JP2005098379A - 樹脂被覆金属管の樹脂層の剥取方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 金属管の外周面に樹脂層を被着してなる樹脂被覆金属管から該樹脂層を剥離除去するに際し、外部より径方向で内方へ押圧する剥離ロールにより前記樹脂層を押圧するとともに、前記金属管と剥離ロールとを相対的に周方向に移動せしめて樹脂層を剥離除去する方法において、樹脂層を剥離除去する側の樹脂被覆金属管内に芯金を挿入した状態で樹脂層を剥離除去することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
そしてこのような被覆金属管の具体例としては、金属管の外周面に施された電気、化学、溶融などのめっき法による亜鉛または亜鉛/ニッケル等のめっき層の上に、必要に応じてクロメート皮膜を形成して、さらに約20μmの厚さのエポキシ系プライマ−とポリフッ化ビニル(PVF)をコーティングしたり、その上にさらに全長に亘って熱収縮性チューブを被着して重合被覆層を形成したものや、あるいは金属管の外周面に施された亜鉛または亜鉛/アルミニウムめっき層などの上に約200〜300μmの厚さのPA11あるいPA12のようなポリアミド系樹脂(PA)やポリプロピレン(PP)などの樹脂を押出成形したものが知られている。
この方法によれば、極めて簡単で下地に損傷を与えることなく樹脂層を剥取ることができ、また重合被覆樹脂層を設けた場合でも外層が内層より軟質の樹脂からなる場合には外層のみを剥取ることができるという効果を奏する。
なお、樹脂被覆金属管の樹脂層1−2を外部より剥離ロール3により径方向で内方へ押圧すると、該樹脂層が金属管1−1の外周面から剥取られる理由は定かではないが、押圧しながら回動する剥離ロール3により樹脂層1−2が延ばされて該樹脂層の内周面が拡張され、剥離ロール3の回動により前記樹脂層1−2の拡張された内周面との間の界面で剥離が発生して樹脂層1−2のみが剥取られるものと思われる。
この方法は、図9、図10に示すごとく、外部より径方向で内方へ押圧する剥離ロール12により樹脂層11−2を押圧するとともに、金属管11−1と剥離ロール12とを相対的に周方向に移動せしめて樹脂層11−2を剥離除去する方法において、前記剥離ロール12の押圧部分の境界部分にあたる箇所の樹脂層11−2に帰り押圧ロール12−2を設けた押圧手段により当該樹脂層の肉厚より小さい段差および/または圧痕とからなるローリング加工部15(図10)を設けることを特徴とするものである。
この方法によれば、極めて簡単で下地に損傷を与えることなく、かつ確実に樹脂層を剥取ることができるのみならず、端部に“ひげ”とか“だま”と呼ばれるかえりを発生させることなく樹脂層を良好に除去することができる。
このような取り残し部11−2aやバリ11−2bは製品の品質に重大な影響を与えるため、加工後に手作業により切削刃で取り除いている。このため、この樹脂層の取り残し部やバリの除去には手間がかかり加工コストが高くつく上、切削刃によって下地のめっき層を傷つけるおそれもあり、好ましくなかった。
この方法は、樹脂層の剥取加工途中で、金属管と剥離ロールに速度差をつけて樹脂層と剥離ロール間に摩擦を生じさせて樹脂層を剥離除去することを特徴とするもので、取り残し部やバリ等を発生させることなく完全に樹脂層を剥取ることができるのみならず、樹脂被覆金属管下地に損傷を与えることもないため耐食性を劣化させることもない。
樹脂被覆金属管は、前記したように電縫管、シームレス管、セミシームレス管、およびあらかじめ銅合金めっき層を施して一重または多重に巻いて造管されたろう付け管あるいは溶接管からなる比較的細径、例えば管径20mm程度以下の鋼管からなる金属管と、該金属管の外周面に被覆されたエポキシ系樹脂とPVFとの重合樹脂層、ポリプロピレン、ポリエチレンあるいはポリアミド系樹脂、またはナイロンからなる膜状の単層の樹脂層とからなるが、前記樹脂層(樹脂被膜)の密着強度の大きい樹脂被覆金属管の場合は、剥離ロール3、12による樹脂層の剥離除去にかなりの時間を要するのみならず、剥離ロールの金属管1−1、11−1に対する面圧をより大きくする必要があるため、例えば肉厚1mm以下の薄肉タイプの樹脂被覆金属管の場合には、図12に示すように樹脂層1−2、11−2が剥離除去される前に当該金属管1−1、11−1が縮径してしまい、樹脂層の剥離除去後にその変形を矯正しなければならなかった。
また、前記芯金としては、その先端部に、径方向に伸縮自在なバネ板が複数個着脱可能に外嵌固定され、該バネ板の外面が樹脂被覆金属管内面に弾性嵌合する構造となしたものや、その先端から一定長さにわたり中空となすとともに、その中空部の周壁に開口端から軸芯方向に複数のスリットを形成し、そのスリットが形成された開口端部に該芯金内径より僅かに大径のゴム等の弾性体(中実または中空)を内嵌して、当該芯金が樹脂被覆金属管内面に弾性嵌合する構造となしたものを用いることができる。
さらに、前記剥離ロールにて剥離された樹脂層を、該剥離ロールの先端近傍で切削チップにて切除することを特徴とするものである。
すなわち、図3、図4に示す芯金35、45は、芯金先端部に適度な弾性変形部を設けたもので、図3に示す芯金35は、その先端部外周にほぼ剥離ロール22の軸方向長さに相当する長さの凹部35−1を複数個円周方向に等間隔に形成し、各凹部35−1に径方向に伸縮自在なバネ板35−2をその最大径部が当該芯金本体部の外径より僅かに大径となるように外嵌固定した構造となしたものである。したがって、この芯金35の場合は、その先端部に外嵌固定した複数個のバネ板35−2の作用により樹脂被覆金属管21内に弾性嵌合される。
また、図4に示す芯金45は、その先端から一定長さにわたり中空となすパイプ状のものを本体として用い、その中空部の周壁に開口端から軸芯方向に複数のスリット45−1を円周上に等間隔に形成し、そのスリットが形成された開口端部にほぼ剥離ロール22の軸方向長さに相当する長さを有しかつ該芯金内径より僅かに大径のゴム等の弾性体45−2を内嵌固定した構造となしたもので、この芯金45の場合は、弾性体45−2の作用により当該芯金の外周面が樹脂被覆金属管内面に弾性嵌合される。
この切削チップ26付き樹脂被覆層剥離装置の場合は、樹脂層の剥取り動作後に、該樹脂被覆金属管21を回転させながら当該樹脂被覆層剥離装置より離脱させることにより、剥離ロール22により剥離された樹脂層がさらに切削チップ26にて切除される。
22 剥離ロール
23 ヘッド
24 ロールホルダー
25、35、45 芯金
26 切削チップ
Claims (4)
- 金属管の外周面に樹脂層を被着してなる樹脂被覆金属管から該樹脂層を剥離除去するに際し、外部より径方向で内方へ押圧する剥離ロールにより前記樹脂層を押圧するとともに、前記金属管と剥離ロールとを相対的に周方向に移動せしめて樹脂層を剥離除去する方法において、樹脂層を剥離除去する側の樹脂被覆金属管内に芯金を挿入した状態で樹脂層を剥離除去することを特徴とする樹脂被覆金属管の樹脂層の剥取方法。
- 前記芯金は、その先端部に、径方向に伸縮自在なバネ板が複数個着脱可能に外嵌固定され、該バネ板の外面が樹脂被覆金属管内面に弾性嵌合する構造となしたことを特徴とする請求項1記載の樹脂被覆金属管の樹脂層の剥取方法。
- 前記芯金は、その先端から一定長さにわたり中空となすとともに、その中空部の周壁に開口端から軸芯方向に複数のスリットを形成し、そのスリットが形成された開口端部に該芯金内径より僅かに大径のゴム等の弾性体を内嵌して、当該芯金の外周面が樹脂被覆金属管内面に弾性嵌合する構造となしたことを特徴とする請求項1記載の樹脂被覆金属管の樹脂層の剥取方法。
- 前記剥離ロールにて剥離された樹脂層を、該剥離ロールの先端近傍で切削チップにて切除することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の樹脂被覆金属管の樹脂層の剥取方法。
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