JP2005098175A - 燃料添加剤供給装置およびこれを用いて添加剤を供給する方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 燃料と添加剤とを簡易な構造で、かつ確実に混ぜ合わすことができる燃料添加剤供給装置を提供すること。
【解決手段】燃料添加剤供給装置10では、給油管路2に設けられたベンチュリ管12により、燃料の給油中に添加剤を自動的に供給する。従って、燃料タンク1内では、ノズルガン3から噴出させて送り込んだ燃料の勢いで添加剤を確実に攪拌でき、特別な攪拌装置を用いなくとも燃料と添加剤とを良好に混ざり合わせることができる。この点で、給油後に燃料タンクに添加剤を供給したり、容量の小さい混合部に添加剤を供給する従来に比し、確実な混合を実現できる。また、攪拌装置等を不要にできることで、装置の小型化を促進でき、建設機械等に容易に組み込むことができる。
【選択図】 図1
Description
そこで、その防止策として、長鎖アルキルエステルを主成分とする潤滑性向上燃料添加剤を低粘度燃料に添加することが行われている。また、そのような添加剤の供給装置を車両中に搭載し、燃料タンクや送油回管路中に添加剤を自動供給することも提案されている(例えば、特許文献1)。
これに対して、燃料タンク内に攪拌装置を設けることも考えられるが、これでは構造が複雑になるうえ、燃料タンクが大型化したり、メンテナンスに手間がかかる等の問題が生じる。
しかし、このような構成でも、場積等の制約から混合部を十分に大きくできず、良好に混合されない可能性がある。
ここで、「燃料タンク側に供給する」とは、燃料タンク内に供給する場合や、給油口から燃料タンクまでの間の管路に供給する場合も含む。また、「給油直前および/または給油中」とは、給油直前に添加剤を供給する場合、給油中に添加剤を供給する場合、および給油直前から給油中にかけて添加剤を供給する場合を含む。
また、圧力補償流量調整弁を規定手段とした場合には、その上流側に設けた開閉弁等を添加剤供給手段とするとともに、この開閉弁および圧力補償流量調整弁を介して添加剤タンクからのヘッド圧で添加剤を供給すればよく、やはり構造が簡単である。
また、添加剤タンクから計量タンクへの供給は、添加剤供給手段としての第1開閉弁を開くだけでよく、ヘッド圧により添加剤が流れ落ちて供給される。従って、複雑な構造の添加剤供給手段が不要であり、構造が簡素化されて場積も少なくてよい。
なお、第2実施形態以降において、次に説明する第1実施形態と同様な構成部材には同一符号を付し、それらの重複した説明を省略または簡略化する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る燃料添加剤供給装置10の構成を示す模式図である。
燃料添加剤供給装置10は、建設機械等に搭載された燃料タンク1側に添加剤を自動的に供給する装置である。燃料タンク1内の低粘度燃料に添加剤を添加することにより、燃料が燃料ポンプを経てエンジン側に供給された際、コモンレール用に採用された燃料噴射系部品の摺動部分には保護膜が形成され、各部品の耐摩耗性が向上するのである。
なお、給油管路2では、ベンチュリ管12の下流側が拡大管(ディフューザ)になっており、圧力回復を図って圧力損失を抑制している。
なお、供給する添加剤の量は、例えば燃料タンク1内に給油可能な燃料500L(満タン時)に対し、約200ccである。
(1)すなわち、燃料添加剤供給装置10では、給油管路2に設けられたベンチュリ管12により、燃料の給油中に添加剤が自動的に供給されるので、燃料タンク1内では、ノズルガン3から噴出させて送り込んだ燃料の勢いで添加剤を確実に攪拌でき、特別な攪拌装置を用いなくとも燃料と添加剤とを良好に混ざり合わせることができる。この点で、給油後に燃料タンクに添加剤を供給したり、容量の小さい混合部に添加剤を供給する従来に比し、確実な混合を実現できるのである。
また、攪拌装置等を不要にできることで、装置の小型化を促進でき、建設機械等に容易に組み込むことができる。
図2は、本発明の第2実施形態に係る燃料添加剤供給装置10の構成を示す模式図である。
本実施形態では、燃料タンク1のノズルガン挿入部1Aの底部に設けられた自動スイッチ(燃料給油検出手段)14と、添加剤タンク11および燃料タンク1間の連通管路13に設けられた開閉弁(添加剤供給手段)15と、自動スイッチ14から出力されたオン信号に応じて開閉弁15を制御するコントローラ(制御手段)16とを備えて燃料添加剤供給装置10が構成されている。
図3は、本発明の第3実施形態に係る燃料添加剤供給装置10の構成を示す模式図である。
本実施形態では、燃料タンク1内に設けられたフロート式の油面センサ17、連通管路13に設けられた計量ポンプ18を備えて燃料添加剤供給装置10が構成されている。
計量ポンプ18としては、例えばシリンジポンプ等を採用でき、シリンダの一ストローク中に、添加剤タンク11から燃料タンク1側へ送る添加剤の量を計量し、ストロークエンドに達することにより、計量した分の添加剤を吐出する。つまり、計量ポンプ18は、本発明に係る添加剤供給手段と規定手段との両方を兼ねる。
具体的には、自動スイッチ14からのオン信号が入力している状態で、かつ油面センサ17からの検出信号により、燃料タンク1内の油面が所定高さ(例えば数cm)上昇したと判断した時に、コントローラ16は計量ポンプ18に対して駆動信号を出力し、計量ポンプを一ストロークだけ駆動させる。
図4は、本発明の第4実施形態に係る燃料添加剤供給装置10の構成を示す模式図である。
本実施形態では、連通管路13の途中で添加剤タンク11の重力方向下方に設けられた所定容量の計量タンク(規定手段)19と、添加剤タンク11および計量タンク19間に設けられた第1開閉弁(添加剤供給手段)20と、計量タンク19および燃料タンク1間に設けられた第2開閉弁(添加剤供給手段)21とを備えて燃料添加剤供給装置10が構成されている。図中の符号22は、エア抜きの配管である。
(7)すなわち、所定量の添加剤が計量タンク19で予め正確に計測されるため、例えば給油の際には常時、燃料タンク1が略空の状態から満タンの状態になるまで行うなど、一度の給油量が略決まっている場合には、その給油量に見合った量の添加剤を計量タンク19で予め計測し、これを単に供給すればよいから、添加剤の供給流量を制御する必要がなく、全体の制御を簡単にできる。
なお、計量タンク19内が添加剤で満たされると、余分な添加剤は配管22に入り込むみ、第2開閉弁21を開いた際には、この配管22に入り込んだ添加剤も燃料タンク1側に供給されることになるが、その量は極僅かであり、問題にならない。
例えば、前記第2〜第4実施形態では、自動スイッチ14が設けられていることで、給油が開始されたことを自動的に検出できたが、この構成に加えて、図2に代表して示すように、必要に応じて手動スイッチ5を設けてもよい。このような構成では、燃料の給油前に手動スイッチを操作して添加剤を自動供給しておき、この直後に給油することが可能であり、このような場合でも、給油された燃料の勢いで確実に攪拌でき、良好な混合状態を得ることができる。なお、手動スイッチ5からオン信号が出力されている場合には、自動スイッチ14からのオン信号をキャンセルするようにコントローラ16を設定しておくことが必要である。
また、タイマを用いることにより、給油中開始後の任意のタイミングで添加剤の供給を開始させたり、所定の時間間隔をおいて複数回に分けて添加剤を供給するといった制御も簡単にできる。
従って、上記に開示した形状、数量などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、数量などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
Claims (9)
- 燃料添加剤供給装置において、
燃料に添加する添加剤を貯留するための添加剤タンク(11)と、
燃料タンク(1)への燃料の給油直前および/または給油中に、前記添加剤を前記添加剤タンク(11)から前記燃料タンク(1)側に自動供給する添加剤供給手段(12,15,18,20,21)とを備えている
ことを特徴とする燃料添加剤供給装置(10)。 - 請求項1に記載の燃料添加剤供給装置(10)において、
前記燃料が連続的に給油される間に、添加剤を断続的に供給するように前記添加剤供給手段(18)を制御する制御手段(16)を備えている
ことを特徴とする燃料添加剤供給装置(10)。 - 請求項1または請求項2に記載の燃料添加剤供給装置(10)において、
前記燃料タンク(1)への燃料の給油が行われていることを検出する燃料給油検出手段(14)と、
この燃料給油検出手段(14)からの検出信号に基づいて前記添加剤供給手段(15,18,20,21)を制御する制御手段(16)とを備えている
ことを特徴とする燃料添加剤供給装置(10)。 - 請求項3に記載の燃料添加剤供給装置(10)において、
前記燃料給油検出手段(14)は、燃料タンク(1)へ挿入された燃料給油用ノズルガン(3)から燃料が吐出することでスイッチングする自動スイッチ(14)である
ことを特徴とする燃料添加剤供給装置(10)。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の燃料添加剤供給装置(10)において、
前記燃料タンク(1)と連通した燃料給油用の給油管路(2)、または前記添加剤タンク(11)および前記燃料タンク(1)を連通させる連通管路(13)には、前記添加剤の供給量を規定する規定手段(12,18,19)が設けられている
ことを特徴とする燃料添加剤供給装置(10)。 - 請求項5に記載の燃料添加剤供給装置(10)において、
前記規定手段は、前記給油管路(2)に設けられて前記添加剤タンク(11)と連通した前記添加剤供給手段兼用のベンチュリ管(12)、前記連通管路(13)に設けられた前記添加剤供給手段兼用の計量ポンプ(18)、前記連通管路(13)に設けられた圧力補償流量調整弁のいずれかである
ことを特徴とする燃料添加剤供給装置(10)。 - 請求項5または請求項6に記載の燃料添加剤供給装置(10)において、
前記規定手段は、タイマを含んで構成されている
ことを特徴とする燃料添加剤供給装置(10)。 - 請求項5に記載の燃料添加剤供給装置(10)において、
前記規定手段は、前記添加剤タンク(11)の重力方向下方に設けられた所定容量の計量用タンク(19)で構成され、
前記添加剤供給手段は、前記添加剤タンク(11)および前記計量用タンク(19)間の管路に設けられた第1開閉弁(20)と、前記計量タンク(19)および前記燃料タンク(1)間の管路に設けられた第2開閉弁(21)とで構成されており、
前記添加剤を供給しない時には、前記第1開閉弁(20)を開くとともに、前記第2開閉弁(21)を閉じ、前記添加剤を供給する時には、前記第1開閉弁(20)を閉じるとともに、前記第2開閉弁(21)を開くように制御する制御手段(16)が設けられている
ことを特徴とする燃料添加剤供給装置(10)。 - 燃料添加剤供給装置を用いて添加剤を供給する方法において、
燃料に添加する添加剤を貯留するための添加剤タンク(11)と、前記添加剤を前記添加剤タンク(11)から前記燃料タンク(1)側に供給する添加剤供給手段(12,15,18,20,21)とを備えた燃料添加剤供給装置(10)を用い、燃料タンク(1)への燃料の給油直前および/または給油中に、前記添加剤を前記燃料タンク(1)側に自動供給する
ことを特徴とする燃料添加剤供給装置(10)を用いて添加剤を供給する方法。
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WO2008004387A1 (fr) * | 2006-07-05 | 2008-01-10 | Komatsu Ltd. | Appareil permettant de détecter les propriétés d'un carburant pour machine à travailler |
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