JP2005098270A - 圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 シリンダボアと、シリンダボア内で往復移動するピストンと、シリンダボア内の圧縮流体を外部へ導く吐出孔が形成された弁板と、吐出孔を開閉する帯板状の吐出弁と、吐出弁を間に挟んで弁板に対峙し吐出弁の開度を規制する開度規制面を有するリテーナとを備える圧縮機であって、効率の低下を抑制しつつ吐出弁閉弁時のノイズと振動とを抑制することが可能な圧縮機を提供する。
【解決手段】 シリンダボアと、シリンダボア内で往復移動するピストンと、シリンダボア内の圧縮流体を外部へ導く吐出孔が形成された弁板と、吐出孔を開閉する帯板状の吐出弁と、吐出弁を間に挟んで弁板に対峙し吐出弁の開度を規制する開度規制面を有するリテーナとを備え、開度規制面の吐出孔に対峙する部位の中心部は吐出弁に向けて突出しており、吐出弁の吐出孔に対峙する部位は吐出弁開弁時に開度規制面の吐出孔に対峙する部位に寄り添って変形し径方向に湾曲する。
【選択図】 図4
【解決手段】 シリンダボアと、シリンダボア内で往復移動するピストンと、シリンダボア内の圧縮流体を外部へ導く吐出孔が形成された弁板と、吐出孔を開閉する帯板状の吐出弁と、吐出弁を間に挟んで弁板に対峙し吐出弁の開度を規制する開度規制面を有するリテーナとを備え、開度規制面の吐出孔に対峙する部位の中心部は吐出弁に向けて突出しており、吐出弁の吐出孔に対峙する部位は吐出弁開弁時に開度規制面の吐出孔に対峙する部位に寄り添って変形し径方向に湾曲する。
【選択図】 図4
Description
本発明は、シリンダボアと、シリンダボア内で往復移動するピストンと、シリンダボア内の圧縮流体を外部へ導く吐出孔が形成された弁板と、吐出孔を開閉する帯板状の吐出弁と、吐出弁を間に挟んで弁板に対峙し吐出弁の開度を規制する開度規制面を有するリテーナとを備える圧縮機に関するものである。
シリンダボアと、シリンダボア内で往復移動するピストンと、シリンダボア内の圧縮流体を外部へ導く吐出孔が形成された弁板と、吐出孔を開閉する帯板状の吐出弁と、吐出弁を間に挟んで弁板に対峙し吐出弁の開度を規制する開度規制面を有するリテーナとを備える圧縮機が特許文献1等に開示されている。
特許文献1等に開示された従来の圧縮機においては、図1に示すように、リテーナの開度規制面の、吐出孔に対峙する円形部位は平面であり、吐出弁開弁時に、吐出弁の吐出孔に対峙する円形部位が、前記開度規制面の吐出孔に対峙する円形部位に当接して寄り添った際の、吐出弁の吐出孔に対峙する円形部位のリフト量の、吐出弁幅方向の分布は一定である。
実開平6−4378
特許文献1等に開示された従来の圧縮機においては、図1に示すように、リテーナの開度規制面の、吐出孔に対峙する円形部位は平面であり、吐出弁開弁時に、吐出弁の吐出孔に対峙する円形部位が、前記開度規制面の吐出孔に対峙する円形部位に当接して寄り添った際の、吐出弁の吐出孔に対峙する円形部位のリフト量の、吐出弁幅方向の分布は一定である。
吐出弁が閉じる際に吐出弁が弁板を叩きノイズと振動とが発生する。当該ノイズ、振動を抑制するためにリテーナの開度規制面の、吐出孔に対峙する円形部位のリフト量を小さくするのが望ましい。前記開度規制面の前記円形部位のリフト量を小さくすると、吐出弁開弁時の吐出弁の吐出孔に対峙する円形部位のリフト量が減少し、吐出弁と弁板との間に形成される吐出流路の流動抵抗が増加し、シリンダボア内の流体圧力が増加し、圧縮機の効率が低下する。吐出弁の吐出孔に対峙する円形部位のリフト量の、吐出弁幅方向の分布が一定である従来の圧縮機では、効率の低下を抑制しつつ吐出弁閉弁時のノイズと振動とを抑制することは困難であった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、シリンダボアと、シリンダボア内で往復移動するピストンと、シリンダボア内の圧縮流体を外部へ導く吐出孔が形成された弁板と、吐出孔を開閉する帯板状の吐出弁と、吐出弁を間に挟んで弁板に対峙し吐出弁の開度を規制する開度規制面を有するリテーナとを備える圧縮機であって、効率の低下を抑制しつつ吐出弁閉弁時のノイズと振動とを抑制することが可能な圧縮機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明においては、シリンダボアと、シリンダボア内で往復移動するピストンと、シリンダボア内の圧縮流体を外部へ導く吐出孔が形成された弁板と、吐出孔を開閉する帯板状の吐出弁と、吐出弁を間に挟んで弁板に対峙し吐出弁の開度を規制する開度規制面を有するリテーナとを備え、開度規制面の吐出孔に対峙する部位の中心部は吐出弁に向けて突出しており、吐出弁の吐出孔に対峙する部位は、吐出弁開弁時に開度規制面の吐出孔に対峙する部位に寄り添って変形し径方向に湾曲することを特徴とする。
本発明に係る圧縮機においては、開度規制面の吐出孔に対峙する部位の中心部は吐出弁に向けて突出しており、吐出弁の吐出孔に対峙する部位は、吐出弁開弁時に開度規制面の吐出孔に対峙する部位に寄り添って変形し径方向に湾曲するので、吐出弁のリフト量は、吐出孔に対峙する部位の中心部では小さく、当該部位の周縁部では大きい。吐出弁のリフト量が、吐出孔に対峙する部位の周縁部で大きいことにより、吐出弁と弁板とにより形成される吐出流路の流動抵抗の増加が抑制され、シリンダボア内の流体圧力増加が抑制され、圧縮機の効率低下が抑制される。吐出弁のリフト量が、吐出孔に対峙する部位の中心部で小さいことにより、前記中心部での吐出弁のリフト量が前記周縁部での吐出弁のリフト量と同一である場合に比べて、閉弁時のノイズと振動とが抑制される。
本発明に係る圧縮機においては、開度規制面の吐出孔に対峙する部位の中心部は吐出弁に向けて突出しており、吐出弁の吐出孔に対峙する部位は、吐出弁開弁時に開度規制面の吐出孔に対峙する部位に寄り添って変形し径方向に湾曲するので、吐出弁のリフト量は、吐出孔に対峙する部位の中心部では小さく、当該部位の周縁部では大きい。吐出弁のリフト量が、吐出孔に対峙する部位の周縁部で大きいことにより、吐出弁と弁板とにより形成される吐出流路の流動抵抗の増加が抑制され、シリンダボア内の流体圧力増加が抑制され、圧縮機の効率低下が抑制される。吐出弁のリフト量が、吐出孔に対峙する部位の中心部で小さいことにより、前記中心部での吐出弁のリフト量が前記周縁部での吐出弁のリフト量と同一である場合に比べて、閉弁時のノイズと振動とが抑制される。
本発明の好ましい態様においては、開度規制面の吐出孔に対峙する部位の中心部に吐出弁に対峙する突起が形成されている。
本発明の好ましい態様においては、開度規制面の吐出孔に対峙する部位が周縁部から中心部へ向けて且つ吐出弁に向けて円錐状に突出している。
本発明の好ましい態様においては、開度規制面の吐出孔に対峙する部位が周縁部から中心部へ向けて且つ吐出弁に向けて凸に湾曲している。
開度規制面の吐出孔に対峙する部位の中心部を吐出弁に向けて突出させる手段は、開度規制面の吐出孔に対峙する部位の中心部に吐出弁に対峙する突起を形成することでも良く、開度規制面の吐出孔に対峙する部位を周縁部から中心部へ向けて且つ吐出弁に向けて円錐状に突出させることでも良く、或いは、開度規制面の吐出孔に対峙する部位を周縁部から中心部へ向けて且つ吐出弁に向けて凸に湾曲させることでも良い。
本発明の好ましい態様においては、開度規制面の吐出孔に対峙する部位が周縁部から中心部へ向けて且つ吐出弁に向けて円錐状に突出している。
本発明の好ましい態様においては、開度規制面の吐出孔に対峙する部位が周縁部から中心部へ向けて且つ吐出弁に向けて凸に湾曲している。
開度規制面の吐出孔に対峙する部位の中心部を吐出弁に向けて突出させる手段は、開度規制面の吐出孔に対峙する部位の中心部に吐出弁に対峙する突起を形成することでも良く、開度規制面の吐出孔に対峙する部位を周縁部から中心部へ向けて且つ吐出弁に向けて円錐状に突出させることでも良く、或いは、開度規制面の吐出孔に対峙する部位を周縁部から中心部へ向けて且つ吐出弁に向けて凸に湾曲させることでも良い。
本発明の好ましい態様においては、吐出弁の吐出孔に対峙する部位の周縁部の曲げ剛性が中心部の曲げ剛性よりも小さい。
本発明の好ましい態様においては、吐出弁の吐出孔に対峙する部位の曲げ剛性が中心部から周縁部へ向けて漸減する。
本発明の好ましい態様においては、吐出弁の吐出孔に対峙する部位の径方向中間部に環状溝が形成されている。
吐出弁の吐出孔に対峙する部位の周縁部の曲げ剛性を中心部の曲げ剛性よりも小さくし、或いは、吐出弁の吐出孔に対峙する部位の曲げ剛性を中心部から周縁部へ向けて漸減させ、或いは、吐出弁の吐出孔に対峙する部位の径方向中間部に環状溝を形成することにより、吐出弁開弁時に、吐出弁の吐出孔に対峙する部位を開度規制面の吐出孔に対峙する部位に寄り添って変形させ径方向に湾曲させ易くすることができる。
本発明の好ましい態様においては、吐出弁の吐出孔に対峙する部位の曲げ剛性が中心部から周縁部へ向けて漸減する。
本発明の好ましい態様においては、吐出弁の吐出孔に対峙する部位の径方向中間部に環状溝が形成されている。
吐出弁の吐出孔に対峙する部位の周縁部の曲げ剛性を中心部の曲げ剛性よりも小さくし、或いは、吐出弁の吐出孔に対峙する部位の曲げ剛性を中心部から周縁部へ向けて漸減させ、或いは、吐出弁の吐出孔に対峙する部位の径方向中間部に環状溝を形成することにより、吐出弁開弁時に、吐出弁の吐出孔に対峙する部位を開度規制面の吐出孔に対峙する部位に寄り添って変形させ径方向に湾曲させ易くすることができる。
本発明においては、シリンダボアと、シリンダボア内で往復移動するピストンと、シリンダボア内の圧縮流体を外部へ導く吐出孔が形成された弁板と、吐出孔を開閉する帯板状の吐出弁と、吐出弁を間に挟んで弁板に対峙し吐出弁の開度を規制する開度規制面を有するリテーナとを備え、吐出弁の吐出孔に対峙する部位の板厚が、中心部から周縁部へ向けて減少することを特徴とする圧縮機を提供する。
吐出弁の吐出孔に対峙する部位の板厚が、中心部から周縁部へ向けて減少すれば、吐出弁閉弁時のリテーナ開度規制面と吐出弁との間の距離は、吐出弁の吐出孔に対峙する部位の中心部から周縁部へ向けて増加することになる。従って、吐出弁開弁時の吐出弁のリフト量は、吐出孔に対峙する部位の中心部では小さく、吐出孔に対峙する部位の周縁部では大きくなる。吐出弁のリフト量が、吐出孔に対峙する部位の周縁部で大きいことにより、吐出弁と弁板とにより形成される吐出流路の流動抵抗の増加が抑制され、シリンダボア内の流体圧力増加が抑制され、圧縮機の効率低下が抑制される。吐出弁のリフト量が、吐出孔に対峙する部位の中心部で小さいことにより、前記中心部での吐出弁のリフト量が前記周縁部での吐出弁のリフト量と同一である場合に比べて、閉弁時のノイズと振動とが抑制される。
吐出弁の吐出孔に対峙する部位の板厚が、中心部から周縁部へ向けて減少すれば、吐出弁閉弁時のリテーナ開度規制面と吐出弁との間の距離は、吐出弁の吐出孔に対峙する部位の中心部から周縁部へ向けて増加することになる。従って、吐出弁開弁時の吐出弁のリフト量は、吐出孔に対峙する部位の中心部では小さく、吐出孔に対峙する部位の周縁部では大きくなる。吐出弁のリフト量が、吐出孔に対峙する部位の周縁部で大きいことにより、吐出弁と弁板とにより形成される吐出流路の流動抵抗の増加が抑制され、シリンダボア内の流体圧力増加が抑制され、圧縮機の効率低下が抑制される。吐出弁のリフト量が、吐出孔に対峙する部位の中心部で小さいことにより、前記中心部での吐出弁のリフト量が前記周縁部での吐出弁のリフト量と同一である場合に比べて、閉弁時のノイズと振動とが抑制される。
本発明に係る圧縮機においては、開度規制面の吐出孔に対峙する部位の中心部は吐出弁に向けて突出しており、吐出弁の吐出孔に対峙する部位は、吐出弁開弁時に開度規制面の吐出孔に対峙する部位に寄り添って変形し径方向に湾曲するので、吐出弁のリフト量は、吐出孔に対峙する部位の中心部では小さく、当該部位の周縁部では大きい。吐出弁のリフト量が、吐出孔に対峙する部位の周縁部で大きいことにより、吐出弁と弁板とにより形成される吐出流路の流動抵抗の増加が抑制され、シリンダボア内の流体圧力増加が抑制され、圧縮機の効率低下が抑制される。吐出弁のリフト量が、吐出孔に対峙する部位の中心部で小さいことにより、前記中心部での吐出弁のリフト量が前記周縁部での吐出弁のリフト量と同一である場合に比べて、閉弁時のノイズと振動とが抑制される。
本発明の実施例に係る斜板式圧縮機を説明する。
図2、3に示すように、柱状のシリンダブロック1の両端を覆って、フロントハウジング2とシリンダヘッド3とが配設されている。フロントハウジング2の内部にクランク室4が形成され、シリンダブロック1の内部に周方向に互いに間隔を隔てて複数のシリンダボア5が形成されている。クランク室4内に、斜板6が配設されている。斜板6の中心に駆動軸7が挿通されている。駆動軸7は、図示しないベアリングを介して、フロントハウジング2とシリンダブロック1とに回転可能に支持されている。
駆動軸7に、ローター8が固定されている。ローター8は、スラストベアリング9を介してフロントハウジング2に支持されている。
斜板6は、リンク機構10を介して、駆動軸7に対する傾角変動可能に、且つローター8に対する駆動軸7回りの相対回転不能に、ローター8に連結されている。
駆動軸7に、ローター8が固定されている。ローター8は、スラストベアリング9を介してフロントハウジング2に支持されている。
斜板6は、リンク機構10を介して、駆動軸7に対する傾角変動可能に、且つローター8に対する駆動軸7回りの相対回転不能に、ローター8に連結されている。
斜板6に、シュー11を介してピストン12が係合している。ピストン12は、駆動軸7と平行に延在し、シリンダボア5に往復摺動可能に挿入されている。
シリンダヘッド3の内部に、吸入室13と吐出室14とが画成されている。シリンダヘッド3に形成された吸入ポート3aが吸入室13に連通している。シリンダヘッド3に形成された図示しない吐出ポートが吐出室14に連通している。
シリンダブロック1とシリンダヘッド3とに挟持されてガスケット15と弁板16とが配設されている。弁板16には、シリンダボア5と吸入室13とに連通する吸入孔16aと、シリンダボア5と吐出室14とに連通する吐出孔16bとが形成されている。弁板15は、吸入室13から離隔する側で吸入孔16aを開閉する吸入弁17と、吐出室14側で吐出孔16bを開閉する吐出弁18とを装備している。吸入弁17、吐出弁18は、内外の圧力差により面外方向へ弾性変形して吸入孔16a、吐出孔16bを開閉する帯板状のリード弁として構成されている。
シリンダブロック1とシリンダヘッド3とに挟持されてガスケット15と弁板16とが配設されている。弁板16には、シリンダボア5と吸入室13とに連通する吸入孔16aと、シリンダボア5と吐出室14とに連通する吐出孔16bとが形成されている。弁板15は、吸入室13から離隔する側で吸入孔16aを開閉する吸入弁17と、吐出室14側で吐出孔16bを開閉する吐出弁18とを装備している。吸入弁17、吐出弁18は、内外の圧力差により面外方向へ弾性変形して吸入孔16a、吐出孔16bを開閉する帯板状のリード弁として構成されている。
吐出弁18を間に挟んで弁板16に対峙し吐出弁18の開度を規制する開度規制面19aを有するリテーナ19が、吐出室14内に配設されている。リテーナ19はシリンダブロック1にボルト固定されている。
図4に示すように、開度規制面19aの吐出孔16bに対峙する円形部位の中心部は吐出弁18に向けて突出している。より具体的には、開度規制面19aの吐出孔16bに対峙する円形部位が、周縁部から中心部へ向けて且つ吐出弁18に向けて凸に湾曲している。
図4に示すように、開度規制面19aの吐出孔16bに対峙する円形部位の中心部は吐出弁18に向けて突出している。より具体的には、開度規制面19aの吐出孔16bに対峙する円形部位が、周縁部から中心部へ向けて且つ吐出弁18に向けて凸に湾曲している。
本実施例に係る斜板式圧縮機の作動を以下に説明する。
図示しない外部駆動源によって駆動軸7が回転駆動され、駆動軸7の回転に伴って斜板6が回転する。斜板6の回転に伴って、ピストン12がシリンダボア5内を往復移動する。ピストン12の往復移動に伴い、外部冷凍回路から吸入ポート3aを通って吸入室13へ流入した冷媒ガスが、吸入孔16aを通ってボア5内に吸入され、ボア5内で圧縮される。ボア5内の冷媒ガス圧が上昇し、吐出弁18が面外方向へ弾性変形して開弁し、吐出弁18の吐出孔16bに対峙する円形部位がリテーナ19の開度規制面19aの吐出孔16bに対峙する円形部位に当接して、吐出孔16bが開く。ボア5内の加圧冷媒ガスは、吐出孔16bと、吐出弁18と弁板16とにより形成される吐出流路Sとを通って吐出室14内へ吐出し、吐出室14から図示しない吐出ポートを通って外部冷凍回路へ流出する。
図示しない外部駆動源によって駆動軸7が回転駆動され、駆動軸7の回転に伴って斜板6が回転する。斜板6の回転に伴って、ピストン12がシリンダボア5内を往復移動する。ピストン12の往復移動に伴い、外部冷凍回路から吸入ポート3aを通って吸入室13へ流入した冷媒ガスが、吸入孔16aを通ってボア5内に吸入され、ボア5内で圧縮される。ボア5内の冷媒ガス圧が上昇し、吐出弁18が面外方向へ弾性変形して開弁し、吐出弁18の吐出孔16bに対峙する円形部位がリテーナ19の開度規制面19aの吐出孔16bに対峙する円形部位に当接して、吐出孔16bが開く。ボア5内の加圧冷媒ガスは、吐出孔16bと、吐出弁18と弁板16とにより形成される吐出流路Sとを通って吐出室14内へ吐出し、吐出室14から図示しない吐出ポートを通って外部冷凍回路へ流出する。
本実施例に係る斜板式圧縮機においては、リテーナ19が有する開度規制面19aの吐出孔16bに対峙する円形部位の中心部は吐出弁18に向けて突出しており、吐出弁18の吐出孔16bに対峙する円形部位は、吐出弁18開弁時に開度規制面19aの吐出孔16bに対峙する円形部位に寄り添って変形し、径方向に湾曲するので、吐出弁18のリフト量は、吐出孔16bに対峙する円形部位の中心部では小さく、当該部位の周縁部では大きい。吐出弁18のリフト量が、吐出孔16bに対峙する円形部位の周縁部で大きいことにより、吐出弁18と弁板16とにより形成される吐出流路の流動抵抗の増加が抑制され、シリンダボア5内の冷媒ガス圧増加が抑制され、圧縮機の効率低下が抑制される。吐出弁18のリフト量が、吐出孔16bに対峙する円形部位の中心部で小さいことにより、前記中心部での吐出弁18のリフト量が前記周縁部での吐出弁18のリフト量と同一である場合に比べて、吐出弁18閉弁時のノイズと振動とが抑制される。
開度規制面19aの吐出孔16bに対峙する円形部位を、周縁部から中心部へ向けて且つ吐出弁18に向けて凸に湾曲させるのに代えて、図5(a)に示すように、開度規制面19aの吐出孔16bに対峙する円形部位の中心部に、吐出弁18に対峙する突起19bを形成しても良く、或いは図5(b)に示すように、開度規制面19aの吐出孔16bに対峙する円形部位を、周縁部から中心部へ向けて且つ吐出弁18に向けて円錐状に突出させても良い。
上記構成によっても、開度規制面19aの吐出孔16bに対峙する円形部位の中心部を吐出弁18に向けて突出させることができる。
上記構成によっても、開度規制面19aの吐出孔16bに対峙する円形部位の中心部を吐出弁18に向けて突出させることができる。
図6(a)に示すように、吐出弁18の吐出孔16bに対峙する円形部位の周縁部の板厚を中心部の板厚よりも小さくして、前記円形部位の周縁部の曲げ剛性を中心部の曲げ剛性よりも小さくしても良く、図6(b)に示すように、吐出弁18の吐出孔16bに対峙する円形部位の板厚を当該部位の中心部から周縁部へ向けて漸減させて、前記円形部位の曲げ剛性を中心部から周縁部へ向けて漸減させても良く、図6(c)に示すように、吐出弁18の吐出孔16bに対峙する円形部位の径方向中間部に環状溝18aを形成しても良い。上記構成により、吐出弁18の開弁時に、吐出弁18の吐出孔16bに対峙する円形部位を開度規制面19aの吐出孔16bに対峙する円形部位、すなわち中心部が吐出弁18に向けて突出した円形部位、に寄り添って変形させ径方向に湾曲させ易くすることができる。
開度規制面19aの吐出孔16bに対峙する円形部位を、周縁部から中心部へ向けて且つ吐出弁18に向けて凸に湾曲させるのに代えて、図7に示すように、前記円形部位は平面とし、吐出弁18の吐出孔16bに対峙する円形部位の板厚を、中心部から周縁部へ向けて減少させても良い。
吐出弁18の吐出孔16bに対峙する円形部位の板厚が、中心部から周縁部へ向けて減少すれば、吐出弁18閉弁時のリテーナ開度規制面19aと吐出弁18との間の距離は、吐出弁18の吐出孔16bに対峙する円形部位の中心部から周縁部へ向けて増加することになる。従って、吐出弁18開弁時の吐出弁18のリフト量は、吐出孔16bに対峙する円形部位の中心部では小さく、吐出孔16bに対峙する円形部位の周縁部では大きくなる。吐出弁18のリフト量が、吐出孔16bに対峙する円形部位の周縁部で大きいことにより、吐出弁18と弁板16とにより形成される吐出流路の流動抵抗の増加が抑制され、シリンダボア5内の冷媒ガス圧増加が抑制され、圧縮機の効率低下が抑制される。吐出弁18のリフト量が、吐出孔16bに対峙する円形部位の中心部で小さいことにより、前記中心部での吐出弁18のリフト量が前記周縁部での吐出弁18のリフト量と同一である場合に比べて、吐出弁18閉弁時のノイズと振動とが抑制される。
吐出弁18の吐出孔16bに対峙する円形部位の板厚が、中心部から周縁部へ向けて減少すれば、吐出弁18閉弁時のリテーナ開度規制面19aと吐出弁18との間の距離は、吐出弁18の吐出孔16bに対峙する円形部位の中心部から周縁部へ向けて増加することになる。従って、吐出弁18開弁時の吐出弁18のリフト量は、吐出孔16bに対峙する円形部位の中心部では小さく、吐出孔16bに対峙する円形部位の周縁部では大きくなる。吐出弁18のリフト量が、吐出孔16bに対峙する円形部位の周縁部で大きいことにより、吐出弁18と弁板16とにより形成される吐出流路の流動抵抗の増加が抑制され、シリンダボア5内の冷媒ガス圧増加が抑制され、圧縮機の効率低下が抑制される。吐出弁18のリフト量が、吐出孔16bに対峙する円形部位の中心部で小さいことにより、前記中心部での吐出弁18のリフト量が前記周縁部での吐出弁18のリフト量と同一である場合に比べて、吐出弁18閉弁時のノイズと振動とが抑制される。
本発明は斜板式圧縮機に限らず、シリンダボアと、シリンダボア内で往復移動するピストンと、シリンダボア内の圧縮流体を外部へ導く吐出孔が形成された弁板と、吐出孔を開閉する帯板状の吐出弁と、吐出弁を間に挟んで弁板に対峙し吐出弁の開度を規制する開度規制面を有するリテーナとを備える種々の往復動圧縮機に適用可能である。
1 シリンダブロック
2 ハウジング
3 シリンダヘッド
4 クランク室
5 シリンダボア
6 斜板
12 ピストン
13 吸入室
14 吐出室
16 弁板
16a 吸入孔
16b 吐出孔
18 吐出弁
19 リテーナ
19a 開度規制面
2 ハウジング
3 シリンダヘッド
4 クランク室
5 シリンダボア
6 斜板
12 ピストン
13 吸入室
14 吐出室
16 弁板
16a 吸入孔
16b 吐出孔
18 吐出弁
19 リテーナ
19a 開度規制面
Claims (8)
- シリンダボアと、シリンダボア内で往復移動するピストンと、シリンダボア内の圧縮流体を外部へ導く吐出孔が形成された弁板と、吐出孔を開閉する帯板状の吐出弁と、吐出弁を間に挟んで弁板に対峙し吐出弁の開度を規制する開度規制面を有するリテーナとを備え、開度規制面の吐出孔に対峙する部位の中心部は吐出弁に向けて突出しており、吐出弁の吐出孔に対峙する部位は、吐出弁開弁時に開度規制面の吐出孔に対峙する部位に寄り添って変形し径方向に湾曲することを特徴とする圧縮機。
- 開度規制面の吐出孔に対峙する部位の中心部に吐出弁に対峙する突起が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
- 開度規制面の吐出孔に対峙する部位が周縁部から中心部へ向けて且つ吐出弁に向けて円錐状に突出していることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
- 開度規制面の吐出孔に対峙する部位が周縁部から中心部へ向けて且つ吐出弁に向けて凸に湾曲していることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
- 吐出弁の吐出孔に対峙する部位の周縁部の曲げ剛性が中心部の曲げ剛性よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の圧縮機。
- 吐出弁の吐出孔に対峙する部位の曲げ剛性が中心部から周縁部へ向けて漸減することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の圧縮機。
- 吐出弁の吐出孔に対峙する部位の径方向中間部に環状溝が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の圧縮機。
- シリンダボアと、シリンダボア内で往復移動するピストンと、シリンダボア内の圧縮流体を外部へ導く吐出孔が形成された弁板と、吐出孔を開閉する帯板状の吐出弁と、吐出弁を間に挟んで弁板に対峙し吐出弁の開度を規制する開度規制面を有するリテーナとを備え、吐出弁の吐出孔に対峙する部位の板厚が、中心部から周縁部へ向けて減少することを特徴とする圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003338905A JP2005098270A (ja) | 2003-09-03 | 2003-09-29 | 圧縮機 |
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ID=34467548
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2003
- 2003-09-29 JP JP2003338905A patent/JP2005098270A/ja active Pending
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