JP2005098780A - 医療検査用カセット - Google Patents

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Abstract

【課題】薬液処理の透過性を改良した医療検査用カセットを提供する。
【解決手段】耐薬品性材料からなるカセット本体1と蓋2とを具備してなり、カセット本体1が上面を開放し、検体を収容し得る方形の容器で、多数の透孔3を有し、蓋2がカセット本体1に着脱自在に取り付けられ、多数の透孔7を有してなる医療検査用カセットにおいて、蓋2の表面には、縦方向の中心線の透孔7のリブ上に空間部形成用突起14が、また、横方向の中心線に近接した透孔7のリブ上に、前記突起14に交差するように空間部形成用突起15が設けられている。これによって、上下のカセットに略1/2のずれが生じても、カセット間に均一な空間部が形成維持されるので、薬液の透過性、拡散性及び検体との接触性が飛躍的に高められる。
【選択図】図2

Description

本発明は、医療検査用顕微鏡標本の作製に使用する医療検査用カセットに関し、更に詳しくは、蓋の表面に空間部形成用突起を設け、カセットを積み重ねて、又は並接して薬液処理を施す際の薬液の透過性を改良した医療検査用カセットに関する。
従来のこの種のカセットは、例えば、図13に示すように、耐薬品性合成樹脂からなるカセット本体1と蓋2とを具備してなる。カセット本体1は、上面を開放した方形の容器で、底部に多数の透孔3を有し、短辺側の一側壁の外側に底部に向かって末広がり状に傾斜した板状の記録部4を設け、その内側に係止溝5を有し、他の側壁の外側に係止部6を有する。
蓋2は、着脱可能な板状体で、板面に多数の透孔7を有し、裏面の外周面に沿ってカセット本体内に嵌合するリブ8を有し、短辺側の一方側には前記係止溝5の記録部4の裏面に沿って嵌入係合する傾斜状係止片9を有し、短辺側の他方側にはカセット本体1よりも僅かに大き目の突縁部10を有し、係合部6と係合する係止片11を有している(例えば、特許文献1参照)。
上記カセットを使用して顕微鏡標本を作製するには、まず、採取した検体12をカセット本体1内に収容して蓋2を取り付け、記録部4に被検者の氏名等を記録しておく。蓋2の傾斜状係止片9は、カセット本体1の係止溝5 に係合し、また係止片11はカセット本体1の係止部6に係合して蓋2を固定する。
続いて、透孔7、3を通じて、検体12を水洗し、次いでアルコールにより検体12の水分を除去し、キシレンにより後述する液状パラフィンとの親和性を付与する。
次に、図示しないが、検体12を包埋したパラフィンがカセット本体1の底部に付着してなるカセットブロックを得、ミクロトームでパラフィンの検体12を包埋した部分をスライスし、スライスした薄片に染色、その他の所定の処理を施すことにより顕微鏡標本を得るのである。
特開2002−5800号公報(図29、図1参照)
しかしながら、カセットは、通常、複数個を積み重ねたり並接して上記した薬液処理がなされるが、図13に示したような従来のカセットの場合は、上部又は隣のカセットの底面と下部又は隣のカセットの蓋の表面とが密着するため、上部又は隣のカセットの蓋2の透孔7及びカセット本体1の透孔3を透過した薬液がそのまま下部又は隣のカセットの蓋2の透孔7からカセット本体1内に流入して検体12を処理した後、カセット本体1の透孔3から更に下部又は隣のカセットの蓋2の透孔7よりカセット本体1内に流入するという操作を繰り返すことになり、したがって、薬液の透過は略一方方向のみとなり、薬液処理は必ずしも十分に効率的であるとは云い難い。
上記問題を解決するために、図14に示すように、蓋の表面の外側(図14では四隅)に識別表示13を突設し、カセットを積み重ねた場合や並接した場合に、該識別表示13によりカセット間に空間部を形成させ、この空間部からも薬液をカセット内に流入させることにより、薬液の透過性を改善したカセットが報告されているが、上記の如く、蓋2の外側のみに識別表示13のような突起を設けた場合は、図15〜17に示すように、積み重ねたカセットが少しずれただけで、上位カセットの上下又は左右のいずれかの側が下位カセットの突起上から滑落し、空間部形成の機能を果たすことができず、従って、薬液透過性は低下することが避けられない。また、脱落している側と脱落していない側とで空間部Sの大きさが異なるために薬液透過量に不均一が生じ、その結果、均一な薬液処理が不可能となるという問題をはらんでいる。さらに、これらの問題は、カセットを並接して薬液処理を施す場合にも生じる。
本発明は、上記の如き欠点を解消し、積み重ねたカセットや並接したカセットがずれてもカセットとカセットとの間に空間部が形成され、一方方向からのみならず、積み重ねた又は並接したカセットとカセットとの間からも薬液を流入させることにより、薬液処理が均一で且つ処理効率が改善された医療検査用カセットを提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る発明は、耐薬品性材料からなるカセット本体と蓋とを具備してなり、前記カセット本体が上面を開放し、検体を収容し得る方形の容器で、多数の透孔を有し、前記蓋がカセット本体に着脱自在に取り付けられ、多数の透孔を有してなる医療検査用カセットにおいて、前記蓋の表面の少なくとも縦、横の中央部付近に交叉状に空間部形成用突起を設けたことを特徴とする医療検査用カセットを内容とする。
本発明の請求項2に係る発明は、蓋の表面の縦、横の各中心線から両側の20%の範囲内に略十字状の空間部形成用突起を設けた請求項1記載の医療検査用カセットである。
本発明の請求項3に係る発明は、蓋の表面の縦、横の各中心線から両側に15%の範囲内に空間部形成用突起を交叉状に設けた請求項1記載の医療検査用カセットである。
本発明の請求項4に係る発明は、空間部形成用突起を断続的に設けた請求項1〜3のいずれか1項に記載の医療検査用カセットである。
本発明の請求項5に係る発明は、カセット本体が仕切璧により複数個の小室に区画されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の医療検査用カセットである。
本究明の請求項6に係る発明は、蓋及び/又はカセット本体が耐薬品性の透明材料からなる請求項1〜5のいずれか1項に記載の医療検査用カセットである。
本究明の請求項7に係る発明は、透明材料がポリプロピレン樹脂である請求項1〜6のいずれか1項に記載の医療検査用カセットである。
本究明の請求項8に係る発明は、透明材料がポリエステル樹脂である請求項1〜6のいずれか1項に記載の医療検査用カセットである。
本発明の医療検査用カセットによれば、積み重ねた場合や並接した場合において、上下のカセットに例えば50%近い大きなずれが生じても、蓋に設けた空間部形成用突起によりカセットとカセットとの間に均一な空間部(スペース)が形成・維持されるので、薬液処理の際の薬液の透過性、拡散性、及び検体との接触性が飛躍的に高められ均一、且つ効率的な薬液処理が可能となる。
本発明は、耐薬品性材料からなるカセット本体と蓋とを具備してなり、カセット本体が上面を開放し、検体を収容し得る方形の容器で、多数の透孔を有し、前記蓋がカセット本体に着脱自在に取り付けられ、多数の透孔を有してなる医療検査用カセットにおいて、前記蓋の表面の少なくとも縦、横の中央部付近に交叉状に空間部形成用突起を設けたことを特徴とするものである。そして上記空間部形成用突起は、カセットを積み重ねたり並接した場合において、カセットとカセットとの間に薬液を透過させるための空間部を形成させるためのものである。
本発明において、空間部形成用突起は蓋の表面の少なくとも縦及び横の中央部付近に交叉状に設けられる。
空間部形成用突起は、上下、左右、斜めいずれの方向にずれても本発明の目的を達成できるという点では、図1に示すように、実質的に縦、横の中央、即ち、縦の中心線a1、横の中心線b1の位置に設けるのが最も好ましく、この場合は、いずれの方向に略50%迄の大きなずれが生じても縦、横の交叉する空間部形成用突起により支えられ、該突起の高さに相当する空間部が保持されるが、同図に示すように、それぞれの中心線a1、b1から両側に20%の線a3、b3の範囲内、即ち、縦、横とも中央付近の40%の範囲内であれば、上下、左右、斜めのいずれの方向に約30%ずれても空間部が保持され、本発明の目的とする効果が十分に達成される。好ましくは、それぞれの中心線a1、b1から両側に15%の線a3、b3の範囲内、即ち、縦、横とも中央付近の30%の範囲内であれば、上下、左右、斜めのいずれの方向に約35%ずれても空間部が保持され、本発明の目的とする効果が一層十分に達成される。
空間部形成用突起は、連続的に設けても、断続的に設けてもよいが、蓋の表面に平行な方向の薬液の流動性を妨げない観点からは、断続的に設けるのが好ましい。
また、空間部形状用突起は、蓋の透孔を塞がないように透孔と透孔との間に設けるのが好ましい。空間部形成用突起は、連続的に設ける場合は、断面が半円形、半楕円形、半矩形、半多角形等のロッド状のものでよく、また、断続的に設ける場合は、半球状、半楕円球状、矩形柱状等の突起を適宜間隔を置いて列設すればよい。
また、本発明において空間部形成用突起は交叉状に設けられるが、必ずしも十字状でなくてもよく、後に図11や図12に示すように、概ね十字状に設ける場合も含まれる。
また、必要に応じ、更に突起を追加することも勿論可能である。この場合、概ね十字状の突起により区画された各領域内の略中間又はそれよりも外側寄りに少なくとも1個設けるのが好ましい。
空間部形成用突起の高さは好ましくは、少なくとも0.3mmの高さ、より好ましくは、少なくとも0.5mmの高さで設けられる。空間部形成用突起が0.3mmよりも低くなると、カセットとカセットとの間に形成される空間部が小さくなり薬液の透過性の改善効果が不十分となる。尚、空間部形成用突起の高さの上限は、カセットの大きさにより一概には規定できないが、余り高くなると積み重ねたり並接した場合に場所をとり、処理効率が低下するとともに、取り扱い性も悪くなる。従って、10mm程度が好ましい。
本発明のカセットの材料は、標本作成に使用する化学薬品に対して耐性を有する合成樹脂や金属が好ましく、例えば、ポリアセタール、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリプロピレン、ステンレス等が挙げられる。
また、カセット本体を樹脂で作り、蓋を金属で作ることもでき、更に、その逆も可能である。
また、カセット本体、蓋のいずれかが、又はその両方が透明材料で作成されることにより、蓋のみが透明材料からなる場合は蓋の外側から、また、カセット本体のみが透明材料からなる場合は、カセット本体(側壁又は底部)の外側から、更に、カセット本体と蓋の両方が透明材料からなる場合は、カセット本体及び蓋の両方の外側から、内部の検体の状況を視認することができる。即ち、カセット内部に収容した検体の状況(大きさ、個数、形状、色、カセット本体内での存在位置、濾紙とともに検体を収容した場合は、濾紙の位置、濾紙上の検体の方向等)を明確に視認することができ、顕微鏡標本作成の効率化、確実化を図るとともに、精度の高い検査結果を得ることができる。
透明材料としては、例えば、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル(特にPET)樹脂が好適であり、とりわけ耐薬品性に優れ低コストという点からポリプロピレン樹脂が好適である。
さらにまた、カセット本体を仕切壁で区画して複数個の小室にすることにより、同時に複数個の検体が処理されるので極めて効率的である。しかし、前記したように、既存のミクロトーム等の装置を使用する場合には、カセットの大きさに自ら制約があり、従って、複数個の小室を設ける場合は、2〜9個程度が好ましい。9個を越えると、小室のサイズが小さくなり過ぎ、収容、処理する検体のサイズも制限され不都合な場合がある。
以下、本発明の実施例を示す図面に基づいて詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されないことは云うまでもない。
実施例1
実施例1の医療検査用カセットは、図2、図3に示すように、耐薬品性材料からなるカセット本体1と蓋2とを具備してなり、カセット本体1が、上面を開放した、検体を収容し得る方形の容器で、多数の透孔3を有し、短辺側の一側壁の外側に底部に向かって末広がり状に傾斜した板状の記録部4を備えるとともに、その内側に係止溝5を有し、他の側壁の外側に係止部6を有してなる。
一方、蓋2は多数の透孔7を有し、裏面の外周面に沿ってカセット本体1内に嵌合するリブ8を有し、短辺側の一方側には前記係止溝5に記録部4の裏面に沿って嵌入係合する傾斜状係止片9を、他方側にはカセット本体1よりも僅かに大き目の突縁部10を有し、前記係止部6と係合する係止片11を有してなる。
さらに、蓋2の表面には、縦方向の中心線付近の透孔7のリブ上に空間部形成用突起14が、また、横方向の中心線付近の透孔7のリブ上に、前記突起14に十字状に空間部形成用突起15が設けられ、全体として交叉状の空間部形成用突起を形成している。
また、図3に示したように、カセット本体1の内部には採取した検体を区分して入れられるように、2条の仕切壁16が立設され、3個の小室が形成されている。必要に応じ、さらに該2条の仕切壁16と直交するようにカセット本体1の長辺方向に1条又は2条の横仕切壁17を設けて小室を6個又は9個設けることができる。
このように 蓋2の表面の縦方向、横方向の中心線に近接した位置に沿って、十字状を形成するように空間部形成用突起14、15を交叉状に設けることにより、図4〜図7に示すように、積み重ねた又は並接したカセットが長辺方向、短辺方向にずれたとしても、カセットとカセットとの間には交叉する空間部形成用突起14、15が介在することにより、該突起14、15の高さに相当する空間部Sが形成されるため、従来のカセットのように縦方向からのみの一方方向や不均一なものではなく、横方向からの均一な薬液の流入・透過が可能となり、検体の薬液処理効果を均一且つ効率的にすることが可能となる。
尚、図7において、長辺方向、短辺方向、斜め方向のずれを、それぞれ一点鎖線のA1、B1、C1、D1、波線のA2、B2、C2、D2、二点鎖線のA3、B3、C3、D3で示す。
以上のように、空間部形成用突起14、15を、蓋2の縦横の略中央に交叉状に設けることにより、長辺方向、短辺方向、斜め方向のいずれの方向に50%近くずれたとしてもカセット間では均一な空間部Sが形成確保され、均一な薬液の流入・透過が可能となり、均一且つ効率的に薬液処理がなされ、検査精度が高められる。
実施例2
実施例2の医療検査用カセットは、図8(a)、(b)に示すように、十字状を形成するように空間部形成用突起14、15を断続的に設けた他は実施例1の場合と同じ構成からなる。
このように、空間部形成用突起14、15を断続的に設けることにより、該突起14、15による薬液の流動性の妨げを最小限に抑えることができる。
尚、図8(a)は断面が矩形状の突起を設けた例であり、また図8(b)は断面が半円形状の突起を設けた例である。
実施例3
実施例3の医療検査用カセットは、図9(a)、(b)に示すように、十字状を形成するように空間部形成用突起14、15を断続的に設けるとともに、十字状の空間部形成用突起14、15により区画される4つの領域内に、それぞれ1個の空間部形成用突起21を設けた他は、実施例2の場合と同じ構成からなる。
尚、図9(a)、(b)では、空間部形成用突起21の向きが90度異なっているが、作用効果は殆ど同じである。
実施例4
前述の実施例1、2に示した形態は、十字状に設けられた空間部形成用突起14、15が、それぞれカセットまたは蓋2の縦、横の中心に設けられた場合を示したが、次に、蓋2の表面の縦、横の各中心線から両側に15%の範囲内に十字状の空間部形成用突起14、15を立設した形態について説明する。
縦、横の各中心線から両側15%の範囲内で最もずれた場合は、4通り考えられるが、寸法的には同一なのでその1個のパターンを取り上げ以下に説明する。この場合には、図10に示したように、空間部形成用突起14、15の交差部18はカセットまたは蓋の中心Gから左上方の地点Hに移動した形態となる。
本例の場合のずれの許容値の限界は、カセットが上方にずれた場合は約35%、上方にずれる場合は約65%、斜め上方にずれる場合は約65%、斜め下方にずれる場合は約35%である。
実施例5
前述の実施例では主として本発明の基本的構成について説明したが、次に空間部の維持と薬液の制御を兼ねた形態について図11を用いて説明する。
本実施例の医療検査用カセットは、カセット本体1内が仕切壁16と横仕切壁17とによって、4個の小室(図示せず)に仕切られており(図2参照、但し、図2は6室又は9室タイプのもの)、このカセット内の仕切壁16と横仕切壁17の丁度真上の蓋2の表面には、空間部形成用突起14、15が十字状に立設されている。さらに該空間部形成用突起14、15は、断続的で、縦、横の交差部は空隙に形成されている。
このように構成することによって、図11に矢印で示すように、空間部形成用突起14、15の隙間を通って薬液が4室にほぼ均一に流れる。逆に、断続的に形成された空間部形成用突起14、15間の隙間の大小を変えるようにすれば、特定の小室のみに多く流れるようにしたり、逆に少なく流れるようにしたり調整することが可能となる。
実施例6
本実施例の医療検査用カセットは、図12に示すように、縦、横の連続した空間部形成用突起14、15によって、4個の小室の中、左上と右下の小室を隔離したように形成したものであるが、このようにすれば、該2個の小室における空間部Sにおける横方向からの薬液の流れ(蓋に対して平行な液の流れ)を制限することが可能になる。なお、この形態においても、カセットにずれが生じた場合、空間部Sの形成が保証されていることは云うまでもない。
本発明は医療検査用カセットの蓋の表面の少なくとも縦、横の中央部付近に空間部形成用突起を設けたことを特徴とし、とりわけ、空間部形成用突起を断続的に設けたことを特徴とするものであるが、本発明は上記実施例で示した如き形状のカセットに限られず、蓋とカセット本体とからなる全てのカセットに適用可能であることは云うまでもない。
本発明に係る医療検査用カセットは、積層、並接したカセットに相当大きなずれが生じても、蓋の上面に設けた空間部形成用突起からずれ落ちることがなく、従って、積み重ねられた上下のカセット間に又は並接された隣り同士のカセット間に均一な空間部を形成・維持することができ、薬液の透過性、拡散性、及び検体との接触性が飛躍的に高められ、均一且つ効率的な薬液処理が可能となり、検査精度を向上させることができる。
蓋の表面の各中心線a1、b1から両側に20%の範囲内a3−a3、b3−b3の十字状の範囲内、及び15%の範囲内a2−a2、b2−b2の十字状の範囲内を示す図である。 本発明の実施例1におけるカセットを示す斜視図である。 同カセットの長さ方向の断面図である。 同カセットが長さ方向にずれた状態を示す側面図である。 同カセットが長さ方向に逆にずれた状態を示す側面図である。 同カセットが巾方向にずれた状態を示す側面図である。 同カセットが長さ方向、巾方向、斜め方向にずれた状態を上面から示す図面である。 図8(a)、(b)はいずれも本発明の実施例2におけるカセットを示す斜視図である。 図9(a)、(b)はいずれも本発明の実施例3におけるカセットを示す斜視図である。 本発明の実施例4におけるカセットにおいて、蓋の表面の縦、横の各中心線から両側に15%の範囲内(図では左側に15%の位置)に交叉状に空間部形成用突起を設けた場合を示す模式図である。 本発明の実施例5におけるカセットにおいて、蓋の表面の縦、横の各中心線に交叉状に空間部形成用突起を断続的に設け、且つ交差部を空隙にした場合を示す模式図である。 本発明の実施例6における同カセットにおいて、蓋の表面の特定部分のみを縦、横の空間部形成用突起で囲むように設けた場合を示す模式面図である。 従来のカセットの一例を示す断面図である。 従来のカセットの他の例を示す斜視図である。 同カセットが長さ方向にずれた状態を示す側面図である。 同カセットが逆の長さ方向にずれた状態を示す側面図である。 同カセットが巾方向にずれた状態を示す側面図である。
符号の説明
1 カセット本体
2 蓋
3 透孔
4 記録部
5 係止溝
6 係止部
7 透孔
8 リブ
9 傾斜状係止片
10 突縁部
11 係止片
12 検体
13 識別表示
14 空間部形成用突起
15 空間部形成用突起
16 仕切壁
17 横仕切壁
18 交差部
19 下側のカセット
20 上側のカセット
21 空間部形成用突起

Claims (8)

  1. 耐薬品性材料からなるカセット本体と蓋とを具備してなり、前記カセット本体が上面を開放し、検体を収容し得る方形の容器で、多数の透孔を有し、前記蓋がカセット本体に着脱自在に取り付けられ、多数の透孔を有してなる医療検査用カセットにおいて、前記蓋の表面の少なくとも縦、横の中央部付近に交叉状に空間部形成用突起を設けたことを特徴とする医療検査用カセット。
  2. 蓋の表面の縦、横の各中心線から両側に20%の範囲内に空間部形成用突起を交叉状に設けた請求項1記載の医療検査用カセット。
  3. 蓋の表面の縦、横の各中心線から両側に15%の範囲内に空間部形成用突起を交叉状に設けた請求項1記載の医療検査用カセット。
  4. 空間部形成用突起を断続的に設けた請求項1〜3のいずれか1項に記載の医療検査用カセット。
  5. カセット本体が仕切璧により複数個の小室に区画されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の医療検査用カセット。
  6. 蓋及び/又はカセット本体が耐薬品性の透明材料からなる請求項1〜5のいずれか1項に記載の医療検査用カセット。
  7. 透明材料がポリプロピレン樹脂である請求項1〜6のいずれか1項に記載の医療検査用カセット。
  8. 透明材料がポリエステル樹脂である請求項1〜6のいずれか1項に記載の医療検査用カセット。
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