JP2005100014A - Idプレート及びそれを用いた照合装置 - Google Patents

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Masaki Oishi
正樹 大石
Yuzuru Ueda
譲 上田
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Abstract

【課題】 セキュリティー性が高く、外部の磁場や静電気等の影響を受けないIDプレート(カード)を安価に提供することを目的とする。
【解決手段】 基板(例えばSi基板)表面にID情報(IDコード)に応じた凹凸形状をパターン化してIDプレート(IDカード)とし、その凹凸形状をレーザー、又は触針を用いた検出器で読み取り、読み取り結果をデジタル信号化して照合を行う照合装置とする。
【選択図】 図1

Description

本発明はIDプレート(カード)及びそれを用いた照合装置に関するものである。
従来より、IDプレート(カード)としては、バーコード、磁気、IC等を用いたものが利用されてきた。これらはそれぞれの長所を生かして使用されており、例えば、ICを使用したIDプレートは、ID情報の記憶容量が大きく、1つ1つにデータを書き込むことができるため、セキュリティー性が高く、大量生産により、安価に製造が可能である。(例えば、特許文献1、特許文献2参照)
特開平11−268461号公報(第3頁、1−2図) 特開平8−244387号公報(第3頁、4図)
しかしながら、前記従来技術によるIDプレートにおいては、以下の問題点がある。バーコードを用いたIDプレートは、複写が容易であり、セキュリティー性が低い。磁気を用いたIDプレートは、強い磁場に弱い。ICを用いたIDプレートは、強い磁場に弱いと共に、静電気により破壊される恐れがある。また、耐湿性が劣る。
本発明は、前記問題点を鑑みてなされたもので、セキュリティー性が高く、外部の磁場や静電気等の影響を受けないIDプレートを安価に提供することを目的とする。
基板表面にパターン化した表面凹凸形状を形成して成ることを特徴とするIDプレートとする。
前記表面凹凸形状は、前記基板表面の複数箇所にパターン化されていることを特徴とするIDプレートとする。
表面凹凸形状を形成したIDプレートを照合する照合装置であって、少なくとも、
IDプレートの表面凹凸形状を検出する検出部と、
当該検出部による検出結果をデジタル信号に変換するA/D変換部と、
当該A/D変換部で変換された前記デジタル信号から、前記IDプレートが有する情報を認識する認識部と、
当該認識部からの認識結果を受けて、前記IDプレートのIDパターンが予め定められたIDパターンと一致するか否かの比較照合を行う比較部と、
を有する照合装置とする。
前記検出部は、レーザーにより前記表面凹凸形状の深さ方向の距離を検出する照合装置とする。
前記検出部は、触針により前記表面凹凸形状の深さ方向の距離を検出する照合装置とする。
前記認識部は、複数のID情報を記憶している照合装置とする。
前記比較部は、比較照合結果に応じた出力を行う出力部を備えている照合装置とする。
表面凹凸形状を形成したIDプレートを照合する照合方法であって、少なくとも、
パターン化された表面凹凸形状を検出する工程と、
当該表面凹凸形状の検出結果をデジタル信号に変換する工程と、
当該デジタル信号からIDプレートが有する情報を認識する工程と、
当該IDプレートが有する情報の認識結果を受けて、前記IDプレートのIDパターンと予め定められたIDパターンが一致するか否かの比較照合を行う工程と、
を有する照合方法とする。
前記表面凹凸形状の検出は、レーザーにより前記表面凹凸形状の深さ方向の距離を検出する工程である照合方法とする。
前記表面凹凸形状の検出は、触針により前記表面凹凸形状の深さ方向の距離を検出する工程である照合方法とする。
本発明によれば、以下の効果を奏する。本発明のIDプレートは、基板表面に形成した表面凹凸形状の組み合わせにより無数のIDパターンを生み出すことが可能であり、非常に高いセキュリティー性が確保できるだけでなく、基板の材質を適宜選択可能であり、材質を選ぶことにより耐湿性、耐磁性、耐静電性を持たせることが可能である。また、製造にマイクロマシニング加工技術を用いることにより大量生産が可能であり、低コストで提供することが出来る。
請求項2記載のIDプレートのように、1枚の基板に表面凹凸形状を複数個パターン化しておけば、1枚のIDプレートに複数のID情報を持たせることができるため、IDプレートを何枚も持ち歩く必要がなくなる。
本発明の照合装置によれば、レーザー、又は触針を用いた検出器により、IDプレートの表面に形成された各表面凹凸形状の深さ方向の距離を読み取り、その結果をデジタル信号として出力して、予め定められた複数のID情報(IDコード)との比較照合を容易且つ短時間で行うことができる。
基板(例えば、シリコン基板)表面にパターン化した表面凹凸形状を形成して成るIDプレートを、少なくともIDプレートの表面凹凸形状を検出する検出部と、当該検出部による検出結果をデジタル信号に変換するA/D変換部と、当該A/D変換部で変換された前記デジタル信号から、前記IDプレートが有する情報を認識する認識部と、当該認識部からの認識結果を受けて、前記IDプレートのIDパターンが予め定められたIDパターンと一致するか否かの比較照合を行う比較部とを有し、更には前記比較部による比較照合結果(照合一致、不一致)に応じた出力を外部機器(表示機器、錠装置等)に行う出力部を設けた照合装置により照合を行う構成とする。
図1は、本発明によるIDプレートの一実施例を模式的に示す上面図である。1はシリコン基板(以下Si基板)であり、2はSi基板1に形成された表面凹凸形状である。表面凹凸形状2はSi基板1上に形成され、表面凹凸形状の配列(X、Y方向)及び深さ(Z方向)の組み合わせによりマトリクス状にパターン化されている。
図2は、図1に示すIDプレートの模式的なX−X’断面図である。2a、2b、2cはマイクロマシニング加工により形成された表面凹凸形状の段差部であり、各々の深さは異なる(本実施例においては、3種類の深さを形成した)。
図3は、Si基板1に表面凹凸形状2を形成する方法を説明するための図で、工程毎の断面図である。以下、図3を参照し、表面凹凸形状2の形成方法を説明する。
工程A:Si基板1表面を熱酸化し、シリコン酸化膜(以下SiO2膜)3を形成する。
工程B:前記SiO2膜3をエッチングにより所望のパターン形状にパターニングする。
工程C:工程BによりパターニングされたSiO2膜3を含め、Si基板1全体を被うように金属薄膜4を形成し、形成後、エッチングにより所望のパターン形状にパターニングする。
工程D:工程Cによりパターンニングされた金属薄膜4を含め、Si基板1全体を被うようにレジスト膜5を形成し、形成後、エッチングにより所望のパターン形状にパターニングする。
工程E:工程Dによりパターンニングされたレジスト膜5をマスクとしてエッチング(1段階目)を行い、Si基板1の一部を除去する。
工程F:前記レジスト膜5を除去した後、金属薄膜4とSiO2膜3をマスクとしてエッチング(2段階目)を行い、Si基板1の一部を更に除去する。
工程G:前記金属薄膜4を除去した後、SiO2膜3をマスクとしてエッチング(3段階目)を行い、Si基板1の一部を更に除去する。この時点で段差部2a、2b、2cが形成される。
工程H:残りのSiO2膜3を除去する。
以上工程により、表面凹凸形状2を形成したSi基板1が完成する。異方性エッチングによる微細加工はマイクロマシニングで多用されており、金属薄膜の種類を増やし、段階的にエッチングをすることにより、表面凹凸形状の段差部を何段にも加工することが可能である。尚、本実施例1においては、表面凹凸形状2のパターン角を2μm程度とした。また、完成したSi基板は補強のため透明基板に固定(例えばガラス基板に陽極接合する)したり、表面を保護するため、表面凹凸形状全体に透明な保護膜等を形成するのが望ましい。
図4は、1枚のSi基板7上に、パターン化した表面凹凸形状を複数個形成した実施例を示す上面図である。Si基板7には、パターン化された複数の表面凹凸形状7a、7b、7cが形成されており、それぞれは互いに異なるIDパターン、即ちID情報を有している。8aは、前記表面凹凸形状を読み取る際、走査装置に表面凹凸形状7a、7b、7cを連続して走査させるための走査継続ビットパターンであり、8bは、走査の継続を終了させるための走査継続終了ビットパターンであるが、詳細については、後述の実施例4にて説明する。尚、当該実施例2のIDプレート6は、実施例1と同様の製造方法により製造可能である。
図5は、本発明の照合装置を説明するための模式図であり、図6は、表面凹凸形状の認識方法を説明するための図で、(a)IDプレート表面の走査方法を説明するための図、(b)デジタルデータへの変換方法を説明するための図である。以下、図5、6を参照し、本発明の照合装置、及びその照合動作について説明する。照合装置9は、照合対象のIDプレート10を所定の位置まで引き込み位置決め固定するIDプレート挿入部11、挿入された前記IDプレート10の表面凹凸形状2を読み取る光走査装置からなる検出部12、検出部12で読み取った前記表面凹凸形状2のアナログデータをデジタルデータに変換するA/D変換部13、A/D変換部13で変換されたデジタルデータからIDプレート10が有する情報を認識する認識部14、認識部14の認識結果に応じて前記検出部12の動作を制御する制御部15、IDプレート10が有するID情報(IDコード)を予め記憶させておく記憶部16、前記認識部14により認識されたIDプレート10が有するID情報(IDコード)を記憶部16に予め記憶されているID情報(コード)と比較照合する比較部17より構成されている。基本構成は、以上の通りであるが、前記比較部17による照合結果(IDコードの一致、不一致)を外部機器(不図示)に出力する出力部18を設けることにより、照合結果をディスプレイ等の表示機器に表示させたり、錠装置を作動させたりすることが可能である。
次に、照合装置9の動作について説明する。本実施例3においては、請求項1記載のIDプレートを照合対象として適用した場合について説明する。IDプレート10をプレート挿入部11に挿入すると、IDプレート10が挿入されたのをセンサ等(不図示)が検知し、駆動機構(不図示)が作動して、IDプレート10が所定の表面凹凸形状検出位置まで引き込まれ、検出時に位置ズレが生じないよう位置決め固定がなされる。位置決め固定が完了すると、完了信号が制御部15に送られ、制御部15は、その完了信号を受けて、検出部12にIDプレート10の走査を開始させる走査開始信号を送る。
ここで、前記プレート挿入部11は、駆動機構にかかる異常負荷を検知した場合には、引き込み動作を停止、逆転させるようにすることが望ましい。これにより、挿入されたIDプレート10を引き込む際、当該IDプレート10が大きく歪んだりしており、正常に引き込むことが出来ない場合や、IDプレート以外の物(異物)が挿入された場合であっても、装置に損傷を与えることがなくなる。
検出部12に走査開始信号が送られると、検出部12の光走査装置が(不図示)が作動し、IDプレート10表面の走査が開始される。前記光走査装置は、例えば、レーザー光により走査を行うものであり、IDプレート10表面をレーザー照射部(不図示)が一定の速度でX、Y軸方向に平行移動し、IDプレート10の表面に形成された表面凹凸形状2のZ軸方向のある基準面からの距離(以下、変位とする)を順次読み取り、アナログデータとして算出していく。算出されたアナログデータは、A/D変換部13でデジタルデータに変換される。
前記基準面とは、走査開始直後から一定走査時間内の計測距離(Z軸方向)の平均値(基準値)により決定されるものである。前記一定走査時間は、任意設定可能であるが、より測定精度を上げるため、走査開始直後から図6(a)に示すスタートビットパターン19a直前までの走査時間とするのが望ましい。尚、前記平均値(基準値)測定のための走査区間を含め、走査開始直後からスタートビットパターン19a直前までの区間の走査は、予め決められた走査幅(X軸方向)内で、一定のX軸方向を折り返して行われ、前記走査幅は、実際の表面凹凸形状2のX軸長に対して余裕を持たせてある。
また、前記基準値計測のための走査区間内は、A/D変換部13によるデジタル変換は行われていない。デジタル変換は、前記基準値(平均値)が決定され、走査光22が前記スタートビットパターン19aの初めの段差部分に差し掛かり、その部分による急激な深さの変化(アナログデータの差)を検出部12が判断し、それによりA/D変換部13にA/D変換開始信号が送られてから開始される。前記のように、平均値を基準値とすることにより、表面凹凸形状の変位測定精度を上げることが出来る。
デジタル変換は、図6(b)に示すように、一定の走査時間に対する、Z軸方向の変位の平均値(但し、ある一定の誤差許容範囲内のもの)を1ビットとして定義することにより行われる。前記一定の走査時間とは、例えば、表面凹凸形状1マスを走査するのに要する時間(理論上)である。また、前記一定の走査時間内に急激な変位の変化があった場合(例えば、1つの表面凹凸形状から、隣接する表面凹凸形状に走査が移る瞬間)には、その急激な変位成分を除外して、残りの変位成分のみの平均値を取ようにする。これにより、純粋な平均値が得られ、表面凹凸形状の正確な変位を認識することが出来る。但し、前記急激な変位成分とは、走査時間が短い方の変位成分であり、もし、走査時間が同一であった場合には、デジタル変換不可によるNGデータとして認識する。
前記平均値は、一定の誤差許容範囲内の値であり、当該誤差許容範囲は、各表面凹凸形状の変位(深さ)に対応した数値がそれぞれ設定されている。デジタル変換においては、それら誤差許容範囲内の平均値データを各ビットデータとして作成していく。誤差許容範囲外のもの(設定対象外の値のもの)は、NGデータとして実際のデータから除外していく。但し、表面凹凸形状2のID情報を含む部分(IDパターン23)の読み取り中にNGデータが出た場合には、それをNGデータとして認識し、走査終了後の最終的な照合結果に反映させる。例えば、NGデータがあるために正常な照合が成されなかった旨等を使用者に通知する。尚、前記デジタル変換不可によるNGデータに対しても同様の扱いとする。
また、走査位置のX軸方向の位置ズレによる読み取り(A/D変換)NGに対しては、前記Z軸方向の変位の平均値を求める際に除外した急激な変位成分のデータ量に応じて、プログラム的に補正をかけることも可能である。例えば、急激な変位成分が多い場合には、その変位成分が少なくなるよう、急激な変位成分の測定(走査)にかかった時間をデジタル変換の定義時間(前記一定の走査時間)に対して加減算等をし、前記定義時間の計時開始時刻を表面凹凸形状1つ1つに対しリアルタイムでずらして補正していく。また、前記のように、表面凹凸形状1つ1つに対してリアルタイムで補正をかけていくのではなく、IDパターン内の特定個所に補正用のパターン(不図示)を含ませておき、その部分のみで補正を行うようにしてもよく、補正方法に関しては、これらに限定されるものではない。
次に、IDプレート10の実際の走査について詳述する。図6(a)に示すように、IDプレート10の表面凹凸形状2の角部3箇所には、表面凹凸形状の読み取りの開始位置を認識させるためのスタートビットパターン19a、表面凹凸形状のY軸方向各1列の読み取り終了位置を認識させるための折り返しビットパターン20a、全表面凹凸形状の読み取りが終了したのを認識させるためのストップビットパターン21がそれぞれ形成されている。走査が開始されると、光走査装置は、予め決められたX、Y軸方向の移動量(例えば、X軸方向は表面凹凸形状1マス分の距離、Y軸方向は表面凹凸形状全体のY軸方向の幅をもれなく走査できる距離)に従い、一定のY軸方向を一定のX軸方向に向かって走査を繰り返していく。
走査が進み、走査光22が表面凹凸形状2のスタートビットパターン19aを通過すると、検出部12は、前記スタートビットパターン19aの表面凹凸形状を読み取り、その読み取り結果をA/D変換部13に送る。A/D変換部13は、前記読み取り結果をデジタル信号に変換して認識部14に送る。認識部14は、A/D変換部13からのデジタル信号を受け、それがスタートビットパターンであることを認識し、それ以降のデジタル信号を実際のID情報(IDコード)として認識していく。表面凹凸形状2のID情報を含む部分(IDパターン23a)の走査が終了し、走査光22が折り返しビットパターン20aを通過すると、認識部14は、A/D変換部13からのデジタル信号を受けて、それが折り返しビットパターンであることを認識し、表面凹凸形状2の1列目(Y軸方向)の走査が終了したという1列目走査終了信号を制御部15に送る。制御部15は、前記1列目走査終了信号を受け、表面凹凸形状2の2列目(Y軸方向)の走査を開始させる2列目走査開始信号を検出部12に送る。検出部12は、前記2列目走査開始信号を受け、走査方向を逆転して2列目の走査を開始する。
1列目の走査から2列目の走査に移行する際は、折り返しビットパターン20aの認識が完了した時点で、走査位置がX軸方向に予め決められた移動量(ここでは、表面凹凸形状2の1マス分の距離)移動することにより2列目の走査開始位置が決定される。A/D変換部13によるA/D変換は、前記折り返しビットパターン20aを認識した時点で一時中断され、1列目のスタートビットパターン19aを読み取る時と同様に、検出部12が2列目の段差部分(2列目のスタートビットパターン19bの段差部分)による深さの急激な変化(アナログデータの差)を読み取った時点でA/D変換が再開される。つまり、走査が1列目から2列目に移行する間は、A/D変換部13によるデジタルデータの作成は行われていない。
表面凹凸形状2の2列目は、スタートビットパターンと折り返しビットパターンの位置が1列目と異なるだけで、基本的にはIDパターンをスタートビットパターンと折り返しビットパターンで挟んだ構成となっている。走査が開始されると、1列目の走査と同様に、スタートビットパターン19b、IDパターン23b、折り返しビットパターン20bと順に読み取りが行われ、折り返しビットパターン20bを読み取った時点で折り返し、以降、3列目、4列目、5列目と走査を繰り返していく。
5列目(最終列)の走査が進み、走査光22がストップビットパターン21を通過すると、認識部14は、それがストップビットパターンであることを認識し、全表面凹凸形状の走査が終了したという走査終了信号を制御部15に送る。制御部15は、前記走査終了信号を受け、検出部12に走査停止信号を送り、走査を停止させる。それと同期して、制御部15は、比較開始信号を比較部17に送り、認識部14からのID情報(本実施例では、IDコード「2021010…」)と記憶部16に予め記憶されているID情報(IDコード)の比較照合を行い、ID情報(IDコード)の一致、不一致の判定をする。
更に、照合装置9には出力部18が設けられており、照合結果を表示機器、音声出力機器、錠装置等に出力し、照合結果に応じた動作をさせることが可能である。例えば、照合結果が一致した場合には、錠装置に解錠を行わせ、不一致の場合には、警報装置に警報音を発生させる等である。以上で照合装置9の照合動作は完了する。
尚、新規にIDプレートを登録する場合には、そのID情報(IDコード)をデータとして直接記憶部16に入力したり、IDプレートを照合装置9に挿入し、読み取らせて記憶させることが可能である。
前記表面凹凸形状2のスタートビットパターン19a、折り返しビットパターン20a、ストップビットパターン21、IDパターン23等は、誤認防止のため、互いに異なるパターンにする必要がある。例えば、スタートビットパターンは、ビットデータで「30」の文字列、折り返しビットパターンは、「31」の文字列、ストップビットパターンは、「32」の文字列となるように表面凹凸形状の深さを変えて形成し、実際のIDパターン部分にはそれらの文字列は一切使用しない、等が考えられるが、これに限定されるものではない。尚、本実施例で用いたIDプレート10全体のビットデータの文字列としては、「30,2021010,31,30,…,31,30,…,31,30,…,31,30,…,32」となる。但し、2列目以降のIDパターン部分の値は省略(「…」で表記)してある。また、各数値間のカンマは、各ビットパターン(IDパターン含む)間の区切りを表している。
以下、図4、5を参照し、請求項2記載のIDプレートのように1枚の基板上に複数の表面凹凸形状がパターン化されたIDプレートの走査方法、及び表面凹凸形状の認識方法について説明する。尚、基本的な走査方法、認識方法は、実施例3と同様であるため、特徴的な部分についてのみ説明する。IDプレート6には、複数の表面凹凸形状7a、7b、7cがパターン化されている。これら各表面凹凸形状は、1つ1つが実施例1記載の表面凹凸形状と同様の構成であり、スタートビットパターン、折り返しビットパターン、ストップビットパターンを有している。表面凹凸形状が1つの場合には、ストップビットパターンを読み取った時点で走査が終了してしまう。しかし、表面凹凸形状が複数形成されている場合には、それら全てを走査した後、それぞれについての比較照合を行い、その中に照合が一致するID情報(表面凹凸形状)が存在するか否かの判断をする必要がある。そのため、IDプレート6には、走査を1つめの表面凹凸形状を読み取った時点で終了させないようにするための、走査継続ビットパターン8aが設けられている。これにより、挿入されたIDプレート6が複数のID情報(表面凹凸形状)を有していることを照合装置9に認識させ、1つ目の表面凹凸形状の走査が終了した後も、続けて2つ目、3つ目と走査を継続させることが出来る。走査は、走査継続終了ビットパターン8bを読み取った時点で終了と判断される。また、照合動作においては、複数ある表面凹凸形状のうち、1つでも一致するものがあれば、そのIDプレートは、照合一致と判断される。
図7、図8は、本発明による照合装置の別の実施例を説明するための図であり、図7は、IDプレート表面の走査方法を説明するための上面図、図8は、その略断面図である。本実施例5は、検出部に光走査装置を用いた前記実施例4とは異なり、触針素子24でIDプレート10の表面凹凸形状2の検出を行う。前記IDプレート10の表面凹凸形状2内のスタートビットパターン19aを検出後、実際のIDパターン23aの読み取りを行い、折り返しビットパターン20aを検出した時点で、前記触針素子は、Y軸方向初期位置(スタートビットパターンの読み取り位置)へ戻り、その後、X軸方向に決められた分だけ移動し、前記と同様にY軸方向の読み取りを行い、ストップビットパターン21を検出した時点で、全IDパターンの読み取りが終了となる。また、触針素子24としては、例えば、粗さ計の素子を用いれば5μm角以下のパターンを読み取ることが可能である。
本明細書に記載した実施例では、基板の表面凹凸形状パターンを走査する際、図6のようにY軸方向に行っているが、これに限定されるものではなく、X軸方向に行っても良い。また、図6のように往復走査でも図7のように一方向走査でもどちらでも構わない。本明細書に記載した実施例の内容は、それぞれがあくまで1つの実施形態であり、必ずしもその通りにする必要はない。
また、本明細書で用いた図面は、何れも本発明を模式的に表したものである。
バーコード、磁気、IC等を用いたID情報伝達媒体(IDカード)に替わる、安価でセキュリティー性の高いID情報伝達媒体(IDカード)として利用可能である。
本発明のIDプレートを示す上面図(実施例1) 本発明のIDプレートを示す略断面図(実施例1) シリコン基板に表面凹凸形状を形成する方法を説明するための図で、工程毎の略断面図(実施例1) 1枚のシリコン基板に表面凹凸形状のパターンを複数個形成したIDプレートを示す上面図(実施例2) 本発明の照合装置を説明するための模式図(実施例3、実施例4) 表面凹凸形状の認識方法を説明するための図で、(a)IDプレート表面の走査方法を説明するための図、(b)デジタルデータへの変換方法を説明するための図(実施例4) IDプレート表面の走査方法を説明するための上面図(実施例5) IDプレート表面の走査方法を説明するための略断面図(実施例5)
符号の説明
1 シリコン基板
2 表面凹凸形状
2a 表面凹凸形状段差部(1段目)
2b 表面凹凸形状段差部(2段目)
2c 表面凹凸形状段差部(3段目)
3 SiO2膜
4 金属薄膜
5 レジスト膜
6 IDプレート
7 シリコン基板
7a 表面凹凸形状
7b 表面凹凸形状
7c 表面凹凸形状
8a 走査継続ビットパターン
8b 走査継続終了ビットパターン
9 照合装置
10 IDプレート
11 IDプレート挿入部
12 検出部
13 A/D変換部
14 認識部
15 制御部
16 記憶部
17 比較部
18 出力部
19a スタートビットパターン
19b スタートビットパターン
20a 折り返しビットパターン
20b 折り返しビットパターン
21 ストップビットパターン
22 走査光
23 IDパターン部分
23a IDパターン
23b IDパターン
24 触針素子

Claims (10)

  1. 基板表面にパターン化した表面凹凸形状を形成して成ることを特徴とするIDプレート。
  2. 前記表面凹凸形状は、前記基板表面の複数箇所にパターン化されていることを特徴とする請求項1記載のIDプレート。
  3. 請求項1、又は2記載のIDプレートを照合する照合装置であって、少なくとも、
    IDプレートの表面凹凸形状を検出する検出部と、
    当該検出部による検出結果をデジタル信号に変換するA/D変換部と、
    当該A/D変換部で変換された前記デジタル信号から、前記IDプレートが有する情報を認識する認識部と、
    当該認識部からの認識結果を受けて、前記IDプレートのIDパターンが予め定められたIDパターンと一致するか否かの比較照合を行う比較部と、
    を有することを特徴とする照合装置。
  4. 前記検出部は、レーザーにより前記表面凹凸形状の深さ方向の距離を検出することを特徴とする請求項3記載の照合装置。
  5. 前記検出部は、触針により前記表面凹凸形状の深さ方向の距離を検出することを特徴とする請求項3記載の照合装置。
  6. 前記認識部は、複数のID情報を記憶していることを特徴とする請求項3〜5の何れか1つに記載の照合装置。
  7. 前記比較部は、比較照合結果に応じた出力を行う出力部を備えていることを特徴とする請求項3〜6の何れか1つに記載の照合装置。
  8. 請求項1、又は2記載のIDプレートを照合する照合方法であって、少なくとも、
    パターン化された表面凹凸形状を検出する工程と、
    当該表面凹凸形状の検出結果をデジタル信号に変換する工程と、
    当該デジタル信号からIDプレートが有する情報を認識する工程と、
    当該IDプレートが有する情報の認識結果を受けて、前記IDプレートのIDパターンと予め定められたIDパターンが一致するか否かの比較照合を行う工程と、
    を有することを特徴とする照合方法。
  9. 前記表面凹凸形状の検出は、レーザーにより前記表面凹凸形状の深さ方向の距離を検出する工程であることを特徴とする請求項8記載の照合方法。
  10. 前記表面凹凸形状の検出は、触針により前記表面凹凸形状の深さ方向の距離を検出する工程であることを特徴とする請求項8記載の照合方法。
JP2003331565A 2003-09-24 2003-09-24 Idプレート及びそれを用いた照合装置 Pending JP2005100014A (ja)

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