JP2005099267A - カラーフィルタ及び半透過型液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】透過表示においてぼけが生じずコントラストが高く、反射表示において光源と観察者の角度依存性が小さく優れた表示特性を有する半透過型液晶表示装置を可能とし、低コストで製造できるカラーフィルタ、及び半透過型液晶表示装置を提供すること。
【解決手段】反射部Reと透過部Trが同一の色材を用い同一の厚さに形成され、透過部の着色層2Bは一様(ベタ状)であり、反射部の着色層2Aには穴(着色層の欠落部)3が設けられ、面積変調により透過部の着色より淡い着色を呈し、且つ該反射部上に透明粒子と透明樹脂からなり両者の屈折率の差による光散乱性を有する光散乱層5が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、半透過型液晶表示装置に関するものであり、特に、透過表示においてコントラストが高く、反射表示において角度依存性が小さく優れた表示特性を有する半透過型液晶表示装置を可能とするカラーフィルタ、及びそれを用いた半透過型液晶表示装置に関する。
液晶表示装置は、電卓や腕時計に用いられるように、本来は電圧駆動で、かつ電流はほとんど必要としないために低消費電力の表示装置である。特にモノクロで周囲光で画像を観察する反射型表示装置においては、ほとんど電力を要しないため、小さな太陽電池だけで駆動する電源を意識しない使い方がされている。しかし、ノート型パソコンで見られるようなカラー表示を行う表示装置においては、カラーフィルタにより各画素に着色し液晶により光を変調する必要から、カラーフィルタの吸収分光量が不足し、周囲光のみで画像を観察する反射型では、特に室内では暗くなってしまうという欠点が生じた。
透過型表示装置は液晶パネルの観察者から見た裏側に白色光を発するバックライトを設けることにより、カラーでも十分明るい光量を確保している。しかしながら、バックライトによる電力消費は大きく、特にポータブル用途、携帯電話、ディジタルカメラ、カムコーダー、PDA、ノートパソコンでは充電池など電池駆動で使用する事が主になるため、利用時間が制限されることになり課題となった。
また、屋外で使用することも想定しなくてはならず、太陽光下など非常に明るい環境では、透過型表示装置の画像部の発光量が環境光に比較して相対的に小さくなり、また表面反射量が無視できないぐらい大きくなり、見にくくなるという問題が生じた。一方反射型表示装置は環境が明るいほど表示特性は向上する。
カラー表示特性、消費電力削減、および全環境型の表示特性のすべてを同時に実現するために、半透過型表示装置が開発され、実用域に入り、ポータブル用途の主流になりつつある。
これは画素のうちの一部を反射表示に一部を透過表示に使用するもので、反射表示部に相当する領域にのみ反射層が一対の対向基板の観察者側から見て向こう側の対向基板の内面に設けられており、反射表示の時には反射板での反射により画像を観察する。
透過表示の時には、一対の対向基板の観察者側から見て向こう側にあるバックライトを点灯させることにより、画像を観察する。明所では反射表示で、暗所でのみバックライトを点灯して透過表示を用いるものである。このようなディスプレイでは暗所明所ともに明るい鮮明なカラー表示が可能で、明所ではバックライトを点灯する必要がなく消費電力を小さく抑えられる。
反射表示では、いずれかの層に散乱機能を持たせる必要がある。それは、特に鏡面反射板を用いた場合には、光源からの光は鏡面反射の方向のみに反射され観察者に届かないからである。散乱特性が、特に反射表示では重要で、紙のような全方位均等に反射する散乱特性では、見え方に角度依存性はないものの、不要な部分にまで光を反射することになり、全体として暗くなる。
光源の位置と表示装置の位置を想定して、観察者の両眼に至る可能性のある範囲にのみ光量をできるだけ大きくとり、それ以外には行かないようにする設計が必要である。
その方法の一つとして、反射板の表面形状を、微小な凹凸にし、凹面鏡、凸面鏡の組み
合わせにより、散乱特性すなわち反射の角度依存性を制御したものが提案されており、一部使用されている。
これらは、金属の反射を用いるもので波長分散がなく幾何光学による設計が可能で有利ではあるが、樹脂による凹凸作製の後に金属薄膜を真空で形成し、パターンエッチング、平滑層形成、透明電極形成などとパターン化、電極配線など複雑な多数回のフォトリソグラフィ工程を含まざるを得ないため、コストが高くなるという欠点を有した。
また、対向する一対の基板の外側にあり観察者から見て手前側に散乱層を設けたものもある。たとえば、観察者側の基板と偏光板との間に設けられる接着剤層に散乱機能を持たせた、前方散乱板があるが、画像を形成する液晶層と散乱層との間に、基板の厚み、たとえばガラスにおいては0.5mm以上と画素の10倍以上の距離が生じることになり、画像のぼけが生じるという欠点を有することになる。
また、透過部と反射部からなる画像領域全体に散乱層を有することになるため、透過表示での観察でも散乱層を通過した光を偏光板越しに観察することになり、コントラストの低下も課題としてあげられる。
それは、散乱層によるわずかな消偏性のためである。透過表示では従来非常に高いコントラストが得られており、黒表示でのわずかな消偏性による微少な光の漏れが、大きくコントラスト値を減じることになる。
特開平07−028055号公報では、散乱層を対向する一対の基板の内側に設ける構造を提案している。この構造によると、凹凸構造を持つ反射板のように複雑な製造工程を経ずに、従って低コストで製造が可能で、かつ前方散乱板のように画像にぼけがない鮮明な画像が得られる。しかしながら、やはり画像部全体に散乱層が存在することになり、透過表示でのコントラストがわずかに低下するという欠点が存在した。
特開2001−194514号公報には、散乱層の分散樹脂と粒子の屈折率と粒径を規定し、前方散乱強度を大きくとるとともに散乱による色付きを抑える提案をしている。しかしながら、散乱層を画像部全体に設けることを前提にし、後方散乱や消偏性の改善に重点を置いているため、反射表示での散乱強度や色味の角度依存性は十分ではなかった。特に反射表示では、屋外で使用することが多く、特に太陽光下では平行光が光源となるため、散乱程度が大きい方が表示特性が優れており、従来のものでは不足していた。
特開平07−028055号公報 特開2001−194514号公報
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、半透過型液晶表示装置に用いるカラーフィルタであって、半透過型液晶表示装置に用いた際には透過表示においてぼけが生じずコントラストが高く、反射表示において光源と観察者の角度依存性が小さく優れた表示特性を有する半透過型液晶表示装置を可能とし、また、その製造においては複雑な製造工程を経ずに低コストで製造できるカラーフィルタを提供することを課題とするものである。
また、このカラーフィルタを用いた半透過型液晶表示装置を提供することを課題とする。
本発明は、透明基板上の、着色層の画素が反射部と透過部とからなり、複数色の着色層で構成される半透過型液晶表示装置用カラーフィルタにおいて、反射部と透過部が同一の
色材を用い同一の厚さに形成されたものであり、透過部の着色層は一様(ベタ状)であり、反射部の着色層には穴(着色層の欠落部)が設けられ、面積変調により透過部の着色より淡い着色を呈し、且つ該反射部上に透明粒子と透明樹脂からなり両者の屈折率の差による光散乱性を有する光散乱層が設けられていることを特徴とするカラーフィルタである。
また、本発明は、上記発明によるカラーフィルタ上に透明電極が設けられた観察者側電極基板と、透明基板上の反射部に反射層が設けられ、画素毎に透明電極が設けられた背面側電極基板により液晶を挟持したことを特徴とする半透過型液晶表示装置である。
以上示したように、本発明を用いると、反射モードではより明るく、視野角依存性のあまりない表示特性が得られる。また透過モードでは、十分高いコントラストが得られる。また散乱機能を持たせる部分が、粒子含有の樹脂粒子を形成するのみで形成されるため、工程が簡単で製造コストを抑えることが可能となる。
以下に本発明の実施の形態を詳細に説明する。
本発明が適用される半透過型液晶表示装置は、構成要素として、二枚の透明基板、反射層、光散乱膜、着色層、透明導電層、液晶層、必要によりTFT等のスイッチング素子からなる。それぞれについてまず述べる。
透明基板としては、ガラスがもっとも適しているが、ポリエーテルサルフォン、ポリカーボネートなどの光学異方性のないプラスチック基板が適用できる。光学異方性の他に透明性や、耐熱性、耐薬品性などが必要であり、ガラスとプラスチックのハイブリッドも適用できる。
反射層としては、アルミニウムの蒸着層が、価格や反射率の優れている点で適しているが、さらに高反射率が得られる銀やその合金も使用できる。本発明の半透過型液晶表示装置では画素を透過部と反射部に面積的に分割するのが特徴で、反射部のみに反射層を設ける。作製の方法は、基板に対し、反射層を蒸着等で設けた後、フォトリソグラフィ法等でパターン化するものである。
着色層は、カラーフィルタといわれる部分であり、一般的には三原色R(赤)、G(緑)、B(青)をパターン状の画素毎に塗り分ける。作製の方法としては、感光性の着色レジストを用いて、フォトリソグラフィ法で行う。
すなわち、全面塗布、パターン露光、現像で露光部分または非画像部分を除去し、一色のパターンを得るもので、3回繰り返して3色の塗り分けを行う。また印刷法、インクジェット法などによっても作製することができる。色と色の間に黒のパターンを入れることによって、彩度向上とコントラスト向上を図ることもできる。
透明電極層は、ITOやZnO、NESAなどのスパッタリング、蒸着などにより設ける。両基板ともに設けるが、片側、もしくは、両側を画素状に分割する必要があり、フォトレジストによるパターン作製、エッチングを行う。
また、半透過の反射部の反射板を電極として用いることもできる。もちろんこの場合には透明である必要はない。その場合でも透過部は透明電極が必要である。ここでの電極の目的は、液晶を電場により配向させることである。
実際には電極上に、配向膜を形成し、ラビングを行うことにより基板表面での、電圧無印加時の液晶分子の配向状態を制御する工程が必要となる。液晶層の形成は、次に述べるような構成で作製した2枚の電極基板をシール剤により所定のギャップを持って接着した
後、液晶を封入する事によって行う事ができる。
また、液晶を滴下した後、両基板を合わせて接着する方法も採用することができる。
構成は、両基板のうち観察者側の基板にカラーフィルタといわれる複数色の画素からなる着色層を設けた後、その上に背面基板の反射層の存在に対応する部分にのみ光散乱膜を設け、さらに全面に透明電極を設けるものである。
また、パッシブモードでの駆動では電極をパターン化する事が必要である。背面側の基板はアクティブモードの場合は、スイッチング素子を形成した後、パターン状に反射層を形成し、さらに透明電極をパターン状に形成する。この際、素子及び各層間にはスルーホールを設けた絶縁層を有することができる。
絶縁層は感光性樹脂を用いてパターニングする方法が好ましいが、印刷等他の方法も可能である。パッシブモードの場合は、スイッチング素子は不要となる。
本発明における着色層は、反射部と透過部で着色層の面積率に差をつけたものである。すなわち、透過部はベタ状に形成しておき、反射部の着色層には穴をあけ面積率を小さくし、一部の光を着色層を経ずに通過させることにより淡い着色とするものである。
反射部の着色層に穴をあけるには、すなわち、着色層に欠落部を作る方法としては、感光性の色材を用いる場合にはマスク設計で行い、印刷による場合には版設計で行う。感光性の色材としては、画素の中にパターン(穴)を形成することになるため、解像性に優れた感光性の色材を用いることが好ましい。
また、着色層と感光層を分けて感光層の現像と同時に着色層をエッチングする方法も適用できる。
光散乱膜の組成としては、透明粒子を透明樹脂中に分散させて構成される。散乱の程度は、透明粒子と透明樹脂の屈折率差と粒子の径によって決定される。 また、層の膜厚や粒子の含有量にもよるが、パネル構成の制約から上限がきまる。屈折率差と粒子の径の関係は、屈折率差が大きいほど散乱の程度が極大となる粒子の径が小さくなり、散乱強度も大きくなる。すなわち、屈折率差が大きい組み合わせの時には、粒径が小さい側に散乱最大の粒径があり、その粒径より大きくても小さくても、散乱強度は低下する。
また、このピークよりはずれた範囲であっても、膜厚や粒子含有率を上げることにより散乱性は稼げるもののパネルとしての特性、すなわち、着色、膜硬度、平滑性などが劣化してしまうとともに、光学特性においても後方散乱が増し、コントラストが低下してしまう。
また、前記穴をあける方法の問題点として、着色層のある部分とない部分が同じ画素内に形成される事となり、パネルを組んだときに、セルギャップにムラが生じ、液晶の配向不良や液晶による光の変調に不具合が生じることあった。
しかし、光散乱膜は散乱性をもたせるだけでなく、着色層の凹凸を埋め平坦化する機能を有するので、穴あけ構造において穴によるセルギャップに起因する表示不良を解消することができる。
上記条件を満たす、光散乱膜に用いる透明樹脂としては、例えば、アクリル系透明樹脂、フッ素系アクリル樹脂、シリコーン系アクリル樹脂、エポキシアクリレート樹脂、及びフルオレン樹脂等を使用することができる。
また、透明粒子としては、無機酸化物からなる透明粒子としては、例えば、シリカやアルミナ等からなる粒子を挙げることができる。また、樹脂からなる透明粒子としては、アクリル粒子やスチレンアクリル粒子及びその架橋体;メラミン−ホルマリン縮合物の粒子;PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(ペルフルオロアルコキシ樹脂)、FEP(テトラフルオロエチレン−へキサフルオロプロピレン共重合体)、PVDF(ポ
リフルオロビニリデン)、及びETFE(エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体)等の含フッ素ポリマー粒子;シリコーン樹脂粒子等を挙げることができる。
そのような樹脂の中でも、シリコーン樹脂、メラミン樹脂、及びフッ素系アクリレート樹脂等を用いることが好ましい。また、透明樹脂の多くは比較的屈折率が低いので、これらの中でも、シリカ粒子やシリコーン樹脂粒子は、屈折率が1.40〜1.45(ハロゲンランプD線589nm)と小さいため特に好適である。
上述した透明粒子には、溶剤に対する分散性を向上させる目的や透明樹脂に対する分散性を向上させる目的で、適当な表面処理を施すことができる。そのような表面処理としては、例えば、透明粒子の表面にSnO2 、ZrO2 、Al2 3 、ZnO、透明樹脂、シランカップリング剤やチタネートカップリング剤やアルミネートカップリング剤のようなカップリング剤、または界面活性剤等を塗布被覆する処理を挙げることができる。
また、アルコール、アミン、または有機酸等を用いて透明粒子の表面で反応を生じさせる処理も挙げることができる。
なお、これら塗布液は、有機溶剤や、分散助剤、レベリング剤、及びカップリング剤のような添加剤を含有することができる。
また、光散乱膜は、色材のような微量の添加剤を含有することができる。この場合、透明樹脂及び透明粒子のいずれが添加剤を含有していてもよく、或いは透明樹脂及び透明粒子の双方が添加剤を含有していてもよい。
反射層のある部分にのみ光散乱膜を設ける方法としては、スクリーン印刷のような印刷法、光散乱膜自体に感光性を持たせておき、パターン露光、現像する方法などが適用される。
感光材料としては、末端にカルボン酸をもつアルカリ可溶な樹脂、例えば、メタクリル酸或いはアクリル酸と各種アクリル樹脂からなるアクリル重合体、ポリイミド前駆体、末端基にカルボン酸をもつフローレン樹脂等をアルカリ溶液に浸漬して散乱膜を除去することができる。
また、フォトリソグラフィ法で光散乱膜を所定のパターンに形成することができる。すなわち、上記のアニオン系樹脂に、各種モノマーと、光重合開始剤とを混合し感光性を付与し、露光、アルカリ現像のプロセスを経てパターニングすることができる。
ここで屈折率の選定には、複数の透明樹脂系の配合、および粒子の選定によって行うことができる。
透明樹脂の屈折率>透明粒子の屈折率の系では、透明樹脂としてはポリスチレン、フルオレン樹脂などの芳香環を含む重合体やポリイミド系樹脂が適用される。また、高屈折率の樹脂と他の樹脂あるいはモノマーの配合により、適正な屈折率を得ることができる。また、高屈折率を有する無機粒子の可視光波長の1/3以下の粒径を持つ微粒子を分散した樹脂も使用することができる。
たとえば、酸化チタン微粒子を通常のアクリル樹脂に分散し高屈折率樹脂のように扱うものである。低屈折粒子としては、シリカ粒子、架橋アクリル粒子、フッ素含有アクリル系粒子、フッ素化ポリエチレン系粒子などが使用できる。
透明樹脂の屈折率<透明粒子の屈折率の系では、透明樹脂としてはアクリル系樹脂、フッ素含有アクリル系樹脂が使用できる。透明粒子としては、架橋ポリスチレン、ポリジビニルベンゼン、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン系樹脂の粒子が使用できる。また無機系としては、酸化チタン、酸化亜鉛、アルミナ、炭酸カルシウムなどが使用できる。
通常、好ましい反射光強度プロファイルを得るには、透明粒子の粒径を0.2μm以上
であり、且つ3.5μm未満とすることが好ましく、0.7μm以上であり、且つ3.0μm未満とすることがより好ましく、1.0μm以上であり、且つ3.0μm未満とすることが最も好ましい。
ここで透明粒子の粒径分布を広げる事により回折に起因する着色を防ぐことが出来る。最小粒子径と最大粒子径の比を1.5倍乃至3倍として連続的に粒径が分布することが好ましい。
同様に屈折率が異なる数種の透明樹脂を混合することにより、さらに効果を高めることが出来る。
また、好ましい反射光強度プロファイルを得るには、透明樹脂の容積に対する透明粒子の容積の比は、0.2以上であり且つ1.2未満とすることが実用的であり、0.6以上であり、且つ1.2未満とすることが好ましい。
なお半透過型液晶表示装置では、光散乱膜は、カラーフィルタ層に対して充分な接着性を有していることが必要である。また、光散乱膜には、通常、耐湿性、耐溶剤性、及び耐薬品性のように信頼性を得る特性に優れていることも要求される。
一般に、これら特性に優れた光散乱膜を得るためには、光散乱膜中の透明粒子の割合を低減すればよい。このような観点から、透明樹脂の容積に対する透明粒子の容積の比は、1.0未満とすることが好ましく、0.8未満とすることがより好ましい。
また、透明樹脂の容積に対する透明粒子の容積の比は、光散乱膜の成膜性にも影響を与える。透明樹脂の材料である透明樹脂溶液の比重と透明粒子との比重とは、ほぼ一致することもある。しかしながら、透明粒子の粒径は粉体としては比較的大きいため、透明粒子の比重が1.5を超える場合には、透明樹脂溶液中で透明粒子の沈降を生じ易い。また、透明樹脂溶液中で透明粒子割合を高めると、光散乱膜の平坦性が低下する。
したがって、光散乱膜の成膜性の観点からは、透明樹脂の容積(透明樹脂溶液の固形分の容積)に対する透明粒子の容積の比は、1.2以下とすることが好ましい。以上を纏めると、透明樹脂の容積に対する透明粒子の容積の比は、0.2以上であり、且つ0.8未満とすることが望ましく、0.5以上であり、且つ0.8未満とすることがより望ましい。
次に、本発明の実施例について説明する。
図1(a)、(b)は、実施例1及び実施例2におけるカラーフィルタと半透過型液晶表示装置の断面の説明図である。
ガラス基板(1)上に、ブラックマトリックスを形成したあと、カラーフィルタ用カラーレジストの赤を塗布し、パターン露光、現像により着色層(2)を形成した。
この際、反射部(Re)の着色層(2A)には面積率で40%の穴(3)を画素の中に作成するようマスク設計した。露光、現像後、顕微鏡で観察したところ反射部(Re)の着色層(2A)に穴(3)が確認できた。
更に、緑、青についても同様の手順を繰り返し、図1(a)に示す、3色の着色層を有するカラーフィルタ(4)を得た。
次に、感光性で現像可能な透明樹脂として、以下に示す塗布液を調製した。
スチレン・アクリル酸共重合体、メタクリル酸メチル・アクリル酸共重合体を、モル比で1:0に混合、アクリルモノマーM402(東亜合成(株)製)を重合体の1/3(重量比)添加、光ラジカル発生剤、イルガキュア907(チバスペシャルティケミカルズ製)を固形分の8%添加、シクロヘキサノンで希釈し固形分比20%になるように調製した。
透明粒子としては、2μm径(数平均粒径)のシリカ粒子を用い、透明樹脂と透明粒子の重量比率を固形分で4:1として、乾燥膜厚を3.0μmとして回転塗布機で塗布した。
乾燥後、パターン露光で反射部のみ露光し、現像により反射部のみ、すなわち、着色層に穴のあいた領域上に光散乱層(5)を形成し、図1(b)に示す、光散乱層を形成したカラーフィルタ(4’)を得た。
図1(a)に示すカラーフィルタ(4)の反射部の表面は、約1.5μmの凹凸(D1)があったが、図1(b)に示す、光散乱層を形成したカラーフィルタ(4’)の反射部の表面は、0.1μm以下の平坦(D2)な表面が得られた。
半透過型液晶表示装置の2種を以下の方法により作製した。実施例1で作製した、図1(a)に示す、光散乱層を形成しないカラーフィルタ(4)による半透過型液晶表示装置と、図1(b)に示す、光散乱層を形成したカラーフィルタ(4’)による半透過型液晶表示装置との2種である。
つまり、先ず、カラーフィルタ(4)を作製した後に、ITOを全面スパッタリング形成し、230℃1時間焼成により透明導電層(透明電極)(6)を設け、観察者側電極基板(7)を作製した。
また、カラーフィルタ(4)を作製した後に、前記実施例1の組成を持つ光散乱膜(5)を3.0μm厚に形成し、カラーフィルタ(4’)を作製した後に、ITOを全面スパッタリング形成し、230℃1時間焼成により透明導電層(透明電極)(6)を設け、観察者側電極基板(7’)を作製した。
一方、通常の方法でガラス基板上にTFTを形成した後,絶縁層を介して反射層を形成し、フォトリソグラフィ法で反射部のみ反射層(8)を残した。透過部と反射部の面積比率は6:4であった。その後、絶縁層を介して透明導電層を設け、フォトレジストを用いてパターン化し、透明電極(9)を形成し、背面側電極基板(10)を得た。
両基板の電極表面を配向処理した後、張り合わせ、液晶(11)を封入して半透過型液晶表示装置を作製した。表示特性、つまり視野角依存性、明るさ、透過および反射モードでのコントラストを表1に示した。
光散乱膜のある半透過型液晶表示装置では、視野角依存性、明るさが優れていた。また、太陽光下での観察でギラツキ感がないことが分かった。更に、液晶配向がきちんと行われるため、特に反射部のコントラストが良好であった。
実施例1及び実施例2におけるカラーフィルタと半透過型液晶表示装置の断面の説明図である。(a)は、光散乱層を形成しないカラーフィルタによる半透過型液晶表示装置(b)は、光散乱層を形成したカラーフィルタによる半透過型液晶表示装置
符号の説明
1・・・ガラス基板
2・・・着色層
2A・・・反射部の着色層
2B・・・透過部の着色層
3・・・穴
4・・・光散乱層を形成しないカラーフィルタ
4’・・・光散乱層を形成したカラーフィルタ
5・・・光散乱層
6・・・透明導電層(透明電極)
7・・・光散乱層を形成しない観察者側電極基板
7’・・・光散乱層を形成した観察者側電極基板
8・・・反射層
9・・・透明電極
10・・・背面側電極基板
11・・・液晶
Re・・・反射部
Tr・・・透過部

Claims (2)

  1. 透明基板上の、着色層の画素が反射部と透過部とからなり、複数色の着色層で構成される半透過型液晶表示装置用カラーフィルタにおいて、反射部と透過部が同一の色材を用い同一の厚さに形成されたものであり、透過部の着色層は一様(ベタ状)であり、反射部の着色層には穴(着色層の欠落部)が設けられ、面積変調により透過部の着色より淡い着色を呈し、且つ該反射部上に透明粒子と透明樹脂からなり両者の屈折率の差による光散乱性を有する光散乱層が設けられていることを特徴とするカラーフィルタ。
  2. 請求項1記載のカラーフィルタ上に透明電極が設けられた観察者側電極基板と、透明基板上の反射部に反射層が設けられ、画素毎に透明電極が設けられた背面側電極基板により液晶を挟持したことを特徴とする半透過型液晶表示装置。
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