JP2005100243A - 商品開発システム - Google Patents

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Yasuo Enomoto
康男 榎本
Ryoichi Konishi
良一 小西
Yasushi Arai
康司 新井
Yuichiro Yamada
雄一郎 山田
Yuji Tsutsui
裕二 筒井
Nobuo Yasuhira
宣夫 安平
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Abstract

【課題】商品開発の効率化を図る商品開発システムを提供する。
【解決手段】コンピュータが実現する商品開発システムでは、ビデオゲーム機の機能を示す複数の機能要素31と複数の中間要素32aとを重複を許容しつつ関連づけた前段階の入出力構造群と、複数の中間要素32aとビデオゲーム機の製造設備開発に係る複数の目標要素とを関連づけた後続の入出力構造群が実質的に構築される。各入出力構造では、入力側の要素に要求される条件が入力されることにより、出力側の要素に要求される条件が出力され、この条件が後続の入出力構造の入力とされる。これにより、商品開発システムでは、各機能要素31に要求される要求条件の入力に応じて目標要素に要求される適切な条件を取得することができ、その結果、商品の機能に応じた効率的な商品開発が実現される。
【選択図】図6

Description

本発明は、商品の開発に際して利用される商品開発システムに関する。
従来より、新たな商品を開発する際には、最初にその商品を構成する部品や材料(以下、「構成部品」と総称する。)の種類が決定され、続いて、試作および評価を繰り返すことにより各構成部品ごとに設計、製造条件、製造設備等の最適化が行われる。複雑な装置の設計が行われる場合は、その装置の各部分において構成部品の決定が行われ、部分的に製作された半製品を組み合わせた上で評価および構成部品や製造設備の改良が行われる。
一方、特許文献1では試作品における不良現象、製品を解析する際の評価項目、および、製品の設計データである設計諸元の3要素間の関係に基づいて、製品の試作後に製品設計仕様案の設計諸元の値について修正の要否を判定し、最適化する手法が開示されている。
特許第2987032号公報
ところで、近年、開発される商品に要求される機能(各種性能、信頼性、安全性等)が高度化しており、各構成部品や半製品の機能を向上するのみでは、その要求を満足させることが困難となりつつある。
しかしながら、従来の商品開発の手法では、各構成部品の設計、製造条件、製造設備の仕様等の最適化はそれぞれ試行錯誤的に独立して行われるため、実際に商品を製造して検査しなければその商品の各機能が要求レベルを満たしているか否か判らず、商品開発に無駄が生じたり、長時間を要するという問題を有している。特許文献1の手法においても、製品の試作が必要とされるため上記問題を解決することは困難である。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、商品開発の効率化を実現することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、商品開発システムであって、商品の機能である複数の機能要素と複数の中間要素とを重複を許容しつつ関連づけた前段階の入出力構造群と、前記複数の中間要素と前記商品の開発に係る複数の目標要素とを直接または間接的に関連づけた後続の入出力構造群とを備え、前記前段階の入出力構造群のそれぞれが、対応する機能要素に要求される要求条件の入力に応じて前記複数の中間要素の少なくとも1つに要求される条件を出力する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の商品開発システムであって、前記後続の入出力構造群の一部により前記複数の中間要素が複数の他の中間要素に直接または間接的に関連づけられており、前記後続の入出力構造群が、前記複数の他の中間要素と前記複数の目標要素とを重複を許容しつつ関連づけた後段階の入出力構造群を含み、前記後段階の入出力構造群のそれぞれが、対応する他の中間要素に要求される要求条件の入力に応じて前記複数の目標要素の少なくとも1つに要求される条件を出力する。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の商品開発システムであって、前記複数の他の中間要素が、前記商品の製造条件を含む。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の商品開発システムであって、前記前段階の入出力構造群および前記後続の入出力構造群のそれぞれが、入出力の関係を示すテーブルもしくは数式、または、入出力の関係を示す情報の集合を有する。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の商品開発システムであって、前記複数の目標要素が、前記商品を製造する設備の仕様を含む。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の商品開発システムであって、前記複数の中間要素が、前記商品を構成する部品の種類を含む。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の商品開発システムであって、前記複数の中間要素が、前記商品を形成する材料の種類または材料の特性を含む。
本発明によれば、各機能要素に要求される要求条件に応じて各目標要素に要求される適切な条件を取得することができ、これにより、商品の機能に応じた効率的な商品開発を実現することができる。
図1は本発明の一の実施の形態に係る商品開発システムを実現するコンピュータ1の構成を示す図である。商品開発システムは、開発すべき商品に求められる複数の機能(例えば、商品の最終検査における各種性能、信頼性、安全性等に係る機能をいい、以下、これらの機能のそれぞれを「機能要素」という。)に、各機能要素に要求される条件を入力することにより、商品開発において目標とされる複数の目標要素(代表的な目標要素群として、商品の製造設備の仕様を挙げることができるが、その他、製造条件、商品の部品の種類、材料の種類や特性等、商品の開発に際して目標となる他の要素であってもよい。)のそれぞれに対して要求される条件が出力されるシステムであり、新規な商品の開発に際して様々な局面にて利用されるものである。
コンピュータ1は各種演算処理を行うCPU11、基本プログラムを記憶するROM12および各種情報を記憶するRAM13をバスラインに接続した一般的なコンピュータシステムの構成となっている。バスラインにはさらに、情報記憶を行う固定ディスク14、画像等の各種情報の表示を行うディスプレイ15、操作者からの入力を受け付けるキーボード16aおよびマウス16b(以下、「入力部16」と総称する。)、光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体8から情報の読み取りを行う読取装置17、並びに、インターネット等の通信網に接続された通信部18が、適宜、インターフェイス(I/F)を介する等して接続される。
コンピュータ1には、事前に読取装置17を介して記録媒体8からプログラム141が読み出され、固定ディスク14に記憶される。そして、プログラム141がRAM13にコピーされるとともにCPU11がRAM13内のプログラムに従って演算処理を実行することにより(すなわち、コンピュータがプログラムを実行することにより)、コンピュータ1が商品開発システムとしての動作を行う。また、固定ディスク14には、コンピュータ1による後述の処理の際に利用される入出力構造情報81の集合が格納される。
図2は1つの入出力構造情報81の構造を示す図である。入出力構造情報81には、後述の入力側の要素(以下、「入力要素」という。)を特定するための1つの入力要素ID811、および、出力側の複数の要素(以下、「出力要素」という。)をそれぞれ特定するための複数の出力要素ID812が含まれており、各出力要素ID812には入力要素ID811との組み合わせに応じて予め定められた入出力関係情報813が関連づけられる。ここで、入出力関係情報813とは、入力と出力との関係を示すテーブルや数式あるいはデータベース等であり、例えば、理論的に求められたり、実験や他の商品の製造データから得られるもの、あるいは、複雑な対応関係や形式的な対応関係を示すテーブル等である。なお、入出力構造情報81に含まれる出力要素ID812の数は1つであってもよい。
図3はコンピュータ1のCPU11がプログラム141に従って動作することにより、CPU11、ROM12、RAM13、固定ディスク14等が実現する商品開発システムの機能構成を示すブロック図であり、処理部2の入出力構造設定部21および入出力構造22は主としてCPU11の演算処理により実現されるものであり、要求条件メモリ23および出力メモリ24はRAM13(固定ディスク14であってもよい。)の一部であり、表示制御部25はCPU11やインターフェイス回路等により実現される機能を示す。なお、処理部2の機能の全部または一部は専用の電気的回路やメモリにより実現されてもよい。
入出力構造設定部21は、固定ディスク14から入出力構造情報81が入力されることにより、入出力の演算を行う入出力構造22の各種パラメータを設定する。入出力構造22は、入出力構造情報81の入力要素ID811が示す入力要素への情報の入力に応じて、各出力要素ID812に関連づけられた入出力関係情報813に基づいて演算を行い、この出力要素ID812が示す出力要素に演算結果を出力するものである。入力要素への入力情報は要求条件メモリ23に記憶され、各出力要素に対する演算結果(出力情報)は出力メモリ24に記憶される。また、表示制御部25は、出力メモリ24に記憶された情報を必要に応じてディスプレイ15に表示する。
後述するように、入出力構造22への入力情報は入力要素に要求される条件であり、出力情報は入力された条件を満たすために出力要素が満たすべき条件であることから、入出力関係情報813は実質的に所定の評価手法を前提として入力要素の条件と出力要素の条件とを明瞭に関係づける情報であるといえる。
図4および図5は商品開発システムによる処理の流れを示す図である。商品開発システムによる処理では、まず、開発対象となる商品および最終的な目標である目標要素に応じた入出力構造情報81の集合が準備される(ステップS11)。なお、以下の説明では、開発すべき商品がビデオゲーム機であり、開発に係る最終的な目標がビデオゲーム機の製造設備の仕様であるものとする。
図6および図7はビデオゲーム機の製造設備設計に関する入出力構造情報81に含まれる入力要素ID811および出力要素ID812が示す要素(図6および図7において実線の矩形にて示す。ただし、ビデオゲーム機を除く。)を示す図であり、入力側の要素と出力側の要素とを実線にて結んでいる。図6と図7とは一連の図であり、図7において図6の一部を重複して示している。これらの図は実際の入出力要素の配列よりも理解を容易とするために大幅に簡略化したものである。
図6において一点鎖線にて囲む複数の要素のそれぞれはビデオゲーム機の機能を示す機能要素31であり、図7において二点鎖線にて囲む複数の要素のそれぞれはビデオゲーム機の開発に係る目標要素33である。また、図6および図7において、機能要素31と目標要素33との間に位置する複数の要素(すなわち、一点鎖線または二点鎖線にて囲まれていない要素)を中間要素32(一部符号32a,32bを付している。)と呼ぶ。なお、図6では各機能要素31の内容の理解を容易にするために機能要素31よりも上位の機能を破線の矩形にて示している。
図6および図7において、実線にて結ばれた左側の要素が1つの入出力構造22における入力要素であり、右側の少なくとも1つの要素が出力要素である。すなわち、1つの機能要素31およびその要素31から矢印にて関連づけられる少なくとも1つの中間要素32が、それぞれ、1つの入出力構造情報81の入力要素ID811が示す入力要素、および、少なくとも1つの出力要素ID812が示す出力要素であり、1つの中間要素32およびその要素32から矢印にて関連づけられる少なくとも1つの中間要素32または目標要素33が、それぞれ、1つの入出力構造情報81の入力要素ID811が示す入力要素、および、少なくとも1つの出力要素ID812が示す出力要素である。
入出力構造情報81の集合が準備されると、入力部16を介して機能要素31(すなわち、商品の機能)に要求される要求条件の操作者による入力が受け付けられる(ステップS12)。例えば、安全性に係る機能要素31の1つである発熱量に関して、ビデオゲーム機に求められる発熱量の上限が要求条件として入力され、発熱量を示す機能要素31に関連づけられて要求条件メモリ23に記憶される。なお、機能要素31に対する要求条件は必ずしも操作者により入力される必要はなく、例えば、通信部18を介して他のコンピュータから取得され入力されてもよい。
全ての機能要素31に要求される要求条件が入力されると、ビデオゲーム機の1つの機能要素31を示す入力要素ID811を含む1つの入出力構造情報81が固定ディスク14から読み出されて入出力構造設定部21に入力され、入出力構造22が設定される(ステップS13)。例えば、入力要素ID811に基づいて発熱量を示す機能要素31が入力要素に設定され、出力要素ID812に基づいて発熱量に関連づけられた複数の中間要素32aが出力要素に設定され、出力要素ID812に関連づけられた入出力関係情報813(ここでは、数式であるものとする。)が参照可能に準備される。
続いて、要求条件メモリ23に記憶されている機能要素31に対する要求条件が入出力構造22に入力される。そして、1つの出力要素ID812に関連づけられた入出力関係情報813に従って演算が行われ、演算結果がこの出力要素ID812が示す中間要素32aに関連づけられて出力メモリ24に記憶される。例えば、機能要素31が発熱量であり、出力側の中間要素32aがメインチップである場合、入出力関係情報813が示す所定の数式に発熱量の上限を当てはめて演算が行われ、メインチップに関連づけて演算結果であるメインチップに要求される条件(例えば、消費電力の上限)が出力メモリ24に出力される。
また、他の出力要素ID812についても同様に、関連づけられた入出力関係情報813に基づいて演算が行われ、他の出力要素ID812が示す中間要素32a(例えば、電源)に関連づけて、中間要素32aに要求される条件(例えば、最大出力)が出力メモリ24に記憶される(ステップS14)。
1つの機能要素31を入力要素とする入出力構造22による処理が終了すると、次に他の機能要素31を示す入力要素ID811を含む入出力構造情報81が入出力構造設定部21に入力され、入出力構造22が設定される(ステップS15,S13)。そして、同様の入出力処理が行われる。例えば、入力要素が操作安全性の機能要素31である場合、操作安全性に対して所定の基準にて予め定められた操作安全性レベルが要求条件として入出力構造22に入力され、1つの入出力関係情報813が示すテーブルを参照して操作安全性レベルから出力要素である操作デバイスの耐衝撃性や形状に関する条件が特定される。特定された条件は、操作デバイスを示す中間要素32aに関連づけられて出力メモリ24に出力される。他の出力要素である中間要素32aについても、同様に要求される条件が特定されて出力メモリ24に記憶される(ステップS14)。
このようにして、入力要素ID811が機能要素31を示す全ての入出力構造情報81に対してステップS13,S14が繰り返され、ビデオゲーム機を構成する部品の種類である複数の中間要素32aに要求される条件が出力され、条件に最も適した各部品の種類または部品の条件が最終的に決定される(ステップS15)。なお、入出力構造22からの出力は部品の種類や条件の集合であってもよく、この場合、1つの中間要素32aに出力される部品の種類や条件の複数の集合の論理積(さらにはランク付け)により商品に最も適した部品の種類や条件が特定されてもよい。
続いて、中間要素32(中間要素32a,32bを含む。)を示す要素ID811,812のみを含む1つの入出力構造情報81(以下、「中間の入出力構造情報81」という。)が入出力構造設定部21に入力され、入出力構造22が設定される(ステップS16)。
その後、ステップS14における処理と同様に入出力構造22を用いた演算処理が行われるが(ステップS17)、入出力構造22の設定および演算は、図6および図7において機能要素31に近い中間要素32(すなわち、図7において左側に位置する中間要素32)を入力要素とする入出力構造22に対して優先的に行われる。例えば、チップ配列を入力要素とする入出力構造22が設定される際には、メインチップ、IFチップ、メモリ等のように図7において最も左側に位置する中間要素32aを示す入力要素ID811を含む中間の入出力構造情報81が既に入出力構造設定部21に入力されて演算が完了しており、対応する出力要素に要求される条件が取得されている。
そして、チップ配列を入力要素とする入出力構造22の処理時には、メインチップ、IFチップおよびメモリをそれぞれ入力要素とした処理により得られたチップ配列に要求される複数の条件が、出力メモリ24から要求条件メモリ23に入力されて要求条件として取り扱われる。なお、このとき出力メモリ24からの条件が適宜加工されてもよい。例えば、チップ配列を出力とする演算により得られた複数の要求条件のそれぞれが特定のチップと他の特定のチップとの配列条件である場合、これらの要求条件から多数のチップの配列に関する要求条件が生成されてもよい。
チップ配列を入力要素とする入出力構造22では、例えば、出力要素の1つであるボードタイプに関して、メインチップ、IFチップおよびメモリからチップ配列に要求される要求条件または加工済みの要求条件の入力に応じて、対応する入出力関係情報813が示すデータベースからボードタイプに要求される条件を検索する演算が行われてボードタイプが特定され、ボードタイプを示す中間要素32に関連づけて出力メモリ24に記憶される。同様に、他の入出力関係情報813に基づいて求められた条件が、実装部品タイプおよび実装順序のそれぞれの中間要素32に関連づけられて出力メモリ24に出力される(ステップS17)。
全ての中間の入出力構造情報81に対してステップS16,S17の処理が繰り返されると(ステップS18)、目標要素33の直前の1つの中間要素32bを示す入力要素ID811を含み、少なくとも1つの目標要素33を示す出力要素ID812を含む1つの入出力構造情報81が入出力構造設定部21に入力され、入出力構造22が設定される(ステップS19)。例えば、ボードタイプの中間要素32bを示す入力要素ID811を含む入出力構造情報81では入出力構造設定部21により、ビデオゲーム機のボードを製造する実装設備の仕様である実装機構タイプおよびビデオゲーム機の組立を行う組立設備の仕様である組立機構タイプを出力側の目標要素33とする入出力構造22が構築される。
そして、上流の入出力構造群(チップ配列、実装方法、回路パターン条件等を入力要素とする入出力構造群)により求められたボードタイプに要求される要求条件、例えば、ボードの大きさ、材質、配線タイプ等に関する条件の入力に応じて、実装機構タイプおよび組立機構タイプのそれぞれに要求される条件、例えば、ボードを支持する支持部の大きさ、実装の位置精度、取扱部品の大きさ等に関する条件が各目標要素33に出力され、出力メモリ24に記憶される(ステップS20)。
続いて、実装部品タイプやビデオゲーム機の製造条件である実装順序に対してもこれらの中間要素32bを入力要素とし、接合材料タイプおよび接合条件を出力側の目標要素33とする入出力構造22の設定、並びに、目標要素33への出力が順番に繰り返され(ステップS21,S19,S20)、接合材料タイプおよび接合条件のそれぞれに要求される条件が出力メモリ24に記憶される。
例えば、実装順序の中間要素32bにはチップ配列、実装方法および回路パターン条件から求められた、チップやメモリ等のボードの表面または裏面への実装の順序に関する条件が入力され、この条件から接合材料タイプの目標要素33に接合材料の硬化特性等に関して要求される条件が出力され、接合条件の目標要素33に接合時の温度プロファイル等に関する条件がそれぞれ出力される。
以上のようにして、出力要素ID812が目標要素33を示す全ての入出力構造22の設定および演算処理が行われることにより、出力メモリ24には各目標要素33に要求される条件、すなわち、ビデオゲーム機を製造する設備の仕様が記憶されることとなる(ステップS21)。その後、表示制御部25により設備仕様が出力メモリ24から読み出されてディスプレイ15に表示され(ステップS22)、この仕様に合わせて開発が進められることにより、所望の機能を満足するビデオゲーム機の製造が実現される。
以上のように、コンピュータ1では、入出力構造情報81が処理部2に順次入力されることにより、処理の前段階では複数の機能要素31と複数の中間要素32aとが重複を許容しつつ関連づけられた入出力構造群が、そして、後続の処理では当該複数の中間要素32aと商品の開発に係る複数の目標要素33とが間接的に関連づけられた入出力構造群が実質的に構築され、前段階の入出力構造群および後続の入出力構造群により商品開発システムが実現される。また、後続の処理の後段階では複数の中間要素32bと複数の目標要素33とが重複を許容しつつ関連づけられた入出力構造群が設定されるため、より高度な商品開発システムが構築される。
これにより、各機能要素31に要求される要求条件の入力に応じて目標要素33に要求される適切な条件を取得することができ、商品の機能に応じた効率的な商品開発が実現される。さらに、商品開発システムを利用することにより完成度の高い商品設計やプロセス設計が可能となり、開発した商品の製造開始時であっても製造歩留まりを高くすることができる。
ところで、従来の手法では、商品の機能と各構成部品の製造条件等との関係が明確にされないため(すなわち、商品の機能と各構成部品の製造条件等との間がブラックボックスとなっており)、商品の量産時において不良品が発生した場合であっても、適切な処理を早急に施すことが困難であった。しかしながら、本発明に係る商品開発システムでは、図6および図7に示すような要素間の因果関係が複数の入出力構造22により明瞭に特定された電子的な帳票が開発段階から準備されることにより、不良原因を容易に特定することができ、対策を速やかに講じることが実現される。
なお、前段階の入出力構造群のそれぞれでは、必ずしも2以上の中間要素32aが出力要素とされる必要はなく、一部の入出力構造において出力側の要素が1つとされてもよい。すなわち、入力要素である1つの機能要素31に要求される要求条件の入力に応じて複数の中間要素32の少なくとも1つに要求される条件が出力されることにより、目標要素33に要求される条件を高度に求めることができる。また、後段階の入出力構造群のそれぞれでも同様に、1つの中間要素32bに要求される要求条件の入力に応じて少なくとも1つの目標要素33に要求される条件が出力されてもよい。
図7では、前段階の入出力構造群のそれぞれの出力要素である中間要素32aは、後続の入出力構造群の一部により後段階の入出力構造22(すなわち、目標要素33を有する入出力構造22)の入力要素となる他の中間要素32bに間接的に関連づけられるが、開発すべき商品の種類によっては、前段階の中間要素32aが目標要素33に直接的に関連づけられてもよい。
次に、商品開発システムの他の例として、開発すべき商品がプラスチック製品とされる場合について述べる。この場合、例えば、機能要素31の1つである耐久性を入力要素とする入出力構造22では、そのプラスチック製品を形成する材料の種類に関する中間要素32が出力要素とされる。より具体的には、所定の基準にて定められた耐久性のレベルが耐久性の機能要素31に対する要求条件とされ、材料の種類の中間要素32に材料の種類の型番が出力される。
そして、材料の種類を入力要素とする入出力構造22の出力要素が、例えば金型に関する目標要素33とされ、金型に要求される条件(例えば、金型の材料や形状に関する条件)が取得されることとなる。なお、前段の入出力構造22における出力要素としては、商品を形成する材料の種類以外に、材料の温度特性、硬度、強度等の特性であってもよい。このように、中間要素32(主として前段階の入出力構造の出力要素であるが、後述のように目標要素33であってもよい。)としては、商品に応じた材料の種類や特性も利用可能である。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
上記実施の形態においてビデオゲーム機の例では、前段階の入出力構造22の出力要素の全てがビデオゲーム機を構成する部品の種類とされるが、部品の種類以外の中間要素32aが前段階の入出力構造22の出力要素とされてもよい。中間要素32aは、例えば、既述のように材料の種類や特性であってもよく、さらには、製造条件や商品の機能要素31以外の間接的な機能であってもよい。目標要素33の典型的な例では、商品を製造する設備の仕様が含まれるが、設備の仕様に要求される条件には、例えば、メンテナンスの頻度等の保全の条件が含まれてもよい。さらには、商品の開発に際して製造設備の設計が目標でなく、商品自体の開発が目標である場合には、目標要素33には商品の部品の種類や特性、材料の種類や特性等が含まれてもよい。
入出力構造情報81には入出力関係情報813が出力要素ID812に関連づけられ、入出力構造22は実質的にテーブルや数式、データベース等の入出力の関係を示す情報の集合を有するが、1つの出力要素ID812に1つの入出力関係情報813が関連づけられる必要はなく、例えば、複数の出力要素ID812に1つの入出力関係情報813が関連づけられることにより、1つの入出力関係情報813から複数の出力要素に要求される条件が求められてもよい。
また、中間要素32および目標要素33をそれぞれ示す複数の出力要素ID812を含む入出力構造情報81が準備され、出力要素として中間要素32と目標要素33とを有する入出力構造22が構築されてもよい。
コンピュータの構成を示す図 入出力構造情報の構造を示す図 商品開発システムの機能構成を示すブロック図 商品開発システムによる処理の流れを示す図 商品開発システムによる処理の流れを示す図 要素の関連づけを示す図 要素の関連づけを示す図
符号の説明
1 コンピュータ
22 入出力構造
31 機能要素
32,32a,32b 中間要素
33 目標要素
813 入出力関係情報

Claims (7)

  1. 商品開発システムであって、
    商品の機能である複数の機能要素と複数の中間要素とを重複を許容しつつ関連づけた前段階の入出力構造群と、
    前記複数の中間要素と前記商品の開発に係る複数の目標要素とを直接または間接的に関連づけた後続の入出力構造群と、
    を備え、
    前記前段階の入出力構造群のそれぞれが、対応する機能要素に要求される要求条件の入力に応じて前記複数の中間要素の少なくとも1つに要求される条件を出力することを特徴とする商品開発システム。
  2. 請求項1に記載の商品開発システムであって、
    前記後続の入出力構造群の一部により前記複数の中間要素が複数の他の中間要素に直接または間接的に関連づけられており、
    前記後続の入出力構造群が、前記複数の他の中間要素と前記複数の目標要素とを重複を許容しつつ関連づけた後段階の入出力構造群を含み、
    前記後段階の入出力構造群のそれぞれが、対応する他の中間要素に要求される要求条件の入力に応じて前記複数の目標要素の少なくとも1つに要求される条件を出力することを特徴とする商品開発システム。
  3. 請求項2に記載の商品開発システムであって、
    前記複数の他の中間要素が、前記商品の製造条件を含むことを特徴とする商品開発システム。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の商品開発システムであって、
    前記前段階の入出力構造群および前記後続の入出力構造群のそれぞれが、入出力の関係を示すテーブルもしくは数式、または、入出力の関係を示す情報の集合を有することを特徴とする商品開発システム。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の商品開発システムであって、
    前記複数の目標要素が、前記商品を製造する設備の仕様を含むことを特徴とする商品開発システム。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の商品開発システムであって、
    前記複数の中間要素が、前記商品を構成する部品の種類を含むことを特徴とする商品開発システム。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の商品開発システムであって、
    前記複数の中間要素が、前記商品を形成する材料の種類または材料の特性を含むことを特徴とする商品開発システム。
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