JP2005098434A - メカニカルシール - Google Patents

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Abstract

【課題】 長寿命でメンテナンスフリーであり、かつ漏れの少ないメカニカルシールを提供する。
【解決手段】 回転する部材に固定された第1摺動部材(15)と、静止する部材に固定された第2摺動部材(16)とを備え、第1摺動部材(15)と第2摺動部材(16)とを互いに密接させて摺動し、流体の封止を行なうメカニカルシールにおいて、少なくとも一方の摺動部材の材質として、米ぬかを材料としたRBセラミックス(Rice Bran Ceramics)を用い、より望ましくは第1摺動部材の材質をシリコンカーバイドとし、第2摺動部材の材質をRBセラミックスとしたことを特徴とするメカニカルシール。
【選択図】 図1

Description

本発明は、メカニカルシールの摺動部材の材質に関する。
従来から、流体を封止するシールとして、メカニカルシールが知られている。
図3に、従来技術における水ポンプ11のメカニカルシール12の構成を、断面図で示す。図3において、水ポンプ11は、ハウジング22の内部で羽根車13を回転させることにより、冷却水を遠心状に排出している。
羽根車13を回転させる回転軸14側には、環状のフローティングシート15が固定され、ハウジング22にはシールリング16が固定されている。
そして、スプリング18によってフローティングシート15の端部をシールリング16の端部に押し当てて密接させ、両者を摺動させることにより、冷却水を封止して水漏れを防止している。以下の説明においては、フローティングシート15及びシールリング16を、メカニカルシール12の摺動部材と総称する。
このとき、特許文献1に開示されたように、フローティングシート15及びシールリング16の材質としては、セラミックス等の高密度の硬質材料の表面に、ディンプルを形成したものが知られている。また特許文献1には、カーボン、超硬合金、炭化珪素、アルミナ等も材質として開示されている。
また、他の従来技術としては、例えばフローティングシート15には、非常に硬い(ビッカース硬さ:約2400)、シリコンカーバイド(SiC)等のセラミックを、シールリング16には比較的柔らかなカーボングラファイトを、それぞれ用いたものが知られている。
さらには、フローティングシート15及びシールリング16の双方に、シリコンカーバイドを用いたものも知られている。
特許3026252号公報(特開平9−133222号公報)
しかしながら、前記従来技術には、次に述べるような問題がある。
即ち、特許文献1に示されたような、高密度の硬質材料の表面にディンプルを形成したものは、材質の表面にさらに処理を施さなければならず、製造時に高コストとなるという問題がある。
また、カーボン、超硬合金、炭化珪素、アルミナ等を材質とした場合の課題として、損耗、ヒートクラック、異常音等が特許文献1にも記載されている。
さらに、フローティングシート15にシリコンカーバイド(SiC)を、シールリング16にはカーボングラファイトをそれぞれ用いたような場合には、次に述べるような問題がある。
即ち、メカニカルシール12を羽根車13の裏面に装着した場合は、羽根車13裏面の水が連れ廻りすることによる遠心力の影響で、羽根車13裏面中心部が負圧になりやすい。そのため、この部位に装着されている羽根車13裏面のメカニカルシール12近傍の冷却水が蒸気圧より低くなった場合に、水が水蒸気化してキャビテーションが発生することがある。これにより、メカニカルシール12に、キャビテーションエロージョンによる損傷が生じることがある。
また、双方にシリコンカーバイドを用いた場合には、どちらも硬いために、フローティングシート15とシールリング16との間に冷却水に混じっていた砂等の微粒子が挟まった場合に、傷ついてしまうことがある。さらには、同一の材質を長時間密接させておくと、融着を起こしてくっついてしまうようなこともある。
本発明は、上記の問題に着目してなされたものであり、長寿命でメンテナンスフリーであり、かつ漏れの少ないメカニカルシールを提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、第1発明は、
回転する部材に固定された第1摺動部材と、
静止する部材に固定された第2摺動部材とを備え、
第1摺動部材と第2摺動部材とを互いに密接させて摺動し、流体の封止を行なうメカニカルシールにおいて、
少なくとも一方の摺動部材の材質として、RBセラミックスを用いている。
また第2発明は、第1発明に記載のメカニカルシールにおいて、
第1摺動部材の材質をシリコンカーバイドとし、
第2摺動部材の材質をRBセラミックスとしている。
第1発明によれば、硬質で耐摩耗性が高く、しかも無潤滑で摩擦係数が非常に小さいRBセラミックスをメカニカルシールの摺動部材として用いているので、長寿命化及びメンテナンスフリーが実現できる。
また第2発明によれば、回転する摺動部材のほうをより硬いシリコンカーバイドとすることにより、摩耗が少なく、長寿命化が実現できる。
以下、図を参照しながら、本発明に関わる実施形態を詳細に説明する。
ここでは、自動車や建設機械等の、エンジンを冷却するために用いられる水ポンプを例にとって説明する。このような用途には、管路の圧損が小さいことから、水ポンプの吐出圧は低圧でもよいので、より吐出量の多いうず巻ポンプが用いられることが多い。
この場合、エンジンのシリンダブロックやシリンダヘッドの周囲にウォータージャケットを設け、その内部に水ポンプで冷却水を流す。そして、ウォータージャケットで温められた冷却水を、水ポンプでラジエータに導いて冷却させるものである。
図1に、水ポンプ11の断面図、図2にそのA矢視外観図を示す。
図1に示すように、水ポンプ11は、ハウジング22の内部に、ベアリング21によって回転自在に支承された回転軸14を備えている。回転軸14の一端部(図1右端部)には、プーリー28が装着され、図示しないエンジンの出力軸から図示しないベルトを介して回転駆動させられる。回転軸14の他端部には、羽根車13が装着されており、羽根車13は回転軸14と一体に回転する。
図1に示すように、ハウジング22には、水入口管24が接続されている。図1の下方から上向きに水入口管24に入った冷却水(矢印25A)は、回転軸14に沿った方向(図1右方)に略垂直に曲げられ、羽根車13に対して正面から流入する(矢印25B)。
羽根車13の外周には、羽根車13を取り巻くように排水流路26が環状に形成されている。冷却水は、羽根車13によって遠心力を付加され、排水流路26を通り(矢印25C)、排水流路26に接続された水出口管27で略垂直に曲げられ、図2の紙面と垂直に手前に流出する(矢印25D)。
次に、メカニカルシールについて、説明する。
図1におけるメカニカルシール12の詳細は、図3と同様であるので、図1及び図3に基づいて説明を行なう。メカニカルシール12は、環状のフローティングシート15と呼ばれる第1摺動部材と、中空の円錐台のような形状をした、シールリング16と呼ばれる第2摺動部材とを備えている。
フローティングシート15は、例えばゴム等の弾性体からなるパッキン19に嵌め込まれており、パッキン19は羽根車13の端面の窪みに嵌め込まれている。従って、フローティングシート15及びパッキン19は羽根車13及び回転軸14と一体に回転する。
またシールリング16は、例えばステンレス製のケース20に嵌め込まれ、ケース20は、ハウジング22の取付穴30に嵌まり込んで固定されている。ケース20とシールリング16との間はベローズ29によって封止されている。
またケース20にはスプリング18が装着されており、シールリング16を図1左方に押しつけて、フローティングシート15の図1右側端面と、シールリング16の図1左側端面とを密接させている。
これにより、羽根車13及び回転軸14が、ハウジング22に対して回転しても、フローティングシート15の右側端面とシールリング16の左側端面との間が摺動することにより、封止を行なっている。
図1、図3において、羽根車13の裏側とハウジング22とに挟まれたエリア23には、冷却水が充満している。この冷却水を、メカニカルシールによって回転軸14に触れないようにシールしている。
これにより、冷却水が回転軸14を伝って水ポンプ11の外部に漏れることが少なくなっている。また、冷却水が回転軸14に触れないので、回転軸14がキャビテーション等によって腐食するようなことがない。
まず、第1実施形態を説明する。このとき、フローティングシート15の材質としてはシリコンカーバイドを、シールリング16の材質としてはRBセラミックス(Rice Bran Ceramics)を用いている。
RBセラミックスとは、米ぬかを原料として製造されるセラミックスの一種であり、その製造方法は、例えば『機能材料』誌 1997年5月号 Vol.17 No.5 p24〜28に紹介されている。
即ち、米ぬかを搾油して得られる脱脂ぬかと、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂とを混合して成形・加工したものを、窒素等の不活性ガス雰囲気中で570K〜1370K程度の温度で炭化焼成したものである。その主成分は、軟質の無定形炭素と、その周囲を補強している硬質のガラス状炭素であり、硬質の多孔性炭素材料となっている。
上記記事に示すように、RBセラミックスのビッカース硬さは平均で400〜600であり、焼成温度を970K以上とすることにより、1000を越えるビッカース硬さを得ることも可能である。即ち、カーボングラファイトに比べてかなり硬く、ほぼ焼き入れ鋼なみの硬さとなっている。
さらには、耐摩耗性にすぐれているので、このRBセラミックスをシールリング16に用いることにより、シールリング16の摩耗や損耗が減り、メカニカルシール12の長寿命化が実現される。特に、970K以上の温度で焼成することにより、耐摩耗性が増加する。
そして、キャビテーションが発生しても、カーボングラファイトのように損耗することが少ない。
しかも、RBセラミックスは、成形加工後に焼成されるので、形状を任意の形態に成形することができる。また、摩擦係数が非常に小さいので、オイルやグリース等を添加しなくてもよく、特に、770K以上の温度で焼成することにより、無潤滑下での摩擦係数をより小さくすることができる。
さらには、水中にあっても大気中と同様の低摩擦係数が得られるので、水を封止するメカニカルシール12として、非常に好適である。
次に、第2実施形態としては、フローティングシート15及びシールリング16の双方の材質を、RBセラミックスとしている。
RBセラミックスのビッカース硬さは、上述したように400〜1100程度であり、ビッカース硬さが約2400のシリコンカーバイドに比べて、比較的柔らかい。従って、フローティングシート15及びシールリング16の双方をRBセラミックスとしても、間に挟まった砂等により、RBセラミックスが傷つくことが少ない。
さらに、RBセラミックスは上述したように、そのビッカース硬さを、焼成温度によって変化させることができる。従って、フローティングシート15に、例えばビッカース硬さ1000以上になるように製造したものを用い、シールリング16に、例えばビッカース硬さ400〜600程度になるようなものを用いることもできる。これにより、フローティングシート15とシールリング16とが融着したり、間に挟まった砂等で傷ついたりすることが少ない。
尚、上記の説明は、水ポンプ11用のメカニカルシール12を例にとって行なったが、他の用途のメカニカルシール12に対しても、同様に応用が可能である。
また、摺動部材全体の材質をRBセラミックスとすることについて説明したが、摺動部材のうち、互いに接触する摺動面のみを、RBセラミックスとしてもよい。
尚、RBセラミックスに代わる好適な材料としては、CRBセラミックスとして知られるものがある。これは、RBセラミックスと同様に、米ぬかから得られる脱脂ぬかと熱硬化性樹脂とを混合して成形・加工したものを、不活性ガス中で焼成する。
そして、これを粉砕して炭化粉末とし、熱硬化性樹脂を新たに加えて加圧成形・加工したものを、不活性ガス中で再度熱処理したものである。
水ポンプの断面図。 図1のA矢視図。 メカニカルシールの構成を示す断面図。
符号の説明
11:水ポンプ、12:メカニカルシール、13:羽根車、14:回転軸、15:フローティングシート、16:シールリング、18:スプリング、19:パッキン、20:ケース、21:ベアリング、22:ハウジング、23:エリア、24:水入口管、25A〜25D:冷却水、26:排水流路、27:水出口管、28:、プーリー、29:ベローズ、30:取付穴。

Claims (2)

  1. 回転する部材に固定された第1摺動部材(15)と、
    静止する部材に固定された第2摺動部材(16)とを備え、
    第1摺動部材(15)と第2摺動部材(16)とを互いに密接させて摺動し、流体の封止を行なうメカニカルシールにおいて、
    少なくとも一方の摺動部材の材質として、RBセラミックス(Rice Bran Ceramics)を用いた
    ことを特徴とするメカニカルシール。
  2. 請求項1に記載のメカニカルシールにおいて、
    第1摺動部材の材質をシリコンカーバイドとし、
    第2摺動部材の材質をRBセラミックスとした
    ことを特徴とするメカニカルシール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009516130A (ja) * 2005-11-15 2009-04-16 メッカノテクニカ ウンブラ エス.ピー.エー. ポンプのセラミック製機械用シールリングに対する表面処理工程および前述の工程により得られたリング

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