JP2005096368A - 印刷装置、印刷方法、および印刷用プログラム - Google Patents

印刷装置、印刷方法、および印刷用プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 印刷ヘッドの傾きを定量的に求めること。
【解決手段】 印刷ヘッド12の走査平面内における傾き量と、当該傾き量において副走査方向のノズル位置が等しくなる1組のノズル列である第1のノズル列および第2のノズル列に関する情報とを対応付けて格納している格納手段(制御回路40)と、格納手段に格納されている所定の傾き量における第1のノズル列および第2のノズル列に関する情報を読み出す読み出し手段(コンピュータ90)と、読み出された情報によって特定される第1のノズル列によって第1の補正用パターンを印刷する第1の補正用パターン印刷手段(制御回路40)と、読み出された情報によって特定される第2のノズル列によって、第1の補正用パターンに近接して第2の補正用パターンを印刷する第2の補正用パターン印刷手段(制御回路40)と、を有している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、印刷装置、印刷方法、および印刷用プログラムに関する。
副走査方向(印刷媒体の移動方向)に複数のノズルが集まって構成されるノズル列が、主走査方向(印刷ヘッドの走査方向)に複数配置されて構成される印刷ヘッドによって印刷を行う場合、ノズル列が副走査方向に対して水平になるように精度良く調整する必要がある。
つまり、ノズル列が副走査方向に対してズレを有している場合(印刷ヘッドが傾きを有している場合)には、図31に示すように、異なるノズル列の同一の位置にあるノズルから吐出されるインク滴の印刷用紙上の着弾位置が異なるため、色相ズレおよびバンディング(主走査方向に生じるスジ状の印刷ムラ)の発生の原因にもなる。
図31の例では、印刷ヘッド12には、A〜Hの8つのノズル列が設けられており、それぞれのノズル列は複数(例えば、180個)のノズルによって構成されている。なお、この図では、ノズル列を線分として表している。この図に示すように、印刷ヘッド12が主走査方向から角度αだけズレを有している場合には、例えば、ノズル列Aの最上部のノズルから吐出されたインク滴の着弾位置と、ノズル列Hの最上部のノズルから吐出されたインク滴の着弾位置とは、距離dだけズレを生じるため、混色不良によって色相がズレを生じたり、バンディングが発生してしまう。
そこで、このような印刷ヘッドの傾きを解消するために、従来においては、例えば、縦罫線を印刷することにより、印刷ヘッドの傾きを検出する方法が提案されている(特許文献1参照)。
特開平05−084977号公報(請求の範囲、要約)
ところで、特許文献1に示した方法では、印刷ヘッドの傾きの有無は検出可能であるものの、傾き量を定量的に知ることができないという問題点がある。
このため、傾きの存在が検出されたとしても、製造工程において、どの程度傾きを是正すればよいかが不明であるため、試行錯誤が必要となり、作業に時間を要し、作業効率が低下するという問題点がある。また、作業効率の低下に伴って、製品の製造コストが上昇するという問題点もある。
本発明は、上記の事情に基づきなされたもので、その目的とするところは、印刷ヘッドの傾きを定量的に知ることができる印刷装置、印刷方法、および印刷用プログラムを提供しよう、とするものである。
本発明は、課題を解決するために、副走査方向に複数のノズルが配置されて形成されるノズル列が主走査方向に複数配置された印刷ヘッドを有し、印刷しようとする画像データに対応したインクをノズルから吐出することにより、印刷媒体に所望の画像を印刷する印刷装置において、印刷ヘッドの走査平面内における傾き量と、当該傾き量において副走査方向のノズル位置が等しくなる1組のノズル列である第1のノズル列および第2のノズル列に関する情報とを対応付けて格納している格納手段と、格納手段に格納されている所定の傾き量における第1のノズル列および第2のノズル列に関する情報を読み出す読み出し手段と、読み出し手段によって読み出された情報によって特定される第1のノズル列によって第1の補正用パターンを印刷する第1の補正用パターン印刷手段と、読み出し手段によって読み出された情報によって特定される第2のノズル列によって、第1の補正用パターンに近接して第2の補正用パターンを印刷する第2の補正用パターン印刷手段と、を有している。
このため、印刷ヘッドの傾きを定量的に求めることが可能になる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて、第1の補正用パターンおよび第2の補正用パターンは、副走査方向に所定の幅を有するパターンとしている。このため、ある程度の幅を有するパターンを用いることにより、重なり具合を容易に観察することが可能になる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて、第1の補正用パターンおよび第2の補正用パターンは、副走査方向に所定の幅を有するパターンが副走査方向に複数印刷されて構成されている。このため、これら複数のパターンを比較観察することにより、印刷ヘッドの傾きを容易に求めることが可能になる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて、第1の補正用パターンおよび第2の補正用パターンは、主走査方向に伸びた罫線としている。このため、罫線の重なり具合により印刷ヘッドの傾きを簡易に求めることができるとともに、副走査方向に所定の幅を有するパターンに比較してインクの消費量を抑えることができる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて、読み出し手段は、格納手段に格納されている各傾き量における第1のノズル列および第2のノズル列に関する情報を読み出し、第1の補正用パターン印刷手段および第2の補正用パターン印刷手段は、読み出し手段によって読み出された各傾き量に対応する複数のパターンを印刷するようにしている。このため、これら複数のパターンを比較参照することにより、印刷ヘッドの傾きを容易に求めることができる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて、複数のパターンのそれぞれは、印刷ヘッドの傾きが所定量である場合に、それぞれ一定の配置状態になるように印刷されるようにしている。このため、所定の配置状態になっているパターンを複数のパターンの中から探し出すことにより、印刷ヘッドの傾きを容易かつ迅速に求めることが可能になる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて、ノズル列は、副走査方向のノズルの先頭位置が、前後にズレを有する2種類のノズル列を有し、第1のノズル列が一方の種類のノズル列である場合には、第2のノズル列は、他方の種類のノズル列より選択されるようにしている。このため、2種類のノズル列を有する印刷ヘッドの傾きを簡易かつ迅速に求めることが可能になる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて、第1の補正用パターンおよび第2の補正用パターンの状態を光学的に検出する検出手段と、検出手段によって検出された第1の補正用パターンおよび第2の補正用パターンの状態に応じて印刷ヘッドの傾きを算出する算出手段と、をさらに有するようにしている。このため、印刷ヘッドの傾きを自動的かつ精度良く求めることが可能になる。
また、本発明は、副走査方向に複数のノズルが配置されて形成されるノズル列が主走査方向に複数配置された印刷ヘッドを有し、印刷しようとする画像データに対応したインクをノズルから吐出することにより、印刷媒体に所望の画像を印刷する印刷装置の印刷方法において、印刷ヘッドの走査平面内における傾き量と、当該傾き量における副走査方向のノズル位置が等しくなる1組のノズル列である第1のノズル列および第2のノズル列に関する情報とを対応付けて格納している格納手段から、所定の傾き量における第1のノズル列および第2のノズル列に関する情報を読み出す読み出しステップと、読み出しステップによって読み出された情報によって特定される第1のノズル列によって第1の補正用パターンを印刷する第1の補正用パターン印刷ステップと、読み出しステップによって読み出された情報によって特定される第2のノズル列によって、第1の補正用パターンに近接して第2の補正用パターンを印刷する第2の補正用パターン印刷ステップと、を有している。
このため、印刷ヘッドの傾きを定量的に求めることが可能になる。
副走査方向に複数のノズルが配置されて形成されるノズル列が主走査方向に複数配置された印刷ヘッドを有し、印刷しようとする画像データに対応したインクをノズルから吐出することにより、印刷媒体に所望の画像を印刷する処理をコンピュータに機能させるコンピュータ読み取り可能な印刷用プログラムにおいて、コンピュータを、印刷ヘッドの走査平面内における傾き量と、当該傾き量における副走査方向のノズル位置が等しくなる1組のノズル列である第1のノズル列および第2のノズル列に関する情報とを対応付けて格納している格納手段、格納手段に格納されている所定の傾き量における第1のノズル列および第2のノズル列に関する情報を読み出す読み出し手段、読み出し手段によって読み出された情報によって特定される第1のノズル列によって第1の補正用パターンを印刷する第1の補正用パターン印刷手段、読み出し手段によって読み出された情報によって特定される第2のノズル列によって、第1の補正用パターンに近接して第2の補正用パターンを印刷する第2の補正用パターン印刷手段、として機能させるようにしている。
このため、印刷ヘッドの傾きを定量的に求めることが可能になる。
本発明によれば、印刷ヘッドの傾きを定量的に求めることが可能になる。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。
まず、本発明の実施の形態に係る印刷装置の概要について、図1〜図3を参照しつつ説明する。なお、本明細書中においては、プリンタ22とコンピュータ90の組み合わせを「印刷装置」と称する。
図1は、印刷装置を構成するプリンタ22の概略構成図であり、図2は印刷ヘッド12の詳細を説明する図であり、図3は、制御回路40を中心としたプリンタ22の主要部の構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、プリンタ22は、紙送りモータ23によって、印刷媒体である印刷用紙Pを搬送する副走査送り機構と、キャリッジモータ24によってキャリッジ31を紙送りローラ26の軸方向に往復動させる主走査送り機構とを有している。ここで、副走査送り機構による印刷用紙Pの送り方向を副走査方向といい、主走査送り機構によるキャリッジ31の移動方向を主走査方向という。
また、プリンタ22は、キャリッジ31に搭載され、印刷ヘッド12を備えた印刷ヘッドユニット60と、この印刷ヘッドユニット60を駆動してインクの吐出およびドット形成を制御するヘッド駆動機構と、これらの紙送りモータ23、キャリッジモータ24、印刷ヘッドユニット60およびタッチパネル32との信号の送受信を司る制御回路40とを備えている。
つぎに、印刷ヘッド12の構成について、図1を参照しつつ説明する。
キャリッジ31には、図1に示すように、ダークイエロー(DY)のインクを収納したカートリッジ71、ライトマゼンタ(LM)のインクを収納したカートリッジ72、ライトシアン(LC)のインクを収納したカートリッジ73、ブラック(K)のインクを収納したカートリッジ74、シアン(C)のインクを収納したカートリッジ75、マゼンタ(M)のインクを収納したカートリッジ76、イエロー(Y)のインクを収納したカートリッジ77の7つのインクカートリッジ71〜77が着脱可能に搭載される。
キャリッジ31の下部には印刷ヘッド12が設けられている。印刷ヘッド12には、インク吐出箇所としてのノズルが印刷用紙Pの搬送方向に列状に配置され、それぞれの色のインクに対応したノズル列を形成している。
図2は、印刷ヘッド12におけるノズルNzの配列を示す図である。図示するように、印刷ヘッド12には、180個のノズルNzを副走査方向に列状に配置して形成されたノズル列A〜Hが、主走査方向に8列並べて形成されている。8列のノズル列A〜Hのうちの隣り合う一対のノズル列(例えばAとB)に属するノズルNz同士は、副走査方向に所定ピッチずつ互いにずれており、また、1列置きの一対のノズル列(例えばAとC)に属するノズルNz同士は副走査方向において互いに同一位置に配置されている。
そして、本実施の形態による印刷ヘッド12においては、8列のノズル列A〜Hのそれぞれに供給されるインクが、副走査方向と直交する主走査方向において印刷ヘッド12の中央側に位置するノズル列D,Eから端部側に位置するノズル列A,Hに向かって濃色から淡色に変化している。
具体的には、主走査方向における印刷ヘッド12の中央に位置し、隣り合う一対のノズル列D,Eからはブラック系インクが吐出され、これらのノズル列D,Eの外側に位置する一対のノズル列C,Fからはシアン系インクが吐出され、これらのノズル列C,Fの外側に位置する一対のノズル列B,Gからはマゼンタ系インクが吐出され、これらのノズル列B,Gの外側の隣に位置する一対のノズル列A,Hからはイエロー系インクが吐出される。
ここで、ブラック系インクはブラックインク(K)であり、シアン系インクはシアンインク(C)又はライトシアンインク(LC)であり、マゼンタ系インクはマゼンタインク(M)またはライトマゼンタインク(LM)であり、イエロー系インクはイエローインク(Y)またはダークイエローインク(DY)である。
なお、キャリッジ31の下部に設けられ、各インクに対応づけられたノズル列には、ノズル毎に、電歪素子の1つであって応答性に優れたピエゾ素子が配置されている。ピエゾ素子は、ノズルまでインクを導くインク通路を形成する部材に接する位置に設置されている。ピエゾ素子は、電圧の印加により結晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネルギの変換を行う。
本実施の形態では、ピエゾ素子の両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加することにより、ピエゾ素子が電圧の印加時間だけ伸張し、インク通路の一側壁を変形させる。この結果、インク通路の体積はピエゾ素子の伸張に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、インク滴となって、ノズルの先端から高速に吐出される。このインク滴が紙送りローラ26に沿わされた印刷用紙Pに染み込むことにより、ドットが形成されて印刷が行われる。インク滴の大きさは、ピエゾ素子への電圧の印加方法によって変更することができる。これにより、大、中、小の3種類の異なる大きさのドットを形成することができる。
制御回路40は、コネクタ56を介してコンピュータ90に接続されている。コンピュータ90は、後述するようにプリンタ22用のプリンタドライバプログラムを搭載し、入力装置であるキーボードや、マウス等の操作によるユーザの指令を受け付け、また、プリンタ22における種々の情報を表示装置の画面表示によりに提示するユーザインターフェースを構成している。
印刷用紙Pを搬送する副走査送り機構は、紙送りモータ23の回転を紙送りローラ26と用紙搬送ローラ(図示せず)とに伝達するギヤトレイン(図示せず)を備える。
また、キャリッジ31を往復動させる主走査送り機構は、紙送りローラ26の軸と並行に架設されキャリッジ31を摺動可能に保持する摺動軸34と、キャリッジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を張設するプーリ38と、キャリッジ31の原点位置を検出するための光学センサ39とを備えている。なお、検出手段である光学センサ39は、光を印刷用紙Pに対して投射する光源と、印刷用紙Pからの反射光をこれに対応する画像信号に変換するフォトダイオード(または、CCD素子)とによって構成されている。
図3に示すように、制御回路40は、第1の補正用パターン印刷手段であり、また、第2の補正用パターン印刷手段であるCPU(Central Processing Unit)41、格納手段であるプログラマブルROM(P−ROM(Read Only Memory))43、RAM(Random Access Memory)44、文字のドットマトリクスを記憶したキャラクタジェネレータ(CG(Character Generator))45、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)46、およびエンコーダ47を備えた算術論理演算回路として構成されている。なお、エンコーダ47は、キャリッジモータ24に具備された、検出部48からの検出信号に基づいて、キャリッジ31の主走査方向における位置を検出する。また、エンコーダ47は、紙送りモータ23に具備された、検出部49からの検出信号に基づいて、印刷用紙Pの副走査方向における位置を検出する。
この制御回路40は、さらに、外部のモータ等とのインタフェース(I/F(Interface))であるI/F専用回路50と、このI/F専用回路50に接続され印刷ヘッドユニット60を駆動してインクを吐出させるヘッド駆動回路52と、紙送りモータ23およびキャリッジモータ24を駆動するモータ駆動回路54とを備えている。
I/F専用回路50は、パラレルインタフェース回路を内蔵しており、コネクタ56を介してコンピュータ90から供給される印刷データPDを受け取ることができる。
つぎに、コンピュータ90の構成について、図4を参照しつつ説明する。
図4に示すように、コンピュータ90は、CPU91、ROM92、RAM93、HDD(Hard Disk Drive)94、ビデオ回路95、I/F96、バス97、表示装置98、入力装置99および外部記憶装置100によって構成されている。
ここで、読み出し手段であり、算出手段であるCPU91は、ROM92やHDD94に格納されているプログラムに従って各種演算処理を実行するとともに、装置の各部を制御する制御部である。
ROM92は、CPU91が実行する基本的なプログラムやデータを格納しているメモリである。RAM93は、CPU91が実行途中のプログラムや、演算途中のデータ等を一時的に格納するメモリである。
HDD94は、CPU91からの要求に応じて、記録媒体であるハードディスクに記録されているデータやプログラムを読み出すとともに、CPU91の演算処理の結果として発生したデータを前述したハードディスクに記録する記録装置である。
ビデオ回路95は、CPU91から供給された描画命令に応じて描画処理を実行し、得られた画像データを映像信号に変換して表示装置98に出力する回路である。
I/F96は、入力装置99および外部記憶装置100から出力された信号の表現形式を適宜変換するとともに、プリンタ22に対して印刷データPDを出力する回路である。
バス97は、CPU91、ROM92、RAM93、HDD94、ビデオ回路95およびI/F96を相互に接続し、これらの間でデータの授受を可能とする信号線である。
表示装置98は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)モニタやCRT(Cathode Ray Tube)モニタによって構成され、ビデオ回路95から出力された映像信号に応じた画像を表示する装置である。
入力装置99は、例えば、キーボードやマウスによって構成されており、ユーザの操作に応じた信号を生成して、I/F96に供給する装置である。
外部記憶装置100は、例えば、CD−ROM(Compact Disk-ROM)ドライブユニット、MO(Magneto Optic)ドライブユニット、FDD(Flexible Disk Drive)ユニットによって構成され、CD−ROMディスク、MOディスク、FDに記録されているデータやプログラムを読み出してCPU91に供給する装置である。また、MOドライブユニットおよびFDDユニットの場合には、CPU91から供給されたデータを、MOディスクまたはFDに記録する装置である。
つぎに、本発明の実施の形態の動作について説明する。以下では、まず、本発明の実施の形態の動作の概要について説明した後、詳細な動作について説明する。
本実施の形態では、図5に示すように、印刷ヘッド12が主走査方向から角度αだけ傾きを持って取り付けられた場合に、この角度αに関する情報を、後述するパターンを用いて検出する。
図6は、本実施の形態に角度αを検出するために使用するパターンの一例を示す図である。この例では、上部に#1〜#7の符号が付与されたパターン201〜207の7つよりなるパターン200が表示されている。ここで、各パターン201〜207は、左右に互い違いに配置された2種類の矩形パターン(斜めのハッチングが施された矩形パターンおよび縦のハッチングが施された矩形パターン)によって構成されている。これら2種類の矩形パターンは、それぞれが異なるノズル列によって印刷されており、ノズル列を適宜組み合わせることにより、印刷ヘッド12が所定の傾きを有する際に、2種類の矩形が整然と印刷されるように工夫されている。
ここで、パターン201は、印刷ヘッド12が時計方向に+105μmだけ傾いている場合、すなわち、図7に示すように、主走査方向の長さがrである印刷ヘッド12が主走査方向から時計方向に角度αだけ傾いている場合であって、dy=105μmである場合に、図8の(A)に示すように、2種類の矩形パターンが等間隔に整然と印刷される。また、それ以外の場合には、図8の(B)に示すように、2種類の矩形パターンが等間隔とはならず、重複したり、隙間を生じたりして印刷される。
パターン202は、印刷ヘッド12が時計方向に+70μmだけ傾いている場合に、図8の(A)に示すように、2種類の矩形パターンが等間隔に整然と印刷される。また、それ以外の場合には、図8の(B)に示すように、2種類の矩形パターンが等間隔とはならず、重複したり、隙間を生じたりして印刷される。
パターン203は、印刷ヘッド12が時計方向に+30μmだけ傾いている場合に、図8の(A)に示すように、2種類の矩形パターンが等間隔に整然と印刷され、それ以外の場合には、図8の(B)に示すように、2種類の矩形パターンが等間隔とはならず、重複したり、隙間を生じたりして印刷される。
パターン204は、印刷ヘッド12が傾いていない場合に、図8の(A)に示すように、2種類の矩形パターンが等間隔に整然と印刷され、それ以外の場合には、図8の(B)に示すように、2種類の矩形パターンが等間隔とはならず、重複したり、隙間を生じたりして印刷される。
パターン205は、印刷ヘッド12が反時計方向に35μmだけ傾いている場合、すなわち、時計方向に−35μmだけ傾いている場合に、図8の(A)に示すように、2種類の矩形パターンが等間隔に整然と印刷され、それ以外の場合には、図8の(B)に示すように、2種類の矩形パターンが等間隔とはならず、重複したり、隙間を生じたりして印刷される。
パターン206は、印刷ヘッド12が反時計方向に70μmだけ傾いている場合、すなわち、時計方向に−70μmだけ傾いている場合に、図8の(A)に示すように、2種類の矩形パターンが等間隔に整然と印刷され、それ以外の場合には、図8の(B)に示すように、2種類の矩形パターンが等間隔とはならず、重複したり、隙間を生じたりして印刷される。
パターン207は、印刷ヘッド12が反時計方向に105μmだけ傾いている場合、すなわち、時計方向に−105μmだけ傾いている場合に、図8の(A)に示すように、2種類の矩形パターンが等間隔に整然と印刷され、それ以外の場合には、図8の(B)に示すように、2種類の矩形パターンが等間隔とはならず、重複したり、隙間を生じたりして印刷される。
したがって、図6に示すパターン201〜207の中から、図8の(A)に示すように矩形パターンが等間隔に整然と並んでおり、バンディングまたは隙間を生じていないものを選択することにより、印刷ヘッド12の傾きを求めることができる。
つぎに、以上のようなパターンを印刷する際の動作について詳細に説明する。
まず、コンピュータ90の入力装置99が操作され、印刷ヘッド12の傾きを検出するためのアプリケーションプログラムを起動することが指示されると、コンピュータ90のCPU91は、HDD94に格納されているアプリケーションプログラムを読み出して実行する。
その結果、図9に示すようなフローチャートが開始される。このフローチャートが開始されると、以下のようなステップが実行される。
ステップS10:コンピュータ90のCPU91は、プリンタ22に対して所定のコマンドを送信し、給紙処理を行うように要求する。その結果、プリンタ22では、CPU41がこのコマンドをI/F専用回路50を介して受信し、紙送りモータ23を駆動して、図示せぬストッカに貯留されている印刷用紙Pを1枚だけプリンタ22の内部に繰り出す。
ステップS11:コンピュータ90のCPU91は、プリンタ22に対して図6に示すパターンを印刷するように要求するコマンドを送信する。その結果、プリンタ22では、CPU41がこのコマンドをI/F専用回路50を介して受信し、パターンの印刷が要求されていることを認識する。
すると、CPU91は、P−ROM43に格納されている図10に示すようなテーブルから、各傾き量における対象となるノズル列と、ノズル番号を示すデータを読み出す。この図において、「傾き方向」は、印刷ヘッド12が傾いている方向を示し、「時計回り」または「反時計回り」のいずれかとなっている。「傾き量」は、時計方向をプラスとし、反時計方向をマイナスとした場合において、図7に示すdyの値を示している。「第1の対象ノズル」は、第1の補正用パターン(この例では斜めのハッチングが施された矩形)を印刷するノズル列(第1のノズル列)を示している。また、第2の対象ノズルは、第2の補正用パターン(この例では縦のハッチングが施された矩形)を印刷するノズル列(第2のノズル列)を示している。送り量は、第1および第2の補正用パターンを印刷する際の送り量を示している。なお、第1の対象ノズルは副走査方向の下流側に位置するノズル列である。一方、第2の対象ノズルは、副走査方向の上流側に位置するノズル列である。
ここで、第1の対象ノズル列および第2の対象ノズル列についてさらに詳細に説明する。図11は、印刷ヘッド12が時計回り方向に傾きを有し、その傾き量が105μmである場合の印刷ヘッド12の状態を示す図である。この例では、図を簡略化するために、図5に示す印刷ヘッド12のノズルN〜N180のうち、ノズルN31〜N33の部分のみを示してある。なお、「#」はノズル番号を示す記号であり、例えば、「#33」は、ノズルN33を示している。
図11に示すように、印刷ヘッド12が時計回り方向に傾きを有し、その傾き量が105μmである場合には、ノズル列Aとノズル列Fを構成する各ノズルの副走査方向の位置が同じになっている。また、それ以外のノズル列(例えば、ノズル列Aとノズル列D)では、副走査方向の位置がずれている。したがって、ノズル列Aとノズル列Fを用いて印刷を行えば、印刷ヘッド12が時計回り方向に傾きを有し、その傾き量が105μmである場合には、副走査方向の位置が揃ったきれいなパターンが得られることになる。
図12は、第1のノズル列によって印刷される第1の補正用パターンと、第2のノズル列によってそれぞれ印刷される第2の補正用パターンを示す図である。この図の例では、第1のノズル列によって印刷される第1の補正用パターンは、副走査方向に並んだノズルが5つ置きに、on(印刷)またはoff(非印刷)とされ、図13に示すように、これらのパターンが櫛歯のように組み合わされて印刷される。ここで、図13の左側のパターンは、ノズル#31から印刷が開始されるパターンであり、右側のパターンは、ノズル#32から印刷が開始されるパターンである。左側のパターンでは、最上部に位置するパターンは、第1のノズル列に含まれるノズル#31〜#35によって印刷され、その次のパターンは、第2のノズル列に含まれるノズル#36〜#40によって印刷されている。一方、右側のパターンでは、最上部に位置するパターンは、第1のノズル列に含まれるノズル#32〜#36によって印刷され、その次のパターンは、第2のノズル列に含まれるノズル#37〜#41によって印刷されている。
このようにして印刷されたパターンは、図6に示すパターン201であり、印刷ヘッド12が時計方向に+105μm程度傾いている場合に、図8の(A)に示すように2種類の矩形パターンが等間隔に整然と印刷され、それ以外の場合には、図8の(B)に示すように、2種類の矩形パターンが等間隔とはならず、重複したり、隙間を生じたりして印刷される。
図14は、印刷ヘッド12が時計回り方向に傾きを有し、その傾き量が70μmである場合の印刷ヘッド12の状態を示す図である。この図に示すように、印刷ヘッド12が時計回り方向に傾きを有し、その傾き量が70μmである場合には、ノズル列Aとノズル列Hを構成する各ノズルの副走査方向の位置が同じになっている。また、それ以外のノズル列(例えば、ノズル列Aとノズル列D)では、副走査方向の位置がずれている。したがって、ノズル列Aとノズル列Hを用いて印刷を行えば、印刷ヘッド12が時計回り方向に傾きを有し、その傾き量が70μmである場合には、副走査方向の位置が揃ったきれいなパターンが得られることになる。
図15は、印刷ヘッド12が時計回り方向に傾きを有し、その傾き量が35μmである場合の印刷ヘッド12の状態を示す図である。この図に示すように、印刷ヘッド12が時計回り方向に傾きを有し、その傾き量が35μmである場合には、ノズル列Aとノズル列Hを構成する各ノズルの副走査方向の位置が近接しているが、同一の位置とはなっていない。そこで、この場合には、第1の補正用パターンを印刷した後、第1および第2の補正用パターンの距離に相当する2/1440=1/720インチだけ副走査方向に送りを行った後に、第2の補正用パターンを印刷する。その結果、印刷ヘッド12が時計方向に+35μm傾いている場合には、図8の(A)に示すように2種類の矩形パターンが等間隔に整然と印刷され、それ以外の場合には、図8の(B)に示すように、2種類の矩形パターンが等間隔とはならず、重複したり、隙間を生じたりして印刷される。
図16は、印刷ヘッド12が反時計回り方向に傾きを有し、その傾き量が35μmである場合(すなわち、時計方向に−35μmの傾きを有する場合)の印刷ヘッド12の状態を示す図である。この図に示すように、印刷ヘッド12が反時計回り方向に傾きを有し、その傾き量が35μmである場合には、ノズル列Bとノズル列Hを構成する各ノズルの副走査方向の位置が近接しているが、同一の位置とはなっていない。そこで、この場合には、前述の場合と同様に、第1の補正用パターンを印刷した後、第1および第2の補正用パターンの距離に相当する2/1440=1/720インチだけ副走査方向に送りを行った後に、第2の補正用パターンを印刷する。その結果、印刷ヘッド12が時計方向に+35μm傾いている場合には、図8の(A)に示すように2種類の矩形パターンが等間隔に整然と印刷され、それ以外の場合には、図8の(B)に示すように、2種類の矩形パターンが等間隔とはならず、重複したり、隙間を生じたりして印刷される。
図17は、印刷ヘッド12が反時計回り方向に傾きを有し、その傾き量が70μmである場合(すなわち、時計方向に−70μmの傾きを有する場合)の印刷ヘッド12の状態を示す図である。この図に示すように、印刷ヘッド12が反時計回り方向に傾きを有し、その傾き量が70μmである場合には、ノズル列Aとノズル列Hを構成する各ノズルの副走査方向の位置が同じになっている。また、それ以外のノズル列(例えば、ノズル列Aとノズル列D)では、副走査方向の位置がずれている。したがって、ノズル列Aとノズル列Hを用いて印刷を行えば、印刷ヘッド12が反時計回り方向に傾きを有し、その傾き量が70μmである場合には、副走査方向の位置が揃ったきれいなパターンが得られることになる。
図18は、印刷ヘッド12が反時計回り方向に傾きを有し、その傾き量が105μmである場合(すなわち、時計方向に−105μmの傾きを有する場合)の印刷ヘッド12の状態を示す図である。この図に示すように、印刷ヘッド12が反時計回り方向に傾きを有し、その傾き量が105μmである場合には、ノズル列Aとノズル列Fを構成する各ノズルの副走査方向の位置が同じになっている。また、それ以外のノズル列(例えば、ノズル列Aとノズル列D)では、副走査方向の位置がずれている。したがって、ノズル列Aとノズル列Hを用いて印刷を行えば、印刷ヘッド12が反時計回り方向に傾きを有し、その傾き量が105μmである場合には、副走査方向の位置が揃ったきれいなパターンが得られることになる。
以上のようにして、図6に示すような印刷補正パターンが、印刷用紙Pに印刷されることになる。つぎに、図9に戻って、説明を続ける。
ステップS12:コンピュータ90のCPU91は、プリンタ22に対して排紙処理をするように要求する。その結果、プリンタ22のCPU41は、紙送りモータ23を駆動して、印刷が終了した印刷用紙Pを排出する。
ステップS13:コンピュータ90のCPU91は、ユーザが図6に示すパターンを参照し、2種類の矩形が最も整然と配置されていると考えるパターンをひとつ選択し、その補正用パターンを指定するための情報(指定情報)である#1〜#7のいずれかの入力を受ける。例えば、指定情報として「#2」が入力された場合には、CPU91はこれを入力装置99から受け取る。
ステップS14:コンピュータ90のCPU91は、指定情報の入力が完了したか否かを判定し、終了したと判定した場合にはステップS15に進み、それ以外の場合には同様の処理を繰り返す。
ステップS15:コンピュータ90のCPU91は、指定情報に基づいて、印刷ヘッド12の傾きを特定する。具体的には、指定情報として「#2」が選択された場合には、印刷ヘッド12の傾きとして「時計方向に+70μm」が得られる。なお、このようにして得られた傾きに関する情報は、表示装置98に表示するようにしてもよい。
また、印刷ヘッド12の傾きを調整した後に、再度、上述の処理を繰り返すことにより、印刷ヘッド12の傾きを補正できるようにしてもよい。
以上に説明したように、本実施の形態によれば、図6に示すようなパターン201〜207を参照し、2種類の矩形が最も整然と配置されているものを選択することにより、印刷ヘッド12の傾きを知ることができる。
なお、以上の実施の形態では、いずれか一つのパターンを選択するようにしたが、2種類の矩形が整然と配置されているもの(または、)が2つ存在する場合には、その中間値を入力するようにしてもよい。具体的には、パターン201とパターン202の双方の矩形が整然と配置されている場合には、指定情報として「1.5」を入力し、傾き値として「+87.5μm」を求めるようにしてもよい。
なお、以上の実施の形態では、図2に示すように、8つのノズル列A〜Hを有するインクヘッド12の場合を例に挙げて説明したが、図19に示すように、6つのノズル列A〜Fを有する印刷ヘッド12Aの場合にも、本発明を適用することが可能である。なお、図19の例では、ノズルNの位置が異なるノズル列A,C,Dおよびノズル列B,Dが交互に設けられており、それぞれのノズル列A〜Fは180個のノズルNzによって構成されている。
図20は、図10と同様のテーブルであって、図19に示す印刷ヘッド12Aに用いるテーブルの一例を示す図である。この例では、図10の場合に比較して、第1および第2の対象ノズルの組み合わせが異なっている。それ以外は、図10の場合と同様であるのでその詳細な説明は省略する。
図21は、印刷ヘッド12Aが時計回り方向に傾きを有し、その傾き量が105μmである場合の印刷ヘッド12Aの状態を示す図である。この例では、図を簡略化するために、図19に示す印刷ヘッド12AのノズルN〜N180のうち、ノズルN31〜N33の部分のみを示してある。なお、「#」はノズル番号を示す記号であり、例えば、「#33」は、ノズルN33を示している。
図21に示すように、印刷ヘッド12が時計回り方向に傾きを有し、その傾き量が105μmである場合には、ノズル列Aとノズル列Dを構成する各ノズルの副走査方向の位置が同じになっている。また、それ以外のノズル列(例えば、ノズル列Aとノズル列F)では、副走査方向の位置がずれている。したがって、ノズル列Aとノズル列Dを用いて印刷を行えば、印刷ヘッド12Aが時計回り方向に傾きを有し、その傾き量が105μmである場合には、図8の(A)に示すように、副走査方向の位置が揃ったきれいなパターンが得られることになる。また、それ以外の場合には図8の(B)に示すように、矩形の一部が重畳したり、バンディングを有するパターンとなる。
図22は、印刷ヘッド12Aが時計回り方向に傾きを有し、その傾き量が70μmである場合の印刷ヘッド12Aの状態を示す図である。この図に示すように、印刷ヘッド12Aが時計回り方向に傾きを有し、その傾き量が70μmである場合には、ノズル列Aとノズル列Fを構成する各ノズルの副走査方向の位置が同じになっている。また、それ以外のノズル列(例えば、ノズル列Aとノズル列D)では、副走査方向の位置がずれている。したがって、ノズル列Aとノズル列Fを用いて印刷を行えば、印刷ヘッド12Aが時計回り方向に傾きを有し、その傾き量が70μmである場合には、図8の(A)に示すように、副走査方向の位置が揃ったきれいなパターンが得られることになる。
図23は、印刷ヘッド12Aが時計回り方向に傾きを有し、その傾き量が35μmである場合の印刷ヘッド12Aの状態を示す図である。この図に示すように、印刷ヘッド12Aが時計回り方向に傾きを有し、その傾き量が35μmである場合には、ノズル列Aとノズル列Fを構成する各ノズルの副走査方向の位置が近接しているが、同一の位置とはなっていない。そこで、この場合には、第1の補正用パターンを印刷した後、第1および第2の補正用パターンの距離に相当する2/1440=1/720インチだけ副走査方向に送りを行った後に、第2の補正用パターンを印刷する。その結果、印刷ヘッド12Aが時計方向に+35μm程度傾いている場合には、図8の(A)に示すように2種類の矩形パターンが等間隔に整然と印刷され、それ以外の場合には、図8の(B)に示すように、2種類の矩形パターンが等間隔とはならず、重複したり、隙間を生じたりして印刷される。
図24は、印刷ヘッド12Aが反時計回り方向に傾きを有し、その傾き量が35μmである場合(すなわち、時計方向に−35μmの傾きを有する場合)の印刷ヘッド12Aの状態を示す図である。この図に示すように、印刷ヘッド12Aが反時計回り方向に傾きを有し、その傾き量が35μmである場合には、ノズル列Bとノズル列Fを構成する各ノズルの副走査方向の位置が近接しているが、同一の位置とはなっていない。そこで、この場合には、前述の場合と同様に、第1の補正用パターンを印刷した後、第1および第2の補正用パターンの距離に相当する2/1440=1/720インチだけ副走査方向に送りを行った後に、第2の補正用パターンを印刷する。その結果、印刷ヘッド12Aが時計方向に+35μm傾いている場合には、図8の(A)に示すように2種類の矩形パターンが等間隔に整然と印刷され、それ以外の場合には、図8の(B)に示すように、2種類の矩形パターンが等間隔とはならず、重複したり、隙間を生じたりして印刷される。
図25は、印刷ヘッド12Aが反時計回り方向に傾きを有し、その傾き量が70μmである場合(すなわち、時計方向に−70μmの傾きを有する場合)の印刷ヘッド12Aの状態を示す図である。この図に示すように、印刷ヘッド12Aが反時計回り方向に傾きを有し、その傾き量が70μmである場合には、ノズル列Aとノズル列Fを構成する各ノズルの副走査方向の位置が同じになっている。また、それ以外のノズル列(例えば、ノズル列Aとノズル列D)では、副走査方向の位置がずれている。したがって、ノズル列Aとノズル列Fを用いて印刷を行えば、印刷ヘッド12Aが反時計回り方向に傾きを有し、その傾き量が70μmである場合には、図8の(A)に示すように、副走査方向の位置が揃ったきれいなパターンが得られることになる。
図26は、印刷ヘッド12Aが反時計回り方向に傾きを有し、その傾き量が105μmである場合(すなわち、時計方向に−105μmの傾きを有する場合)の印刷ヘッド12Aの状態を示す図である。この図に示すように、印刷ヘッド12Aが反時計回り方向に傾きを有し、その傾き量が105μmである場合には、ノズル列Aとノズル列Dを構成する各ノズルの副走査方向の位置が同じになっている。また、それ以外のノズル列(例えば、ノズル列Aとノズル列F)では、副走査方向の位置がずれている。したがって、ノズル列Aとノズル列Dを用いて印刷を行えば、印刷ヘッド12Aが反時計回り方向に傾きを有し、その傾き量が105μmである場合には、図8の(A)に示すように、副走査方向の位置が揃ったきれいなパターンが得られることになる。
なお、図19に示す印刷ヘッド12の場合も、図6に示すのと同様のパターン201〜207が印刷され、2種類の矩形が整然と配置されているパターンを選択することにより、印刷ヘッド12Aの傾きを求めることができる。
以上に説明したように、ノズル列が6つである印刷ヘッド12Aに対しても本発明を適用することができ、印刷ヘッド12Aの傾きを定量的、かつ迅速に求めることが可能になる。
ところで、以上の実施の形態では、図2および図19に示すように、副走査方向のノズルの位置が異なる2種類のノズル列から構成される印刷ヘッド12,12A(いわゆる「千鳥格子」の印刷ヘッド)に対して本発明を適用したが、1種類のノズル列からなる印刷ヘッドに対して本発明を適用することも可能である。
図27は、副走査方向のノズルの配置位置が全てのノズル列において同一である印刷ヘッド12Bの構成例を示す図である。この例では、ノズル列A〜Hを構成するノズルN〜N180は全て副走査方向に同一の位置に設けられている。
図28は、図27に示す印刷ヘッド12Bが、時計回り方向に傾きを有し、その傾き量が140μmである場合の印刷ヘッド12Bの状態を示す図である。この例では、図を簡略化するために、図27に示す印刷ヘッド12BのノズルN〜N180のうち、ノズルN31〜N33の部分のみを示してある。なお、「#」はノズル番号を示す記号であり、例えば、「#33」は、ノズルN33を示している。
図28に示すように、印刷ヘッド12Bが時計回り方向に傾きを有し、その傾き量が140μmである場合には、ノズル列Aとノズル列Gまたはノズル列Hを構成する各ノズルの副走査方向の位置が同じになっている。また、それ以外のノズル列(例えば、ノズル列Aとノズル列D)では、副走査方向の位置がずれている。したがって、ノズル列Aとノズル列Gまたはノズル列Hを用いて印刷を行えば、印刷ヘッド12Bが時計回り方向に傾きを有し、その傾き量が140μmである場合には、図8の(A)に示すように副走査方向の位置が揃ったきれいなパターンが得られ、それ以外の場合には図8の(B)に示すように、矩形が一部重複したり、隙間を生じたりすることになる。
なお、印刷ヘッド12Bの傾きが時計方向に140μm以下の場合は、副走査方向の送りを伴うことにより、傾きを算出することができる。
図29は、図27に示す印刷ヘッド12Bを用いて補正用パターンを印刷する場合であって、副走査方向の送りを伴う場合に使用するテーブルの一例を示す図である。この図において、「傾き方向」は、印刷ヘッド12Bが傾いている方向を示し、「時計回り」または「反時計回り」のいずれかとなっている。「傾き量」は、時計方向をプラスとし、反時計方向をマイナスとした場合において、図7に示すdyの値を示している。「第1の対象ノズル」は、第1の補正用パターン(この例では斜めのハッチングが施された矩形)を印刷するノズルを示している。また、第2の対象ノズルは、第2の補正用パターン(この例では縦のハッチングが施された矩形)を印刷するノズルを示している。送り量は、第1および第2の補正用パターンを印刷する際の送り量を示している。なお、第1の対象ノズルは副走査方向の下流側に位置するノズルである。一方、第2の対象ノズルは、副走査方向の上流側に位置するノズルである。この図では、図10の場合と比較して、全ての傾き量において送り量が設定されている点が異なっている。
図27に示す印刷ヘッド12Bを用いて印刷を行う場合には、図29に示す、テーブルを用いて補正用パターンを印刷することにより、印刷ヘッド12Bの傾きを求めることが可能になる。
以上に説明したように、図27に示すような、ノズル列A〜Hが全て同一のノズル列からなる印刷ヘッド12Bに対しても本発明を適用することができ、前述の場合と同様に、印刷ヘッド12Bの傾きを定量的かつ迅速に求めることが可能になる。
なお、以上では、第1の補正用パターンおよび第2の補正用パターンとして、矩形形状を有するパターンを印刷するようにしたが、例えば、これ以外のパターンを用いることも可能である。
図30は、第1の補正用パターンおよび第2の補正用パターンとして、罫線を用いた場合の例を示す図である。この図の例は、図2に示す印刷ヘッド12を使用した場合であって、図10に示すノズルを用いて罫線を印刷している。すなわち、この例では、図10に示す第1のノズル列を用いて、第1の補正用パターンである図の左側の罫線を印刷し、第2のノズル列を用いて、第2の補正用パターンである図の右側の罫線を描画する。そして、第1の補正用パターンと第2の補正用パターンである2つの近接する罫線同士が一直線となっているもの(図30の例ではパターン253)が、印刷ヘッド12の傾きに対応するパターンであるとして、そのパターンに付与された指定情報(#1〜#7)を指定することにより、印刷ヘッド12の傾きを求めることができる。
具体的には、印刷ヘッド12が時計方向に105μmだけ傾いている場合には、図11に示すA列の#31のノズルにより左側の罫線を印刷し、F列の#31のノズルにより右側の罫線を印刷することにより、副走査方向の位置が一致する罫線を印刷することができる。
換言すると、図6に示す例では、矩形パターン同士が整然と並んでいる補正用パターンを選択することにより、印刷ヘッド12の傾きを求めるようにしたが、図30の例では、2つの罫線が一直線に並んでいる補正用パターンを選択することにより、印刷ヘッド12の傾きを求めることができるようにしている。
つまり、パターン251は、印刷ヘッド12が時計方向に105μmだけ傾いた場合に罫線が一致するパターンであり、パターン252は、印刷ヘッド12が時計方向に70μmだけ傾いた場合に罫線が一致するパターンであり、パターン253は、印刷ヘッド12が時計方向に35μmだけ傾いた場合に罫線が一致するパターンであり、パターン254は、印刷ヘッド12が傾きを有しない場合に罫線が一致するパターンであり、パターン255は、印刷ヘッド12が反時計方向に35μmだけ傾いた場合に罫線が一致するパターンであり、パターン256は、印刷ヘッド12が反時計方向に70μmだけ傾いた場合に罫線が一致するパターンであり、パターン257は、印刷ヘッド12が反時計方向に105μmだけ傾いた場合に罫線が一致するパターンである。
このように、罫線を用いるようにしても、印刷ヘッド12の傾きを求めることができる。
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能である。例えば、以上の実施の形態では、インクとしては、DY,LM,LC,K,C,M,Yの7色を用いるようにしたが、これ以外のインクの組み合わせでもよい。
また、以上の実施の形態では、ピエゾ素子を用いてインクを吐出するヘッドを備えたプリンタ22を用いているが、吐出駆動素子としては、ピエゾ素子以外の種々のものを利用することが可能である。例えば、インク通路に配置したヒータに通電し、インク通路内に発生する気泡(バブル)によりインクを吐出するタイプの吐出駆動素子を備えたプリンタに適用することも可能である。
また、以上の実施の形態では、図6または図30に示す印刷補正パターンをユーザが観察することにより、印刷ヘッド12の傾きを求めるようにしたが、例えば、印刷ヘッド12に具備されている光学センサ39を用いて、印刷用紙Pに印刷された印刷補正用パターンを読み取り、その結果に応じて印刷ヘッド12の傾きを求めるようにしてもよい。例えば、図6の例では、各補正用パターンを光学的に読み取り、副走査方向の濃度のむらが少ないものを選択するようにすればよい。
また、以上の実施の形態では、コンピュータ90において、図9に示す処理を実行するようにしたが、プリンタ22において実行することも可能である。その場合、タッチパネル32の所定のボタンが操作されたことをトリガとして、図9に示す処理を実行するようにすればよい。
また、以上の実施の形態では、図6に示すパターンは、プリンタ22側の処理によって印刷するようにしたが、例えば、コンピュータ90側の処理により印刷するようにしてもよい。その場合には、図6に示すパターンに対応するラスタデータをコンピュータ90のドライバプログラムによって生成し、プリンタ22に供給して印刷するようにすればよい。
また、以上の実施の形態では、矩形と罫線のパターンを例に挙げて説明したが、これ以外のパターン(例えば、台形、三角形)を用いることも可能であることはいうまでもない。
また、以上の実施の形態によって得られた傾き量を、プリンタ22の例えばP−ROMに格納しておき、この傾き量に応じて、印刷時の補正を行うようにすることも可能である。
なお、以上の処理機能を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MOなどがある。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
本発明は、印刷ヘッドを有する印刷装置に利用することができる。
本実施の形態に係る印刷装置の主要部分の概略構成を示す図である。 図1に示すプリンタの印刷ヘッドの構成を示す図である。 図1に示すプリンタの制御回路の詳細な構成例を示すブロック図である。 図1に示すコンピュータの詳細な構成例を示すブロック図である。 図1に示すプリンタの印刷ヘッドが傾いた状態で取り付けられている場合の様子を示す図である。 図1に示すプリンタにおいて、印刷ヘッドの傾きを検出する際に印刷される補正用パターンの一例を示す図である。 図6に示す印刷ヘッドの傾きを示すパラメータの一例を示す図である。 図6に示す補正用パターンを説明する図であり、(A)は2種類の矩形が整然と印刷された状態を示す図であり、(B)は2種類の矩形が重複するとともに、隙間を有して印刷された状態を示す図である。 図1に示すコンピュータにおいて、プリンタの印刷ヘッドの傾きを検出する場合に実行される処理の一例を説明するためのフローチャートである。 図1に示すプリンタにおいて、図6に示す補正用パターンを印刷する際に参照されるテーブルであって、印刷ヘッドの傾きと、第1の対象ノズルと、第2の対象ノズル列との関係を示す図である。 図1に示すプリンタにおいて、印刷ヘッドが時計方向に105μmだけ傾きを有している場合のノズルの配置状態を示す図である。 図6に示す補正用パターンを印刷する際に、第1のノズル列と、第2のノズル列によってそれぞれ印刷されるパターンと、ノズルとの関係を示す図である。 図6に示す補正用パターンを印刷する際に、印刷されるパターンと、ノズルとの関係を示す図である。 図1に示すプリンタにおいて、印刷ヘッドが時計方向に70μmだけ傾きを有している場合のノズルの配置状態を示す図である。 図1に示すプリンタにおいて、印刷ヘッドが時計方向に35μmだけ傾きを有している場合のノズルの配置状態を示す図である。 図1に示すプリンタにおいて、印刷ヘッドが反時計方向に35μmだけ傾きを有している場合のノズルの配置状態を示す図である。 図1に示すプリンタにおいて、印刷ヘッドが反時計方向に70μmだけ傾きを有している場合のノズルの配置状態を示す図である。 図1に示すプリンタにおいて、印刷ヘッドが反時計方向に35μmだけ傾きを有している場合のノズルの配置状態を示す図である。 図1に示すプリンタにおいて使用される印刷ヘッドであって、ノズルが6列の印刷ヘッドの一例を示す図である。 図19に示す印刷ヘッドにより、図6に示す補正用パターンを印刷する際に参照されるテーブルであって、印刷ヘッドの傾きと、第1の対象ノズルと、第2の対象ノズル列との関係を示す図である。 図19に示す印刷ヘッドが時計方向に105μmだけ傾きを有している場合のノズルの配置状態を示す図である。 図19に示す印刷ヘッドが時計方向に70μmだけ傾きを有している場合のノズルの配置状態を示す図である。 図19に示す印刷ヘッドが時計方向に35μmだけ傾きを有している場合のノズルの配置状態を示す図である。 図19に示す印刷ヘッドが反時計方向に35μmだけ傾きを有している場合のノズルの配置状態を示す図である。 図19に示す印刷ヘッドが反時計方向に70μmだけ傾きを有している場合のノズルの配置状態を示す図である。 図19に示す印刷ヘッドが反時計方向に105μmだけ傾きを有している場合のノズルの配置状態を示す図である。 図1に示すプリンタに使用される印刷ヘッドの一例であって、副走査方向のノズル位置が全て同一である印刷ヘッドの一例を示す図である。 図27に示す印刷ヘッドが時計方向に140μmだけ傾きを有している場合のノズルの配置状態を示す図である。 図27に示す印刷ヘッドにより、図6に示す補正用パターンを印刷する際に参照されるテーブルであって、印刷ヘッドの傾きと、第1の対象ノズル列と、第2の対象ノズル列との関係を示す図である。 図1に示すプリンタにおいて、印刷ヘッドの傾きを検出する際に印刷される補正用パターンの他の一例を示す図である。 印刷ヘッドの傾きと、各部のパラメータを示す図である。
符号の説明
22 プリンタ(印刷装置の一部)
39 光学センサ(検出手段)
41 CPU(第1の補正用パターン印刷手段、第2の補正用パターン印刷手段)
43 P−ROM
90 コンピュータ(印刷装置の一部)
91 CPU(読み出し手段、算出手段)
201〜207 パターン(第1の補正用パターン、第2の補正用パターン)
251〜257 パターン(第1の補正用パターン、第2の補正用パターン)
P 印刷用紙(印刷媒体)

Claims (10)

  1. 副走査方向に複数のノズルが配置されて形成されるノズル列が主走査方向に複数配置された印刷ヘッドを有し、印刷しようとする画像データに対応したインクを上記ノズルから吐出することにより、印刷媒体に所望の画像を印刷する印刷装置において、
    上記印刷ヘッドの走査平面内における傾き量と、当該傾き量において副走査方向のノズル位置が等しくなる1組のノズル列である第1のノズル列および第2のノズル列に関する情報とを対応付けて格納している格納手段と、
    上記格納手段に格納されている所定の傾き量における第1のノズル列および第2のノズル列に関する情報を読み出す読み出し手段と、
    上記読み出し手段によって読み出された情報によって特定される上記第1のノズル列によって第1の補正用パターンを印刷する第1の補正用パターン印刷手段と、
    上記読み出し手段によって読み出された情報によって特定される上記第2のノズル列によって、上記第1の補正用パターンに近接して第2の補正用パターンを印刷する第2の補正用パターン印刷手段と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記第1の補正用パターンおよび前記第2の補正用パターンは、副走査方向に所定の幅を有するパターンであることを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  3. 前記第1の補正用パターンおよび前記第2の補正用パターンは、副走査方向に所定の幅を有するパターンが副走査方向に複数印刷されて構成されていることを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  4. 前記第1の補正用パターンおよび前記第2の補正用パターンは、主走査方向に伸びた罫線であることを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  5. 前記読み出し手段は、前記格納手段に格納されている各傾き量における第1のノズル列および第2のノズル列に関する情報を読み出し、
    前記第1の補正用パターン印刷手段および第2の補正用パターン印刷手段は、前記読み出し手段によって読み出された各傾き量に対応する複数のパターンを印刷することを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  6. 前記複数のパターンのそれぞれは、前記印刷ヘッドの傾きが所定量である場合に、それぞれ一定の配置状態になるように印刷される、ことを特徴とする請求項5記載の印刷装置。
  7. 前記ノズル列は、副走査方向のノズルの先頭位置が、前後にズレを有する2種類のノズル列を有し、
    前記第1のノズル列が一方の種類のノズル列である場合には、前記第2のノズル列は、他方の種類のノズル列より選択される、ことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  8. 前記第1の補正用パターンおよび前記第2の補正用パターンの状態を光学的に検出する検出手段と、
    上記検出手段によって検出された前記第1の補正用パターンおよび前記第2の補正用パターンの状態に応じて前記印刷ヘッドの傾きを算出する算出手段と、
    をさらに有することを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  9. 副走査方向に複数のノズルが配置されて形成されるノズル列が主走査方向に複数配置された印刷ヘッドを有し、印刷しようとする画像データに対応したインクを上記ノズルから吐出することにより、印刷媒体に所望の画像を印刷する印刷装置の印刷方法において、
    上記印刷ヘッドの走査平面内における傾き量と、当該傾き量における副走査方向のノズル位置が等しくなる1組のノズル列である第1のノズル列および第2のノズル列に関する情報とを対応付けて格納している格納手段から、所定の傾き量における第1のノズル列および第2のノズル列に関する情報を読み出す読み出しステップと、
    上記読み出しステップによって読み出された情報によって特定される上記第1のノズル列によって第1の補正用パターンを印刷する第1の補正用パターン印刷ステップと、
    上記読み出しステップによって読み出された情報によって特定される上記第2のノズル列によって、上記第1の補正用パターンに近接して第2の補正用パターンを印刷する第2の補正用パターン印刷ステップと、
    を有することを特徴とする印刷方法。
  10. 副走査方向に複数のノズルが配置されて形成されるノズル列が主走査方向に複数配置された印刷ヘッドを有し、印刷しようとする画像データに対応したインクを上記ノズルから吐出することにより、印刷媒体に所望の画像を印刷する処理をコンピュータに機能させるコンピュータ読み取り可能な印刷用プログラムにおいて、
    コンピュータを、
    上記印刷ヘッドの走査平面内における傾き量と、当該傾き量における副走査方向のノズル位置が等しくなる1組のノズル列である第1のノズル列および第2のノズル列に関する情報とを対応付けて格納している格納手段、
    上記格納手段に格納されている所定の傾き量における第1のノズル列および第2のノズル列に関する情報を読み出す読み出し手段、
    上記読み出し手段によって読み出された情報によって特定される上記第1のノズル列によって第1の補正用パターンを印刷する第1の補正用パターン印刷手段、
    上記読み出し手段によって読み出された情報によって特定される上記第2のノズル列によって、上記第1の補正用パターンに近接して第2の補正用パターンを印刷する第2の補正用パターン印刷手段、
    として機能させることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な印刷用プログラム。
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