JP2005094846A - モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 モータ各部、特にステータコイルの温度上昇を抑える。
【解決手段】 モータ1は、モータフレーム2内に配置されたステータ3及びロータ4を備えて構成されている。モータフレーム2を、中空状の環状ケース10及びケース10の軸方向両端部に設けられた側版11,12とから構成する。前記ロータ4は前記ケース10の内周部に配置されている。ケース10の開口は側板11により水密に閉鎖され、その閉鎖空間としてのステータ収容部17にステータ3が収容されている。そして、前記ステータ収容部17には、炭素繊維21が混入されたパラフィン20を封入する。前記パラフィンは、モータ1の非駆動時は固体であり前記モータ1の駆動によるステータ3の温度上昇により融解する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、駆動時に温度上昇しやすい例えば高出力で小形のモータに関し、特にはハイブリッド車用駆動装置に好適なモータに関する。
ハイブリッド車の駆動用モータなど小形で高出力を要求されるモータでは、温度上昇により受ける影響が大きい。このため、鉄損や銅損が少なく効率が良い領域に動作領域を設定して発熱を抑える他、ロータにファンを設けたりモータフレームに水冷ジャケットや油冷ジャケットを設けたりして発生した熱を効率よく放熱することが行われている(特許文献1参照)。
ところが、ロータにファンを設けた場合、起動時等の大きなトルクが必要で損失が大きくなるときはロータの回転数が小さいため、十分な冷却効果を得ることができない。また、十分な冷却効果を得るためには大きなファンが必要となり、モータを小形化できない。
一方、モータフレームに水冷ジャケット等を設けた場合、主な発熱源であるステータコイルから水冷ジャケットまで十分に熱を伝達することができず、効率よく放熱できないという問題がある。これは、以下の理由による。
即ち、ステータコイルで発生した熱は絶縁物を介してステータコアに伝達され、ステータコアに伝達された熱はモータフレームを介して水冷ジャケットに伝達される。しかし、絶縁物は一般に熱伝導率が小さく、また、ステータコイルと絶縁物、絶縁物とステータコアとの間にはギャップが存在する。更に、微視的に捉えるとステータコアとモータフレームとの間にもギャップが存在する。このため、ステータコイルとステータコア、ステータコアとモータフレームの間はいずれも熱抵抗が大きく、ステータコイルで発生した熱はフレームまで伝わり難い。
特開平10−52002号公報
解決しようとする問題点は、ステータコイルやステータコアで発生した熱をフレームまで効率よく伝達して放熱することができない点である。
本発明のモータは、モータ各部、特にステータコイルの発熱を抑えることを目的としており、そのために、ステータの全体を収容する閉鎖空間を有するフレームを設け、前記閉鎖空間に、少なくとも前記ステータコイルの非通電時は固体であり前記ステータコイルの通電時におけるステータの温度上昇により融解する融解体を封入したことを特徴とする。
この場合、前記融解体の融解温度は、定格運転状態におけるステータの温度範囲にあることが好ましい。
本発明のモータでは、駆動時にステータコイルやステータコアで発生した熱は融解体に伝達される。融解体に伝達された熱により融解体が温度上昇し、融点に達すると、前記融解体は固体から液体に変化する。このとき、ステータコイルやステータコアから融解潜熱を奪うため、前記ステータコイル及びステータコアの温度上昇が抑えられる。
以下、本発明の第1の実施例について図1を参照しながら説明する。本実施例に係るモータの全体構成を示す図1において、モータ1は、モータフレーム2内に配置されたステータ3及びロータ4を備えて構成されている。前記ステータ3は、ステータコア5、このステータコア5のスロットにスロット絶縁物及び相間絶縁物並びに楔(いずれも図示せず)などを介して巻装されたステータコイル6から構成されている。前記ロータ4は、前記ステータ3の内周部に配置されたロータコア7及びロータシャフト8から構成されている。
前記モータフレーム2は、中空状の環状ケース10と、前記ケース10の軸方向両端部に設けられた側版11,12とから構成されている。前記ロータ4は前記ケース10の内周部に配置されている。以下、ケース10の内周部をロータ収容部13とする。
前記ケース10の軸方向一端部(図1において右端部)は開口し、他端部(図1において左端部)は閉塞されている。前記ステータ3は前記開口からケース10内に圧入されている。尚、ケース10の内面には段部14が設けられており、前記段部14によりステータコア5が軸方向に位置決めされている。
一方の側板11は、前記ケース10の開口及び前記ロータ収容部13の一端部に嵌合され前記ケース10の開口及びロータ収容部13の一端部を塞いでいる。前記側板11のケース10の開口と対応する部分には環状凸部15が設けられており、前記環状凸部15の内周面及び外周面にはそれぞれOリング16が装着されている。これにより、ケース10の開口は側板11により水密に閉鎖され、ケース10内に閉鎖空間としてのステータ収容部17が形成される。また、他方の側板12はロータ収容部13の他端部に嵌合され当該他端部を塞いでいる。
前記側板11,12の中心部には、それぞれ軸受18が設けられている。前記軸受18には、前記ロータシャフト8が回転可能に支持されている。
さて、前記ステータ収容部17には、融解体としてのパラフィン20が封入されている。前記パラフィン20には、伝熱促進部材としての炭素繊維21(図1においてパラフィン20内の「点」で示す)が一様に混入されている。パラフィン20は、融点(融解温度)が約70℃であり、熱伝導率が0.2W/mKであるものが用いられている。パラフィン20の融点である70℃は本実施例に係るモータ1の定格運転状態におけるステータ3の温度範囲にある。
また、炭素繊維21は、熱伝導率が数十〜500W/mKであり、パラフィン20の熱伝導率を上げるために混入されている。
前記パラフィン20及び炭素繊維21は、次のようにステータ収容部17に封入される。即ち、ケース10内にステータ3を圧入した後、ケース10及びステータ3の全体を70℃以上に加温すると共に前記ケース10の開口が上になるようにケース10を配置する。そして、パラフィン20を70℃以上に加温して液体状にし、前記開口からケース10内に流し込む。ケース10に流し込まれたパラフィン20は、スロットとステータコイル6の間の間隙を通りステータコア5よりも他端部側のケース10内にも封入される。また、前記パラフィン20は、ステータコア5とモータフレーム2とのギャップにも進入する。
パラフィン20を流し込んだ後、ケース10の開口は側板11により閉塞され、以ってパラフィン20及び炭素繊維21はステータ収容部17に封入される。このとき、ステータ収容部17はステータ3及びパラフィン20で完全に満たされるのではなく、若干の空隙17aが残るようにパラフィン20の量は調整される。また、このようにステータ収容部17に封入されたパラフィン20は、その後、ケース10及びステータ3の温度が低下することにより固体に変化する。
上記構成において、モータ1の駆動が開始されてステータコイル6が発熱すると、その熱はステータコア5に伝達されると共にパラフィン20を介してフレーム2に伝達される。また、ステータコア5で発生した熱及びステータコイル6からステータコア5に伝達された熱は直接的に或いはパラフィン20を介してフレーム2に伝達される。
上述したように、パラフィン20の熱伝導率は0.2W/mKであり、また、パラフィン20に混入されている炭素繊維21の熱伝導率は数十〜500W/mKである。これに対して空気の熱伝導率は0.02W/mKである。従って、本実施例のモータ1は、ステータコイルやステータコアの熱が空気を介してフレームに伝達される構成の従来のモータに比べて、ステータコイル6及びステータコア5の熱を効率良くフレーム2に伝達して放熱することができる。
また、ステータコア5及びステータコイル6の発熱によりパラフィン20の温度が70℃付近まで上昇すると、パラフィン20は融解して固体から液体に変化する。この際、融解に必要な熱エネルギー(融解潜熱)がステータコイル6やステータコア5から奪われる。このため、ステータコイル6やステータコア5の温度上昇が抑えられる。
さらに、パラフィン20には炭素繊維21が混入されており、ステータコイル6やステータコア5から奪った熱は比較的早くパラフィン20のほぼ全体に伝達される。このため、パラフィン20のほぼ全体を効率よく融解させることができる。
特に本実施例では、融点がモータ1の定格運転状態におけるステータ3の温度範囲にあるようなパラフィン20を採用した。このため、定格運転時の温度上昇を抑えることができ、例えば短時間定格のモータでは、その定格時間を延ばすことができる。
また、本実施例では、ステータ収容部17内にパラフィン20を封入しても空隙17aが残るようにした。従って、パラフィン20が固体から液体に変化することに伴う体積の増大分が吸収されるので、パラフィン20の漏れを防ぐことができる。
図2は本発明の第2の実施例を示しており、第1の実施例と異なるところを説明する。なお、第1の実施例と同一部分には同一符号を付している。この第2の実施例では、モータフレームの外周部に水冷ジャケット31を設けている。
前記水冷ジャケット31は、モータフレーム2の外周面に嵌合された筒状のケーシング32と、ケーシング32とモータフレームとの間に介装されたOリング33,34とを備えて構成されている。前記ケーシング32は、モータフレーム2の外周面との間に一定の距離をおいて対向する周壁部32aと、前記周壁部32aの軸方向両端部からモータフレーム2の外周面に向かって延びる環状の側板32b,32cとを一体成形することにより構成されている。
前記Oリング33,34は、側板32b,32cの端部に設けられている。また、ケーシング32の側板32cとモータフレーム2との間はシール剤38が塗られている。以上により、ケーシング32とモータフレーム2との間の水密性が確保されている。
更に、ケーシング32の周壁部32aには入水部35及び出水部36が設けられている。上記構成により、ケーシング32とモータフレームとの間に通水路37が形成される。
上記構成においては、入水部35から通水路37に供給された冷却水は、フレーム2の熱を奪いつつ出水部36から排出される。このため、モータフレーム2の放熱量を増やすことができる。従って、ステータコアから伝達された熱を一層効率よく放熱することができる。
尚、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような変形が可能である。
パラフィンの融点は、分子量や構造によって変化する。従って、モータの定格運転状態における温度範囲に応じて、適宜の融点のパラフィンを用いると良い。また、モータの定格運転状態における温度範囲を超えた融点のパラフィンをステータ収容部に封入するようにしても良い。この場合は、モータの異常な温度上昇を抑えることができる。
融解体はパラフィンのような天然ワックスの他、合成ワックスでもよく、また、複数種のワックスを混合して用いても良い。
通水路は、モータフレームの外周面の他、モータフレームの軸方向端部に設けても良い。また、水冷ジャケットとモータフレームとの間には、通水路の他、融解体を封入するスペースを設けても良い。例えば、水冷ジャケットとモータフレームの間を複数に区画することにより、その一部に融解体を封入し、残りに冷却水を流通させるようにすることができる。
本発明の第1の実施例を示すモータの全体構成図 第2の実施例を示す図1相当図
符号の説明
図面中、1はモータ、2はモータフレーム、3はステータ、4はロータ、5はステータコア、6はステータコイル、17はステータ収容部(閉鎖空間)、20はパラフィン(融解体)、21は炭素繊維(伝熱促進部材)、31は水冷ジャケット、37は通水路を示す。

Claims (5)

  1. ステータコア及び前記ステータコアに巻装されたステータコイルからなるステータと、
    前記ステータコイルを通電することにより回転されるロータと、
    前記ステータの全体を収容する閉鎖空間を有するフレームと、
    前記閉鎖空間に封入され、少なくとも前記ステータコイルの非通電時は固体であり前記ステータコイルの通電による前記ステータの温度上昇により融解する融解体とを備えたモータ。
  2. 融解体の融解温度は、定格運転状態におけるステータの温度範囲にあることを特徴とする請求項1記載のモータ。
  3. 融解体には、前記融解体よりも熱伝導率が高い伝熱促進部材が混入されていることを特徴とする請求項1記載のモータ。
  4. 閉鎖空間には、前記閉鎖空間に空隙が存在する量の融解体が封入されていることを特徴とする請求項1記載のモータ。
  5. フレームには、通水路が設けられていることを特徴とする請求項1記載のモータ。

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