JP4057166B2 - 文字列検索装置および方法ならびに文字列検索プログラムを記録したコンピュータで読取可能な記録媒体 - Google Patents

文字列検索装置および方法ならびに文字列検索プログラムを記録したコンピュータで読取可能な記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は文字列検索装置および方法ならびに文字列検索プログラムを記録したコンピュータで読取可能な記録媒体に関し、特に、文字列を入力、編集、表示可能なワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ、ネットワーク情報端末装置、携帯型情報端末装置などに適用される文字列検索装置および方法ならびに文字列検索プログラムを記録したコンピュータで読取可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の文章処理装置においては、記憶されている文章中から指定された文字列を検索する機能が実現されている。たとえば、検索する文字列として「第1章」を指定すると、文章中の「第1章」という文字列が記憶されている位置にカーソルが移動する。また、検索した文字列を他の文字列に置換する機能も実現されている。たとえば検索する文字列として「第1章」を指定し、置換後の文字列として「第2章」を指定すると、文章中に含まれるすべての(あるいは指定された一部分の)「第1章」が「第2章」に置換される。
【0003】
しかしながら、上述した機能では、たとえば「第2章」、「第3章」、「第4章」の数値部分をすべて1だけ増加あるいは減少させたい場合などには、非常に煩雑な操作が必要になる。
【0004】
具体的には、1だけ増加させる場合は、まず「第4章」を「第5章」に置換する操作を行ない、「第3章」を「第4章」に置換する操作を行ない、「第2章」を「第3章」に置換する操作を、順序正しく行なわなければならない。逆に、1だけ減少させる場合には、まず「第2章」を「第1章」に置換する操作を行ない、「第3章」を「第2章」に置換する操作を行ない、「第4章」を「第3章」に置換する操作を、順序正しく行なわなければならない。
【0005】
上述した一連の操作の煩雑さを解消する方法として、特開平1−243171号公報に記載の技術がある。この技術では、検索する文字列として特定のコード(正規コード)を指定する方法であり、たとえば検索する文字列として「第」+[数字を示す正規コード]+「章」と指定し、また「1を加算する処理手順」を入力することによって上述したような結果を得ることができる。
【0006】
また、特開平2−184963号公報にも同様の記述が開示される。ここでは、たとえば検索する文字列として「第*章」と指定し、増減数として「+1」を指定すると、上述と同様の操作結果が得られる。
【0007】
また、特開平9−288672号公報では、検索する文字列として「1」を指定し、置換後の文字列として「ア」を指定し、連続数として「4」を指定すると、文章中に存在する「1」「2」「3」「4」をすべて、それぞれ「ア」「イ」「ウ」「エ」に置換することができる。
【0008】
また、特開平7−160707号公報には、箇条書きの文章において各項目の先頭に付与された項目番号を自動的に順番どおりになるように変更する技術が開示される。たとえば、「▲1▼」「▲2▼」「▲3▼」「▲4▼」の4つの項目がある箇条書き文章において、「▲2▼」と「▲3▼」の間に2つの項目を挿入した場合、そのままでは「▲1▼」「▲2▼」「▲3▼」「▲4▼」「▲3▼」「▲4▼」となってしまうが、これを指示に応じて「▲1▼」「▲2▼」「▲3▼」「▲4▼」「▲5▼」「▲6▼」に変更することができる。
【0009】
また、特開平5−250362号公報には、イメージデータに対応づけて特定のコードを入力しておくと、印刷時には、この特定コードが出現する順序に応じた数を割当てて印刷する技術が開示される。
【0010】
たとえば、1つ目のイメージデータには「@GA」というコードを、2つ目のイメージデータには「@GB」というコードを、3つ目のイメージデータには「@GC」というコードを対応づけて入力しておくと、印刷時には1つ目のイメージデータには「第1図」、2つ目のイメージデータには「第2図」、3つ目のイメージデータには「第3図」という文字列が自動的に付与されて印刷される。
【0011】
また、文章中においてイメージデータを参照する文字列(たとえば「第2図において」など)を入力したい場合には、上述した特定コードを入力するとこのコードに割当てられた文字列がそのコードに置換えられて印刷される。たとえば、文章中に「@GBにおいて」というような文字列があった場合、この文字列は「第2図において」と置換されて印刷される。
【0012】
特開平5−89103号公報にも、ほぼ同様の技術が開示される。この技術では、文章中において図表を参照する文字列(たとえば「表1−1を参照」)を入力したい場合には、“どの図表番号を参照するかを指定”すると記載されているが、その具体的操作方法は何ら示されていない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
特開平1−243171号公報および特開平2−184963号公報に記載の技術では、検索する文字列として特定のコードを入力しなければならないため、その特定コードを知っていなければ目的とする検索および置換を行なうことができない。また、演算する数を入力しなければならず、たとえば「14頁」を「31頁」に置換するには、使用者が31−14=17という演算を行なわなければならないので、手間がかかりミスを起こす可能性がある。
【0014】
特開平9−288672号公報に開示の技術では、上述の例では文章中に存在するすべての「1」「2」「3」「4」がそれぞれ「ア」「イ」「ウ」「エ」に置換されるので、関係のない文字列、たとえば「1000円」が「ア000円」になってしまう場合がある。また、「1」「2」「3」「4」をそれぞれ「2」「3」「4」「5」に置換したり、「2」「3」「4」のみをそれぞれ「イ」「ウ」「エ」に置換することができない。
【0015】
また、特開平1−243171号公報、特開平2−184963号公報および特開平9−288672号公報に開示の技術においても、たとえば「3」を「2」に、「4」を「3」に、「2」を「4」に置換する(つまり、「3」と「4」を「2」の前に移動させる)ような操作を単純に実現できない。
【0016】
また、特開平7−160707号公報に開示の技術では、特定コードなどを入力する必要はないが、変更対象となる番号は箇条書きの先頭部分に限定され、文章中に存在する番号、たとえば「…▲3▼において…」などという文字列の変更は対象とならない。
【0017】
また、特開平5−250362号公報に開示の技術では、イメージデータに対応づけて、あるいは文章中に特定コードを入力しなければならず、特定コードを知っていなければ上述した結果を実現することはできない。この特定コードは、すべての文章処理装置で利用できなかったり、統一されていなかったりするので汎用性に乏しい。
【0018】
また、たとえば「第1図」は欠番にしておき、「第2図」から始めたい場合や、イメージデータを別の文章ファイルとしておきたい場合などには容易に対応させることができない。
【0019】
それゆえにこの発明の目的は、特定コードを入力することなく、容易に使用者の望む連番文字列の検索を行なえる文字列検索装置および方法ならびに文字列検索プログラムを記録したコンピュータで読取可能な記録媒体を提供することである。
【0020】
この発明の他の目的は、特定コードを入力することなく、容易に使用者の望む連番文字列の一括置換を行なえる文字列検索装置および方法ならびに文字列検索プログラムを記録したコンピュータで読取可能な記録媒体を提供することである。
【0021】
なお、本明細書において、連番文字列とは「第1章」「第2章」「第3章」…、「図A」「図B」「図C」…、「(イ)」「(ロ)」「(ハ)」…、「▲1▼」「▲2▼」「▲3▼」…、のような一定の連続性を有する形式で示される文字列を示し、また連番文字列の順序文字列とは、たとえば「第1章」であれば「1」、「図A」であれば「A」のような連番文字列の一定連続性における順序を示すための文字列を示し、また連番文字列の順序値(あるいは、単に値)とは、たとえば「第1章」「図A」であれば「1」、「第2章」「図B」であれば「2」のような順序文字列により示される順序に対応の数値を示す。
【0022】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の文字列検索装置は、文章データを含む各種のデータを記憶する記憶手段と、一定の連続性における第1の順序値を示す第1の順序文字列とその他の文字列との組合せからなる第1連番文字列を入力する文字列入力手段と、所望される増減値を指定するための増減値指定手段と、前記文字列入力手段により入力された前記第1連番文字列の前記第1の順序文字列と同じ種類であって、かつ該第1順序文字列の順序値以上の順序値を示す順序文字列と前記その他の文字列との組合せに一致する文字列を、記憶手段から検索する連番文字列検索手段と、前記連番文字列検索手段により検索された検索連番文字列の順序値を取得する順序値取得手段と、前記検索された検索連番文字列を、前記順序値取得手段で取得された順序値と前記増減値指定手段で指定された増減値との演算に基づく順序値を示す連番文字列に置換する連番文字列置換手段とを備える。
【0023】
請求項1に従えば、検索文字列として連番文字列を入力すると、該連番文字列および該連番文字列と同じ形式でその値の異なった連番文字列を文章中から検索する。この際、入力する連番文字列は特殊なコードなどを用いて入力する必要はなく、通常の文字入力と同じように入力すればよいから、初心者でも容易に連番文字列の検索を行なうことができる。
【0024】
たとえば、従来は正規コードを使用して「第[0−9]{1、}図」というような文字列(正規コード「[0−9]{1、}」は「一桁以上の数字」を示している)を検索文字列として指定しなければ「第1図」や「第12図」の連番文字列を検索することはできなかったが、請求項1に従えば、単に「第1図」と入力するのみで「第1図」や「第12図」などを検索することができ、非常に操作性が向上する。
【0031】
したがって請求項に従えば、検索する連番文字列と増減値を入力すると、検索された連番文字列の値を増減値だけ増減させ、その増減させた連番文字列を元の文字列と置換するので、容易に連番文字列の置換を行なうことができる。
【0032】
たとえば、従来は正規コードを使用して「第[0−9]{1、}図」というよな文字列(正規コード「[0−9]{1、}」は「一桁以上の数字」を示している)を検索文字列として指定し、かつその増減値を指定しなければ「第1図」「第2図」「第3図」…などの連番文字列を「第2図」「第3図」「第4図」…などに置換することはできなかったが、請求項に従えば、単に「第1図」と、増減値を「+1」と入力するのみ、あるいは増加指示を1回するだけで「第1図」「第2図」「第3図」…などの連番文字列を「第2図」「第3図」「第4図」…などに置換することが非常に容易となる。
【0033】
請求項に記載の文字列検索装置は、請求項に記載の装置において、文字列入力手段は、さらに、前記一定の連続性における第2の順序値を示す第2の連番文字列とその他の文字列とからなる第2連番文字列を入力し、増減値指定手段は、増減値を第1の順序値と第2の順序値との演算により求める
【0034】
したがって請求項に従えば、第1の連番文字列と第2の連番文字列を入力すると、その増減値が求められ、検索された第1の連番文字列と同じ種類の連番文字列の値を求められた増減値だけ増減させ、その増減された連番文字列を元の文字列と置換するので容易に連番文字列の置換を行なうことができる。
【0035】
たとえば、従来は正規コードを使用して「第[0−9]{1、}図」というような文字列(正規コード「[0−9]{1、}」は「一桁以上の数字」を示している)を検索文字列として指定し、かつその増減値を指定しなければ「第1図」「第2図」「第3図」…などの連番文字列を「第2図」「第3図」「第4図」…などに置換することはできなかったが、請求項に従えば、単に検索する文字列として「第1図」、置換後の文字列として「第2図」と入力するだけで、「第1図」「第2図」「第3図」…などの連番文字列を「第2図」「第3図」「第4図」…などに置換することが非常に容易となる。
【0036】
請求項に記載の文字列検索装置は、請求項に記載の装置において連番文字列置換手段は、連番文字列検索手段により検索された検索連番文字列を、第2の連番文字列と同じ種類であって、かつ順序値取得手段で取得された順序値と増減値指定手段により求められた増減値との演算に基づく順序値を示す連番文字列に置換する。
【0037】
請求項に従えば、置換後の連番文字列として、検索する連番文字列の形式と異なる形式の連番文字列を入力すると、検索された連番文字列の形式を置換後の連番文字列の形式に変換し、その変換した連番文字列を元の文字列と置換するので、連番文字列の形式の変更が非常に容易に行なえる。
【0038】
たとえば、「第1図」「第2図」「第3図」…などの連番文字列を「図1」「図2」「図3」…などに置換する場合、従来は正規コードとして「(第)([0−9]{1、})(図)」というような文字列を検索文字列として指定し、置換後の文字列として「図¥2」という文字列(「¥2」は検索文字列の「(」「」」で囲まれたブロックの2番目を示している)を指定すると行なうことができたが、請求項では、単に検索する第1の連番文字列として「第1図」、置換後の第2の連番文字列として「図1」と入力するだけで、「第1図」「第2図」「第3図」…などの連番文字列を「図1」「図2」「図3」…などに置換することが非常に容易となる。
【0039】
また、検索する第1の連番文字列として「第1図」、置換後の第2の連番文字列として「図2」と入力するだけで「第1図」「第2図」「第3図」…などの連番文字列を「図2」「図3」「図4」…などに置換することが非常に容易となる。
請求項に記載の文字列検索装置は上述の文字列検索装置において、第1の連番文字列と同じ種類の検索連番文字列と、第2の連番文字列と同じ種類であって、かつ検索連番文字列の順序値と増減値指定手段で指定された増減値との演算に基づく順序値を示す置換連番文字列との対であって、検索連番文字列の順序値が互いに異なる複数の対を表示する置換例表示手段をさらに備える。
【0058】
請求項に記載の文字列検索方法は、一定の連続性における第1の順序値を示す第1の順序文字列とその他の文字列との組合せからなる第1連番文字列を入力する文字列入力ステップと、所望される増減値を指定するための増減値指定ステップと、文字列入力ステップにより入力された第1連番文字列の第1の順序文字列と同じ種類であって、かつ該第1順序文字列の順序値以上の順序値を示す順序文字列と前記その他の文字列との組合わせに一致する文字列を、予め記憶されている文章データを含む各種のデータから検索する連番文字列検索ステップと、連番文字列検索ステップにより検索された検索連番文字列の順序値を取得する順序値取得ステップと、検索された検索連番文字列を、順序値取得ステップで取得された順序値と増減値指定ステップで指定された増減値との演算に基づく順序値を示す連番文字列に置換する連番文字列置換ステップとを備える。
【0064】
請求項に記載の文字列検索プログラムを記録したコンピュータで読取可能な記録媒体においては、該プログラムは請求項に記載の文字列検索方法をコンピュータに実行させるための文字列検索プログラムである。
【0067】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照し説明する。
【0068】
(実施の形態1)
図1はこの発明の実施の形態1による情報処理装置1のハードウェアブロック図である。情報処理装置1はCPU(中央処理装置)101、RAM(ランダムアクセスメモリ)102、ROM(リードオンリメモリ)103、表示装置104、キーボード105、マウス106およびフロッピィディスクまたは/およびハードディスク(以下、FD・HDと略す)107を含む。
【0069】
CPU101はRAM102またはROM103に記憶されたプログラムおよびデータに従って本情報処理装置1の各部を集中的に制御および管理する。
【0070】
表示装置104は文章データやカーソルなどの表示を行なう。キーボード105は外部操作されて文章データやコマンドなどの情報入力を行なう。マウス106は外部操作されて、表示装置104に表示されたボタンなどを指示してコマンドを入力する。FD・HD107は複数の文章データや文章データ編集プログラムなどの各種プログラムを記憶する。
【0071】
図2(A)と(B)は図1のRAM102とROM103の構成図である。RAM102は図2(A)に示すように、OS(オペレーティングシステム)や連番文字列検索置換プログラム11を含む文章データ編集プログラム10などの各種プログラムを記憶するプログラム記憶領域102−1、文章データを記憶する文章データ記憶領域102−2、後述する連番文字列形式辞書20を記憶する連番文字列形式辞書記憶領域102−3、各種変数データを記憶する変数データ記憶領域102−4、およびその他のデータを記憶するその他データ記憶領域102−5に区分される。
【0072】
ROM103は図2(B)に示されるように、本情報処理装置1の基本処理やハードウェアの制御を行なうBIOS(Basic Input Output System )が記憶されるBIOS記憶領域103−1、表示用の文字フォントデータが記憶される文字フォント記憶領域103−2、およびその他のデータが記憶されるその他データ記憶領域103−3に区分される。
【0073】
情報処理装置1の電源が投入されると、初期化処理が行なわれた後BIOSのプログラムが実行され、FD・HD107からOSが読込まれ、プログラム記憶領域102−1に格納された後、実行される。なお、OSには仮名漢字変換プログラムが含まれており、FD・HD107に記憶される図示されない仮名漢字変換辞書の内容に従って、仮名を漢字に変換できる。
【0074】
また、OSは使用者からの指示に応じて、FD・HD107から文章データ編集プログラム10を読込んでプログラム記憶領域102−1に格納し、また連番文字列形式辞書20を読込んで連番文字列形式辞書領域102−4に格納する。その後、OSは格納された文章データ編集プログラム10を実行する。なお、文章データ編集プログラム10の実行時には必要に応じて後述する連番文字列検索置換プログラム11が実行される。
【0075】
図3は、この発明の実施の形態1による文章データ編集プログラムによって実現されるメインフローチャートである。なお、このフローチャートおよび以降に示す各フローチャートは、図2(A)のプログラム記憶領域102−1に記憶されたプログラムに従ってCPU101が動作することによって実現される。
【0076】
図3においてステップ(以下、単にSと称する)101では、FD・HD107に予め記憶される文章データを呼出す指示がなされたか否かが判断され呼出指示があればS102へ移行し、呼出指示がなければS103へ移行する。なお、文章データの呼出指示は、使用者がキーボード105またはマウス106を操作することによって行なわれる。文章データの呼出指示が行なわれずにS103の処理へ移行した場合は、新規文章の作成となる。
【0077】
S102では、FD・HD107に予め記憶される複数の文章データの中から、1つの文章データを使用者の指示に応じて選択して読込み、文章データ記憶領域102−2に記憶する。文章データ記憶領域102−2に記憶された文章データは、表示装置104によって画面表示される。また、文字の入力位置を示すカーソルも同時に所定の位置に表示される。
【0078】
図4は図3のS102における文章データの表示例である。図4において表示画面には指定された文章データを表示するための文章データ表示領域201、操作に関するガイダンスが表示されるガイダンス表示領域202および領域201と202に関連して表示される行番号203、図中記号「○」で示される任意の文字204およびカーソル205が設定表示される。以下に示す処理によって、カーソル205は文章データ表示領域201内を自由に移動され、該カーソル位置において文字を入力したり文字を削除することが可能である。ガイダンス表示領域202には、情報処理装置1からユーザへのさまざまなメッセージや、キーボード105の図示されないファンクションキーに割当てられている機能名などが表示される。
【0079】
S103では、キーボード105から文字が入力されたか判断し、文字が入力されればS104へ移行し、文字が入力されなければS105へ移行する。
【0080】
S104では、入力文字を文章データ記憶領域102−2のカーソルが指示している位置へ挿入し記憶する。この場合、漢字入力であれば、キーボード105から入力された仮名を仮名漢字変換プログラムで漢字に変換した後に、文章データ記憶領域102−2に記憶する。
【0081】
ここで、文章データのデータコードおよびその入力方法などは従来からある文章処理装置に適用されるものと同様であり、連番文字列を入力するために特殊コードを入力する必要はなく、初心者であっても容易に入力できるものである。たとえば、図4の第1行目の「第1章」という文字列をキーボード105から入力するには、仮名で「だい1しょう」と入力し、図示されない変換キーを押せばよい。
【0082】
S105では、文字の削除指示がなされたか判断し、削除指示されればS106へ移行し、削除指示されなければS107へ移行する。文字の削除は、たとえばキーボード105に備えられるデリートキー(カーソル205が指示する文字を削除するために押下されるキー)またはバックスペースキー(カーソル205が指示する直前の文字を削除するために押下されるキー)によって指示される。
【0083】
S106では、文章データ記憶領域102−2の指示された位置の文字が削除される。
【0084】
S107では、カーソル205の移動指示がなされたか判断し、移動指示されればS108へ移行し、移動指示されなければS109へ移行する。カーソル205の移動は、たとえばキーボード105に備えられる図示されないカーソル移動キー(上移動キー、下移動キー、左移動キー、右移動キー)、あるいはマウス106によって指示される。
【0085】
S108では、S107で指示された方向または位置へカーソル205を移動させる。
【0086】
S109では、文字の置換指示がなされたか判断し、置換指示されればS110へ移行し、置換指示されなければS111へ移行する。文字の置換は、たとえばキーボード105に備えられる図示されない文字検索置換キー(ファンクションキー)によって指示される。
【0087】
S110では、文字検索置換処理が行なわれる。なお、この処理についての詳細は後述する。
【0088】
S111では、文字の検索指示がなされたか判断し、検索指示されればS112へ移行し、検索指示されなければS113へ移行する。文字の検索は、たとえばキーボード105に備えられる図示されない文字検索キー(ファンクションキー)によって指示される。
【0089】
S112では、文字検索処理が行なわれる。なお、本処理の詳細は後述する。S113では、文章データ編集処理を終了する指示がなされたか判断し、終了指示されれば終了処理(文章データ記憶領域102−2に記憶された文章データをFD・HD107に登録するなど)を行ない文章データの編集処理を終了し、終了指示されなければS103へ戻り、上述した一連の処理を繰返す。文章データ編集処理の終了指示は、たとえばキーボード105に備えられる図示されない終了キー(ファンクションキー)によって指示される。
【0090】
図5は、図4の文章データの修正例を示す図である。図3のS103〜S108の処理が繰返されることによって、図4で示された文章データを修正した状態が図5に示される。図5では、文章データ表示領域201の第4行目に新たな章(「第2章 前段」)が追加挿入されている。これにより図4の文章データ表示領域の4行目(「第2章 本文」)以降は図5では7行目以降に移動される。
【0091】
図5では「第2章 前段」が文章データに新たに追加されたため、連番文字列に関して7行目の「第2章」は「第3章」に、13行目の「第3章」は「第4章」に、および14行目の「第2章」は「第3章」にそれぞれ修正する必要が発生する。
【0092】
本実施の形態では、従来技術のように特定コードの入力が必要とされず、従来の文章処理装置で実現されている文字検索置換機能を改良することによって、初心者でも連番文字列を容易に修正可能としている。具体的には、上述の7行目の「第2章」は「第3章」に、13行目の「第3章」は「第4章」に、および14行目の「第2章」は「第3章」にそれぞれ修正する場合、カーソルを、修正したい連番文字列が存在する文章範囲の直前位置(図5の場合、4行2桁目以降、7行1桁目以前)に移動させ、文字検索置換キーを押し、検索する文字列として「第2章」、置換後の文字列として「第3章」と指定すればよい。
【0093】
以下に、図3に示された文字検索置換処理(S110)の詳細を説明する。
図6、図7および図8は、図3の文字検索置換処理(S110)の詳細を示すフローチャートである。
【0094】
図9は、図3の文字検索置換処理(S110)において提示される文字検索置換ダイアログボックス300を示す図である。
【0095】
図示される文字置換検索ダイアログボックス300は文字検索置換処理における操作の確認や動作環境の指定などが必要なときに随時表示されるウィンドウであって、検索文字列テキストボックス301、置換文字列テキストボックス302、スピンアップボタン303およびスピンダウンボタン304、連番文字列検索置換チェックボックス305、確認方法セレクトボックス306、次検索指示ボタン307、置換指示ボタン308、終了指示ボタン309、連番文字列範囲セレクトボックス310、および範囲入力テキストボックス311を含む。
【0096】
検索文字列テキストボックス301には、文章データ表示領域201に表示される文章データから検索する文字列を入力するためのものである。置換文字列テキストボックス302は、検索された文字列を置換するための文字列を入力するためのボックスである。スピンアップボタン/ダウンボタン303/304は、置換文字列テキストボックス302に入力された置換文字列に含まれる連番文字列の順序値を増加/減少させるために操作されるボタンである。連番文字列検索置換チェックボックス305は、検索文字列テキストボックス301に連番文字列が入力された場合に、文章データ中からその連番文字列のみを検索するか(従来の検索方法)、その連番文字列の順序値を増減させた連番文字列も検索するかを指定するためのものである。確認方法セレクトボックス306は、文章データ中から検索した文字列を指定された文字列に置換するか否か確認する方法、たとえば逐次確認するか、あるいは確認なしで一括して置換するかを選択するために操作されるものである。次検索指示ボタン307は文章データ中から文字検索の実行を指示するために操作され、置換指示ボタン308は文字検索置換の実行を指示するために操作され、終了指示ボタン309は文字検索置換処理の終了を指示するために操作される。連番文字列範囲セレクトボックス310は、文章データ中から検索する連番文字列の範囲(順序値が示す値域)をすべてとするか所定範囲とするかを選択するために操作されるものである。範囲入力テキストボックス311は、文章データ中から検索する連番文字列の範囲を所定範囲とするために操作されるボックスである。
【0097】
なお、連番文字列範囲セレクトボックス310は、連番文字列検索置換チェックボックス305がONに設定されている場合にのみ表示するようにした方が望ましい。また、範囲入力テキストボックス311は、連番文字列範囲セレクトボックス310の「指定範囲」が選択されている場合のみ表示するようにした方が望ましい。
【0098】
また、検索文字列テキストボックス301および範囲入力テキストボックス310にも置換文字列テキストボックス302と同様のスピンアップボタンおよびスピンダウンボタンを備えて、テキストボックスに入力された連番文字列の順序値を1つずつ増減させるようにしてもよい。
【0099】
図6において、文字検索置換処理が開始すると、図9の文字検索置換ダイアログボックス300が表示装置104に既に表示されている文章データに重畳されて表示される。
【0100】
S202では、ユーザがキーボード105を用いて検索する文字列を検索文字列テキストボックス301に入力する。ここでは、たとえば「第2章」と入力される。
【0101】
S203では、ユーザが、キーボード105を用いて、置換後の文字列を置換文字列テキストボックス303に入力する。ここでは、たとえば「第3章」と入力される。
【0102】
なお、S202で文字列が入力された際に、その文字列が連番文字列であった場合、その連番文字列を置換文字列テキストボックス302に自動的にコピーし、ユーザのスピンアップボタン303またはスピンダウンボタン304の操作指示に応じて、該連番文字列の値を増減させるようにしてもよい。たとえば、スピンアップボタン303が1回操作指示されるごとに、置換文字列テキストボックス302に入力し表示されている連番文字列の値が1だけ増加して表示更新され、スピンダウンボタン304が1回操作指示されるごとに置換文字列テキストボックス302に入力し表示されている連番文字列の値が1だけ減少して表示更新されるようにしてもよい。
【0103】
また、S202で文字列が入力された際に、その文字列が連番文字列であった場合、置換文字列テキストボックス302に増減値を入力するようにしてもよい。たとえば、検索文字列テキストボックス301に「第2章」、置換文字列テキストボックス302に「+3」と入力した場合、置換文字列テキストボックス302の内容は自動的に「第5章」に変換されて表示更新される(正の増減値はスピンアップボタン303を押した回数に、負の増減値はスピンダウンボタン304を押した回数に対応する)。
【0104】
S204では連番文字列検索置換チェックボックス305をONまたはOFFに設定する。この設定は、ユーザがマウス106またはキーボード105を用いて設定してもよく、自動的に設定されるようにしてもよい。図10は、図6のS204の連番文字列検索置換チェックボックス305設定の処理フローチャートである。
【0105】
図10において、S301では、S202で入力された検索する文字列が連番文字列であるか否かが判断され、連番文字列であると判断された場合はS302へ移行し、連番文字列でないと判断された場合はS306へ移行する。入力された検索文字列が連番文字列であるか否かは、連番文字列形式辞書領域102−3に記憶される連番文字列形式辞書20を参照して判断される。
【0106】
図11は、この発明の実施の形態による連番文字列形式辞書20の具体例を示す図である。連番文字列形式辞書20は辞書の複数の項目番号No.のそれぞれに対応して連番文字列形式21を格納するとともに、複数の順序文字列の種類22のそれぞれに対応して具体データ23が格納される。連番文字列形式21は連番文字列のフォーマットを示す。図において連番文字列形式21に示されるフォーマットに一致する文字列は連番文字列であると判断される。
【0107】
たとえば「第1図」という文字列は図11の項目番号No.1に対応の形式21に一致するため、連番文字列であると判断される。連番文字列形式21における「数字」や「英字」などの順序文字列の各種類についての定義を示したものが順序文字列の種類22と具体データ23である。具体データ23は対応する種類22の具体的なデータ(順序値)を昇順に並べたものである。
【0108】
なお、図11の具体例欄は内容をわかりやすくするためにここでは示されるものではあって実際の連番文字列形式辞書20には必要なものではない。また、連番文字列形式辞書20の内容はこの例に限定されない。
【0109】
S302ではS203で入力された置換後の文字列が連番文字列であるか否かが判断され、連番文字列であると判断された場合はS303へ移行し、連番文字列でないと判断された場合はS306へ移行する。なお、S301およびS302にて、検索する文字列と置換後の文字列がともに連番文字列であると判断された場合には、自動的に連番文字列検索置換チェックボックス305をONに設定するようにしてもよい。
【0110】
S303では、検索する連番文字列と置換後の連番文字列とから、連番文字列置換を行なった場合の置換例を複数個表示する。たとえば、検索する連番文字列が「第2章」、置換後の連番文字列が「第3章」の場合は、「連番文字列検索置換チェックボックスをONに指定すると▲1▼第2章→第3章、▲2▼第3章→第4章、▲3▼第4章→第5章、…と置換できます。」などと表示する。置換例の▲1▼は検索する連番文字列と置換後の連番文字列であり、▲2▼は検索する連番文字列と置換後の連番文字列の順序値を1増加させた文字列であり、▲3▼は検索する連番文字列と置換後の連番文字列の順序値を2増加させた文字列である。
【0111】
S304では、連番文字列検索置換チェックボックス305がマウス106またはキーボード105によって操作指示されたか否かが判断され、操作指示されればS305へ移行し、操作指示されなければ本処理を終了して、図6のS205へ移行する。
【0112】
S305では、連番文字列検索置換チェックボックス305の設定値を反転(現在の設定値がONであればOFFに、OFFであればONに変更)し、本処理を終了し、図6のS205へ移行する。
【0113】
一方、S306では、S202で入力された検索する文字列と、S203で入力された置換後の文字列を比較し、その互いに異なっている部分が順序文字列(図11の順序文字列の種類22で示される数字、英字等)であるか否かが判断され、順序文字列であればS303へ移行し、順序文字列でなければS307へ移行する。
【0114】
たとえば、検索する文字列が「符号102」、置換する文字列が「符号103」であった場合、これらの文字列は図11の連番文字列形式21に一致しないが、その互いに異なっている部分「2」および「3」は図11の順序文字列の種類22に示された数字に一致するために、S306にてYESと判断され、S303へ移行する。
【0115】
S307では、連番文字列検索置換チェックボックス305をOFFに設定し、本処理を終了し、図6のS205へ移行する。
【0116】
図6に戻りS205では連番文字列検索置換チェックボックス305がONに設定されているか否かが判断され、ON設定であればS206へ移行し、OFF設定であればS209へ移行する。
【0117】
S206では、ユーザがマウス106またはキーボード105を用いて、連番文字列範囲セレクトボックス310の「すべて」または「指定範囲」を選択する。デホルトの状態、すなわちユーザが特にどちらも選択しない状態では、図9に示される「すべて」が選択されている。
【0118】
S207では、S206にて「指定範囲」が選択されたか判断し、選択されればS208へ移行し選択されなければS209へ移行する。
【0119】
S208では、ユーザがキーボード105を用いて範囲入力テキストボックス311に、連番文字列の範囲すなわち検索の対象としたい最大の順序値を有する連番文字列を入力する。たとえば、「第2図」ないし「第4図」までを「第3図」ないし「第5図」に置換したい場合には範囲入力テキストボックス311に「第4図」と入力する。また検索文字列テキストボックス301には「第2図」、置換後文字列テキストボックス302には「第3図」と入力する。
【0120】
この場合、たとえば文章中に「第6図」という文字列があった場合、この文字列は置換されない。なお、連番文字列範囲として「すべて」が選択された場合で、検索文字列テキストボックス301に「第2図」と入力された場合には、「第2図」以上の順序値を有する連番文字列はすべて検索の対象となる。
【0121】
S209では、一括して置換するか、逐次確認しながら置換するかを、ユーザがマウス106またはキーボード105の操作して、確認方法セレクトボックス306が指定される。デホルトの状態では、図9の「一括」が選択されている。
【0122】
なお、図6のS202、S203、S204、S206、S208およびS209のユーザ操作はマウス106またはキーボード105の操作によって任意の順序で行なうことができる。ただし、S206およびS208のユーザ操作は、連番文字列検索置換チェックボックス305がONに設定されているときのみ可能である。
【0123】
S210では、次検索指示ボタン307、置換指示ボタン308、および終了指示ボタン309のいずれかが指示されたか否かを判断し、次検索指示ボタン307または置換指示ボタン308が指示された場合はS211へ移行し、終了指示ボタン309が操作指示された場合は、文字検索置換が行なわれることなく文字検索置換ダイアログボックス300の表示が消去されるなどの終了処理が行なわれて、本処理は終了し、図3のS111へ移行する。
【0124】
S211では、連番文字列検索置換チェックボックス305がONに設定されているかOFFに設定されているかが判断され、OFF設定であれば図7のS212へ移行し、ON設定であれば図8のS218へ移行する。
【0125】
図7のS212〜S217の処理においては、従来の文字検索置換処理が行なわれる。
【0126】
S212ではS202で入力された検索文字列を文章データ中のカーソル位置以降から検索する。なお、必要であれば検索する範囲、検索する方向などを予めユーザに指示させるようにしてもよい。
【0127】
S213では、検索処理の結果、文字列が検出されたか否かが判断され、検出された場合、S214へ移行し、検出されなかった場合は「文字列は見つかりませんでした」などのメッセージ表示などを行なって終了処理し、本処理を終了し図3のS111へ移行する。
【0128】
S214では、S209において逐次置換と一括置換のどちらが選択されたかが判断され、逐次置換であればS215へ移行し、一括置換であればS217へ移行する。
【0129】
S215では、S212で検索された文字列の位置までカーソルを移動させ、またその文字列を強調表示(または反転表示、彩色表示など)させる。なお、文字検索置換ダイアログボックス300は、強調表示された文字列が隠れないような位置に重畳表示される。
【0130】
S216では、次検索指示ボタン307、置換指示ボタン308および終了指示ボタン309のいずれが操作指示されたかが判断され、次検索指示ボタン307が指示された場合はS212へ戻って上述の処理が繰返され、置換指示ボタン308が指示された場合はS217へ移行し、終了指示ボタン309が指示された場合は、文字検索置換ダイアログボックス300の表示が消去されるなどの終了処理が行なわれて、本処理は終了し図3のS111へ移行する。
【0131】
なお、S216において、各コマンドボタン307、308および309が指示される前に、検索する文字列、置換後の文字列、連番文字列検索置換チェックボックス、逐次/一括置換などの各種設定値を修正することも可能とする。
【0132】
S217では、S212で検索された文字列を、S203で入力された文字列に置換し、すなわち文章データ記憶領域102−2に記憶される文章データを書換えて、S212へ戻り、上述の処理が繰返される。
【0133】
一方、図8のS218では、S202で入力された検索する文字列およびS203で入力された置換後の文字列(ここではどちらも連番文字列である)をそれぞれ、図11に示された連番文字列形式辞書20を参照して、順序文字列の部分とその他の部分文字列とに分割する。連番文字列の順序文字列の部分とは、図11の順序文字列の種類22に示された数字、英字、曜日などの文字列部分であり、たとえば「第12図」という連番文字列は「12」が順序文字列の部分で、「第」と「図」がその他の部分文字列である。
【0134】
S219では、S218で得られた検索する連番文字列の順序文字列の部分および置換後の連番文字列の順序文字列の部分の種類を図11の順序文字列の種類22を参照して判別する。たとえば「12」であればアラビア数字と判別する。
【0135】
S220では、S218で得た検索する連番文字列の順序文字列の部分と置換後の連番文字列の順序文字列の部分とから、その増減値を求める。具体的には[置換後の連番文字列の順序値]−[検索する連番文字列の順序値]の演算によって求める。たとえば、検索する文字列は「第2図」、置換後の文字列が「第3図」であった場合、増減値は3−2=1となる。なお、連番文字列の順序文字列が数字以外、たとえば英字の場合は「A」は1、「B」は2、「C」は3、曜日の場合は「日」は1、「月」は2、「火」は3として演算する。この順序値は図11の連番文字列形式辞書20の対応する具体データの並び順から求められる。
【0136】
S221では、S218で得られた、検索する連番文字列の順序文字列以外の部分文字列と、S219で得られた検索する連番文字列の順序文字列の種類22との組合せに一致する文字列を文章中から検索する。たとえば、検索する連番文字列の順序文字列以外の部分文字列の(前半が)「第」と(後半が)「図」、検索する連番文字列の順序文字列の種類22がアラビア数字であった場合、「第」+アラビア数字+「図」という形式の文字列を文章中から検索する。この場合、アラビア数字であれば、何桁のものでも検索される。
【0137】
検索処理の詳細を説明すると、まず現在のカーソル位置にある文字が連番文字列の順序文字列以外の部分文字列の(前半)に一致するか否か判断し、一致しなければ、一致するまでカーソルを順次文章の後方へ移動させ、一致すればその次の文字列の種類が検索する順序文字列の種類22に一致するか判断し、一致しなければ、その位置からまた連番文字列の順序文字列以外の部分文字列(前半)の検索を行なう。逆に、一致すればその次の文字列が連番文字列の順序文字列以外の部分文字列(後半)と一致するか判断し、一致しなければ、その位置からまた上述の処理を繰返し、一致すればそこで検索処理が終了する。
【0138】
なお、連番文字列には順序文字列以外の部分文字列がないもの(たとえば丸付き数字「▲1▼」「▲2▼」…など)があるが、この場合、カーソル位置の文字の種類がその連番文字列の順序文字列の種類22と一致するか判断し、一致しなければ、一致するまでカーソルを順次文章の後方へ移動させ、一致すればそこで検索処理が終了する。
【0139】
なお、本実施の形態1では、検索は現在のカーソル位置から文章の終端方向へ行なっているが、カーソル位置から文章の前端方向へ行なったり、文章の前端から後端方向へ行ったりするなどの方法でもよい。
【0140】
S222では上述した検索処理の結果、文字列が検出されたか否かが判断され、検出された場合、S223へ移行し、検出されなかった場合、「文字列は見つかりませんでした」などのメッセージ表示などを行なって終了処理し、その後本処理を終了して図3のS111へ移行する。
【0141】
S223では、S221で検索された文字列を、連番文字列の順序文字列部分とその他の部分文字列とに分割する。
【0142】
S224では、S223で得られた検索された連番文字列の順序文字列部分が示す順序値が、S218で得られた検索する連番文字列による順序値以上であるか否かが判断され、値以上であればS225へ移行し値以上でなければS221へ戻り次の検索を行なう。
【0143】
たとえば、S202で入力された検索する文字列が「第2図」であり、S221で検索された文字列が「第2図」や「第3図」などであった場合はS225へ移行するが、検索された文字列が「第1図」であった場合はS221へ戻る。
【0144】
S225では、S206において連番文字列範囲セレクトボックス310の「すべて」が選択されたのか「指定範囲」が選択されたのかを判断し「すべて」の場合はS228へ、「指定範囲」の場合はS226へ移行する。
【0145】
S226では、S208で入力された検索する最大の連番文字列を、連番文字列の順序文字列部分とその他の部分文字列とに分割する。
【0146】
S227では、S223で得られた検索された連番文字列による順序値が、S226で得られた検索する最大の連番文字列による順序値以下であるか否かを判断し、値以下であればS228へ移行し、値以下でなければS221へ戻り、次の検索を行なう。
【0147】
たとえば、S208で入力された検索する最大の連番文字列が「第4図」であり、S221で検索された文字列が「第3図」や「第4図」などであった場合はS228へ移行するが、検索された文字列が「第5図」であった場合はS221へ戻る。
【0148】
S228では、S209において逐次置換と一括置換のどちらが選択されたかが判断され、逐次置換であればS229へ移行し、一括置換であればS231へ移行する。
【0149】
S229では、S221で検索された文字列の位置までカーソルを移動させ、また、その文字列を強調表示(または反転表示、彩色表示など)させる。なお、文字検索置換ダイアログボックス300は、強調表示させた文字列が隠れないような位置に重畳表示される。
【0150】
S230では、次検索指示ボタン307、置換指示ボタン308、および終了指示ボタン309のいずれかが指示操作されたか否かが判断され次検索指示ボタン307が指示操作された場合はS221へ戻って上述の処理が繰返され、置換指示ボタン308が操作指示された場合はS231へ移行し、終了指示ボタン309が操作指示された場合は、文字検索置換ダイアログボックス300を消去するなどの終了処理が行なわれて、本処理を終了し、図3のS111へ移行する。
【0151】
なお、S230において、各コマンドボタン307、308および309が操作指示される前に、検索する文字列、置換後の文字列、連番文字列検索置換チェックボックス305、逐次/一括置換などの各種設定値を修正することも可能とする。
【0152】
S231では、S221で検索された連番文字列に対する置換後の連番文字列を生成する。詳細に説明すると、S223で得られた、検索された連番文字列による順序値と、S220で得られた増減値とを演算して置換後の連番文字列による順序値を求め、それをS219で得た、置換後の連番文字列の順序文字列の種類22に対応するように変換し、それをS218で得た置換後の連番文字列の順序文字列以外の部分文字列と組合せる。
【0153】
たとえば、検索された連番文字列が「第3図」、増減値が「+2」、S203で入力された置換後の連番文字列が「第4図」であった場合、S231で生成される置換後の連番文字列は「第5図」となる。
【0154】
なお、検索された連番文字列による順序値と、S223で得られた増減値とを演算した結果、オーバーフローした場合(曜日の最大値である「土」に1を加えた場合、英字で大文字の最小値である「A」から1を減算したなどの場合)、他端の値へオフセットさせる(前記の例では、曜日の最小値である「日」、英字で大文字の最大値「Z」にする)と良い。
【0155】
S232では、S221で検索された連番文字列を、S231で得た置換後の連番文字列に置換え、すなわち文書データ記憶領域102−2に記憶されている文章データを書換えてS221へ戻り、上述の処理が繰返される。
【0156】
以上の処理によって、連番文字列の置換が実現される。図12は、この発明の実施の形態1による連番文字列置換処理の具体例を表形式にして示す図であり、例1〜例5が示される。
【0157】
例1は「第2図」以降の連番文字列(「第2図」、「第3図」、「第4図」、「第5図」…)をすべて「第4図」以降の連番文字列(「第4図」、「第5図」、「第6図」、「第7図」…)に置換する例である。
【0158】
例2は、「第2図」ないし「第4図」の連番文字列(「第2図」、「第3図」、「第4図」)を「第4図」ないし「第6図」の連番文字列(「第4図」、「第5図」、「第6図」)に置換する例である。
【0159】
例3は、「図1」以降の連番文字列(「図1」、「図2」、「図3」…)をすべて「図A」以降の連番文字列(「図A」、「図B」、「図C」…)に置換する例である。このように、連番文字列の順序文字列の種類が異なる連番文字列へ置換することも可能である。
【0160】
例4は、「図1」以降の連番文字列(「図1」、「図2」、「図3」…)をすべて「第1図」以降の連番文字列(「第1図」、「第2図」、「第3図」…)に置換する例である。このように、連番文字列の順序文字列以外の部分文字列が異なる連番文字列へ置換することも可能である。
【0161】
例5は、「(1)」以降の連番文字列(「(1)」、「(2)」、「(3)」…)をすべて、「▲2▼」以降の連番文字列(「▲2▼」、「▲3▼」、「▲4▼」…)に置換する例である。このように、連番文字列の順序文字列の種類、連番文字列の順序文字列以外の部分文字列、連番文字列による順序値が異なる連番文字列へ置換することも可能である。
【0162】
なお、図3のS112の文字検索処理は、図6ないし図8のS110の文字検索置換処理から文字置換に関する処理を取り除いた処理によって実現される。
【0163】
たとえば、図6のS201では、文字検索置換ダイアログボックス300から置換文字列テキストボックス302や確認方法セレクトボックス306や置換指示ボタン308を取り除いた文字検索ダイアログボックスを表示するようにし、S203や図7のS214、S217、図8のS220、S228、S231およびS232の処理を取り除くとよい。
【0164】
また、図6のS203において、置換後の文字列をユーザが入力しなかった場合も上述のように文字列の置換処理は行なわず、検索処理だけを行なうようにするとよい。
【0165】
(実施の形態2)
図13はこの発明の実施の形態2による情報処理装置の処理を示したメインフローチャートである。
【0166】
図14はこの発明の実施の形態2による連番文字列の移動例を示す図である。
実施の形態2では、図面の順番の入れ換えによって、たとえば図14に例示されるように「第2図」ないし「第4図」を「第8図」の後に移動させたい場合などの処理が実現される。「第2図」ないし「第4図」を「第8図」の後に移動させる場合、図14のように元の「第5図」ないし「第8図」は前方に詰められるため「第2図」ないし「第5図」に置換し、元の「第2図」ないし「第4図」は「第6図」ないし「第8図」に置換することが必要となる。
【0167】
これは実施の形態1によっても行なうことができるが、操作が非常に煩雑となるため、この操作が簡略化された実施の形態2が示される。
【0168】
なお、実施の形態2の情報処理装置のハードウェアブロック図は、図1に示されたものと同様であり、本実施の形態のRAM102およびROM103の構成は図2に示されたものと同一であるためこれらの説明は省略する。なお、RAM102のプログラム記憶領域102−1に記憶されるプログラムなどは、一部、実施の形態1と異なっている。その違いは、以降に示されるフローチャートおよびその説明によって示される。
【0169】
図13において、S401ないしS408は、図3のS101ないしS108と同一であるため、説明を省略する。また、表示画面例は、図4および図5に示されたものとほぼ同様である(ガイダンス表示領域202のファンクションキーの表示の一部が異なるのみ)であるため、その説明を省略する。
【0170】
S409では、連番文字列移動指示がなされたか判断され、移動指示されればS410へ移行し、移動指示されなければS411へ移行する。連番文字列移動指示は、たとえばキーボード105に備えられる図示されない連番文字列移動キー(ファンクションキー)によって指示される。
【0171】
S410では連番文字列移動処理が行なわれる。なお、この処理の詳細は後述する。
【0172】
S411は、図3のS113と同一であるため説明を省略する。
図15は、この発明の実施の形態2による連番文字列移動処理の詳細を示すフローチャートであり、図13のS410の詳細処理が示される。
【0173】
図16は、この発明の実施の形態2による連番文字列移動ダイアログボックスを示す図である。図15のS501では、図16に示される連番文字列移動ダイアログボックス400が表示装置104に、既に表示されている文書データに重畳されて表示される。
【0174】
図16において、連番文字列移動ダイアログボックス400は最小連番文字列テキストボックス401、最大連番文字列テキストボックス402、移動先連番文字列テキストボックス403、スピンアップボタン404、スピンダウンボタン405、移動指示ボタン406および終了指示ボタン407を含む。
【0175】
最小連番文字列テキストボックス401には、移動させる連番文字列のうち最小の順序値を有する連番文字列(最小連番文字列)が入力される。最大連番文字列テキストボックス402には、移動させる連番文字列のうち最大の順序値を有する連番文字列(最大連番文字列)が入力される。移動先連番文字列テキストボックス403は、連番文字列の移動先を示すための連番文字列(移動先連番文字列)が入力される。スピンアップボタン404およびスピンダウンボタン405は、移動先連番文字列テキストボックス403に入力された連番文字列の順序値を増加および減少させるために操作される。移動指示ボタン406は連番文字列移動の実行を指示するために操作され、終了指示ボタン407は連番文字列移動処理の終了を指示するために操作される。
【0176】
なお、最小連番文字列テキストボックス401および最大連番文字列テキストボックス402にも移動先連番文字列テキストボックス403と同様のスピンアップボタンおよびスピンダウンボタンを備えて、ボタン操作によりテキストボックス401または402に入力された連番文字列の順序値を1つずつ増減させるようにしてもよい。
【0177】
S502では、ユーザが移動させる連番文字列であって最小順序値を有する連番文字列を最小連番文字列テキストボックス401に入力する。ここでは、たとえば「第2図」と入力する。
【0178】
S503では、ユーザが移動させる連番文字列であって最大順序値を有する連番文字列を最大連番文字列テキストボックス402に入力する。ここで、たとえば「第4図」と入力する。なお、ユーザが最大連番文字列テキストボックス402に何も入力しなかった場合は、最大連番文字列テキストボックス402には最小連番文字列テキストボックス401に入力された連番文字列と同じ連番文字列が入力されたものとみなされる。
【0179】
S504では、ユーザが移動させる連番文字列の移動先を示す連番文字列を移動先連番文字列テキストボックス403に入力する。ここで、たとえば「第8図」と入力される。
【0180】
なお、S502で最小連番文字列が入力された際に、その最小連番文字列の順序値を1だけ減少させた連番文字列を移動先連番文字列テキストボックス403に自動的にコピーし、ユーザのスピンアップボタン404またはスピンダウンボタン405の指示に応じて、該連番文字列の順序値を増減させるようにしてもよい。
【0181】
スピンアップボタン404が1回指示操作されるごとに、移動先連番文字列テキストボックス403に入力し表示されている連番文字列の順序値が1だけ増加し表示更新される。ただし、増加させる前の順序値が、最小連番文字列の順序値−1と同じ場合、S503で入力された最大連番文字列の順序値+1の値になるまで増加させる。たとえばS502で「第2図」、S503で「第4図」と入力し、移動先連番文字列テキストボックス403に「第2図」と入力し表示されている際に、スピンアップボタン404を1回指示操作すると、移動先連番文字列テキストボックス403には「第5図」と表示される。
【0182】
また、スピンダウンボタン405が1回指示されるごとに、移動先連番文字列テキストボックス403に入力し表示されている連番文字列の順序値が1だけ減少して表示更新される。ただし、減少させる前の値が、最大連番文字列の順序値+1の値と同じ場合、S502で入力された最小連番文字列の順序値−1の値になるまで減少させる。たとえば、S502で「第5図」、S503で「第8図」と入力し、移動先連番文字列テキストボックス403に「第9図」と入力し表示されている際に、スピンダウンボタン405が1回指示操作されると、移動先連番文字列テキストテキストボックス403には「第4図」と表示される。
【0183】
また、移動先連番文字列テキストボックス403に増減値を入力するようにしてもよい。たとえば、最小連番文字列テキストボックス401に「第2図」、最大連番文字列テキストボックス402に「第4図」、移動先連番文字列テキストボックス403に「+1」と入力した場合、移動先連番文字列テキストボックス403の内容は自動的に「第5図」に変換されて表示更新される。なお、正の増減値はスピンアップボタン404を押下した回数に対応する。
【0184】
また、たとえば最小連番文字列テキストボックス401に「第5図」、最大連番文字列テキストボックス402に「第8図」、移動先連番文字列テキストボックス403に「−1」と入力した場合、移動先連番文字列テキストボックス403の内容は自動的に「第3図」に変換されて表示更新される。このとき、負の増減値はスピンダウンボタン405を押下した回数に対応する。
【0185】
S505では、移動指示ボタン406または終了指示ボタン407のいずれが指示操作されたか否かが判断され、移動指示ボタン406が指示された場合はS506へ移行し、終了指示ボタン407が指示された場合は、連番文字列移動処理が行なわれることなく、連番文字列移動ダイアログボックス400の表示を消去するなどの終了処理が行なわれて、本処理が終了し、図13のS411へ移行する。
【0186】
S506では、S502ないしS504で入力された各文字列が、すべて同じ形式の連番文字列であるか否かが判断され、そうであればS507へ移行し、そうでなければエラーメッセージが表示された後、S502へ戻る。
【0187】
なお、連番文字列であるか否かは図11に示された連番文字列形式辞書20を参照して判断される。図11に示された形式21に一致しなくても、上述の3つの文字列の異なっている部分が連番文字列の順序文字列(図11の順序文字列の種類22に示された数字や英字等)であれば連番文字列であると判断される。
【0188】
S507では、図11に示された連番文字列形式辞書20が参照されて、各連番文字列を連番文字列の順序文字列部分とその他の部分文字列とに分割される。そして、最小連番文字列の分割された順序文字列による順序値を変数aに代入し、最大連番文字列の分割された順序文字列による順序値を変数bに代入し、移動先連番文字列の分割された順序文字列による順序値を変数cに代入する。
【0189】
S508では、各連番文字列に関する順序値が正常か否かを判断し、正常であればS509へ移行し、そうでなければエラーメッセージを表示した後、S502へ戻る。たとえば変数aの値が変数bの値より大きい場合や、変数cの値が[変数aの値−1]ないし変数bの値の場合はエラーとする。
【0190】
S509では、S502で入力された最小連番文字列に対応する置換後の文字列(以下、第1置換後文字列と呼ぶ)を生成する。たとえば「第2図」ないし「第4図」を「第8図」の後に移動させる場合、最小連番文字列「第2図」は、図14に示されたように、「第6図」に置換させる必要がある。この「第6図」の番号部分の値は次の式によって求められる。
【0191】
変数a<変数cの場合…置換後の連番文字列の順序値=変数a−変数b+変数c
変数a>変数cの場合…置換後の連番文字列の順序値=変数c+1
上述の式によって求められた順序値とS507で得られた連番文字列の順序文字列以外の部分文字列とを組合せ、さらに特殊コードを付け加えることによって第1置換後文字列を生成する。ここで特殊コードを付け加えるのは、たとえば「第2図」を「第6図」に置換した場合、既に存在する「第6図」と区別するためである。なお特殊コードは、たとえば「@」などで、たとえば上述の例の場合、第1置換後文字列は「第@6図」となる。
【0192】
S510では、S502で入力された最小連番文字列ないしS503で入力された最大連番文字列を、S509で得た第1置換後文字列に連番置換する。これを第1連番置換処理という。
【0193】
なお、連番置換の処理は図8に示されたフローチャートによって行なわれる。ただし、図8のS225では「指定範囲」方向へ分岐しS228では「一括」方向へ分岐する。この第1連番置換処理によって、上述の例では文章中の「第2図」ないし「第4図」は「第@6図」ないし「第@8図」に置換される。
【0194】
S511では、第2の連番文字列検索を行なうための第2の最小連番文字列および第2の最大連番文字列が生成される。図14に示された例では「第5図」ないし「第8図」を「第2図」ないし「第5図」へ置換する必要がある。この「第5図」が第2の最小連番文字列で「第8図」が第2の最大連番文字列である。
【0195】
第2の最小連番文字列の番号部分の値は次の式によって求められる。
変数a<変数cの場合…第2の最小連番文字列の順序値=変数b+1
変数a>変数cの場合…第2の最小連番文字列の順序値=変数c+1
また、第2の最大連番文字列の順序値は次の式によって求められる。
【0196】
変数a<変数cの場合…第2の最大連番文字列の順序値=変数c
変数a>変数cの場合…第2の最大連番文字列の順序値=変数a−1
上述の式によって求められた順序値と、S507で得られた連番文字列の順序文字列以外の部分文字列とを組合せることにより、第2の最小連番文字列および第2の最大連番文字列が生成される。
【0197】
S512では、第2の置換後連番文字列が生成される。図14に示された例では「第5図」ないし「第8図」を「第2図」ないし「第5図」へ置換する必要がある。この「第2図」が第2の置換後連番文字列である。
【0198】
第2の置換後連番文字列の順序値は次の式によって求められる。
変数a<変数cの場合…第2の置換後連番文字列の順序値=変数a
変数a>変数cの場合…第2の置換後連番文字列の順序値=変数c+変数b−変数a+2
上述の式によって求められた値と、S507で得られた連番文字列の順序文字列以外の部分文字列とを組合せることにより、第2の置換後連番文字列が生成される。
【0199】
S513では、S511で得られた第2の最小連番文字列ないし第2の最大連番文字列を、S512で得られた第2の置換後連番文字列に連番置換する(以下、第2連番置換処理という)。
【0200】
なお、連番置換の処理はS510と同様に、図8に示されたフローチャートによって行なわれる。この第2連番置換処理によって、上述の例では文章中の「第5図」ないし「第8図」は「第2図」ないし「第5図」に置換される。
【0201】
S514では、S510の第1連番置換処理によって追加された特殊コード、たとえば「@」が文章中から削除される。
【0202】
以上の処理によって図14に示されたような連番文字列の移動処理が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による情報処理装置1のハードウェアブロック図である。
【図2】(A)と(B)は図1のRAM102とROM103の構成図である。
【図3】この発明の実施の形態1による文章データ編集プログラムによって実現されるメインフローチャートである。
【図4】図3のS102における文章データの表示例を示す図である。
【図5】図4の文章データの修正例を示す図である。
【図6】図3の文字検索置換処理の詳細を示すフローチャートである。
【図7】図3の文字検索置換処理の詳細を示すフローチャートである。
【図8】図3の文字検索置換処理の詳細を示すフローチャートである。
【図9】図3の文字検索置換処理において提示される文字検索置換ダイアログボックスを示す図である。
【図10】図6のS204の連番文字列検索置換チェックボックス設定の処理フローチャートである。
【図11】この発明の実施の形態1による連番文字列形式辞書の具体例を示す図である。
【図12】この発明の実施の形態1による連番文字列置換処理の具体例を表形式にして示す図である。
【図13】この発明の実施の形態2による情報処理装置の処理を示したメインフローチャートである。
【図14】この発明の第2の実施の形態による連番文字列の移動例を示す図である。
【図15】この発明の実施の形態2による連番文字列移動処理の詳細を示すフローチャートである。
【図16】この発明の実施の形態2による連番文字列移動ダイアログボックスを示す図である。
【符号の説明】
1 情報処理装置
10 文章データ編集プログラム
11 連番文字列検索置換プログラム
20 連番文字列形式辞書
21 連番文字列形式
22 順序文字列の種類
300 文字検索置換ダイアログボックス
400 連番文字列移動ダイアログボックス

Claims (6)

  1. 文章データを含む各種のデータを記憶する記憶手段と、
    一定の連続性における第1の順序値を示す第1の順序文字列とその他の文字列との組合せからなる第1連番文字列を入力する文字列入力手段と、
    所望される増減値を指定するための増減値指定手段と、
    前記文字列入力手段により入力された前記第1連番文字列の前記第1の順序文字列と同じ種類であって、かつ該第1順序文字列の順序値以上の順序値を示す順序文字列と前記その他の文字列との組合わせに一致する文字列を前記記憶手段から検索する連番文字列検索手段と、
    前記連番文字列検索手段により検索された検索連番文字列の順序値を取得する順序値取得手段と、
    前記検索された検索連番文字列を、前記順序値取得手段で取得された順序値と前記増減値指定手段で指定された増減値との演算に基づく順序値を示す連番文字列に置換する連番文字列置換手段とを備える、文字列検索装置。
  2. 前記文字列入力手段は、さらに、前記一定の連続性における第2の順序値を示す第2の順番文字列とその他の文字列とからなる第2連番文字列を入力し、
    前記増減値指定手段は、前記増減値を前記第1の順序値と前記第2の順序値との演算により求めることを特徴とする、請求項1に記載の文字列検索装置。
  3. 前記連番文字列置換手段は、前記連番文字列検索手段により検索された検索連番文字列を、前記第2の連番文字列と同じ種類であって、かつ前記順序値取得手段で取得された順序値と前記増減値指定手段により求められた増減値との演算に基づく順序値を示す連番文字列に置換することを特徴とする、請求項2に記載の文字列検索装置。
  4. 前記第1の連番文字列と同じ種類の検索連番文字列と、前記第2の連番文字列と同じ種類であって、かつ前記検索連番文字列の順序値と前記増減値指定手段で指定された増減値との演算に基づく順序値を示す置換連番文字列との対であって、前記検索連番文字列の順序値が互いに異なる複数の対を表示する置換例表示手段をさらに備える、請求項2または3に記載の文字列検索装置。
  5. CPU、外部から操作される入力部および記憶部を有するコンピュータが実行する文字列検索方法であって、
    前記CPUが、一定の連続性における第1の順序値を示す第1の順序文字列とその他の文字列との組合せからなる第1連番文字列を、前記入力部を介し入力する文字列入力ステップと、
    前記CPUが、所望される増減値を指定する増減値指定ステップと、
    前記CPUが、前記文字列入力ステップにより入力された前記第1連番文字列の前記第1の順序文字列と同じ種類であって、かつ該第1順序文字列の順序値以上の順序値を示す順序文字列と前記その他の文字列との組合わせに一致する文字列を、前記記憶部に予め記憶されている文章データを含む各種のデータから検索する連番文字列検索ステップと、
    前記CPUが、前記連番文字列検索ステップにより検索された検索連番文字列の順序値を取得する順序値取得ステップと、
    前記CPUが、前記検索された検索連番文字列を、前記順序値取得ステップで取得された順序値と前記増減値指定ステップで指定された増減値との演算に基づく順序値を示す連番文字列に置換する連番文字列置換ステップとを備える、文字列検索方法。
  6. 請求項5に記載の文字列検索方法をコンピュータに実行させるための文字列検索プログラムを記録したコンピュータで読取可能な記録媒体。
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