JP2005096937A - ごみ減容器 - Google Patents

Abstract

【課題】 利用するポンプが流量の小さいものであっても、圧縮用蛇腹が圧縮状態から元の状態に短時間で復帰し、ごみの繰り返し圧縮によるごみ減容を、短時間で行うことが可能なごみ減容器を提供すること。
【解決手段】 ごみ収容器５と、伸縮自在な圧縮用蛇腹１と、圧縮プレート２と、ごみの圧縮時に圧縮用蛇腹１にエアを供給するポンプ３と、タンク４と、圧縮用蛇腹１およびポンプ３を繋ぐ第１の配管６と、ポンプ３およびタンク４を繋ぐ第２の配管７と、タンク４および圧縮用蛇腹１を繋ぐ第３の配管８と、第３の配管８の途中に設けられた切替え弁９とを備え、ポンプ３でエアを送り込むことによってごみを圧縮する時には切替え弁９が閉じて、タンク４が減圧状態となり、圧縮用蛇腹１が縮み、ごみ圧縮前の状態に戻る時には切替え弁９が開いて、圧縮用蛇腹１内のエアがタンク４内に送出される。
【選択図】図１

Description

本発明は、家庭、事務所等で発生する紙類、プラスチック類などの可燃ごみを減容するごみ減容器に関するものである。

ごみ収容器内に収容された紙ごみなどの可燃ごみの容積を減らす機能をもつごみ減容器が知られている（特許文献１、２参照）。例えば、特開平８−１１９４０１号公報に記載のものは、蛇腹状をした圧縮用蛇腹の先端に圧縮プレートを取り付け、圧縮用蛇腹にエアを供給し、ごみ収容器内に入れた紙ごみ等を圧縮プレートで加圧することによって、紙ごみ等の容積を減らすものである。

従来のごみ減容器の概略構成図を図３に示す。このごみ減容器は上方が開口したごみ収容器１０とごみ収容器１０内のごみ（紙、プラスチックなどの可燃ごみ）を圧縮するための圧縮機構とよりなるものであり、圧縮機構は蛇腹状をした伸縮自在な圧縮用蛇腹１１と、圧縮用蛇腹１１の伸縮によりごみ収容器１０内を上下して、ごみを圧縮する圧縮プレート１２と、圧縮用蛇腹１１を膨らませて伸ばすためにエアを送り込むポンプ１３と、エアの切替えを行う切替え弁１４ａ，１４ｂとにより構成されている。
特開平８−１１９４０１号公報 特開平７−３００２０３号公報

図３に示す構成の従来のごみ減容器において、切替え弁１４ａ，１４ｂは、ごみ圧縮時にはポンプ１３でエアを圧縮用蛇腹１１に送り込み（図４（ａ）参照）、圧縮用蛇腹１１の復帰時（蛇腹を圧縮前に戻す時）には、ポンプ１３で圧縮用蛇腹１１内のエアを吸い込むように切替える（図４（ｂ）参照）ものである。

このようなごみ減容器では、圧縮用蛇腹１１内のエアが排出されて圧縮用蛇腹１１が縮み、元の状態に復帰するために要する時間（復帰時間）が、ポンプ１３の能力によって決まることとなり、復帰時間の短縮のためには、大流量のポンプが必要であった。

本件の発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、利用するポンプが流量の小さいものであっても、圧縮用蛇腹が圧縮状態から元の状態に短時間で復帰し、ごみの繰り返し圧縮によるごみ減容を、短時間で行うことが可能なごみ減容器を提供することを目的とする。

上記の課題を解決する本件の発明のごみ減容器は、ごみ収容器と、蛇腹状をした伸縮自在な圧縮用蛇腹と、前記圧縮用蛇腹の先端側に取り付けられ、圧縮用蛇腹の伸縮に連動して移動し、前記ごみ収容器内のごみを圧縮する圧縮プレートと、ごみの圧縮時に前記圧縮プレートを移動させるために前記圧縮用蛇腹にエアを供給するポンプと、タンクと、前記圧縮用蛇腹および前記ポンプの送出口を繋ぐ第１の配管と、前記ポンプの吸込口および前記タンクを繋ぐ第２の配管と、前記タンクおよび前記圧縮用蛇腹を繋ぐ第３の配管と、前記第３の配管の途中に設けられた切替え弁とを備え、前記ポンプでエアを送り込むことによって前記圧縮用蛇腹が伸びて前記圧縮プレートでごみを圧縮する時には、前記切替え弁が閉じて、前記タンクが減圧状態となり、前記圧縮用蛇腹が縮み、ごみ圧縮前の状態に戻る時には、前記切替え弁が開いて、前記圧縮用蛇腹内のエアが前記タンク内に送出されることを特徴とする。

本件の発明によれば、ごみ圧縮用の蛇腹とポンプとを繋ぐ配管の途中にタンクを配置し、ごみ圧縮時にこのタンクを減圧状態にしておき、ごみ圧縮のために伸びた蛇腹が元の状態に復する時には、切替え弁の操作により、この圧縮用蛇腹内のエアを減圧状態にあるタンクに逃がしているので、伸びた圧縮用蛇腹を元に状態に復帰させる際に圧縮用蛇腹のエアをポンプで吸い込んでいない。このため、流量の小さいポンプを用いた場合であっても、圧縮用蛇腹が圧縮状態から元の状態に短時間で復帰し、ごみの繰り返し圧縮によるごみ減容を、短時間で行うことができる。

以下、本件の発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。

図１に概略構成図を示す本件の発明のごみ減容器は、蛇腹状をした伸縮自在な圧縮用蛇腹１と、ごみの圧縮時に圧縮プレート２を移動させるために前記圧縮用蛇腹にエアを供給するポンプ３と、タンク４とを備えている。圧縮プレート２は、圧縮用蛇腹１の伸び縮みする先端側に取り付けられ、圧縮用蛇腹１の伸縮に連動して動き、上方が開口したごみ収容器５内のごみ（紙、プラスチックなどの可燃ごみ）を圧縮する。

そして、圧縮用蛇腹１およびポンプ３の送出口とが第１の配管６で繋がれ、ポンプ３の吸込口およびタンク４の送出口とが第２の配管７で繋がれており、圧縮用蛇腹１およびタンク４の吸込口を繋いだ第３の配管８の途中に切替え弁９が設けられている。なお、図１に示すように、第１の配管６および第３の配管８は部分的に共用されていても良い。ただし、切替え弁９は、この共用部分よりもタンクの吸込口よりに設けられている。

本件の発明のごみ減容器の動作状態を図２（ａ）（ｂ）により説明する。

ごみ圧縮時には、切替え弁９を閉じてポンプ３を動作させることによって、図２（ａ）中に矢印で示すように、タンク４内にあるエアが第２の配管７および第１の配管６を通って圧縮用蛇腹１に送られる（図２（ａ））。エアが送り込まれることによって圧縮用蛇腹１が膨らみ、圧縮用蛇腹１の先端側に取り付けられた圧縮プレート２が押し下げられて、ごみ収容器５内のごみが押しつぶされる。この際、タンク４内は減圧状態となる。このタンク４は、減圧状態に耐える強度のものでなければならない。また、タンク４の容積は圧縮用蛇腹１の容積よりも大きいことが望ましい。

ごみの圧縮が終わると切替え弁９を開ける。タンク４は減圧状態になっているので、圧縮用蛇腹１内のエアは、図２（ｂ）中に矢印で示すように、第３の配管８を通って直ちにタンク４に戻る。すなわち、ごみ圧縮のために伸びた蛇腹を元の状態に戻す時に、圧縮用蛇腹１内のエアを減圧状態にあるタンク４に逃がしており、ポンプ３は利用しない。このため、ごみ減容器のポンプ３が小型のものであっても、圧縮用蛇腹が伸びた状態から元の状態に短時間で復帰し、ごみの繰り返し圧縮によるごみ減容を、短時間で行うことができる。

圧縮用蛇腹１、ポンプ３、タンク４、ごみ収容器５などは、所定のキャビネット（図示しない）などの内部に収納される。ごみ収容器５はキャビネット内部に設けた引出し体の内部などに、取り出しが自在なように収納される。このキャビネットには、必要により、運転釦、運転表示ランプ等が設けられている。使用時には、引出し体を引き出して、紙、プラスチックのようなごみをごみ収容器５に投入し、その後、引出し体をキャビネット内に押し込む。引出し体を押し込んでごみ収容器５がキャビネット内の所定の位置に至った後、操作釦を操作してごみ圧縮の動作を行わせるようにすれば良い。

本件の発明のごみ減容器によれば、圧縮用蛇腹１が元に戻る過程で若干のごみの復元が生じものの、およそ６０％以上の減容が可能である。例えば、４０リットル程度のごみ収容器５で７０リットル程度のごみ収容が可能となる。この結果、例えば１週間に２度のごみ出しをおこなっていたのが１回ですむ他、屋外のごみ箱へのごみの移し替えが不要となりごみ出しに伴う労働が軽減されることになる。

本件発明のごみ減容器の一実施形態を示す概略構成図である。 本件発明のごみ減容器の動作状態を示す概略構成図である。 従来のごみ減容器の一例を示す概略構成図である。 従来のごみ減容器の動作状態を示す概略構成図である。

符号の説明

１ 圧縮用蛇腹
２ 圧縮プレート
３ ポンプ
４ タンク
５ ごみ収容器
６，７，８ 配管
９ 切替え弁

Claims (1)

1. ごみ収容器と、蛇腹状をした伸縮自在な圧縮用蛇腹と、前記圧縮用蛇腹の先端側に取り付けられ、圧縮用蛇腹の伸縮に連動して移動し、前記ごみ収容器内のごみを圧縮する圧縮プレートと、ごみの圧縮時に前記圧縮プレートを移動させるために前記圧縮用蛇腹にエアを供給するポンプと、タンクと、前記圧縮用蛇腹および前記ポンプの送出口を繋ぐ第１の配管と、前記ポンプの吸込口および前記タンクを繋ぐ第２の配管と、前記タンクおよび前記圧縮用蛇腹を繋ぐ第３の配管と、前記第３の配管の途中に設けられた切替え弁とを備え、
   前記ポンプでエアを送り込むことによって前記圧縮用蛇腹が伸びて前記圧縮プレートでごみを圧縮する時には、前記切替え弁が閉じて、前記タンクが減圧状態となり、
   前記圧縮用蛇腹が縮み、ごみ圧縮前の状態に戻る時には、前記切替え弁が開いて、前記圧縮用蛇腹内のエアが前記タンク内に送出されることを特徴とするごみ減容器。

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