JP2005101565A - スイッチ用半導体装置及びスイッチ回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 III-V族窒化物を用いたスイッチ用半導体装置及びスイッチ回路において、オン抵抗の低減とオフ容量の低減との両立を図ると共に、ゲート幅に最適な設計値を得られるようにする。
【解決手段】 スイッチ用半導体装置は、炭化シリコン又はサファイアからなる単結晶基板101上に形成され、InxGa1-xN(0≦x≦1)からなる第1の化合物層102と、第1の化合物層102の上に形成されたInyAlzGa1-y-zN(0≦y≦1、0<z≦1)からなる第2の化合物層103と、第2の化合物層103の上に形成されたゲート電極105とを有している。ゲート電極105は、該ゲート電極105を覆う第1の層間絶縁膜106の上に形成された抵抗素子108と、第1の層間絶縁膜106を覆う第2の層間絶縁膜107の上に形成されたメタル配線109を介して電気的に接続されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、携帯電話機等の高周波通信機器に用いられるスイッチ用半導体装置及びスイッチ回路に関する。
近年の携帯電話に代表される移動体通信機器には、アンテナを介して送受信される高周波信号を送信側回路と受信側回路とに切り替える高周波スイッチ回路が広く採用されている。高周波スイッチ回路における重要な電気的特性は、オン状態における挿入損失特性とオフ状態におけるアイソレーション(分離)特性である。
従来、この挿入損失特性とアイソレーション特性とを両立させるために、ヒ化ガリウム(GaAs)からなる基板上に作製したヒ化ガリウム系の電界効果型トランジスタが用いられている。移動体通信機器の高周波部品が、ヒ化ガリウムからシリコン(Si)又はシリコンゲルマニウム(SiGe)に取って代わられる時代に入っても、スイッチIC用デバイスは依然としてヒ化ガリウム(GaAs)系化合物半導体が使用される趨勢にある。
図17は従来の電界効果型トランジスタ(FET1,FET2)と、各トランジスタFET1及びFET2のゲートと制御端子(CTL1,CTL2)との間に配された抵抗器(R1,R2)とからなる高周波用スイッチ回路の回路構成を示している(例えば、非特許文献1を参照。)。FET1の制御端子CTL1に0Vの電圧を印加し、且つFET2の制御端子CTL2に−5Vの電圧を印加すると、スイッチ回路はオン状態となり、逆に、FET1の制御端子CTL1に−5Vの電圧を印加し、且つFET2の制御端子CTL2に0Vの電圧を印加すると、スイッチ回路はオフ状態となる。
K. Miyatsuji and D. Ueda, "A GaAs High Power RF Single Pole Dual Throw Switch IC for Digital Mobile Communication System", IEEE Journal of Solid-state circuits, Vol.30, No.9 pp.979-983, September 1995
前述したように、スイッチ回路の重要な電気特性である挿入損失特性とアイソレーション特性とを決定する基本となるデバイスパラメータは、電界効果型トランジスタがオン状態にある場合のドレイン・ソース間抵抗であるオン抵抗Ronと、トランジスタがオフ状態にある場合のドレイン・ソース間容量であるオフ容量Coff とである。
オン時の挿入損失を低減するにはオン抵抗Ronの低減が必要であり、また、オフ時のアイソレーション特性を向上させるにはオフ容量Coff を低減する必要がある。
しかしながら、オン抵抗Ronとオフ容量Coff とは互いにトレードオフの関係にある。すなわち、オン抵抗Ronを低減するために、電界効果型トランジスタのドレイン・ソース間の間隔を小さくすると、逆に、オフ容量Coff が大きくなってアイソレーション特性が悪化する。
ところで、III-V族窒化物、例えば窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)と窒化ガリウム(GaN)とがヘテロ接合されてなるAlGaN/GaNヘテロ接合電界効果型トランジスタ(HFET)は、GaAs系HFETに代わる次世代の高速電子デバイスとして注目されており、さらには、高出力デバイスだけでなく低雑音デバイスとしても期待されている。ところが、未だ高周波スイッチ回路としての報告例は見られない。
本願発明は、窒化ガリウム(GaN)系HFETを用いることにより、オン抵抗Ronの低減と容量Coff の低減とを同時に実現するものである。
AlGaN/GaNからなるHFETは高周波スイッチ回路用デバイスとしても極めて有望なデバイスである。第1に、窒化ガリウム(GaN)の高い絶縁破壊電圧は、スイッチング可能な信号電力を飛躍的に増加させることができる。一般に、スイッチ回路を通過可能な信号電力は、HFETの逆方向耐圧としきい値電圧Vthとにより決定される。GaN系HFETはGaAs系HFETと比較してその耐圧は数倍以上であるため、大電力信号をスイッチングすることが可能となる。
しかしながら、GaN系HFETは高周波スイッチ回路用デバイスとしても極めて有望なデバイスであるが、GaN系HFETにおいても、オン抵抗Ronが高いという問題がある。
さらには、高周波スイッチ回路用デバイスとしては、前述したように、そのアイソレーション特性を向上させるためにオフ容量Coff を低減させる必要がある。
また、スイッチ回路の特性は、単位ゲート幅当たりのオン抵抗Ronとオフ容量Coff とに加えて、電界効果型トランジスタのゲート幅にも依存する。しかしながら、このゲート幅を最適化する方法は未だ自明ではないという問題もある。
本発明は、GaN系HFETを高周波スイッチ回路用デバイスに用いた場合の問題を解決し、III-V族窒化物を用いたスイッチ用半導体装置において、オン抵抗の低減とオフ容量の低減との両立を図ると共に、ゲート幅に最適な設計値を得られるようにすることを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、III-V族窒化物を用いたスイッチ用半導体装置を、基板にヒ化ガリウムと比べて誘電率が小さい材料を用いるか又はオーミック抵抗を低減する構成とする。
具体的に、本発明に係るスイッチ用半導体装置は、基板上に形成され、一般式がInxGa1-xN(但し、xは0≦x≦1である。)からなる第1の化合物層と、第1の化合物層の上に形成され、一般式がInyAlzGa1-y-zN(但し、y及びzは0≦y≦1、0<z≦1である。)からなる第2の化合物層と、第2の化合物層の上に形成されたゲート電極と、ゲート電極と接続された抵抗器とを備えていることを特徴とする。
本発明に係るスイッチ用半導体装置は、GaN系化合物からなるため、GaN系化合物はGaAs系化合物と比べてその誘電率が小さいので、オフ容量Coff を低減することができる。その上、エピタキシャル成長用の基板に、GaAs系化合物よりも誘電率が小さい炭化シリコン、サファイア、シリコン又は窒化アルミニウム等を用いることができるので、オフ容量Coff がさらに低減する。また、GaN系トランジスタはGaAs系トランジスタと比べて2次元電子密度が高いため、オン抵抗Ronを低減することができる。
本発明のスイッチ用半導体装置は、基板と第1の化合物層との間に形成され、一般式がAluGa1-uN(但し、uは0<u≦1である。)からなる第3の化合物層をさらに備えていることが好ましい。このようにAluGa1-uNからなる第3の化合物層を基板と第1の化合物層との間に設けると、AluGa1-uNの低誘電率性から、オフ容量Coff をさらに小さくすることができる。
本発明のスイッチ用半導体装置において、基板は炭化シリコン、サファイア、シリコン又は窒化アルミニウムからなることが好ましい。
本発明のスイッチ用半導体装置は、第2の化合物層の上に形成されたオーミック電極をさらに備え、第2の化合物層におけるオーミック電極の下側の領域には、n型不純物がドープされていることが好ましい。このようにすると、第2の化合物層とオーミック電極とのコンタクト抵抗が低減するため、オン抵抗Ronを確実に低減することができる。
さらには、この場合に、n型不純物は、第2の化合物層におけるオーミック電極との界面及びその近傍にドープされていることが好ましい。
また、この場合に、n型不純物はシリコンであることが好ましい。
本発明のスイッチ用半導体装置において、ゲート電極のゲート幅をWg とし、ゲート電極における単位ゲート幅当たりのチャネル遮断時のドレイン・ソース間容量をCoff とし、単位ゲート幅当たりの最大ドレイン電流をImax とし、耐圧をVb とし、系の特性インピーダンスをZo とし、動作周波数をfとするとき、ゲート幅Wg は、Vb /(Imax ・Zo )≦Wg ≦1/(2π・f・Coff ・Zo )となる関係を有していることが好ましい。このようにすると、トランジスタにおけるゲート幅は、上記の式の左辺から耐圧を超えない値に設定され、且つ、その右辺からはオフ容量Coff と特性インピーダンスZo との関係が規制される。その上、ゲート幅の値が最適化されているため、高周波信号を有効に伝達することができる。さらに、基板材料の誘電率が小さいことから、オフ容量Coff が低減するので、挿入損失特性を低くできると共にアイソレーション特性を向上することができる。
本発明のスイッチ用半導体装置において、ゲート電極は単一のゲート電極からなり、スイッチ用半導体装置は、ゲート電極に電源電圧を昇圧した昇圧電圧を印加する昇圧回路をさらに備えていることが好ましい。このようにすると、昇圧回路によって、トランジスタの段数を減らすことができ、さらには単一のゲートを有するシングルゲート構造であっても、入力電力が大きいRF信号をスイッチングすることがきる。
本発明のスイッチ用半導体装置において、ゲート電極と第2の化合物層との間にゲート絶縁膜が形成されていることが好ましい。このように、ゲート電極をいわゆるMIS型にすると、高い耐圧を実現することができる。
本発明に係るスイッチ回路は、入力端子と出力端子との間に直列に接続された第1のトランジスタと、第1のトランジスタにシャント接続された第2のトランジスタとを備え、第1のトランジスタ及び第2のトランジスタは、同一の基板上に形成され、それぞれ、一般式がInxGa1-xN(但し、xは0≦x≦1である。)からなる第1の化合物層と、第1の化合物層の上に形成され、一般式がInyAlzGa1-y-zN(但し、y及びzは0≦y≦1、0<z≦1である。)からなる第2の化合物層と、第2の化合物層の上に形成されたゲート電極と、ゲート電極と接続された抵抗器とを有していることを特徴とする。
本発明のスイッチ回路によると、本発明の1対のスイッチ用半導体装置からシャント電路(分路)を有するスイッチ回路を構成することができる。
本発明のスイッチ回路は、それぞれが第1のトランジスタ及び第2のトランジスタを含む第1のスイッチ回路及び第2のスイッチ回路を備え、第1のスイッチ回路における第1のトランジスタと、第2のスイッチ回路における第1のトランジスタとは直列に接続されていることが好ましい。このようにすると、移動体通信機器における高周波スイッチ回路に適したSPDT(Single Pole Double Throw)型のスイッチ回路を構成することができる。
本発明のスイッチ回路は、基板と各第1の化合物層との間に形成され、一般式がAluGa1-uN(但し、uは0<u≦1である。)からなる第3の化合物層をさらに備えていることが好ましい。
本発明のスイッチ回路において、基板は炭化シリコン、サファイア、シリコン又は窒化アルミニウムからなることが好ましい。
本発明のスイッチ回路において、第1のトランジスタ及び第2のトランジスタは、それぞれ、第2の化合物層の上に形成されたオーミック電極を有し、各第2の化合物層におけるオーミック電極の下側の領域には、それぞれn型不純物がドープされていることが好ましい。
さらには、この場合に、n型不純物は各第2の化合物層におけるオーミック電極との界面及びその近傍にそれぞれドープされていることが好ましい。
この場合に、n型不純物はシリコンであることが好ましい。
本発明のスイッチ回路において、各ゲート電極のゲート幅をWg とし、各ゲート電極における単位ゲート幅当たりのチャネル遮断時のドレイン・ソース間容量をCoff とし、単位ゲート幅当たりの各最大ドレイン電流をImax とし、各耐圧をVb とし、系の特性インピーダンスをZo とし、動作周波数をfとするとき、各ゲート幅Wg は、それぞれ、Vb /(Imax ・Zo )≦Wg ≦1/(2π・f・Coff ・Zo )となる関係を有していることが好ましい。
本発明のスイッチ回路において、第1のトランジスタにおけるゲート電極のゲート幅は、1.0mmよりも大きく且つ3.0mmよりも小さく、第2のトランジスタにおけるゲート電極のゲート幅は、0よりも大きく且つ2.0mmよりも小さいことが好ましい。
本発明のスイッチ回路において、各ゲート電極はそれぞれ単一のゲート電極からなり、スイッチ回路は、各ゲート電極に電源電圧を昇圧した昇圧電圧を印加する昇圧回路をさらに備えていることが好ましい。
本発明のスイッチ回路において、各ゲート電極と各第2の化合物層との間にはそれぞれゲート絶縁膜が形成されていることが好ましい。
この場合に、ゲート絶縁膜は、酸化ガリウム、酸化アルミニウム又は窒化アルミニウムからなることが好ましい。
本発明に係るスイッチ用半導体装置及びスイッチ回路によると、該スイッチ用半導体装置及びスイッチ回路を構成する電界効果型トランジスタのオフ容量の低減とオン抵抗の低減とを両立することができ、また、ゲート幅を適当な値に設定できるため、挿入損失が小さく且つアイソレーション特性を高くすることができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係るスイッチ用半導体装置の断面構成を示している。図1に示すように、第1の実施形態に係るスイッチ用半導体装置であるヘテロ接合電界効果型トランジスタ(以下、HFETと呼ぶ。)は、高抵抗の炭化シリコン(SiC)からなる単結晶基板101の上に、順次エピタキシャル成長により形成された、アンドープのInxGa1-xN(但し、xは0≦x≦1である。)からなり、厚さが約3μmの第1の化合物層102と、アンドープのInyAlzGa1-y-zN(但し、y及びzは0≦y≦1、0<z≦1である。)からなり、厚さが約25nmの第2の化合物層103とを有している。
ヘテロ接合面を有する第1の化合物層102と第2の化合物層103とは、GaN系化合物に特有の分極効果(自発分極すなわちピエゾ分極)による電荷が供給される、いわゆる変調ドープ構造となっており、第1の化合物層102における第2の化合物層103との界面の近傍には高濃度の2次元電子ガス(2DEG)が蓄積される。なお、第2の化合物層103には、キャリアの供給効率を高めるためにn型にドープしてもよいが、高耐圧を必要とされる半導体装置の場合にはアンドープが好ましい。
第2の化合物層103の上面には、ソース電極又はドレイン電極であり、例えばチタン(Ti)とアルミニウム(Al)との積層体からなる2つのオーミック電極104が互いに間隔をおいて形成されている。また、第2の化合物層103の上面のオーミック電極104の間の領域には、珪化パラジウム(PdSi)からなるショットキー型のゲート電極105が形成されている。
第2の化合物層103の上面は、各オーミック電極104及びゲート電極105を覆い且つ上面が平坦化された窒化シリコン(SiN)又は酸化シリコン(SiO2 )からなる第1の層間絶縁膜106が形成されている。
第1の層間絶縁膜106の上には、ニッケル(Ni)とクロム(Cr)との合金又は珪化窒化タングステン(WSiN)からなる抵抗素子108が形成されている。
第1の層間絶縁膜106の上面は、抵抗素子108を覆い且つ上面が平坦化された第2の層間絶縁膜107が形成されている。第2の層間絶縁膜107の上には、例えば、金(Au)、銅(Cu)又はアルミニウム(Al)等の金属からなる配線109が形成されている。第1の層間絶縁膜106及び第2の層間絶縁膜107にはゲート電極を露出する第1のコンタクトホールが形成され、また、第2の層間絶縁膜107には抵抗素子108を露出する第2のコンタクトホールが形成されており、配線109を構成する金属又は他の導電性部材が各コンタクトホールに充填されて、ゲート電極105と抵抗素子108とは配線109を介して電気的に接続されている。
このように、第1の実施形態によると、第1の化合物層102及び第2の化合物層103はGaAs系化合物と比べて誘電率が小さいため、オフ容量Coff を低減することができる。その上、単結晶基板101に用いた高抵抗の炭化シリコン(SiC)もGaAsと比較して誘電率が小さいため、オフ容量Coff をより一層低減することができる。
また、GaN系HFETはGaAs系HFETと比較して2次元電子密度が高いため、第1の実施形態に係るHFETによりスイッチ回路を構成した場合には、アイソレーション特性を高くしながら、挿入損失を低減することができる。
なお、ここでは、単結晶基板101に高抵抗の炭化シリコン(SiC)を用いたが、これに限られず、サファイア(単結晶Al23)、窒化アルミニウム(AlN)又は高抵抗のシリコン(Si)を用いることができる。なかでも、窒化アルミニウムは、炭化シリコン、サファイア及びシリコンと比べて誘電率が最も小さい。
図2に単結晶基板101に炭化シリコン(SiC)とサファイア(単結晶Al23)とを用いた場合のゲートソース間電圧Vgsとオフ容量Coff との関係(バイアス依存性)をGaAs系HFET3と比較して表わしている。図2において、第1の実施形態に係る炭化シリコン基板上のGaN系HFETをグラフ1で示し、サファイア基板上のGaN系HFETをグラフ2で示し、従来のGaAs系HFETをグラフ3で示している。図2に示すように、GaN系HFETはGaAs系HFETと比べてオフ容量Coff が格段に低減している。特にグラフ2に示すサファイアを用いたGaN系HFETは、オフ容量Coff の低減が顕著である。さらには、サファイアは炭化シリコンと比べて安価であるため、低コストでありながら、電気的特性の大幅な向上を図ることができる。
なお、従来は、GaN系HFETは高出力アンプ用デバイスとして研究が進められてきており、そのため、エピタキシャル成長用の基板には高い熱伝導率を有する炭化シリコンが必須であった。しかしながら、スイッチ回路においては、オン状態及びオフ状態のいずれの場合にも基本的には電力の消費がないため、熱伝導率が低いサファイアを用いることができる。
(第1の実施形態の第1変形例)
以下、本発明の第1の実施形態の第1変形例について図面を参照しながら説明する。
図3は本発明の第1の実施形態の第1変形例に係るスイッチ用半導体装置の断面構成を示している。図3において、図1に示す構成部材と同一の構成部材には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図3に示すように、第1変形例に係るスイッチ用半導体装置は、炭化シリコンからなる単結晶基板101と第1の化合物層102との間に、アンドープのAluGa1-uN(但し、uは0<y≦1である。)からなり、厚さが約1μmの第3の化合物層201を有している。
前述したように、AluGa1-uNは、炭化シリコンと比べて誘電率が小さいため、オフ容量Coff をさらに低減できるので、アイソレーション特性がより一層向上する。
なお、単結晶基板101に窒化アルミニウムを用いる場合には、AluGa1-uNからなる第3の化合物層201は必ずしも設けなくてもよい。
図4に単結晶基板101に炭化シリコン(SiC)とサファイア(単結晶Al23)とを用いた場合の第3の化合物層201の厚さとオフ容量Coff との関係をGaAs系HFETと比較して表わしている。ここでは、第3の化合物層201の組成を窒化アルミニウム(AlN)としている。図4において、本発明の変形例に係る炭化シリコン基板上のGaN系HFETをグラフ4で示し、サファイア基板上のGaN系HFETをグラフ5で示す。図4に示すように、基板に炭化シリコン又はサファイアを用いたGaN系HFETのいずれもが、窒化アルミニウム層の厚さを増すにつれて、オフ容量Coff が大きく低減することが分かる。
(第1の実施形態の第2変形例)
以下、本発明の第1の実施形態の第2変形例について図面を参照しながら説明する。
図5は本発明の第1の実施形態の第2変形例に係るスイッチ用半導体装置の断面構成を示している。図5において、図3に示す構成部材と同一の構成部材には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図5に示すように、第1変形例との相違点は、単結晶基板301にサファイアを用いている点と、第2の化合物層103とゲート電極105との間に、例えば酸化ガリウム(Ga23)からなり、厚さが約10nmのゲート絶縁膜302が形成されて、いわゆるMIS型電界効果型トランジスタとして形成されている点である。ここで、ゲート絶縁膜302は、酸化ガリウムに限られず、酸化アルミニウム又は窒化アルミニウムを用いることができる。
このように、第2変形例に係るスイッチ用半導体装置はMIS型であるため、耐圧がより一層高くなるので、スイッチ回路に用いた場合には、振幅が大きい高周波信号を通過させることが可能となる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図6(a)は本発明の第2の実施形態に係るスイッチ回路の回路構成を示している。図6(a)に示すスイッチ回路は、第1の実施形態又はその各変形例に係るスイッチ用半導体装置のいずれかを1対組み合わせてなり、入力端子INと出力端子OUTとの間に直列に接続された第1のFET11と、該第1のFET11に対してシャント接続された第2のFET21とにより構成されている。ゲート幅がWg1である第1のFET11のゲートには、第1の制御端子CTL1との間に第1の抵抗器12が直列に接続され、ゲート幅がWg2である第2のFET21のゲートには、第2の制御端子CTL2との間に第2の抵抗器22が直列に接続されている。
図6(b)は第1のFET11がオン状態で且つ第2のFET21がオフ状態の場合の等価回路である。図6(b)に示すように、等価回路はオン抵抗(Ron/Wg1)とオフ容量(Coff ・Wg2)から構成されるRC回路として表現される。さらに、特性インピーダンス13をZo とし、動作周波数をfとする。ここで、第2のFET21におけるゲートのゲート幅Wg2が大き過ぎると、入力信号である高周波信号はオフ状態の第2のFET21の等価容量21Aに流れ込んで出力されなくなる。
そこで、第2のFET21におけるゲートのゲート幅Wg2を1/(2π・f・Coff ・Zo )以下の値に設定することにより、シャント接続された第2のFET21の等価容量21Aに出力信号が流れることを防止することができる。
一方、オン状態にある第1のFET11は等価抵抗11Aとなり、そのゲート幅Wg1を小さくし過ぎると、トランジスタの最大電流Imax で決まる電力と比較して、耐圧Vb で決まる最大電力の方が大きくなってしまう。これを防止するために、第1のFET11におけるゲートのゲート幅Wg1をVb /(Imax ・Zo )以上の値とする。
すなわち、以下の式(1)を持たす範囲で設定する。
b /(Imax ・Zo )≦Wg1,Wg2≦1/(2π・f・Coff ・Zo ) …(1)
これにより、各FET11、12の各ゲート幅Wg1、Wg2が適当な値に設定されるため、入力される高周波信号を有効に伝達することができる。
さらに、第2の実施形態に係るスイッチ回路は、第1の実施形態又はその変形例に係るスイッチ用半導体装置(HFET)のいずれかを用いているため、GaN系化合物及び基板材料がGaAs系化合物と比べて低誘電率であるので、オフ容量Coff が低減する。その結果、低損失特性と高アイソレーション特性とを両立することができる。
(第2の実施形態の一変形例)
以下、本発明の第2の実施形態の一変形例について図面を参照しながら説明する。
図7は本発明の第2の実施形態の一変形例に係るスイッチ回路の回路構成を示している。図7に示すように、本発明の変形例に係るスイッチ回路は、第1の制御端子CTL1と第2の制御端子CTL2とに対して、例えば電源電圧よりも高い電圧に昇圧された昇圧電圧を印加する昇圧回路401が設けられている。
このように、本変形例によると、各制御端子CTL1、CTL2に昇圧電圧を印加する昇圧回路401が付加されているため、各FET11、21のゲート電極が単一のゲートを有するシングルゲートであっても、または接続段数が少なくいわゆる多段構成でなくても、大きい振幅の高周波信号を通過させることができる。
さらには、昇圧回路401は必ずしも設ける必要はない。なぜなら、従来のGaAs系HFETを用いたスイッチ回路は、その耐圧が低いため、通常は複数のHFETのドレイン・ソース間を直列に接続することにより、トランジスタ1個当たりに印加される電圧が耐圧以下となるように設計する。ところが、本発明に係るGaN系HFETの耐圧は100V以上であり非常に高いため、複数のHFETを多段に接続する必要がないからである。従って、シングルゲート構成が可能となることにより、集積回路のチップ面積を著しく縮小できるようになる。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図8(a)は本発明の第3の実施形態に係るスイッチ回路の回路構成を示している。図8(a)に示すスイッチ回路は、第2の実施形態に係るスイッチ回路を1対組み合わせることにより、いわゆるSPDT型スイッチ回路を構成している。
すなわち、入力端子INと第1の出力端子OUT1との間に直列接続された第1のFET11と、該第1のFET11にシャント接続された第2のFET21とにより構成される第1のスイッチ回路10と、入力端子INと第2の出力端子OUT2との間に直列接続された第3のFET31と、該第3のFET31にシャント接続された第4のFET41とにより構成される第2のスイッチ回路30とを有している。
ゲート幅がWg1である第1のFET11のゲートには、第1の制御端子CTL1との間に第1の抵抗器12が直列に接続され、ゲート幅がWg2である第2のFET21のゲートには、第2の制御端子CTL2との間に第2の抵抗器22が直列に接続されている。
同様に、ゲート幅がWg1である第3のFET31のゲートには、第2の制御端子CTL2との間に第3の抵抗器32が直列に接続され、ゲート幅がWg2である第4のFET41のゲートには、第1の制御端子CTL1との間に第4の抵抗器42が直列に接続されている。
SPDTスイッチ回路は、移動体通信分野で使用される最も基本的なスイッチ回路である。入力端子INから入力される高周波信号は、その出力先を、第1の制御端子CTL1及び第2の制御端子CTL2に印加される各電圧を適当な値に設定することにより、第1の出力端子OUT1又は第2の出力端子OUT2に切り替えることができる。
図8(b)は、第1の制御端子CTL1の電圧レベルをハイ電位とし、第2の制御端子CTL2の電圧レベルをロウ電位とした場合の等価回路である。すなわち、第1のスイッチ回路10がオン状態で且つ第2のスイッチ回路30がオフ状態であり、従って、この場合は、入力される高周波信号は第1の出力端子OUT1に出力される。ここで、Ronは各FET11、41がオン状態での単位ゲート幅当たりのオン抵抗であり、Coff は各FET21、31がオフ状態でのオフ容量である。
一般にGaN系HFETのオン抵抗Ronは3Ωmm〜4Ωmmと、GaAs系HFETと比較して高いため、スイッチ回路に応用する場合には、この高いオン抵抗が問題となる。
本願発明者らは、種々の検討の結果、この高いオン抵抗は主にオーミック電極のコンタクト抵抗の値が1×10-5Ωcm2 と高いことが原因であることを突き止めている。
以下、SPDTスイッチ回路を構成する各FETにおけるオーミック電極を低減する製造方法について図面に基づいて説明する。
図9(a)及び図9(b)は本発明の第3の実施形態に係るスイッチ回路を構成するスイッチ用半導体装置(HFET)のオーミック電極の製造方法の工程順の断面構成を示している。ここでは、図5に示したスイッチ用半導体装置を例に挙げ、図5に示す構成部材と同一の構成部材には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
まず、図9(a)に示すように、例えば、有機金属気相成長(Metal Organic Vapor Phase Epitaxy:MOVPE)法により、サファイアからなる単結晶基板301の上に、AlNからなる第3の化合物層201、GaNからなる第1の化合物層102及びAlGaNからなる第2の化合物層103を順次エピタキシャル成長する。その後、例えば化学気相堆積(Chemical Vapor Deposition:CVD)法により、第2の化合物層103の上に酸化シリコンからなるマスク膜501を形成する。続いて、リソグラフィ及びドライエッチングにより、マスク膜501におけるオーミック電極形成領域に対して第2の化合物層103を選択的に露出する開口部を形成し、形成した開口部に例えば蒸着法によりシリコン(Si)からなるドープ材502を充填するように形成する。続いて、この状態で、温度が約1000℃の窒素雰囲気で、40分間程度のアニールを施す。
次に、マスク膜501及びドープ材502を除去し、その後、リソグラフィにより、オーミック電極形成領域を開口するレジストパターン(図示せず)を形成する。続いて、形成したレジストパターンの上に、例えば蒸着法により、オーミック電極形成用のチタン及びアルミニウムを順次蒸着し、その後、レジストパターンをリフトオフすることにより、図9(b)に示すように、オーミック電極104を形成する。このとき、第2の化合物層103における各オーミック電極104の下側の領域には、窒素雰囲気のアニールによって、ドープ材502からシリコン(Si)が固相拡散してなるn型ドープ領域502aが形成される。
なお、酸化シリコンからなるマスク膜501の除去には、ドライエッチングの場合には、フルオロカーボン系のエッチングガスを用い、シリコンからなるドープ材の除去には、塩素又は臭素を含むエッチングガスを用いる。
図10に第2の化合物層103に対するシリコンのドープの有無による不純物濃度プロファイルを示す。ここでは、2次イオン質量分析(Secondary Ion Mass Spectroscopy:SIMS)法を用いている。図10に示すように、シリコンのドープによって、第2の化合物層102中のシリコン濃度は、上面近傍において2×1020cm-3から3×1021cm-3に増大していることが分かる。なお、ここでの2×1020cm-3の濃度を持つシリコン(Si)は、エピタキシャル成長時にドープされている。
図11にコンタクト抵抗ρc のアニール時間(ドーピング時間)依存性を示す。図11に示すように、コンタクト抵抗ρc は、シリコンをドープしない場合の1×10-5Ωcm2 から1.2×10-6Ωcm2 にまで、約1桁だけ低減できていることが分かる。
次に、第3の実施形態においては、スイッチ用半導体装置に対してそのオン抵抗Ronをさらに低減するために、ドレインとソースとの間隔Lsdを小さくしている。
図12にオン抵抗Ronのドレイン・ソース間の間隔Lsd依存性を示す。図12から分かるように、シリコンをドープすると、ドープしない場合と比べて、オン抵抗Ronは約50%低減できる。
次に、オン抵抗Ronが1.86Ωmmで且つオフ容量Coff が0.35pF/mmのスイッチ用半導体装置(HFET)を作製し、図8(b)に示す等価回路から、回路シミュレータを用いて、挿入損失を最小とする第1のFET11のゲート幅Wg1と、第2のFET21のゲート幅Wg2とを検証した結果を示す。
図13(a)は動作周波数が1GHzにおける挿入損失特性のゲート幅Wg1、Wg2依存性を表わし、図13(b)は動作周波数が1GHzにおけるアイソレーション特性のゲート幅Wg1、Wg2依存性を表わしている。図13(a)から、0.15dB以下の最小の挿入損失を与えるゲート幅Wg1、Wg2は、ゲート幅Wg1においては1.5mmから2mm程度で、ゲート幅Wg2においては0.16mmから0.5mm程度であり、十分に低い損入損失である。
これに対し、図13(b)からは、上述した最小の挿入損失を与えるゲート幅Wg1、Wg2の組み合わせにおいて、そのアイソレーション特性は30dB以下であり、十分に良好な値であることが分かる。
その上、第3の実施形態に係る各FETは、1段構成であるため、チップサイズをGaAs系化合物を用いたスイッチ回路の40%にまで低減することが可能となる。
なお、ここでは、第1のスイッチ回路10に対して説明したが、回路の対称性から第2のスイッチ回路30に対しても同様の構成である。
次に、上記のように作製したFETを用いて構成したSPDT型のスイッチ回路の高周波特性について説明する。ここでは、スイッチ回路の高周波特性をオンウェハで、測定周波数を1GHzとする高周波プローブを用いて行なった。
図14に挿入損失特性とアイソレーション特性との第2のFET21のゲート幅Wg2依存性を示す。図14から、ゲート幅Wg2を大きくすることにより、挿入損失をほとんど犠牲にすることなく、アイソレーションを大幅に改善できることが分かる。この傾向は、上述したシミュレーション結果と一致する。すなわち、ゲート幅Wg1、Wg2をそれぞれ2.0mm、0.6mmとした場合には、挿入損失は0.26dBで、且つアイソレーションは27dBである。これらの値はGaAs系HFETによるスイッチ回路と同等の特性である。
次に、作製したSPDT型スイッチ回路の入出力特性を説明する。
図15に示すように、第1の制御端子CTL1及び第2の制御端子CTL2に印加する制御電圧Vc を22V及び0Vとした場合に、スイッチング可能な信号電力は約43Wに達しており、入力電力が極めて大きい高周波信号をスイッチングすることができる。これは典型的なGaAs系スイッチ回路の約10倍の値である。
図16にスイッチング可能なRF信号電力を表わす、一般にピークワンディービーと呼ばれる1dBコンプレッションポイントP1dB の制御電圧依存性を示す。図14に示すように、制御電圧Vc を高くするにつれて、P1dB は増大しており、制御電圧の値が22Vで約43Wに達している。これは、P1dB がHFETのしきい値電圧Vthで制限されていることを示している。このレベルのP1dB を従来のGaAs系スイッチ回路で実現するには、多段回路構成が必要となり、チップサイズが大きくなるだけでなく、挿入損失特性も悪化する。
本発明に係るスイッチ用半導体装置及びスイッチ回路は、該スイッチ用半導体装置及びスイッチ回路を構成する電界効果型トランジスタのオフ容量の低減とオン抵抗の低減とを両立することができ、また、ゲート幅を適当な値に設定できるため、挿入損失が小さく且つアイソレーション特性を高くすることができるという効果を有し、携帯電話機等の高周波通信機器等に有用である。
本発明の第1の実施形態に係るスイッチ用半導体装置(HFET)を示す構成断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るスイッチ用半導体装置において、単結晶基板に炭化シリコン又はサファイアを用いた場合のオフ容量のバイアス依存性をGaAs系HFETと比較して表わしたグラフである。 本発明の第1の実施形態の第1変形例に係るスイッチ用半導体装置を示す構成断面図である。 本発明の第1の実施形態の第1変形例に係るスイッチ用半導体装置において、単結晶基板に炭化シリコン又はサファイアを用いた場合のオフ容量の窒化アルミニウム層の厚さ依存性をGaAs系HFETと比較して表わしたグラフである。 本発明の第1の実施形態の第2変形例に係るスイッチ用半導体装置を示す構成断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第2の実施形態に係るスイッチ回路を示し、(a)は回路図であり、(b)は(a)の等価回路図である。 本発明の第2の実施形態の一変形例に係るスイッチ回路を示す回路図である。 (a)及び(b)は本発明の第3の実施形態に係るスイッチ回路を示し、(a)は回路図であり、(b)は(a)の等価回路図である。 (a)及び(b)は本発明の第3の実施形態に係るスイッチ回路を構成するスイッチ用半導体装置におけるオーミック電極の製造方法を示す工程順の断面構成を示している。 本発明の第3の実施形態に係るスイッチ回路を構成するスイッチ用半導体装置におけるAlGaN層に対するシリコンのドープの有無による不純物濃度プロファイルを示すグラフである。 本発明の第3の実施形態に係るスイッチ回路を構成するスイッチ用半導体装置のオーミック電極のコンタクト抵抗におけるアニール(ドープ)時間依存性を示すグラフである。 本発明の第3の実施形態に係るスイッチ回路を構成するスイッチ用半導体装置におけるオン抵抗のソース・ドレイン間隔依存性を示すグラフである。 (a)及び(b)は本発明の第3の実施形態に係るスイッチ回路を構成するスイッチ用半導体装置の電気的特性のゲート幅依存性を示すグラフを示し、(a)は挿入損失特性であり、(b)はアイソレーション特性である。 本発明の第3の実施形態に係るスイッチ回路を構成するシャント接続されるスイッチ用半導体装置における挿入損失特性のゲート幅依存性を示すグラフである。 本発明の第3の実施形態に係るスイッチ回路における入出力特性を示すグラフである。 本発明の第3の実施形態に係るスイッチ回路におけるP1dB の制御電圧依存性を示すグラフである。 従来の高周波用スイッチ回路を示す回路図である。
符号の説明
10 第1のスイッチ回路
30 第2のスイッチ回路
11 第1のFET(直列接続)
11A 等価抵抗
12 第1の抵抗器
12A 等価容量
13 特性インピーダンス
21 第2のFET(シャント接続)
22 第2の抵抗器
31 第3のFET(直列接続)
32 第3の抵抗器
41 第4のFET(シャント接続)
42 第4の抵抗器
IN 入力端子
OUT 出力端子
OUT1 第1の出力端子
OUT2 第2の出力端子
CTL1 第1の制御端子
CTL2 第2の制御端子
101 単結晶基板(炭化シリコン)
102 第1の化合物層
103 第2の化合物層
104 オーミック電極
105 ゲート電極
106 第1の層間絶縁膜
107 第2の層間絶縁膜
108 抵抗素子(抵抗器)
109 配線
201 第3の化合物層
301 単結晶基板(サファイア)
401 昇圧回路
501 マスク膜
502 ドープ材
502a n型ドープ領域

Claims (22)

  1. 基板上に形成され、一般式がInxGa1-xN(但し、xは0≦x≦1である。)からなる第1の化合物層と、
    前記第1の化合物層の上に形成され、一般式がInyAlzGa1-y-zN(但し、y及びzは0≦y≦1、0<z≦1である。)からなる第2の化合物層と、
    前記第2の化合物層の上に形成されたゲート電極と、
    前記ゲート電極と接続された抵抗器とを備えていることを特徴とするスイッチ用半導体装置。
  2. 前記基板と前記第1の化合物層との間に形成され、一般式がAluGa1-uN(但し、uは0<u≦1である。)からなる第3の化合物層をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載のスイッチ用半導体装置。
  3. 前記基板は、炭化シリコン、サファイア、シリコン又は窒化アルミニウムからなることを特徴とする請求項1又は2に記載のスイッチ用半導体装置。
  4. 前記第2の化合物層の上に形成されたオーミック電極をさらに備え、
    前記第2の化合物層における前記オーミック電極の下側の領域には、n型不純物がドープされていることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載のスイッチ用半導体装置。
  5. 前記第2の化合物層の上に形成されたオーミック電極をさらに備え、
    前記第2の化合物層における前記オーミック電極と界面及びその近傍には、n型不純物がドープされていることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載のスイッチ用半導体装置。
  6. 前記n型不純物はシリコンであることを特徴とする請求項4又は5に記載のスイッチ用半導体装置。
  7. 前記ゲート電極のゲート幅をWg とし、前記ゲート電極における単位ゲート幅当たりのチャネル遮断時のドレイン・ソース間容量をCoff とし、単位ゲート幅当たりの最大ドレイン電流をImax とし、耐圧をVb とし、系の特性インピーダンスをZo とし、動作周波数をfとするとき、ゲート幅Wg は、
    b /(Imax ・Zo )≦Wg ≦1/(2π・f・Coff ・Zo
    となる関係を有していることを特徴とする請求項1〜6に記載のスイッチ用半導体装置。
  8. 前記ゲート電極は、単一のゲート電極からなり、
    前記ゲート電極に電源電圧を昇圧した昇圧電圧を印加する昇圧回路をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜7に記載のスイッチ用半導体装置。
  9. 前記ゲート電極と前記第2の化合物層との間にゲート絶縁膜が形成されていることを特徴とする請求項1〜8のうちのいずれか1項に記載のスイッチ用半導体装置。
  10. 前記ゲート絶縁膜は、酸化ガリウム、酸化アルミニウム又は窒化アルミニウムからなることを特徴とする請求項9に記載のスイッチ用半導体装置。
  11. 入力端子と出力端子との間に直列に接続された第1のトランジスタと、
    前記第1のトランジスタにシャント接続された第2のトランジスタとを備え、
    前記第1のトランジスタ及び第2のトランジスタは、同一の基板上に形成され、それぞれ、一般式がInxGa1-xN(但し、xは0≦x≦1である。)からなる第1の化合物層と、前記第1の化合物層の上に形成され、一般式がInyAlzGa1-y-zN(但し、y及びzは0≦y≦1、0<z≦1である。)からなる第2の化合物層と、前記第2の化合物層の上に形成されたゲート電極と、前記ゲート電極と接続された抵抗器とを有していることを特徴とするスイッチ回路。
  12. それぞれが前記第1のトランジスタ及び第2のトランジスタを含む第1のスイッチ回路及び第2のスイッチ回路を備え、
    前記第1のスイッチ回路における前記第1のトランジスタと、前記第2のスイッチ回路における前記第1のトランジスタとは直列に接続されていることを特徴とする請求項11に記載のスイッチ回路。
  13. 前記基板と前記各第1の化合物層との間に形成され、一般式がAluGa1-uN(但し、uは0<u≦1である。)からなる第3の化合物層をさらに備えていることを特徴とする請求項11に記載のスイッチ回路。
  14. 前記基板は、炭化シリコン、サファイア、シリコン又は窒化アルミニウムからなることを特徴とする請求項11〜13のうちのいずれか1項に記載のスイッチ回路。
  15. 前記第1のトランジスタ及び第2のトランジスタは、それぞれ、前記第2の化合物層の上に形成されたオーミック電極をさらに備え、
    前記各第2の化合物層における前記オーミック電極の下側の領域には、それぞれn型不純物がドープされていることを特徴とする請求項11〜14のうちのいずれか1項に記載のスイッチ回路。
  16. 前記第1のトランジスタ及び第2のトランジスタは、それぞれ、前記第2の化合物層の上に形成されたオーミック電極を有し、
    前記各第2の化合物層における前記オーミック電極との界面及びその近傍には、それぞれn型不純物がドープされていることを特徴とする請求項11〜14のうちのいずれか1項に記載のスイッチ回路。
  17. 前記n型不純物はシリコンであることを特徴とする請求項15又は16に記載のスイッチ回路。
  18. 前記各ゲート電極のゲート幅をWg とし、前記各ゲート電極における単位ゲート幅当たりのチャネル遮断時のドレイン・ソース間容量をCoff とし、単位ゲート幅当たりの各最大ドレイン電流をImax とし、各耐圧をVb とし、系の特性インピーダンスをZo とし、動作周波数をfとするとき、各ゲート幅Wg は、それぞれ、
    b /(Imax ・Zo )≦Wg ≦1/(2π・f・Coff ・Zo
    となる関係を有していることを特徴とする請求項11〜17に記載のスイッチ回路。
  19. 前記第1のトランジスタにおける前記ゲート電極のゲート幅は、1.0mmよりも大きく且つ3.0mmよりも小さく、
    前記第2のトランジスタにおける前記ゲート電極のゲート幅は、0よりも大きく且つ2.0mmよりも小さいことを特徴とする請求項11〜18のうちのいずれか1項に記載のスイッチ回路。
  20. 前記各ゲート電極は、それぞれ単一のゲート電極からなり、
    前記各ゲート電極に電源電圧を昇圧した昇圧電圧を印加する昇圧回路をさらに備えていることを特徴とする請求項11〜19に記載のスイッチ回路。
  21. 前記各ゲート電極と前記各第2の化合物層との間にはそれぞれゲート絶縁膜が形成されていることを特徴とする請求項11〜20のうちのいずれか1項に記載のスイッチ回路。
  22. 前記ゲート絶縁膜は、酸化ガリウム、酸化アルミニウム又は窒化アルミニウムからなることを特徴とする請求項21に記載のスイッチ回路。
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