JP2005096669A - 自転車前輪の泥除け装着構造 - Google Patents

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久雄 高波
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Abstract

【課題】
前輪泥除け板を備えると共にディスクブレーキの組み込みに際しても、キャリパー部分とぶつからずに泥除け板装着用のステーの取替えを必要としない自転車の泥除け装着構造を提供する。
【解決手段】 基部を泥除け板1における尾部所定箇所に連結し、他方をフロントフォーク2の所定箇所に連結してなる泥除け装着用ステー4を採用した構造において、前記装着用ステーのフロントフォーク側の端部を、ディスクブレーキ装着範囲(キャリパー部6の装着範囲)を下方や外側方に迂回する形状に折曲(折曲部43)させる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、自転車前輪の泥除け装着構造に関するものである。
従前の自転車の前輪泥除けの装着構造は、泥除け板をフロントフォークの二股分岐箇所(クラウン部)の下方において適宜な金具で吊り下げ連結し、更に安定を図るために、フロントフォークの先端部分と泥除け板の尾方箇所とを適宜なステーで連結してなる。
特にフロントフォークの先端部分においては、フロントフォークにおける車軸装着部分にリング状のステー先端を車軸装着と一緒に連結するか、又はフロントフォークの先端に独自の装着孔を形成し、当該装着孔を使用してリング状のステー先端をボルトナットを用いて装着している(特許文献1)。
実用新案登録第3005688号公報図1,5。
ところで、一般の自転車の前輪ブレーキは、ホイールのリム部分を挟み込む構成のリムブレーキが普通で、ディスクブレーキはマウンテンバイク等の特殊用途の自転車に採用されていた。
このディスクブレーキの自転車前輪への取り付けは、車軸側にディスクを装着し、キャリパー部分をフロントフォークに装着するもので、この装着部位(問座)については自転車メーカーによって異なり、また問座を有しないものが多数である。
そこで近年フォークの所定位置に、所定の装着孔を備えた取り付け部を設けるインターナショナルスタンダード(国際規格)が提案され採用されてきた結果、ディスクブレーキが普及し、安価に供給されるようになって、一般の自転車にもディスクブレーキを取り付けることが望まれてきた。
しかし一般の自転車は特殊用途の自転車と異なり前輪泥除けが必須であるが、ディスクブレーキを装着すると、従前のステーを以って泥除けを支持しようとした場合に、ディスクブレーキのキャリパー部分が邪魔になってしまう。
そこで本発明は、新規形状の泥除け装着用ステーを提案して前記の課題を解決したものである。
本発明に係る自転車前輪の泥除け装着構造は、基部を泥除けにおける尾部所定箇所に連結し、他方をフロントフォークの所定箇所に連結してなる泥除け装着用ステーを採用した構造において、前記装着用ステーのフロントフォーク側の端部がディスクブレーキ装着範囲を迂回する形状に折曲してなることを特徴とするものである。
従って前輪にディスクブレーキを装着しても、ステーがキャリパー部分を迂回して車軸側の所定の箇所に連結される。
前記の特定形状のステーを採用することで、当該自転車は、従前の堅牢な装着構造である泥除けの取付構造を変更することなく、前輪にディスクブレーキを組み込むことが出来る。
次に本発明の実施の形態について説明する。自転車の前輪の泥除け装着構造の基本的な構成は、従前と同様に、泥除け板1をフロントフォーク2の二股分岐箇所(クラウン部)の下方において適宜な金具3で吊り下げ連結し、更に安定を図るために、フロントフォーク2の先端部分と泥除け板1の尾方箇所とを適宜なステー4で連結してなる。
特に図示した実施形態のフロントフォーク2の先端には、車軸装着部21の近傍背面側に、車軸装着部21の軸中心を基準にして設定されるディスクブレーキ用装着孔22a,22bを設けた取付部23と、前記取付部23より下方位置にステー用装着孔24を設けたステー連結部25とを付設してなる。
そして本発明はステー4の形状に特徴を有するもので、ステー4は、泥除け板取付部位41とフロントフォーク取付部位42を備えている。尚泥除け板取付部位41の構成の相違(泥除け板1との取付構造の相違)によってU状部材(4a)か2本部材(4b)かの相違があり、当該泥除け板取付部位41が泥除け板1と連結される。
またフロントフォーク取付部位42はリング状に形成され、前記したステー用装着孔24にボルトナット5で装着固定され、泥除け板1を自転車に装着するもので、特にフロントフォーク取付部位42の近傍は、前記した取付部23にディスクブレーキのキャリパー部6が装着された場合に、当該装着空間を下方に迂回するように折曲したものである(折曲部43)。
而して泥除け板1は、従前の装着構造と同様に金具3とステー4でフロントフォーク2に装着固定されるものであるが、ディスクブレーキを組み込む場合でも、取付部23にキャリパー部6を装着しても、ステー4が当該取付空間を迂回しているので、何らの支障も生じない。
勿論本件発明は、ステー4が所定の形状であれば良いもので、ステー4のフロントフォーク2への装着に際して、前記装着孔24を有せずに、車軸の軸受け部分と共に固定しても良い。
また本発明は前記したステー4(4a,4b)のように取付部23にディスクブレーキのキャリパー部6が装着された場合に、当該装着空間を下方(くの字状に拘らず上部開口コの字状も含む)に迂回するように折曲したものに限定されるものではなく、図5,6に示すステー4cのように折曲部43がキャリパー部6の装着空間の外側方を迂回する形状に形成しても良い。
また折曲部43は、下方迂回又は側方迂回に拘らず、ステー4の両側に形成せずに、必要とする一側(通常は進行方向左側)にのみ形成するようにしても良い。
本発明の実施形態のステーの全体図。 同フロントフォーク先端部の説明図。 同ディスクブレーキを組み込んだ状態の説明図。 同拡大図。 本発明の別の実施形態のステーの全体図。 同ディスクブレーキを組み込んだ状態の拡大説明図。
符号の説明
1 泥除け板
2 フロントフォーク
21 車軸装着部
22a,22b ディスクブレーキ用装着孔
23 取付部
24 ステー用装着孔
25 ステー連結部
3 金具
4(4a,4b,4c) ステー
41 泥除け板取付部位
42 フォーク取付部位
43 折曲部
5 ボルトナット
6 キャリパー部

Claims (4)

  1. 自転車前輪の泥除け装着に、基部を泥除けにおける尾部所定箇所に連結し、他方をフロントフォークの所定箇所に連結してなる泥除け装着用ステーを採用する泥除け取り付け構造において、前記装着用ステーのフロントフォーク側の端部がディスクブレーキ装着範囲を迂回する形状に折曲してなることを特徴とする自転車前輪の泥除け装着構造。
  2. 装着用ステーの迂回形状が、ディスクブレーキ装着範囲の下方を迂回するようにした請求項1記載の自転車前輪の泥除け装着構造。
  3. 装着用ステーの迂回形状が、ディスクブレーキ装着範囲の外側方を迂回するようにした請求項1記載の自転車前輪の泥除け装着構造。
  4. フロントフォークに、ディスクブレーキ用装着孔を設けた取付部と、前記取付部より下方位置にステー用装着孔を設けたステー連結部とを付設した請求項1乃至3記載のいずれかの自転車前輪の泥除け装着構造。
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Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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