し、T5はアンテナ4がACKCデータを放出するタイミングを示す。
図5に示すように、タイミング生成部11は、アンテナ4における送出タイミングT5から、光ファイバ6による遅延時間分を逆算して、ACKCデータの送信開始タイミングT2を求める。タイミング生成部11は、DSRC制御部1におけるMDCデータの受信完了前であっても(すなわちタイミングT3よりも前であっても)、タイミングT2の時点で、ACKC送信部16に送信開始タイミング信号を与える。
タイミング生成部11からACKC送信部16に送信開始タイミング信号が与えられると、P/S変換部163において、AIデータ格納部161からAIデータと、固定データ格納部162からPRデータ及びUW2データとがロードされて、パラレルデータがシリアルデータに変換され、無線変調部17を介してACKCデータの送信を開始する。
P/S変換部163において、プリアンブル(PR)の2オクテット、ユニークワード2(UW2)の2オクテットのデータが送信し終えると、続けてAIデータ格納部11のAIデータ(NAKデータ又はACKデータ)が送信される。
このように、タイミング生成部11が、タイミングT3から光ファイバ6の送信遅延時間分を逆算して送信開始タイミングを求め、送信開始タイミング信号に基づいて、ACKCデータの送信処理を行うことにより、AIデータをP/S変換部163にロードするタイミングの直前まで、MDCデータに関するチェック結果を反映することが可能となる。
つまり、PRデータ(2オクテット)とUW2(2オクテット)との送信完了までに(タイミングT4に相当)、MDC正当性チェック処理及び応答処理が完了してACKCデータに反映させることができるので、従来方式の場合と比較して4オクテット分の余裕時間が生まれる。
これは、光ファイバの遅延時間の増大に対応することが可能となり、アンテナ4とDSRC制御装置1との間の距離を延伸することが可能となる。
ACKCデータの送信動作の説明に戻る。無線変調部17により無線信号に変換された電気信号は、ROF親局2の送信アンプ23により必要なレベルに増幅され、E/O変換部24により光信号に変換され、光ファイバ6に出力される。
光ファイバ6を伝送する光データは、ROF子局3に入力され、O/E変換部33により電気信号に変換され、送信アンプ34により増幅された後、アンテナ4から発射されて、車両が搭載する車載無線機20により受信される。
なお、このROF子局3のアンテナ4とDSRC車載無線機20との間の通信タイミングは、背景技術の欄で説明した非特許文献1に規定されたものである。
(A−3)第1の実施形態の効果
以上のように、本実施形態によれば、DSRC制御装置1におけるMDCデータ受信のスロットに制御が移った段階で、デフォルト値としてNAKデータをAIデータ生成部15に設定しておき、ACKC送信部16が、タイミング生成部11からの光ファイバの遅延時間を考慮して求めたACKCデータの送信開始タイミング信号に基づいて、MDCデータの受信完了前に、固定データであるPRデータとUW2データとを送信開始し、MDC検査部14によるMDC正当性チェック結果が正常である場合にのみ、AIデータ生成部15の設定値をACKデータに変更して、ACKデータを送信することにより、従来のDSRC制御装置のように、ACKC送信のタイミングまでにAIデータを決定してACKCデータを一連のシリアルデータとして送信する場合に比べて、4オクテット分の遅延を吸収することができる。
この4オクテットの余裕時間を持たせることは、背景技術で説明した光ファイバの最大長の算出方法と同様の条件では、以下に示すように、アンテナ4とDSRC制御装置1との間の距離を延伸させることができる。
すなわち、車載無線機5の信号送出絶対時間の許容偏差を考慮した許容誤差として5μ秒が許され、またMDC正当性チエックに要する時間を考慮すると、内部処理に1オクテットの時間をするとして、往復(11+4−1)オクテット×7.8μs=l09.2μsの時間ができ、片道では109.2μs/2=54.6μsの時間ができる。これに対して信号送出絶対時間の許容偏差を考慮した許容誤差分を引いて、54.6−5=49.6sの遅延が許されることになる。
従って、光ファイバの遅延を5μs/kmとすると、49.6/5=9.9kmまで、アンテナ4とDSRC制御装置1との間の距離を延伸させることができる。
(A−4)第1の実施形態の変形例
次に、上述した第1の実施形態の変形例について説明する。第1の実施形態の変形例は、AIデータ生成部15がAIデータをビット単位で操作する場合である。
すなわち、第1の実施形態の変形例は、AIデータ中に含まれる1ビットを、NAKデータ又はACKデータであるかを識別させるものとすることで、シリアルデータであるAIデータをP/S変換部163に与える際に、AIデータ生成部15が、AIデータ中のその1ビットの情報のみをP/S変換部163に与えるものである。
例えば、8ビットのAIデータが、シリアルデータとしてLSB(Least Significant Bit)から送信開始され、最終ビットであるMSB(Most Significant Bit)が最後に送信されるものとする。
そして、MSBをNAKデータであるか又はACKデータであるかを識別させるビットとする。例えば、MSBが1である場合AIデータがACKであるとし、MSBが0である場合AIデータがNAKであるとする。
AIデータ生成部15は、MDC正当性チェック結果に応じて、最終ビットのMSB(1又は0)のみをP/S変換部163にロードさせることで、MSBよりも前にある7/8オクテット分の余裕時間が生じ、アンテナ4とDSRC制御装置1との間の距離を延伸させることができる。
つまり、8ビットのAIデータのうち、MSBが位置するまでの先頭から7ビットまでを先行してP/S変換部163にロードさせ、最終ビットであるMSBの送信タイミングに、AIデータ生成部15がMDC正当性チェック結果に応じた1ビット情報(1又は0)のみをP/S変換部163にロードさせる。
上述した第1の実施形態の変形例によれば、第1の実施形態で説明した4オクテットの余裕時間に加えて、更に7/8オクテットの余裕時間が生まれる。
従って、第1の実施形態の変形例によれば、往復(11+4+0.875−1)オクテット×7.8μs=116.025μsの時間が確保できるので、片道では116.025μs/2≒58.0μsの時間を確保することができる。
これに対して信号送出絶対時間の許容偏差を考慮した許容誤差分を引いて、58.0−5=53.0μsの遅延が許され、光ファイバの遅延を5μs/kmとすると、53.0/5=10.6kmまで、アンテナ4とDSRC制御装置1との間の距離を延伸させることができる。
(B)第2の実施形態
第2の実施形態も、第1の実施形態と同様に、本発明に係る専用狭域通信制御装置及び専用狭域通信システムを、ROFを用いたDSRC無線通信システムに適用した場合を示す。
(B−1)第2の実施形態の構成
図6は、第2の実施形態に係るDSRC無線通信システムのシステムブロック図を示す。
図6に示すように、第2の実施形態のDSRC無線通信システムは、DSRC制御装置10と、ROF親局2と、ROF子局3と、アンテナ4と、車両が搭載する車載無線機5とを備える。
第2の実施形態が、第1の実施形態と異なる点はDSRC制御装置10の内部構成である。
従って、以下では、第1の実施形態で既に説明した構成については、図1と対応する符号を付して、これらの構成の機能説明は省略し、第1の実施形態と異なる構成の機能説明について詳細に説明する。
DSRC制御装置10は、タイミング生成部11、無線復調部12、MDC受信部13、MDC検査部14、ACKC無効処理部18、ACKC送信部19、無線変調部17を備える。
DSRC制御装置10が、図1のDSRC制御装置1と異なる点は、AIデータ生成部15を備えずACKC無効処理部18を備える点と、ACKC送信部16に替えてACKC送信部19を備える点と、タイミング生成部11の機能の点である。
なお、図6のDSRC制御装置10についても、図1のDSRC制御装置1と同様に、図6には図示しない上記以外の構成として、例えば、DSRCフレームを構成するFCMC送信部、ACTC受信部、MDC送信部、ACKC受信部等を備える。
ACKC無効処理部18は、タイミング生成部11からACKCデータ無効化判定タイミング信号を受信し、そのACKCデータ無効化判定タイミング信号の受信時点におけるMDC検査部14のMDC正当性チェック結果を判定し、そのMDC正当性チェック結果に応じて、ACKC送信部18又は無線変調部17に対してACKCデータの出力停止又は無効データへの変更を指示するものである。
ACKC無効処理部18は、MDC検査部14のMDC正当性チェックが正常である場合には、ACKCデータをそのまま継続して出力させるように完了させる。
また、ACKC無効処理部18は、MDCデータの受信ができなかった場合又はMDC検査部14のMDC正当性チェックが正常でない場合には、ACKC送信部19に対して出力するACKCデータの出力を停止させたり、ACKC送信部19に対して出力するACKCデータ自体を無効なデータに変更して出力させたり、ACKC送信部19に対してCRCデータの一部を正規データとは異なるデータに変更(例えば、CRCデータの一部を論理反転して変更する)して出力させたり、又は無線変調部17に対してACKCデータの出力を停止させたりする。
すなわち、本実施形態では、ACKC無効処理部18が、ACKCデータ(後述するが固定データとして格納するデータ)の出力停止や又はACKCデータ自体を無効なデータ(すなわち、車載無線機側で誤り検出させるようにするデータ)として出力するように処理することにより、固定データであるACKCデータ自体の最終ビットまで、MDC検査部14によるMDC正当性チェック結果を反映させることができる。
また、ACKC無効処理部18は、例えばASK変調方式による送信で、ACKC最終ビットのマンチェスタ符号でOnからOffとなる場合のOn後に出力停止機能が働くなど、誤って正常なACKデータとして認識されることのないようにする必要がある。
ACKC送信部19は、予め固定データとしてPRデータ、UW2、AIデータ(ACKデータ)、CRCデータを設定しておく固定データ格納部192と、タイミング生成部11からの送信開始タイミング信号に従って、固定データ格納部192から固定データを受け取り、シリアルデータに変換して無線変調部17に与えるP/S変換部191とを備えるものである。固定データ格納部192では、AIデータとしてACKデータが設定されている。
ACKC送信部19は、ACKC無効処理部18から出力するACKCデータの停止指示や、又は出力するACKCデータの一部の変更指示に応じて、出力するACKCデータを出力したり、又はACKCデータの一部を変更するものである。
無線変調部17は、第1の実施形態と同様に、ACKC送信部19からACKCデータを受け取り、無線信号(例えば5.8GHz帯)として変調してROF親局2与えるものである。また、無線変調部17は、ACKC無効処理部18から送信するACKCデータの送信停止指示に応じて、ACKCデータの送信を停止させる。
(B−2)第2の実施形態の動作
次に、本実施形態に係るROFを用いたDSRC無線通信システムにおいて、車載無線機5から送信されるMDCデータ受信に対するACKCデータの送信動作について説明する。
車載無線機5から送信されたMDCデータがDSRC制御装置10に与えられるまでの動作については、第1の実施形態で既に説明したのでここでは省略する。
DSRC制御装置10において、ROF親局2から与えられた無線信号は、無線復調部12により、デジタル信号に変換され、MDC受信部13に与えられ、MDC受信部13により、デジタル信号はMDCデータに復元される。
MDC受信部13により復元されたMDCデータは、逐次MDC検査部14に与えられ、MDC検査部14により、MACデータの有効性チェック、LPDUの有効性チェック、CRCによるMACからLPDU最終データまでの有効性チェックが行なわれる。
このとき、タイミング生成部11では、アンテナ4がACKCデータを放出するタイミングから、光ファイバ6の送信遅延時間分を逆算して求めたタイミングで、ACKC送信部19に送信開始タイミング信号を与える。
また、この送信開始タイミング信号の出力は、MDCデータの受信完了前であっても、光ファイバ6の送信遅延時間前になった時点でACKC送信部19に与えられる。
ここで、図7に、第2の実施形態に係る送受信の動作タイミングのイメージ図を示す。なお、図7(A)は、アンテナ4がACKCデータを放出するタイミングイメージであり、図7(B)は、DSRC制御装置10におけるMDCデータ及びACKCデータの送受信のタイミングイメージである。
図7において、T1はアンテナ4におけるMDCデータ受信完了のタイミングを示し、T3はDSRC制御装置10におけるMDCデータ受信完了のタイミングを示し、T4はアンテナ4におけるACKCデータの放出タイミングを示し、T2はT4から逆算して光ファイバ6による遅延時間分先行してDSRC制御装置10からACKCを送信する送信開始タイミングを示し、T5はT3からMDC正当性チェックの判断処理する処理時間を加えたタイミングを示す。
上述したように、タイミング生成部11は、タイミングT4からタイミングT2を逆算して求め、タイミングT2の時点でACKC送信部19に送信開始タイミング信号を与える。
タイミング生成部11からACKC送信部19に送信開始タイミング信号が与えられると、固定データ格納部192から、PRデータ、UW2データ、AIデータ(ACKデータ)、CRCデータが、P/S変換部191に与えられ、シリアルデータとして無線変調部17に与えられ、無線変調部17により、ACKCデータは無線信号に変換される。
また、ACKC無効処理部18において、タイミング生成部11からACKCデータ無効化判定タイミング信号を受信すると、その受信時点におけるMDC検査部14からのMDC正当性チェックが判定され、そのMDC正当性チェック結果に応じて、ACKCデータの出力停止又は無効データに変更する指示が、ACKC送信部19又は無線変調部17に与えられる。
すなわち、MDC正当性チェックが正常である場合には、ACKC無効処理部18は、そのままACKCデータを送信するようにし、MDC正当性チェックが正常でない場合又はMDCデータの受信がない場合には、ACKC無効処理部18は、ACKC送信部19に、ACKCデータの出力停止するようにしたり、無効データに変更して無効データを出力するようにしたり、CRCの一部のデータを論理反転させたりする指示をしたり、又は、無線変調部17に、ACKCデータの送信停止指示をしたりする。
ここで、タイミング生成部11がACKCデータ無効化判定タイミング信号を出力するタイミングは、ACKCデータの最終ビットが送信されるタイミング又はそれ以前のタイミングで、ACKC無効処理部18に与えられる。
図7において、タイミング生成部11は、ACKCデータの最終ビットの送信に当たるタイミングT5に相当する時点又はそれ以前までに、ACKCデータ無効化判定タイミング信号を出力する。
本実施形態では、MDC正当性チェックを、ACKCデータの最終ビットの送信タイミングであるタイミングT5までに完了することができればよくなるため、従来方式に比べ、7オクテットからなるACKCデータ(図7参照)から最終ビットまでの時間(すなわち、(7−(1/8))オクテットに相当する時間)だけの余裕時間を持つことができる。従って、その余裕時間分のアンテナ4とDSRC制御装置10との間の距離を延伸させることができる。
図6に戻り、無線変調部17により変換された無線信号は、ROF親局2に与えられ、第1の実施形態と同様に、ROF子局3に与えられ、アンテナ4から無線信号が発射され、車両の車載無線機5により受信される。
(B−3)第2の実施形態の効果
以上のように、本実施形態によれば、固定データとしてACKデータを含むACKCデータをACKC送信部19に設定しておき、ACKC無効処理部18が、タイミング生成部11からACKCデータの最終ビットまでに受信するACKCデータ無効化判定タイミング信号の受信時点におけるMDC正当性チェック結果に応じて、ACKCデータ自体の送信停止又はACKCデータを無効データに変更することにより、従来のDSRC制御装置のようにACKC送信のタイミングまでにAIデータを決定してACKCデータを一連のシリアルデータとして送信するのに比べて、6.875(=7−(1/8))オクテット分の遅延を吸収できることができる。
この6.875オクテット分の余裕時間を持たせることは、背景技術で説明した光ファイバの最大長の算出方法と同様の条件では、以下に示すような、アンテナ4とDSRC制御装置10との間の距離を延伸させることができる。
すなわち、車載無線機の信号送出絶対時間の許容偏差を考慮した許容誤差として5μ秒が許され、またMDC正当性チエックに要する時間を考慮すると、内部処理に1オクテットの時間を要するとして、往復{11+6.875−1)オクテット×7.8μs=131.625μsの時間が確保できることから、片道では131.625μs/2≒65.8μsの時間が確保できる。
これに対して信号送出絶対時間の許容偏差を考慮した許容誤差分を引いて65.8−5=60.8μsの遅延が許されることになる。光ファイバの遅延を5μs/kmとすると、60.8/5=12.16kmまで、アンテナ4とDSRC制御装置10との間の距離を延伸させることができる。
(C)他の実施形態
(C−1)上述した第1及び第2の実施形態では、ROFを用いたDSRC無線通信システムの適用について説明したが、ROFを使用せず、アンテナを有する無線機とDSRC制御装置との間がメタル線で接続する専用狭域通信システムに適用できる。
(C−2)上述した第1及び第2の実施形態では、背景技術で説明した非特許文献1の標準規格(ARIB STD−T55)に規定されている規格事項を前提として説明した。
つまり、非特許文献1の標準規格では無線信号の変調方式をASK変調としているが、これに限らず、ARIB STD−T75の規格書に規定されている無線信号の変調方式がQPSK変調である場合にも適用することができる。
ただし、この場合、PRのオクテット数及びビット配列の変更、UW2のUW2Aへの変更、及び、AI以降のデータスクランブル回路が追加されており、また、ガードバンド幅や伝送速度が異なることから、延伸距離の算出値が異なることとなる。しかしながら、QPSK変調においても第1及び第2の実施形態で説明した効果と同様にアンテナとDSRC制御装置との距離を延伸することができる。
(C−3)また、第1及び第2の実施形態では、ROFにより5.8GHzの無線電波を光ファイバ中に伝送させて、アンテナとDSRC制御装置との距離を延伸する方法について説明したが、べースバンド信号を光ファイバに伝送させることにより、アンテナとDSRC制御装置との距離を延伸するようにしてもよい。
(C−4)上述した第1の実施形態では、AIデータ生成部15が、デフォルト値としてNAKデータを設定するとして説明したが、ACKデータをデフォルト値として設定してもよい。
この場合、MDC正当性チェック結果に応じて設定値の変更動作が、第1の実施形態で説明した場合と逆の動作になる。
(C−5)上述した第2の実施形態において、ACKC無効処理部18が、ACKCデータの送信停止機能と、ACKCデータの無効化機能とを説明したが、ACKC無効処理部18は、いずれかの機能を備えたものであってもよい。また、それぞれの機能を持つ別の手段とし、そのいずれか一方の手段又は両方の手段を備えるようにしてもよい。
(C−6)また、DSRC制御装置からのACKCデータに基づいて、有料道路の通過ゲート(開閉体)の開閉を制御させるようにしてもよい。
例えば、ゲート(開閉体)の開閉を制御するゲート開閉制御装置(図示しない)が、DSRC制御装置からのACKCデータを受信し、ACKCデータがACKを示す場合にはゲートを開き、ACKCデータがNAKを示す場合にはゲートを閉めるようにする。
(C−7)また、上述した第1及び第2の実施形態では、本発明の専用狭域通信制御装置及び専用狭域通信システムの適用例としてETCシステムを挙げたが、所定の専用領域を有する路側無線機を介して、専用領域に位置する車載無線機と通信するシステムであれば広く適用することができる。
例えば、駐車場の出入口のゲート開閉や駐車料金や駐車時間等を管理する駐車場管理システムに適用してもよい。この場合、車載無線機と無線通信する無線機を駐車場の出入口ゲート付近に設置することで、DSRC制御装置が、1又は2以上の駐車場管理を遠隔制御することができる。
第1の実施形態のROFを用いたDSRC無線通信システムのイメージを示す構成図である。 従来のROFを用いたDSRC無線通信システムイメージを示す構成図である。 従来のROFを用いたDSRC無線通信システムの送受信動作タイミングのイメージ図である。 従来の次のスロットにおけるMDC送信タイミングのイメージ図である。 第1の実施形態のROFを用いたDSRC無線通信システムの送受信動作タイミングのイメージ図である。 第2の実施形態のROFを用いたDSRC無線通信システムのイメージを示す構成図である。 第2の実施形態のROFを用いたDSRC無線通信システムの送受信動作タイミングのイメージ図である。
符号の説明
1、10…DSRC制御装置、11…タイミング生成部、12…無線復調部、
13…MDC受信部、14…MDC検査部、15…AIデータ生成部、
16、19…ACKC送信部、17…無線変調部、18…ACKC無効処理部、
2…ROF親局、3…ROF子局、5…車載無線機。

Claims (8)

  1. 無線通信し得る専用領域が狭い路側無線機と、上記専用領域に位置した場合に上記路側無線機と無線通信する車載無線機と、上記路側無線機とデータの送受信をする専用狭域通信制御装置とを有する専用狭域通信システムの上記専用狭域通信制御装置において、
    上記路側無線機からのデータを受信するデータ受信手段と、
    上記受信データの正当性を判定する受信データ正当性判定手段と、
    上記路側無線機からの上記受信データの受信完了前に、上記受信データ正当性判定手段による正当性判定結果に応じた応答データを送信開始する応答データ送信手段と
    を備えることを特徴とする専用狭域通信制御装置。
  2. 上記路側無線機と当該装置との間の伝搬遅延を考慮したタイミングで、上記応答データの送信開始を上記応答データ送信手段に指示するタイミング指示手段を有することを特徴とする請求項1に記載の専用狭域通信制御装置。
  3. 上記路側無線機と当該装置との間の送受信データを光伝送させることを特徴とする請求項1又は2に記載の専用狭域通信制御装置。
  4. 上記応答データ送信手段が、上記応答データに含める上記正当性判定結果のデータ部分より前のデータ部分を、上記正当性判定結果のデータ部分より先行して送信開始することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の専用狭域通信制御装置。
  5. 上記応答データ送信手段が、上記正当性判定結果のデータ部分中の上記正当性判定結果を示すビットより前のビット部分を、上記正当性判定結果を示すビットより先行して送信開始することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の専用狭域通信制御装置。
  6. 上記応答データ送信手段が、
    予め設定された固定応答データを格納する固定応答データ格納部と、
    上記正当性判定結果が正当でない場合に、上記固定応答データを、誤り検出処理で誤り検出させるようにデータ変更する応答データ変更部と
    を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の専用狭域通信制御装置。
  7. 上記応答データ送信手段が、上記正当性判定結果が正当でない場合に、上記応答データの送信完了までに、上記応答データの送信を停止させる応答データ送信停止部を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の専用狭域通信制御装置。
  8. 無線通信し得る専用領域が狭い路側無線機と、
    上記専用領域に位置した場合に上記路側無線機と無線通信する車載無線機と、
    上記路側無線機とデータの送受信をする請求項1〜7のいずれかに記載の専用狭域通信制御装置と
    を備えることを特徴とする専用狭域通信システム

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