JP2005100468A - 文字入力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 入力された文字列の品詞情報、分野情報を記憶し次回入力時の入力候補の絞り込みに使用する文字入力装置を得る。また、入力された文字列と共起関係にある文字列、対となる文字列、シソーラス情報で定義される属性により関係づけられる文字列もまた入力候補とする文字入力装置を得る。
【解決手段】 補助情報更新部2は、品詞辞書検索部6を用い入力部5から入力された文字列により品詞辞書部7を検索し、文字列と文字列に対する補助情報として品詞情報を入力候補記憶部1に記憶する。また、補助情報は品詞情報の他に日時情報、頻度情報、優先度情報を記憶する。入力候補管理部3は、上記補助情報を用いて入力候補記憶部1に記憶された文字列から入力候補となる文字列を選択し、入力候補表示部4により表示する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、日本語の文字列の入力において、オペレータが過去に入力した文字列又はシステムが用意した文字列の入力を容易、かつ、効率的に行える文字入力装置及びその方法に関するものである。
従来、日本語の文字列の入力においては、
(1)語句の読みを入力し、かな漢字変換する。
(2)編集処理時に入力済み部分を複写する。
(3)語に特定の見出しを付与して辞書に登録し、登録した見出しによって変換することが多いが、このような方法では、複合語等の長い語を入力する場合に操作量が多くなり、また、入力操作が煩雑なる欠点があった。
これらの欠点に対して、特開昭63−128469号公報にあるように、予め固定の入力文字列候補を用意しておき、文字列入力時にその候補から文字列を選択する方式が提案されている。しかし、この方式では、予め入力候補を固定して決めておかねばならず、過去の入力実績のように、動的に入力候補が変化するような場合には、適用できないという問題があった。
これに対し、一度入力した文字列を再度入力することを考慮した文字列の入力では、特開昭59−116836号公報、特開平7−21205号公報にあるような方式が提案されている。
特開昭59−116836号公報に記載された図と説明の一部を以下に示す。 図28は、日本語入力装置の構成図である。
501は入力された文書データに含まれる語句とその語句の文書データ中での使用回数を蓄積する蓄積部、502は入力された文書に含まれる語句の中から、再度使用される確率が高い語句を文書の構造によって動的に選択する選択部、503は表示された語句を指定のみで入力できる機能と日本語入力機能を有する入力部、504は入力された文書データと選択部502によって選択された語句を表示する表示部、505は蓄積部501、選択部502、入力部503、表示部504を制御する制御部である。
図28に示す日本語入力装置の動作を示す。
入力503によって文章の入力が終了すると、蓄積部501を構成する図29の語句蓄積部3−1には、図示のような語句が蓄積される。3−1の例は、制御部505によって複合語が分割され、更に、名詞のみが蓄積される場合を示している。なお、複合語を分類せず、動詞等も蓄積できることは当然である。図29の出現度数カウンタ3−2には、各語句の出現度数が蓄積され、カウンタ値は、当該語句の出現によってインクリメントされる。
図30は、表示部504を用いてオペレータに提示する表示画面の一例を示しており、表示画面は、入力文書の表示域3−3と選択部502によって選択された語句の表示域3−4(以下、語句表示域という)から構成される。図30に示すように、「日本語」、「情報」等の既に使用された語句が、語句番号を付加されて語句表示域3−4に表示されており、オペレータは、これらの語句を番号で指定するだけで入力可能となる。
入力操作が進むと、蓄積語数が語句表示域で表示可能な語数をオーバーする場合がある。一般文の場合、その文書のキー・ワード的な語句は、非常に頻度が高いとともに、文書全体にわたって使用される傾向がある。また、それ以外の語句については、同じ語句は、比較的近接して使用される傾向があり、選択部502は、再度使用される確率が高い語句を蓄積語数各語句の出現度数、更に、各語句が現在入力中の語句より何語前に出現しているかということを示す距離を用いた確率計算を行って、再度使用される確率の高い語句を選択する。
また、蓄積部501に蓄積されている語句は、入力部503からのスクロール操作により、全て語句表示域に表示することができ、入力しようとする語句が語句表示域に表示されていない場合にも、オペレータが既にその語句を使用したことを意識すれば、目的の語句の語句番号の指定のみで入力することができる。
また、特開平7−212505号公報に記載されたデータ編集装置は、使用頻度が0であればデータ候補から削除される変動データと、使用頻度が0でも削除されない固定データに分け、それぞれのデータ候補を使用頻度順に並べたリストを補完している。この従来例におけるデータ編集装置は、次に入力する文字列の入力候補の管理を使用頻度に基づいて管理していた。
特開昭63−128469号公報 特開昭59−116836号公報 特開平7−21205号公報
入力する際の入力候補として記憶する情報の内容は、文字列とその文字列に対する使用頻度であった。そのため、文字列の品詞や分野により入力候補を絞り込むことができないため、表示される入力候補の数が膨大となり、文字列の候補選択がしにくいという問題が生じる。
また、入力候補として記憶する文字列は、システムが予め用意する文字列又は入力された文字列のみであり、シソーラス情報で使われる文字列の属性から次にどのような文字列を入力するか推定可能な文字列であっても、入力候補となることはなかった。従って、文字列の属性から次にどのような文字列を入力するか推定可能な文字列であっても、入力候補として表示されることはなく、文字列を容易に入力することができないという問題が生じる。
また、入力文字列に対し、用例情報や複合語情報から知ることができる共起関係にある文字列であっても、入力候補となることはなかった。例えば、ある文字列の入力に対して次にどのような文字列を入力するかが、その共起関係から推定可能な文字列であっても入力候補として表示されることはなく、文字列を容易に入力することができないという問題が生じる。
また、入力文字列に対して必ず対で用いられるような文字列であっても、入力候補となることはなかった。例えば、“「”が入力された後には、“」”が入力される可能性は非常に高い。このように、ある文字列の入力に対して次にどのような文字列を入力するかが推定可能な文字列であっても、入力候補として表示されることはなく、文字列を容易に入力することができないという問題が生じる。
また、直前に入力された文字列を入力候補から削除することができなかった。例えば、“「”を入力した直後は、再び“「”を入力する可能性は非常に低いが、入力候補として記憶部に記憶されている場合、“「”は入力候補として表示される。従って、表示される入力候補数が多いため、入力候補の選択がしにくいという問題が生じる。
また、文字列の使用頻度情報は、過去に入力された文字列から計算するが、長期的な使用頻度をもとに、入力文字列を選択すると、ある文脈で特に要求の高い文字列が入力候補から落ちてしまう可能性があるという問題が生じる。
入力候補として記憶部に記憶される文字列は、削除、修正などができない固定データであった。例えば、入力候補として社名などの固有名詞が記憶されていて、ある時点で変更になった場合に、その固有名詞は不要となるが、固定データとして記憶されているため、入力候補として表示される。不必要な入力候補が表示され、所望文字列の選択がしにくいという問題が生じる。
また、記憶部に記憶されている文字列を表示する際に、文字列に対応する補助情報によって、その文字列を表示するか否かを判定することができなかった。
また、記憶部に記憶する文字列の量を一定に保つように制御することができなかった。例えば、文字列の入力において、同じ文字列の入力がなされないような場合、入力文字列の分だけ記憶部に文字列を記憶することになり、記憶メモリを膨大に消費するという問題が生じる。
また、記憶部に記憶されている文字列を表示する際に、表示する文字列の量を一定に保つように制御することができなかった。例えば、記憶部に記憶されている文字列の数が膨大な場合、入力の度に全ての文字列が表示されると、オペレータは、所望の文字列の選択がしにくいという問題が生じる。
また、50音順、アルファベット順又は計算機の文字コード順の並びはなかった。例えば、類似した文字列を多数含む入力候補の中から、所望文字列を選択する場合、文字列の並びが頻度順であると、所望文字列の選択がしにくいという問題が生じる。
また、記憶部に記憶されている文字列の表示において、特定の入力候補の表示形態を変えることができなかった。例えば、記憶部に記憶されている文字列の内、最後に入力された文字列や使用頻度の最も高い文字列等、特定の入力候補を反転表示することによって、視覚的に所望文字列の選択がしやすくなるが、入力候補の表示形態を変えることができないため、所望文字列の選択がしにくいという問題が生じる。
また、記憶部に記憶されている文字列の表示において、段階的に表示形態を変えて文字列を表示することができなかった。例えば、頻度の高い順や入力日時の古い順にグラデーションを付けて入力候補を表示することによって、視覚的に所望文字列の選択がしやすくなるが、段階的に表示形態を変えて文字列を表示することができないため、所望文字列の選択がしにくいという問題が生じる。
また、記憶部に記憶されている文字列の表示において、文字列を階層表示することができなかった。例えば、記憶部に記憶されている文字列が膨大に存在し、それらの文字列は、文字列の途中までは同一の文字列である場合、同一文字列部分を一まとめにして最上位の階層とし、それ以降の文字列を次の階層として文字列を階層表示することができないため、所望文字列の選択がしにくいという問題が生じる。
本発明は、このような課題を解消するためになされたものであり、入力候補として表示する文字列を品詞情報、或いは、分野情報で絞り込むことができる文字入力装置及びその方法を得ることを目的としている。
また、シソーラス情報で用いられる属性情報を用いることにより、システムが予め用意する文字列又は入力された文字列以外の文字列を、入力候補とすることができる文字列入力装置及びその方法を得ることを目的としている。
また、入力された文字列と共起関係にある文字列、或いは、対語である文字列を入力候補とすることができる文字入力装置及びその方法を得ることを目的としている。
また、再び使用される率の少ない文字列を削除することができる文字入力装置を得ることを目的としている。
また、文字列の入力された日時に基づき、指定された期間に入力された文字列の優先度を計算し、入力候補を絞り込む際に使用することのできる文字入力装置及びその方法を得ることを目的としている。
また、記憶部に記憶する文字列の量を一定に保つ文字入力装置を得ることを目的としている。
また、表示される文字列の量を一定とする文字入力装置を得ることを目的としている。
また、文字列に対応する補助情報によって、文字列を表示するか否か絞り込むことのできる文字入力装置を得ることを目的としている。
また、文字列を表示する際の表示順、或いは、表示形態を変えることのできる文字入力装置を得ることを目的としている。
この発明に係る文字入力装置は、文字列を入力する際に、入力候補となる文字列を表示し、選択可能とする文字入力装置において、以下の要素を有することを特徴とする。
(a)文字列と文字列に対応するシソーラス情報で用いられる属性情報とを記憶する属性辞書部と、
(b)上記属性辞書部を検索する属性辞書検索部と、
(c)少なくとも入力候補となる文字列を記憶する入力候補記憶部と、
(d)上記属性辞書検索部を用いて、入力された文字列により上記属性辞書部を検索し、該入力された文字列に対応する属性情報を検索し、検索された該属性情報と同一の属性情報を有する他の文字列を入力候補として入力候補記憶部に記憶する補助情報更新部と、
(e)上記入力候補記憶部に記憶された文字列から次に入力する文字列の入力候補を選択する入力候補管理部と、
(f)上記入力候補管理部により選択された入力候補を表示する入力候補表示部と、
(g)上記入力候補表示部により表示された入力候補の中から文字列を指定することにより文字列を入力する入力部。
この発明によれば、入力候補として表示する文字列を品詞情報により、絞り込むことができる。
この発明によれば、入力候補として表示する文字列を分野情報により、絞り込むことができる。
また、この発明によれば、入力された文字列ではなく、シソーラス情報で用いられる属性情報から推定できる他の文字列を入力候補とすることができる。
また、この発明によれば、入力された文字列と共起関係にある文字列を入力候補とすることができる。
また、この発明によれば、入力された文字列と対語である文字列を入力候補とすることができる。
また、この発明によれば、再び使用される率の少ない文字列を削除することができるので、不必要な文字列は、表示されなくなり、所望文字列の選択が容易となる。
また、この発明によれば、指定された期間に入力された文字列の優先度のみを更新することができ、ある文脈で特に要求の高い文字列の入力効率が上がる。
また、この発明によれば、入力候補記憶部に記憶された情報の一部のみを変更することができ、変更された正しい文字列のみ表示され、変更前の不要な文字列は、入力候補として表示されなくなるため、所望文字列の選択が容易となる。
また、この発明によれば、補助情報により入力候補となる文字列を絞り込むため、表示される入力候補数が減り、所望文字列の選択が容易となる。
また、この発明によれば、入力候補を記憶するメモリを一定に保つことができ、メモリを安価に抑えることができる。
また、この発明によれば、表示する入力候補の数を一定とするため、文字列の選択が容易となる。
また、この発明によれば、表示する入力候補を所定の順に並べ替えるため、文字列の選択が容易となる。
また、この発明によれば、入力候補を文字列の50音順、アルファベット順、文字コード順のいずれか1つで並べ替えて表示することができる。
また、この発明によれば、所望文字列の選択が容易となる。
また、この発明によれば、特定の入力候補文字列が強調されて表示されるため、所望文字列の選択が容易となる。
また、この発明によれば、入力候補文字列を階層表示することにより、長い入力文字列であっても、容易に入力することができ、入力効率が上がる。
実施の形態1.
この実施の形態は、文字列の入力候補を記憶する際に補助情報として、品詞情報、入力日時情報、頻度情報、優先度情報を記憶する文字入力装置について述べる。
該文字入力装置は、これらの補助情報を用い入力候補として表示する文字列を選択する。また、入力候補の文字列を表示する際、50音順、アルファベット順、或いは、文字コード順で並べ替えて表示する。
図1は、この実施の形態における文字入力装置の全体構成図である。
図1において、この実施の形態における文字入力装置は、入力候補記憶部1、補助情報更新部2、入力候補管理部3、入力候補表示部4、入力部5、品詞辞書検索部6、品詞辞書部7からなる。品詞辞書部7は、文字列と文字列に対応する品詞情報とを記憶する辞書である。品詞辞書検索部6は、品詞辞書部7を検索し、入力された文字列に対する品詞情報を得る。入力候補記憶部1は、文字列と該文字列に対応する補助情報を記憶する。補助情報としてこの実施の形態では、品詞情報、入力日時情報、頻度情報、優先度情報を持つ。補助情報更新部2は、品詞辞書検索部6を用い、入力された文字列により品詞辞書部7からその入力された文字列に対応する品詞情報を検索する。そして、入力された文字列と該当する文字列に対応する品詞情報とを必要があれば、入力候補記憶部1に記憶する。
また、補助情報更新部2は、計算機の有する時計機能から時刻情報を得、補助情報記憶部22の入力日時情報を更新する。また、補助情報更新部2は、更新前の頻度情報の値に1を加算することにより、頻度情報を更新する。また、補助情報更新部2は、所定の演算により、優先度を計算し、優先度情報を更新する。優先度情報の処理に関しては、後述の実施の形態で詳しく述べるので、ここでは省く。
入力候補管理部3は、入力候補記憶部1に記憶された文字列から、次に入力する文字列の入力候補を補助情報を用いて選択する。この時、次に入力する文字列の入力候補を品詞情報を用いて選択してもよいし、或いは、入力日時情報、頻度情報、優先度情報のいずれかを用いて選択してもよい。或いは、これらの補助情報を複数組み合わせて次に入力する文字列の入力候補を選択してもよい。また、入力候補管理部3は、選択した入力候補を50音順、アルファベット順、或いは、計算機の文字コード順で並べ替える処理も行う。
入力候補表示部4は、入力候補管理部3で選択され、並び替えられた文字列を表示する。入力部5は、入力候補表示部4により表示された入力候補の中から文字列を指定することにより、文字列を入力する。或いは、キーボード、文字認識、音声認識により文字列を入力することができる。
ここで入力された文字列とは、先に述べた入力候補表示部4により表示された入力候補の中から文字列を指定することにより、入力部5から入力される文字列である。また、或いは、キーボード、文字認識、音声認識により入力されたかな漢字混じりの日本語文字列である。
図2は、入力候補記憶部1に記憶されている情報の内容を示す図である。
21は入力部5により入力された文字列を記憶する文字列記憶部である。22は文字列記憶部21に記憶された文字列に対応する補助情報を記憶する補助情報記憶部である。補助情報記憶部22は、品詞情報、入力日時情報、頻度情報、優先度情報を記憶する。これらの補助情報は、補助情報更新部2により記憶又は更新される。
図3(a),(b),(c)は、それぞれ入力候補表示部4により表示される表示画面の例である。
図3(a)は、入力候補管理部3が入力候補記憶部1に記憶されている文字列を全て表示するように選択し、入力候補表示部4が表示した例である。
図3(b)は、入力候補管理部3が入力候補記憶部1に記憶されている文字列の内、補助情報の1つである品詞情報が「動詞」であるもののみ表示するよう選択し、入力候補表示部4が表示した例である。
図3(c)は、入力候補管理部3が入力候補記憶部1に記憶されている文字列の内、補助情報である品詞情報が「動詞」であるものを選択し、更に、文字列を計算機の文字コード順に並べ替え、入力候補表示部4が表示した例である。
図4は、この実施の形態における文字入力装置の処理の流れを示したフローチャートである。
以下、図1から図4を用いて処理の流れを説明する。
まず、ある文字列が入力部5より入力される(ステップ41)。例えば、オペレータが文書作成中にかな漢字変換、文字認識又は音声認識によって文字列「桜」を入力すると、文字列「桜」は、入力部5より入力される。
次に、補助情報更新部2は、入力候補記憶部1に入力された文字列を追加するかどうか調べる(ステップ42)。Yなら入力文字列とその文字列の補助情報とを入力候補記憶部1に追加し(ステップ43)、Nならステップ44へ処理が移る。つまり、入力された文字列が、以前入力された文字列であれば、既に入力候補記憶部1に記憶されており、追加する必要がないためNであり、一度も入力されたことのない文字列であれば、入力候補記憶部1に記憶する必要があるためYである。
例えば、入力部5より文字列「桜」が入力され、補助情報更新部2が入力候補記憶部1の文字列記憶部21に「桜」が存在しないと判定すると、Yとなり、ステップ43の処理へ移る。ステップ43において、補助情報更新部2は、品詞辞書検索部6を用いて文字列「桜」により品詞辞書部7を検索し、品詞情報“名詞”を得る。また、補助情報記憶部2は、上述したように、入力日時情報、頻度情報、優先度情報を更新する。次に、補助情報更新部2は、文字列「桜」と品詞情報、入力日時情報、頻度情報、優先度情報を入力候補記憶部1に記憶する。次に、ステップ46の処理へ移る。
ステップ42で入力候補記憶部1に入力された文字列を追加しない(N)と判定された場合、ステップ44の処理へ移る処理について述べる。
ステップ44において、補助情報更新部2は、該文字列と対応する補助情報を更新するかどうか調べる。図2の補助情報の場合、品詞情報の他に入力日時情報、頻度情報、優先度情報があるため補助情報を更新する必要があり、Yとなり、ステップ45の処理へ移る。ここでもし、図2に示す入力候補記憶部1に記憶されている補助情報として品詞情報だけである場合、補助情報の更新を必要としないため、Nとなり、ステップ46の処理へ移る。
例えば、図2に示す入力候補記憶部1の内容がステップ45において、補助情報を更新された後の内容であるとする。補助情報更新部2は、文字列「桜」に対応する補助情報の入力日時情報を「10月18日」に更新する。頻度情報を「37」から1加えた値「38」に更新する。優先度情報は、所定の演算により「55」に更新する。なお、品詞情報は、更新を必要としない情報である。
ステップ45において、補助情報を更新すると、次にステップ46の処理へ移る。
次に、文書作成を終了するかどうか調べる(ステップ46)。Yなら文書作成を終了し、Nなら次に入力のためのステップ47へ処理を進める。
次に、入力候補管理部3は、表示する入力候補を制御する(ステップ47)。先に説明したように、入力候補管理部3は、入力候補記憶部1に記憶されている文字列を、該文字列に対応する補助情報、例えば、品詞情報、頻度情報によって絞り込む。或いは、表示する文字列を計算機の文字コード順又は50音順又はアルファベット順に並べ替える。
例えば、入力候補管理部3が、入力候補記憶部1の文字列記憶部21に記憶されている入力候補文字列を全て表示するように文字列を選択すると、図3(a)のように表示される。また、記憶されている入力候補文字列の内、品詞情報が「動詞」であるもののみを選択すると、図3(b)のように表示される。また、記憶されている入力候補文字列の内、品詞情報が「動詞」であるものを選択し、更に、入力候補文字列の表示順序を計算機の文字コード順に並べ替えて表示すると、図3(c)のように表示される。
図3(b),(c)では、補助情報の品詞情報を用いて表示する入力候補文字列を選択したが、入力日時情報、頻度情報、優先度情報、或いは、補助情報を複数組み合わせて入力候補文字列を選択してもよい。
次に、制御された入力候補を入力候補表示部4によって表示する(ステップ48)。表示された入力候補の中からオペレータにより所望の文字列が選択されると(ステップ49)、該文字列は、入力部5に入力される。つまり、入力候補表示部4に図3(a),(b)又は(c)のように、表示された入力候補文字列の中からオペレータが所望の文字列を指定すると、該文字列は、入力部5より入力中の文書に入力される。そして、該文字列を入力文字列として、再びステップ41の処理に戻る。
図2において、示したように、入力候補記憶部1の補助情報として品詞情報、入力日時情報、頻度情報、優先度情報を記憶したが、入力候補記憶部1に文字列と該文字列に対する品詞情報のみを記憶してもよい。この時、補助情報更新部2は、文字列が入力されると、更新する補助情報がないためステップ44とステップ45の処理は省く。また、入力候補管理部3では、表示すべき入力候補の文字列を選択する際に、入力候補記憶部1の補助情報である品詞情報のみを用いて選択することになる。補助情報に品詞情報のみを記憶する場合の全体構成図は、図1と同じである。
このように、入力候補記憶部1に記憶する補助情報として、頻度情報以外に品詞情報、入力日時情報、優先度情報を記憶することによって、入力候補となる文字列をこれらの補助情報で絞り込むことができる。そのため、補助情報の1つを用い、或いは、複数の補助情報を組み合わせて用いることにより、入力候補となる文字列をいろいろな要素で絞り込むことができ、オペレータは、所望文字列の選択が容易となり、入力効率が上がる。また、補助情報により表示する文字列を選択することにより、表示される入力候補の数が減り、オペレータは、所望文字列の選択が容易となる。また、入力候補の表示順序を計算機の文字コード順に表示するだけでなく、50音順、アルファベット順で表示することによって、オペレータは、文字列入力時の所望文字列の選択がしやすくなり、文字列の入力効率が上がる。
なお、この実施の形態では、入力候補記憶部1は、1種類の入力対象文書に対しての入力について説明したが、入力候補記憶部1は、入力対象文書毎、入力オペレータ毎、入力対象応用ソフト毎に応じて複数存在してもよい。
なお、図1の品詞辞書検索部6を分野辞書検索部とし、品詞辞書部7を分野辞書部とすることにより、各文字列に対応する分野情報を補助情報として記憶することができる。分野情報とは、例えば、ある文字列が数学の分野に属する文字列であるとか、経済の分野に属する文字列であることをいう。分野辞書部に文字列と文字列に対応する分野情報、即ち、数学の分野であるとか、物理の分野である等の情報を記憶することにより、分野情報により表示する入力候補の文字列を絞り込むことができる。この場合の処理の流れも上述と同様である。また、効果についても同様である。
実施の形態2.
この実施の形態において、入力候補記憶部1に記憶する文字列情報と補助情報は、オペレータの指示により編集、削除することができる半固定データである文字入力装置について述べる。
図5は、この実施の形態における文字入力装置の全体構成図である。
図5における1〜5は、それぞれ図1における1〜5と同様の入力候補記憶部、補助情報更新部、入力候補管理部、入力候補表示部、入力部である。
但し、この実施の形態における入力候補管理部3は、入力候補記憶部1から入力候補を選択し、更に、補助情報の頻度情報の値順に入力候補の表示する順番を並べ替える。入力候補表示部4は、入力候補の表示順により表示形態を変えて表示する。
56は入力候補記憶部1に記憶されている文字列情報、或いは、補助情報からオペレータが変更を希望する情報を検索する変更箇所検索部である。57は入力候補記憶部1に記憶されている文字列情報、或いは、補助情報をオペレータが希望するように変更する記憶情報変更部である。
図6は、入力候補記憶部1に記憶されている入力候補の例である。
61はシステムが予め用意した半固定データを記憶している文字列記憶部である。62は文字列記憶部61に記憶されている文字列に対応する補助情報を記憶する補助情報記憶部である。
また、図7は、入力候補表示部4により表示される表示画面の例である。
入力候補記憶部1に記憶するデータは、オペレータが希望するように文字列情報や補助情報を編集、削除することが可能な半固定データである。従って、入力候補記憶部1に社名「いろは会社」が存在し、過去の入力より補助情報記憶部62に記憶されている頻度情報が補助情報更新部2により適宜更新されていた時に、社名「いろは会社」が「いろは商事」に社名変更になった場合に、オペレータは、補助情報記憶部62に記憶されているデータを変更せずに、文字列記憶部61に記憶されている文字列「いろは会社」を「いろは商事」に変更することが可能である。
図8は、この実施の形態における文字列入力装置の処理の流れを示したフローチャートである。
以下、図8のフローチャートに従って、処理を説明する。
なお、ステップ41から45の処理及びステップ46から49の処理は、図4で説明したフローチャートと同様の処理である。
まず、ある文字列が入力部5より入力されると(ステップ41)、入力候補記憶部1に入力された文字列を追加するかどうか調べる(ステップ42)。Yなら入力文字列とその文字列の補助情報とを入力候補記憶部1に追加し(ステップ43)、Nならステップ44へ処理を進める。
次に、該文字列と対応する補助情報を更新するかどうか調べる(ステップ44)。更新を要する情報の場合は、該補助情報を更新する(ステップ45)。補助情報が品詞情報のように、補助情報の更新を必要としない場合は、ステップ81へ処理を進める。
次に、入力候補記憶部1の記憶情報を変更するかどうか調べる(ステップ81)。つまり、オペレータから入力候補記憶部1の記憶情報変更要求があるかどうかを調べる。Yなら変更箇所検索部56が、オペレータの指示する変更箇所を検索し(ステップ82)、記憶情報変更部57が、オペレータの指示するように入力候補記憶部1の内容を変更する(ステップ83)。ステップ81において、入力候補記憶部1の記憶情報を変更しない、即ち、Nならステップ46へ進む。
例えば、オペレータから入力候補記憶部1に記憶されている文字列「いろは会社」を「いろは商事」に変更するように指示があると、変更箇所検索部56は、入力候補記憶部1内の文字列記憶部61から入力された文字列をキーとして、「いろは会社」を検索する(ステップ82)。次に、記憶情報変更部57は、文字列「いろは会社」を文字列「いろは商事」に変更する(ステップ83)。
次に、文書作成を終了するかどうか調べる(ステップ46)。Yなら文書作成を終了し、Nなら次に入力のためステップ47へ処理を進める。
次に、入力候補管理部3は、表示する入力候補を制御する(ステップ47)。即ち、入力候補を選択し、補助情報により表示する際の並び順を並び替える。例えば、入力候補管理部3は、文字列記憶部61に記憶されている全ての文字列を入力候補として選択し、この入力候補を頻度の順に並べ替える。
次に、入力候補を入力候補表示部4によって表示する(ステップ48)。入力候補表示部4は、入力候補を頻度の順に表示文字の色の濃度を濃くし、表示形態を変えて表示する。図7では、表示文字の色の濃淡は、縦線、斜線、横線等で示す。
次に、表示された入力候補の中からオペレータにより所望文字列が選択されると(ステップ49)、該文字列は、入力部5に入力される。そして、該文字列を入力文字列として再びステップ41の処理へ戻る。
このように、補助情報記憶部62に記憶されている補助情報を変更せずに、文字列記憶部61に記憶されている文字列のみを変更することによって、入力の可能性のない文字列(例えば、「いろは会社」)を入力候補として、無駄に表示することがなくなるとともに、適切な補助情報を維持することができる。
また、「平成電機」の社員数が「5000人」から「8000人」に変更になった場合は、変更箇所検索部56は、「平成電機」をキーとして、入力候補記憶部1の補助情報記憶部62から「平成電機」の社員数「5000人」を検索し(ステップ82)、次に、記憶情報変更部57は、補助情報の社員数「5000人」のみを社員数「8000人」に変更する(ステップ83)。
このように、文字列記憶部61に記憶されている文字列を変更せずに、補助情報記憶部62に記憶されているデータのみを変更することもできる。
更に、入力候補を表示する際、補助情報記憶部62の頻度の順に表示形態を変えて表示することにより、オペレータは、所望文字列の選択がしやすくなる。なお、入力候補記憶部1に追加された順又は社員数の多い順又は所在地別で表示形態を変えて表示してもよい。
実施の形態3.
この実施の形態は、文字列と共起関係にある他の文字列を記憶した共起辞書部を有し、入力された文字列の代わりに、共起辞書部に記憶されている共起関係にある単語を、次に入力する文字列の入力候補とする文字入力装置について述べる。
図9は、この実施の形態における文字入力装置の全体構成図である。
図9における1,2,3,4,5は、それぞれ図1における1,2,3,4,5と同様の入力候補記憶部、補助情報更新部、入力候補管理部、入力候補表示部、入力部である。
96は共起情報を記憶している共起辞書部であり、97は共起辞書部96を検索する共起辞書検索部である。
共起とは、単語間の係り受けの関係(用例や複合語)、又は単語間の意味的な接続関係のことである。例えば、単語「入学案内」において、「入学」と「案内」は、共起関係にあるという。また、例えば、「記者」と「会見」は、共起関係にあるが、「汽車」と「会見」は、共起関係にない。
但し、図9において、補助情報更新部2は、共起辞書検索部97を用いて入力された文字列により共起辞書部96を検索し、この入力された文字列に対応する共起情報から共起関係にある文字列を次に入力する文字列の入力候補として、入力候補記憶部1に記憶する。また、補助情報更新部2は、上記実施の形態で述べた機能を兼ね備えてもよい。
補助情報は、上記実施の形態1及び2のどちらで述べた補助情報でもよい。また、他の補助情報でもよい。補助情報として、品詞情報を備えない場合は、品詞辞書検索部6と品詞辞書部7は省く。
図10は、図9における共起辞書部96の共起情報の例である。
例えば、「いのちを」と共起関係にある単語は、「懸ける」、「落とす」、「拾う」であることを示し、「漢字」と共起関係にある単語は、「変換」であることを示す。
図11は、この実施の形態における文字入力装置の処理を示したフローチャートである。
以下、図11のフローチャートに従って、処理を説明する。
なお、ステップ41の処理及びステップ42から49の処理は、図4で示したフローチャートと同様の処理である。
文字列が入力部5より入力される(ステップ41)。例えば、オペレータが、かな漢字変換、文字認識又は音声認識によって文字列「橋を」を入力すると、文字列「橋を」は入力部5より入力される。
次に、補助情報更新部2は、入力された文字列をキーとして共起辞書検索部97を用い、共起辞書部96を検索する(ステップ111)。共起辞書検索部97は、入力された文字列「橋を」をキーとして、共起辞書部96を検索する。
その結果、「橋を」と共起関係にある単語「架ける」、「渡る」、「越える」を入力候補文字列として得る。
次に、入力された文字列と共起関係にある文字列(共起辞書検索部97によって共起辞書部96を検索した結果、得られた文字列)を、入力候補記憶部1に追加するかどうか調べる(ステップ42)。Yなら入力文字列とその文字列の補助情報とを入力候補記憶部1に追加し(ステップ43)、Nならステップ44の処理へ進む。つまり、既に入力候補記憶部1に文字列「架ける」、「渡る」、「越える」が、それぞれ記憶されているかどうか調べる。
ステップ42で入力文字列を入力候補記憶部1に追加しないと判断された場合、即ち、Nの場合、該文字列と対応する補助情報を更新するかどうか調べる(ステップ44)。更新を要する情報の場合(Yの場合)は、該補助情報を更新する(ステップ45)。ステップ44において、補助情報が品詞情報のように、補助情報の更新を必要としない、即ち、Nの場合、ステップ46へ進む。
次に、文書作成を終了するかどうか調べる(ステップ46)。Yなら文書作成を終了し、Nなら次の入力のためステップ47へ処理を進める。
次に、入力候補管理部3は、入力候補を制御する(ステップ47)。
次に、入力候補を入力候補表示部4によって表示する(ステップ48)。表示された入力候補の中から、オペレータにより所望文字列が選択されると(ステップ49)、該文字列は、入力部5に入力される。そして、該文字列を入力文字列として、再びステップ41に戻る。
このように、入力文字列をキーとして共起辞書部96を共起辞書検索部97により検索し、入力文字列と共起関係にある文字列を次の入力文字列の候補として得ることで、入力候補を推定し、入力候補記憶部1に記憶することができる。これにより、過去に入力された文字列又はシステムが予め用意した文字列でなくても、入力候補記憶部1に記憶することができ、入力効率が向上する。
実施の形態4.
この実施の形態は、対で用いられる語を記憶する対語辞書部を備え、入力された文字列と対になる文字列を、次に入力する文字列の入力候補とすることができる文字入力装置について述べる。
図12は、この実施の形態における文字入力装置の全体構成図である。
図12における1,2,3,4,5は、それぞれ図1における1,2,3,4,5と同様の入力候補記憶部、補助情報更新部、入力候補管理部、入力候補表示部、入力部である。
126は「{」と「}」のように、対で用いられる語を記憶している対語辞書部である。127は対語辞書部126を検索する対語辞書検索部である。
但し、補助情報更新部2は、入力された文字列が入力候補記憶部1に記憶されているか否か判定し、記憶されていなければ、対語辞書検索部127を用い、対語辞書部126を検索する。この検索された対語関係にある文字列を、次に入力する文字列の入力候補として、入力候補記憶部1に記憶する。また、補助情報更新部2は、入力された文字列が入力候補記憶部1に既に対語として登録されている場合、この対語として登録されている文字列を入力候補記憶部1から削除する。また、補助情報更新部2は、上記実施の形態で述べた機能を兼ね備えてもよい。
品詞辞書検索部6と品詞辞書部7は、補助情報として品詞情報を用いなければ省いてもよい。
図13は、図12における対語辞書部126の対語情報の例である。
例えば、「(」の対語は「)」であり、「拝啓」の対語は「敬具」であることを示している。
また、図14(a),(b)は、それぞれ入力候補記憶部1に記憶される情報の例である。補助情報は、品詞情報、入力日時情報、頻度情報、対語情報を記憶する。対語情報には、対語辞書検索部127によって対語辞書部126を検索した結果、入力文字列が対語辞書部126に存在した場合には「○」を、存在しなかった場合は「×」をマークする。
図15は、この実施の形態における文字入力装置の処理を示したフローチャートである。
以下、図15のフローチャートに従って、処理を説明する。
なお、ステップ41及びステップ42から49の処理は、図4で示したフローチャートと同様の処理である。
文字列が入力部5より入力される(ステップ41)。例えば、オペレータが、かな漢字変換、文字認識又は音声認識によって文字列「拝啓」を入力すると、文字列「拝啓」は、入力部5より入力される。この時、「拝啓」が始めて入力されるものとする。
次に、補助情報更新部2は、入力候補記憶部1を参照し、入力部5から入力された文字列が入力候補記憶部1に存在するかどうか調べる(ステップ151)。入力文字列が入力候補記憶部1に存在しない場合Nとなり、ステップ154の処理へ進。また、入力文字列が入力候補記憶部1に存在する場合はYとなり、入力文字列の補助情報の対語情報が「○」であるかを調べる(ステップ152)。
その結果、入力文字列が入力候補記憶部1に存在し、入力文字列の補助情報の対語情報が「○」である場合はYとなり、入力候補記憶部1に記憶されている概入力候補文字列を削除し(ステップ153)、ステップ46の処理へ移る。ステップ152において、入力文字列が入力候補記憶部1に存在し、かつ、入力文字列の補助情報の対語情報が「×」である場合はNとなり、ステップ156の処理へ進む。
例1として、入力候補記憶部1に、図14(a)に示した情報が記憶され、入力された文字列が「拝啓」の場合について述べる。
ステップ151において、補助情報更新部2は、入力文字列「拝啓」が入力候補記憶部1に存在しないと判定し、ステップ154へ進む。ステップ154で、補助情報更新部2は、その入力文字列をキーとして対語辞書検索部127によって対語辞書部126を検索し、対語が存在するか否か調べる(ステップ154)。つまり、対語辞書検索部127は、入力文字列「拝啓」をキーとして対語辞書部126を検索し、ステップ154でYとなり、ステップ155へ進む。ステップ155で「拝啓」と対語関係にある文字列「敬具」を入力文字列とし、ステップ42へ進む。
また、例2として、入力候補記憶部1に、図14(b)に示す情報が記憶され、入力された文字列が「敬具」である場合について述べる。
ステップ151において、補助情報更新部2は、入力文字列「敬具」が入力候補記憶部1に存在すると判定し、ステップ151においてYとなり、ステップ152の処理へ進む。ステップ152において、次該文字列に対する補助情報の対語情報が「○」であるか否か調べ、Yとなるので、ステップ153で入力候補記憶部1に記憶されている該文字列を削除し、ステップ46の処理へ進む。
また、例3として、入力候補記憶部1に、図14(a)の情報が記憶されており、入力された文字列が「大きい」である場合について述べる。この場合、入力文字列「大きい」は、入力候補記憶部1に存在し、ステップ151でYとなり、ステップ152の処理へ進む。ステップ152において、該文字列の補助情報の対語情報が「○」ではないため、ステップ152でNとなり、次にステップ156の処理へ進む。ステップ156の処理において、入力された文字列を入力文字列とし、ステップ42へ進む。
ステップ42からステップ49は、上記実施の形態の同様の処理を行う。
ステップ42では、補助情報更新部2は、入力候補記憶部1に入力文字列を追加するか否か調べる。入力文字列として、ステップ41で入力された文字列を入力文字列とする場合と、対語辞書部126に存在した対語を入力文字列とする場合がある。上記の例1では、「拝啓」が入力され、対語辞書部126より「敬具」が対語として得られる。対語「敬具」を入力文字列とし、ステップ42において入力候補記憶部1に追加するか否か調べる。
また、例3の入力文字列が「大きい」の場合と、対語辞書部126を検索し、対語が見つからなかった場合、ステップ41において入力された文字列を入力文字列とし、入力候補記憶部1に追加するか否かステップ42において調べる。
ステップ42からステップ49は、図4と同様の処理であるので、説明は省く。また、ステップ151からステップ45は、補助情報更新部2の行う処理である。
このように、既に入力候補記憶部1に記憶されている文字列が再び入力された場合に、該文字列を入力候補記憶部1から削除することは、例えば、「敬具」が連続して入力される可能性が非常に低いことを考慮したものである。入力可能性が非常に低いものを入力候補記憶部1から削除することにより、入力候補表示部4に表示される入力候補数が減少し、オペレータの入力候補選択作業が容易になる。従って、入力効率が上がる。
また、入力文字列をキーとして対語辞書部126を対語辞書検索部127により検索し、入力文字列と対語関係にある文字列を次の入力文字列の候補として得ることで入力候補を推定し、入力候補記憶部1に記憶することができる。そのため、過去に入力された文字列又はシステムが予め用意した文字列でなくても、入力候補記憶部1に記憶することができ、入力効率が上がる。
実施の形態5.
この実施の形態は、シソーラス情報で用いられる属性情報を記憶した属性辞書部を備え、入力された文字列に対応する属性情報から同一の属性情報を有する他の文字列を入力候補とする文字入力装置について述べる。
図16は、この実施の形態における文字入力装置の全体構成図である。
図16における1,2,3,4,5は、それぞれ図1における1,2,3,4,5と同様の入力候補記憶部、補助情報更新部、入力候補管理部、入力候補表示部、入力部である。
166は文字列とその文字列に対応するシソーラス情報で用いられる文字列の属性とを対にして、記憶している属性辞書部である。167は属性辞書部166を検索する属性辞書検索部である。
但し、補助情報更新部2は、属性辞書検索部167を用いて入力された文字列により、属性辞書部166を検索する。これにより、入力された文字列に対応する属性情報を得、更に、検索された該属性情報から属性辞書検索部167を用い、属性辞書部166から同一の属性情報を有する他の文字列を検索し、同一の属性情報を有する他の文字列を入力候補として、入力候補記憶部1に記憶する。また、補助情報更新部2は、上記実施の形態で述べた機能を更に有してもよい。また、品詞辞書検索部6及び品詞辞書部7は、補助情報として品詞情報を用いなければ省いてもよい。
図17は、図16における属性辞書部166の属性情報の例である。
例えば、文字列「ケーキ」、「カレー」の属性は、「食べ物」であることを示し、文字列「傘」、「のこぎり」の属性は、「道具」であることを示す。
この実施の形態におけるフローチャートは、図11を用いる。
以下、図11のフローチャートに従って、処理を説明する。
文字列が入力部5より入力される(ステップ41)。例えば、オペレータが、かな漢字変換、文字認識又は音声認識によって、文字列「母校」を入力すると、文字列「母校」は、入力部5より入力される。
次に、補助情報更新部2は、入力された文字列をキーとして、属性辞書検索部167によって属性辞書部166を検索する(ステップ111)。つまり、属性辞書検索部167は、入力文字列「母校」をキーとして、属性辞書部166を検索する。その結果、入力文字列「母校」の属性「学校」を得る。
次に、属性「学校」と同じ属性を持つ文字列「西高校」、「東京大学」、「京都大学」、「北海道大学」を属性辞書部166から得、これらを入力候補の文字列とする。
次に、属性辞書検索部167によって属性辞書部166を検索した結果、得られた文字列を入力候補記憶部1に追加するかどうか調べる(ステップ42)。Yなら入力文字列とその文字列の補助情報とを入力候補記憶部1に追加し(ステップ43)、Nならステップ44の処理へ進む。つまり、既に入力候補記憶部1に文字列「西高校」、「東京大学」、「京都大学」、「北海道大学」がそれぞれ記憶されているかどうかを調べる。
以下、ステップ44からステップ49は、上記実施の形態と同様であるので、説明は省略する。
このように、入力文字列をキーとして、属性辞書部166を属性辞書検索部167により検索することにより、シソーラス情報で用いいる文字列の属性情報から入力候補を推定し、入力候補記憶部1に記憶することができる。例えば、文字列「母校」と入力しただけで次の文字入力の入力候補として、文字列「西高校」、「東京大学」、「京都大学」、「北海道大学」を入力候補記憶部1に記憶し、入力候補文字列としてそれらの文字列を表示することができる。そのため、過去に入力された文字列又はシステムが予め用意した文字列でなくても、入力候補とすることができ、入力効率が上がる。
実施の形態6.
この実施の形態は、補助情報に優先度情報を備え、優先度情報を算出する際、指定された期間に入力された文字列のみを対象とする文字入力装置について説明する。また、入力候補記憶部に記憶する入力候補となる文字列の数を一定にすることができる文字入力装置について述べる。
この実施の形態における文字入力装置の全体構成図は、図1を用いる。入力候補記憶部1に記憶されている情報の例は、図2を用いる。
図2において、補助情報記憶部22に記憶される補助情報は、品詞情報、入力日時情報、頻度情報、優先度情報である。ここで、図2において、入力日時情報は、一番最後に入力された入力日時である。
図1における補助情報更新部2は、所定の演算により優先度を計算し、入力候補記憶部1に記憶された優先度情報を更新する。この時、優先度を計算する対象となる文字列は、補助情報の入力日時情報に基づき、指示された期間に入力された文字列についてのみ行うことができる。この指示された期間以外の日時に入力された文字列については、優先度情報の更新をしない。また、優先度情報を計算する方法は、システムが予め提示した文字列の優先度情報と実際の文字列が入力された回数、即ち、頻度情報とから優先度情報の値を算出する。また、補助情報更新部2は、上記実施の形態で述べた機能の他に、入力候補記憶部1に記憶する入力候補となる文字列の数を一定にする。
図18から図20は、入力候補記憶部1に記憶されている情報の例である。
図21は、処理の流れを示したフローチャートである。
以下、図21のフローチャートに従って、処理を説明する。
なお、ステップ41から43の処理、ステップ44の処理、ステップ46からステップ48の処理及びステップ49の処理は、図4と同様の処理である。
ある文字列が入力部5より入力される(ステップ41)。例えば、オペレータが、かな漢字変換、文字認識又は音声認識によって、文字列「バラ」を入力すると、文字列「バラ」は、入力部5より入力される。但し、文字列「バラ」が入力される直前では、入力候補記憶部1には、図2に示した情報が記憶されていたとする。
次に、補助情報更新部2は、入力候補記憶部1に入力された文字列を追加するかどうか調べる(ステップ42)。Yなら入力文字列とその文字列の補助情報とを入力候補記憶部1に追加し(ステップ43)、Nならステップ201の処理へ進む。
図2において、入力文字列「バラ」は、入力候補記憶部1に記憶されていないので、入力候補記憶部1の文字列記憶部21に入力文字列「バラ」を、補助情報記憶部22に品詞「名詞」、入力日時「10月29日」、頻度「35」、優先度「53」を追加する。この時、入力候補記憶部1には、図18に示したように、入力候補文字列が記憶される。
ここで、例えば、入力部5より入力された入力文字列が「走る」であったら、既に入力候補記憶部1に記憶されているため何もせず、ステップ201の処理へ進む。
次に、補助情報更新部2、入力候補記憶部1に記憶されている入力候補文字列が、入力候補記憶部1に記憶可能な記憶容量の上限であるかどうか調べる(ステップ201)。例えば、入力候補の記憶容量(入力候補を記憶する数)の上限が15である場合、現在、入力候補記憶部1に記憶されている入力候補数が15以下であるかどうか調べる。
Yなら、つまり、入力候補記憶部1に記憶されている入力候補数が入力候補記憶部1に記憶可能な記憶容量の上限であれば、入力候補記憶部1に記憶されている情報を調整する(ステップ202)。Nならステップ44へ進む。文字列「バラ」を入力候補記憶部1に追加したことによって、入力候補記憶部1に記憶されている入力候補数は、15である(つまり、Yである)。この時、補助情報更新部2は、入力候補記憶部1に記憶されている入力候補の内、例えば、優先度の最も低い文字列「ちどり草」を入力候補記憶部1から削除し、図19に示すように、入力候補記憶部1に記憶されている入力候補の数を一定14とする。削除の基準は、優先度情報、入力日時情報、頻度情報のいずれを用いてもよい。
次に、補助情報を更新するかどうか調べる(ステップ44)。Yなら更に補助情報の更新対象となる文字列に、以下に例示するような制限(条件)の指示があるかどうか調べる(ステップ203)。Yなら補助情報の更新対象となる文字列のみの補助情報を更新し、Nなら入力候補記憶部1に記憶されている全ての文字列の補助情報を更新する。
例えば、補助情報の更新対象を優先度情報とし、制限(条件)を文字列が入力された期間が「3月1日から6月30日」とする。補助情報更新部2は、「ヒマワリ、ヨウド、咲く」のみを優先度情報算出の対象として計算し、「ヒマワリ、ヨウド、咲く」以外の文字列は、優先度情報の更新を行わない。この時、入力候補記憶部1には、図20に示したように、入力候補文字列の優先度情報が更新される。なお、補助情報の更新対象となる文字列の条件は、「入力頻度が1から50の入力」のように、入力頻度という条件でもよい。
以下、ステップ46から49の処理を行う。
このように、入力候補記憶部1に記憶する入力候補の量を一定に保つことにより、入力候補を記憶する記憶メモリを一定に保つことができ、ハードウェア面でメモリを安価に抑えることができる。
また、入力候補記憶部1に補助情報として入力日時情報を備え、入力日時情報により指定された期間に入力された文字列について、優先度情報の更新を行う。このため、入力候補記憶部1に記憶されている文字列について、日時指定をすることにより補助情報を修正するため、ある期間に入力された文字列について、より高い優先度を与えることができる。そのため、入力される確率の高いと思われる文字列について、より高い優先度を与えることが可能となる。
また、入力候補記憶部1に記憶されている文字列に対して期間を指定して優先度情報を更新することができ、ある文脈で特に要求の高い文字列を優先的に入力候補として表示することができる。
なお、上記では、入力候補数を15に保つため優先度の低い入力候補を入力候補記憶部1から削除したが、入力候補の量を一定に保つために最も古い入力候補を削除するとしてもよい。或いは、文字列長が最も短い入力候補を削除するとしてもよい。
実施の形態7.
この実施の形態は、入力候補表示部4で表示する入力候補の数を一定にし、補助情報により選択した特定の入力候補の表示形態を他の入力候補の表示形態と変えて表示する文字入力装置について述べる。
この実施の形態における文字入力装置の全体構成図は、図1を用いる。
入力候補管理部3は、入力候補表示部4において表示する入力候補の数を一定とする。また、入力候補管理部3は、補助情報の優先度が最も高い入力候補を選び、入力候補表示部4は、入力候補管理部3で選択された優先度が最も高い入力候補の表示形態を変えて表示する。
図2は、入力候補記憶部1に記憶されている情報の例である。
図22(a),(b),(c)及び(d)は、それぞれ入力候補表示部4により表示される表示画面の例である。
図23は、処理の流れを示したフローチャートである。
以下、図23のフローチャートに従って、処理を説明する。
なお、ステップ41から46の処理及びステップ48から49の処理は、図4と同様の処理である。ステップ41からステップ46は、上記実施の形態と同様であるので、説明は省く。
ステップ46の次に、入力候補を表示する際、表示数に制限があるかどうか調べる(ステップ221)。Yなら入力候補管理部3によって、制限に従って表示する入力候補数を絞り込む(ステップ222)。Nならステップ223の処理へ進む。例えば、入力候補表示部4に表示する入力候補の数が5以下であるという制限がある場合、入力候補管理部3は、入力候補表示部4に表示する入力候補の数を5以下に絞り込むため、例えば、頻度情報の上位5つに絞り込む。
入力候補記憶部1に、図2に示す情報が記憶されている場合、入力候補の表示数に制限があるかどうか調べた結果、Yなら入力候補表示部4は、頻度情報の上位5つの入力候補を選択する。これを図22(a)で示す。Nなら図22(b)で示すように、全ての入力候補を表示する。
次に、入力候補の表示形態を変えて表示するかどうか調べる(ステップ223)。入力候補管理部3は、オペレータから入力候補の表示形態を変えて表示するように指示があるかどうか調べ、優先度の最も高い入力候補の表示形態を変えて表示するという指示を得る。この場合Yとなり、入力候補管理部3は、優先度の最も高い入力候補を選択し、入力候補表示部4は、選択された優先度の最も高い入力候補の表示形態を他の入力候補の表示形態と変えて表示する(ステップ224)。
例えば、ステップ222で入力候補管理部3が頻度情報により上位5つの入力候補を選択し、入力候補表示部4に表示する入力候補の数を制限する。ステップ223において、表示する入力候補の表示形態を変えるかどうか調べ、結果がYである場合、入力候補管理部3は、優先度の最も高い「大きい」を選択し、入力候補表示部4は、図22(c)で示すように、「大きい」を反転表示する(ステップ224)。以下、ステップ48からステップ49は、上記実施の形態と同様である。
図22(d)は、入力候補の表示の際に文字列とともに、文字列に対応する入力日時情報を併せて表示した例である。このように、入力候補となる文字列だけではなく、文字列に対応する補助情報も同時に表示してもよい。また、図22(c)及び(d)で、反転表示される入力候補の文字列は、1つであるが、複数個反転表示してもよい。
このように、入力候補表示部が入力候補を表示する際、入力候補の数を一定にすることにより、表示される入力候補の数が膨大になることを防ぐことができる。
また、1つの、或いは、いくつかの入力候補の表示形態を変えて表示することにより、表示される入力候補の特徴が判りやすくなる。
これらにより、オペレータは、所望文字列の選択がたやすくなる。
上記では、表示する入力候補数を頻度情報により上位5つに保つようにした。しかし、入力候補管理部3は、入力日時情報を参照し、新しく入力された文字列から一定の数を選択してもよい。又は、入力候補となる文字列の長さを調べ、文字列の長さが長い入力候補から表示するように指示してもよい。
また、反転表示する文字列は、優先度の最も高い入力候補であったが、入力候補記憶部1に最後に登録された文字列を反転表示してもよい。或いは、頻度の最も高い文字列を反転表示してもよい。
実施の形態8.
この実施の形態は、入力された複数の文字列同士の共通する部分文字列で階層に分け、入力候補となる文字列を表示する際、文字列間の共通部分により階層表示をする文字入力装置について述べる。
この実施の形態における文字入力装置の全体構成図は、図1を用いる。但し、入力候補管理部3は、入力候補記憶部1に記憶された複数の文字列の文字を比較し、この複数の文字列を共通する部分文字列で区切る。入力候補表示部4は、入力候補管理部3によりマークされた区切りにより、この複数の文字列の共通する部分文字列を分割し、階層表示する。
図24は、入力候補記憶部1に記憶される入力候補の各情報の例である。
図24において、231は文字列記憶部であり、232は補助情報記憶部である。
図25は、入力候補記憶部1に記憶されている入力候補を、階層表示するために入力候補管理部3によって制御された情報の状態を示したものである。入力候補管理部3は、文字列同士の共通する部分文字列で階層表示の区切りとするように、各入力候補文字列を分割し、文字列の区切り情報としてマーク(図中、/で示す)する。
また、図26(a),図26(b)及び図26(c)は、それぞれ入力候補表示部4により表示された表示画面の例である。
図27は、処理の流れを示したフローチャートである。
以下、図27のフローチャートに従って、処理を説明する。
なお、ステップ41から46の処理は、図4と同様の処理であるので、説明は省略する。
ステップ46の後、入力候補管理部3が文字列の最初の区切り情報をマークする(ステップ261)。入力候補管理部3は、入力候補記憶部1に記憶されている入力候補を階層表示するために各文字列を比較し、各文字列の共通する部分文字列で階層表示の区切りとするように入力候補文字列を分割し、分割した文字列と文字列の間を文字列の区切りとしてマークする。
図24に示すような入力候補文字列の情報が、入力候補記憶部1に記憶されている場合を例にとる。
入力候補管理部3は、入力候補記憶部1に記憶されている入力候補を階層表示するために、図25に示すように、各文字列の共通部分文字列単位で分割し、文字列の区切り情報をマークする。つまり、文字列「富士」、文字列「富士山」及び文字列「富士見台」の場合、各文字列を先頭から比較すると「富士」までが共通であるので、「富士」の後に階層表示するための文字列区切り情報を入れる。図25では、文字列「東京」と文字列「富士」が最初の区切り単位となる。
次に、上記入力候補の最初の区切り単位を、入力候補表示部4によって表示する(ステップ48)。例えば、図25に示すような入力候補文字列の情報が、入力候補記憶部1に記憶されている場合、入力候補表示部4によって入力候補は、図26(a)に示すように表示される。
次に、入力候補の表示について、下位の階層を表示するかどうか調べる(ステップ262)。Nであれば、ステップ49の処理へ進む。入力候補が、図26(a)に示すように表示されている時に、オペレータが文字列「東京」の下位の階層の文字列の表示を希望する場合、オペレータがボタン251部分を押下する。入力候補管理部3は、オペレータがボタン251部分を押下したことを判断する。Yなら、入力候補管理部3は、指定された文字列の次の階層を表示するために、指定された文字列の次の区切り情報をマークする(ステップ263)。例えば、オペレータが文字列「東京」の下位の階層の文字列の表示を希望する場合、入力候補管理部3は、指定された文字列「東京」の次の階層の文字列「支店」と文字列「学園」を次の階層とするように区切り情報をマークする。
次に、ステップ263で階層化された入力候補を入力候補表示部4によって表示する(ステップ48)。例えば、入力候補表示部4は、図26(b)で示すように、入力候補を表示する。ステップ252で、更に、文字列「支店」の次の階層の文字列を表示するように指示された場合、ステップ263で入力候補管理部3は、指定された文字列の次の階層となる部分文字列を調べ、区切りとなる情報をマークする。入力候補表示部4は、図26(c)で示すように入力候補を表示する(ステップ48)。
次に、表示された入力候補の中から、オペレータにより所望の文字列が選択されると(ステップ49)、該文字列は、入力部5に入力される。そして、該文字列を再び入力文字列として、ステップ41に戻る。例えば、入力候補表示部4により入力候補が、図26(b)で示すように表示されている場合、オペレータがボタン252又はボタン253ではなく、文字列部分「支店」を押下すると、文字列「東京支店」が選択されたこととなり、文字列「東京支店」は、入力部5に入力される。
このように、入力候補を階層表示することにより、オペレータは、所望文字列の選択が容易となり、文字列の入力効率が上がる。また、既に入力した文字列の部分文字列も入力することができる。
この発明の一実施の形態における文字入力装置の全体構成図である。 図1における入力候補記憶部に記憶される情報の例を示す図である。 図1における入力候補表示部により表示される表示画面の例を示す図である。 図1における文字入力装置の動作を説明するためのフローチャート図である。 この発明の一実施の形態における文字入力装置の全体構成図である。 図5における入力候補記憶部に記憶される情報の例を示す図である。 図5における入力候補表示部により表示される表示画面の例を示す図である。 図5における文字入力装置の動作を説明するためのフローチャート図である。 この発明の一実施の形態における文字入力装置の全体構成図である。 図9における共起辞書部の共起情報の例を示す図である。 図9における文字入力装置の動作を説明するフローチャート図である。 この発明の一実施の形態における文字入力装置の全体構成図である。 図12における対語辞書部の対語情報の例を示す図である。 図12における入力候補記憶部に記憶された情報の例を示す図である。 図12における文字入力装置の動作を説明するフローチャート図である。 この発明の一実施の形態における文字入力装置の全体構成図である。 図16における属性辞書部の属性情報の例を示す図である。 この発明の一実施の形態における文字入力装置の入力候補記憶部に記憶された情報の例を示す図である。 図18における入力候補記憶部に記憶する文字列の数を一定とした図である。 図18における入力候補記憶部において特定の文字列の優先度情報を更新した図である。 図18から図20に示した処理を行う文字入力装置の動作を説明するフローチャート図である。 この発明の一実施の形態における文字入力装置の表示画面の例を示す図である。 図22に示した処理を行う文字入力装置の動作を説明するフローチャート図である。 この発明の一実施の形態における文字入力装置の入力候補記憶部の例を示す図である。 図24において入力候補を階層表示するために区切りマークを挿入された情報の例を示す図である。 階層表示の例を示す図である。 階層表示をする文字入力装置の動作を説明するフローチャート図である。 従来例における構成図である。 従来例における蓄積部の内容を示す図である。 従来例における表示部の表示する表示画面の例を示す図である。
符号の説明
1 入力候補記憶部、2 補助情報更新部、3 入力候補管理部、4 入力候補表示部、5 入力部、6 品詞辞書検索部、7 品詞辞書部、21,61,231 文字列記憶部、22,62,232 補助情報記憶部、56 変更箇所検索部、57 記憶情報変更部、96 共起辞書部、97 共起辞書検索部、126 対語辞書部、127 対語辞書検索部、166 属性辞書部、167 属性辞書検索部、251,252,253 ボタン。

Claims (4)

  1. 文字列を入力する際に、入力候補となる文字列を表示し、選択可能とする文字入力装置において、以下の要素を有することを特徴とする文字入力装置
    (a)文字列と文字列に対応するシソーラス情報で用いられる属性情報とを記憶する属性辞書部と、
    (b)上記属性辞書部を検索する属性辞書検索部と、
    (c)少なくとも入力候補となる文字列を記憶する入力候補記憶部と、
    (d)上記属性辞書検索部を用いて、入力された文字列により上記属性辞書部を検索し、該入力された文字列に対応する属性情報を検索し、検索された該属性情報と同一の属性情報を有する他の文字列を入力候補として入力候補記憶部に記憶する補助情報更新部と、
    (e)上記入力候補記憶部に記憶された文字列から次に入力する文字列の入力候補を選択する入力候補管理部と、
    (f)上記入力候補管理部により選択された入力候補を表示する入力候補表示部と、
    (g)上記入力候補表示部により表示された入力候補の中から文字列を指定することにより文字列を入力する入力部。
  2. 上記文字入力装置は、更に、上記入力候補記憶部に記憶されている情報から所望の情報を検索する変更箇所検索部と、上記変更箇所検索部により検索された情報を変更する記憶情報変更部とを備えることを特徴とする請求項1記載の文字入力装置。
  3. 上記入力候補管理部は、所定の条件により入力候補を選択し、上記入力候補表示部は、選択された入力候補の表示形態を変えて表示することを特徴とする請求項1または2に記載の文字入力装置。
  4. 上記入力候補管理部は、上記入力候補記憶部に記憶された複数の文字列の文字を比較し、入力候補記憶部に記憶された文字列を共通する部分文字列で区切り、上記入力候補表示部は、上記区切りにより共通する部分文字列を分割し、階層表示することを特徴とする請求項1から3いずれかに記載の文字入力装置。
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