JP2005099908A - カード機能を有する情報記憶装置と情報処理装置 - Google Patents
カード機能を有する情報記憶装置と情報処理装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】内蔵された複数のカード機能を分かり易く表示することができるマルチアプリICカードを提供する。
【解決手段】複数のカード機能を有するICカード10が、各カードの券面の画像21、22を表示するための券面データを保持するように構成している。この券面データを用いて、ICカード10のカード機能のそれぞれを表すカードの券面の画像21、22を表示することができ、ユーザは、この券面画像21、22からICカード10に内蔵されたカード機能の種類を直感的に把握することができる。
【選択図】図1
【解決手段】複数のカード機能を有するICカード10が、各カードの券面の画像21、22を表示するための券面データを保持するように構成している。この券面データを用いて、ICカード10のカード機能のそれぞれを表すカードの券面の画像21、22を表示することができ、ユーザは、この券面画像21、22からICカード10に内蔵されたカード機能の種類を直感的に把握することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、ICカード等の情報記憶装置と、それを使用する携帯電話やPDA等の情報処理装置に関し、カード機能を有する情報記憶装置の利便性の向上を図るものである。
現代社会は、カード社会と言われ、クレジットカードやキャッシュカード、ポイントカード、定期券、ICテレフォンカード等、各種の磁気カードやICカードが広く普及しており、何枚ものカードを所有する人が少なくない。
これらのカードの券面には、そのカード特有の意匠が施されており、また、カード所有者の氏名やカードの有効期限等、重要なデータが記載されている。そのため、券面を見るだけでカードの種類が分かり、券面に表示された情報からカード所有者の権利を確認することができる。また、カードの裏面には、カード使用時の注意書きや、クレジットカードでは本人確認用の本人自筆署名、ポイントカードなどでは会員識別番号を示すバーコード情報などが記載されている。
磁気カードの情報は、磁気読み取り装置で読み取られ、ICカードの情報は、リーダ・ライタで読み取られる。ICカードには、リーダ・ライタとの情報交換を非接触通信で行うものと、接触通信で行うものとが有り、下記特許文献1には、接触通信及び非接触通信の両方が可能なICカードを携帯通信装置に装着し、ICカードと外部装置との間では非接触通信で記録情報の読み書きを行い、また、ICカードと携帯通信装置との間では接触通信でそれを行う構成が記載されている。
これらのカードの券面には、そのカード特有の意匠が施されており、また、カード所有者の氏名やカードの有効期限等、重要なデータが記載されている。そのため、券面を見るだけでカードの種類が分かり、券面に表示された情報からカード所有者の権利を確認することができる。また、カードの裏面には、カード使用時の注意書きや、クレジットカードでは本人確認用の本人自筆署名、ポイントカードなどでは会員識別番号を示すバーコード情報などが記載されている。
磁気カードの情報は、磁気読み取り装置で読み取られ、ICカードの情報は、リーダ・ライタで読み取られる。ICカードには、リーダ・ライタとの情報交換を非接触通信で行うものと、接触通信で行うものとが有り、下記特許文献1には、接触通信及び非接触通信の両方が可能なICカードを携帯通信装置に装着し、ICカードと外部装置との間では非接触通信で記録情報の読み書きを行い、また、ICカードと携帯通信装置との間では接触通信でそれを行う構成が記載されている。
また、近年、一枚のICカードに複数のカード機能を搭載して、例えば、キャッシュカードにも、定期券にも利用できる多機能型のカード(マルチアプリICカード)が開発されている。ユーザは、このマルチアプリICカードがあれば、何枚ものカードを持ち歩く必要が無くなる。
また、本発明に関係する技術として、下記非特許文献1には、“「振る」だけでパソコン操作できるリモコン”が記載されている。このリモコンは、ジャイロスコープを内蔵し、上に向かって振ることで、テレビやDVDプレーヤの機能を持つパソコンのボリュームを高めたり、画面をズームアップしたりすることができる。
特開2002−345037号公報
{ HYPERLINK "http://www.hotwired.co.jp/news/news/technology/story/20030623302.html" ,http://www.hotwired.co.jp/news/news/technology/story/20030623302.html} 「『振る』だけでパソコン操作できるリモコン」
しかし、通常のカードは、手の上で、あるいは財布内で、その複数枚を広げれば、利用可能なサービスが、それらの券面から一目で分かるが、マルチアプリICカードの場合は、カードの実体が一つであり、券面も一つであるため、その券面を一瞥しただけでは、内部にどんなサービス機能が格納され、どのようなサービスが利用可能であるかが分かりにくい、と言う不便がある。
マルチアプリICカード内に格納したサービスを閲覧する場合は、例えば、図19に示すように、リーダ・ライタの画面にカードのサービスメニューを表示する、と言った方式が考えられるが、この方式では、リーダ・ライタを使ってマルチアプリICカードの情報を読み出す操作や、リーダ・ライタのメニュー画面上での必要な操作等、煩雑な操作が要求される。
マルチアプリICカード内に格納したサービスを閲覧する場合は、例えば、図19に示すように、リーダ・ライタの画面にカードのサービスメニューを表示する、と言った方式が考えられるが、この方式では、リーダ・ライタを使ってマルチアプリICカードの情報を読み出す操作や、リーダ・ライタのメニュー画面上での必要な操作等、煩雑な操作が要求される。
マルチアプリICカードの券面に文字や記号を印字して、利用可能なサービスを全て表示する方法も考えられるが、この場合は、多数のサービスを表す文字や記号が狭い領域に表示されるため、ユーザにとって見難いものとなる。また、自社のマークやカードの意匠にこだわりを持つサービス提供者は、個別カードと異なる形態でマークや意匠がマルチアプリICカードに表示されることを嫌う傾向があり、それがマルチアプリICカードへの加入、つまりマルチアプリICカードの採用とアプリ搭載に二の足を踏む原因にもなっている。また、券面への印字方式は、マルチアプリICカードへのサービスの追加や変更に対して、柔軟に対応することができない。また、券面にサービス名等を表示したとしても、実行するサービスを選択する際の煩雑な操作は避けられない。
本発明は、こうした従来の問題点を解決するものであり、内蔵されたカード機能を分かり易く表示することができる情報記憶装置を提供し、また、その情報記憶装置から情報を取得して、情報記憶装置が内蔵するカード機能を分かり易く表示する情報処理装置を提供することを目的としている。
本発明では、情報記憶装置に、任意のカードに関する処理を行うためのカード情報(カードアプリケーション、カード磁気情報など)を格納するカード情報格納手段と、カード情報に対応したカードの券面の画像を表示するための券面データを格納する券面データ格納手段とを設けている。
この券面データを用いて、情報記憶装置のカード機能を表すカードの券面の画像を表示することができ、この券面画像から情報記憶装置に内蔵されたカード機能を直感的に把握することができる。
この券面データを用いて、情報記憶装置のカード機能を表すカードの券面の画像を表示することができ、この券面画像から情報記憶装置に内蔵されたカード機能を直感的に把握することができる。
また、本発明の情報記憶装置の券面データ格納手段は、券面データとして、カードの表面の画像を表示するための表面データを保持するように構成している。
この券面データを用いて、カードの表面の画像を表示することができる。
この券面データを用いて、カードの表面の画像を表示することができる。
また、本発明の情報記憶装置の券面データ格納手段は、券面データとして、さらに、カードの裏面の画像を表示するための裏面データを保持するように構成している。
この裏面データと表面データとを用いて、カードの表面及び裏面の画像を表示することができる。
この裏面データと表面データとを用いて、カードの表面及び裏面の画像を表示することができる。
また、本発明の情報記憶装置は、券面データとともに、サウンドのデータを保持しても良い。
この情報記憶装置では、カードのサービスを実施する事業体の象徴的なサウンドを、券面データとともに、あるいは、単独で表示することができる。
この情報記憶装置では、カードのサービスを実施する事業体の象徴的なサウンドを、券面データとともに、あるいは、単独で表示することができる。
また、本発明の情報記憶装置は、券面データとともに、デフォルメ画像のデータを保持している。
この情報記憶装置では、カードのサービスを実施する事業体のブランドマーク等のデフォルメ画像を、券面データとともに、あるいは、単独で表示することができる。
この情報記憶装置では、カードのサービスを実施する事業体のブランドマーク等のデフォルメ画像を、券面データとともに、あるいは、単独で表示することができる。
また、本発明の情報記憶装置には、券面データを用いて券面の画像を表示する表示手段を設けている。
この情報記憶装置を単体で使用する場合に、情報記憶装置のカード機能を表す券面の画像を、この表示手段に表示することができる。
この情報記憶装置を単体で使用する場合に、情報記憶装置のカード機能を表す券面の画像を、この表示手段に表示することができる。
また、本発明の情報記憶装置には、表面データを用いてカードの表面の画像を表示する第1の表示手段と、裏面データを用いてカードの裏面の画像を表示する第2の表示手段とを設けている。
そのため、情報記憶装置に、カードの表面と裏面とを実際のカードと同じように表示させることができる。
そのため、情報記憶装置に、カードの表面と裏面とを実際のカードと同じように表示させることができる。
また、本発明の情報記憶装置には、券面データを用いて券面の画像を表示する表示手段を設け、この表示手段が、カードの表面の画像の次に裏面の画像を、または、裏面の画像の次に表面の画像を表示するように構成している。
そのため、表示手段にカードの表面と裏面とを順次表示させることができる。
そのため、表示手段にカードの表面と裏面とを順次表示させることができる。
また、本発明では、任意のカードに関する処理を行うためのカード情報と、カード情報に対応したカードの券面の画像を表示するための券面データとを保持する情報記憶装置にアクセスして券面データを読み出す情報処理装置に、情報記憶装置から読み出した券面データを基に画像を表示する表示手段と、券面画像の表示指示を受け付ける表示指示受付手段と、表示指示受付手段で受け付けた表示指示に基づいて券面データの読み出しと表示手段の画像表示とを制御する制御手段とを設けている。
この情報処理装置は、装着や埋設した情報記憶装置、あるいは、接触通信や非接触通信でアクセスした情報記憶装置から券面データを読み出し、この情報記憶装置に内蔵されたカード機能を表すカード券面画像を表示することができ、ユーザは、この券面画像から情報記憶装置のカード機能を直感的に把握することができる。
この情報処理装置は、装着や埋設した情報記憶装置、あるいは、接触通信や非接触通信でアクセスした情報記憶装置から券面データを読み出し、この情報記憶装置に内蔵されたカード機能を表すカード券面画像を表示することができ、ユーザは、この券面画像から情報記憶装置のカード機能を直感的に把握することができる。
また、本発明では、情報記憶装置が、券面データとして、カードの表面の画像を表示するための表面データとカードの裏面の画像を表示するための裏面データとを格納し、情報処理装置に、表示手段として、表面データを用いて表面の画像を表示する第1の表示手段と、裏面データを用いて裏面の画像を表示する第2の表示手段とを設けている。
そのため、カードの表面及び裏面の券面画像を表示することができる。
そのため、カードの表面及び裏面の券面画像を表示することができる。
また、本発明では、情報記憶装置が、券面データとして、カードの表面の画像を表示するための表面データとカードの裏面を表示するための裏面データとを格納し、情報処理装置の表示手段が、表面の画像の次に裏面の画像を、または裏面の画像の次に表面の画像を表示するように構成している。
そのため、一つの表示手段を用いて、カードの表面及び裏面の券面画像を交互に表示することができる。
そのため、一つの表示手段を用いて、カードの表面及び裏面の券面画像を交互に表示することができる。
また、本発明の情報処理装置には、情報記憶装置から読み出した券面データを表示手段の画面サイズまたは表示解像度に応じて加工する表示データ加工手段を設けている。
そのため、表示手段に合わせて加工した券面データを用いて、表示手段に券面画像を表示することができる。さらに、券面データのサイズにかかわらず、券面画像を実物大で表示することも可能となり、本発明の情報処理装置があたかも実物の単体サービスのカードであるかのように直感的に把握することができる。
そのため、表示手段に合わせて加工した券面データを用いて、表示手段に券面画像を表示することができる。さらに、券面データのサイズにかかわらず、券面画像を実物大で表示することも可能となり、本発明の情報処理装置があたかも実物の単体サービスのカードであるかのように直感的に把握することができる。
また、本発明の情報処理装置は、券面データの他にデフォルメ画像のデータを保持する情報記憶装置から、先にデフォルメ画像のデータを読み出して表示手段にデフォルメ画像を表示し、次いで、券面データを読み出して表示手段に券面の画像を表示するようにしている。
そのため、データ量が多く、セキュアに守られているために読み出しに時間が掛かる券面画像の表示を開始するまでの間、読み出しに時間が掛からないデフォルメ画像が表示される。
そのため、データ量が多く、セキュアに守られているために読み出しに時間が掛かる券面画像の表示を開始するまでの間、読み出しに時間が掛からないデフォルメ画像が表示される。
また、本発明の情報処理装置は、表示手段の画面サイズまたは表示解像度に基づいて情報処理装置で表示する表示内容を選択する表示データ選択手段を備えており、券面データの他にデフォルメ画像のデータを保持する情報記憶装置から、表示データ選択手段が選択したデータを読み出して表示する。
この情報処理装置では、表示手段の画面サイズや解像度に応じて、券面画像またはデフォルメ画像を選択して表示する。
この情報処理装置では、表示手段の画面サイズや解像度に応じて、券面画像またはデフォルメ画像を選択して表示する。
また、本発明の情報処理装置は、券面データの他に、デフォルメ画像のデータとサウンドのデータとを保持する情報記憶装置から、表示データ選択手段が選択した券面データ、デフォルメ画像のデータまたはサウンドのデータを用いて表示を行うようにしている。
そのため、この情報処理装置には、券面の画像以外に、カードのサービスを実施する事業体のブランドマーク等のデフォルメ画像や、事業体の象徴的なサウンドが表示される。
そのため、この情報処理装置には、券面の画像以外に、カードのサービスを実施する事業体のブランドマーク等のデフォルメ画像や、事業体の象徴的なサウンドが表示される。
また、本発明の情報処理装置は、情報記憶装置から全ての券面データを読み出して記憶領域に保持し、この記憶領域から読み出した券面データを用いて表示手段に券面の画像を表示し、記憶領域の券面データを、定期的に情報記憶装置から読み出した券面データで更新するようにしている。
そのため、表示手段での券面画像の表示を迅速化できる。また、記憶領域の券面データを更新することにより、通常の記憶領域で保持する券面データの改ざんに対抗することができる。
そのため、表示手段での券面画像の表示を迅速化できる。また、記憶領域の券面データを更新することにより、通常の記憶領域で保持する券面データの改ざんに対抗することができる。
また、本発明の情報処理装置の表示指示受付手段は、情報処理装置が振られたことを検知して、表示指示として受け付ける。
そのため、ユーザは、情報処理装置を振って、券面画像を表示させ、また、その券面画像を更新することができる。
そのため、ユーザは、情報処理装置を振って、券面画像を表示させ、また、その券面画像を更新することができる。
また、本発明の情報処理装置の制御手段は、情報処理装置が振られたことを検知した表示指示受付手段の検知情報と、情報処理装置の状態とに基づいて、表示手段の画像表示を制御する。
そのため、例えば、情報処理装置が待ち受け状態のときに、券面画像の表示が可能になる。
そのため、例えば、情報処理装置が待ち受け状態のときに、券面画像の表示が可能になる。
また、本発明の情報処理装置の制御手段は、情報処理装置が振られた方向を検知した表示指示受付手段の検知方向に基づいて、表示手段の画像表示を制御する。
そのため、例えば、情報処理装置を横に振れば券面画像が順次表示され、情報処理装置を縦に振れば、券面画像の表示が終了する。
そのため、例えば、情報処理装置を横に振れば券面画像が順次表示され、情報処理装置を縦に振れば、券面画像の表示が終了する。
また、本発明の情報処理装置の制御手段は、表示手段が券面の画像を表示してから一定時間が経過しても表示指示受付手段が次の表示指示を検知しないとき、情報処理装置を券面データの表示前の状態に戻すように制御する。
そのため、表示指示が行われないまま一定時間が経過すると、元の状態に復帰する。
そのため、表示指示が行われないまま一定時間が経過すると、元の状態に復帰する。
また、本発明の情報処理装置の制御手段は、情報処理装置が振られたことを検知した表示指示受付手段の検知情報に基づいて情報記憶装置への電源供給の開始を制御する。
そのため、情報処理装置が振られると、情報記憶装置への電源供給が開始され、無駄な電力消費が抑えられる。
そのため、情報処理装置が振られると、情報記憶装置への電源供給が開始され、無駄な電力消費が抑えられる。
本発明の情報記憶装置は、内蔵するカード機能をカードの券面の画像によって表示することができ、ユーザは、この券面画像から情報記憶装置に内蔵されたカード機能を直感的に把握することができる。
また、本発明の情報処理装置は、この情報記憶装置から券面データを読み出して、この情報記憶装置が内蔵するカード機能を表すカード券面画像を表示することができる。そのため、ユーザは、この券面画像から情報記憶装置に内蔵されたカード機能を直感的に把握することができる。
また、本発明の情報処理装置は、この情報記憶装置から券面データを読み出して、この情報記憶装置が内蔵するカード機能を表すカード券面画像を表示することができる。そのため、ユーザは、この券面画像から情報記憶装置に内蔵されたカード機能を直感的に把握することができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態における情報記憶装置(「セキュアデバイス」と呼ぶ)は、内蔵しているカード機能のそれぞれに対応する個別カードの券面イメージデータを保持するとともに、この券面イメージを表示する表示手段を備えている。ユーザが、例えば、このセキュアデバイスを横に振ると、券面イメージが表示手段に順に表示され、ユーザは、この券面イメージを見て、セキュアデバイスに内蔵されたカード機能の種類を知ることができる。
本発明の第1の実施形態における情報記憶装置(「セキュアデバイス」と呼ぶ)は、内蔵しているカード機能のそれぞれに対応する個別カードの券面イメージデータを保持するとともに、この券面イメージを表示する表示手段を備えている。ユーザが、例えば、このセキュアデバイスを横に振ると、券面イメージが表示手段に順に表示され、ユーザは、この券面イメージを見て、セキュアデバイスに内蔵されたカード機能の種類を知ることができる。
図1は、このセキュアデバイス10を横に振ったときに、セキュアデバイス10の表示画面11に券面21、22が順に表示される様子を模式的に示している。
このセキュアデバイス10は、図2に示すように、カード機能を実行するカードアプリケーション(「ICカードアプリ」と呼ぶ)371が格納された、秘匿領域に設けられているカードアプリ格納手段37と、ICカードアプリ371が実行するカード機能の各々に対応する個別カードの券面イメージのデータ(「券面データ」と呼ぶ)361が格納された、秘匿領域に設けられている券面データ格納手段36と、秘匿領域へのアクセスを管理するセキュアデバイス管理手段35と、券面イメージの表示指示を受け付ける表示指示受付手段32と、券面イメージを表示する表示手段31と、券面データ361を読み出す券面データ読み出し手段34と、券面表示動作を制御する制御手段33とを備えている。
なお、このセキュアデバイス10は、券面イメージの表示用電源を内蔵しているが、ここでは図示を省略している。電源供給に関しては第7の実施形態で詳述する。
このセキュアデバイス10は、図2に示すように、カード機能を実行するカードアプリケーション(「ICカードアプリ」と呼ぶ)371が格納された、秘匿領域に設けられているカードアプリ格納手段37と、ICカードアプリ371が実行するカード機能の各々に対応する個別カードの券面イメージのデータ(「券面データ」と呼ぶ)361が格納された、秘匿領域に設けられている券面データ格納手段36と、秘匿領域へのアクセスを管理するセキュアデバイス管理手段35と、券面イメージの表示指示を受け付ける表示指示受付手段32と、券面イメージを表示する表示手段31と、券面データ361を読み出す券面データ読み出し手段34と、券面表示動作を制御する制御手段33とを備えている。
なお、このセキュアデバイス10は、券面イメージの表示用電源を内蔵しているが、ここでは図示を省略している。電源供給に関しては第7の実施形態で詳述する。
また、セキュアデバイス管理手段35は、認証の成功を条件に秘匿領域へのアクセスを許容する。例えば、表示手段31にキャッシュカードが表示されたセキュアデバイス10をPOS端末に「かざす」と、キャッシュカードのカード機能を実行するICカードアプリ371は、非接触通信でPOS端末から送られて来るコマンドに従って決裁処理を実施するが、その実施に先立って、ICカードアプリ371は、POS端末との相互認証を行い、セキュアデバイス管理手段35は、端末が認証済みであることを確認して、そのコマンドをICカードアプリ371に渡す。また、プライバシー保護の観点から、セキュアデバイス10の所有者は、券面イメージの表示指示を操作する前に、カードに付属するボタンやリーダ・ライタからPIN(Personal Identification Number)を入力してセキュアデバイス10の認証を受ける。セキュアデバイス管理手段35は、この認証に成功したことを条件に券面データ361の読み出しを許容する。または、券面データの不正書き換えなどに対する保護の観点から、券面データの初期設定時などの書き込み時には認証を行うが、読み出しは認証が不要としても良い。
PINを入力した所有者は、セキュアデバイス10を振ることにより(あるいはボタン操作で)、券面イメージの表示を指示する。これを検知した表示指示受付手段32は、制御手段33に券面イメージの表示指示を伝え、制御手段33は、券面データ読み出し手段34に券面データの読み出しを指示する。券面データ読み出し手段34は、1番目の券面データ361を読み出すため、セキュアデバイス管理手段35を通じて、その券面データの格納場所を知るICカードアプリ371に、1番目の券面データ361の読み出しを求める。セキュアデバイス管理手段35は、PINによる本人確認が成功した場合に、券面データ読み出し手段34の要求をそのICカードアプリ371に伝え、券面データ361が読み出される。
制御手段33は、読み出された券面データを表示手段31に送り、表示手段31は、その券面データに基づいて券面イメージを表示する。
所有者がセキュアデバイス10を更に振ると、同様の手順で、券面データ読み出し手段34が2番目の券面データ361を読み出し、表示手段31に2番目の券面イメージが表示される。こうして、所有者がセキュアデバイス10を振るごとに、券面データ格納手段36の券面データ361が次々と読み出され、表示手段31に、その券面イメージが表示される。
所有者がセキュアデバイス10を更に振ると、同様の手順で、券面データ読み出し手段34が2番目の券面データ361を読み出し、表示手段31に2番目の券面イメージが表示される。こうして、所有者がセキュアデバイス10を振るごとに、券面データ格納手段36の券面データ361が次々と読み出され、表示手段31に、その券面イメージが表示される。
また、図3は、個々のカードの保持データ、たとえば磁気カードであれば磁気データ(所有者氏名、有効期限、クレジット番号等)に相当する情報(カード磁気情報と呼ぶ)を格納するカード磁気情報381のファイルと、その券面データ361のファイルとを関連付けて保持するセキュアデバイス10の構成を示している。このセキュアデバイス10のファイル構造は、カードアプリ単位で設定したDF(Dedicated File)と、その配下に設定したEF(Elementary File)とを有しており、カード磁気情報381及び券面データ361は、EFとして格納される。各EFには、DFからのパスを辿ってアクセスすることができる。
また、このセキュアデバイス10は、各券面データ361へのパスを管理するデータ格納パス管理手段30を有している。
また、このセキュアデバイス10は、各券面データ361へのパスを管理するデータ格納パス管理手段30を有している。
このセキュアデバイス10では、PINを入力した所有者が券面イメージの表示を指示すると、表示指示受付手段32が制御手段33にそれを伝え、制御手段33が券面データ読み出し手段34に券面データの読み出しを指示する。
券面データ読み出し手段34は、データ格納パス管理手段30で管理されている1番目の券面データ361へのパスを取得し、これを示して1番目の券面データ361の読み出しをセキュアデバイス管理手段35に求める。セキュアデバイス管理手段35は、PINによる本人確認に成功した場合は、券面データ格納手段36から、指定された券面データ361を読み出す。制御手段33は、読み出された券面データを表示手段31に送り、表示手段31は、その券面データに基づいて券面イメージを表示する。
こうして、所有者がセキュアデバイス10を振るごとに(あるいは、ボタン操作をするごとに)、券面データ格納手段36の券面データ361が次々と読み出され、その券面イメージが表示手段31に表示される。
従って、所有者は、表示手段31に表示された券面イメージから、このセキュアデバイス10のカード機能を直感的に把握することができる。
券面データ読み出し手段34は、データ格納パス管理手段30で管理されている1番目の券面データ361へのパスを取得し、これを示して1番目の券面データ361の読み出しをセキュアデバイス管理手段35に求める。セキュアデバイス管理手段35は、PINによる本人確認に成功した場合は、券面データ格納手段36から、指定された券面データ361を読み出す。制御手段33は、読み出された券面データを表示手段31に送り、表示手段31は、その券面データに基づいて券面イメージを表示する。
こうして、所有者がセキュアデバイス10を振るごとに(あるいは、ボタン操作をするごとに)、券面データ格納手段36の券面データ361が次々と読み出され、その券面イメージが表示手段31に表示される。
従って、所有者は、表示手段31に表示された券面イメージから、このセキュアデバイス10のカード機能を直感的に把握することができる。
なお、セキュアデバイス10が振られたかどうかは、前記非特許文献1に記載されているジャイロスコープや、加速度センサ等を用いて検知することができる。また、検知の方向を適宜設定して、券面表示の更新時にセキュアデバイスを動かす方向を規定することができる。
また、ここでは、セキュアデバイスを振る動作について説明したが、それ以外の所有者のアクション、例えば、セキュアデバイスを指先で叩いたり、表示画面に触れたりする動作、に応じて券面を表示し、それを更新するようにしてもよい。
また、ここでは、セキュアデバイスを振る動作について説明したが、それ以外の所有者のアクション、例えば、セキュアデバイスを指先で叩いたり、表示画面に触れたりする動作、に応じて券面を表示し、それを更新するようにしてもよい。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態では、セキュアデバイスを装着した携帯端末を操作して、そのセキュアデバイスが内蔵しているカード機能の券面イメージを携帯端末の画面に表示する構成について説明する。
この携帯端末は、携帯電話やPDA、PHS等であり、図4に示すように、この端末60は、券面イメージの表示指示を受け付ける表示指示受付手段62と、券面イメージを表示する表示手段61と、セキュアデバイス10へのアクセスを管理するセキュアデバイス管理手段35と、セキュアデバイス10から券面データ361を読み出す券面データ読み出し手段64と、券面表示動作を制御する制御手段63とを備えている。ここに示したセキュアデバイス10は、ICカードアプリ371が券面データの所在を管理する型式のものであり、ICカードアプリ371を格納するカードアプリ格納手段37と、券面データ361を格納する券面データ格納手段36とを有している。
本発明の第2の実施形態では、セキュアデバイスを装着した携帯端末を操作して、そのセキュアデバイスが内蔵しているカード機能の券面イメージを携帯端末の画面に表示する構成について説明する。
この携帯端末は、携帯電話やPDA、PHS等であり、図4に示すように、この端末60は、券面イメージの表示指示を受け付ける表示指示受付手段62と、券面イメージを表示する表示手段61と、セキュアデバイス10へのアクセスを管理するセキュアデバイス管理手段35と、セキュアデバイス10から券面データ361を読み出す券面データ読み出し手段64と、券面表示動作を制御する制御手段63とを備えている。ここに示したセキュアデバイス10は、ICカードアプリ371が券面データの所在を管理する型式のものであり、ICカードアプリ371を格納するカードアプリ格納手段37と、券面データ361を格納する券面データ格納手段36とを有している。
携帯端末60は、セキュアデバイス10と接触通信を行い、また、セキュアデバイス10に対して必要な電源を供給する。
セキュアデバイス10の所有者は、携帯端末60のキーを操作してPINを入力した後、携帯端末60を振ったり、携帯端末60のキーを操作したりして、券面イメージの表示を指示する。これを検知した表示指示受付手段62は、制御手段63に券面イメージの表示指示を伝え、制御手段63は、券面データ読み出し手段64に券面データの読み出しを指示する。券面データ読み出し手段64は、1番目の券面データ361を読み出すため、セキュアデバイス管理手段65を通じて、セキュアデバイス10にコマンドを送り、その券面データの格納場所を知るICカードアプリ371に、1番目の券面データ361の読み出しを求める。セキュアデバイス管理手段65は、PINによる本人確認が成功した場合に、券面データ読み出し手段34のコマンドをそのICカードアプリ371に送り、券面データ361がセキュアデバイス10から読み出される。
制御手段63は、読み出された券面データを表示手段61に送り、携帯端末60の表示手段61に券面イメージが表示される。
こうして、所有者が券面イメージの表示指示を繰り返すことにより、セキュアデバイス10に内蔵されたカード機能に対応する券面イメージが携帯端末60の画面に順次表示される。
セキュアデバイス10の所有者は、携帯端末60のキーを操作してPINを入力した後、携帯端末60を振ったり、携帯端末60のキーを操作したりして、券面イメージの表示を指示する。これを検知した表示指示受付手段62は、制御手段63に券面イメージの表示指示を伝え、制御手段63は、券面データ読み出し手段64に券面データの読み出しを指示する。券面データ読み出し手段64は、1番目の券面データ361を読み出すため、セキュアデバイス管理手段65を通じて、セキュアデバイス10にコマンドを送り、その券面データの格納場所を知るICカードアプリ371に、1番目の券面データ361の読み出しを求める。セキュアデバイス管理手段65は、PINによる本人確認が成功した場合に、券面データ読み出し手段34のコマンドをそのICカードアプリ371に送り、券面データ361がセキュアデバイス10から読み出される。
制御手段63は、読み出された券面データを表示手段61に送り、携帯端末60の表示手段61に券面イメージが表示される。
こうして、所有者が券面イメージの表示指示を繰り返すことにより、セキュアデバイス10に内蔵されたカード機能に対応する券面イメージが携帯端末60の画面に順次表示される。
また、図5には、DF及びEFのファイル構造によりカード磁気情報381と券面データ361とを格納しているセキュアデバイス10と、それを装着した携帯端末60との構成を示している。この携帯端末60は、各券面データ361へのパスを管理するデータ格納パス管理手段66を有している。データ格納パス管理手段66は、セキュアデバイス10が装着されたとき、セキュアデバイス管理手段65を通じて、セキュアデバイス10にアクセスし、全ての券面データ361へのパス情報を取得して格納する。
この携帯端末60では、券面データの読み出し指示を受けた券面データ読み出し手段64が、データ格納パス管理手段66で管理されている券面データ361へのパスを取得し、これを示して券面データ361の読み出しをセキュアデバイス管理手段65に求める。セキュアデバイス管理手段65は、PINによる本人確認に成功した場合には、そのパスにより、指定された券面データ361を読み出す。
その他の動作は、図4の場合と同じである。
このように、この携帯端末60の画面には、所有者の表示指示に応じて、セキュアデバイス10に格納されたカード機能の券面イメージが順次表示される。従って、所有者は、その表示から、セキュアデバイス10のカード機能を直感的に把握することができる。
この携帯端末60では、券面データの読み出し指示を受けた券面データ読み出し手段64が、データ格納パス管理手段66で管理されている券面データ361へのパスを取得し、これを示して券面データ361の読み出しをセキュアデバイス管理手段65に求める。セキュアデバイス管理手段65は、PINによる本人確認に成功した場合には、そのパスにより、指定された券面データ361を読み出す。
その他の動作は、図4の場合と同じである。
このように、この携帯端末60の画面には、所有者の表示指示に応じて、セキュアデバイス10に格納されたカード機能の券面イメージが順次表示される。従って、所有者は、その表示から、セキュアデバイス10のカード機能を直感的に把握することができる。
なお、ここでは、端末が携帯端末である場合について説明したが、パーソナルコンピュータ等の情報処理端末でも良く、また、セキュアデバイスに対して決算処理等を指令するPOS端末やクレジット端末などであっても良い。ただ、それらの場合は、表示指示を端末からのキー操作で行うことになる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態では、セキュアデバイスが内蔵するカード機能を、個別カードの券面及び裏面のイメージで表示する構成について説明する。
図6に示すように、セキュアデバイス10は、券面データ361を格納した券面データ格納手段36と、裏面データ391を格納した裏面データ格納手段39とを具備しており、ICカードアプリ371は、該当するカード機能の券面データ361及び裏面データ391の所在を管理する。一方、端末60は、裏面データ391を読み出す裏面データ読み出し手段67を備えている。その他の構成は、図4と変わりがない。
本発明の第3の実施形態では、セキュアデバイスが内蔵するカード機能を、個別カードの券面及び裏面のイメージで表示する構成について説明する。
図6に示すように、セキュアデバイス10は、券面データ361を格納した券面データ格納手段36と、裏面データ391を格納した裏面データ格納手段39とを具備しており、ICカードアプリ371は、該当するカード機能の券面データ361及び裏面データ391の所在を管理する。一方、端末60は、裏面データ391を読み出す裏面データ読み出し手段67を備えている。その他の構成は、図4と変わりがない。
セキュアデバイス10に格納された裏面データ391の読み出しは、券面データ361の場合と同様に行われ、端末60の表示手段61には、券面のイメージと裏面のイメージとが切替え表示され、あるいは、それらが画面に並べて表示される。
また、図7は、セキュアデバイス10が、DF及びEFのファイル構造によりカード磁気情報381と券面データ361とを格納している場合のセキュアデバイス10及び端末60の構成を示している。券面及び裏面のイメージの表示態様は図6の場合と同様である。
また、図7は、セキュアデバイス10が、DF及びEFのファイル構造によりカード磁気情報381と券面データ361とを格納している場合のセキュアデバイス10及び端末60の構成を示している。券面及び裏面のイメージの表示態様は図6の場合と同様である。
また、図8及び図9には、裏面のイメージを表示するための裏面データ表示手段68を別に持つ端末60の構成を示している。この端末60では、セキュアデバイス10から読み出した券面データ361が表示手段61に送られて、券面のイメージが表示手段61に表示され、また、セキュアデバイス10から読み出した裏面データ391が裏面データ表示手段68に送られて、裏面のイメージが裏面データ表示手段68に表示される。
このように、セキュアデバイス10に内蔵されたカード機能を、カードの券面及び裏面の対で表示することにより、セキュアデバイス10がどのカードとして利用可能であるかが、極めて分かり易い。
このように、セキュアデバイス10に内蔵されたカード機能を、カードの券面及び裏面の対で表示することにより、セキュアデバイス10がどのカードとして利用可能であるかが、極めて分かり易い。
なお、ここでは、セキュアデバイスを装着した端末の表示手段に券面イメージと裏面イメージとを表示する場合について説明したが、第1の実施形態におけるセキュアデバイスの表示手段31に券面イメージと裏面イメージとを切り換えて表示しても良く、また、セキュアデバイスの両面にそれぞれ表示手段を設けて、その一方に券面イメージを表示し、他方に裏面イメージを表示するようにしても良い。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態では、セキュアデバイスのカード機能を分かり易く表示するための改良について説明する。
(1)券面データの加工
セキュアデバイスを端末に装着して、端末の表示画面に券面イメージを表示する場合は、端末の表示解像度を考慮して券面データを加工し、端末の画面上で実物の券面の大きさにできるだけ近い形で表示できるように、券面データを拡大・縮小する。
(2)デフォルメ画像の表示
端末の画面サイズが小さい場合や、端末の表示解像度が粗い場合には、券面の代わりに、カードによるサービスを提供するサービス会社のブランドマーク等、簡略なデフォルメ画像を表示する。
(3)音声情報の提示
券面イメージ、あるいは、デフォルメ画像の表示と併せて、カードによるサービスを提供するサービス会社の象徴的なサウンドを再生する。
(4)二段階表示
券面データは、セキュアに守られており、また、画像データ故にデータ量が多く、そのために、読み出しに時間が掛かる。そこで、券面データに比べてデータサイズが小さく、セキュアに守る必要がないブランドマーク等のデフォルメ画像をまず表示し、一定時間後、次の券面データの表示指示が無ければ、当該券面データをセキュアな領域から読み出して表示する。
本発明の第4の実施形態では、セキュアデバイスのカード機能を分かり易く表示するための改良について説明する。
(1)券面データの加工
セキュアデバイスを端末に装着して、端末の表示画面に券面イメージを表示する場合は、端末の表示解像度を考慮して券面データを加工し、端末の画面上で実物の券面の大きさにできるだけ近い形で表示できるように、券面データを拡大・縮小する。
(2)デフォルメ画像の表示
端末の画面サイズが小さい場合や、端末の表示解像度が粗い場合には、券面の代わりに、カードによるサービスを提供するサービス会社のブランドマーク等、簡略なデフォルメ画像を表示する。
(3)音声情報の提示
券面イメージ、あるいは、デフォルメ画像の表示と併せて、カードによるサービスを提供するサービス会社の象徴的なサウンドを再生する。
(4)二段階表示
券面データは、セキュアに守られており、また、画像データ故にデータ量が多く、そのために、読み出しに時間が掛かる。そこで、券面データに比べてデータサイズが小さく、セキュアに守る必要がないブランドマーク等のデフォルメ画像をまず表示し、一定時間後、次の券面データの表示指示が無ければ、当該券面データをセキュアな領域から読み出して表示する。
図10は、(1)券面データの加工、(2)デフォルメ画像の表示、(3)音声情報の提示、を行う端末60と、セキュアデバイス10との構成を示している。
セキュアデバイス10は、複数のICカードアプリを格納したカードアプリ格納手段37と、券面データを格納した券面データ格納手段36と、サウンドデータを格納したサウンドデータ格納手段40と、ブランドマークなどのデフォルメデータを格納したデフォルメデータ格納手段41とを備えており、カードアプリ格納手段37に格納された各ICカードアプリは、自らのカード機能に関連する券面データ、サウンドデータ及びデフォルメデータの所在を管理している。
セキュアデバイス10は、複数のICカードアプリを格納したカードアプリ格納手段37と、券面データを格納した券面データ格納手段36と、サウンドデータを格納したサウンドデータ格納手段40と、ブランドマークなどのデフォルメデータを格納したデフォルメデータ格納手段41とを備えており、カードアプリ格納手段37に格納された各ICカードアプリは、自らのカード機能に関連する券面データ、サウンドデータ及びデフォルメデータの所在を管理している。
一方、端末60は、前述した、表示指示受付手段62、表示手段61、セキュアデバイス管理手段35、券面データ読み出し手段64、制御手段63の他に、表示手段61に表示する表示データを選択する表示データ選択手段73と、表示手段61の画面サイズや解像度の情報を格納した表示手段情報格納手段72と、表示手段61に表示する表示データを加工する表示データ拡大縮小変更手段71と、セキュアデバイス10からサウンドデータを読み出すサウンドデータ読み出し手段69と、セキュアデバイス10からデフォルメデータを読み出すデフォルメデータ読み出し手段70とを備えている。
この端末60では、表示指示受付手段62が表示指示を受け付けると、制御手段63は、表示データ選択手段73に表示データの選択を指示する。
表示データ選択手段73は、券面の実物大の大きさ(規定値)と端末60の表示手段61の画面サイズとを比較し、既定値に対する画面サイズの割合が閾値より小さく、且つ、表示手段61の表示解像度が所定値より小さい場合には、デフォルメデータ、及び/または、サウンドデータを表示データに選択し、その他の場合には、券面データを表示データに選択する。
表示データ選択手段73は、券面の実物大の大きさ(規定値)と端末60の表示手段61の画面サイズとを比較し、既定値に対する画面サイズの割合が閾値より小さく、且つ、表示手段61の表示解像度が所定値より小さい場合には、デフォルメデータ、及び/または、サウンドデータを表示データに選択し、その他の場合には、券面データを表示データに選択する。
制御手段63は、表示データ選択手段73が選択したデータの読み出しを、券面データ読み出し手段64、サウンドデータ読み出し手段69、及び、デフォルメデータ読み出し手段70に指示し、各読み出し手段は、セキュアデバイス管理手段65を介してセキュアデバイス10から、券面データ、サウンドデータ、または、デフォルメデータを読み出す。これらのデータをセキュアデバイス10から読み出す際の手順は、第2の実施形態等で説明したものと同じである。
制御手段63は、読み出されたデフォルメデータ及びサウンドデータを表示手段61に送り、表示手段61はデフォルメ画像を表示し、サウンドを再生する。
制御手段63は、読み出されたデフォルメデータ及びサウンドデータを表示手段61に送り、表示手段61はデフォルメ画像を表示し、サウンドを再生する。
また、制御手段63は、読み出された券面データを表示データ拡大縮小変更手段71に送り、表示データ拡大縮小変更手段71は、表示手段61の表示解像度に合わせて、券面データの間引き、または、補間を行い、表示手段61の画面上で券面が実物の大きさにできるだけ近い形で表示できるように、券面データを拡大・縮小する。
制御手段63は、加工された券面データを表示手段61に送り、表示手段61は、それを用いて券面イメージを表示する。
こうした処理により、端末60の画面が小さい場合でも、ユーザは、画面での表示やサウンドから、セキュアデバイス10に格納されたカード機能を直感的に把握することができる。
制御手段63は、加工された券面データを表示手段61に送り、表示手段61は、それを用いて券面イメージを表示する。
こうした処理により、端末60の画面が小さい場合でも、ユーザは、画面での表示やサウンドから、セキュアデバイス10に格納されたカード機能を直感的に把握することができる。
また、図11は、(4)二段階表示、を行う端末60と、セキュアデバイス10との構成を示している。セキュアデバイス10は、秘匿領域にカードアプリ格納手段37と券面データ格納手段36とを有し、非秘匿領域に、ブランドマークなどのデフォルメデータを格納したデフォルメデータ格納手段41を有している。
端末60は、セキュアデバイス10のデフォルメデータ格納手段41からデフォルメデータを読み出すデフォルメデータ読み出し手段70と、表示手段61の表示時間を監視するタイマ監視手段74を有している。その他の構成は、図4と変わりがない。
このセキュアデバイス10は、券面データを秘匿領域に格納してセキュアに保護しており、券面データの読み出しには、認証が条件となる。一方、ブランドマークなどのデフォルメデータは、非秘匿領域に格納しており、その読み出しには、認証を必要としない。
端末60は、セキュアデバイス10のデフォルメデータ格納手段41からデフォルメデータを読み出すデフォルメデータ読み出し手段70と、表示手段61の表示時間を監視するタイマ監視手段74を有している。その他の構成は、図4と変わりがない。
このセキュアデバイス10は、券面データを秘匿領域に格納してセキュアに保護しており、券面データの読み出しには、認証が条件となる。一方、ブランドマークなどのデフォルメデータは、非秘匿領域に格納しており、その読み出しには、認証を必要としない。
セキュアデバイス10の所有者は、携帯端末60のキーを操作してPINを入力した後、携帯端末60を振ったり、携帯端末60のキーを操作したりして、券面イメージの表示を指示する。これを検知した表示指示受付手段62は、制御手段63に券面イメージの表示指示を伝え、制御手段63は、これを受けて、デフォルメデータ読み出し手段70にデフォルメデータの読み出しを指示する。
デフォルメデータ読み出し手段70は、セキュアデバイス10のデフォルメデータ格納手段41から最初のデフォルメデータを読み出す。制御手段63は、読み出されたデフォルメデータを表示手段61に送り、表示手段61は、デフォルメ画像を表示する。タイマ監視手段74は、デフォルメ画像の表示開始からの時間を計測し、所定時間が経過するとその旨を制御手段63に伝える。制御手段63は、表示指示受付手段62が次の表示指示を受け付けていない場合、券面データ読み出し手段64に券面データの読み出しを指示する。
デフォルメデータ読み出し手段70は、セキュアデバイス10のデフォルメデータ格納手段41から最初のデフォルメデータを読み出す。制御手段63は、読み出されたデフォルメデータを表示手段61に送り、表示手段61は、デフォルメ画像を表示する。タイマ監視手段74は、デフォルメ画像の表示開始からの時間を計測し、所定時間が経過するとその旨を制御手段63に伝える。制御手段63は、表示指示受付手段62が次の表示指示を受け付けていない場合、券面データ読み出し手段64に券面データの読み出しを指示する。
券面データ読み出し手段64は、セキュアデバイス管理手段65を介して、券面データの読み出し要求コマンドをセキュアデバイス10に送り、セキュアデバイス管理手段65は、PINによる本人確認が成功した場合に、そのコマンドをセキュアデバイス10のカードアプリ格納手段37に送る。こうして、デフォルメデータに関連する券面データがセキュアデバイス10から読み出され、表示手段61に券面イメージが表示される。
こうした処理により、端末60の画面には、表示指示に応じて直ぐにデフォルメ画像が表示され、一定時間が経過すると、券面イメージの表示に変わる。そのため、読み出しに時間を要する券面イメージが表示されるまでの間を、デフォルメ画像を表示して繋ぐことができる。
なお、ここでは、セキュアデバイスがICカードアプリを具備する場合について説明したが、セキュアデバイスがDF及びEFのファイル構造を有する場合でも同じように適用することができる。
こうした処理により、端末60の画面には、表示指示に応じて直ぐにデフォルメ画像が表示され、一定時間が経過すると、券面イメージの表示に変わる。そのため、読み出しに時間を要する券面イメージが表示されるまでの間を、デフォルメ画像を表示して繋ぐことができる。
なお、ここでは、セキュアデバイスがICカードアプリを具備する場合について説明したが、セキュアデバイスがDF及びEFのファイル構造を有する場合でも同じように適用することができる。
(第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態では、券面データの表示開始を早めるための改良について説明する。
セキュアデバイスから券面データを読み出すまでに時間が掛かるため、事前に、券面データを端末内の通常メモリや外部メモリにコピーして、それを表示に使用する。ただし、この場合、セキュアデバイスから読み出した券面データは、書き換えられる可能性があるため、定期的に繰り返しコピーして上書きする。
本発明の第5の実施形態では、券面データの表示開始を早めるための改良について説明する。
セキュアデバイスから券面データを読み出すまでに時間が掛かるため、事前に、券面データを端末内の通常メモリや外部メモリにコピーして、それを表示に使用する。ただし、この場合、セキュアデバイスから読み出した券面データは、書き換えられる可能性があるため、定期的に繰り返しコピーして上書きする。
図12は、端末内の通常メモリに券面データをコピーする場合の構成について示している。
端末60は、セキュアデバイス10から全ての券面データを読み出し、それを定期的に更新する券面データ読出・更新手段76と、券面データ読出・更新手段76が読み出した券面データを格納する券面データ内部格納手段75とを備えている。その他の構成は、図4と変わりがない。
端末60は、セキュアデバイス10から全ての券面データを読み出し、それを定期的に更新する券面データ読出・更新手段76と、券面データ読出・更新手段76が読み出した券面データを格納する券面データ内部格納手段75とを備えている。その他の構成は、図4と変わりがない。
セキュアデバイス10の所有者が端末60のキーを操作してPINを入力すると、起動した券面データ読出・更新手段76は、セキュアデバイス管理手段65を介して、セキュアデバイス10に全ての券面データの読み出しを要求する。セキュアデバイス管理手段65は、PINによる本人確認が成功した場合に、その要求をセキュアデバイス10に伝え、この要求に従ってセキュアデバイス10から送られて来た全ての券面データを券面データ内部格納手段75に格納する。券面データ読出・更新手段76は、セキュアデバイス10の全ての券面データを対象とする読み出し要求を一定期間毎に繰り返し、券面データ内部格納手段75に格納された券面データを定期的に更新する。
セキュアデバイス10の所有者が端末60を振ったり、端末60のキーを操作したりして、券面イメージの表示を指示すると、これを検知した表示指示受付手段62が制御手段63に券面イメージの表示指示を伝え、制御手段63は、券面データ読み出し手段64に券面データの読み出しを指示する。券面データ読み出し手段64は、券面データ内部格納手段75に格納された券面データを読み出し、それが表示手段61に送られて券面イメージが表示される。
また、図13は、券面データ読出・更新手段76がセキュアデバイス10から読み出した全ての券面データを外部メモリ50の券面データ格納手段51に格納する場合を示している。券面データ読出・更新手段76の動作、及び、表示指示に対応する表示動作は、図12の場合と同様である。
こうした構成により、表示指示の動作から券面イメージの表示までの時間を短縮することができる。
こうした構成により、表示指示の動作から券面イメージの表示までの時間を短縮することができる。
(第6の実施形態)
本発明の第6の実施形態では、券面データの表示動作をユーザのアクションに連動させるための改良について説明する。
例えば、ユーザのアクションと券面データの表示動作とを、次のような形で連動させることができる。
(1)携帯電話である端末が待ち受け状態の場合にだけ、端末を振る動作で券面イメージの表示及び表示切替えが可能になる。
(2)携帯電話を横に振ると券面イメージの表示が切り替わり、縦に振ると携帯電話が待ち受け状態に戻る。
(3)いずれかのボタンまたは専用ボタンを押下しながら、携帯電話を横に振ると、券面イメージの表示及び表示切替えが可能になる。
(4)携帯電話を横に振ると、券面イメージの表示及び表示切替えが可能になり、一定時間が過ぎると券面表示前の状態に復帰する。
本発明の第6の実施形態では、券面データの表示動作をユーザのアクションに連動させるための改良について説明する。
例えば、ユーザのアクションと券面データの表示動作とを、次のような形で連動させることができる。
(1)携帯電話である端末が待ち受け状態の場合にだけ、端末を振る動作で券面イメージの表示及び表示切替えが可能になる。
(2)携帯電話を横に振ると券面イメージの表示が切り替わり、縦に振ると携帯電話が待ち受け状態に戻る。
(3)いずれかのボタンまたは専用ボタンを押下しながら、携帯電話を横に振ると、券面イメージの表示及び表示切替えが可能になる。
(4)携帯電話を横に振ると、券面イメージの表示及び表示切替えが可能になり、一定時間が過ぎると券面表示前の状態に復帰する。
図14は、(1)の表示動作を行う携帯電話の構成を示している。この端末60は、待ち受け状態を管理する待ち受け状態管理手段77と、表示指示受付手段としての加速度センサ78とを備えている。その他の構成は、図4と変わりがない。
加速度センサ78は、端末60が横に振られた時に、それを検知して制御手段63に伝える。一方、待ち受け状態管理手段77は、端末60が待ち受け状態であるときに、その旨を制御手段63に伝える。制御手段63は、端末60が待ち受け状態のときに、加速度センサ78が“横の振り”を検知した場合は、券面イメージの表示指示と受け止めて、券面データ読み出し手段64に券面データの読み出しを指示する。一方、端末60が待ち受け状態で無いときに、加速度センサ78が“横の振り”を検知しても、それを無視する。
また、端末60が待ち受け状態のとき、制御手段63は、加速度センサ78が“横の振り”を検知するごとに、表示する券面イメージを更新する。あるいは、加速度センサ78が“横の振り”を一度検知すると、制御手段63は、全ての券面イメージを順番に表示するように、券面データ読み出し手段64の読み出しを制御し、券面イメージの表示が一巡すると、待ち受け状態管理手段77に対して待ち受け状態に戻るように指示する。
加速度センサ78は、端末60が横に振られた時に、それを検知して制御手段63に伝える。一方、待ち受け状態管理手段77は、端末60が待ち受け状態であるときに、その旨を制御手段63に伝える。制御手段63は、端末60が待ち受け状態のときに、加速度センサ78が“横の振り”を検知した場合は、券面イメージの表示指示と受け止めて、券面データ読み出し手段64に券面データの読み出しを指示する。一方、端末60が待ち受け状態で無いときに、加速度センサ78が“横の振り”を検知しても、それを無視する。
また、端末60が待ち受け状態のとき、制御手段63は、加速度センサ78が“横の振り”を検知するごとに、表示する券面イメージを更新する。あるいは、加速度センサ78が“横の振り”を一度検知すると、制御手段63は、全ての券面イメージを順番に表示するように、券面データ読み出し手段64の読み出しを制御し、券面イメージの表示が一巡すると、待ち受け状態管理手段77に対して待ち受け状態に戻るように指示する。
図15は、(2)の表示動作を行う携帯電話の構成を示している。この端末60は、横の振りを検知する第1加速度センサ781と、縦の振りを検知する第2加速度センサ782とを備えている。その他の構成は、図14と変わりがない。
制御手段63は、第1加速度センサ781が“横の振り”を検知すると、待ち受け状態管理手段77の状態表示に関わらず、券面イメージの表示指示と受け止めて、券面データ読み出し手段64に券面データの読み出しを指示する。一方、第2加速度センサ782が“縦の振り”を検知したときは、待ち受け状態管理手段77に、待ち受け状態への移行を指示する。
制御手段63は、第1加速度センサ781が“横の振り”を検知すると、待ち受け状態管理手段77の状態表示に関わらず、券面イメージの表示指示と受け止めて、券面データ読み出し手段64に券面データの読み出しを指示する。一方、第2加速度センサ782が“縦の振り”を検知したときは、待ち受け状態管理手段77に、待ち受け状態への移行を指示する。
図16は、(3)の表示動作を行う携帯電話の構成を示している。この端末60は、待ち受け状態管理手段に代えて、ボタンの押下を監視するボタン状態監視手段79を備えている。その他の構成は、図14と変わりがない。
ボタン状態監視手段79は、端末60のボタンが押されているとき、その旨を制御手段63に伝える。制御手段63は、ボタンが押されているときに、加速度センサ78が“横の振り”を検知した場合は、券面イメージの表示指示と受け止めて、券面データ読み出し手段64に券面データの読み出しを指示する。一方、ボタンが押されていないときに、加速度センサ78が“横の振り”を検知しても、それを無視する。
ボタン状態監視手段79は、端末60のボタンが押されているとき、その旨を制御手段63に伝える。制御手段63は、ボタンが押されているときに、加速度センサ78が“横の振り”を検知した場合は、券面イメージの表示指示と受け止めて、券面データ読み出し手段64に券面データの読み出しを指示する。一方、ボタンが押されていないときに、加速度センサ78が“横の振り”を検知しても、それを無視する。
図17は、(4)の表示動作を行う携帯電話の構成を示している。この端末60は、加速度センサ78が“横の振り”を検知した時刻からの経過時間を監視するタイマ監視手段80を備えており、一定時間が経過すると、元の待ち受け状態に戻る。その他の構成は、図14と変わりがない。
制御手段63は、加速度センサ78が“横の振り”を検知すると、待ち受け状態管理手段77の状態表示に関わらず、券面イメージの表示指示と受け止めて、券面データ読み出し手段64に券面データの読み出しを指示する。タイマ監視手段80は、加速度センサ78が“横の振り”を検知した時刻からの経過時間をカウントし、一定時間が経過する前に、加速度センサ78が“横の振り”を再度検知した場合は、それまでの計測時間をリセットし、改めて経過時間をカウントし直す。タイマ監視手段80は、この経過時間が一定時間に達したときは、その旨を制御手段63に伝え、制御手段63は、待ち受け状態管理手段77に、元の状態に戻るように指示する。
制御手段63は、加速度センサ78が“横の振り”を検知すると、待ち受け状態管理手段77の状態表示に関わらず、券面イメージの表示指示と受け止めて、券面データ読み出し手段64に券面データの読み出しを指示する。タイマ監視手段80は、加速度センサ78が“横の振り”を検知した時刻からの経過時間をカウントし、一定時間が経過する前に、加速度センサ78が“横の振り”を再度検知した場合は、それまでの計測時間をリセットし、改めて経過時間をカウントし直す。タイマ監視手段80は、この経過時間が一定時間に達したときは、その旨を制御手段63に伝え、制御手段63は、待ち受け状態管理手段77に、元の状態に戻るように指示する。
なお、ここでは、一定時間経過後に、元の待ち受け状態に戻る場合について説明したが、券面データを表示させる前の状態が電話帳表示や受信メール表示などであれば、同様に、制御手段63の指示で、一定時間経過後に、それらの続きの処理画面に戻るようにすることができる。
このように、ユーザのアクションと、券面データの表示動作とを連動させることにより、ユーザは、券面データの表示を片手で、簡単に操作することが可能になる。
このように、ユーザのアクションと、券面データの表示動作とを連動させることにより、ユーザは、券面データの表示を片手で、簡単に操作することが可能になる。
(第7の実施形態)
本発明の第7の実施形態では、セキュアデバイスへの電源供給方法の改良について説明する。
図18は、セキュアデバイス10に電源を供給する電源供給手段81を備えた端末60の構成を示している。その他の構成は、図14と変わりがない。
この端末60の加速度センサ78は、ユーザのアクションを検知すると制御手段63に伝え、制御手段63は、電源供給手段81に、セキュアデバイス10への電源供給を指示し、電源供給手段81は、セキュアデバイス10に電源供給を開始する。制御手段63は、また、券面データ読み出し手段64に券面データの読み出しを指示する。
こうして、セキュアデバイス10に対し、ユーザのアクションを契機に電源が供給され、それ以降、セキュアデバイス10は、この電源を用いて、接触通信、非接触通信によるカード処理を実行する。
このように、アクションが発生した時点でセキュアデバイスへの電源供給を始めることで、電力消費の削減が可能になる。
なお、ここでは、端末60からセキュアデバイス10に電源を供給する場合について説明したが、第1の実施形態で示した、セキュアデバイス自身が電源を保持する場合にも、この技術は適用できる。
本発明の第7の実施形態では、セキュアデバイスへの電源供給方法の改良について説明する。
図18は、セキュアデバイス10に電源を供給する電源供給手段81を備えた端末60の構成を示している。その他の構成は、図14と変わりがない。
この端末60の加速度センサ78は、ユーザのアクションを検知すると制御手段63に伝え、制御手段63は、電源供給手段81に、セキュアデバイス10への電源供給を指示し、電源供給手段81は、セキュアデバイス10に電源供給を開始する。制御手段63は、また、券面データ読み出し手段64に券面データの読み出しを指示する。
こうして、セキュアデバイス10に対し、ユーザのアクションを契機に電源が供給され、それ以降、セキュアデバイス10は、この電源を用いて、接触通信、非接触通信によるカード処理を実行する。
このように、アクションが発生した時点でセキュアデバイスへの電源供給を始めることで、電力消費の削減が可能になる。
なお、ここでは、端末60からセキュアデバイス10に電源を供給する場合について説明したが、第1の実施形態で示した、セキュアデバイス自身が電源を保持する場合にも、この技術は適用できる。
本発明の情報記憶装置は、単体として使用したり、あるいは、端末に装着したり、チップ状のものを端末に埋め込んで使用したりする、ICカードや各種のセキュアデバイス等の情報記憶装置に広く適用することができ、また、本発明の情報処理装置は、この情報記憶装置を装着したり、埋め込んだりする携帯電話やPHS(Personal Handy-phone System)、PDA(携帯情報端末)、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、あるいは、情報記憶装置に対して、接触通信または非接触通信を通じて、カード機能による処理を行わせるPOS端末、クレジット端末、改札機等の各種の情報処理端末に広く適用することができる。
10 セキュアデバイス
11 表示画面
21 券面
22 券面
30 データ格納パス管理手段
31 表示手段
32 表示指示受付手段
33 制御手段
34 券面データ読み出し手段
35 セキュアデバイス管理手段
36 券面データ格納手段
37 カードアプリ格納手段
38 カード磁気情報格納手段
39 裏面データ格納手段
40 サウンドデータ格納手段
41 デフォルメデータ格納手段
50 外部メモリ
51 券面データ格納手段
60 端末
61 表示手段
62 表示指示受付手段
63 制御手段
64 券面データ読み出し手段
65 セキュアデバイス管理手段
66 データ格納パス管理手段
67 裏面データ読み出し手段
68 裏面データ表示手段
69 サウンドデータ読み出し手段
70 デフォルメデータ読み出し手段
71 表示データ拡大縮小変更手段
72 表示手段情報格納手段
73 表示データ選択手段
74 タイマ監視手段
75 券面データ内部格納手段
76 券面データ読み出し・更新手段
77 待ち受け状態管理手段
78 加速度センサ
79 ボタン状態監視手段
80 タイマ監視手段
81 電源供給手段
361 券面データ
371 ICカードアプリ
381 カード磁気情報
391 裏面データ
781 第1加速度センサ
782 第2加速度センサ
11 表示画面
21 券面
22 券面
30 データ格納パス管理手段
31 表示手段
32 表示指示受付手段
33 制御手段
34 券面データ読み出し手段
35 セキュアデバイス管理手段
36 券面データ格納手段
37 カードアプリ格納手段
38 カード磁気情報格納手段
39 裏面データ格納手段
40 サウンドデータ格納手段
41 デフォルメデータ格納手段
50 外部メモリ
51 券面データ格納手段
60 端末
61 表示手段
62 表示指示受付手段
63 制御手段
64 券面データ読み出し手段
65 セキュアデバイス管理手段
66 データ格納パス管理手段
67 裏面データ読み出し手段
68 裏面データ表示手段
69 サウンドデータ読み出し手段
70 デフォルメデータ読み出し手段
71 表示データ拡大縮小変更手段
72 表示手段情報格納手段
73 表示データ選択手段
74 タイマ監視手段
75 券面データ内部格納手段
76 券面データ読み出し・更新手段
77 待ち受け状態管理手段
78 加速度センサ
79 ボタン状態監視手段
80 タイマ監視手段
81 電源供給手段
361 券面データ
371 ICカードアプリ
381 カード磁気情報
391 裏面データ
781 第1加速度センサ
782 第2加速度センサ
Claims (21)
- 任意のカードに関する処理を行うためのカード情報を格納するカード情報格納手段と、
前記カード情報に対応した前記カードの券面の画像を表示するための券面データを格納する券面データ格納手段と
を備えたことを特徴とする情報記憶装置。 - 前記券面データ格納手段は、券面データとして、カードの表面の画像を表示するための表面データを保持することを特徴とする請求項1に記載の情報記憶装置。
- 前記券面データ格納手段は、券面データとして、カードの裏面の画像を表示するための裏面データを保持することを特徴とする請求項2に記載の情報記憶装置。
- 前記券面データとともに、サウンドのデータを保持することを特徴とする請求項1に記載の情報記憶装置。
- 前記券面データとともに、デフォルメ画像のデータを保持することを特徴とする請求項1に記載の情報記憶装置。
- 前記券面データを用いて券面の画像を表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報記憶装置。
- 前記表面データを用いてカードの表面の画像を表示する第1の表示手段と、前記裏面データを用いてカードの裏面の画像を表示する第2の表示手段とを備えることを特徴とする請求項3に記載の情報記憶装置。
- 前記券面データを用いて券面の画像を表示する表示手段を備え、前記表示手段は、カードの表面の画像の次に裏面の画像を、または、裏面の画像の次に表面の画像を表示することを特徴とする請求項3に記載の情報記憶装置。
- 任意のカードに関する処理を行うためのカード情報と、前記カード情報に対応した前記カードの券面の画像を表示するための券面データとを保持する情報記憶装置にアクセスして前記券面データを読み出す情報処理装置であって、
前記情報記憶装置から読み出した券面データを基に画像を表示する表示手段と、
券面画像の表示指示を受け付ける表示指示受付手段と、
表示指示受付手段で受け付けた表示指示に基づいて前記券面データの読み出しと前記表示手段の画像表示とを制御する制御手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 前記情報記憶装置は、券面データとして、カードの表面の画像を表示するための表面データとカードの裏面の画像を表示するための裏面データとを保持し、前記表示手段として、前記表面データを用いて表面の画像を表示する第1の表示手段と、前記裏面データを用いて裏面の画像を表示する第2の表示手段とを備えることを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
- 前記情報記憶装置は、券面データとして、カードの表面の画像を表示するための表面データとカードの裏面の画像を表示するための裏面データとを保持し、前記表示手段は、表面の画像の次に裏面の画像を、または、裏面の画像の次に表面の画像を表示することを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
- 前記情報記憶装置から読み出した券面データを前記表示手段の画面サイズまたは表示解像度に応じて加工する表示データ加工手段を備えることを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
- 前記券面データの他にデフォルメ画像のデータを保持する前記情報記憶装置から、先に前記デフォルメ画像のデータを読み出して前記表示手段にデフォルメ画像を表示し、次いで、前記券面データを読み出して前記表示手段に券面の画像を表示することを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
- 前記表示手段の画面サイズまたは表示解像度に基づいて、情報処理装置で表示する表示内容を選択する表示データ選択手段を備え、前記券面データの他にデフォルメ画像のデータを保持する前記情報記憶装置から、前記表示データ選択手段が選択したデータを読み出して表示することを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
- 前記情報記憶装置が、前記券面データの他に、デフォルメ画像のデータとサウンドのデータとを保持し、前記表示データ選択手段が、券面データ、デフォルメ画像のデータ及びサウンドのデータの中から、情報処理装置で表示する表示内容を選択することを特徴とする請求項14に記載の情報処理装置。
- 前記情報記憶装置から全ての券面データを読み出して記憶領域に保持し、前記記憶領域から読み出した券面データを用いて前記表示手段に券面の画像を表示し、前記記憶領域の券面データを、定期的に前記情報記憶装置から読み出した券面データで更新することを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
- 前記表示指示受付手段は、情報処理装置が振られたことを検知して、表示指示として受け付けることを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
- 前記制御手段は、情報処理装置が振られたことを検知した前記表示指示受付手段の検知情報と、情報処理装置の状態とに基づいて、前記表示手段の画像表示を制御することを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
- 前記制御手段は、情報処理装置が振られた方向を検知した前記表示指示受付手段の検知方向に基づいて、前記表示手段の画像表示を制御することを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
- 前記制御手段は、前記表示手段が券面の画像を表示してから一定時間が経過しても表示指示受付手段が次の表示指示を検知しないとき、情報処理装置を券面データの表示前の状態に戻すように制御することを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
- 前記制御手段は、情報処理装置が振られたことを検知した前記表示指示受付手段の検知情報に基づいて前記情報記憶装置への電源供給の開始を制御することを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
Priority Applications (5)
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009537887A (ja) * | 2006-05-15 | 2009-10-29 | ノキア コーポレイション | メモリ要素の非接触プログラミング及び試験 |
JP2016110420A (ja) * | 2014-12-08 | 2016-06-20 | 株式会社 みずほ銀行 | カード媒体及びカード利用処理方法 |
US9496925B2 (en) | 2011-09-30 | 2016-11-15 | Nokia Technologies Oy | Method, apparatus, and computer program product for remote wireless powering and control of an electronic device |
WO2017138278A1 (ja) * | 2016-02-12 | 2017-08-17 | 本田技研工業株式会社 | 画像表示装置および画像表示方法 |
-
2003
- 2003-09-22 JP JP2003329934A patent/JP2005099908A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009537887A (ja) * | 2006-05-15 | 2009-10-29 | ノキア コーポレイション | メモリ要素の非接触プログラミング及び試験 |
US8384525B2 (en) | 2006-05-15 | 2013-02-26 | Nokia Corporation | Contactless programming and testing of memory elements |
US9496925B2 (en) | 2011-09-30 | 2016-11-15 | Nokia Technologies Oy | Method, apparatus, and computer program product for remote wireless powering and control of an electronic device |
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US10642033B2 (en) | 2016-02-12 | 2020-05-05 | Honda Motor Co., Ltd. | Image display device and image display method |
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