JP3088941U - 二層管体 - Google Patents

二層管体

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JP3088941U JP2002001741U JP2002001741U JP3088941U JP 3088941 U JP3088941 U JP 3088941U JP 2002001741 U JP2002001741 U JP 2002001741U JP 2002001741 U JP2002001741 U JP 2002001741U JP 3088941 U JP3088941 U JP 3088941U
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修治 柴▲崎▼
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京都精管株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二つの異なる材料から成る層で構成すること
により、各層が有する材料の欠点を補い合うことが可能
なである。 【解決手段】 種類の異なる金属から成る2種の管体を
準備し、第1の管体の内部に第2の管体を嵌め込み、直
接一体化させて、前記第1の管体が外面10Aを形成す
る第1の層1を構成し、前記第2の管体が内面10Bを
形成する第2の層2を構成する。好ましくは、前記第1
の管体が鉄製で、前記第2の管体がステンレス鋼製であ
る。又前記第1の管体と前記第2の管体とが冷間引抜加
工により一体化されていても良い。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、油圧・空圧機器のシリンダ及びロッド、或いは水道の配水管等に使 用する二層管体に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、油圧・空圧機器のシリンダ及びロッド、或いは水道の配水管等に使用 する管体は、鉄、銅、アルミニウム或いはステンレス鋼等の単一の材料から成っ ている。従って、管体は、その単一材料の物理的・機械的性質を有している。例 えば、鉄製管体は、耐久性及び強度に優れているという物理的・機械的性質を有 しているが、粗度が比較的粗い為、油圧・空圧機器のシリンダ等に使用する際に は、ホーニング加工によって内面を平滑にする必要がある。又、鉄製管体は耐食 性に劣る物理的性質を有している為、水道用の配水管として使用した際、流水に よって早く錆びが発生する問題を有している。更に、この鉄製管体が、小径或い は長尺な場合には、ホーニング加工をすることができない問題もある。
【0003】 そして、ステンレス鋼製管体は、平滑性及び耐食性に優れた物理的・機械的性 質を有している為、前記した鉄製管体のようにホーニング加工による内面処理を 必要としない。
【0004】 そのため、鉄製管体の内外面に硬質クロムめっきを施すことにより、めっきの 高い耐久性及び強度を具備しつつ、内面が耐食性及び平滑性に優れた管体を提供 することができる。しかし、鉄製管体が小径或いは長尺な場合には、硬質クロム めっき加工を施すことができない。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
前記したように、従来の管体は単一材料である為、その物理的・機械的性質は 当然にその材料が有する単一の性質を備えたものである。その為、単一材料の管 体は、その材料の欠点を有するものである。そこで、二つの異なる材料から成る 層で構成することにより、各層が有する材料の欠点を補い合うことが可能な二層 管体を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る二層管体は、種類の異なる金属から成る2種の管体を準備し、第 1の管体の内部に第2の管体を嵌め込み、直接一体化させて、前記第1の管体が 外面を形成する第1の層を構成し、前記第2の管体が内面を形成する第2の層を 構成することを特徴とする。
【0007】 好ましくは、前記第1の管体が鉄製で、前記第2の管体がステンレス鋼製であ ることを特徴とし、又前記第1の管体と前記第2の管体とが冷間引抜加工により 一体化されていることを特徴としても良い。
【0008】
【考案の実施の形態】
以下、本考案に係る二層管体の一実施例を、添付図面に基づいて詳細に説明す る。
【0009】 図1は、二層管体の説明図であって、Aは斜視図、Bは断面図を示したもので ある。この二層管体10は、第1の層1と第2の層2で構成されており、第1の 層1が外面10Aを、第2の層2が内面10Bを構成する。そして、第1の層1 は鉄製、第2の層2はステンレス鋼製であって、各層1,2は境界面で互いに強 固に密着している。
【0010】 図2及び図3は、二層管体の製作工程を示すフローチャート図である。先ず、 図2に示すように、鉄製の第1の管体とステンレス鋼製の第2の管体との2種類 の管体を準備する準備工程F1を行う。そして、後述する冷間引抜加工F4を円 滑に行う為に、加工機で各管体の先端を細くすることによって先細部分を設ける 先端加工F2をし、夫々の管体を潤滑剤にどぶ漬けして表面処理F3を行った後 、管体の内径を徐々に小さくする為に、引抜加工機を用いて冷間引抜加工F4を 行う。その後、各管体に付着した油脂を取り除く為に洗浄F5をし、更に、冷間 引抜加工F4をすることにより生じた管体内の応力を除去する為、及び硬度を下 げる為に熱処理F6を行う。
【0011】 前記した表面処理F3から熱処理F6までの工程を複数回繰り返し行うことに より、第1の管体の内部に、第2の管体を嵌め込むことができる形状にする。そ して、第1の管体の内部に第2の管体を嵌め込んだ嵌合管体を準備する準備工程 F7を行う。
【0012】 その後、図3に示すように、嵌合管体の先端部分を、後述する冷間引抜加工F 10を円滑に行う為に、加工機で細くすることによって先細部分を形成する先端 加工F8を行い、潤滑剤にどぶ漬けすることによって表面処理F9を行った後、 引抜加工機を用いて冷間引抜加工F10を行う。
【0013】 嵌合管体を冷間引抜加工F10することにより、第1の管体と第2の管体とが 互いに強固に密着・押圧し合う為、各管体が二層管体における第1の層1及び第 2の層2を構成する。
【0014】 その後、二層管体に付着した油脂を取り除く為に洗浄F11をし、前記までの 加工によって生じた微小湾曲を矯正F12する。そして、二層管体の先端部分を 除去する為、及び所定長さにする為に切断加工F13を行った後、その切断端面 の面取り加工F14をし、更に超音波洗浄F15をして乾燥F16することによ り、二層管体が完成する。
【0015】 図4は、嵌合管体を冷間引抜加工する説明図であって、引抜加工機の一部の断 面図を示す。Aに示すように、引抜加工機50には、二層管体10の外面形状を 形成する為の円形状の穴部51が設けられおり、更に、二層管体10の内面形状 を形成する為に、穴部51に円筒金型52を挿入して位置固定している。そして 、円筒金型52の径が穴部51の径よりも小さくし、穴部51と円筒金型52の 間に円形線状の隙間部53を生じさせ、この隙間部53の形状が、二層管体10 の形状に適合する。そして、Aに示すように、先細部分11Aを引抜加工機50 に向けた状態で、嵌合管体11を円筒金型52に挿入する。
【0016】 Aに続いて、Bにおいて、嵌合管体11の先端部分11Aを隙間部53に挿通 した状態で、矢印の方向Xに2〜3tの引張荷重を与えることにより、嵌合管体 11の各管体が互いに強固に密着・押圧し合い、隙間部53に適合した形状に成 形される。そして、Bに続いて、Cにおいて、前記した引張荷重を与え続けるこ とにより、嵌合管体11の全てを隙間部53に挿通させて、隙間部53の形状に 適合した二層管体10が形成される。
【0017】 又、嵌合管体11を冷間引抜加工F10する際、円筒金型52を超音波で微小 振動することによって、二層管体10の内面粗度を細かくすることができる。
【0018】 更に、他の実施例では、第2の管体(ステンレス鋼製)の厚さを第1の管体( 鉄製)の厚さよりも薄くすることにより、二層管体10における第1の層(鉄層 )1が第2の層(ステンレス鋼層)2より厚くなり、前記した同一厚さのものに 比して強度及び耐久性に優れ、且つ内面に平滑性及び耐食性を具備した二層管体 を提供することができる。
【0019】
【考案の効果】
以上説明した通り、本考案に係る二層管体は、外面を形成する第1の層と、内 面を形成する第2の層とが別個の材料から成る為、各層が有する材料の欠点を補 い合うことができる。即ち、前記の実施例に係る二層管体は、外面を形成する第 1の層が鉄製、内面を形成する第2の層がステンレス鋼製の二層管体である為、 内面を平滑にするホーニング加工を必要とせず、寸法精度もホーニング加工と同 等である。又内面が耐食性に優れている為、シリンダチューブに適している。更 に、ステンレス鋼層(第2の層)を鉄層(第1の層)で覆った構造である為、鉄 製の管体に比して耐久性及び強度に優れた二層管体を提供でき、又本考案に係る 二層管体は、冷間引抜加工により、精度及び強度に優れた製品の提供が可能であ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】二層管体の説明図を示す。
【図2】二層管体の製作工程を示すフローチャート図を
示す。
【図3】図2の続きのフローチャート図を示す。
【図4】嵌合管体を冷間引抜加工する説明図を示す。
【符号の説明】
1 第1の層 2 第2の層 10 二層管体 10A 外面 10B 内面

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 種類の異なる金属から成る2種の管体を
    準備し、第1の管体の内部に第2の管体を嵌め込み、直
    接一体化させて、前記第1の管体が外面を形成する第1
    の層を構成し、前記第2の管体が内面を形成する第2の
    層を構成することを特徴とする二層管体。
  2. 【請求項2】 前記第1の管体が鉄製で、前記第2の管
    体がステンレス鋼製であることを特徴とする請求項1に
    記載の二層管体。
  3. 【請求項3】 前記第1の管体と前記第2の管体とが冷
    間引抜加工により一体化されていることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の二層管体。
JP2002001741U 2002-03-29 2002-03-29 二層管体 Expired - Lifetime JP3088941U (ja)

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