JP2005096091A - 無機質成形体養生用トレイ - Google Patents

無機質成形体養生用トレイ Download PDF

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浩一 渡邉
Motoyuki Mizuno
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Abstract

【課題】 無機質成形体の養生時の結露水落下によるエフロの発生を安価かつ効率的に軽減することのできる、無機質成形体養生用トレイを提供する。
【解決手段】 成形後かつ未硬化の無機質成形体(2)を無機質成形体載置面(3)上に載せ、積み重ねて無機質成形体(2)を養生する無機質成形体(2)の無機質成形体養生用トレイ(1)であって、無機質成形体載置面(3)の裏面(4)に吸湿性シート(5A)あるいは吸湿性板体(5B)が貼着されていることを特徴とする無機質成形体養生用トレイ(1)とする。
【選択図】図1

Description

この出願の発明は、無機質成形体養生用トレイに関するものである。さらに詳しくは、この出願の発明は、無機質成形体の養生時の結露水落下によるエフロの発生を安価かつ効率的に軽減することのできる、無機質成形体養生用トレイに関するものである。
従来より、セメント材料を主成分とする無機質材料からなる窯業外装材や内装材は、表面を所定の形状に成形した後あるいは表面に模様形状をつけた後、蒸気養生により硬化させているが、押出成形された未硬化の無機質成形体は、成形直後は非常に柔らかく、無機質成形体自体を直接積み重ねると模様つぶれや変形などを生じてしまう。また蒸気養生では、無機質成形体が直接蒸気に触れるような急激な加熱を行うと、セメントが膨れる現象やエフロが発生するといった問題が生じる。そこで現在、それらの問題を回避するため、図3および図4に示すような箱状の無機質成形体養生用トレイ(31)の平面状の無機質成形体載置面(32)上に未硬化の無機質成形体(33)を載せ、その無機質成形体養生用トレイ(31)を複数積載して蒸気養生を行っている(たとえば特許文献1参照)。
しかしながら、上記のように無機質成形体養生用トレイ(31)の無機質成形体載置面(32)上に未硬化の無機質成形体(33)を載せて蒸気養生する場合、無機質成形体養生用トレイ(31)の内部において無機質成形体(33)、雰囲気、周囲のトレイ面の温度分布に差が生じてしまい、積み重なった複数の無機質成形体養生用トレイ(31)の無機質成形体載置面(32)の反対側の面である裏面(34)に結露水が付着する現象が発生し、その結露水が無機質成形体(33)の養生中もしくは養生終了後にその下に配置された無機質成形体養生用トレイ(31)の無機質成形体載置面(32)上の無機質成形体(33)に落下して無機質成形体(33)の表面にエフロを発生させてしまっていた。
そこでこれまでに、たとえば未硬化の無機質成形体(33)を載せる無機質成形体養生用トレイ(31)の無機質成形体載置面(32)の下部の左右に平行に設けられたトレイ脚部の梁下に傾斜のついた板を設け、段積み後の加湿、加温養生時にトレイ裏面の結露水がその傾斜のついた板を伝わって流れ落ち、無機質成形体養生用トレイ(31)下の無機質成形体(33)に落ちないようにしたもの(たとえば特許文献2参照)が提案されている。しかしながらその場合にも、傾斜のついた板面に結露水が発生しその下にある無機質成形体(33)に落下する恐れがあり、また無機質成形体養生用トレイ(31)に傾斜のついた板を取り付けなくてはならず、無機質成形体(33)の養生のための設備にコストがかかるといった問題を有していた。
そこで、この出願の発明は、以上のとおりの事情に鑑みてなされたものであり、従来技術の問題点を解消し、無機質成形体の養生時の結露水落下によるエフロの発生を安価かつ効率的に軽減することのできる無機質成形体養生用トレイを提供することを課題としている。
特開平11−910 特開平11−291218
この出願の発明は、上記の課題を解決するものとして、まず第1には、成形後かつ未硬化の無機質成形体を無機質成形体載置面上に載せ、積み重ねて無機質成形体を養生する箱状の無機質成形体養生用トレイであって、無機質成形体載置面の裏面に吸湿性シートあるいは吸湿性板体が貼着されていることを特徴とする無機質成形体養生用トレイを提供する。
第2には、第1の発明において、前記裏面が、トレイ中央部分が高くトレイ端部が低くなるように傾斜していることを特徴とする無機質成形体養生用トレイを提供する。
上記第1の無機質成形体養生用トレイを用いることで、無機質成形体の養生時の結露水落下によるエフロの発生を安価かつ効率的に軽減することができる。
上記第2の無機質成形体養生用トレイを用いることで、無機質成形体の養生時の結露水落下によるエフロの発生を効率的に軽減することができ、さらに裏面が傾斜していることから結露水がトレイ端部に移動するため、より確実に無機質成形体上への結露水落下を防止することができる。
この出願の発明は上記のとおりの特徴をもつものであるが、以下、添付した図面に沿って、この出願の発明の実施の形態について詳しく説明する。もちろん、この出願の発明は以下の例に限定されるものではなく、細部については様々な態様が可能であることは言うまでもない。
この出願の発明は、たとえば図1に示す無機質成形体養生用トレイ(1)のように成形後かつ未硬化の無機質成形体(2)を無機質成形体載置面(3)上に載せ、積み重ねて無機質成形体(2)を養生する箱状の無機質成形体養生用トレイ(1)であるが、その無機質成形体載置面(3)の反対側の面である裏面(4)に吸湿性能を有する、吸湿性シート(5A)あるいは吸湿性板体(5B)が貼着されていることを大きな特徴としている。
このように無機質成形体養生用トレイ(1)の裏面(4)に吸湿性シート(5A)あるいは吸湿性板体(5B)を貼り付けておくことによって、蒸気養生などにより発生する無機質成形体養生用トレイ(1)の裏面(4)への結露水が吸湿性シート(5A)あるいは吸湿性板体(5B)に吸水され、その下の無機質成形体養生用トレイ(1)の無機質成形体載置面(3)上に載せられた無機質成形体(2)に結露水が落下することを確実に軽減することができることからエフロの発生を軽減でき、また傾斜のついた板などを配置させる場合のようなコストもかからない。
またたとえば図2に示すように、無機質成形体養生用トレイ(1)の裏面(4)を、トレイ中央部分が高くトレイ端部が低くなるように傾斜させた状態とし、その裏面(4)に吸湿性シート(5A)あるいは吸湿性板体(5B)を貼り付けておくことも可能であり、このようにすることで、傾斜面に沿って結露水がトレイ端部に移動するため、さらに確実に裏面(4)に発生する結露水の無機質成形体(2)への落下を防止することができるのである。なお、傾斜角度はトレイや吸湿性シートや吸湿性板体の材質にもよるが、結露水をトレイ端部に移動させるには傾斜角度が10°以上であるのが望ましい。
<実施例1>
押出成形で得られた未硬化のセメント系無機質成形体を養生する際に、図1に示すように、無機質成形体載置面(3)の裏面(4)に吸湿性能を有する吸湿性シート(5A)あるいは吸湿性板体(5B)が貼着されるように加工された無機質成形体養生用トレイ(1)の無機質成形体載置面(3)上に無機質成形体(2)を載せて蒸気養生を行った。
この無機質成形体養生用トレイ(1)の裏面(4)の加工方法はビスで留めつけたり、接着させたりする方法はあるが、特に方法は限定されず、吸湿性シート(5A)あるいは吸湿性板体(5B)が無機質成形体養生用トレイ(1)の裏面(4)に確実に貼り付けられればどのような方法を用いてもよい。
無機質成形体養生用トレイ(1)の裏面(4)に貼着した吸湿性シート(5A)あるいは吸湿性板体(5B)としては、調湿タイル(マルトキ製、吸湿性能400g/m2)、不織布(市川毛織製、PP繊維フェルト)、珪カル板(宇部興産製、吸湿性能300g/m2)を用いた。これらの無機質成形体養生用トレイ(1)の裏面(4)への貼着は、裏面(4)に発生する結露水を吸水することを目的としている。
さらに図2に示すように、この裏面加工を傾斜形状(10°)に加工した無機質成形体養生用トレイ(1)にも実施し、蒸気養生を行った。このとき蒸気養生は40℃24h養生、もしくは80℃24h養生を行った。養生して得た無機質成形体を無機質成形体養生用トレイ(1)から脱板後、その無機質成形体における水滴落下の状況、エフロの有無を観察した。表1にその結果を示す。
なお表1中の実施例[1]は吸湿性板体(5B)が調湿タイル(マルトキ製、吸湿性能400g/m2)であって、養生温度40℃、養生時間が24hのものであり、実施例[2]は吸湿性シート(5A)が不織布(市川毛織製、PP繊維フェルト)であって、養生温度40℃、養生時間24hのものであり、実施例[3]は吸湿性板体(5B)が珪カル板(宇部興産製、吸湿性能300g/m2)であって、養生温度40℃、養生時間24hのものであった。
また実施例[4]〜[6]においては無機質成形体養生用トレイ(1)の裏面(4)を、トレイ中央部分が高くトレイ端部が低くなるように約10°傾斜させた状態としたものであり、実施例[4]は吸湿性板体(5B)が調湿タイルであって、養生温度80℃、養生時間が24hのものであり、実施例[5]は吸湿性シート(5A)が不織布であって、養生温度80℃、養生時間24hのものであり、実施例[6]は吸湿性板体(5B)が珪カル板であって、養生温度80℃、養生時間24hのものである。
また比較例[1]として、鉄製の無機質成形体養生用トレイであって裏面の加工のないもので蒸気養生を実施し、また比較例[2]として、トレイ裏面を、トレイ中央部分が高くトレイ端部が低くなるように約10°傾斜させた状態とした無機質成形体養生用トレイを用いて蒸気養生を実施した。
表1より明らかなように実施例[1]の調湿タイルを用いた場合には、養生後には表面に水滴はなくエフロの発生もない無機質成形体を得ることが出来た。同様に実施例[2]の不織布、実施例[3]の珪カル板を用いた場合においても水滴落下およびエフロ発生のない無機質成形体を得ることができた。また、実施例[4]〜[6]においては、養生温度が80℃で養生終了後の温度低下が大きく結露しやすくなったが、トレイ裏面に傾斜を付けることでトレイ端部へ結露水が流れ、無機質成形体表面におけるエフロの発生はなかった。
一方比較例[1]は、表面加工なしおよびトレイ裏面の傾斜なしの状態で養生温度40℃、養生時間24hで養生を行った場合であるが、その場合、養生後の無機質成形体表面に水滴が多量に付着しエフロが発生していた。また比較例[2]は、トレイ裏面に傾斜を設けてはいるがトレイ裏面に吸湿性シートあるいは吸湿性板体を設けていない場合であるが、その場合、エフロの発生は一部にとどまったが、無機質成形体養生用トレイの無機質成形体載置面の端部に落下した結露水が無機質成形体の端部に吸水されるため無機質成形体の端部が性能不良となった。なお今回は鉄製のトレイを用いたが、ステンレスやアルミニウムなどの金属製のもの、陶磁器などのセラミックスやプラスチックスなどでも同様の結果となる。
以上の結果より、この出願の発明の無機質成形体養生用トレイを用いることにより、無機質成形体の養生過程において発生する結露水落下によるエフロの発生を確実に軽減することが可能となるのである。
以上詳しく説明したとおり、この出願の発明によって、無機質成形体の養生時の結露水落下によるエフロの発生を安価かつ効率的に軽減することのできる、無機質成形体養生用トレイが提供される。
この出願の発明の無機質成形体養生用トレイの一実施形態を用いた無機質成形体の養生工程を例示した断面図である。 この出願の発明の無機質成形体養生用トレイの他の実施形態を用いた無機質成形体の養生工程を例示した断面図である。 一般の無機質成形体の養生時の無機質成形体養生用トレイの配置の様子を例示した正面斜視図である。 従来の無機質成形体の養生時の無機質成形体養生用トレイの配置の様子を例示した断面図である。
符号の説明
1 無機質成形体養生用トレイ
2 無機質成形体
3 無機質成形体載置面
4 (トレイの)裏面
5A 吸湿性シート
5B 吸湿性板体

Claims (2)

  1. 成形後かつ未硬化の無機質成形体を無機質成形体載置面上に載せ、積み重ねて無機質成形体を養生する箱状の無機質成形体養生用トレイであって、その無機質成形体載置面の裏面に吸湿性シートあるいは吸湿性板体が貼着されていることを特徴とする無機質成形体養生用トレイ。
  2. 前記裏面が、トレイ中央部分が高くトレイ端部が低くなるように傾斜していることを特徴とする請求項1記載の無機質成形体養生用トレイ。
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